JPH10148327A - 電源安定装置 - Google Patents
電源安定装置Info
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- JPH10148327A JPH10148327A JP30610996A JP30610996A JPH10148327A JP H10148327 A JPH10148327 A JP H10148327A JP 30610996 A JP30610996 A JP 30610996A JP 30610996 A JP30610996 A JP 30610996A JP H10148327 A JPH10148327 A JP H10148327A
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Abstract
ても、安定かつ効率よく負荷を駆動する。 【解決手段】 電源1から電源開閉手段3を閉として蓄
電手段2に充電し、つぎに充電開閉手段6を閉として電
圧変換手段5により電源1よりも高い電圧で蓄電手段2
を充電する。つぎに放電開閉手段4を閉として負荷9に
放電して駆動する。開閉制御手段7は上記の各開閉手段
の開閉を制御する。負荷9は蓄電手段2の放電により駆
動され、電源1には負荷9の突入電流の影響が及ばな
い。また、最初に電源1で充電したのち電圧変換手段5
で充電するので、電圧変換手段5の電流供給能力に限度
があっても急速に高電圧まで充電することができる。な
お、負荷9の軽重、蓄電手段2の充電状態などに応じて
電圧変換手段5の出力電圧を調整することも可能であ
る。
Description
実かつ安定に作動させる電源安定装置に関する。
の燃焼機器が普及しているが、その安全性を高めるため
に安全装置を備えたものがある。
図面を参照しながら説明する。図16は従来の安全装置
を備えた燃焼機器の構成例を示す模式図である。図にお
いて、101は使用者が操作する点火用の押しボタン、
102は押しボタン101の近傍に配置され、押しボタ
ン101が押されたときに閉じる開閉スイッチ、103
は装置全体の動作を制御する主制御手段、104は安全
弁、105は電力の供給源である電源、106は押しボ
タン101が押されたことに対応して放電ギャップ10
7に放電し、ガスに点火する点火手段、108はガス配
管109に接続されたバーナ110に載置された鍋11
1の温度を検出し、主制御手段103に温度情報を出力
する温度検出手段である。なお、安全弁104は、主制
御手段103の制御のもとに供給される電流で電磁力を
発生する安全弁ソレノイド104aと、鉄芯104b
と、鉄芯104bに結合された弁体104cとで構成さ
れている。
用者が点火用の押しボタン101を押し込むと、弁体1
04cが移動して安全弁104を開成するとともに、開
閉スイッチ102が閉成され、電源105が主制御手段
103に接続される。主制御手段103は安全弁ソレノ
イド104aに通電して鉄芯104bを吸着することに
より弁体104cを開成状態に維持するとともに、開閉
スイッチ102を閉成状態に維持し、また、同時に点火
手段106に点火指示信号を出力して点火動作を指示
し、点火手段106は放電ギャップ107に高電圧放電
してガスに点火する。このように安全弁104の開成状
態と開閉スイッチ102の閉成状態とが維持され、ガス
が継続供給されて燃焼が継続する。
す回路図である。図において、112は電源105から
安全弁ソレノイド104aへの通電を開閉する開閉手
段、113は安全弁ソレノイド104aの電流を制限す
る電流制限抵抗である。なお、図では開閉手段112と
してトランジスタを用い、電流制限抵抗113は安全弁
ソレノイド104aに流れる電流を一定値に制限してい
る。開閉手段112が通電状態になると電源105から
安全弁ソレノイド104aに通電され、安全弁ソレノイ
ド104aが発生する電磁力により鉄芯104bを吸着
する。バーナ110でガスが燃焼しているとき、温度検
出手段108は、鍋111の温度を検出して主制御手段
103に出力する。鍋111の温度が所定値を超えたと
き、主制御手段103は開閉手段112を開成して安全
弁ソレノイド104aへの電流供給を停止し、鉄芯10
4bは吸着力を失って弁体104cを閉成状態にするの
で安全弁104はガスの供給を遮断する。これにより、
バーナ110におけるガスの燃焼が停止し、鍋111の
温度過上昇を回避することができる。
機器の安全装置では、負荷(ここでは安全弁104)に
突入電流を必要とする場合、電源から直接に負荷に電流
を供給すると、突入電流により電源の電圧降下を生じた
り、また、電源として電池を用いる場合には、電流供給
能力が不足し、主制御手段の動作に悪影響を与えるとい
う問題があった。
は、電源の電圧を変換する電圧変換手段と、電荷を蓄積
する蓄電手段とを備え、前記電源と電圧変換手段から前
記蓄電手段を充電し、前記蓄電手段に蓄積した電気エネ
ルギーを負荷に放電して駆動するようにした電源安定装
置である。
手段の放電により駆動し、電源により負荷を直接に駆動
しないので突入電流が直接的に電源に影響を与えること
がない。
て、蓄電手段は電荷を蓄積する手段を意味し、放電電流
が負荷を駆動するに十分な容量を備えたコンデンサによ
り実現でき、少なくとも負荷の突入電流を供給できる容
量を備えたコンデンサを使用する。また、蓄電手段を充
電または放電させるための各開閉手段は機械的なリレー
の接点スイッチまたは半導体スイッチなどで構成でき
る。電圧変換手段は電源の電圧を変換する手段を意味
し、その構成はとくに限定されない。実施例では電源よ
りも高電圧に変換する電圧変換手段を用い、まず、電源
開閉手段を閉、充電開閉手段を開、放電開閉手段を開と
して蓄電手段を電源により充電し、つぎに、電源開閉手
段を開、充電開閉手段を閉として上記電圧変換手段によ
り電源よりも高電圧に充電し、つぎに、充電開閉手段を
開、放電開閉手段を閉として蓄電手段を負荷に対して放
電する。開閉制御手段は、たとえばマイクロコンピュー
タにより実現でき、上記の各開閉手段を制御させること
ができる。
間は負荷の突入電流が流れる時間を意味し、蓄電手段の
容量値と負荷の初期抵抗値などにより、電源が影響を受
ける時間範囲としてあらかじめ決定できる値である。前
記所定時間を経過した時点から電源または電圧変換手段
から蓄電手段と負荷とに給電することにより、蓄電手段
を充電しながら負荷を駆動して、たとえば蓄電手段の容
