JPH10149056A - 画像形成装置及び感光体ユニット - Google Patents

画像形成装置及び感光体ユニット

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JPH10149056A
JPH10149056A JP8309086A JP30908696A JPH10149056A JP H10149056 A JPH10149056 A JP H10149056A JP 8309086 A JP8309086 A JP 8309086A JP 30908696 A JP30908696 A JP 30908696A JP H10149056 A JPH10149056 A JP H10149056A
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JP
Japan
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drum
image forming
bearing
photosensitive drum
forming apparatus
Prior art date
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Application number
JP8309086A
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English (en)
Inventor
Hironobu Kono
博信 河野
Toshiaki Kusuda
敏明 楠田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体ドラムの偏心による回転むらの抑制
を、少ない部品数と簡単な機構とで達成できる感光体保
持機構を提供するにある。 【解決手段】 感光体ドラムの帯電、露光、現像及び転
写をとおして画像形成を行う画像形成装置において、感
光体ドラムの両端部の外径部にラジアルベアリングの内
径部が係止され且つラジアルベアリングの外径部が器壁
に固定されていることを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置及び
それに用いる感光体ユニットに関するもので、より詳細
には、複写機、プリンター、特にタンデム方式のフルカ
ラープリンターに使用して、偏心のない感光体ドラムの
回転を可能にし、且つ取り付けも簡単である画像形成装
置及び感光体ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】感光体ドラムの帯電、露光、現像及び転
写をとおして画像形成を行う画像形成装置においては、
感光体ドラムを保持する手段としては、図1の断面図
(従来技術)に示すとおり、感光体ドラム1の両端部の
内径部2にフランジ3を取り付け、フランジ3の中心部
に軸4を貫通させ、この軸4をベアリング5等の軸受け
で保持し、本体のフレーム6に取り付けている。軸4と
フランジ3の少なくとも一方とは相互に回転不能に設け
られ、軸4の一端に設けられたギア7により、感光体ド
ラム1は駆動回転される(従来技術1)。
【0003】特開平2−245773号公報には、感光
体ドラムの両端をドラム付き当てコロ、2個の支持コロ
によって回転自在に支持し、感光体ドラム内部好ましく
は左右のコロの二等分位置において内歯歯車のドラムギ
アを固定し、感光体ドラム内を挿通するドラム駆動ギア
軸に固定されたドラム駆動ギアがドラムギアと噛み合う
ようにして、感光体の平行度を保つようにすることが記
載されている(従来技術2)。
【0004】特開平4−93857号公報には、回転軸
の回転中心に対する偏心方向と回転体の孔に対する偏心
方向とを略180度反対方向に向けて回転軸を回転体の
孔にはめ込んで結合させることにより、低コストで、カ
ラー画像の色の重ね合わせずれを小さくすることが記載
されている(従来技術3)。
【0005】特開平6−67581号公報には、感光体
ドラムの結像表面を回転可能な案内部材に押しつけるこ
とによって、結像表面が像源からほぼ一定の距離に維持
されて、ドラムの心ぶれによる横倍率エラーを最小限に
抑えられるようにすることが記載されている(従来技術
4)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術1の感光
体ドラム保持機構の場合、以下の部品の偏心公差、即ち ドラムの内径と外径の偏心公差 フランジと貫通軸の偏心公差 が全て累積し、最終的なドラムの偏心となる。このよう
な偏心が生じると、軸とドラム表面との距離が近くなっ
た時点ではドラム周速が遅くなり、逆に軸とドラム表面
との距離が遠くなった時点ではドラム周速が速くなり、
ドラム周速の時間的分布はサインカーブとなり、ドラム
周速の偏りは、最大で±ω・d(ω:角速度、d:ドラ
ムの中心と偏心した軸との距離)に達する。この周速の
偏りに対応して、転写画像には拡大部と縮小部とが周期
的に発生して、正確な画像形成が困難となる。
【0007】感光体ドラムの偏心による画質への影響
は、フルカラーの画像形成において特に顕著である。例
えば、タンデム型フルカラープリンターにおいては、転
写紙搬送路に沿って、シアン、マゼンタ、イエロー及び
ブラックの感光体ユニットを配置し、感光体表面の各色
トナーを転写紙に書き込むが、従来技術1による感光体
ドラム保持機構では、ドラムの偏心が比較的大きく、ド
ラムの周速むらが発生して、色ずれのある画像が形成さ
れることになる。この色ずれは、たとえ僅かのずれであ
っても認識されやすいものであり、ずれが80μm程度
であっても認識される場合がある。
【0008】従来技術2は、感光体ドラム両端の3点支
持とドラム中央部からの駆動とにより、ドラムの平行度
を向上させようとするものであるが、感光体内外間に駆
動軸を配設し、更に感光体内部中央に動力伝達機構を設
ける必要があり、機構が複雑であり、実用性を有するも
のとは言い難い。
【0009】従来技術3は、感光体ドラムに偏心がある
ことを前提とし、軸の偏心方向とドラムの偏心方向とを
180度反対方向とすることにより、色ずれを解消しよ
うとするものであるが、各ドラムごとの調節が必要であ
るという難点がある。
【0010】従来技術4は、感光体ドラムの結像表面と
像源との距離を一定に保つことは可能であるとしても、
感光体ドラム表面における周速むらは依然として生じる
ものであり、その解決手段にはならない。
【0011】更に、公知のドラム保持機構は、いずれも
部品数が多く、ドラムの他に駆動軸が必要であり、更に
各ドラム毎に偏心の程度を測定し、調節する操作が必要
であるなど、組立に手数を要するという問題がある。
【0012】従って、本発明の目的は、感光体ドラムの
偏心による回転むらの抑制を、少ない部品数と簡単な機
構とで達成できる感光体保持機構を提供するにある。
【0013】本発明の他の目的は、感光体ドラムの偏心
の問題が解消され、画像形成のための帯電機構、露光機
構、現像機構及び転写機構等の位置決めを、精度よく行
うことが可能な画像形成装置を提供するにある。
【0014】本発明の更に他の目的は、駆動軸を必要と
することなしに、感光体ドラムの回転支持及び駆動が可
能であると共に、感光体内部の空間を種々の目的に有効
に利用できる感光体保持機構を提供するにある。
【0015】本発明の別の目的は、色ずれの発生が防止
されたフルカラー用画像形成装置を提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、感光体
ドラムの帯電、露光、現像及び転写をとおして画像形成
を行う画像形成装置において、感光体ドラムの両端部の
外径部にラジアルベアリングの内径部が係止され且つラ
ジアルベアリングの外径部が器壁に固定されていること
を特徴とする画像形成装置、特にシャフトレスの画像形
成装置が提供される。
