JPH10147093A - 書込み装置 - Google Patents

書込み装置

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JPH10147093A
JPH10147093A JP32113096A JP32113096A JPH10147093A JP H10147093 A JPH10147093 A JP H10147093A JP 32113096 A JP32113096 A JP 32113096A JP 32113096 A JP32113096 A JP 32113096A JP H10147093 A JPH10147093 A JP H10147093A
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JP
Japan
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writing
sheet
write
writing sheet
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Application number
JP32113096A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Ogasawara
務 小笠原
Kenzo Ariyama
賢三 有山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Elemex Corp, Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Elemex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書込み装置において、書込み終了後に直ちに
書込みシートを搬送しても、いかなる種類の筆記具を用
いて書込みを行なったかに関係なく、書込み内容が搬送
ローラに転写するおそれをなくし、ひいては書込みシー
トを汚さないようにする。 【解決手段】 少なくとも書込みシ−ト10の表面a側
と接触する搬送ローラ13を、たとえばその両端部を拡
径としてそれら拡径両端部のみを書込みシ−ト10の表
面aの両側に接触したり、その搬送ローラ13の周面に
液体吸収部材を設けてそれを介して書込みシート10の
表面aに接触したり、書込みシート10の表面エネルギ
より小さい表面エネルギで形成したり、その搬送ローラ
13の周面に凹凸を設けて形成したりする。また、書込
みシート10の表面aに風を当てて書込み内容を強制的
に乾燥する送風装置を備えたりする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子黒板やホワ
イトボードやお絵書きボードなど、複数の搬送ローラに
エンドレスの書込みシートを掛け渡してその表面の一部
を書込み位置に臨ませ、その書込み位置にある表面部分
を書込み面としてそれに筆記具をもって文字や絵などを
描いて書込みを行う、壁掛けタイプやスタンド支持タイ
プや卓上タイプの書込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば電子黒板では、筆記具と
して、通常顔料タイプのマーカーペンを使用している。
このタイプのマーカーペンは、一般に、顔料に定着剤と
剥離剤を添加し、溶剤で溶かして容器内に充填してな
る。溶剤としては、ケトン、アルコール、水を用いてい
る。しかし、溶剤としてケトンやアルコールを使用する
ものでは、刺激臭があり、人体に対する安全性に問題が
あり、また廃棄等により環境に悪影響を及ぼすおそれが
あった。このため、このタイプのマーカーペンでは、今
日、溶剤として水を使用するものを用いる方向に移行し
つつある。
【0003】他方、筆記具として、近年特開平7−90
213号公報に記載するような染料を使用した特開平7
−90214号公報に記載するような染料タイプのマー
カーペンも提案されている。このタイプのマーカーペン
は、ロイコ染料に顕色材と界面活性剤とを添加し、溶剤