量が小さくても負荷を長時間に駆動することができる。
作表示手段は負荷の動作状態を表示する手段を意味し、
たとえば安全弁が確実に開閉したことを示すような手段
であれば構成は限定されない。本発明の主旨はその動作
のタイミングにあり、負荷の突入電流が流れたのち、す
なわち放電開閉手段を閉としてから所定時間を経過した
時点で前記負荷動作表示手段を作動させる。この所定時
間は請求項2に係わる手段における所定時間以上であれ
ばよい。
駆動してから所定時間後の一旦給電中断の所定時間は、
負荷が突入電流による慣性で動作できるだけの時間を意
味する。この一旦給電中止により駆動する電力を低減す
る。
動手段は電源から断続給電して負荷を駆動する手段を意
味し、この手段は半導体スイッチなどで実現できる。充
電開閉手段の閉による蓄電手段への充電と負荷駆動手段
による負荷の駆動とを、たとえばPWM信号により時分
割で実行する。
限手段は電圧変換手段から蓄電手段への電流を段階的に
制限する手段を意味し、抵抗と開閉手段との直列回路を
複数組、電圧変換手段と蓄電手段との間に挿入し、前記
開閉手段を開閉制御することにより挿入する抵抗を切り
替え、電流を段階的に制限する。この電流制限は電圧変
換手段の電流供給能力を最大限に活用できるように実行
する。
流制御手段は電圧変換手段から蓄電手段への電流を連続
的に制限する手段を意味し、半導体可変抵抗、たとえば
トランジスタの非飽和領域などを用いて実現できる。本
手段の主旨は請求項6に係わる手段と同じであるが、連
続的に制限する点が異なる。
段は電荷を蓄積する容量を切り替え得る手段を意味し、
コンデンサと開閉手段との直列回路を複数組、並列に接
続して構成できる。上記開閉手段を開閉制御することに
よりコンデンサを切り替えて容量を替え、負荷の状態に
対応して蓄積する電気エネルギーを変える。
換手段と開閉手段との直列回路を複数組備え、上記開閉
手段を開閉制御することにより、蓄電手段の充電電流に
対応して電圧変換手段を選択する。蓄電手段の充電電流
は充電状態により変化するが、そのときの充電電流に見
合った適切な電圧変換手段を選択する。
調整手段は電圧変換手段の出力電圧を調整する手段を意
味し、温度検出手段により検出した周辺温度に対応して
出力電圧を調整するが、とくに負荷が作動し難い低温に
おいて、出力電圧を通常よりも高く設定するように調整
する。温度への対応は連続的に出力電圧を調整してもよ
いが、実施例では所定温度以下で調整する。
記憶手段は負荷に流れる電流を検出して記憶する手段を
意味し、負荷の重さを電流により記憶する。前回に負荷
を駆動したときの電流を記憶し、次回の駆動時にその電
流を過不足なく得られる充電電圧とするように電圧変換
手段の出力電圧を調節する。また、前回の駆動時の電流
から次回の駆動時の電流を予測することも可能である。
電流記憶手段は負荷に流れる異常電流を検出して記憶す
る手段を意味し、ロック時などの異常時の電流を記憶
し、そのときには駆動を一旦停止し、改めてロックを解
除できるだけの電流を得られる充電電圧とするように電
圧変換手段の出力電圧を調節する。
状態記憶手段は、負荷を駆動した総作動時間を記憶する
手段を意味し、負荷を駆動するごとに作動時間を積算し
て記憶する。この積算した作動時間に対応して電圧変換
手段の出力電圧を調整する。経年変化で重くなってきた
負荷に対して充電電圧を高く設定するように調整する。
ついて図面を参照しながら説明する。本実施例は請求項
1に係わる。なお、燃焼機器の全体構成は図17に示し
た従来例と同じとする。また、本発明の電源安定装置は
従来例における主制御手段103に相当する。
成を示す回路図である。図において、1は電力の供給源
である電源、2は電荷を蓄積する蓄電手段、3は電源1
から蓄電手段2への充電を開閉する電源開閉手段、4は
蓄電手段2から負荷9への放電を開閉する放電開閉手
段、5は電源1の電圧を変換する電圧変換手段、6は電
圧変換手段5の出力を開閉する充電開閉手段、7は上記
の各開閉手段の開閉を制御しながら全体の動作を制御す
る開閉制御手段、8は開閉制御手段7の制御開閉手段で
あり、従来例における開閉スイッチ102に相当する。
電源1と蓄電手段2と電源開閉手段3とは閉ループ回路
を構成し、蓄電手段2には並列に放電開閉手段4と負荷
9との直列回路が接続されている。さらに、電源開閉手
段3には並列に電圧変換手段5と充電開閉手段6との直
列回路が接続されている。開閉制御手段7は制御開閉手
段8の閉により制御動作を開始し、電源開閉手段3、放
電開閉手段4、および充電開閉手段6の開閉動作を制御
し、蓄電手段2の充電、および蓄電手段2から負荷9へ
の放電を制御する。なお、負荷9は突入電流を要する負
荷であり、具体例として、図16に示した安全弁ソレノ
イド104aの他に、たとえば、バーナ110の火力を
調節するための流量調節弁の駆動用のモータなどがある
が、これらに限定されないことは言うまでもない。
2は本実施例の動作を示すタイミングチャートである。
使用者がガステーブルなどの燃焼機器を点火操作する
と、従来例と同様に、制御開閉手段8が閉となる。この
とき、開閉制御手段7は、点火手段106に点火指示信
号を出力して点火を指示するとともに、図2(b)に示
したように、電源開閉手段3を閉、放電開閉手段4を
開、充電開閉手段6を開ととして電源1から蓄電手段2
を充電する。このとき放電開閉手段4は開としているの
で、電源1から負荷9には直接に電流が流れない。同様
に、充電開閉手段6も開としているので、電圧変換手段
5も関与しない。
(a)に示したように上昇していき、電源1の電圧に達
して十分に充電されたのち、図2(b)に示したように
電源開閉手段3を開とするとともに、図2(c)に示し
たように充電開閉手段6を閉とし、電圧変換手段5の出
力電圧により蓄電手段2を充電する。これにより、図2
(a)に示したように、蓄電手段2の端子電圧を電源1
の電圧より高く充電する。開閉制御手段7は蓄電手段2
を十分に充電したのち、充電開閉手段6を開としてから
放電開閉手段4を閉とし、蓄電手段2に蓄積した電荷を
負荷9に放電して駆動する。
きくても蓄電手段2に蓄積した電気エネルギーにより駆
動することにより、電源1や開閉制御手段7などに電圧
変動の悪影響を及ぼすことがない。さらに、電圧変換手
段5の出力電圧を電源1の電圧よりも高くすることによ
り、電源1よりも高電圧に充電することもできる。ま
た、最初から電圧変換手段5のみで蓄電手段2を充電す
ると、図2(a)の波線で示したように、電圧変換手段