【0017】本発明によればまた、感光体ドラムの帯
電、露光、現像及び転写をとおして画像形成を行う画像
形成装置に用いる感光体ユニットにおいて、感光体ドラ
ムと、感光体ドラムを支持するフレームと、感光体ドラ
ムへの回転力伝達機構とを備え、感光体ドラムの両端部
の外径部にラジアルベアリングの内径部が係止され且つ
ラジアルベアリングの外径部がフレームに固定されてお
りしかも感光体ドラムの端部の内径部或いは外径部に回
転伝達機構が設けられていることを特徴とする感光体ユ
ニットが提供される。
【0018】本発明によれば更に、感光体ドラムの帯
電、露光、現像及び転写をとおして画像形成を行い且つ
転写紙の搬送路に沿ってシアン、マゼンタ、イエロー及
びブラックの各色の画像形成部が設けられているフルカ
ラー画像形成装置において、各感光体ドラムの両端部の
外径部にラジアルベアリングの内径部が係止され且つラ
ジアルベアリングの外径部が器壁に固定されていること
を特徴とするフルカラー画像形成装置が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置において
は、感光体ドラムの帯電、露光、現像及び転写をとおし
て画像形成を行うが、感光体ドラムの両端の外径部にラ
ジアルベアリングの内径部が係止され且つラジアルベア
リングの外径部が器壁に固定されていることが特徴であ
る。
【0020】本発明の感光体ドラムの保持装置の概略構
造を示す図2において、ラジアルベアリング10は内径
部11、外径部12及び両者間のボール乃至コロ等の小
回転体13から成るが、感光体ドラム1の両端の外径部
14、14にベアリングの内径部11、11が係止さ
れ、ベアリングの外径部12、12がハウジング器壁
6、6に固定されている。感光体ドラム1の一方の端部
の内径部2には、ギア7のフランジ部15が嵌挿されて
いて、駆動力が感光体ドラムに直接伝達されるようにな
っている。
【0021】本発明の上記保持装置によると、感光体ド
ラムに実際に帯電、露光、現像及び転写を行う感光体外
表面そのもの、或いはそれにごく近接した外径部で、直
接ベアリングで軸受けを行うので、従来の装置では避け
得なかったドラム内径、フランジ及び軸の各偏心公差が
無関係のものとなり、帯電、露光、現像及び転写の何れ
の領域でも、感光体ドラムの周速むらの発生が防止さ
れ、優れた画質の画像形成が可能となる。
【0022】ラジアルベアリングの代表例であるボール
ベアリングの場合、ボールの精度は極めて高いものであ
り、内径部の公差は12μm程度の極めて小さいもので
あるので、このラジアルベアリングにより感光体ドラム
両端の外径部を直接軸受けさせることにより、感光体ド
ラム回転時の偏心の程度は極めて少ないものとなってい
る。
【0023】ドラム周速Vと、ドラム中心半径R、ドラ
ム中心と偏心した軸との距離d、ドラム回転の角速度ω
(ラジアン/sec)及び時間(sec)との関係は、
式(1) V=Rω+dωsinωt ‥(1) で表される。図3は、R=12mm、設定周速=25m
m及びd=0.5mmの場合と、d=0.02mmに変
化させた場合とについて、軸とドラム表面との距離がド
ラム中心半径に等しい位置から前記距離が増大する方向
に回転するときに、周速の変化をシミュレーションした
結果を示している。この結果によると、感光体ドラムを
ラジアルベアリングで支持し、偏心の程度を上記の範囲
内に抑制することにより、周速のバラツキを色ずれ等の
発生のない範囲内に抑制できることが明らかである。
【0024】また、図2に示すとおり、画像形成装置に
おける機枠間の距離は、感光体ドラムの保持部を含め
て、感光体ドラム単体の長さ以下に押さえることが可能
となり、これにより画像形成装置を著しくコンパクトに
することが可能となる。
【0025】更に、感光体ドラムの外径部をベアリング
で直接軸受けし、偏心の程度も極めて小さくなっている
ので、画像形成のための帯電機構、露光機構、現像機構
及び転写機構等の位置決めを、実際の感光体ドラムとの
位置関係を考慮することなしに、精度よくしかも人手を
要することなしに行うことが可能である。
【0026】また、軸やフランジのないドラム保持機構
が可能となり、感光体内部の空間を種々の目的、例えば
端子固定型のドラムヒーターの使用、ドラム内部を通し
ての機械前後の配線、ドラム内部への冷却用送風等に有
効に利用することができる。
【0027】更にまた、感光体ドラムを支持するベアリ
ングの内径部及びフレームに固定されるベアリングの外
径部が、内径部間の感光体ドラムと共に組み合わされ
て、三次元状でしかも回転可能な補強構造を与えるの
で、感光体ユニットを軽量化し且つその構造を簡単なも
のとすることができる。
【0028】また、本発明の感光体ドラム保持装置を、
転写紙の搬送路に沿ってシアン、マゼンタ、イエロー及
びブラックの各色の画像形成部が設けられているフルカ
ラー画像形成装置に適用することにより、各色の画像形
成部における色ずれを感知し得ないレベル、例えば10
0μm以下、特に80μm以下に抑制することができ、
画質に優れたフルカラー画像を形成することが可能とな
る。
【0029】本発明では、図2において、感光体ドラム
1の一方の端部を、ラジアルベアリング10よりも外方
に突出させ、この突出した端部の外径部にギア等の回転
伝達機構を設けることもできるが、感光体ドラムの端部
の内径部に回転伝達機構が設けられていることが好まし
い。即ち、感光体ドラムの外径部に回転伝達機構を設け
る場合にはその分だけ長い寸法が必要となるが、本発明
のこの態様では、ドラム端部の外径部をラジアルベアリ
ングによる支持に、また内径部を回転伝達機構の支持に
使用することにより、ドラムの寸法を短くすることがで
きると共に、ドラムのベアリングへのはめあいも簡単に
行うことができる。
【0030】また、感光体ドラムは、300mm以下、
特に16乃至20mmの外径を有する小径ドラムである
ことが好ましい。即ち、上記の小径ドラムを使用するこ
とにより、画像形成装置全体を小型化することが可能と
なるばかりではなく、本発明のドラム保持機構では、特
異な利点がある。前記式(1)を、下記式(2) V=Rω(1+(d/R)sinωt) ‥(2) に変形した場合に明らかなように、ドラムの平均周速R
ωを一定にした場合、ドラム半径Rが小さくなるほど、
偏心dの周速への影響は大きくなるが、本発明ではドラ
ムを直接ベアリング支持することにより、小径ドラムを
使用する場合にも周速への影響を小さくできるからであ
る。加えて、必要なラジアルベアリングの径を小さくで
き、ラジアルベアリングのコストを低く抑制できるから
である。
【0031】本発明は、感光体ドラムが導電性ドラム基
体と導電性ドラム基体表面に設けられた感光層とから成
る任意の感光体に適用できる。感光層体としては、従来
電子写真法に使用されている感光体、例えばセレン感光
体、非晶質シリコン感光体、酸化亜鉛感光体、セレン化
カドミウム感光体、硫化カドミウム感光体、各種有機感
光体等が全て使用される。しかしながら、本発明におい
ては、有機感光体を用いるのが特に好ましい。即ち、有
機感光体は、低コストで提供可能であるのみならず、ラ
ジアルベアリングへのはめあい(嵌合)のための加工性
や、耐久性にも、後に詳述するとおり優れているからで
ある。
【0032】
【実施例】
[感光体ドラム保持装置]本発明において、感光体ドラ
ムの両端外径部をラジアルベアリングの内径部に係止さ
せるには種々の手段を採用しうる。
【0033】感光体ドラムのベアリング係止部の形成手
段の一例を示す図4において、感光体ドラム1をベアリ
ング10の内径部11に挿入した(すきまばめした)
後、対応する部分の導電性ドラム基体20の径を、挿入
した割型30を膨張させることにより、径外方向に増大
させ、これにより、感光体ドラム1の外径部とベアリン
グの内径部とを密着させ、ベアリング係止部を形成させ
ることができる。この手段では、ベアリング内径部の全
周にわたってドラム外径部を一様に精度よく係止させる