で溶かして容器内に充填してなる。溶剤としては、アル
コールを用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶剤と
して水を使用する顔料タイプのマーカーペンでは、水の
揮発性が低いことから書込み内容の速乾性が悪く、溶剤
としてケトンやアルコールを使用するものが数秒である
に対し、インクが乾燥するまでに30〜60秒ほどの時
間を必要とする欠点があった。他方、染料タイプのマー
カーペンでは、溶剤であるアルコールが揮発した後で
も、書込み性能を向上するために入れた界面活性剤によ
ってベト付きが残る欠点があった。
【0005】故に、これらのマーカーペンで書込み後に
直ちに書込みシートを搬送すると、その書込みシートの
表面と接触する搬送ローラの周面に書込み内容が転写
し、その搬送ローラに転写した書込み内容が再び転写し
て書込みシートを汚す問題があった。
【0006】そこで、この発明は、書込み後に直ちに書
込みシートを搬送しても、筆記具の種類に関係なく、書
込み内容が搬送ローラに転写するおそれがなく、書込み
シートを汚す心配のない書込み装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載の発明は、たとえば以下の図示実施の形態のように、
複数の搬送ローラ11ないし14にエンドレスの書込み
シート10を掛け渡してその表面aの一部を書込み位置
イに臨ませ、その書込み位置イにある表面部分10aを
書込み面としてそれに筆記具をもって書込みを行う一
方、前記搬送ローラ11ないし14により前記書込みシ
−ト10を搬送してその表面aを順次書込み位置イに臨
ませる書込み装置において、前記複数の搬送ローラ11
ないし14のうち少なくとも前記書込みシ−ト10の表
面aと接触する搬送ローラ13を、その表面aの両側1
0b・10cにのみ接触してなる、ことを特徴とする。
【0008】そして、請求項1に記載の発明では、書込
みシート10を搬送するとき、表面aのほとんどを、少
なくともその表面aと接触する搬送ローラ13の周面に
接触しないようにする。
【0009】請求項2に記載の発明は、たとえば以下の
図2に示す実施の形態のように、請求項1に記載の書込
み装置において、前記書込みシ−ト10の表面aと接触
する前記搬送ローラ13の両端部13b・13cを拡径
とし、その拡径両端部13b・13cに前記書込みシ−
ト10の表面aの両側を掛け渡し、該搬送ロ−ラ13を
その表面aの両側10b・10cにのみ接触してなる、
ことを特徴とする。
【0010】そして、請求項2に記載の発明では、書込
みシート10を搬送するとき、少なくとも表面aのほと
んどを搬送ローラ13の周面に接触しないようにする。
【0011】請求項3に記載の発明は、たとえば以下の
図2に示す実施の形態のように、請求項1または2に記
載の書込み装置において、前記書込みシート10の両側
10b・10cに非書込み範囲を設け、その書込みシー
ト10の表面aと接触する搬送ローラ13をその非書込
み範囲にのみ接触してなる、ことを特徴とする。
【0012】そして、請求項3に記載の発明では、書込
みシート10を搬送するとき、その書込み範囲のすべて
を搬送ローラ13の周面に接触しないようにする。
【0013】請求項4に記載の発明は、たとえば以下の
図3および図4に示す実施の形態のように、複数の搬送
ローラ11ないし14にエンドレスの書込みシート10
を掛け渡してその表面aの一部を書込み位置イに臨ま
せ、その書込み位置イにある表面部分10aを書込み面
としてそれに筆記具をもって書込みを行う一方、前記搬
送ローラ11ないし14により前記書込みシ−ト10を
搬送してその表面aを順次書込み位置イに臨ませる書込
み装置において、前記複数の搬送ローラ11ないし14
のうち少なくとも前記書込みシ−ト10の表面aと接触
する搬送ローラ13の周面に、液体吸収部材22を設け
てなる、ことを特徴とする。
【0014】そして、請求項4に記載の発明では、書込
みシート10を搬送するとき、搬送ローラ13の周面に
設ける液体吸収部材22を接触して書込みシート10の
表面aに付着する未乾燥のインクや界面活性剤を拭き取
