JPH10147341A - パレットカバー - Google Patents

パレットカバー

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JPH10147341A
JPH10147341A JP30152996A JP30152996A JPH10147341A JP H10147341 A JPH10147341 A JP H10147341A JP 30152996 A JP30152996 A JP 30152996A JP 30152996 A JP30152996 A JP 30152996A JP H10147341 A JPH10147341 A JP H10147341A
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JP
Japan
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light
substance
pallet cover
cover
containing layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP30152996A
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English (en)
Inventor
Michio Suetsugu
道夫 末次
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Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Okura Industrial Co Ltd filed Critical Okura Industrial Co Ltd
Priority to JP30152996A priority Critical patent/JPH10147341A/ja
Publication of JPH10147341A publication Critical patent/JPH10147341A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明が解決しようとする課題は、パレット輸
送の際に、太陽光線による内容物の変質、変色を防止す
ること。 【構成】全光線透過率が70%以下で、尚かつ、500
〜800nmの波長の光線を平均で少なくとも30%程度
反射することができるカバーを、これをパレット積みさ
れた物品に被せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パレット積みした物品
に被せるカバーに関する。詳しくは太陽光線を遮断する
ためのパレットカバーとその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】瓶詰めの液体は、しばしばバンド掛けさ
れた状態でパレットに乗せられ、運搬されている。しか
しながら、該液体が酒類のように日光により変色しやす
いものである場合、運搬途中に太陽光線を受けて黄変す
ることがあった。特に、透明の瓶や、薄く色付いただけ
の半透明の瓶を用いた場合、変色が著しかった。また一
部では褐色の瓶が用いられている。褐色の瓶は太陽光線
の一部を遮断して、内容物の変色を抑える効果を有する
が、同時に瓶が太陽光線を吸収しやすいため、内容物が
高温になり変質をおこす場合があった。また、褐色の瓶
は意匠性に欠け、リサイクル適正も劣るため、一般的に
あまり好まれない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、パレット輸送の際に、太陽光線による内容
物の変質、変色を防止する手段を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、全光線透過率が7
0%以下のカバーを被せ、太陽光線が内容物に到達する
ことを妨げることによって、内容物が黄変することを防
止できることを見出したが、このようなカバーを被せる
と内容物が高温になり、変質する恐れがある。よって、
全光線透過率が70%以下で、尚かつ、500〜800
nmの波長の光線を平均で少なくとも30%程度反射する
ことができるカバーを被せることによって、上記課題を
解決できることを見出し本発明に至った。尚、全光線透
過率が70%を越えると内容物の黄変を抑制する効果が
ほとんど見られず、全光線透過率が50%以下である
と、内容物の黄変をほぼ抑えられるので好ましい。ま
た、500〜800nmの波長の平均光線反射率が30%
を下回ると、内容物の温度上昇を抑制する効果がなくな
る。
【0005】本発明のパレットカバーは、全光線透過率
が70%以下で、尚かつ、500〜800nmの波長の光
線を平均で少なくとも30%程度反射することができれ
ば、特にその材質は限定されないが、光反射性物質を含
有する樹脂層(以下、光反射性物質含有層と称す。)
と、遮光性物質を含有する樹脂層(以下、遮光性物質含
有層と称す。)を別々に有する多層フィルムからなり、
遮光性物質含有層が内側、光反射性物質含有層が外側に
なるように成形されていると、少量の光反射性物質で効
率よく太陽光線を反射することができるので好ましい。
尚、光反射性物質とは太陽光線を反射することのできる