ことができる。また、ベアリング内径部11と導電性ド
ラム基体20との間に、感光層が介在する場合にも、感
光体ドラムにベアリング係止部を形成させる際に、感光
層が剥離したり、或いはこれに傷が入るのを防止でき、
更に本来の感光層の電子写真学的特性に悪影響を及ぼさ
ないという利点も達成される。特に有機感光体の場合に
は、感光層中に弾性及び強靭性のある結着性樹脂が存在
するので、ドラム外径部とベアリング内径部との係止は
完全なものとなっている。
【0034】また、感光体ドラムのベアリング係止部
は、感光体ドラムをベアリングの内径部に締まりばめ或
いはとまりばめするすることにより形成されたものであ
ってもよい。本明細書において、締まりばめとは、ベア
リング内径(Db)と、ドラム外径(Dd)との間に締
めしろ(Dd−Db>0)が形成されるはめあいをい
い、とまりばめとは、両者の公差によって締めしろが形
成されるはめあいをいう。この態様を説明するための図
5において、Aは穴(ベアリング)基準式のははめあい
方式を示すものであり、Bは軸(ドラム)基準式のはめ
あい方式を示すものである。前者の場合、ベアリング内
径部11は、基準寸法(呼び寸法)Dbに対して公差b
0 を有しており、一方感光体ドラム両端の外径部14は
設定寸法Ddと公差d0 を有しており、前述したはめあ
いとなるようにドラム外径部寸法を設定する。また、後
者の場合、ドラム外径部14は、基準寸法(呼び寸法)
Ddに対して公差d0 を有しており、一方ベアリング内
径部11は設定寸法Dbと公差b0 を有しており、前述
したはめあいとなるようにベアリング内径部寸法を設定
する。一般には、前者の態様が好適である。尚、図5に
示したアルファベットは、はめあい等級を示している。
【0035】本発明において、図6の部分拡大断面図に
示すとおり、感光体ドラム1は、導電性ドラム基体20
と、その上の感光層21とから成るが、感光体ドラムの
ベアリング係止部から感光層を除き、この部分では導電
性ドラム基体20が露出するようにすることができる。
ベアリング係止部から、感光層を除くには、この部分に
感光層を予め施さないようにすることもできるし、また
一旦設けた感光層を、研磨、エッチング等の手段で除去
するようにすることもできる。本発明のこの態様によれ
ば、金属基体の展延性を利用して、図5に関して述べた
締まりばめ或いはとまりばめが可能となると共に、この
ようなはめあいが電子写真感光層の電子写真学的特性に
悪影響を及ばさないという利点がそうされる。
【0036】勿論、本発明において、図7の部分拡大断
面図に示すとおり、感光体ドラム1のベアリング係止部
にも感光層21aが存在することができる。このタイプ
の係止は、図4に示す方式で可能となるばかりではな
く、図5に示すはめあい方式でも可能である。
【0037】例えば、図8Aに示すとおり、ベアリング
係止部に存在する感光層が端縁に向けて厚みが減少する
傾斜部22を形成するようにしてもよいし、或いは図8
Bに示すとおり、厚みが一様に減少した薄肉部23を形
成するようにしてもよい。このような傾斜部22或いは
薄肉部23の形成は、ベアリング係止部となる感光層を
全厚みにわたって、研磨、エッチング等で除去する代わ
りに、感光層の一部を、研磨、エッチング等で除去する
ことにより可能となる。ベアリング係止部となる感光層
に厚みの制御を行うことにより、図5に示すはめあいが
容易に行われるようになる。
【0038】また、感光体ドラムのベアリング係止部
が、外径の減少された導電性ドラム基体とその外表面に
設けられた感光層とから成るものであってもよい。例え
ば、図9Aに示すとおり、ベアリング係止部に対応する
導電性ドラム基体20が端縁に向けて外径が減少する傾
斜部(テーパー部)24を形成するようにしてもよい
し、或いは図8Bに示すとおり、外径が一様に減少した
小径部25を形成するようにしてもよい。このような傾
斜部24或いは小径部25の形成は、ベアリング係止部
に相当する導電性ドラム基体を、感光層を設けるに先立
って、切削乃至研磨等で加工することにより可能とな
る。ベアリング係止部となる感光体ドラムの外径の制御
を行うことにより、図5に示すはめあいが容易に行われ
るようになる。この場合、外径の減少分が有機感光層の
厚みにほぼ匹敵するようにすることが感光層を傷つけな
いようにする点で好ましい。
【0039】本発明を有機感光体ドラムに適用する場
合、有機感光層の厚みが10乃至50μm、特に15乃
至35μmの範囲にあることが好ましい。有機感光層の
厚みが、上記範囲外では感光層の電子写真学的特性が上
記範囲内のものに比して低下する傾向があるばかりでは
なく、上記範囲よりも厚い場合には、ベアリングの係止
に際して、感光層にクラックが入ったりする傾向があ
り、また上記範囲よりも薄い場合には感光層が剥離する
傾向があるために好ましくない。
【0040】[感光体ドラム]本発明に用いる感光体の
構成は、それ自体公知の任意のものでよいが、有機感光
体であることが好ましく、電荷発生剤を樹脂媒質中に分
散させた形の有機感光体である場合、ベアリングへの取
り付けが容易である。この感光体は、電荷輸送剤、特に
正孔輸送剤及び電荷発生剤を樹脂媒質中に含有する単一
分散層型感光体であっても、また、電荷輸送剤を含有す
る電荷輸送層及び電荷発生剤を含有する電荷発生層の積
層型感光体であってもよく、この場合、電荷発生層(C
GL)と電荷輸送層(CTL)とを、この順序、或いは
逆の順序に積層した感光体であってよい。
【0041】電荷発生剤としては、例えば、セレン、セ
レン−テルル、アモルファスシリコン、ピリリウム塩、
アゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、アンサンスロン系顔料、
フタロシアニン系顔料、インジコ系顔料、スレン系顔
料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、ペリレン系
顔料、キナクリドン系顔料等が例示され、所望の領域に
吸収波長域を有するよう、一種または二種以上混合して
用いられる。
【0042】特に好適なものとして 、次のものが例示
される。X型メタルフリーフタロシアニン、オキソチタ
ニルフタロシアニン、
【0043】ペリレン系顔料、特に一般式(1)、
【化1】 式中、R1 及びR2 の各々は、炭素数18以下の置換ま
たは未置換のアルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アルカリール基、またはアラールキル基である。で
表されるもの。アルキル基としては、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、2−エチルヘキシル基等が挙げられ、
シクロアルキル基としては、シクロヘキシル基等が挙げ
られ、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等
が挙げられ、アルカリール基としては、トリル基、キシ
リル基、エチルフェニル基等が挙げられ、アラールキル
基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられ
る。置換基としては、アルコキシ基、ハロゲン原子等が
ある。
【0044】ビスアゾ顔料、特に下記式(2)
【化2】 式中、Aは水素原子または置換または未置換のアルキル
基、アリール基または複素環基であり、nはゼロまたは
1であり、Cpはカップラー残基である、で表わされる
ビスアゾ顔料。ピラゾール環の3位にには、直接或いは
ビニリデン基を介して、置換或いは未置換のアルキル
基、アリール基或いは複素環基が結合していてもよく、
ここで、アルキル基としては、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、アミル基等が挙げられ、アリール基として
はフェニル、ナフチル、ビフェニル、アントリル、フェ
ナントリル、フルオレニル基等が挙げられ、複素環基と