る。
【0015】請求項5に記載の発明は、たとえば以下の
図5および図6に示す実施の形態のように、複数の搬送
ローラ11ないし14にエンドレスの書込みシート10
を掛け渡してその表面aの一部を書込み位置イに臨ま
せ、その書込み位置イにある表面部分10aを書込み面
としてそれに筆記具をもって書込みを行う一方、前記搬
送ローラ11ないし14により前記書込みシ−ト10を
搬送してその表面aを順次書込み位置イに臨ませる書込
み装置において、前記複数の搬送ローラ11ないし14
のうち少なくとも前記書込みシ−ト10の表面aと接触
する搬送ローラ13の表面エネルギを、前記書込みシー
ト10の表面エネルギより小さくしてなる、ことを特徴
とする。
【0016】そして、請求項5に記載の発明では、書込
みシート10を搬送するとき、その表面aが搬送ローラ
13の周面に接触しても、表面エネルギの違いから、書
込みシート10の書込み内容がほとんど搬送ローラ13
の周面に転写しないようにする。
【0017】請求項6に記載の発明は、たとえば以下の
図7ないし図9に示す実施の形態のように、複数の搬送
ローラ11ないし14にエンドレスの書込みシート10
を掛け渡してその表面aの一部を書込み位置イに臨ま
せ、その書込み位置イにある表面部分10aを書込み面
としてそれに筆記具をもって書込みを行う一方、前記搬
送ローラ11ないし14により前記書込みシ−ト10を
搬送してその表面aを順次書込み位置イに臨ませる書込
み装置において、前記複数の搬送ローラ11ないし14
のうち少なくとも前記書込みシ−ト10の表面aと接触
する搬送ローラ13の周面に、凹凸を形成してなる、こ
とを特徴とする。
【0018】そして、請求項6に記載の発明では、書込
みシート10を搬送するとき、その表面aが搬送ローラ
13の周面に接触しても、接触面積が小さいから、書込
み内容の多くが搬送ローラ13の周面に付着しないこと
となる。
【0019】請求項7に記載の発明は、たとえば以下の
図10および図11に示す実施の形態のように、複数の
搬送ローラ11ないし14にエンドレスの書込みシート
10を掛け渡してその表面aの一部を書込み位置イに臨
ませ、その書込み位置イにある表面部分10aを書込み
面としてそれに筆記具をもって書込みを行う一方、前記
搬送ローラ11ないし14により前記書込みシ−ト10
を搬送してその表面aを順次書込み位置イに臨ませる書
込み装置において、前記書込みシート10の表面aに風
を当てる送風装置30・30を備えてなる、ことを特徴
とする。
【0020】そして、請求項7に記載の発明では、書込
みシート10を搬送するとき、送風装置30・30で書
込みシート10の表面aに風を当てて書込み内容を強制
的に乾燥する。
【0021】請求項8に記載の発明は、たとえば以下の
図10および11に示す実施の形態のように、請求項7
に記載の書込み装置において、前記書込みシート10の
搬送時に前記送風装置30・30を作動してなる、こと
を特徴とする。
【0022】そして、請求項8に記載の発明では、書込
みシート10を搬送するときだけ、送風装置30・30
を作動する。
【0023】請求項9に記載の発明は、たとえば以下の
図10および11に示す実施の形態のように、請求項7
または8に記載の書込み装置において、前記送風装置3
0・30で、書込み時や書込み内容消去時に生ずるダス
トを吸引する空気の流れをつくり、その空気の流れの中
にダスト除去装置31・31・31を備えてなる、こと
を特徴とする。
【0024】そして、請求項9に記載の発明では、送風
装置30・30で書込み内容を強制的に乾燥して書込み
内容の転写による書込みシート10の汚れを防止すると
ともに、送風装置30・30を作動したとき、図10お
よび図11中で矢印で示す空気の流れをつくり、ダスト
除去装置31・31・31で、書込み時に生ずる書込み
カスを除去し、また書込み内容消去時に生ずる消しカス
を除去する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の
一実施の形態である電子黒板の概略構成を示す平面図で
ある。図中符号10は、エンドレスの書込みシートであ
