JPH10147501A - 水性組成物及びその製造方法 - Google Patents

水性組成物及びその製造方法

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JPH10147501A
JPH10147501A JP32101096A JP32101096A JPH10147501A JP H10147501 A JPH10147501 A JP H10147501A JP 32101096 A JP32101096 A JP 32101096A JP 32101096 A JP32101096 A JP 32101096A JP H10147501 A JPH10147501 A JP H10147501A
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啓司 大力
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一郎 高林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カチオン性界面活性剤及び水に一部溶解な有
機高分子電解質両者を含有し、しかも析出物が生じない
安定な水性組成物の提供。 【解決手段】 水に一部可溶な有機高分子電解質と少な
くとも1種の1価または2価のイオンに解離する分子量
1000以下の電解質と固体粒子及びカチオン性界面活
性剤を含有する水性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン性界面活
性剤と水に一部可溶な有機高分子電解質を含有する組成
物における析出物を防止する水性組成物及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】 技術的背景 水に一部可溶な有機高分子電解質は、保護コロイド剤,
レオロジー調節剤もしくはアニオン性界面活性剤として
利用される高分子化合物で、増粘効果,チクソトロピー
性の付与,ゲル形成,懸濁安定化,保水性,分散性,湿
潤性の付与等を目的として、食品,化粧品,製紙,繊
維,塗料,医薬,農薬等の業界で幅広く利用されてい
る。
【0003】また、カチオン性界面活性剤も最近多く使
用されるようになってきており、今後も、カチオン性界
面活性剤を用いた組成物を増加する傾向にある。しか
し、有機高分子電解質の水溶液にカチオン性界面活性剤
を添加すると糸状物が析出してくるものがあり、同一組
成物の中に有機高分子電解質とカチオン性界面活性剤と
を配合することは困難であった。同様に、アニオン性界
面活性剤とカチオン性界面活性剤とを水に溶解すること
により糸状物が析出してくることがあり、同一組成物の
中にアニオン性界面活性剤とカチオン性界面活性剤とを
配合することは困難であった。
【0004】農薬業界においても、水性農薬懸濁液体の
懸濁粒子の沈降を防止することを目的として、有機高分
子電解質を添加することがある。また、農薬の生物活性
を高めたり、農薬製剤の分散性を良くすることを目的に
カチオン性界面活性剤を加えられる例が年々増加傾向に
ある。ところが前述したように、有機高分子電解質とカ
チオン性界面活性剤とが共に水中に存在すると、糸状物
が析出してくるものがある。このようなことから、増粘
剤とカチオン性界面活性剤を混合すると、両方の長所を
合わせ持つ組成物を得ることは困難であった。
【0005】類似技術 特開平3−24004,特開平4−257504,特開
平4−312506は、グルホシネート等と固体農薬と
水に一部可溶な有機高分子電解質との混合組成物である
が、ノニオン性とアニオン性の界面活性剤とを用いてお
り、カチオン性界面活性剤の使用を可能にした物ではな
い。特開平4−352704は、グリホサートとノニオ
ン性とカチオン性の界面活性剤とからなる組成物が開示
されているが、水に一部可溶な有機高分子電解質を用い
た物ではない。
【0006】特開平7−089817は、グルホシネー
トまたはその塩と少なくとも1種の他の水に難溶な除草
活性成分を含有する水中懸濁型除草剤において、界面活
性剤としてノニオン性界面活性剤とカチオン性界面活性
剤または両性界面活性剤を組み合わせて使用することを
特徴とする水中懸濁型除草剤が開示されているが、有効
成分以外に電解質を添加することについての記載は無
く、その製造方法もただ単に各成分を混合しているだけ
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カチオン性
界面活性剤と有機高分子電解質の水溶液を混合すると、
糸状物が析出するが、1価または2価のイオンに解離す
る分子量1000以下の電解質を添加するとその析出を
防止できるという知見に基づいてなされたものであり、
有機高分子電解質の添加の目的である増粘効果,チクソ
トロピー性の付与,ゲル形成,懸濁安定化,保水性,分
散性,湿潤性の付与等の機能を失わない均一な水性組成
物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、水に一部可溶
な有機高分子電解質(以下、高分子電解質という)と少
なくとも1種の1価または2価のイオンに解離する分子
量1000以下の電解質(以下、低分子電解質という)
と固体粒子及びカチオン性界面活性剤を含有する水性組
成物及びその製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】 詳細な説明 イ.用語の定義 ここで言う、高分子電解質とは、増粘効果,チクソトロ
