JPH10148444A - 低温庫 - Google Patents

低温庫

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JPH10148444A
JPH10148444A JP30972996A JP30972996A JPH10148444A JP H10148444 A JPH10148444 A JP H10148444A JP 30972996 A JP30972996 A JP 30972996A JP 30972996 A JP30972996 A JP 30972996A JP H10148444 A JPH10148444 A JP H10148444A
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JP
Japan
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temperature
storage
regenerator
cooling
cold storage
Prior art date
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Application number
JP30972996A
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English (en)
Inventor
Mie Hoshino
美恵 星野
Sakae Nakajima
栄 中島
Hisafumi Otani
尚史 大谷
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄冷剤の凍結時及び凍結維持時において貯蔵
室温度を所望の一定温度に冷却することができる低温庫
を提供する。 【解決手段】 複数の初期蓄冷完了温度,初期蓄冷復帰
温度,通常蓄冷完了温度,通常蓄冷復帰温度を記憶する
温度記憶装置22を備え、低温庫の特性に応じた低温庫
IDデータを記憶し脱着可能に設けられたID記憶装置
21を備えているので、冷却装置の駆動停止及び駆動復
帰の回数に応じて異なる蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度
を設定することができ、また、ID記憶装置21を変更
することにより低温庫の特性の応じて蓄冷完了温度及び
蓄冷復帰温度を設定することができるので、蓄冷剤の凍
結時及び凍結維持時において貯蔵室温度を所望の一定温
度に冷却することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄冷剤を用いて貯
蔵室を低温に保つ低温庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の低温庫では、冷却装置を
駆動することにより蓄冷剤の蓄冷動作を開始し、冷却装
置が駆動しているときであって蓄冷剤温度が所定の蓄冷
完了温度以下の場合は冷却装置を駆動停止し、冷却装置
が駆動停止しているときであって蓄冷剤温度が所定の蓄
冷復帰温度以上の場合は冷却装置を駆動することによ
り、蓄冷剤を凍結させるとともに蓄冷剤の凍結を維持し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の低温庫
では、蓄冷剤が凍結していない状態で冷却装置を駆動し
た場合における蓄冷剤凍結時の貯蔵室温度と、蓄冷剤が
完全に凍結したのちに凍結状態を維持するために冷却装
置を駆動している場合における貯蔵室温度が異なってし
まうという難点があった。すなわち、前者の貯蔵室温度
が所望の貯蔵室温度であるように設定すると、後者の貯
蔵室温度が前者の貯蔵室温度より低い場合は貯蔵室内に
格納された商品が凍結することもあり、また、後者の貯
蔵室温度が前者の貯蔵室温度より高い場合は冷却装置を
停止したのちの蓄冷剤による貯蔵室の保冷時間が短くな
るという難点がある。さらに、後者の貯蔵室温度が所望
の貯蔵室温度であるように設定しようとすると蓄冷剤を
完全に凍結することができない場合がある等の難点があ
る。
【0004】一方、蓄冷剤量、冷却装置の能力、貯蔵室