る。
【0026】書込みシート10は、1つの駆動搬送ロー
ラ11と3つの従動搬送ローラ12・13・14に掛け
渡し、そのうちの1つの従動搬送ローラ14をばね15
で付勢して張り渡してなる。そして、その書込みシート
10の表面aの一部を書込み位置イに臨ませ、その書込
み位置イにある表面部分10aを書込み面としてそれに
筆記具をもって書込み可能とする。
【0027】筆記具としては、上述した顔料タイプや染
料タイプのマーカーペン、チョークなどを使用する。
【0028】そして、そのような筆記具で文字・絵等を
書込み、書込み面に余白がなくなったときには、駆動搬
送ローラ11を図中時計方向に回転して従動搬送ローラ
12・13・14をそれぞれ図中矢印方向に従動回転
し、それらで書込みシ−ト10を搬送してその表面aを
順次書込み位置イに臨ませ、そこを書込み面とする。
【0029】また、書込み内容を用紙にコピーしたいと
きには、不図示のプリントボタンを押す。すると、駆動
搬送ローラ11を回転して同様に書込みシート10を搬
送するとともに、光源17を点灯してその光を読み取り
面に当て、読み取り面からの反射光をミラー18で反射
してレンズ19を透し、光電変換素子20位置で結像し
てその光電変換素子20で電気信号に変換し、逐次その
書込み内容を読み取る。そして、電気信号を不図示のプ
リンタに送り、そのプリンタで用紙にプリントして後、
その用紙をトレイ上に排出する。
【0030】ところで、請求項1に記載の発明では、図
1に示すように、複数の搬送ローラ11ないし14にエ
ンドレスの書込みシート10を掛け渡してその表面aの
一部を書込み位置イに臨ませ、その書込み位置イにある
表面部分10aを書込み面としてそれに筆記具をもって
書込みを行う一方、前記搬送ローラ11ないし14によ
り前記書込みシ−ト10を搬送してその表面aを順次書
込み位置イに臨ませる書込み装置において、前記複数の
搬送ローラ11ないし14のうち少なくとも前記書込み
シ−ト10の表面aと接触する搬送ローラ13を、その
表面aの両側10b・10cにのみ接触してなる、こと
を特徴とする。
【0031】請求項2に記載の発明では、前記書込みシ
−ト10の表面aと接触する前記搬送ロ−ラ13の両端
部を拡径とし、その拡径両端部に前記書込みシ−ト10
の表面aの両側を掛け渡し、該搬送ロ−ラをその表面a
の両側にのみ接触してなる、ことを特徴とする。
【0032】具体的には、たとえば図2に示すように、
書込みシ−ト10の表面aと接触する搬送ロ−ラ13
を、アルミニウム製棒材を押出し加工でローラ状につく
り、その両端部にポリエチレン等の熱収縮性チューブを
取り付けて構成し、両端部13b・13cを拡径として
中間部13aの径dより両端部13b・13cの径Dを
大きくする。そして、それらの拡径両端部13b・13
cに書込みシ−ト10の表面aの両側10b・10cを
掛け渡す。これにより、搬送ロ−ラ13は、書込みシー
ト10の表面aの両側10b・10cにのみ接触し、真
中部分には接触しないこととなる。
【0033】故に、書込みシート10を搬送するとき、
表面aのほとんどを、少なくともその表面aと接触する
搬送ローラ13の周面に接触しないようにする。よっ
て、書込み後に直ちに書込みシート10を搬送しても、
書込み面上の書込み内容が搬送ローラ13に転写するこ
となく、したがって搬送ローラ13に転写した書込み内
容が再び転写して書込みシート10を汚すおそれをなく
すことができる。
【0034】請求項3に記載の発明では、書込みシート
10の両側10b・10cに非書込み範囲を設け、その
書込みシート10の表面aと接触する搬送ローラ13を
その非書込み範囲にのみ接触してなる、ことを特徴とす
る。
【0035】具体的には、図2に示すように、書込みシ
ート10の両側10b・10cを、そこには書込みを行
わない非書込み範囲とし、搬送ローラ13の両端部13
b・13cをその非書込み範囲にのみ接触する。そし
て、書込みシート10を搬送するとき、その書込み範囲
のすべてを搬送ローラ13の周面に接触しないようにす
る。これにより、書込み後に直ちに書込みシートを搬送
しても、書込み面上の書込み内容が搬送ローラ13に転