5の電流供給能力に制限されて充電時間が長くなること
があるが、本実施例では、最初は電源1により充電し、
そのつぎに電圧変換手段5から充電するので充電を高速
化することができ、負荷を早急に動作しなければならな
い場合に有効である。さらに、バーナ110を燃焼中
も、電源開閉手段3を閉、放電開閉手段4を開とするこ
とにより、蓄電手段2を充電することができ、改めて負
荷9を動作しなければならない状態になっても常に蓄電
手段2に電気エネルギーが存在することになる。
入電流を必要とする負荷9に供給する電気エネルギーを
電源1から直接に供給せず、まず、電源開閉手段3を
閉、放電開閉手段4を開、充電開閉手段6を開として電
源1により蓄電手段2を充電し、つぎに電源開閉手段3
を開、充電開閉手段6を閉として電圧変換手段5により
高電圧で蓄電手段2を十分に充電し、つぎに充電開閉手
段6を開、放電開閉手段4を閉として蓄電手段2から負
荷9に放電して電気エネルギーを供給することにより、
電源1に負荷9の突入電流の影響が直接に加わらないた
め、電源電圧の瞬間的な低下などを防止し、かつ、電圧
変換手段5により蓄電手段2に高電圧を高速で充電する
こともでき、負荷9を確実に動作させることができる。
の実施例2について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項2に係わる。
な説明を省略する。本実施例が実施例1と異なる点は、
蓄電手段2の放電により負荷9を駆動するとき、負荷9
の突入電流を流したのち、電源開閉手段3と充電開閉手
段6の少なくともいずれかを閉として、電源1と電圧変
換手段5の少なくともいずれかから蓄電手段2と負荷9
とに通電するようにしたことにある。
3は放電開閉手段4と充電開閉手段6の動作を示すタイ
ミングチャートである。実施例1と同様に、開閉制御手
段7は点火手段106を制御して点火動作を行い、バー
ナ110の燃焼を開始する。負荷9を駆動する場合、図
3(b)に示したように、蓄電手段2を十分に充電完了
してから放電開閉手段4が閉となるように動作する。こ
れにより、図3(a)に示した突入電流が流れる期間t
を経過した時点から、図3(c)に示したように充電開
閉手段6を閉とする。これにより、負荷9へ流れる電流
が過大な突入電流状態である期間tを回避したのち、蓄
電手段2に電圧変換手段5からの充電を併用することが
できる。したがって、負荷9が突入電流を要しても電圧
変換手段5から直接に電流を供給することがなく、蓄電
手段2の電気エネルギーを突入電流に利用しながら、突
入電流の影響がなくなってから蓄電手段2を充電するこ
とができ、負荷9が長時間動作しなければならない場合
には蓄電手段2からの放電のみでなく、電圧変換手段5
から蓄電手段2に充電しながら負荷9に電流を供給する
ことができる。
突入電流が流れる期間を経過した時点から電源1または
電圧変換手段5から蓄電手段2と負荷9とに給電するよ
うにしたことにより、蓄電手段2の電力が枯渇すること
なく、また負荷を長時間にわたって安定に駆動すること
ができる。また、電源1が電池である場合、大容量の蓄
電手段2に充電するときに過大な突入電流が電池内部を
流れ、電解質の変化が生じて電池そのものの利用率が低
下することがあるが、本実施例の手段では蓄電手段2の
容量を比較的小さくして充電時の突入電流を小さく設定
しても、蓄電手段2が主として突入電流のみを供給し
て、あとは電源1から給電することにより蓄電手段2の
能力不足を補うようにできる効果もある。
として電圧変換手段5から充電する場合について説明し
たが、電源開閉手段3を用いて電源1から充電するよう
にしてもよいことは言うまでもない。また、電圧変換手
段5は、電圧を電源1の電圧から降下させるレギュレー
タであっても、また電源1の電圧より昇圧するDC/D
Cコンバータであってもよいことは言うまでもない。
の実施例3について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項3に係わる。
る。なお、図1と同じ構成要素には同一番号を付与して
詳細な説明を省略する。図4において、10は負荷9の
動作を示す負荷動作表示手段である。本実施例が実施例
1と異なる点は、負荷動作表示手段10を備え、開閉制
御手段7は負荷9の突入電流が流れたのちに負荷動作表
示手段10を作動させて、負荷9の状態を利用者に表示
するようにすることにある。他の動作は実施例1と同じ
である。
5は本実施例の動作を示すタイミングチャートである。
実施例1と同様に、開閉制御手段7は点火手段106を
制御して点火動作を行い、バーナ110の燃焼を開始す
る。そこで、負荷9を動作する場合、図5(b)に示し
たように、蓄電手段2を十分に充電してから放電開閉手
段を閉とし、図5(a)に示したように負荷9に電流を
流す。開閉制御手段7は、図5(a)に示した所定時間
tを経過した時点で、図5(c)に示したように負荷動
作表示手段10に信号を送出する。一般に、負荷動作表
示手段10としてLEDやブザーなどを用いた場合には
大電流を必要とするが、上記動作により負荷9を大電流
で駆動する期間を経過してから負荷動作表示手段10に
信号を送出することにより、負荷動作表示手段10は負
荷9の動作結果のみ表示すればよく、動作中の表示を廃
して消費電力の増大を低減することができる。また、負
荷9を駆動する大電流と負荷動作表示手段10の大電流
とが同時に回路を流れることによるノイズの増大を防止
することもできる。
動作してから負荷動作表示手段10を動作させることに
より、電源1の電力消費の増大とノイズの増大とを防止
しながら、利用者が負荷9の動作を確認できるように利
便性を向上させるととができる。
置の実施例4について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項4に係わる。本実施例の構成は図1と同
じである。本実施例が実施例1と異なる点は、放電開閉
手段4の動作にあり、放電開始後に一旦、放電を中断
し、再度、放電するようにしたことにある。
6は本実施例における負荷9の電流と放電開閉手段4の
動作を示すタイミングチャートである。実施例1と同様
に、開閉制御手段7は点火手段106を制御して点火動
作を行い、バーナ110の燃焼を開始する。そこで、負
荷9を駆動する場合、図6(c)に示したように、蓄電
手段2に十分に充電を完了してから所定時間t1 の間を
放電開閉手段4を閉としたのち、一旦、所定時間t2 だ
