JPH10147428A - 農産物の載せ移し装置 - Google Patents

農産物の載せ移し装置

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JPH10147428A
JPH10147428A JP30822696A JP30822696A JPH10147428A JP H10147428 A JPH10147428 A JP H10147428A JP 30822696 A JP30822696 A JP 30822696A JP 30822696 A JP30822696 A JP 30822696A JP H10147428 A JPH10147428 A JP H10147428A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農産物の内部透過光検出のために、透過光の
通過路を兼ねた小さい開口の上に農産物を確実に載せ移
す農産物載せ移し装置を提供する。 【解決手段】 無端回動する多数の受皿に農産物Aを一
個づつ載せる選別コンベアに対し、始端側搬送軌道の所
定範囲E内で上方に近接して農産物載せ移し装置のバケ
ット101を等速並走させ、このバケット101は、バ
ケット形成用の中割れ片102の一対の接近により該バ
ケット101を形成させ、且つ離間によりバケット10
1を開いて収容農産物Aを下方で同期並走する選別コン
ベアの受皿101の載置部上に垂直に落すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上流側の供給コン
ベアから供給される農産物を、例えば選別コンベアの農
産物載置部に供給する農産物の載せ移し装置に関する。
【0002】
【従来技術】農産物の大きさや形状等の階級、あるいは
色,傷等の外部品質や糖度等の内部品質に係わる等級を
調べて評価判定し、階級,等級により分けて選別する機
械的な農産物選別装置には、一般に選別コンベアと呼ば
れるコンベア装置(あるいは「仕分けコンベア」など種
々他の呼称でも呼ばれるが、本明細書では以下これらを
「選別コンベア」と称する)が使用される。
【0003】このような農産物選別装置の選別コンベア
は一般に、農産物を供給する供給場所から、評価判定す
るための各農産物の所定の情報を測定・検出する検出場
所を通り、評価判定の結果に基づいて各農産物を仕分け
区分別の排出コンベア等に排出する仕分け場所に渡って
農産物を搬送するものとして構成されており、単純なベ
ルトコンベア式のもの、チェーンコンベアに所定間隔で
バケットや受皿を連結して無端回動させて、各バケット
(受皿)に一個宛に農産物を載せるいわゆるバケット方
式のもの、特公平2−247号公報に開示されているス
ラット状の鍵盤式コンベアを無端回動させる方式のも
の、あるいはコンベアに連結されていないいわゆるフリ
ートレイに農産物を載せて搬送させるフリートレイ方式
のものなどがある。
【0004】この選別コンベアに農産物を載せて前記評
価判定のための情報測定・検出をするためには、バケッ
ト等の所定位置に農産物を確実に載せることが求めら
れ、このため、農産物を一列にするバイブレートフィー
ダ等の列化(整列)装置や列化した農産物の前後間隔を
所定ピッチにするピッチ付け装置などが、選別コンベア
の上流側に配置される場合が多い。
【0005】勿論このような農産物の載せ作業は作業者
が手作業で行うこともできるが、手作業方式では作業者
の確保が容易でないことや、近時の例えば3〜5/秒の
速度で搬送を行う高速型の選別コンベアでは作業者の負
担が大きく、農産物を載せ損ねて空のバケットが搬送さ
れてしまい効率低下を招くことがある。このために一定
間隔で一列に選別コンベアに農産物を供給して確実に載
せる前記列化装置やピッチ付け装置の必要性が高まって
いる。
【0006】しかし、選別コンベアに対して、前記列化
装置やピッチ付け装置に求められる作用は異なるため、
これらコンベアの機構,機能は異なって農産物の載せ移
しを良好な状態で実現することは必ずしも容易でなく、
自動化が遅れている。特に、転がり易い球塊状の果実で
はこの傾向が大きく、また高速型選別コンベアではコン
ベアの搬送速度が速いためにこの問題は顕著である。
【0007】以下、このように異なるコンベア装置の間
で農産物を載り移すための従来技術について説明する。
【0008】実開昭58−173615号公報や実公平
6−47841号公報に開示された農産物の載せ移しの
方法は、形状選別孔を有する選別コンベアの始端側に、
移送ローラ上で農産物をピッチ付けするピッチ付けロー
ラコンベアを配置し、このピッチ付けローラコンベアの
終端から農産物を選別コンベアの上に直接落とすように
構成したものである。
【0009】しかしこの直接方式による載せ移しは、ピ
ッチ付けローラコンベアの終端から選別コンベアの上に
農産物(通常は球塊状青果物)を落とし(放り出し)
て、農産物が選別コンベアの選別孔に入ることで選別を
行うものであるため、選別コンベアの上で転がる農産物
の形状や大きさ、硬さ等によって転がり速度が一定せ
ず、選別孔に正確に入らなかったり転がり過ぎて選別孔
から飛び出すこともあって、作業者が監視して補正する
ことが必要となる。また転がりのために農産物の劣化、
損傷、汚れ付着等を招く問題もある。しかしこれらの解
消のために選別孔を大きく穿って農産物を受入れし易く
するような対策は、孔径による選別という本来の機能を
失わせてしまうので採用できない。
【0010】前記の上流側のピッチ付けコンベア等から
選別コンベアに農産物を直接載り移す方式に代え、載せ
移し用の中間コンベアを設けるようにした提案が特開昭
60−94187号公報で開示されている。
【0011】この提案の装置は、選別コンベアとその上
流側に配置した列化装置等との間に、列化装置などから
の農産物受入れに適し且つ選別コンベアへの載せ移しに
適した構造の個別ポケットを有する中間コンベアを配置
し、列化装置からこの中間コンベアのポケットに農産物
を一旦移載した後、選別コンベアに載り移すようにした
ものである。
【0012】前記構成の載せ移し専用の中間コンベアを
用いた装置によれば、列化やピッチ付けなどの機能を満
足する特有の機構をもつ列化装置やピッチ付け装置に対
し、中間コンベアにはこのような制約がないため、選別
コンベア等に対して農産物の転がりや損傷の影響を軽減
した載せ移し動作が確保できる点で優れている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記構成の中
間コンベアを使用しても、中間コンベアの終端から選別
コンベアの上に放物線を描いて落とす(放り出す)方式