しては、窒素、酸素、硫黄或いはこれらの組み合わせを
環中に含有する単環或いは多環の飽和乃至不飽和の複素
環基、例えばチエニル基、フリル基、イミダゾリル基、
ピロリル基、ピリミジニル基、イミダゾール基、ピラジ
ニル基、ピラゾリニル基、ピロリジニル基、ピラニル
基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリル基、ピ
リジル基、ピリミジル基、ピロリジニル基、ピロリニル
基、ベンゾフリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフ
ラニル基、インドリル基、キノリル基、カルバゾリル
基、ジベンゾフラニル基等が挙げられる。これらの置換
基としては、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アシ
ルオキシ基、クロール等のハロゲン原子、ヒドロキシル
基、ニトリル基、ニトロ基、アミノ基、アミド基、アシ
ルオキシ基、カルボキシル基等が挙げられる。一方、式
(2)におけるカプラー残基としては、この種のアゾ顔
料に使用されるカプラー(アゾカップリング成分)の残
基であれば任意のもの、例えば置換或いは未置換のフェ
ノール類、ナフトール類、或いは水酸基含有複素環環化
合物等であってよく、ここで置換基としては、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、アリール基、アシルオキシ
基、クロール等のハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニト
リル基、ニトロ基、アミノ基、アミド基、アシルオキシ
基、カルボキシル基等が挙げられる。
【0045】また、電荷発生剤を分散させる樹脂媒質と
しては、種々の樹脂が使用でき、例えば、スチレン系重
合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、
アイオノマー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、
アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ
樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホ
ン、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ケトン
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、
フェノール樹脂や、エポキシアクリレート等の光硬化型
樹脂等、各種の重合体が例示できる。これらの結着樹脂
は、一種または二種以上混合して用いることもできる。
ベアリング取り付け時に感光層の損傷が少ない好適な樹
脂は、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト等である。
【0046】この見地から特に好適な樹脂は、ポリカー
ボネート、帝人化成社製パンライト、三菱瓦斯化学社製
PCZ等であり、下記一般式(3)、
【化3】 式中、R3 及びR4 は水素原子または低級アルキル基で
あって、R3 及びR4 は連結して、結合炭素原子と共
に、シクロヘキサン環のごときシクロ環を形成していて
もよい、で表されるビスフェノール類とホスゲンとから
誘導されるポリカーボネートである。
【0047】電荷輸送剤としてはそれ自体公知の任意の
電子輸送性或いは正孔輸送性のものを使用できる。その
適当な例は、次の通りである。
【0048】電子輸送剤としては、パラジフェノキノン
誘導体、ベンゾキノン誘導体、ナフトキノン誘導体、テ
トラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、クロ
ルアニル、ブロモアニル、2,4,7−トリニトロ−9
−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−
フルオレノン、2,4,7−トリニトロ−9−ジシアノ
メチレンフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ
キサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントンな
どの電子吸引性物質や、これら電子吸引性物質を高分子
化したものが挙げられる。
【0049】これらの内でも、パラジフェノキノン誘導
体、特に非対称型のパラジフェノキノン誘導体が、溶解
性にも優れており、電子輸送性にも優れているので好ま
しい。
【0050】パラジフェノキノン誘導体としては、下記
一般式(4)、
【化4】 式中、R5 、R6 、R7 及びR8 の各々は水素原子、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル
基、アルコキシ基等である、で表されるものが使用され
る。R5 、R6 、R7 及びR8 は非対称構造の置換基で
あることが好ましく、R5 、R6 、R7 及びR8 の内、
2個が低級アルキル基であり、他の2個が分岐鎖アルキ
ル基、シクロアルキル基、アリール基またはアラールキ
ル基であることが好ましい。
【0051】その適当な例は、これに限定されないが、
3,5−ジメチル−3’,5’−ジt−ブチルジフェノ
キノン、3,5−ジメトキシ−3’,5’−ジt−ブチ
ルジフェノキノン、3,3’−ジメチル−5,5’−ジ
t−ブチルジフェノキノン、3,5’−ジメチル−
3’,5−ジt−ブチルジフェノキノン、3,5,
3’,5’−テトラメチルジフェノキノン、2,6,
2’, 6’−テトラt−ブチルジフェノキノン、3,
5,3’,5’−テトラフェニルジフェノキノン、3,
5,3’,5’−テトラシクロヘキシルジフェノキノ
ン、等を挙げることができるが、これらのジフェノキノ
ン誘導体は、分子の対称性が低いために分子間の相互作
用が小さく、溶解性に優れているために好ましい。
【0052】一方、正孔輸送性物質としては、例えば次
のものが知られており、これらの内から、溶解性や、正
孔輸送性に優れているものが使用される。ピレンン、N
−エチルカルバゾール、N−イソプロピルカルバゾー
ル、N−メチル−N−フエニルヒドラジノ−3−メチリ
デン−9−カルバゾール、N,N−ジフエニルヒドラジ
ノ−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N
−ジフエニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチ
ルフエノチアジン、N,N−ジフエニルヒドラジノ−3
−メチリデン−10−エチルフエノキサジン、p−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフエニルヒド
ラゾン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−α−ナ
フチル−N−フエニルヒドラゾン、p−ピロリジノベン
ズアルデヒド−N,N−ジフエニルヒドラゾン、1,
3,3−トリメチルインドレニン−ω−アルデヒド−
N,N−ジフエニルヒドラゾン、p−ジエチルベンズア
ルデヒド−3−メチルベンズチアゾリノン−2−ヒドラ
ゾンなどのヒドラゾン塩、2,5−ビス(p−ジエチル
アミノフエニル)−1,3,4−オキサジゾール、1−
フエニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフエニル)ピラゾリン、1−[キ
ノニル(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)
−5−(p−ジエチルアミノフエニル)ピラゾリン、1
−[ピリジル(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(p−ジエチルアミノフエニル)ピラゾリ