け開とし、そののち、ふたたび閉とする。このとき、負
荷9には、図6(b)に示したように、最初の所定時間
t1 に突入電流が流れ、つぎに所定時間t2 の間は電流
が遮断され、つぎに再び電流が流れ、所定時間t2 の間
は最初の突入電流による慣性で動作する。したがって、
負荷9を駆動する電力を低減することができる。また、
負荷9が何らかの理由で固着状態になっている場合は、
従来例では図6(a)に波線で示したように、突入電流
値を維持するようになるが、このような過大電流を継続
して負荷9に供給すると、電源1の負担が大きいのみな
らず、負荷9自体が電流により発熱し、損傷する可能性
があった。この場合にも、本実施例の手段では蓄電手段
2により給電するので継続して大電流が流れず、負荷の
損傷を防止できるとともに、所定時間t2 の間は電流を
遮断しているので、電力消費を低減できる。また、使用
者が負荷9を駆動するように繰り返し操作することによ
り、最初の突入電流による駆動力が繰り返して印加さ
れ、過大電流を継続して流すよりも固着を外せる可能性
が高くなる。
始してから所定時間を経過した時点で一旦、放電を中断
し、再度、放電を開始することにより、負荷を突入電流
による慣性で作動させて電力を低減しながら駆動できる
とともに、負荷9が固着していても駆動操作を繰り返せ
ば、固着を外せる可能性が高くなる。
、t2 は、負荷9の状態によってあらかじめ設定でき
る値であり、開閉制御手段7に、定数として設定してお
くことができる。
の実施例5について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項5に係わる。
である。なお、図1と同じ構成要素には同一番号を付与
して詳細な説明を省略する。図において、11は負荷駆
動手段である。本実施例が実施例1と異なる点は、負荷
駆動手段11を備え、電源開閉手段3による蓄電手段2
の充電と、負荷駆動手段11による負荷9の駆動とを交
互に時分割で実行し、蓄電手段2を充電しながら負荷9
を駆動するようにしたことにある。なお、負荷9の駆動
開始時には放電開閉手段4を閉として突入電流を蓄電手
段2から供給する。
7(b)は本実施例の動作を示すタイミングチャートで
ある。実施例1と同様に、開閉制御手段7は点火手段1
06を制御して点火動作を行い、バーナ110の燃焼を
開始する。負荷9を蓄電手段2の放電により駆動する
と、再動作までに蓄電手段2を充電する時間が必要にな
るが、本実施例では負荷9を負荷駆動手段11の開閉に
よりPWM駆動するとともに、電源開閉手段3を前記P
WMと逆位相で開閉することにより電源1から蓄電手段
2を充電して、上記の課題を解決している。
り制御される負荷駆動手段の動作、図7(b)の下の図
は開閉制御手段7により制御される電源開閉手段3の動
作を示す。図において、負荷駆動手段11を閉として負
荷9に電源1から電流を供給しているときは、電源開閉
手段3を開として蓄電手段2に充電しない。反対に、負
荷駆動手段11を開として負荷9に電源1から電流を供
給していないときは、電源開閉手段3を閉として電源1
から蓄電手段2に充電する。なお、負荷9を駆動すると
き、最初に放電開閉手段4を閉として蓄電手段2から電
流を供給し、負荷9の駆動時の突入電流を蓄電手段2に
負担させている。以上の動作により、蓄電手段2の電荷
を空にすることなく、常に充電しながら負荷9を駆動す
ることができ、負荷9を頻繁に駆動する場合でも電源1
に過度の負担を掛けて充電する必要がなく、円滑に駆動
することができる。
2の放電により負荷9を駆動したのち、電源1から負荷
9への給電と蓄電手段2への充電とを交互に時分割で実
行することにより、蓄電手段2には常に電荷が蓄積され
た状態とするので、負荷9を頻繁に駆動する場合でも、
電源に過度の負担をかけずに円滑に駆動することができ
る。
の実施例6について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項6に係わる。
る。なお、図1と同じ構成要素には同一番号を付与して
詳細な説明を省略する。図において、12は電流制限手
段であり、電流制限抵抗12a、12b、12dと、そ
れらを開閉する抵抗開閉手段12c、12eとを備えて
いる。本実施例が実施例1と異なる点は、電流制限手段
12を備え、電圧変換手段5の出力電流を調節できるよ
うにしたことにある。
あり、蓄電手段2への充電電流が電流供給能力以上に流
れようとすると電圧変換手段5自体の動作が不安定、ま
たは最悪には停止に至る場合もある。その結果、蓄電手
段2は充電が不完全になり、負荷9を駆動できなくな
る。また、逆に過小な電流で充電すれば充電時間が長く
なり、電圧変換手段5の電流供給能力を有効に活用して
いないことになる。本実施例では電圧変換手段5からの
電流を蓄電手段の充電状態に応じて前記電流制限手段1
2により電流を過大にも過小にもならないように制限す
ることにより、上記の課題を解決している。
施例1と同様に、開閉制御手段7は点火手段106を制
御して点火動作を行い、バーナ110の燃焼を開始す
る。そこで、電源開閉手段3により蓄電手段2の充電を
始めたとき、まだ十分に電荷が溜っていないため、電圧
変換手段5からは多くの電流が流れようとする。このと
き、抵抗開閉手段12cおよび12eを開として電流制
限抵抗12aのみに電流を流し、過大電流が流れないよ
うにする。そして時間経過とともに電流制限抵抗12a
と並列に接続された電流制限抵抗12bにも電流が流れ
るように抵抗開閉手段12cを閉とする。さらに、時間
経過とともに順次に電流制限抵抗12dにも電流が流れ
るように抵抗開閉手段12eも閉とする。なお、本実施
例では3つの電流制限抵抗を設けているが、これに限定
されるものではない。このように蓄電手段2の充電が進
行する。従って順次に電流制限抵抗を並列に接続してい
くことにより、電圧変換手段5から蓄電手段2に流れる
電流は過大にも過小にもならないように調節される。な
お、抵抗開閉手段12c、12eを上記のように蓄電手
段2の状態に対応して開閉制御するためには、蓄電手段
2の蓄積電荷、すなわち電圧、または充電電流を検出す
ればよく、図8には図示していないが、電圧検出手段ま
たは電流検出手段で検出することができ、また、充電を
開始してからの時間によっても制御できる。また、蓄電
手段2のコンデンサの容量が決定されると、その容量に
ついての適切な制御パターンをあらかじめ算出すること
も可能である。