の容積等が異なると前述した蓄冷剤凍結時の貯蔵室温度
と蓄冷剤の凍結維持時の貯蔵室温度との関係も大きく異
なる。このため、蓄冷剤量の増減、冷却装置の変更、貯
蔵室の容積変更等に応じて蓄冷復帰温度及び蓄冷完了温
度を変更する必要がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、蓄冷剤の凍結時及び凍結
維持時において貯蔵室温度を所望の一定温度に冷却する
ことができる低温庫を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、物品を貯蔵する貯蔵室を形成
し、貯蔵室を冷却するための冷却剤及び該蓄冷剤を冷却
する冷却装置及び蓄冷剤の温度を測定する蓄冷剤温度測
定手段を備え、さらに、前記冷却装置駆動時に前記蓄冷
剤温度測定手段によって測定された蓄冷剤温度が所定の
蓄冷完了温度以下である場合は前記冷却装置を駆動停止
し、前記冷却装置駆動停止時に前記蓄冷剤温度測定手段
によって測定された蓄冷剤温度が所定の蓄冷復帰温度以
上である場合は冷却装置を駆動復帰する冷却制御装置を
備えた低温庫において、蓄冷剤が凍結していないときの
蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度を記憶する第1の温度記
憶手段と、蓄冷剤が凍結しているときの蓄冷完了温度及
び蓄冷復帰温度を記憶する第2の温度記憶手段と、蓄冷
剤が凍結していないときは第1の温度記憶手段に記憶さ
れた蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度に基づいて冷却装置
の駆動制御を行い、蓄冷剤が凍結しているときは第2の
温度記憶手段に記憶された蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温
度に基づいて冷却装置の冷却制御を行う蓄冷制御装置と
を備えた、ことをその特徴とする。
【0007】この発明によれば、蓄冷剤が完全に凍結し
ていない状態で冷却装置を駆動した場合と、蓄冷剤が完
全に凍結したのちに凍結状態を維持するために冷却装置
を駆動している場合で、異なる蓄冷完了温度及び蓄冷復
帰温度を設定することができる。
【0008】また、請求項2の発明では、物品を貯蔵す
る貯蔵室を形成し、貯蔵室を冷却するための冷却剤及び
該蓄冷剤を冷却する冷却装置及び蓄冷剤の温度を測定す
る蓄冷剤温度測定手段を備え、さらに、前記冷却装置駆
動時に前記蓄冷剤温度測定手段によって測定された蓄冷
剤温度が所定の蓄冷完了温度以下である場合は前記冷却
装置を駆動停止し、前記冷却装置駆動停止時に前記蓄冷
剤温度測定手段によって測定された蓄冷剤温度が所定の
蓄冷復帰温度以上である場合は冷却装置を駆動復帰する
冷却制御装置を備えた低温庫において、第1回目に冷却
装置を駆動停止及び駆動復帰するときの蓄冷完了温度及
び蓄冷復帰温度を記憶する第1の温度記憶手段と、第2
回目以降に冷却装置を駆動停止及び駆動復帰するときの
蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度を記憶する第2の温度記
憶手段と、冷却装置の駆動及び駆動停止が第1回目のと
きは第1の温度記憶手段に記憶された蓄冷完了温度及び
蓄冷復帰温度に基づいて冷却制御を行い、冷却装置の駆
動停止及び駆動復帰が第2回目以降のときは第2の温度
記憶手段に記憶された蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度に
基づいて冷却制御を行う冷却制御装置とを備えた、こと
をその特徴とする。
【0009】この発明によれば、冷却装置を駆動開始し
てから第1回目に冷却装置の駆動停止及び駆動復帰をす
る場合と、第2回目に冷却装置の駆動停止及び駆動復帰
をする場合で、異なる蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度を
設定することができる。
【0010】さらに、請求項3の発明では、前記請求項
1又は請求項2記載の低温庫において、複数の前記第1
の温度記憶手段及び複数の前記第2の温度記憶手段と、
低温庫本体と脱着可能に設けら低温庫情報を記憶する低