写することなく、したがって搬送ローラ13に転写した
書込み内容が再び転写して書込みシート10を汚すおそ
れを完全になくすことができる。
【0036】なお、図示実施の形態では、書込みシ−ト
10の表面aと接触する搬送ロ−ラ13を、押出し加工
でつくったローラ状部分の両端部に熱収縮性チューブを
取り付けて構成したが、旋削で径dの中間部13aと径
Dの両端部13b・13cを形成し、もちろん全体を同
一材料で一体につくってもよい。また、中間部13aを
なくし、両端部13b・13cのみをそれぞれ別個独立
に保持する構成してもよい。
【0037】請求項4に記載の発明は、図1に示すよう
に、複数の搬送ローラ11ないし14にエンドレスの書
込みシート10を掛け渡してその表面aの一部を書込み
位置イに臨ませ、その書込み位置イにある表面部分10
aを書込み面としてそれに筆記具をもって書込みを行う
一方、前記搬送ローラ11ないし14により前記書込み
シ−ト10を搬送してその表面aを順次書込み位置イに
臨ませる書込み装置において、前記複数の搬送ローラ1
1ないし14のうち少なくとも前記書込みシ−ト10の
表面と接触する搬送ローラ13の周面に、液体吸収部材
を設けてなる、ことを特徴とする。
【0038】具体的には、たとえば図3に示すように、
書込みシ−ト10の表面と接触する搬送ローラ13の周
面に、液体吸収部材22をたとえば接着や圧入により設
けてなる。液体吸収部材22としては、発泡ウレタン・
発泡ポリプロピレン・発泡ポリエステル・発泡ゴムなど
の他、カネボウ社製のPVAスポンジなど、吸水性がよ
くかつ保水性の高い多孔質体を使用する。または、同様
な性質を有する、セーム皮等の天然皮革や、アクリル・
ナイロン・セルロース・木綿やそれらの複合材等を用い
た合成皮革などを使用する。
【0039】そして、書込みシート10を搬送すると
き、搬送ローラ13の周面に設ける液体吸収部材22を
接触して書込みシート10の表面aに付着する未乾燥の
インクや界面活性剤を拭き取る。これにより、書込み後
に直ちに書込みシート10を搬送しても、書込み面上の
書込み内容が搬送ローラ13に転写することなく、した
がって搬送ローラ13に転写した書込み内容が再び転写
して書込みシート10を汚すおそれをなくすことができ
る。
【0040】図示実施の形態では、搬送ローラ13の周
面に液体吸収部材22をたとえば接着や圧入で一括に取
り付けたが、図4に示すように帯状の液体吸収部材22
を螺旋状に巻き付けて搬送ローラ13の周面に設けるよ
うにしてもよい。
【0041】請求項5に記載の発明は、図1に示すよう
に、複数の搬送ローラ11ないし14にエンドレスの書
込みシート10を掛け渡してその表面aの一部を書込み
位置イに臨ませ、その書込み位置イにある表面部分10
aを書込み面としてそれに筆記具をもって書込みを行う
一方、前記搬送ローラ11ないし14により前記書込み
シ−ト10を搬送してその表面aを順次書込み位置イに
臨ませる書込み装置において、前記複数の搬送ローラ1
1ないし14のうち少なくとも前記書込みシ−ト10の
表面と接触する搬送ローラ13の表面エネルギを、前記
書込みシート10の表面エネルギより小さくしてなる、
ことを特徴とする。
【0042】具体的には、たとえば図5に示すように、
書込みシ−ト10の表面と接触する搬送ローラ13の周
面に、たとえばフッ素樹脂・シリコン樹脂・ポリアセタ
ール樹脂・ポリエチレン樹脂・ポリプロピレン樹脂やそ
れらの複合材など、表面エネルギが書込みシート10の
表面エネルギより小さい材料24を、たとえば接着や圧
入により設けてなる。
【0043】そして、書込みシート10を搬送すると
き、その表面aが搬送ローラ13の周面に接触しても、
表面エネルギの違いから書込みシート10の書込み内容
がほとんど搬送ローラ13の周面に転写しないようにす
る。これにより、書込み後に直ちに書込みシート10を
搬送しても、書込み面上の書込み内容が搬送ローラ13
に転写することなく、したがって搬送ローラ13に転写
した書込み内容が再び転写して書込みシート10を汚す
おそれをなくすことができる。
【0044】図示実施の形態では、搬送ローラ13の周