2の電荷または充電時間などに対応して電圧変換手段5
から流れる電流を調節することにより、電圧変換手段5
の動作を常に安全領域で動作し、安定に電流を供給して
充電することができる。
て複数の電流制限抵抗と、それらを回路に接続する抵抗
開閉手段とで構成したが、抵抗開閉手段としてアナログ
スイッチを用いると、前記アナログスイッチの内部抵抗
を電流制限抵抗として使用することができ、上記と同様
の効果を得ることができる。
の実施例7について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項7に係わる。
る。なお、図1と同じ構成要素には同一番号を付与して
詳細な説明を省略する。図において、13は可変電流制
御手段である。本実施例が実施例6と異なる点は、電流
制限手段12に代えて可変電流制御手段13を備え、蓄
電手段2への充電電流を連続的に調節できるようにした
ことにある。
常の動作は実施例1と同様である。このとき、実施例6
で説明したように、蓄電手段2に充電する電圧変換手段
5の出力電流がその電流供給能力以上に流れようとする
と、電圧変換手段5自体の動作が不安定または最悪は停
止に至る場合がある。この結果、蓄電手段2は充電が不
完全になり、負荷9を駆動できなくなる。本実施例では
電圧変換手段5を流れる電流を蓄電手段2の充電状態に
対応して連続的に可変することにより上記の課題を解決
している。
手段2を充電するとき、蓄電手段2にまだ十分に電荷が
溜っていない場合には電圧変換手段5から大きい電流が
流れようとする。このとき、開閉制御手段7は、可変電
流制御手段13の内部抵抗を大きくして電流を制限す
る。時間経過とともに蓄電手段2の充電が進行するに従
って充電電流も多くを必要とせず、開閉制御手段7は可
変電流制御手段13の内部抵抗を小さくして、電流が容
易に流れるようにする。このように、可変電流制御手段
13により電流を連続的に調整することにより、電圧変
換手段5の出力電流を過大にも過小にもせず、その電流
供給能力に適合した電流で効率的に充電でき、また、電
流の変化が滑らかであるので、外部に対してノイズを発
生することもない。なお、蓄電手段2の充電状態は実施
例6で説明したと同様に検出または算出することができ
る。
2の充電状態に対応して電圧変換手段5から流れ出る電
流を連続的に調節することにより、電圧変換手段5の動
作を常に安全領域で動作させ、安定に電流を供給するこ
とができる。
の実施例8について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項8に係わる。
る。なお、図1と同じ構成要素には同一番号を付与して
詳細な説明を省略する。図において、蓄電手段2は、コ
ンデンサ2a、2b、2cと、それぞれに直列な蓄電開
閉手段2b、2d、2fを備え、それらが並列に接続さ
れて構成される。本実施例が実施例1と異なる点は、蓄
電手段2がコンデンサと蓄電開閉手段との直列回路を複
数個備え、開閉制御手段7は前記蓄電開閉手段の開閉動
作を制御して負荷9の軽重に対応して放電電流を制御す
るようにしたことにある。
施例1と同様に開閉制御手段7は点火手段106を制御
して点火動作し、バーナ110の燃焼を開始する。負荷
9を駆動するとき、突入電流を確保するために蓄電手段
2を用いているが、負荷9の軽重により蓄電手段2が必
要とする容量が異なる。負荷9が軽いのに容量が大きい
蓄電手段2を用いると充電に時間がかかるとともに、駆
動後には電力が余って電力効率が悪い。反対に、負荷9
が重いのに蓄電手段2の容量が小さいと駆動に十分な電
流を賄えないので動作できない場合がある。本実施例で
は蓄電手段2の容量を負荷9の軽重に対応して切り替え
ることにより、上記の課題を解決している。
手段2の容量は小さくてよい。この場合は開閉制御手段
7は、たとえば蓄電開閉手段2bを閉とし、他の蓄電開
閉手段2d、2fを開としておくことにより、コンデン
サ2aのみが充放電に関与する。これにより軽い負荷9
を十分に駆動でき、また、電源1や電圧変換手段5から
の充電時間も短くて済む。また反対に、負荷9が重い場
合は、蓄電開閉手段2b、2d、2fのすべてを閉とす
ることにより、コンデンサ2a、2c、2eのすべてが
充放電に関与して負荷9を十分に駆動することができ
る。
重さに対応して蓄電手段2の容量の大きさを切り替える
ことにより、電力を効率よく使用することができる。
の実施例9について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項9に係わる。
る。なお、図1と同じ構成要素には同一番号を付与して
詳細な説明を省略する。図において、5a、5b、5c
はそれぞれ電圧変換手段、6a、6b、6cはそれぞれ
充電開閉手段、14は電流制限抵抗である。本実施例が
実施例1と異なる点は、電圧変換手段と充電開閉手段と
の直列回路を複数個並列接続して備え、開閉制御手段7
は各充電開閉手段の開閉を制御して各電圧変換手段を切
り替え、蓄電手段の充電電流が最適な出力電流となる電
圧変換手段を選択して蓄電手段2を充電するようにした
ことにある。
空の場合と、前回の負荷9の駆動で充電した電気エネル
ギーがほとんど残っている場合とでは、充電電流が異な
る。通常、電圧変換手段にはその電流供給能力に見合っ
た最適な電流があり、それ以外の電流で使用すると効率
が低下して電源1への負担が増加する。本実施例では必
要とする充電電流に対応した最適な電圧変換手段を切り
替えて使用することにより、上記の課題を解決してい
る。
常、最初に蓄電手段2を充電する場合は蓄電手段2が空
であるため大電流を必要とする。この場合は、充電開閉
手段6aを閉として、大電流で効率のよい電圧変換手段
5aにより充電する。充電が進んで必要な電流が少なく
なると、充電開閉手段6bを閉として、小電流で効率の
よい電圧変換手段5cにより充電する。また、前回の負
荷9の駆動後、蓄電手段2に電荷がある程度残存してい
る場合は、充電開閉手段6bを閉として、中電流で効率
のよい電圧変換手段5bにより充電する。このように蓄
電手段2が必要とする電流を流すのに最も効率のよい電
圧変換手段を選択して用いることにより、電圧変換手段
自体の損失を低減して電源1の利用効率をよくすること
ができる。なお、電圧変換手段の切り替えは、充電時間
に対応して切り替えたり、放電開閉手段4の動作時間に
対応して切り替えることができる。
置の実施例10について図面を参照しながら説明する。
本実施例は請求項10に係わる。