である点では直接方式と同じであるため、選別コンベア
の農産物受入れ部は、農産物が飛び出したり転がり出な
いように比較的深い凹型の構造としなければならないと
いう制約があり、また高速型の選別コンベアでは中間コ
ンベアも高速走行する必要があるため農産物の転がり傾
向が大きくなってしまうことや、更に次のような理由で
実際面への適用が難しいという問題がある。
【0014】すなわち、上述した深型の収容凹部をもつ
選別コンベアでは、農産物がこの収容凹部の中に深く沈
み込む。一方、近時は農産物を評価判定するための情報
検出法として光学的手段を用いる場合が多くなってお
り、前記形式の収容凹部に深く沈み込んだ農産物を撮像
しようとしても、撮像表面が狭い範囲に限定されてしま
うことが問題となり、表面の傷や色等の等級が重視され
る青果物等の農産物の選別では致命的となる。
【0015】また、近時注目されている農産物の内部品
質(例えば糖度等)の評価判定は、農産物内部を透過し
た光情報を検出して行うが、この場合、農産物を透過す
る光は照明光の百万分の1以下というレベルに減衰する
ため照明光を農産物表面に広く照明することが望まれ
る。この場合にも、上述した収容凹部に農産物が深く沈
み込む形式の選別コンベアは適していない。
【0016】本発明者は、前記したような従来技術の問
題を解決するために鋭意研究を進めて本発明をなすに至
ったものである。
【0017】本発明の目的は、例えば農産物を選別仕分
けに必要な情報を測定・検出する検出場所に農産物を一
つづつ通過させるのに、載置部が深い凹部でなく設けら
れている選別コンベア等に農産物を転がすことなく確実
に載せ移すことができるようにした、処理用コンベアへ
の農産物の載せ移し装置を提供するところにある。
【0018】また本発明の別の目的は、高速で搬送する
選別コンベアにおいても前記農産物の載せ移しを確実に
行うことができるようにした、処理用コンベアへの農産
物載せ移し装置を提供するところにある。
【0019】更に本発明の別の目的は、評価判定のため
の外観撮像情報を光学手段を用いて検出する場合に、で
きるだけ広い範囲の農産物表面を撮像できるように、平
面状か又は径が小さく浅い凹型の載置部の上に農産物を
確実に載せ移すことができるようにした選別コンベアへ
の農産物の載せ移し装置を提供するところにある。
【0020】また更に本発明の別の目的は、農産物の内
部透過光情報の検出のために、透過光の通過路を兼ねた
小さい開口の上に農産物を確実に載せ移すことができる
ようにした選別コンベアへの農産物の載せ移し装置を提
供するところにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、前記し
た特許請求の範囲の各請求項に記載した発明により達成
される。
【0022】本願の請求項1に記載した農産物の載せ移
し装置の発明は、搬送方向に等間隔に離隔した載置部に
農産物を各一個宛に載せて搬送する次段コンベアに対
し、始端側搬送軌道の所定範囲で上方に近接して並走す
るように設けられた農産物の載せ移し用コンベアを備
え、この載せ移し用コンベアは、軌道の横方向両側から
接近することで農産物収容用のバケットを形成し、且つ
接近状態から離間することで収容した農産物を下方に落
とすバケット形成用の中割り片搬送機構を、バケット走
行軌道の両側に一対に有することを特徴とする。
【0023】また本願の請求項2に記載した農産物の載
せ移し装置の発明は、搬送方向に等間隔に離隔した載置
部に選別のための農産物を各一個宛に載せて搬送する次
段コンベアに対し、この次段コンベア始端側搬送軌道の
所定の並走範囲内で農産物載せ移し用コンベアを該次段
コンベア上方に近接して同期等速並走するように設けた
農産物の載せ移し装置であって、前記農産物の載せ移し
用コンベアは、前記並走範囲内で前記次段コンベアの各
農産物載置部と上下に対をなして同期並走する農産物収
容用のバケットを有し、このバケットは、対をなすバケ
ット形成用の中割り片が前記並走範囲の始端側で軌道の
横方向両側から接近することで該バケットを形成すると
共に、該並走範囲の終端側で中割り片の対が軌道両側に
離間することで該バケット内に収容した農産物を下方で
同期並走する次段コンベアの載置部に垂直に落すように
したことを特徴とする。
【0024】前記において「バケット形成用の中割り
片」とは、例えば凹部を有する皿型のバケットを直径線
を含む垂直断面で二つに等分割した一方をいい、単独で
は農産物を収容支持することができず、一対のものが接
近して農産物を収容支持するバケットを形成するものを
いう。なおここで接近とは、一対の中割り片が農産物を
収容支持できる関係位置となることをいい、両者が係合
する場合、あるいは非接触であっても農産物の収容支持
を満足できる場合のいずれも含む。
【0025】前記構成において、次段コンベアとして
は、農産物の選別仕分けやその他の加工を行う処理用コ
ンベアを適宜採用することができるが、代表的には農産
物を選別仕分けするために用いられる選別コンベアを挙
げられる。また前記の中割れ片は、一対が接近係合(以
下「係合」と略記し、非接触の場合も含むものとする)
して形成したバケットの状態で農産物を安定して受け入
れることができ、離間して軌道両側方向に離間すること
で、収容している農産物を直下に落とすことができるも
のであれば特にその形状,構造を限定されるものではな
い。
【0026】なお、一対の中割れ片を所定の並走範囲の
始端側で係合させてバケットを形成させ、終端側で係合
解除して左右方向に離間させる機構としては、中割れ片
を搬送軌道両側で水平面内で左右対称的に無端回動させ
るように設けることもできるし、また後述するように、
垂直面内で無端回動する回動機構と、水平移動機構とを
組み合わせて、中割れ片に垂直軸回りの回転を与えない
ようにすることもできる。
【0027】この発明によれば、バケットを形成してい
る一対の中割れ片が両側に離間退避することによってバ
ケット内の農産物を直下の等速走行する次段コンベアに
落とすことができるので、農産物の転がりを招くことが
なく、したがって、次段コンベアはベルトコンベアであ
っても特公平2−247号公報に開示されているスラッ
ト状の鍵盤式コンベアであっても、確実,正確に所定の
載置部に載せ移すことができる。これらのベルトコンベ
アや鍵盤式コンベアでは実質的に平面の上に位置ずれな
く正確に農産物を載せることになるので外観撮像によっ
て農産物等階級判定のための情報を得る農産物選別装置
に適している。
【0028】また、一対の中割れ片は搬送軌道に対して
左右両側から接近係合してバケットを形成し、且つ係合
を解除して左右両側に離間退避するものであるから、該