ピー性の付与,ゲル形成,懸濁安定化,保水性の付与等
を目的として使用される保護コロイド剤,レオロジー調
節剤として利用されるもの,または有機性部分がアニオ
ン性であり界面活性剤として利用されるもので、好まし
くは分子量が10000以上の化合物を指し、例えば、
ポリアクリル酸ナトリウム,ポリビニルスルホン,カル
ボキシメチルセルロース,セルロース硫酸エステルナト
リウム,セルロース誘導体,可溶性デンプン,リン酸デ
ンプン,デンプン誘導体,アルギン酸ナトリウム,カラ
ギーナン,キサンタンガム,微生物生産多糖類,カゼイ
ンナトリウム,カゼイン誘導体,ゼラチン,蛋白質誘導
体,コンドロイチン硫酸,ホルマリン縮合のナフタレン
スルホン酸塩類などが挙げられるが特にこれらに限定さ
れるものではない。
【0010】カチオン性界面活性剤としては、有機性部
分が陽イオンとなり得る化合物が挙げられ、アルキルア
ミン塩,アルキルピリジニウム塩,第4級アンモニウム
塩等が挙げられる。そして、アミン塩,ピリジニウム
塩,第4級アンモニウム塩の少なくとも1つのアルキル
基としては炭素数6以上のものが好ましい。
【0011】ここで言う、低分子電解質としては、1価
または2価の金属塩,アンモニウム塩等の陽イオンを含
有する化合物やハロゲン化イオン化合物,硫酸塩,亜硫
酸塩,リン酸塩,亜リン酸塩,硝酸塩,亜硝酸塩,有機
酸塩等の陰イオンを含有する化合物が挙げられるが、特
にこれらに限定されるものではない。
【0012】ここで言う、固体粒子としては、水に対す
る溶解度が1%(重量/重量)以下であり、固体の状態
で水に分散しているものを指し、例えば、固体の農薬有
効成分や医薬品有効成分,顔料,鉱物質等が挙げられる
が、特にこれらに限定されるものではない。
【0013】配合割合は、高分子電解質 0.1〜10
% 好ましくは0.1〜1%,低分子電解質 0.1〜
70% 好ましくは5〜20%,有機性部分が陽イオン
性であるカチオン性界面活性剤 0.01〜10% 好
ましくは0.5〜5%,固体粒子 1〜50% 好まし
くは10〜40%,水 10〜98.79% 好ましく
は40〜80%。
【0014】さらに、本発明の水性組成物には、任意成
分として、界面活性剤,農薬有効成分,医薬品有効成
分,芳香族系溶媒,パラフィン系溶媒,pH調整剤,シ
リコン系等の消泡剤,殺菌剤,防カビ剤,着色剤,安定
剤,等の成分を含有することができる。さらに、凍結防
止を目的として、エチレングリコール,プロピレングリ
コール,グリセリン,尿素,ハロゲン化アルカリ塩類,
硫酸化アルカリ塩類等の凍結防止剤等を加えることがで
きる。
【0015】本発明水性組成物を製造するには、 高分子電解質と低分子電解質とを水に溶解または分
散させ、あらかじめよく混合した液と、カチオン性界面
活性剤とを混合することにより行われ、固体粒子及び任
意成分は、高分子電解質,低分子電解質,カチオン性界
面活性剤を混合溶解する前,混合溶解した後の任意の時
点で加えることができる。
【0016】 あるいは、本発明水性組成物は、カチ
オン性界面活性剤と低分子電解質とを水に溶解し、あら
かじめよく混合した液と、高分子電解質またはそれを水
に溶解もしくは分散させた液とを混合することにより行
われ、固体粒子及び任意成分は、高分子電解質,低分子
電解質,カチオン性界面活性剤の3種成分を混合溶解す
る前,混合溶解した後の任意の時点で加えることができ
る。
【0017】 またあるいは、本発明水性組成物は、
カチオン性界面活性剤,低分子電解質,高分子電解質と
を水に溶解または分散させあらかじめ均一に混合したも
のと、固体粒子または固体粒子の分散液とを混合するこ
とによっても製造することができ、任意成分は、高分子
電解質,低分子電解質,カチオン性界面活性剤の3種成
分を混合溶解する前,混合溶解した後、あるいは固体粒
子を混合した後の任意の時点で加えることができる。
【0018】この製造方法によると、活性成分の1つが
1価または2価のイオンに解離する電解質の場合、活性
成分がイオンに解離する電解質の役目をするため、他の
電解質を添加しなくても安定な組成物を得ることができ
る。こうして得られる組成物は、水性液体及び水性懸濁
型の水性組成物である。水性組成物は、そのまま使用す
るか、水に希釈して使用する。
【0019】(実施例)次に実施例,比較例を挙げ、本
発明をさらに詳細に説明し、結果と共に表に示すが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。ただ
し、実施例及び比較例の部数は、特に記載がない限り重
量部を表す。
【0020】実施例1 プロピレングリコール5部に、ノニオン性界面活性剤で
あるNewcol−1110(ポリオキシエチレンラウ
リルエーテル;日本乳化剤社製)2部を溶解したもの
に、ピンミルで粉砕した除草活性成分であるDCMU1
6.2部,消泡剤としてシリコンディフォーマーSE3
9(ジメチルポリシロキサン;Wacker Chem
ie社製)0.5部,水21.2部を加え十分撹拌し、
混合液100gに対して直径約1.5mmのビーズを1
00mlを加え、サンドグラインダー(五十嵐機械製造
社製)を用いて、ディスク回転数1500rpmで5分
間湿式粉砕を行い湿式粉砕物を得た。この湿式粉砕物
に、高分子電解質であるロードポール23(キサンタン
ガム;ローヌ・プーラン社製)0.3部と防腐剤として
プロキセルGXL(1,2−ベンズイソチアゾリン−3