ン、1−[6−メトキシ−ピリジル(2)]−3−(p
−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミ
ノフエニル)ピラゾリン、1−[ピリジル(3)]−3
−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチ
ルアミノフエニル)ピラゾリン、1−[レピジル
(3)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフエニル)ピラゾリン、1−[ピ
リジル(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)
−4−メチル−5−(p−ジエチルアミノフエニル)ピ
ラゾリン、1−[ピリジル(2)]−3−(α−メチル
−p−ジエチルアミノスチリル)−3−(p−ジエチル
アミノフエニル)ピラゾリン、1−フエニル−3−(p
−ジエチルアミノスチリル)−4−メチル−5−(p−
ジエチルアミノフエニル)ピラゾリン、スピロピラゾリ
ンなどのピラゾリン類、2−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−3−ジエチルアミノベンズオキサゾール、2−
(p−ジエチルアミノフエニル)−4−(p−ジメチル
アミノフエニル)−5−(2−クロロフエニル)オキサ
ゾールなどのオキサゾール系化合物、2−(p−ジエチ
ルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノベンゾチアゾ
ールなどのチアゾール系化合物、ビス(4−ジエチルア
ミノ−2−メチルフエニル)フエニルメタンなどのトリ
アリ−ルメタン系化合物、1,1−ビス(4−N,N−
ジエチルアミノ−2−メチルフエニル)ヘプタン、1,
1,2,2−テトラキス(4−N,N−ジメチルアミノ
−2−メチルフエニル)エタンなどのポリアリールアル
カン類、N,N´−ジフエニル−N,N´−ビス(メチ
ルフエニル)ベンジベン、N,N´−ジフエニル−N,
N´−ビス(エチルフエニル)ベンジジン、N,N´−
ジフエニル−N,N´−ビス(プロピルフエニル)ベン
ジジン、N,N´−ジフエニル−N,N´−ビス(ブチ
ルフエニル)ベンジジン、N,N´−ビス(イソプロピ
ルフエニル)ベンジジン、N,N´−ジフエニル−N,
N´−ビス(第2級ブチルフエニル)ベンジジン、N,
N´−ジフエニル−N,N´−ビス(第3級ブチルフエ
ニル)ベンジジン、N,N´−ジフエニル−N,N´−
ビス(2,4−ジメチルフエニル)ベンジベン、N,N
´−ジフエニル−N,N´−ビス(クロロフエニル)ベ
ンジジンなどのベンジジン系化合物、トリフエニルアミ
ン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレ
ン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルアリクジン、
ポリ−9−ビニルフエニルアントラセン、ピレン−ホル
ムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒ
ド樹脂。
【0053】正孔輸送剤の好適なものとして、下記式
(5)
【化5】 式中、Ar1 、Ar2 、Ar3 及びAr4 の各々は置換
或いは未置換のアリール基であり、Yは置換或いは未置
換のアリーレン基であり、nはゼロまたは1の数であ
る、で表される芳香族アミン類が挙げられる。
【0054】更に、正孔輸送剤の他の好適なものとし
て、ヒドラゾン類、特に下記式(6)
【化6】 式中、Ar5 の各々は、同一でも異なってもよく、置換
或いは未置換のアリール基である、で表されるヒドラゾ
ン類を挙げることができる。
【0055】本発明に用いる単一分散型感光体におい
て、電荷発生剤(CGM)は固形分当たり1乃至7重量
%、特に2乃至5重量%の量で感光層中に含有されるの
がよく、また電荷輸送剤(CTM)は固形分当たり20
乃至70重量%、特に25乃至60重量%の量で感光層
中に含有されるのがよい。
【0056】また、感度の点や、反転現像を可能とする
という用途の広さからは、電子輸送剤(ET)と、正孔
輸送剤(HT)とを組み合わせで使用するのがよく、こ
の場合、ET:HTの重量比は10:1乃至1:10、
特に1:5乃至1:1の範囲にあるのが最もよい。
【0057】本発明に用いる感光体形成用組成物には、
電子写真学的特性に悪影響を及ぼさない範囲で、それ自
体公知の種々の配合剤例えば、酸化防止剤、ラジカル捕
捉剤、一重項クエンチャー、UV吸収剤、軟化剤、表面
改質剤、消 剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワック
ス、アクセプター、ドナー等を配合させることができ
る。
【0058】また、全固形分当たり0.1乃至50重量
%の立体障害性フェノール系酸化防止剤を配合すると、
電子写真学的特性に悪影響を与えることなく、感光層の
耐久性を顕著に向上させることができる。
【0059】感光層を設ける導電性基板としては、導電
性を有する種々の材料が使用でき、例えば、アルミニウ
ム、銅、錫、白金、金、銀、バナジウム、モリブデン、
クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、インジウム、
ステンレス鋼、真鍮等の金属単体や、上記金属が蒸着ま
たはラミネートされたプラスック材料、ヨウ化アルミニ
ウム、酸化錫、酸化インジウム等で被覆されたガラス等
が例示される。本発明に用いる感光体では、通常のアル
ミニウム素管、特に膜厚が1乃至50μmとなるように
アルマイト処理を施した素管を用いことが、アルミニウ
ムの展延性や加工性を利用して、ラジアルベアリングへ
の固定が円滑に行われるので好ましい。アルミニウム粗
管の厚みは0.5乃至5.0mmの範囲にあるのが好ま
しい。
【0060】単一分散層型感光体を形成させるには、電
荷発生材料、電荷輸送剤等と結着樹脂等を、従来公知の
方法、例えば、ロールミル、ボールミル、アトライタ、
ペイントシェイカーあるいは超音波分散機等を用いて調
製し、従来公知の塗布手段により塗布、乾燥すればよ
い。感光層の厚みは、特に制限されないが、一般に5乃
至100μm、特に10乃至50μmの範囲とすること
が望ましい。
【0061】塗布液を形成するのに使用する溶剤として
は、種々の有機溶剤が使用でき、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、
n−ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭
素、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメチル
エーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸
エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド等、種々の溶剤が例示さ
れ、一種または二種以上混合して用いられる。塗布液の
固形分濃度は一般に5乃至50%とするのがよい。
【0062】また、積層型感光体の場合、電荷発生剤
(CGM)は電荷発生層(CGL)の固形分当たり30
乃至90重量%、特に40乃至80重量%の量で含有さ
れるのがよく、また電荷輸送剤(CTM)は電荷輸送層
(CTL)の固形分当たり20乃至70重量%、特に3
0乃至60重量%の量で含有されるのがよい。各塗布層
の成分は、単一分散層型の成分に準ずる。
【0063】基板/CGL/CTL感光体の場合、CG
Lは、一般に0.1 乃至0.5 μmの範囲にあるのがよく、
CTLは5乃至40μm、特に10乃至25μmの範囲
にあるのがよい。
【0064】基板/CTL/CGL感光体の場合、CT
Lは5乃至40μm、特に10乃至25μmの厚みを有