中割れ片下端の移動軌跡の面を次段コンベアの載置部直
上に近接設定して、農産物の落下距離を小さくできるの
で、農産物を傷める虞れを低減できる。
【0029】本願の請求項3の発明は、前記載せ移し用
コンベアの一対の中割り片を、垂直方向の無端回動と、
搬送軌道に直交する水平方向の移動の合成運動によっ
て、無端回動しながら、前記並走範囲において両側一対
の中割り片の接近係合及び係合解除の前記移動をするよ
うに構成したことを特徴とする。
【0030】この発明によれば、例えば中割れ片支持部
材を垂直面内で無端回動させ、且つ中割れ片支持部材を
所定の回動位置で水平移動させることで、前記した係合
と係合解除を行うことができ、中割れ片には垂直軸回り
の回転が作用しない。
【0031】本願の請求項4の発明は、前記農産物の載
せ移し用コンベアの各バケットが、上流側に設けられた
供給コンベアから農産物が各一個宛供給されるように構
成されていることを特徴とする。
【0032】この発明によれば、列化装置やピッチ付け
装置などを供給コンベアとして用いることにより、例え
ばこれら列化装置やピッチ付け装置から選別コンベア等
の次段コンベアへの載せ移しを確実,正確に行うことが
できる。
【0033】本願の請求項5の発明は、農産物の載せ移
し用コンベアのバケットが、農産物を安定に保持収容す
る凹部を有することを特徴とする。
【0034】前記凹部としては、擂鉢状,逆三角錐状,
多角錐状等の上端側が広く開口し、底中心に向かって傾
斜した内側面を有するものが好ましく採用される。
【0035】この発明によれば、中割れ片の対が係合し
て形成したバケットは、農産物を選別コンベア等に載せ
移すだけのものであるから深い凹部を設けて農産物を安
定確実に受け入れることができ、特に列化装置やピッチ
付け装置などの供給コンベアの下流端から農産物を受け
入れる場合には、受入れを確実にできる。また凹部が擂
鉢状,逆三角錐状,多角錐状等の底中心に向かって傾斜
した内側面を有する形状のものとした場合には、受け入
れた農産物がセンタリングされるためピッチ付けが正確
となり、下方で同期等速走行する選別コンベア等の次段
コンベアの載置部に正確に落とすことができる。
【0036】本願の請求項6の発明は、バケットはその
凹部に、供給される農産物に対する衝撃をやわらげるた
めの弾性部材を内側面に有することを特徴とする。
【0037】この発明によれば、載せ移しコンベアのバ
ケットの凹部に入れ込む農産物が傷むことがなく、特に
供給コンベアから落下させる装置ではその落下距離が比
較的大きくなるので、その効果は優れている。
【0038】前記の弾性部材の例としては、例えば撓み
変形し易い短尺フィンを農産物に係合する内側面に多数
設けて構成することができる。
【0039】これによれば、短尺フィンが下方に撓むこ
とで農産物をよりやわらかく受入れることができ、また
短尺フィンの撓みでくさび効果が得られ、高速で走行す
る場合の農産物の安定性が向上する。
【0040】本願の請求項7の発明は、農産物が落とさ
れる次段コンベアが、ベルトコンベア又は特公平2−2
47号公報に開示されているスラット状の鍵盤式コンベ
アであり、載置部が実質的に平らな面をなしていること
を特徴とする。
【0041】この発明によれば、実質的に平面な搬送面
上にも位置のずれがなく正確に農産物を載せることがで
き、例えば次段コンベアが選別コンベアであって選別仕
分けを行う場合には、農産物の広い範囲の表面を外観撮
像できるので、精度の高い農産物等階級の判定のための
情報を得ることができる。
【0042】本願の請求項8の発明は、農産物が落とさ
れる次段コンベアが、農産物の径より小さな開口径の農
産物載置部を有する受皿がコンベアに連結して無端回動
するように構成したことを特徴とする。
【0043】この発明によれば、前記と同様に、次段コ
ンベアが選別コンベアであって選別仕分けを行う場合に
は、手作業による以外は確実な載置が従来困難とされて
いた小さな径の開口を載置部とした受皿に対しても、正
確,確実に農産物を載せることができ、したがって広い
面積に渡って農産物の表面を外観撮像するような選別仕
分けを行う装置に特に有効である。
【0044】また、この小さな開口径をもつ受皿を用い
る選別コンベアとしては、該開口を農産物の内部透過光
の受入れ開口とするものを挙げることができ、このよう
な装置は、広い面積に渡る農産物表面の外観撮像と透過
光検出とをいずれも実現することができるので、この発
明の載せ移し装置はこのような選別仕分けを行う装置に
極めて有効である。
【0045】本願の請求項9の発明は、農産物が落とさ
れる次段コンベアが、農産物の径より小さな開口径の農
産物載置部を有する受皿をコンベアに連結せずに搬送す
るフリートレイ搬送式のものであることを特徴とする。
【0046】この発明によれば、前記請求項7の発明と
同様の作用を得ることができる。なおフリートレイと載
せ移し用コンベアのバケットの同期等速走行は、例えば
コンベア上でフリートレイを前後隙間なく押し出すよう
に走行させるようにするとか、あるいは、載せ移し範囲
内で前後のフリートレイの間隔を一定にして連行させる
連行手段を用いてもよい。
【0047】
【発明の実施の形態】
実施形態1 農産物であるリンゴを選別仕分けする図1〜図12によ
り示した本例の農産物選別装置に関し、図1は本発明の
農産物の載せ移し装置の正面図、図2は同装置を搬送軌
道に直交する面で断面した縦断面図、図3は同図2の一
部拡大図、図4は同装置の平面図、図5は同装置の一部
斜視図、図6は同載せ移し装置のバケットの一つを拡大
して示した斜視図である。
【0048】これらの図で示される本例のリンゴの載せ
移し装置1は、供給側のピッチ付けコンベア装置2から
一つづつ供給されるリンゴを受け入れるバケット101
を、所定の搬送軌道範囲Eの始端側で一対の中割れ片1
02,102が係合することで形成し、かつこの搬送軌
道範囲Eの終端側で、該バケット101を形成している
中割れ片102,102が係合解除し底開きすることで
リンゴを垂直下方に落下させ、下方に位置させた次段コ
ンベア装置である農産物選別仕分け用の選別コンベア装
置3の受皿301の載置部302上に載せ移すように設
けたことを特徴とする。なお本例は、従来は極めて難し
いとされていて工業的には未だ適当な装置,設備が提案
されていない農産物透過光の検出による農産物の内部品
質に基づく等級選別仕分けを行う機械化,自動化した農
産物選別装置に極めて有効な装置を示すものである。
【0049】このリンゴの載せ移し装置1を含む本例の
農産物選別装置は、上述のように三つのコンベア装置の
組合せでなるものであり、以下各コンベア装置に分けて
説明する。