−オン;ICI社製)0.1部をあらかじめ水44.2
部に溶解させておいた溶液を加え、低分子電解質である
塩化ナトリウム10部を加え、よく混合してからカチオ
ン性界面活性剤であるQTA−12111;0.5部を
加え混合することにより、目的とする均一な水性組成物
を得た。
【0021】実施例2 実施例1の湿式粉砕物に、低分子電解質である塩化ナト
リウム10部を加え、カチオン性界面活性剤であるQT
A−12111;0.5部を加え、よく混合してから高
分子電解質であるロードポール23;0.3部と防腐剤
としてプロキセルGXL;0.1部をあらかじめ水4
4.2部に溶解させておいた溶液を加え混合することに
より、目的とする均一な水性組成物を得た。
【0022】実施例3 あらかじめ低分子電解質である塩化ナトリウム10部,
カチオン性界面活性剤であるQTA−12111;0.
5部,高分子電解質であるロードポール23;0.3部
と防腐剤としてプロキセルGXL;0.1部をあらかじ
め水44.2部に溶解させておいた溶液とをよく混合し
た溶液に、実施例1の湿式粉砕物を加え混合することに
より、目的とする均一な水性組成物を得た。
【0023】実施例4 実施例1の塩化ナトリウム10部を酢酸アンモニウム5
部に置き換え、実施例1と同様の操作を行い、最後に全
体が100部となるように水を加え混合することによ
り、目的とする均一な水性組成物を得た。 実施例5 実施例1の塩化ナトリウムを酢酸ナトリウムに置き換
え、実施例1と同様の操作を行うことにより、目的とす
る均一な水性組成物を得た。
【0024】実施例6 実施例1の塩化ナトリウムを塩化カリウムに置き換え、
実施例1と同様の操作を行うことにより、目的とする均
一な水性組成物を得た。 実施例7 実施例1の塩化ナトリウムを炭酸カリウムに置き換え、
実施例1と同様の操作を行うことにより、目的とする均
一な水性組成物を得た。
【0025】実施例8 実施例1の塩化ナトリウムを炭酸ナトリウムに置き換
え、実施例1と同様の操作を行うことにより、目的とす
る均一な水性組成物を得た。 実施例9 実施例1の塩化ナトリウム10部をシュウ酸2部に置き
換え、実施例1と同様の操作を行い、最後に全体が10
0部となるように水を加え混合することにより、目的と
する均一な水性組成物を得た。
【0026】実施例10 実施例1の塩化ナトリウムをDL−酒石酸に置き換え、
実施例1と同様の操作を行うことにより、目的とする均
一な水性組成物を得た。 実施例11 実施例1のQTA−12111をQBA−1211(ラ
ウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド50%
水希釈物;竹本油脂社製)に置き換え、実施例1と同様
の操作を行うことにより、目的とする均一な水性組成物
を得た。
【0027】実施例12 実施例1のQTA−12111をニューカルゲンB−7
09(オレイルアミン酢酸塩;竹本油脂社製)に置き換
え、実施例1と同様の操作を行うことにより、目的とす
る均一な水性組成物を得た。 実施例13 実施例1のQTA−12111をニューカルゲンB−2
51(ラウリルピリジニウムクロライド;竹本油脂社
製)に置き換え、実施例1と同様の操作を行うことによ
り、目的とする均一な水性組成物を得た。
【0028】実施例14 実施例1のQTA−12111をニューカルゲンB−6
51−P(セチルピリジニウムクロライド40%水・イ
ソプロピルアルコール希釈液;竹本油脂社製)に置き換
え、実施例1と同様の操作を行うことにより、目的とす
る均一な水性組成物を得た。
【0029】比較例1 実施例1の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例1と
同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。 比較例2 実施例1の塩化ナトリウム10部を硫酸アルミニウム1
部に置き換え、実施例1と同様の操作を行い、最後に全
体が100部となるように水を加え混合することによ
り、水性組成物を得た。
【0030】比較例3 実施例1の塩化ナトリウムを尿素に置き換え、実施例1
と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。 比較例4 実施例1の塩化ナトリウム10部を乳糖5部に置き換
え、実施例1と同様の操作を行い、最後に全体が100
部となるように水を加え混合することにより、水性組成
物を得た。
【0031】比較例5 実施例11の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例1
1と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。 比較例6 実施例12の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例1
2と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。
【0032】比較例7 実施例13の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例1
3と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。 比較例8 実施例14の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例1