る。なお、図1と同じ構成要素には同一番号を付与して
詳細な説明を省略する。図において、15は燃焼機器の
周辺温度を検出する温度検出手段、16は前記温度検出
手段が検出した周辺温度に対応して電圧変換手段の出力
電圧を調節する電圧調節手段である。本実施例が実施例
1と異なる点は、温度検出手段15により燃焼機器の周
辺温度を検出し、周辺温度に対応して蓄電手段2の充電
電圧を調節するようにしたことにある。
有する負荷9などでは摩擦が増大して作動が困難、また
は不可能になることがある。本実施例では温度検出手段
15により周辺温度を検出し、負荷9の作動が困難な低
温時には電圧変換手段5の出力電圧を高く調節し、蓄電
手段2の充電電圧を高くして電気エネルギーを大きくす
ることにより上記の課題を解決している。
圧変換手段5により蓄電手段2を充電するとき、温度検
出手段15により周辺の温度を検出し、電圧調節手段1
6は周辺温度が所定の温度より低い場合、電圧変換手段
5に出力電圧を上昇するように指示する信号を送出す
る。これにより、蓄電手段2は高電圧に充電され、蓄電
手段2に蓄積された電気エネルギーが大きくなるので、
放電開閉手段4を閉としたとき負荷9に流れる電流が大
きくなり、低温の悪条件のもとでも確実に駆動すること
ができる。
に対応して電圧変換手段5の出力電圧を調節するように
したことにより、蓄電手段2の電気エネルギーが調節さ
れ、低温などの悪条件のもとでも負荷を確実に駆動する
ことができる。
置の実施例11について図面を参照しながら説明する。
本実施例は請求項11に係わる。
る。なお、図1と同じ構成要素には同一番号を付与して
詳細な説明を省略する。図において、17は負荷9への
放電電流の状態を記憶する電流記憶手段である。なお、
本実施例における電圧調節手段16は放電電流の状態に
対応して電圧変換手段5の出力電圧を調節する。本実施
例が実施例1と異なる点は、負荷9への放電電流の状態
を検出して記憶し、その電流状態に対応して電圧変換手
段5の出力電圧を調節するようにしたことにある。
ば、モータなどの摺動部を備えた構成の負荷9では、軸
がずれてくると、必要とする電流が一定でなくなる。負
荷9が最も重い状態で必要とする電流を蓄電手段2から
常に供給する構成にすれば、無駄が多くなる。本実施例
では負荷9の電流を電流記憶手段17で記憶しておき、
その電流に応じた電力を供給できるように電圧変換手段
5の出力電圧を調節することにより上記の課題を解決し
ている。
流記憶手段17は負荷9が動作したときに必要とした電
流を記憶している。したがって、次回に負荷9を駆動す
る場合、電圧調節手段16は負荷9が電流記憶手段17
に記憶した電流を蓄電手段2が最適に供給できるように
出力電圧を調節する。これにより、蓄電手段2は過放電
や過充電にならない適切な電圧に充電される。また、負
荷9を駆動したのち、負荷9が次第に重たくなることが
電流記憶手段17の記憶した電流から予想される場合、
電圧調節手段16は電圧変換手段5の出力電圧を高くす
るように調節する。反対に、負荷9が軽くなると予想さ
れる場合には電圧変換手段5の出力電圧を低くするよう
に調節する。これにより負荷9の動作に対応して蓄電手
段2を充電することができる。
状態を電流により電流記憶手段17に記憶し、その電流
を供給できる充電電圧となるように電圧変換手段5の出
力電圧を電圧調節手段16により調整することにより、
負荷9の動作状態が変化する場合でも確実に駆動するこ
とができる。
置の実施例12について図面を参照しながら説明する。
本実施例は請求項12に係わる。
る。なお、図1と同じ構成要素には同一番号を付与して
詳細な説明を省略する。図において、18は負荷9の異
常電流を検出して記憶する異常電流記憶手段である。な
お、本実施例における電圧調節手段16は異常電流記憶
手段18が記憶した異常電流に対応して電圧変換手段5
の出力電圧を調節する。本実施例が実施例1と異なる点
は、異常電流記憶手段18により負荷9への異常電流を
検出して記憶し、それに対応して電圧調節手段16の出
力電圧を調節するようにしたことにある。
施例1と同様に、開閉制御手段7は点火手段106を制
御して点火動作を行い、バーナ110の燃焼を開始す
る。このとき、負荷9が長期間にわたって動作していな
かった場合や、可動する機構に塵などが挟まっている場
合、負荷9が動作せずに過大電流が流れたままとなるこ
とがある。本実施例ではこの課題を解決している。
の咬み込みなどで負荷9に過大な電流が継続して流れる
場合、異常電流記憶手段18はその異常電流を検出して
記憶し、開閉制御手段7は異常電流に対応して放電開閉
手段4を開とし、負荷9への電流供給を一旦遮断する。
つぎに、電圧調節手段16は異常電流記憶手段18が記
憶した異常電流の大きさに基づいてロック状態を解除す
るのに必要な電流を供給できる電圧を算出し、電圧変換
手段5に指示する。電圧変換手段5は指示された電圧を
出力して蓄電手段2を通常よりも高い電圧で充電する。
したがって、蓄電手段2に蓄積される電気エネルギーは
通常よりも大きくなる。つぎに、開閉制御手段7は充電
が終了した時点で放電開閉手段4を閉とし、蓄電手段2
の通常よりも大きい電気エネルギーで負荷9を駆動す
る。これにより、ロックしていた負荷9は、そのロック
状態を解除するだけのパワーを出すことができる。
異常電流を検出して記憶し、その異常電流に対応して電
圧変換手段の出力電圧を高く調節することにより、蓄電
手段2を通常よりも高い電圧に充電でき、ロック状態に
ある負荷9を高い充電電圧で駆動することができる。
置の実施例13について図面を参照しながら説明する。
本実施例は請求項13にかかわる。
る。なお、図1と同じ構成要素には同一番号を付与して
詳細な説明を省略する。図15(a)において、19は
負荷9の作動時間を積算して記憶している負荷状態検出
手段である。なお、本実施例における電圧調節手段16
は、負荷状態検出手段19が記憶している作動時間に基
づいて電圧変換手段5の出力電流を調節する。本実施例
が実施例1と異なる点は、負荷状態検出手段19により
負荷9の作動時間を積算して記憶し、積算した作動時間
に基づいて電圧変換手段5の出力電流を調節することに
ある。負荷9を長期間使用していると機構に経年変化が
発生し、必要とする電流も次第に大きくなってくる。本
実施例はこの課題を解決している。
施例1と同様に、開閉制御手段7は点火手段106を制
御して点火動作を行い、バーナ110の燃焼を開始す