【0050】ピッチ付けコンベア装置2 リンゴの載せ移し装置1の前段に設けられた前記ピッチ
付けコンベア装置2は、鼓型ローラ201を搬送方向に
一定間隔で多数連設し、この鼓型ローラ201をチェー
ンコンベア202により無端状に連行させるように設け
られている。この鼓型ローラ201は、チェーンコンベ
ア202のリンク(図示せず)に両端が支持された中心
軸204に対して回転自在とされている。203はチェ
ーンコンベア202のガイドフレームである。
【0051】このピッチ付けコンベア装置2の下流端
は、上述した所定の搬送軌道範囲Eにおいて載せ移し装
置のバケット101が一対の中割り片102,102の
係合により形成される位置の上方に設定される(図4,
図5参照)。
【0052】このように鼓型ローラ201は、中心軸2
04回りに回転自在で、且つ軸方向の中央部が細くくび
れた鼓型をなすため、隣接鼓型ローラ201の間の中央
部が窪んだ状態となっていて、これにより、該ピッチ付
けコンベア装置2に例えば列化装置(図示せず)から供
給されるリンゴは自然にこの窪み部分に嵌り込み、連続
搬送される多数のリンゴの搬送間隔が一定ピッチにな
る。そして搬送に伴ってその搬送下流端から一定ピッチ
でリンゴを下方の載せ移し用コンベアのバケットに落と
すことになる。なおこのピッチ付けコンベア装置の鼓型
ローラ201の搬送速度は、その下流端下方で走行する
載せ移し装置1のバケット101に農産物(リンゴ)を
一つづつ落とし込むことができる速度に設定される。
【0053】載せ移し装置1 本例の載せ移し装置1は、図6に拡大して示したよう
に、皿型のバケット部材をその直径線を含む垂直面で両
側に等分割した中割り片102,102の対により、こ
れら中割り片102,102が分割面で係合(図6の1
03が係合面を示す)することにより、上方側に広く開
放したすり鉢状の凹部104を有する皿型のバケット1
01が形成されるようになっていて、これらの中割り片
102,102は、それぞれ選別コンベア装置の搬送軌
道の両側において、無端回動機構及び水平移動機構によ
り所定の循環運動が行われて、上述した所定の搬送軌道
範囲Eの範囲ではバケット101を形成し、その他の軌
道上では互いに離間した係合解除によりバケットを開い
ているように構成されている。
【0054】前記中割り片102の運動を行わせる機構
を説明すると、無端回動機構は、駆動プーリ121と従
動プーリ122により無端回動されるチェーンコンベア
123上に、搬送方向に多数連接されたスライダ受け1
24を一定間隔で有するように構成されている。125
は駆動プーリ121の回転駆動軸、126は従動プーリ
122の回転軸、127は各軸の軸受である。
【0055】上記スライダ受け124は回動軌道外方に
開いたチャンネル型の構造をなし、これに軌道外方への
抜け止めした状態で組み込んだスライダ130を搬送方
向に直角な横方向に自在に移動できるように支持し、且
つ横方向に大きくスライドして突出した時にも安定支持
できるように、該横方向に長く設けられている。
【0056】以上の無端回動機構により、スライダ受け
124に横方向移動自在に支持されているスライダ13
0は、図1に示すように垂直方向に関して無端回動され
ることになり、このスライダ130の選別コンベア装置
側の端部に組付け支持された前記の中割り片102が、
垂直方向に無端回動しながら、水平方向に移動可能とさ
れる。
【0057】次に水平移動機構について述べると、これ
は、前記スライダ130から回動軌道外方に突出して設
けられた転動コロ131が、該スライダの回動軌道に沿
ってその外側に沿設した長円形のガイドプレート140
に形成した一条のガイド溝141に滑合することによっ
て構成される。この詳細は図2〜図4に示されており、
ガイドプレート140の一条のガイド溝141に滑合し
ている転動コロ131が、スライダ受け124の回動に
伴って該ガイド溝141の設定経路に案内されることに
より、スライダ130が回動軌道の横方向にスライダ受
け124内を移動することになる。本例では、図4に該
ガイド溝141の経路を示したように、上述した搬送軌
道範囲Eの範囲では選別コンベア装置3側に近接平行す
るようにガイド溝141の近接平行経路141aが設定
され、且つその前後の斜行経路141b,141dを介
し、長円形型の離間経路141cに連続されることでこ
れらに渡り転動コロ131が無端循環するようになって
いる。
【0058】以上の水平移動機構により、スライダ受け
124に横方向移動自在に支持されているスライダ13
0は、図1に示す垂直面内で無端回動されながら、ガイ
ド溝141に案内される転動コロ131の水平移動によ
り移動されて、搬送軌道範囲Eの範囲では転動コロ13
1が近接平行経路141aを移動することで中割り片1
02をピッチ付けコンベア装置2と選別コンベア装置3
の上下方向の間で走行させ、斜行経路141bでは中割
り片102を前記選別コンベア装置3上から徐々に退避
後退させ、離間経路141cでは選別コンベア装置3等
から中割り片102を側方に十分離した状態で移動さ
せ、斜行経路141dでは中割り片102をピッチ付け
コンベア装置2と選別コンベア装置3の間に徐々に進出
させる。そしてこのような無端回動機構及び水平移動機
構により回動と水平移動を合成した運動を行う中割り片
102の運動機構を、図4に示すようにピッチ付けコン
ベア装置2と選別コンベア装置3の搬送軌道の両側に左
右対称に設置して同期駆動させることにより、上述の搬
送軌道範囲Eでのみバケット101を形成し、その他の
軌道上では中割り片102が他の装置に干渉せずに循環
運動する本例の載せ移し装置が構成される。
【0059】なお、本例のバケット形成用の中割り片1
02には、バケット101の形成時に落とし込まれる農
産物(リンゴ)を傷めないように、凹部のすり鉢状の傾
斜面に沿って階段状にゴム等の弾性体からなる短尺フィ
ン105が複数条設けられている。
【0060】選別コンベア装置 前記の農産物の載せ移し装置1に関連して設けられた本
例の選別コンベア装置3は図7〜図12により示され、
図12に示した平面矩形をなし且つその中央部に農産物
(本例ではリンゴ)よりも径が小さい開口型の載置部3
02を有する受皿301の多数が、駆動プーリ303と
従動プーリ304により無端回動されるチェーンに連結
されて連行されるように構成されている。
【0061】そしてこの受皿301が無端回動する選別
コンベア装置は、図1に示すようにその始端側の搬送軌
道部分が、前記載せ移し装置1の搬送軌道範囲Eのバケ
ット101が走行する軌道下面に対向近接して並走する
ように設置され、載せ移し装置1の凹部104に収容さ
れた農産物(リンゴ)Aが搬送軌道範囲Eの終端部でバ