4と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。
【0033】実施例15 カルボキシメチルセルロース(金剛薬品社製;食品添加
物用)1部を水40部に溶解しておいたものに、塩化ナ
トリウム10部と実施例1の湿式粉砕物を加えよく撹拌
し、カチオン性界面活性剤であるQTA−12111;
0.5部と全体が100部となる部数だけ水を加えて撹
拌することにより、目的とする均一な水性組成物を得
た。
【0034】実施例16 実施例15の塩化ナトリウム10部を酢酸アンモニウム
5部に置き換え、実施例15と同様の操作を行い、最後
に全体が100部となるように水を加え混合することに
より、目的とする均一な水性組成物を得た。 実施例17 実施例15の塩化ナトリウムをクエン酸に置き換え、実
施例15と同様の操作を行うことにより、目的とする均
一な水性組成物を得た。
【0035】実施例18 実施例15のQTA−12111をQBA−1211に
置き換え、実施例15と同様の操作を行うことにより、
目的とする均一な水性組成物を得た。 実施例19 実施例15のQTA−12111をニューカルゲンB−
251に置き換え、実施例15と同様の操作を行うこと
により、目的とする均一な水性組成物を得た。
【0036】実施例20 実施例15のQTA−12111をニューカルゲンB−
651−Pに置き換え、実施例15と同様の操作を行う
ことにより、目的とする均一な水性組成物を得た。 比較例9 実施例15の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例1
5と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。
【0037】比較例10 実施例18の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例1
8と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。 比較例11 実施例19の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例1
9と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。
【0038】比較例12 実施例20の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例2
0と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。 実施例21 アルギン酸ナトリウム(和光純薬;,20℃の1w/v
%水溶液の粘度100〜150cp)1部を水40部に
溶解しておいたものに、塩化ナトリウム10部と実施例
1の湿式粉砕物を加えよく撹拌し、カチオン性界面活性
剤であるQTA−12111;0.5部と全体が100
部となる部数だけ水を加えて撹拌することにより、目的
とする均一な水性組成物を得た。
【0039】実施例22 実施例21のQTA−12111をQBA−1211に
置き換え、実施例21と同様の操作を行うことにより、
目的とする均一な水性組成物を得た。 実施例23 実施例21のQTA−12111をニューカルゲンB−
251に置き換え、実施例21と同様の操作を行うこと
により、目的とする均一な水性組成物を得た。
【0040】実施例24 実施例21のQTA−12111をニューカルゲンB−
651−Pに置き換え、実施例21と同様の操作を行う
ことにより、目的とする均一な水性組成物を得た。 比較例13 実施例21の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例2
1と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。
【0041】比較例14 実施例22の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例2
2と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。 比較例15 実施例23の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例2
3と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。
【0042】比較例16 実施例24の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例2
4と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。 実施例25 ニッタカラギーナンK−18(新田ゼラチン社製;カラ
ギーナンカッパータイプ)1部を水40部に溶解してお
いたものに、塩化ナトリウム10部と実施例1の湿式粉
砕物を加えよく撹拌し、カチオン性界面活性剤であるQ
TA−8111(オクチルトリメチルアンモニウムクロ
ライド50%水希釈物;竹本油脂社製)0.5部と全体
が100部となる部数だけ水を加えて撹拌することによ
り、目的とする均一な水性組成物を得た。
【0043】実施例26 実施例25のニッタカラギーナンK−18をニッタカラ
ギーナンL−1(新田ゼラチン社製;カラギーナンラム
ダタイプ)に置き換え、実施例25と同様の操作を行う