温庫設定器と、この低温庫設定器に記憶された低温庫情
報に基づき、前記の複数の第1の温度記憶手段及び複数
の第2の温度記憶手段の中より、第1の温度記憶手段及
び第2の温度記憶手段をそれぞれ一つ選択可能である選
択手段とを備えた、ことをその特徴とする。
【0011】この発明によれば、第1の温度記憶手段及
び第2の温度記憶手段をそれぞれ複数備えているので、
低温庫の特性等に応じて複数の温度記憶手段から一つの
第1の温度記憶手段及び第2の温度記憶手段を選択する
ことができ、また、この選択を低温庫本体と脱着可能に
設けられた低温庫設定器によって行うことができるの
で、蓄冷剤量の増減、冷却装置能力の変更等に対応する
ことができる。
【0012】さらに、また、請求項4の発明では、物品
を貯蔵する貯蔵室を形成し、貯蔵室を冷却するための冷
却剤及び該蓄冷剤を冷却する冷却装置及び蓄冷剤の温度
を測定する蓄冷剤温度測定手段を備え、さらに、前記冷
却装置駆動時に前記蓄冷剤温度測定手段によって測定さ
れた蓄冷剤温度が所定の蓄冷完了温度以下である場合は
前記冷却装置を駆動停止し、前記冷却装置駆動停止時に
前記蓄冷剤温度測定手段によって測定された蓄冷剤温度
が所定の蓄冷復帰温度以上である場合は冷却装置を駆動
復帰する冷却制御装置を備えた低温庫において、冷却装
置の駆動停止及び駆動復帰の回数に対応した複数の蓄冷
完了温度及び蓄冷復帰温度を記憶する温度記憶手段と、
冷却装置の駆動及び駆動停止の回数に対応して前記温度
記憶手段から一の蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度を選定
し、この選定された蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度に基
づき蓄冷制御を行う冷却制御装置とを備えた、ことをそ
の特徴とする。
【0013】さらに、また、請求項5の発明では、物品
を貯蔵する貯蔵室を形成し、貯蔵室を冷却するための蓄
冷剤及び該蓄冷剤を冷却する冷却装置とを備えた低温庫
において、蓄冷剤の温度を測定する蓄冷剤温度測定手段
と、冷却装置の駆動及び駆動停止の回数に対応した複数
の蓄冷完了温度及び複数の蓄冷復帰温度を記憶する温度
記憶手段と、前記温度記憶手段に記憶された複数の蓄冷
完了温度及び蓄冷復帰温度から冷却装置の駆動及び駆動
停止回数に基づき一の蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度を
選定し、冷却装置が駆動しているときであって前記蓄冷
剤温度測定手段により測定された蓄冷剤温度が前記蓄冷
完了温度以下である場合は冷却装置を駆動停止し、冷却
装置が駆動停止しているときであって前記蓄冷剤温度が
前記蓄冷復帰温度以上である場合は冷却装置を駆動する
冷却制御装置と、を備えたことをその特徴とする。
【0014】この請求項4及び請求項5の発明によれ
ば、冷却装置を駆動開始してから冷却装置の駆動停止及
び駆動復帰をした回数の応じて異なる蓄冷完了温度及び
蓄冷復帰温度を設定することができる。
【0015】さらに、また、請求項6の発明では、前記
請求項4又は請求項5記載の低温庫において、複数の前
記温度記憶手段と、低温庫本体と脱着可能に設けら低温
庫情報を記憶する低温庫設定器と、この低温庫設定器に
記憶された低温庫情報に基づき、前記複数の温度記憶手
段の中より一つの温度記憶手段を選択可能である選択手
段とを備えた、ことをその特徴とする。
【0016】この発明によれば、低温庫の特性等に応じ
て複数の温度記憶手段から一つの温度記憶手段を選択す
ることができ、また、この選択を低温庫本体と脱着可能
に設けられた低温庫設定器によって行うことができるの
で、蓄冷剤量の増減、冷却装置能力の変更等に対応する
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態におけ
る低温庫の縦断面図である。図1において、1は低温庫
本体、2は貯蔵室、3はドア、4は蓄冷剤、5は蓄冷剤
固定具、6は圧縮機、7は凝縮器、8は送風機、9は蓄
冷剤温度センサである。
【0018】低温庫本体1は、その内部に物品を貯蔵す
る貯蔵室2を形成し、開閉するドア3を貯蔵室2へ商品
の搬入及び搬出が可能に設けている。また、貯蔵室2の