る。このとき、負荷状態検出手段19は放電開閉手段4
が閉となっている時間、すなわち作動時間を積算して記
憶する。電圧調節手段16は積算した作動時間を参照
し、経年変化を生じ始めるとする所定の作動時間を経過
すると電圧変換手段5の出力電圧を調節する。したがっ
て、使用年数が増すに従って出力電圧が高くなり、蓄電
手段2は次第に高電圧で充電され、負荷9の駆動時の電
気エネルギーが大きくなって、負荷9を確実かつ安定に
駆動させることができる。また、経年変化により蓄電手
段2が化学変化により電圧変換手段5の使用開始初期の
電圧では十分に充電できないことがあるが、この状態に
対しても電圧変換手段5の出力電圧を作動時間に対応し
て次第に高く調節することは有効な解決手段となる。な
お、負荷状態検出手段19は、電源1が切断されても記
憶した作動時間を保持できる不揮発性記憶手段であるこ
とが望ましい。
回路図である。図において20は負荷電流検出手段であ
り、負荷9の作動時間を検出する代わりに、負荷9の電
流を直接に検出し、その電流に基づいて電圧変換手段5
の出力電圧を高く調節することにより、上記と同様の効
果を得ることができる。
作動時間を積算して記憶し、その作動時間に対応して電
圧変換手段5の出力電圧を高く調節することにより、ま
た、負荷9の電流を検出し、その電流に対応して電圧変
換手段5の出力電圧を高く設定することにより、経年変
化により負荷9が重くなっても確実に駆動することがで
きる。
電圧変換手段から蓄電手段に充電し、前記蓄電手段の放
電により負荷を駆動して、少なくとも負荷の突入電流が
前記電源または電圧変換手段から直接に流れないように
した電源安定装置とすることにより、負荷駆動時の突入
電流が電源に悪影響を与えないようできるとともに、蓄
電手段を電源で充電したのち電圧変換手段により高電圧
に充電することもでき、この場合には高電圧まで速やか
に充電することができる。
負荷に放電を開始したのち所定時間を経過した時点から
電源または電圧変換手段から蓄電手段と負荷とに給電す
るようにした請求項1に係わる電源安定装置とすること
により、蓄電手段の電力が枯渇することなく、負荷を長
時間駆動する場合でも安定に動作させることができる。
また、電源が電池である場合、蓄電手段の充電容量を小
さくして電池からの充電時の突入電流を小さく設定して
も、蓄電手段の能力不足を補うことができる。
負荷に放電を開始したのち所定時間を経過した時点から
負荷動作表示手段を動作させるようにした請求項1に係
わる電源安定装置とすることにより、駆動中の負荷状態
を表示させないようにして電力消費の増大を低減し、か
つ、負荷駆動の大電流と負荷動作表示手段の大電流とが
同時に回路中を流れることによるノイズの増大を低減し
ながら、負荷の動作状態を表示することができる。
負荷に放電を開始したのち所定時間を経過した時点で一
旦、放電を中断し、さらに所定時間を経過して再度、放
電するようにした請求項1に係わる電源安定装置とする
ことにより、負荷を慣性により駆動して電力を低減する
ことができる。なお、蓄電手段により負荷を駆動するの
で負荷がロックしていても継続して電流が流れず、した
がって、負荷の損傷を防止できることは言うまでもな
い。
り負荷を駆動したのち、電源から負荷への給電と蓄電手
段への充電とを交互に時分割で実行するようにした請求
項1に係わる電源安定装置とすることにより、蓄電手段
を常に充電された状態にでき、負荷を頻繁に駆動する場
合でも電源に過度の負担をかけずに円滑に駆動させるこ
とができる。
の出力電流を電圧変換手段の電流供給能力と蓄電手段の
充電状態とに基づいて段階的に制限制御するようにした
請求項1に係わる電源安定装置とすることにより、電圧
変換手段の電流供給能力に適合した電流で充電でき、電
圧変換手段を効率的に動作させることができる。
の出力電流を電圧変換手段の電流供給能力と蓄電手段の
充電状態とに基づいて連続的に制限制御するようにした
請求項1に係わる電源安定装置とすることにより、電圧
変換手段の電流供給能力に適合した電流で充電して電圧
変換手段を効率的に動作させることができるとともに、
回路構成を請求項6に係わる手段よりも簡単にでき、ま
た、連続的な制御であるのでノイズの発生を回避するこ
とができる。
量を切り替えることにより負荷の軽重に対応して放電電
流を制御するようにした請求項1に係わる電源安定装置
とすることにより、負荷の軽重に対応した放電電流に適
合する容量が選択され、電源からの電力供給の負担を適
切化できる。
換手段を備え、蓄電手段への充電電流が最適な出力電流
となる電圧変換手段を選択して蓄電手段を充電するよう
にした請求項1に係わる電源安定装置とすることによ
り、蓄電手段の充電電流に適合した電圧変換手段が選択
され、電源からの電力供給の負担を適切化できる。
温度に対応して電圧変換手段の出力電圧を調節するよう
にした請求項1に係わる電源安定装置とすることによ
り、負荷が作動し難い低温では蓄電手段の電気エネルギ
ーが高く設定され、負荷を確実に駆動させることができ
る。
を検出して記憶し、その電流を供給できるように電圧変
換手段の出力電圧を調節するようにした請求項1に係わ
る電源安定装置とすることにより、蓄電手段は負荷の大
きさに対応して過不足のない電圧に充電され、負荷の大
きさが変化しても効率的に、かつ確実に駆動することが
できる。
電流を検出して記憶し、異常電流に対応して電圧変換手
段の出力電圧を通常よりも高く調節するようにした請求
項1に係わる電源安定装置とすることにより、ロック状
態にある負荷を通常よりも高い充電電圧で駆動すること
ができる。なお、異常電流に対応して負荷への給電を停
止できることは言うまでもない。
時間を積算し、積算した作動時間に対応して電圧変換手
段の出力電圧を高く調節するようにした請求項1に係わ
る電源安定装置とすることにより、経年変化により重く
なった負荷を高い充電電圧で確実に駆動することができ
る。
ート
ート
図 (b)同実施例13の別の構成を示す回路図
Claims (13)
- 【請求項1】 電源と前記電源を開閉する電源開閉手段
と蓄電手段とからなる閉ループ回路と、前記電源開閉手
段に並列接続され、前記電源の電圧を変換する電圧変換
手段と充電開閉手段との直列回路と、前記蓄電手段に並
列接続され、放電開閉手段と突入電流を要する負荷との
直列回路と、前記電源開閉手段と前記放電開閉手段と前
記充電開閉手段とを制御する開閉制御手段とを備え、前
記開閉制御手段は、前記電源開閉手段および前記充電開