ケット101が中割り片102の一対の離間による係合
解除で落下し、前記開口型の載置部302の上に載って
搬送されることになる。
【0062】本例の選別コンベア装置の構成を図7〜図
12により説明すると、平面矩形の前記受皿301は、
チェーンコンベアに連結されて、モータ305及び一対
のプーリ303,304により無端回動するように構成
され、チェーンコンベア350の始端側(図7の左端
側)において、前述したように載せ移し装置1から一つ
の受皿301に一つの農産物Aが載るように供給され
る。そして本例では、農産物Aを載せた受皿301はま
ず外観撮像ステージ6において、所定の外光遮蔽ボック
ス601内で照明ランプ602で照明されて撮像カメラ
603で外観が撮像され、外観撮像情報はコンピュータ
からなる信号処理装置8に送られる。この外観撮像時の
詳細については図9により後述する。
【0063】次に、受皿301は透過光検出ステージ7
に移動し、所定の外光遮蔽ボックス701内に形成され
た搬送ライン上方の照明室704内の照明ランプ702
により照明されると共に、受皿底板開口322を通して
射出される農産物透過光を、搬送ライン下方に形成され
た外光遮蔽ボックス701内の透過光検出室705にお
いて、受皿301の底板321が近接してその上を通過
できるように配置されている受光光学系の受光部材70
3により検出し、透過光情報は上記信号処理装置8に送
られる。この透過光情報検出時の詳細については図10
により後述する。
【0064】上記外観撮像情報及び透過光検出情報の各
信号が送られた信号処理装置8は、例えば色,傷の有
無,大きさ等を外観撮像情報に基づいて判定し、糖度等
の内部品質を透過光検出情報に基づいて判定すること
で、総合的に農産物Aの仕分区分を判定し、得られた仕
分区分信号を、制御装置9を介して仕分区分毎に設置さ
れている排出コンベア101 〜103 の対応する仕分排
出作動装置111 〜113に送る。これにより、例えば
排出コンベア101 では、これに対応する仕分区分に判
定された農産物を載せた受皿301がその位置に移入し
てくるごとに、仕分排出作動装置111 が作動して常に
一定の等階級の農産物Aが排出される。排出された農産
物Aは図示しない適宜の箱詰装置により仕分区分毎に箱
詰めされる。図8はチェーンコンベア350のリンクに
受皿301を連係した状態をその搬送軌道に直交する面
で縦断面した図を示している。
【0065】この図において、農産物Aを載置する本例
の受皿301は、黒色ゴム製の殻壁構造をなす受座体3
11と、この受座体の底面をなすように組み付けられる
黒色硬質プラスチック製の平板状底板320とからな
り、図8に示すように搬送軌道の中央から左右(幅方
向)両側が対称的構造をなすように設けられている。
【0066】前記の殻壁構造をなす受座体311は、下
部受座312と載置部としての上部受座313とからな
り、下部受座312は、比較的薄肉のゴム体により外側
から光が内側に入ることを遮光することができる殻壁型
に成形してなるもので、本例では、左右両側から略15
°程の角度で傾斜したテーパー壁が上部平面(図12参
照)に連続して概ね台形状をなし、その上部平面の略中
央に上部受座313が組み付けられるようになってい
る。なお上部受座313の下部受座312に対する組み
付けは、図8に示すように、テーパー壁3122から上
方に立ち上がるように形成された外周環状の溝部312
1に、上部受座313の下端に設けた内向き環状突起3
131が嵌合することで行われる。
【0067】また本例の上記上部受座313は農産物A
の載る座を形成するものであり、図8〜図12に示すよ
うに、環状プレート部から上方に向かって径が漸増する
テーパー形状をなし且つ上端に向かって薄肉となるすり
鉢壁型の外側筒座(シールリップ部)3132、及び内
側筒座3133が二重に設けられている。内側筒座31
33は外側筒座3132よりも高さが若干低く設けられ
て、図示のように球塊状農産物(リンゴ)のすわりを良
くするようになっている。これらの外側筒座3132,
内側筒座3133は、農産物を載せた際にできるだけ密
に接することで隙間のない遮光性に優れた係合・接触状
態を保持できる材質,形状が選択される。内側筒座31
33の内側は透過光が入る受座開口(つまり透過光通過
路の上端)317をなしている。
【0068】なお上記下部受座312のテーパー壁31
22の左右両端には、次記する平面矩形の底板320の
縁部に嵌合するように内向きの溝部318が設けられて
いる。なお、受座体311の搬送方向の前面及び後面は
テーパー壁から連続する垂直壁3123(図12参照)
により閉じられ、この垂直壁の下端部にも上記底板32
0の縁部に嵌合するための内向きの溝部が設けられてい
る。なお、本例においては図示していないが、受座体3
11の上に農産物を載置した場合に、該受座体311が
下方に大きく撓むことを防ぐため撓み防止用のリブ(本
例では内部の垂直壁)を適宜設けることもできる。
【0069】上記底板320は、平面矩形の平板状の底
板321からなり、その周縁部において上記受座体のテ
ーパー壁及び垂直壁の溝部318が嵌合してこれらが一
体化されるようになっていると共に、上記受座開口31
7の直下の位置に、底板開口(透過光通過路の下端)3
22が設けられていて、本例ではその開口縁部にリング
パッキン323が組み付けられている。また、本例のこ
の底板320には、底板321の幅方向片側位置におい
て、チェーンコンベア350のリンク351に固定され
たリンク側ブラケット352に連結される受皿側ブラケ
ット324が設けられていて、搬送方向をなす軸327
回りに受皿が傾動可能に連結され、また、リンク側ブラ
ケット352にピン354により回動可能に組み付けら
れた傾動阻止用フック353が受皿側ブラケット324
に設けたピン325に係合することで受皿の傾動を阻止
し、図11で説明する排出作動装置により該傾動阻止用
フック353を掛け回すことで傾動阻止を解除して受皿
301の傾動を許すようになっている。なお、326は
受皿搬送姿勢ガイド用レール340の上を摺接するシュ
ーであり、上記底板321の受皿側ブラケット324の
組み付け位置とは幅方向の反対側に固定して下向きに設
けられている。
【0070】上記のチェーンコンベア350は、ピン軸
355により枢動自在にリンク351を連結して無端回
動するように構成されていて、ピン軸355に組み付け
たローラ357が走行用レール358内を走行するよう
になっている。なお、359,359は、受皿301の
走行軌道の両側に延設された傾斜ガイド壁であり、受皿
301から農産物Aが落下した場合にこれを左右の戻し