側壁上半部の内面及び天井壁内面には蓄冷剤4が蓄冷剤
固定具5により配置されており、該蓄冷剤4によって貯
蔵室2を冷却する。さらに、蓄冷剤4には図示せぬ蒸発
器が熱的に密着するように配置されている。ここで、蓄
冷剤固定具5は、蓄冷剤4を固定するとともに、貯蔵室
2に収納される物品と蓄冷剤4との接触を防止し、物品
の過冷却及び蓄冷剤4への張り付きを防止している。
【0019】冷却装置は、図示せぬ蒸発器、圧縮機6、
凝縮器7、膨張弁等の図示せぬ流通制御器及び配管、送
風機8により構成される。圧縮機6、凝縮器7は貯蔵室
2の上方に配置されており、また、図示せぬ配管によ
り、図示せぬ蒸発器,圧縮機6,凝縮器7及び前記流通
制御器の内部を冷媒が流通可能に連通配置されている。
さらに、貯蔵室2の上方には送風機8が凝縮器7に併設
し、送風機8を駆動することにより凝縮器7を冷却する
ことができる。
【0020】これによれば、後述する冷却制御装置の制
御により圧縮機6を駆動することによって冷却装置が駆
動され、これにより冷却装置内部の冷媒が流通して図示
せぬ蒸発器が冷却され、蓄冷剤4を冷却することができ
る。
【0021】蓄冷剤温度センサ9は、蓄冷剤4の表面に
設けられ、蓄冷剤4の温度を測定する。該蓄冷剤温度セ
ンサ9は、サーミスタ等の素子により形成され、温度に
応じて出力電圧を変化させ、その出力信号を冷却制御装
置に入力する。
【0022】図2は、冷却制御装置の電気回路のブロッ
ク図である。図中10は冷却制御装置であり、マイコン
11、リレー駆動回路RD、リレーコイルRL、リレー
スイッチRS、直流電源回路12、リレー用平滑回路1
3、ID基板20によって構成され、蓄冷剤温度センサ
9、圧縮機6、所定の交流電源が接続されている。
【0023】マイコン11は、直流電源回路12によっ
て供給される直流電圧により動作し、入力端子Pに蓄冷
剤温度センサ9の出力信号が、入力端子Dに温度記憶装
置22の温度データDATが入力される。また、入力端
子IDはID基板20からの機器設定データが入力され
る。さらに、マイコン11は、出力端子Sを温度記憶装
置22と制御信号SELを出力可能に接続しており、ま
た、出力端子Qをリレー駆動回路RD及びリレーコイル
RLを介して直流電源回路12に接続している。
【0024】ID基板20は、ID記憶装置21によっ
て構成されており、また、冷却制御装置10と脱着可能
に設けられている。このID記憶装置21には、低温庫
の蓄冷剤量,冷却装置の能力等の特性に応じて定められ
た低温庫IDデータが記憶されており、これにより、I
D基板20を変更することでマイコン11の動作を、そ
の低温庫の特性に応じたものとすることが出来る。
【0025】温度記憶装置22には、低温庫IDデータ
に対応した複数の初期蓄冷完了温度TS1・初期蓄冷復帰
温度TR1・通常蓄冷完了温度TS2・通常蓄冷復帰温度T
R2に相当するデータが記憶されており、マイコン11か
らの制御信号SELに応じて各温度に相当するデータを
マイコン11に出力する。これによれば、マイコン11
はID基板20からの低温庫IDデータに基づき制御信
号SELを制御することにより、その低温庫の特性に応
じて温度記憶装置22に記憶されている各データを温度
データDATとして選定することができる。
【0026】圧縮機6は、リレースイッチRSを介して
所定の交流電源に接続しており、該リレースイッチRS
はリレーコイルRLに対応してスイッチを開閉する。こ
れによれば、蓄冷剤温度センサ9によって測定された蓄
冷剤温度及び温度記憶装置22に記憶された温度データ
に基いて、出力端子Qの出力電圧を制御してリレースイ
ッチRSを開閉することにより、圧縮機6の駆動及び駆
動停止、即ち、冷却装置の駆動及び駆動停止を制御する
ことができる。
【0027】次に、図3のフローチャートを参照して、
本実施形態における冷却制御装置10の動作を説明す
る。
【0028】まず、ID記憶装置21に記憶された低温
庫IDデータを読み込む(S1)。以下、温度記憶装置
22に記憶された初期蓄冷復帰温度等を選定する際に
は、この低温庫IDデータに基づき低温庫の特性に応じ
たものを選定するものとする。
【0029】次に、低温庫IDデータに基づき温度記憶