閉手段を介して前記電源および前記電圧変換手段から前
記蓄電手段を充電し、前記蓄電手段に充電した電気エネ
ルギーを前記放電開閉手段を介して前記負荷に供給して
駆動し、少なくとも前記負荷の突入電流が前記電源およ
び前記電圧変換手段から供給されないようにした電源安
定装置。 - 【請求項2】 開閉制御手段は放電開閉手段を閉として
から所定時間を経過した時点で、少なくとも電源開閉手
段または充電開閉手段のいずれかを閉として蓄電手段に
充電しながら負荷に給電するようにした請求項1記載の
電源安定装置。 - 【請求項3】 負荷の動作を表示する負荷動作表示手段
を備え、開閉制御手段は放電開閉手段を閉としてから所
定時間を経過した時点で前記負荷動作表示手段を動作さ
せるようにした請求項1記載の電源安定装置。 - 【請求項4】 開閉制御手段は放電開閉手段を閉として
から所定時間を経過した時点で所定時間だけ前記放電開
閉手段を開とし、ふたたび放電開閉手段を閉とするよう
にした請求項1記載の電源安定装置。 - 【請求項5】 電源から負荷に電流を供給する負荷駆動
手段を備え、開閉制御手段は、放電開閉手段を閉として
蓄電手段から電流を供給して負荷を駆動したのち、前記
充電開閉手段と前記負荷駆動手段とを交互に時分割で開
閉することにより、電源開閉手段の閉により蓄電手段を
充電し、前記負荷駆動手段の閉により電源から負荷に電
流を供給して、蓄電手段に充電しながら負荷を駆動する
ようにした請求項1記載の電源安定装置。 - 【請求項6】 電圧変換手段と蓄電手段との間に、電流
制限抵抗と抵抗開閉手段との直列回路を複数個並列接続
した電流制限手段を挿入して備え、開閉制御手段は前記
抵抗開閉手段を開閉制御して電圧変換手段から蓄電手段
への充電電流を、電圧変換手段の電流供給能力と蓄電手
段の充電状態とに基づいて段階的に電流制限制御するよ
うにした請求項1記載の電源安定装置。 - 【請求項7】 電圧変換手段と蓄電手段との間に可変電
流制御手段を挿入して備え、開閉制御手段は前記可変電
流制御手段を制御して電圧変換手段から蓄電手段への充
電電流を、電圧変換手段の電流供給能力と蓄電手段の充
電状態とに基づいて連続的に電流制限制御するようにし
た請求項1記載の電源安定装置。 - 【請求項8】 コンデンサと蓄電開閉手段との直列回路
を複数個並列接続した蓄電手段を備え、開閉制御手段は
前記蓄電開閉手段を開閉制御して負荷への放電電流を負
荷の軽重に対応して制御するようにした請求項1記載の
電源安定装置。 - 【請求項9】 電圧変換手段と充電開閉手段との直列回
路を複数個並接続して備え、開閉制御手段は前記充電開
閉手段を開閉制御し、蓄電手段への充電電流が最適な出
力電流となる電圧変換手段を選択して蓄電手段に充電す
るようにした請求項1記載の電源安定装置。 - 【請求項10】 周囲温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段が検出した周囲温度に基づいて電圧変
換手段の出力電圧を調節する電圧調節手段を備えた請求
項1記載の電源安定装置。 - 【請求項11】 負荷に流れる電流を検出して記憶する
電流記憶手段と、前記電流記憶手段が記憶した電流に基
づいて電圧変換手段の出力電圧を調節する電圧調節手段
とを備えた請求項1記載の電源安定装置。 - 【請求項12】 負荷に流れる異常電流を検出して記憶
する異常電流記憶手段と、前記異常電流記憶手段が記憶
した異常電流に基づいて電圧変換手段の出力電圧を調節
する電圧調節手段とを備えた請求項1記載の電源安定装
置。 - 【請求項13】 負荷の作動時間を積算して記憶する負
荷状態検出手段と、前記負荷状態検出手段が記憶してい
る作動時間に基づいて電圧変換手段の出力電圧を調節す
る電圧調節手段を備えた請求項1記載の電源安定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30610996A JP3743082B2 (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 電源安定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30610996A JP3743082B2 (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 電源安定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10148327A true JPH10148327A (ja) | 1998-06-02 |
JP3743082B2 JP3743082B2 (ja) | 2006-02-08 |
Family
ID=17953155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30610996A Expired - Fee Related JP3743082B2 (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 電源安定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3743082B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107708226A (zh) * | 2016-08-08 | 2018-02-16 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 具有小功率负载器件的电热器具的供电电路、电热器具 |
-
1996
- 1996-11-18 JP JP30610996A patent/JP3743082B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107708226A (zh) * | 2016-08-08 | 2018-02-16 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 具有小功率负载器件的电热器具的供电电路、电热器具 |
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---|---|
JP3743082B2 (ja) | 2006-02-08 |
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