し、一方CGLは0.1 乃至0.5 μmの厚みを有するのが
よい。また、CGL上に、それ自体公知の保護層を設け
ることができる。
【0065】[感光体ドラムのベアリングへの取り付
け]感光体ドラムを支持するラジアルベアリングとして
は、ボールベアリングやコロベアリング等の転がり軸受
けが一般に使用され、これらの軸受けの内径部()内方
リング)、外径部(外方リング)及びボール乃至コロ等
の素材は、通常の金属製のものでも、或いはポリテトラ
フルオロエチレンやポリオキシメチレン、塊状重合ナイ
ロン等のエンジニアリングプラスチック製のものであっ
てもよい。それらの寸法は、使用する感光体ドラムの寸
法にあわせて適宜使用される。
【0066】本発明の感光体ドラムの保持装置をを製造
するためには、いずれかの段階で、感光体ドラムをベア
リングの内径部に係止固定する必要があるが、この係止
固定には前述した手段、例えば図4乃至図9に示した手
段が何れも採用される。
【0067】一般に、感光体ドラムの両端外径部にラジ
アルベアリングの内径部を係止させ、次いでラジアルベ
アリングの外径部を装置のフレームに固定することが好
ましいが、逆にラジアルベアリングの外径部を装置のフ
レームに固定した後、ラジアルベアリングの内径部に感
光体ドラムの両端外径部を係止させることもできる。図
4に示した外径の膨張による嵌合方式では、上記の両方
の方式が可能である。感光体ドラムの外径を膨張させる
ために、割型を使用する代わりに、図10に示すとお
り、感光体ドラムの一方の端部の内径部に歯車7のボス
31、他方の端部の内径部にフランジ32を打ち込ん
で、ドラムの外径部をベアリング10の内径部11に係
止させるようにしてもよい。
【0068】感光体ドラムとラジアルベアリングとの締
まりばめ及びとまりばめの原理は、図5に関して説明し
たが、一例として、感光体ドラムの外径を30mmとし
た場合、ドラムのベアリング保持部の外径を、 φ30mm+0.0055〜−0.0055mm js5級(はめあい等級) φ30mm+0.008 〜−0.008 mm js6級 φ30mm+0 〜−0.0011mm h 5級 φ30mm+0 〜−0.0016mm h 5級 φ30mm+0.0055〜−0.0055mm js5級 に設定するのがよい。
【0069】感光体ドラムのベアリング保持部から感光
層を一部乃至全部除去するために、研磨乃至切削加工を
行う場合、削り取られた屑が画像形成を行う感光層に付
着しないように注意する必要がある。このために、気流
吹き付け或いは吸引等により、切削屑を加工部以外に排
除するのがよい。
【0070】有機感光体ドラムの場合、エッチングによ
り感光層の除去を行うことができるので、切削屑等の発
生がなく、加工上有利である。エッチングには、有機感
光層の塗布に使用した溶媒、例えばテトラヒドロフラン
(THF)等を使用することができる。
【0071】[感光体ユニット]本発明の装置では、感
光体ドラムがラジアルベアリングを介して直接フレーム
に取り付けられているので、感光体ドラムと、感光体ド
ラムを前記ベアリングを介して支持するフレームと、感
光体ドラムへの回転力伝達機構とを備たものを、ユニッ
トとして一体化しておくことが、感光体の寿命がきたと
き、感光体の交換を短時間の内に円滑に行うために有利
である。勿論、交換により回収したユニットは、新しい
ドラムと交換し、再度ユーザーに供給することができ
る。
【0072】本発明の感光体ユニットの一例を示す図1
1(正面図)において、感光体ドラム1の両端には、ボ
ールベアリング10が嵌合されており、ボールベアリン
グ10は一対の取り付けブロック35に装着されてい
る。この取り付けブロック35は、ユニットハウジング
36にネジ止め等により装着されている。
【0073】このユニットハウジング36には、図12
(側面図)に示すとおり、感光体ドラム1の周囲に位置
するように、コロナチャージャのような主帯電機構3
7、画像露光用開口部38、ファーブラシローラのよう
なクリーニング機構39、LED等の露光除電機構40
等が取り付けられている。このユニットハウジング36
は、装置本体の両側板41に例えばネジ止め42等によ
り着脱自在に装着され、この装着状態で、感光体に装着
されたギア7がドラム駆動用ギア43と噛み合うように
なっている。
【0074】[フルカラー画像形成装置]本発明の感光
体ドラムの保持装置は、感光体ドラムの帯電、露光、現
像及び転写をとおして画像形成を行い且つ転写紙の搬送
路に沿ってシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの
各色の画像形成部が設けられているフルカラー画像形成
装置に適用した場合に、色ずれのない良好な画質のフル
カラー画像を形成することができる。
【0075】図13(側面図)及び図14(側面配置
図)は、本発明をフルカラーの画像形成装置に適用した
例を示すものであり、ハウジング50の下部には、給紙
カートリッジ60が、上部にはプリント物受け70が設
けられている。給紙カートリッジ60の上方には、機械
長手方向に延びる転写紙搬送ベルト80が配置され、そ
の上部には、転写紙の搬送路に沿ってシアンC、マゼン
タM、イエローY及びブラックBの各色の画像形成部9
0が設けられている。これらの各画像形成部の上には全
体として110で示す画像露光部が設けられている。
【0076】給紙カートリッジ60の一方の端部の上方
には、給紙時に駆動される給紙ローラ61が設けられ、
給紙ローラ61の下方には、スプリング62で上方に賦
勢されている紙押さえ63が設けられている。また、紙
64を転写紙搬送路に案内するガイド65、66も設け
られている。
【0077】転写紙搬送ベルト80は一対のローラー8
1、82間に支持されており、各画像形成部90C、9
0M、90Y、90Bに対応して、ベルトの下には転写
ローラ83が位置している。排出側に位置するローラ8
2には、ベルトクリーニング部84が位置している。
【0078】各画像形成部90C、90M、90Y、9
0Bは、大まかにいって、感光体ユニット91と現像ユ
ニット100とからなっており、感光体ユニット91は
感光体ドラム92を支持しており、更に周囲に、主帯電
機構93、クリーニング機構94、クリーニングトナー
の搬送機構95及び除電機構(図示せず)を備えてい
る。
【0079】現像ユニット100は、トナーを収容する
トナーカートリッジ101、トナー撹拌用のサブローラ
102、トナーを感光体表面に施す現像ローラ103、
現像ローラ上のトナー厚みを調節するためのブレード1
04を備えている。
【0080】画像露光部110は、レーザ光源(図示せ
ず)からの光を受けるポリゴーンミラー111、ポリゴ
ーンミラーを回転駆動するためのモーター112、ポリ
ゴーンミラーからの光を受けるレンズ113及びレーザ
光を各画像形成部90C、90M、90Y、90Bに導
くための一連のミラー114からなっている。図に示す
具体例では、一つのポリゴーンミラーが2色に対応して
おり、シアンC、マゼンタM、イエローY及びブラック
Bの各色に対応する露光が行われる。
【0081】各色の画像形成部では、感光体92のコロ
ナチャージャ93からの主帯電により感光層を一様帯電
し、光学系110のレーザ光による画像露光により静電
潜像を形成し、形成された静電潜像を現像ユニット10
0によりトナーで現像し、感光体92上にトナー像を形
成させる。感光体上に形成されたトナー像は、転写ロー
ル83に印加される転写電界により、感光体の下側に供
給される転写紙64上に転写され、この操作がシアン
C、マゼンタM、イエローY及びブラックBの各色毎に
行われる。本発明では、感光体ドラムを直接ラジアルベ
アリングで支持し、偏心の影響を解消したことにより、
周速のばらつきによる色ずれを防止し、高画質のフルカ
ラーが像を形成することができる。
【0082】シアンC、マゼンタM、イエローY及びブ
ラックBの各色のトナーが転写された転写紙は、定着ユ