装置22から初期蓄冷完了温度TS1を選定し、該温度T
S1を蓄冷完了温度TSとするとともに、温度記憶装置2
1から初期蓄冷復帰温度TR1を選定し、該温度TR1を蓄
冷復帰温度TRとし処理をステップS3に移す(S
2)。
【0030】ステップS3では、マイコン11の出力端
子Qを制御し圧縮機6を駆動することにより冷却装置を
駆動し、蓄冷剤4の冷却を開始したのち処理をステップ
S4に移す(S3)。
【0031】次に、ステップS4では、蓄冷剤温度セン
サ9によって測定された蓄冷剤温度Tと蓄冷完了温度T
Sを比較し、蓄冷剤温度Tが蓄冷完了温度TSより高い場
合は、蓄冷剤4が十分に冷却されていないので冷却を継
続すべく、蓄冷剤温度Tが蓄冷完了温度TS以下になる
まで該比較を継続する(S4)。また、蓄冷剤温度Tが
蓄冷完了温度TS以下の場合は、処理をステップS5に
移す。
【0032】ステップS5では、既に蓄冷剤4の冷却が
完了しているので、蓄冷剤4の過度な冷却を防止すべく
圧縮機6を駆動停止させ、処理をステップS6に移す
(S5)。
【0033】次に、ステップS6では、蓄冷剤温度Tと
蓄冷復帰温度TRを比較し、蓄冷剤温度Tが蓄冷復帰温
度TRより低い場合は、蓄冷剤4の冷却を再開する必要
がないので蓄冷剤温度Tが蓄冷復帰温度TR以上になる
まで該比較を継続する。また、蓄冷剤温度Tが蓄冷復帰
温度TR以上の場合は、処理をステップS7に移す(S
6)。
【0034】ステップS7では、蓄冷剤4の温度が上昇
したため再び蓄冷剤4の冷却を開始すべく圧縮機6を駆
動させ、処理をステップS8に移す(S7)。
【0035】次に、ステップS8では、既に圧縮機6の
駆動及び駆動停止が少なくとも1回以上行われたので、
蓄冷完了温度TS及び蓄冷復帰温度TRを適切な温度に設
定すべく、ID記憶装置21に記憶された低温庫IDデ
ータに基づき温度記憶装置22から通常蓄冷完了温度T
S2を選定し、該温度TS2を蓄冷完了温度TSとするとと
もに、温度記憶装置21から通常蓄冷復帰温度TR2を選
定し、該温度TR2を蓄冷復帰温度TRとする(S8)。
【0036】これによれば、蓄冷剤4を冷却するに際し
て、圧縮機6の運転を開始した後に圧縮機6の駆動停止
及び駆動再開する温度を、初回に駆動停止及び駆動再開
する場合と2回目以降に駆動停止及び駆動再開する場合
で別々に設定することができるため、蓄冷剤4の凍結時
及び凍結維持時において貯蔵室2の温度を所望の一定温
度に冷却することができる。また、ID記憶装置21を
脱着可能に設けているため、蓄冷剤4の量や冷却装置を
特性の異なるものに変更した際にも、その冷却装置等に
対して最適な蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度を設定する
ことができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、蓄冷剤が完全に凍結していない状態で冷却装置
を駆動した場合と、蓄冷剤が完全に凍結したのちに凍結
状態を維持するために冷却装置を駆動している場合で、
異なる蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度を設定することが
できるので、蓄冷剤の凍結時及び凍結維持時において貯
蔵室温度を所望の一定温度に冷却することができる。
【0038】また、請求項2の発明によれば、冷却装置
を駆動開始してから第1回目に冷却装置の駆動停止及び
駆動復帰をする場合と、第2回目に冷却装置の駆動停止
及び駆動復帰をする場合で、異なる蓄冷完了温度及び蓄
冷復帰温度を設定することができるので、蓄冷剤の凍結
時及び凍結維持時において貯蔵室温度を所望の一定温度
に冷却することができる。
【0039】さらに、請求項3の発明によれば、低温庫
の特性等に応じて複数の温度記憶手段から一つの第1の
温度記憶手段及び第2の温度記憶手段を選択することが
でき、また、この選択を低温庫本体と脱着可能に設けら
れた低温庫設定器によって行うことができるので、蓄冷
剤量の増減、冷却装置能力の変更等に対応して、蓄冷剤
の凍結時及び凍結維持時における貯蔵室温度を所望の一
定温度に冷却することを確実にすることができる。
【0040】さらに、また、請求項4及び請求項5の発