コンベア360,360によりチェーンコンベア350
の始端側に戻すようになっている。
【0071】図9は、外観撮像ステージ6における外観
撮像時の状態を示したものであり、外光遮蔽ボックス6
01は、外光が内部にできるだけ入らないように、箱型
の遮壁に、その搬送される受皿301の入口と出口に遮
光用カーテン(図示せず)をたらし、また天井部に撮像
用のスリット開口604を有するように構成されてい
る。また本例の受皿301は、テーパー壁の頂部に上部
受座(載置部)313を設けているので、図9に示すよ
うに球形農産物Aの中間部よりも若干下側表面まで撮像
することができるようになっており、このため撮像可能
な表面の照明を適切に行うためにアーチ状に複数の照明
ランプ602が配置されていると共に、下側部分の表面
反射光を撮像カメラ603に導くための反射鏡605が
配置されている。なお、本例の受皿301は上述のよう
に平面矩形をなしていると共に、連接する各受皿301
をできるだけ隙間なく連続させることで、搬送軌道面か
ら外光遮蔽ボックス601内に外光が入り込むことが十
分に阻止され、これによって外光による照明ムラの影響
が抑制されるので精度のよい外観撮像が実現できる。以
上の構成の外観撮像ステージ6おいて、農産物Aを受皿
301の搬送を停止させることなく連続して移動させな
がら外観を撮像することができる。
【0072】図10は、透過光検出ステージ7における
透過光検出時の状態を示したものであり、外観撮像ステ
ージ6と同様に、外光遮蔽ボックス701は、外光が内
部にできるだけ入らないように、箱型の遮壁に、その搬
送される受皿301の入口と出口に遮光用カーテン(図
示せず)をたらすように設けられる。また、上述のよう
に、受皿301が平面矩形をなしかつ連接する各受皿3
01ができるだけ隙間なく連続することで、外光遮蔽ボ
ックス701の搬送ライン上方の照明室704からの強
い照明光が、搬送ラインの軌道面から下方の透過光検出
室705側に漏れることを十分に阻止でき、また、平板
状の底板321を、幅方向片側のチェーンコンベア35
0と反対側の受皿搬送姿勢ガイド用レール340とによ
って支持して軌道面を精度よく維持しながら受皿301
の搬送を行わせることにより、受光光学系の受光部材7
03を移動する受皿301に対して極めて近接して配置
でき、この受光部材703に外光や照明光が入ることを
良好に防止できて精度のよい透過光検出が実現できる。
706は外交遮光ボックス701の搬送ラインの上方,
下方を遮光のために区画する水平隔壁である。なお、連
接する受皿301の継ぎ目部分からの照明光の漏れをよ
り一層防止するために、これら受皿の間を塞ぐ可撓性シ
ートを設けるようにしてもよい。また上記受光光学系の
受光部材703は、集光レンズ,光ファイバー等の光伝
送体,CCD等の撮像素子などを用いて構成することが
でき、また分光分析する場合にはフィルター等を使用す
ることもできる。照明ランプ702は、透過光が上述の
ように極めて大きく減衰して微弱となることに鑑み、受
皿301及び農産物Aの搬送に邪魔とならない範囲で多
数設置することが好ましく、例えば受皿の搬送軌道の幅
方向両側に水平アーチ状に配置する場合などを挙げるこ
とができる。
【0073】以上の構成の透過光検出ステージ7おい
て、農産物Aを受皿301の搬送を停止させることなく
連続して移動させながら、照明光の漏れ入光を阻止して
農産物内部を透過した光の検出をすることができる。
【0074】図11は、仕分排出作動装置111 〜11
3 により農産物を所定の排出コンベア101 〜103
排出する仕分部を示し、所定の仕分区分別に、その区分
に判定された農産物を載せた受皿301が移動してくる
ごとに、仕分排出作動装置111 〜113 のいずれかが
作動して農産物Aを排出する。すなわち、仕分排出作動
装置111 〜113 は、電磁ソレノイド12が仕分信号
により励磁されることで突起13がレバー14を揺動さ
せ、このレバー14の揺動により傾動阻止用フック35
3をピン354回りに掛け回して受皿側ブラケット32
4のピン325との係合を外し、図11の実線状態から
二点鎖線状態に受皿301が傾動できるようにする。ま
たこの位置では、受皿301の該傾動を行わせることが
できるように受皿搬送姿勢ガイド用レール340は図1
0中で符号340´で示したように斜め下方に弯曲して
延設されている。したがって、本例では3つの位置にそ
れぞれ設けられた仕分排出作動装置111 〜113 に対
応した各位置で受皿搬送姿勢ガイド用レール340は斜
め下方に弯曲し、各受皿301は、排出位置では傾動阻
止用フック353のピン325との係合が外れているこ
とで傾動し、非排出位置では該傾動阻止用フック353
のピン325との係合が外れていないので、水平姿勢を
維持したまま搬送されることになる。なお、15は排出
コンベア101 〜103 に農産物Aを落下ガイドする傾
斜ガイドである。
【0075】以上のように構成された本例の選別コンベ
ア装置3は、受皿301が、前記した搬送軌道範囲Eに
おいて、載せ移し装置1のバケット101と上下に対向
して同期並走することが必要であり、このため、選別コ
ンベア装置3のチェーンコンベア350の駆動機構と、
載せ移し装置1の前記無端回動機構のチェーンコンベア
123とを連係させた構成を採用している。
【0076】すなわち、図2に示すように、選別コンベ
ア装置3の駆動プーリ303はモータ305(図7参
照)との間でチェーンが掛け回されて駆動プーリ303
の回転駆動軸380が回転駆動されるように設けると共
に、この駆動プーリ303と同軸に設けた中間プーリ3
81と、載せ移し装置1の駆動プーリ121の回転駆動
軸125に軸着した同一歯数の中間プーリ382との間
に、チェーンを掛け回して該載せ移し装置1の駆動プー
リ121を同期回転させるように設けている。なお38
5,385は前記回転駆動軸380の軸受けである。
【0077】このように選別コンベア装置3と載せ移し
装置1の駆動機構を、チェーンにより動力を伝達する方
式とすることにより、両者の搬送速度を完全に一致させ
ることができ、載せ移し装置1のバケット101が中割
り片102の離間により開いたときに、常に選別コンベ
ア装置3の受皿301をその下方で同期並走させておく
ことができる。
【0078】以上のような構成をなし、リンゴ等の農産
物の外観撮像と透過光とを等級判定の情報とするように
した本例の農産物選別装置によれば、次のような利点が
得られる。
【0079】すなわち、上記のような外観及び透過光の
情報を測定,検出するためには、選別コンベア装置とし
て、載置部を農産物より径の小さい開口型とした受皿を
用いることが望まれる。しかしこのような農産物の載せ