ニット65に送られ、トナー像の定着が行われる。定着
ユニット65はヒーターロール66と、ヒーターロール
66及び支持ロール67上を通る加熱用ベルト68とか
らなっており、ベルト68とニップロール69との間で
転写紙を挟持することにより、トナーの定着を行う。ト
ナーが定着されたプリント85は、ガイドロール86、
87により、プリント受け70上に排出される。
【0083】本発明のフルカラー画像形成装置におい
て、現像用トナーとして、非磁性一成分トナー、磁性2
成分トナーの何れもが使用されるが、現像装置の構成が
簡単な点では非磁性一成分トナーが好適である。。この
トナーは、組成として、定着性樹脂分、着色剤、高分子
量或いは低分子量の電荷制御剤、離型剤等、或いは更に
必要により磁性粉を含有している。
【0084】定着用樹脂媒体としては、熱可塑性樹脂
や、未硬化或いは初期縮合物の形の熱硬化性樹脂が何れ
も使用され、例えばポリスチレン等のビニル芳香族樹
脂、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、石油樹
脂、ポリオレフィン樹脂等が挙げられ、これらの内でも
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂或いはスチレン−アク
リル系共重合体樹脂が好適に使用される。この定着用樹
脂には、ブレンドの形で或いは共重合の形でカチオン性
またはアニオン性極性基が含有されている。
【0085】トナー用の着色剤としては、無機或いは有
機の顔料や染料が使用され、フルカラーの場合、シア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラックに適したそれ自体公
知のフルカラー用顔料や染料が使用される。
【0086】電荷制御剤としては、それ自体公知のも
の、例えばニグロシンベース(CI 5045)やオイルブラッ
ク(CI 26150) 、スピロンブラック等の油溶性染料や、
ナフテン酸金属塩、脂肪酸金属石鹸、含金属錯塩染料等
を配合し得るほか、電荷制御性官能基を含有する樹脂も
使用しうる。このような官能基としては、スルホン酸、
リン酸、カルボン酸型のアニオン性基、或いは1級−、
2級−又は3級−アミノ基や第4級アニモニウム基のよ
うなカチオン性基等の電解性基がある。
【0087】上記樹脂中には熱定着用離型剤として、各
種ワックス類や低分子量オレフィン系樹脂等を含有させ
ることができる。オレフィン系樹脂としては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、プロピレン−エチレン共重合体
が使用されるが、ポリプロピレンが特に好適である。
【0088】このトナー粒子は、粒子の流動性に優れて
いるのがよい。この目的のために、カーボンブラック、
疎水性非晶質シリカ、疎水性微粉アルミナ、微細酸化チ
タン、微細球状樹脂等の流動性改良剤をまぶして、最終
トナーとする。
【0089】得られる画像の解像度の点では、粒径(体
積基準の中心粒径)が8μm以下の小粒径トナーが好ま
しい。また、現像特性の点では、下記式 円形度=投影トナー粒子の面積と同一の面積を有する円
の周囲長/投影トナー粒子の輪郭の長さ で定義される円形度が0.94以上のトナーを用いるこ
とが好ましい。
【0090】小粒径で球形のトナーは、重合法で容易に
得られる。
【0091】重合法球形トナーは、ラジカル重合開始
剤、定着性樹脂となりうるビニル系単量体及び他に前述
した成分を少なくとも含有するトナー形成用組成物を水
性媒体中で懸濁重合させることにより、得られる。
【0092】トナーの帯電極性と感光体暗部の帯電極性
とを同一極性とすると共に、感光体暗部の上のトナーの
残留が実質上ゼロとなる現像条件下に反転現像を行うこ
とが好ましい。
【0093】単層有機感光体の静電潜像の形成は前述し
た帯電及び露光により行われるが、非磁性一成分現像の
場合は、非磁性一成分トナーの層を弾性体現像ローラ上
に形成し、これを感光体表面に圧接することにより行
う。
【0094】非磁性一成分現像の場合、弾性体現像ロー
ラとしては、エラストマー重合体に導電性粉末を配合し
た組成物をローラに成形したものが使用される。
【0095】本発明における電子写真法において、トナ
ー像の転写、紙分離、及びクリーニング等はそれ自体公
知の手段を用いてそれ自体公知の条件で行うことができ
る。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、感光体ドラムに実際に
帯電、露光、現像及び転写を行う感光体外表面そのも
の、或いはそれにごく近接した外径部で、直接ベアリン
グで軸受けを行うので、従来の装置では避け得なかった
ドラム内径、フランジ及び軸の各偏心公差が無関係のも
のとなり、帯電、露光、現像及び転写の何れの領域で
も、感光体ドラムの周速むらの発生が防止され、優れた
画質の画像形成が可能となる。
【0097】また、画像形成装置における機枠間の距離
は、感光体ドラムの保持部を含めて、感光体ドラム単体
の長さ以下に押さえることが可能となり、これにより画
像形成装置を著しくコンパクトにすることが可能とな
る。
【0098】更に、感光体ドラムの外径部をベアリング
で直接軸受けし、偏心の程度も極めて小さくなっている
ので、画像形成のための帯電機構、露光機構、現像機構
及び転写機構等の位置決めを、実際の感光体ドラムとの
位置関係を考慮することなしに、精度よくしかも人手を
要することなしに行うことが可能である。
【0099】また、軸やフランジのないドラム保持機構
が可能となり、感光体内部の空間を種々の目的、例えば
端子固定型のドラムヒーターの使用、ドラム内部を通し
ての機械前後の配線、ドラム内部への冷却用送風等に有
効に利用することができる。
【0100】更にまた、感光体ドラムを支持するベアリ
ングの内径部及びフレームに固定されるベアリングの外
径部が、内径部間の感光体ドラムと共に組み合わされ
て、三次元状でしかも回転可能な補強構造を与えるの
で、感光体ユニットを軽量化し且つその構造を簡単なも
のとすることができる。
【0101】また、本発明の感光体ドラム保持装置を、
転写紙の搬送路に沿ってシアン、マゼンタ、イエロー及
びブラックの各色の画像形成部が設けられているフルカ
ラー画像形成装置に適用することにより、各色の画像形
成部における色ずれを感知し得ないレベル、例えば10
0μm以下、特に80μm以下に抑制することができ、
画質に優れたフルカラー画像を形成することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術における感光体ドラムの保持装置を示
す配置図である。
【図2】本発明における感光体ドラムの保持装置を示す
配置図である。
【図3】ドラム周速の分布を示すグラフである。
【図4】感光体ドラムとラジアルベアリングとの係止手
段の一例を示す説明図である。
【図5】感光体ドラムとラジアルベアリングとのはめあ
いの原理を示す説明図である。
【図6】感光体ドラムとラジアルベアリングとの係止の
させ方の一例を示す部分拡大断面図である。
【図7】感光体ドラムとラジアルベアリングとの係止の
させ方の他の例を示す部分拡大断面図である。
【図8】感光体ドラムとラジアルベアリングとの係止の
させ方の更に他の例を示す部分拡大断面図である。
【図9】感光体ドラムとラジアルベアリングとの係止の
させ方の別の例を示す部分拡大断面図である。
【図10】感光体ドラムとラジアルベアリングとの係止
のさせ方の更に別の例を示す部分拡大断面図である。
【図11】本発明の感光体ユニットの一部断面正面図で
ある。
【図12】本発明の感光体ユニットの側面図である。
【図13】本発明のフルカラー画像形成装置の側面図で
ある。
【図14】本発明のフルカラー画像形成装置の側面配置