明によれば、冷却装置を駆動開始してから冷却装置の駆
動停止及び駆動復帰をした回数の応じて異なる蓄冷完了
温度及び蓄冷復帰温度を設定することができるので、蓄
冷剤の凍結時及び凍結維持時において貯蔵室温度を所望
の一定温度に冷却することができる。
【0041】さらに、また、請求項6の発明によれば、
低温庫の特性等に応じて複数の温度記憶手段から一つの
温度記憶手段を選択することができ、また、この選択を
低温庫本体と脱着可能に設けられた低温庫設定器によっ
て行うことができるので、蓄冷剤量の増減、冷却装置能
力の変更等に対応して、蓄冷剤の凍結時及び凍結維持時
において貯蔵室温度を所望の一定温度に冷却することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る低温庫の縦断面図
【図2】本発明の一実施形態に係る低温庫の冷却制御装
置の電気回路のブロック図
【図3】本発明の一実施形態に係る低温庫の冷却制御装
置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1…低温庫本体、2…貯蔵室、4…蓄冷剤、6…圧縮
機、7…凝縮器、9…蓄冷剤温度センサ、10…冷却制
御装置、11…マイコン、20…ID基板、21…ID
記憶装置、22…温度記憶装置、RL…リレーコイル、
RS…リレースイッチ、RD…リレー駆動回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を貯蔵する貯蔵室を形成し、貯蔵室
    を冷却するための冷却剤及び該蓄冷剤を冷却する冷却装
    置及び蓄冷剤の温度を測定する蓄冷剤温度測定手段を備
    え、さらに、前記冷却装置駆動時に前記蓄冷剤温度測定
    手段によって測定された蓄冷剤温度が所定の蓄冷完了温
    度以下である場合は前記冷却装置を駆動停止し、前記冷
    却装置駆動停止時に前記蓄冷剤温度測定手段によって測
    定された蓄冷剤温度が所定の蓄冷復帰温度以上である場
    合は冷却装置を駆動復帰する冷却制御装置を備えた低温
    庫において、 蓄冷剤が凍結していないときの蓄冷完了温度及び蓄冷復
    帰温度を記憶する第1の温度記憶手段と、 蓄冷剤が凍結しているときの蓄冷完了温度及び蓄冷復帰
    温度を記憶する第2の温度記憶手段と、 蓄冷剤が凍結していないときは第1の温度記憶手段に記
    憶された蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度に基づいて冷却
    装置の駆動制御を行い、蓄冷剤が凍結しているときは第
    2の温度記憶手段に記憶された蓄冷完了温度及び蓄冷復
    帰温度に基づいて冷却装置の冷却制御を行う蓄冷制御装
    置とを備えた、 ことを特徴とする低温庫。
  2. 【請求項2】 物品を貯蔵する貯蔵室を形成し、貯蔵室
    を冷却するための冷却剤及び該蓄冷剤を冷却する冷却装
    置及び蓄冷剤の温度を測定する蓄冷剤温度測定手段を備
    え、さらに、前記冷却装置駆動時に前記蓄冷剤温度測定
    手段によって測定された蓄冷剤温度が所定の蓄冷完了温
    度以下である場合は前記冷却装置を駆動停止し、前記冷
    却装置駆動停止時に前記蓄冷剤温度測定手段によって測
    定された蓄冷剤温度が所定の蓄冷復帰温度以上である場
    合は冷却装置を駆動復帰する冷却制御装置を備えた低温
    庫において、 第1回目に冷却装置を駆動停止及び駆動復帰するときの
    蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度を記憶する第1の温度記
    憶手段と、 第2回目以降に冷却装置を駆動停止及び駆動復帰すると
    きの蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度を記憶する第2の温
    度記憶手段と、 冷却装置の駆動及び駆動停止が第1回目のときは第1の
    温度記憶手段に記憶された蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温
    度に基づいて冷却制御を行い、冷却装置の駆動停止及び