ことにより、目的とする均一な水性組成物を得た。 実施例27 実施例25のニッタカラギーナンK−18をニッタカラ
ギーナンI−1(新田ゼラチン社製;カラギーナンイオ
タタイプ)に置き換え、実施例25と同様の操作を行う
ことにより、目的とする均一な水性組成物を得た。
【0044】比較例17 実施例25の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例2
5と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。 比較例18 実施例26の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例2
6と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。
【0045】比較例19 実施例27の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例2
7と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。 実施例28 ニューカルゲンPS−P(竹本油脂社製;ナフタレンス
ルホン酸ナトリウムのホルムアルデヒド縮合物)1部を
水40部に溶解しておいたものに、塩化ナトリウム10
部と実施例1の湿式粉砕物を加えよく撹拌し、カチオン
性界面活性剤であるQTA−12111;0.5部と全
体が100部となる部数だけ水を加えて撹拌することに
より、目的とする均一な水性組成物を得た。
【0046】実施例29 実施例28のニューカルゲンPS−Pをニューカルゲン
RX−B(竹本油脂社製;リグニンスルホン酸ナトリウ
ム)に置き換え、実施例28と同様の操作を行うことに
より、目的とする均一な水性組成物を得た。 比較例20 実施例28の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例2
8と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。 比較例21 実施例29の塩化ナトリウムを水に置き換え、実施例2
9と同様の操作を行うことにより、水性組成物を得た。
【0047】(試験例) 試験例1 カチオン性界面活性剤を加えてからスパチュラで30回
洗浄し、水性組成物を目開き210μmのふるいに通
し、水で洗浄後に糸状の物の有無を、目視にて観察す
る。結果を表1及び表2−1から表2−5に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
【発明の効果】本発明の組成物は、高分子電解質の溶液
または分散液にカチオン性の界面活性剤を加えても、低
分子電解質を添加することによって、糸状物を析出させ
ることなく、安定に均一な溶解または分散状態を保つこ
とができるために、例えば農薬の分野においては生物活
性の増強や固体粒子の分散性の向上や固体粒子の沈降防
止が同一の組成物で可能となった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に一部可溶な有機高分子電解質と少な
    くとも1種の1価または2価のイオンに解離する分子量
    1000以下の電解質と固体粒子及びカチオン性界面活
    性剤を含有する水性組成物。
  2. 【請求項2】 固体粒子が農薬活性成分であり、当該成
    分が水中に分散した、請求項1の水性組成物。
  3. 【請求項3】 水に一部可溶な有機高分子電解質 0.
    1〜10%,1価または2価のイオンに解離する分子量
    1000以下の電解質 0.1〜70%,固体粒子 1
    〜50%,カチオン性界面活性剤 0.01〜10%,
    水 10〜98.79%を含有する請求項1または2記
    載の水性組成物。
  4. 【請求項4】 水に一部可溶な有機高分子電解質
    (A)、少なくとも1種の1価または2価のイオンに解
    離する分子量1000以下の電解質(B)、カチオン性
    界面活性剤(C)及び固体粒子を含有する水性組成物に
    おいて、(A)と(B)とをあらかじめ水に溶解または
    分散させ混合した液と(C)とを混合することを特徴と
    する水性組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 水に一部可溶な有機高分子電解質
    (A)、少なくとも1種の1価または2価のイオンに解
    離する分子量1000以下の電解質(B)、カチオン性
    界面活性剤(C)及び固体粒子を含有する水性組成物に
    おいて、(B)と(C)を水に溶解し、あらかじめ混合
    した液と、(A)またはそれを水に溶解もしくは分散さ
    せた液とを混合することを特徴とする水性組成物の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 水に一部可溶な有機高分子電解質
    (A)、少なくとも1種の1価または2価のイオンに解
    離する分子量1000以下の電解質(B)、カチオン性
    界面活性剤(C)及び固体粒子を含有する水性組成物に
    おいて、(A),(B)及び(C)とを水に溶解または
    分散させあらかじめ混合した液と、固体粒子または固体
    粒子の分散液とを混合することを特徴とする水性組成物
    の製造方法。
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