作業を確実且つ安定して行う自動化した装置は、従来適
当なものがなく手作業によるしかなかったのに対し、上
述した本例装置によれば、載せ移し装置1から選別コン
ベアの受皿301の載置部への落下距離は極めて小さく
設定できること、及び載せ移し装置1のバケット101
と受皿301を同期並走させることにより、農産物の載
せ作業を確実且つ安定に自動化して行うことができる。
これにより、近時の高速処理が望まれる農産物選別装置
に適した農産物の載せ移しが実現される。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明によれば以
下の効果が奏される。
【0081】本願の請求項1及び請求項2に記載した農
産物の載せ移し装置の発明によれば、バケットを形成し
ている一対の中割れ片が両側に離間退避することによっ
てバケット内の農産物を直下の等速走行する処理用コン
ベアに落とすことができるので、農産物の転がりを招く
ことがなく、したがって、次段(選別コンベア等の処理
用)コンベアは、ベルトコンベア、特公平2−247号
公報に開示されているスラット状の鍵盤式コンベア、底
の浅い受皿式コンベア、載置部が農産物に比べて小さい
受皿等々のいずれであっても、確実,正確に所定の載置
部に載せ移すことができる。特に、外観撮像や透過光検
出を行うような選別コンベアを使用して農産物の等階級
判定のための情報を得る農産物選別装置に適している。
【0082】また、中割れ片は搬送軌道に対して左右両
側から接近してバケットを形成し、且つ左右両側に離間
退避するものであるから、該中割れ片の下端の移動軌跡
の面を処理用コンベアの載置部直上に近接して設定で
き、落下距離を小さくできるため農産物を傷める虞れが
低減する。
【0083】請求項4の農産物の載せ移し装置の各バケ
ットに対して、上流側の供給装置から農産物を各一個宛
供給するように構成した発明によれば、供給装置として
列化装置やピッチ付け装置などを用いることにより、列
化装置やピッチ付け装置から選別コンベアに至る一連の
載せ移しを確実,正確に行うことができる。
【0084】請求項5の載せ移し装置のバケットが農産
物を安定に保持収容する凹部を有するようにした発明に
よれば、中割れ片の対が係合して形成したバケットは、
農産物を選別コンベア等に載せ移すだけのものであるか
ら深い凹部を設けて農産物を安定確実に受け入れること
ができ、特に列化装置やピッチ付け装置などの供給コン
ベアの下流端から農産物を受け入れる場合の受入れを確
実にできる。また凹部が擂鉢状,逆三角錐状,多角錐状
等の底中心に向かって傾斜した内側面を有する形状のも
のとした場合には、受け入れた農産物がセンタリングさ
れるためピッチ付けが正確となり、下方で同期等速走行
する選別コンベア等の載置部に正確に落とすことができ
る。
【0085】請求項6の、バケット凹部に、供給される
農産物に対する衝撃をやわらげるための弾性部材を内側
綿に有するようにした発明によれば、載せ移しコンベア
のバケットの凹部に入れ込む農産物が傷むことがなく、
特に供給コンベアから落下させる装置ではその落下距離
が比較的大きくなるので、その効果は優れている。
【0086】特に弾性部材として短尺フィンが下方に撓
むことで農産物をよりやわらかく受入れるようにした構
成を採用した場合には、短尺フィンの撓みでくさび効果
が得られ、高速で走行する場合の農産物の安定性が向上
する。
【0087】請求項7の、農産物を落とす処理用コンベ
アを、ベルトコンベアやスラット状の鍵盤式コンベアと
した発明によれば、実質的に平面な搬送面上に位置のず
れがなく正確に農産物を載せることができ、また農産物
の広い範囲の表面を外観撮像できて、精度の高い農産物
等階級の判定のための情報を得ることができる。
【0088】請求項8あるいは請求項9の、農産物を落
とす処理用コンベアを、農産物の径より小さな開口径の
農産物載置部を有する受皿とした発明によれば、手作業
による以外は確実な載置が従来困難とされていた小さな
径の開口を載置部とした受皿に対しても、正確,確実に
農産物を載せることができ、したがって広い面積に渡っ
て農産物の表面を外観撮像するような選別仕分けを行う
装置に特に有効である。
【0089】また、この小さな開口径をもつ受皿を用い
る選別コンベアとしては、該開口を農産物の内部透過光
の受入れ開口とするものを挙げることができ、このよう
な装置は、広い面積に渡る農産物表面の外観撮像と透過
光検出とをいずれも実現することができるので、この発
明の載せ移し装置はこのような選別仕分けを行う装置に
極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よりなる実施形態1の農産物載せ移し装
置の正面図。
【図2】図1の装置を搬送軌道に直交する面で断面した
縦断面図。
【図3】図2の一部拡大図。
【図4】図1の装置の平面図。
【図5】図1の装置の一部斜視図。
【図6】同載せ移し装置のバケットの一つを拡大して示
した斜視図。
【図7】同載せ移し装置を含む農産物選別装置の全体概
要を示した正面図。
【図8】図7の農産物選別装置の選別コンベアの構成を
示す搬送軌道に直交する面で断面した縦断面図。
【図9】同選別コンベアの外観撮像工程での搬送軌道に
直交する面で断面した縦断面図。
【図10】同選別コンベアの透過光検出工程での搬送軌
道に直交する面で断面した縦断面図。
【図11】同選別コンベアの農産物排出工程での搬送軌
道に直交する面で断面した縦断面図。
【図12】同選別コンベアの受皿の一つを拡大して示し
た斜視図。
【符号の説明】
1・・・載せ移し装置 101・・・バケット 102・・・中割り片 103・・・係合面 104・・・凹部 105・・・短尺フィン 121・・・駆動プーリ 122・・・従動プーリ 123・・・チェーンコンベア 124・・・スライダ受け 125・・・回転駆動軸 126・・・回転軸 127・・・軸受け 130・・・スライダ 131・・・転動コロ 140・・・ガイドプレート 141・・・ガイド溝 141a・・・近接平行経路 141b,d・・・斜行経路 141c・・・離間経路 2・・・ピッチ付けコンベア装置 201・・・鼓型ローラ 202・・・チェーンコンベア 203・・・ガイドフレーム 204・・・中心軸 3・・・選別コンベア装置 301・・・受皿 302・・・載置部 303・・・駆動プーリ 304・・・従動プーリ 305・・・モータ 311・・・受座体 312・・・下部受座 3121・・・溝部 3122・・・テーパー壁 3123・・・垂直壁 313・・・上部受座 3131・・・環状突起 3132・・・外側筒座 3133・・・内側筒座 