物質を意味し、アルミ粉末、アルミペースト、酸化チタ
ン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等を例示することが
できるが、性能、及び、価格を考慮すると酸化チタンを
良好な例として挙げることができる。また、遮光性物質
とは、太陽光線の透過を妨げることのできる物質であれ
ば、例えば、カーボンブラック、ケッチェンブラック、
アセチレンブラック等の各種顔料を限定せずに用いるこ
とができるが、遮光性能や価格を考慮すると中でもカー
ボンブラックを好適な例として挙げることができる。
【0006】また、遮光性物質、及び、光反射性物質を
添加するベース樹脂であるが、高密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度
ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、熱可塑性ポリウレタン、軟質ポリ塩化
ビニル等、通常フィルムに用いられている樹脂と同様の
樹脂を用いることができるが、直鎖状低密度ポリエチレ
ンは安価である他、フィルム化した場合に耐熱性や強度
等が良好であるため、パレットカバーの資材として優れ
た性能を発揮する。
【0007】さらに、ベース樹脂に添加する遮光性物
質、及び、光反射性物質の量については、全光線透過率
が70%以下で、500〜800nmにおける平均光線反
射率が30%以上になるように適宜決定すれば良いが、
性能面や製法上の制約から遮光性物質、及び、光反射性
物質の和が、0.3〜6.0g/m2程度が好ましい。
遮光性物質の配合量が0.3g/m2未満では十分な性
能が得られ難く、また6.0g/m2を越えるとフィル
ム強度が低下するからである。また、一旦フィルム化さ
れた樹脂を再び溶融してペレット化した、所謂、リサイ
クル原料は、様々な添加剤や顔料が混入されているた
め、一般に光線透過率が低下する。よって、該リサイク
ル原料を遮光性物質を添加するベース樹脂として用いる
と、改めて添加する遮光性物質の量を抑えることができ
る。
【0008】これらの樹脂からフィルムを製造する方法
は特に限定されず、インフレーション押出成形法、Tダ
イ押出成形法等、公知の成形方法を用いることができ
る。また、フィルムが遮光性物質を含有する層と光反射
性物質を含有する層を有する多層フィルムである場合、
例えば、遮光性物質を含有するフィルムと光反射性物質
を含有するフィルムを別々に製造し、これを接着剤を介
して貼り合わせることによって製造することができる。
さらに、例えば、ベース樹脂に遮光性物質を添加したも
のと、ベース樹脂に光反射性物質を添加したものを別々
の押出機から一つのダイスに供給する、所謂、共押出成
形法によって製造することもできる。さらにまた、本発
明に用いられるフィルムは、光反射性物質の作用を妨げ
ない範囲で、上述した層以外の層を有していても良い。
特に、光反射性物質として酸化チタンを用いる場合、フ
ィルムの耐候性が落ちる恐れがあるので、光反射性物質
含有層の外側に透明な層を設けることが好ましい。さら
に、得られたフィルムを延伸してからパレットカバーを
成形すると、熱収縮性のパレットカバーが得られる。
【0009】次に、パレットカバーの形状であるが、パ
レットに簡単に被せられて、さらに、パレットから落ち
にくくするためには図1に示すような底の形が長方形
の、所謂、角底状であることが好ましい。フィルムから
このような角底状のパレットカバーを製造するには、例
えば図2に示すように、フィルム1’(A)の両端をヒ
ートシールして円筒状(B)にし、一方の開口部2をシ
ール3によって閉じた(C)後、フィルム1’を開き
(D)、角部4を折り曲げて(E)得られる。また、例
えば、チューブ状のフィルムの両サイドにガゼットを設
け、一方の開口部をヒートシールし、これを開くことに
よっても得られるが、これに限定されるものではない。
【0010】さらに、内容物が加熱殺菌さた直後に、比
較的高温の状態でパレットに積まれることがある。この
ような状態でカバーを掛けると内容物が常温に下がるの
に、長時間を要する。よって、このような場合は、通気
のための小孔を全面に有しているパレットカバーを用い
ることが好ましい。尚、本発明によるパレットカバー
は、パレット輸送の際に特に限定なく用いることができ
るが、太陽光線によって変色しやすい、透明や半透明の
瓶に入った、酒類や飲料水の輸送の際に、特に好適に用
いることができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明のパレットカバーを実施例を挙
げて説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。尚、本発明において行った物性の測定方法、及
び、性能の試験方法は次の通りである。 (1)平均反射率(単位:%) 日立分光光度計U−3500を用いて、波長300〜8
00nmの光線に対する反射率を測定し、その間の平均値
をもって平均光線反射率とした。 (2)全光線透過率(単位:%) 日立分光光度計U−3500を用いて、全光線透過率を
測定した。 (3)変色試験、(4)芳香試験 透明の瓶に入った無色の清酒を、冷暗所に一部保管し、
残りを四枚のパレットに積み、それぞれに実施例1、
2、比較例1、2で得られたフィルムを被せ、屋外で3
ヶ月放置した後、パレットの最上段に積んだ清酒を一本