面に表面エネルギが書込みシート10の表面エネルギよ
り小さい材料24をたとえば接着や圧入で一括に取り付
けたが、図6に示すように表面エネルギの小さい帯状の
材料24を螺旋状に巻き付けて搬送ローラ13の周面に
設け、搬送ローラ13の表面エネルギを書込みシート1
0の表面エネルギより小さくしてもよい。
【0045】請求項6に記載の発明は、図1に示すよう
に、複数の搬送ローラ11ないし14にエンドレスの書
込みシート10を掛け渡してその表面aの一部を書込み
位置イに臨ませ、その書込み位置イにある表面部分10
aを書込み面としてそれに筆記具をもって書込みを行う
一方、前記搬送ローラ11ないし14により前記書込み
シ−ト10を搬送してその表面aを順次書込み位置イに
臨ませる書込み装置において、前記複数の搬送ローラ1
1ないし14のうち少なくとも前記書込みシ−ト10の
表面aと接触する搬送ローラ13の周面に、凹凸を形成
してなる、ことを特徴とする。
【0046】具体的には、書込みシ−ト10の表面aと
接触する図7に示す搬送ローラ13の周面に、たとえば
ショットピニング加工により図8に示すように凹凸を形
成してなる。あるいは、たとえば接着剤を塗布した面に
珪素等の粉体を降り掛けて図9に示すように凹凸を形成
してなる。なお、図7および図8中符号13dはショッ
トピニング加工により搬送ローラ13の周面に形成した
凸部、26は書込みにより書込みシート10に付着した
インク、27は搬送ローラ13の周面の接着剤、28は
その接着剤27で搬送ローラ13の周面に付着した粉体
である。
【0047】そして、書込みシート10を搬送すると
き、その表面aが搬送ローラ13の周面に接触しても、
接触面積が小さいから、書込み内容の多くが搬送ローラ
13の周面に付着しないこととなる。これにより、書込
み後に直ちに書込みシート10を搬送しても、書込み面
上の書込み内容が搬送ローラ13に転写することなく、
したがって搬送ローラ13に転写した書込み内容が再び
転写して書込みシート10を汚すおそれをなくすことが
できる。
【0048】請求項7に記載の発明は、図1に示すよう
に、複数の搬送ローラ11ないし14にエンドレスの書
込みシート10を掛け渡してその表面aの一部を書込み
位置イに臨ませ、その書込み位置イにある表面部分10
aを書込み面としてそれに筆記具をもって書込みを行う
一方、前記搬送ローラ11ないし14により前記書込み
シ−ト10を搬送してその表面aを順次書込み位置イに
臨ませる書込み装置において、前記書込みシート10の
表面aに風を当てる送風装置を備えてなる、ことを特徴
とする。
【0049】具体的には、たとえば図10および図11
に示すように、張り渡す書込みシート10の下に送風装
置30・30を備え、それらの送風装置30・30で、
搬送ローラ12・13間および搬送ローラ13・14間
に張り渡す書込みシート10の対向表面aに風を当て
る。
【0050】そして、書込みシート10を搬送すると
き、送風装置30・30を自動的または適宜操作し、書
込みシート10の表面aに風を当てて書込み内容を強制
的に乾燥する。これにより、書込み後に直ちに書込みシ
ート10を搬送しても、書込み面上の書込み内容が搬送
ローラ13に転写することなく、したがって搬送ローラ
13に転写した書込み内容が再び転写して書込みシート
10を汚すおそれをなくすことができる。
【0051】請求項8に記載の発明は、書込みシート1
0の搬送時に送風装置30・30を作動してなる、こと
を特徴とする。すなわち、たとえば書込みシート10の
搬送実行スイッチを操作したとき、自動的に送風装置3
0・30を作動する。搬送を止めたときは、自動的に作
動を停止する。これにより、操作忘れなく確実に、書込
み内容の搬送ローラへの転写を防止することができる。
【0052】請求項9に記載の発明は、送風装置30・
30で、書込み時や書込み内容消去時に生ずるダストを
吸引する空気の流れをつくり、その空気の流れの中にダ
スト除去装置31・31・31を備えてなる、ことを特
徴とする。そして、送風装置30・30で書込み内容を
強制的に乾燥して書込み内容の転写による書込みシート