    駆動復帰が第2回目以降のときは第2の温度記憶手段に
    記憶された蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度に基づいて冷
    却制御を行う冷却制御装置とを備えた、 ことを特徴とする低温庫。
  3. 【請求項3】 複数の前記第1の温度記憶手段及び複数
    の前記第2の温度記憶手段と、 低温庫本体と脱着可能に設けられた低温庫情報を記憶す
    る低温庫設定器と、 この低温庫設定器に記憶された低温庫情報に基づき、前
    記の複数の第1の温度記憶手段及び複数の第2の温度記
    憶手段の中より、第1の温度記憶手段及び第2の温度記
    憶手段をそれぞれ一つ選択可能である選択手段とを備え
    た、 ことを特徴とする前記請求項1又は請求項2記載の低温
    庫。
  4. 【請求項4】 物品を貯蔵する貯蔵室を形成し、貯蔵室
    を冷却するための冷却剤及び該蓄冷剤を冷却する冷却装
    置及び蓄冷剤の温度を測定する蓄冷剤温度測定手段を備
    え、さらに、前記冷却装置駆動時に前記蓄冷剤温度測定
    手段によって測定された蓄冷剤温度が所定の蓄冷完了温
    度以下である場合は前記冷却装置を駆動停止し、前記冷
    却装置駆動停止時に前記蓄冷剤温度測定手段によって測
    定された蓄冷剤温度が所定の蓄冷復帰温度以上である場
    合は冷却装置を駆動復帰する冷却制御装置を備えた低温
    庫において、 冷却装置の駆動停止及び駆動復帰の回数に対応した複数
    の蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度を記憶する温度記憶手
    段と、 冷却装置の駆動及び駆動停止の回数に対応して前記温度
    記憶手段から一の蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度を選定
    し、この選定された蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度に基
    づき蓄冷制御を行う冷却制御装置とを備えた、 ことを特徴とする低温庫。
  5. 【請求項5】 物品を貯蔵する貯蔵室を形成し、貯蔵室
    を冷却するための蓄冷剤及び該蓄冷剤を冷却する冷却装
    置とを備えた低温庫において、 蓄冷剤の温度を測定する蓄冷剤温度測定手段と、 冷却装置の駆動及び駆動停止の回数に対応した複数の蓄
    冷完了温度及び複数の蓄冷復帰温度を記憶する温度記憶
    手段と、 前記温度記憶手段に記憶された複数の蓄冷完了温度及び
    蓄冷復帰温度から冷却装置の駆動及び駆動停止回数に基
    づき一の蓄冷完了温度及び蓄冷復帰温度を選定し、冷却
    装置が駆動しているときであって前記蓄冷剤温度測定手
    段により測定された蓄冷剤温度が前記蓄冷完了温度以下
    である場合は冷却装置を駆動停止し、冷却装置が駆動停
    止しているときであって前記蓄冷剤温度が前記蓄冷復帰
    温度以上である場合は冷却装置を駆動する冷却制御装置
    と、 を備えたことを特徴とする低温庫。
  6. 【請求項6】 複数の前記温度記憶手段と、 低温庫本体と脱着可能に設けられた低温庫情報を記憶す
    る低温庫設定器と、 この低温庫設定器に記憶された低温庫情報に基づき、前
    記複数の温度記憶手段の中より一つの温度記憶手段を選
    択可能である選択手段とを備えた、 ことを特徴とする前記請求項4又は請求項5記載の低温
    庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015098971A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫

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JP2015098971A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫

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