取り出し、冷暗所に保管した清酒と色、香りを比較し
た。
【0012】(実施例1)直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂48.0wt%と、低密度ポリエチレン樹脂に酸化チタ
ン顔料を60%配合した白色用マスターバッチ52.0
wt%を混練し、これを一方の押出機に供給し、さらに直
鎖状低密度ポリエチレン樹脂91.4wt%と、低密度ポ
リエチレン樹脂にカーボンブラックを40%配合した黒
色用マスターバッチ8.6wt%を混練し、これをもう一
方の押出機に供給し、インフレーション共押出成形法に
て、黒色顔料を含有する樹脂層が内層になるように押出
成形し、折幅260cmのチューブ状2層フィルムを得
る。該チューブ状のフィルムを長さ125cm毎にカット
し、一方の開口部を角底状にヒートシールして、底を縦
120cm、横140cmの四角形に成形し、パレットカバ
ーを得る。変色試験、及び、芳香試験を行った結果を表
1に示す。
【0013】(実施例2、比較例1、2)表1に示す樹
脂組成物から、実施例1と同様にしてチューブ状フィル
ムを製膜し、パレットカバーを成形する。但し、実施例
2のパレットカバーは三層フィルムからなり、比較例
1、2のカバーはそれぞれ単層のフィルムからなる。ま
た、実施例2に用いられたシルバー用マスターバッチは
低密度ポリエチレン樹脂にアルミニウム粉末を40%配
合したものを用い、黒色用マスターバッチは実施例1と
同じものを用いた。変色試験、及び、芳香試験を行った
結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】実施例1、2で得られたパレットカバーを
用いると、内容物の変色、芳香の変化がほとんど見られ
なかった。また、比較例1で得られる透明パレットカバ
ーや、比較例2で得られる黒色のパレットカバーを用い
ると、内容物の芳香に変化があった。さらに、透明のフ
ィルムからなるパレットカバーを用いると、内容物の色
も変化し、薄い黄色に変わっていた。
【0016】
【効果】本発明によるパレットカバーを用いると、カバ
ー内部を高温にすることなく太陽光線を遮るため、内容
物の変質、変色を防止することができる。また、輸送途
中で瓶に埃が着くことも防止でき、容器の美観を低下さ
せない。また、該カバーが角底状をしているとカバーが
ずれにくく、多数の通気用の小孔を有していると、例え
内容物が比較的高温の状態であっても、カバーを被せる
ことができる。また、パレットカバーが光反射性物質含
有層と遮光性物質含有層を有している場合、さらに最外
層に透明層を有していると、パレットカバーの耐候性が
向上し、何度も繰り返し使用することができる。本発明
によるパレットカバーは、透明、もしくは半透明の瓶に
詰められた液体の商品、特に酒類の輸送の際に用いる
と、有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパレットカバーの一実施例を示す
斜視図である。
【図2】パレットカバーの製造方法を表す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 パレットカバー 1’ フィルム 2 開口部 3 シール 4 角部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全光線透過率が70%以下で、500〜
    800nmにおける平均光線反射率が30%以上であるこ
    とを特徴とするパレットカバー。
  2. 【請求項2】 前記パレットカバーが遮光性物質含有層
    と光反射性物質含有層を有した多層フィルムから成り、
    遮光性物質含有層が内側、光反射性物質含有層が外側に
    なるように成形されていることを特徴とする請求項1記
    載のパレットカバー。
  3. 【請求項3】 前記遮光性物質が、カーボンブラックで
    あることを特徴とする請求項2記載のパレットカバー。
  4. 【請求項4】 前記光反射性物質が、酸化チタンである
    ことを特徴とする請求項2及び3のいずれかに記載のパ
    レットカバー。
  5. 【請求項5】 前記パレットカバーが角底状に成形され
    ていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載のパレットカバー。
  6. 【請求項6】 前記パレットカバーが通気用の小孔を有
    していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載のパレットカバー。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載のパレ
    ットカバーを、透明、又は、半透明の容器に入れられ
    た、酒類、又は、飲料水のパレット輸送に用いる用途。
JP30152996A 1996-11-13 1996-11-13 パレットカバー Pending JPH10147341A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002103499A (ja) * 2000-09-27 2002-04-09 Shinto Print Kk 滑り止めシートとその利用品

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