10の汚れを防止するとともに、送風装置30・30を
作動したとき、図10および図11中で矢印で示す空気
の流れをつくり、ダスト除去装置31・31・31で、
書込み時に生ずる書込みカスを除去し、また書込み内容
消去時に生ずる消しカスを除去する。ここで、ダスト除
去装置31としては、たとえば高電圧静電吸着装置や単
なる防塵フィルタを使用する。
【0053】なお、図示実施の形態では、送風装置30
・30で風を下から上へと吹き上げたが、もちろん上か
ら下へと吹き下げてもよい。図11中符号32は、書込
み面の下に設け、筆記具や黒板消し等を載せたり、書込
み時や書込み内容消去時に生ずるカスを受けたりする受
部材である。
【0054】
【発明の効果】書込みシートを搬送するとき、請求項1
ないし3に記載の発明では、書込みシートの表面をほと
んど搬送ローラの周面に接触しないから、請求項4に記
載の発明では、搬送ローラの表面に設ける液体吸収部材
で、書込みシートの表面に付着する未乾燥のインクや界
面活性剤を吸い取るから、請求項5に記載の発明では、
書込みシートの表面が搬送ローラの周面に接触しても、
表面エネルギの違いから書込みシートの書込み内容がほ
とんど搬送ローラの周面に転写しないから、請求項6に
記載の発明では、書込みシートの表面が搬送ローラの周
面に接触しても、接触面的が小さいから書込み内容の多
くが搬送ローラの周面に転写しないから、請求項7ない
し9に記載の発明では、送風装置で書込みシートの表面
に風を当てて書込み内容を強制的に乾燥させるから、書
込み後に直ちに書込みシートを搬送しても、書込み面上
の書込み内容が搬送ローラに転写することなく、したが
って搬送ローラに転写した書込み内容が再び転写して書
込みシートを汚すおそれをなくすことができる。よっ
て、いかなる種類の筆記具を用いて書込みを行なったと
しても、書込み後直ちに書込みシートを搬送して新たな
書込み面に書込みを行なったり、書込み内容を読み取っ
て用紙に記録したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である電子黒板の概略
構成を示す平面図である。
【図2】請求項1ないし3に記載の発明を説明するもの
で、図1の電子黒板における書込みシートの表面と接触
する搬送ローラ部分の斜視図である。
【図3】請求項4に記載の発明を説明するもので、同じ
く図1の電子黒板における同搬送ローラ部分の斜視図で
ある。
【図4】請求項4に記載の発明の他例を説明する同搬送
ローラの斜視図である。
【図5】請求項5に記載の発明を説明するもので、同じ
く図1の電子黒板における同搬送ローラ部分の斜視図で
ある。
【図6】請求項5に記載の発明の他例を説明する同搬送
ローラの斜視図である。
【図7】請求項6に記載の発明を説明するもので、同じ
く図1の電子黒板における同搬送ローラ部分の斜視図で
ある。
【図8】その搬送ローラに対する書込みシート巻き付け
部の部分拡大図である。
【図9】その他例の部分拡大図である。
【図10】請求項7ないし9に記載の発明を説明するも
ので、図1の電子黒板の概略斜視図である。
【図11】その電子黒板を図10中矢印A方向から見た
側面図である。
【符号の説明】
10 書込みシート 10a 書込み位置にある表面部分 10b・10c 書込みシートの両側 11・12・13・14 搬送ローラ 13b・13c 搬送ローラの両端部 22 液体吸収部材 30 送風装置 31 ダスト除去装置 a 書込みシートの表面 イ 書込み位置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の搬送ローラにエンドレスの書込み
    シートを掛け渡してその表面の一部を書込み位置に臨ま
    せ、その書込み位置にある表面部分を書込み面としてそ
    れに筆記具をもって書込みを行う一方、前記搬送ローラ
    により前記書込みシ−トを搬送してその表面を順次書込
    み位置に臨ませる書込み装置において、前記複数の搬送
    ローラのうち少なくとも前記書込みシ−トの表面と接触
    するものを、その表面の両側にのみ接触してなる、書込
    み装置。