317・・・受座開口 318・・・溝部 320・・・底体 321・・・底板 322・・・底板開口 323・・・リングパッキン 324・・・受皿側ブラケット 325・・・ピン 326・・・シュー 327・・・軸 340,340´・・・受皿搬送姿勢ガイド用レール 350・・・チェーンコンベア 351・・・リンク 352・・・リンク側ブラケット 353・・・傾動阻止用フック 354・・・ピン 355・・・ピン軸 357・・・ローラ 358・・・走行用レール 359・・・傾斜ガイド壁 360・・・戻しコンベア 380・・・回転駆動軸 381・・・中間プーリ381 382・・・中間プーリ382 385・・・軸受け 5・・・モータ 6・・・外観撮像ステージ 601・・・外交遮蔽ボックス 602・・・照明ランプ 603・・・撮像カメラ 604・・・スリット開口 605・・・反射鏡 7・・・透過光検出ステージ 701・・・外交遮蔽ボックス 702・・・照明ランプ 703・・・受光部材 704・・・照明室 705・・・透過光検出室 706・・・水平殻壁 8・・・信号処理装置 9・・・仕分信号出力装置 101 〜103 ・・・排出コンベア 111 〜113 ・・・仕分排出作動装置 12・・・電磁ソレノイド 13・・・突起 14・・・レバー 15・・・傾斜ガイド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送方向に等間隔に離隔した載置部に農
    産物を各一個宛に載せて搬送する次段コンベアに対し、
    始端側搬送軌道の所定範囲で上方に近接して並走するよ
    うに設けられた農産物の載せ移し用コンベアを備え、 この載せ移し用コンベアは、軌道の横方向両側から接近
    することで農産物収容用のバケットを形成し、且つ接近
    状態から離間することで収容した農産物を下方に落とす
    バケット形成用の中割り片搬送機構を、バケット走行軌
    道の両側に一対に有することを特徴とする農産物の載せ
    移し装置。
  2. 【請求項2】 搬送方向に等間隔に離隔した載置部に農
    産物を各一個宛に載せて搬送する次段コンベアに対し、
    この次段コンベア始端側搬送軌道の所定の並走範囲内で
    農産物載せ移し用コンベアを該次段コンベア上方に近接
    して同期等速並走するように設けた農産物の載せ移し装
    置であって、 前記農産物の載せ移し用コンベアは、前記並走範囲内で
    前記次段コンベアの各農産物載置部と上下に対をなして
    同期並走する農産物収容用のバケットを有し、このバケ
    ットは、対をなすバケット形成用の中割り片が前記並走
    範囲の始端側で軌道の横方向両側から接近することで該
    バケットを形成すると共に、該並走範囲の終端側で該一
    対の中割り片が軌道両側に離間することで該バケット内
    に収容した農産物を下方で同期並走する次段コンベアの
    載置部に垂直に落すようにしたことを特徴とする農産物
    の載せ移し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、載せ移し用コ
    ンベアの一対の中割り片は、垂直方向の無端回動と、搬
    送軌道に直交する水平方向の移動の合成運動によって、
    無端回動しながら、前記並走範囲において両側一対の中
    割り片の接近及び離間の前記移動をすることを特徴とす
    る農産物の載せ移し装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記農産物の載せ移し用コンベアの各バケットは、上流
    側に設けられた供給コンベアから農産物が各一個宛供給
    されるように構成されていることを特徴とする農産物の
    載せ移し装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    農産物の載せ移し用コンベアのバケットは、農産物を安
    定に保持収容する凹部を有することを特徴とする農産物
    の載せ移し装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、バケットの凹部は、
    供給される農産物に対する衝撃をやわらげるための弾性
    部材を内側面に有することを特徴とする農産物の載せ移
    し装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    農産物が落とされる次段コンベアは、載置部が実質的に
    平らな面であることを特徴とする農産物の載せ移し装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    農産物が落とされる次段コンベアは、農産物の径より小
    さな開口径の農産物載置部を有する受皿がコンベアに連
    結して無端回動するように構成したものであることを特
    徴とする農産物の載せ移し装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    農産物が落とされる次段コンベアは、農産物の径より小
    さな開口径の農産物載置部を有する受皿をコンベアに連
    結せずに搬送するフリートレイ搬送式のものであること
    を特徴とする農産物の載せ移し装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかにおい
    て、農産物が落とされる次段コンベアは、農産物を選別
    仕分けするための選別コンベアであることを特徴とする
    農産物の載せ移し装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018054421A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 近江度量衡株式会社 農作物搬送用トレイ
KR102322317B1 (ko) * 2020-11-30 2021-11-10 한아에스에스 주식회사 프리트레이 투입기
KR102322311B1 (ko) * 2020-11-30 2021-11-10 한아에스에스 주식회사 당도 측정기를 갖는 프리트레이 투입기

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KR102322317B1 (ko) * 2020-11-30 2021-11-10 한아에스에스 주식회사 프리트레이 투입기
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