図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 内径部 3 フランジ 4 軸 5 ベアリング 6 ハウジング器壁 7 ギア 10 ラジアルベアリング 11 内径部 12 外径部 13 小回転体 14、14 外径部 15 フランジ部 20 導電性ドラム基体 21 感光層 22 傾斜部 23 薄肉部 24 傾斜部 25 小径部 30 割型 31 ボス 32 フランジ 35 取り付けブロック 36 ユニットハウジング 37 主帯電機構 38 画像露光用開口部 39 クリーニング機構 40 露光除電機構 41 両側板 42 ネジ止め 43 ドラム駆動用ギア 50 ハウジング 60 給紙カートリッジ 61 給紙ローラ 62 スプリング 63 紙押さえ 64 紙 65 定着ユニット 66 ヒーターロール 67 支持ロール 68 加熱用ベルト 69 ニップロール 67 支持ロール 70 プリント物受け 80 転写紙搬送ベルト 81、82 ローラー 83 転写ローラ 84 ベルトクリーニング部 85 プリント 86 ガイドロール 87 ガイドロール 90、90B、90C、90M、90Y 画像形成部 91 感光体ユニット 92 感光体ドラム 93 主帯電機構 94 クリーニング機構 95 クリーニングトナーの搬送機構 100 現像ユニット 101 トナーカートリッジ 102 サブローラ 103 現像ローラ 104 ブレード 110 画像露光部 111 ポリゴーンミラー 112 モーター 113 レンズ 114 ミラー

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体ドラムの帯電、露光、現像及び転
    写をとおして画像形成を行う画像形成装置において、感
    光体ドラムの両端部の外径部にラジアルベアリングの内
    径部が係止され且つラジアルベアリングの外径部が器壁
    に固定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 感光体ドラムの端部の内径部に回転伝達
    機構が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 感光体ドラムが300mm以下の外径を
    有するものである請求項1または2記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 感光体ドラムが導電性ドラム基体と導電
    性ドラム基体表面に設けられた有機感光層とから成る請
    求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 感光体ドラムのベアリング係止部が、感
    光体ドラムをベアリングの内径部に挿入した後、対応す
    る部分の導電性ドラム基体の径を径外方向に増大させる
    ことにより形成されたものであることを特徴とする請求
    項1乃至4の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 感光体ドラムのベアリング係止部が、感
    光体ドラムをベアリングの内径部に締まりばめ或いはと
    まりばめするすることにより形成されたものであること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 前記感光体ドラムのベアリング係止部に
    は導電性ドラム基体が露出していることを特徴とする請
    求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記感光体ドラムのベアリング係止部に
    も感光層が存在することを特徴とする請求項1乃至6の
    何れかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 ベアリング係止部に存在する感光層が端
    縁に向けて厚みが減少する傾斜部或いは厚みが一様に減
    少した薄肉部を形成している請求項1乃至6の何れかに
    記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 感光体ドラムのベアリング係止部が、
    外径の減少された導電性ドラム基体とその外表面に設け
    られた有機感光層とから成る請求項1乃至6の何れかに
    記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 外径の減少分が有機感光層の厚みにほ
    ぼ匹敵するものである請求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 有機感光層の厚みが10乃至50μm
    の範囲にある請求項4乃至11の何れかに記載の画像形
    成装置。
  13. 【請求項13】 感光体ドラムの帯電、露光、現像及び
    転写をとおして画像形成を行う画像形成装置に用いる感
    光体ユニットにおいて、感光体ドラムと、感光体ドラム
    を支持するフレームと、感光体ドラムへの回転力伝達機
    構とを備え、感光体ドラムの両端部の外径部にラジアル
    ベアリングの内径部が係止され且つラジアルベアリング
    の外径部がフレームに固定されておりしかも感光体ドラ
    ムの端部の内径部或いは外径部に回転伝達機構が設けら
    れていることを特徴とする感光体ユニット。
  14. 【請求項14】 帯電手段が更に付加されている請求項
    13記載の感光体ユニット。
  15. 【請求項15】 除電手段が更に付加されている請求項
    13または14記載の感光体ユニット。
  16. 【請求項16】 クリーニング手段が更に付加されてい
    る請求項13乃至15の何れかに記載の感光体ユニッ
    ト。
  17. 【請求項17】 感光体ドラムの帯電、露光、現像及び
    転写をとおして画像形成を行う画像形成装置において、
    感光体ドラムの両端部の外径部にラジアルベアリングの
    内径部が係止され且つラジアルベアリングの外径部が器
    壁に固定されていることを特徴とするシャフトレスの感
    光体ドラムの保持装置。
  18. 【請求項18】 感光体ドラムの帯電、露光、現像及び
    転写をとおして画像形成を行い且つ転写紙の搬送路に沿
    ってシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色の
    画像形成部が設けられているフルカラー画像形成装置に
    おいて、各感光体ドラムの両端部の外径部にラジアルベ
    アリングの内径部が係止され且つラジアルベアリングの
    外径部が器壁に固定されていることを特徴とするフルカ
    ラー画像形成装置。
JP8309086A 1996-11-20 1996-11-20 画像形成装置及び感光体ユニット Pending JPH10149056A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145764A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Mitsubishi Chemicals Corp ベアリング一体型ギア及びベアリング一体型フランジ並びにそれを用いた電子写真感光体
US7894744B2 (en) 2000-07-14 2011-02-22 Ricoh Company, Ltd. Color image forming apparatus, and toner replenishing apparatus
WO2011087143A1 (en) 2010-01-13 2011-07-21 Canon Kabushiki Kaisha Drum supporting mechanism, process cartridge, and electrophotographic image forming apparatus

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