  2. 【請求項2】 前記書込みシ−トの表面と接触する前記
    搬送ローラの両端部を拡径とし、その拡径両端部に前記
    書込みシ−トの表面の両側を掛け渡し、該搬送ロ−ラを
    その表面の両側にのみ接触してなる、請求項1に記載の
    書込み装置。
  3. 【請求項3】 前記書込みシートの両側に非書込み範囲
    を設け、その書込みシートの表面と接触する前記搬送ロ
    ーラをその非書込み範囲にのみ接触してなる、請求項1
    または2に記載の書込み装置。
  4. 【請求項4】 複数の搬送ローラにエンドレスの書込み
    シートを掛け渡してその表面の一部を書込み位置に臨ま
    せ、その書込み位置にある表面部分を書込み面としてそ
    れに筆記具をもって書込みを行う一方、前記搬送ローラ
    により前記書込みシ−トを搬送してその表面を順次書込
    み位置に臨ませる書込み装置において、前記複数の搬送
    ローラのうち少なくとも前記書込みシ−トの表面と接触
    するものの周面に、液体吸収部材を設けてなる、書込み
    装置。
  5. 【請求項5】 複数の搬送ローラにエンドレスの書込み
    シートを掛け渡してその表面の一部を書込み位置に臨ま
    せ、その書込み位置にある表面部分を書込み面としてそ
    れに筆記具をもって書込みを行う一方、前記搬送ローラ
    により前記書込みシ−トを搬送してその表面を順次書込
    み位置に臨ませる書込み装置において、前記複数の搬送
    ローラのうち少なくとも前記書込みシ−トの表面と接触
    するものの表面エネルギを、前記書込みシートの表面エ
    ネルギより小さくしてなる、書込み装置。
  6. 【請求項6】 複数の搬送ローラにエンドレスの書込み
    シートを掛け渡してその表面の一部を書込み位置に臨ま
    せ、その書込み位置にある表面部分を書込み面としてそ
    れに筆記具をもって書込みを行う一方、前記搬送ローラ
    により前記書込みシ−トを搬送してその表面を順次書込
    み位置に臨ませる書込み装置において、前記複数の搬送
    ローラのうち少なくとも前記書込みシ−トの表面と接触
    するものの表面に、凹凸を形成してなる、書込み装置。
  7. 【請求項7】 複数の搬送ローラにエンドレスの書込み
    シートを掛け渡してその表面の一部を書込み位置に臨ま
    せ、その書込み位置にある表面部分を書込み面としてそ
    れに筆記具をもって書込みを行う一方、前記搬送ローラ
    により前記書込みシ−トを搬送してその表面を順次書込
    み位置に臨ませる書込み装置において、前記書込みシー
    トの表面に風を当てる送風装置を備えてなる、書込み装
    置。
  8. 【請求項8】 前記書込みシートの搬送時に前記送風装
    置を作動してなる、請求項7に記載の書込み装置。
  9. 【請求項9】 前記送風装置で、書込み時や書込み内容
    消去時に生ずるダストを吸引する空気の流れをつくり、
    その空気の流れの中にダスト除去装置を備えてなる、請
    求項7または8に記載の書込み装置。
JP32113096A 1996-11-15 1996-11-15 書込み装置 Pending JPH10147093A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106004174A (zh) * 2016-05-30 2016-10-12 安徽工程大学 一种电教免擦黑板
CN112477477A (zh) * 2021-01-12 2021-03-12 宁波大学 一种自清洁伸缩黑板装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106004174A (zh) * 2016-05-30 2016-10-12 安徽工程大学 一种电教免擦黑板
CN112477477A (zh) * 2021-01-12 2021-03-12 宁波大学 一种自清洁伸缩黑板装置

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