JPH10146626A - パンチング用ダイにおけるカス上がり防止方法および同防止方法を用いたダイ並びに同ダイの製作方法および装置 - Google Patents

パンチング用ダイにおけるカス上がり防止方法および同防止方法を用いたダイ並びに同ダイの製作方法および装置

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JPH10146626A
JPH10146626A JP8306722A JP30672296A JPH10146626A JP H10146626 A JPH10146626 A JP H10146626A JP 8306722 A JP8306722 A JP 8306722A JP 30672296 A JP30672296 A JP 30672296A JP H10146626 A JPH10146626 A JP H10146626A
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die
grooves
punching
hole
groove
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JP8306722A
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Toshiyuki Toyama
利行 遠山
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Amada Engineering Center Co Ltd
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小径のパンチにも使用可能であると共に正確
な形状の打抜き加工が可能なパンチング用ダイにおける
カス上がり防止方法および同防止方法を用いたパンチン
グ用ダイ並びに同ダイの製作方法および装置の提供。 【解決手段】 1.ダイ1の表面7から下方の位置の抜
き穴3の内面に複数の溝9を設け該溝の縁部の突起部に
抜きカスを係合させてカス上がりを防止するパンチング
用ダイのカス上がり防止方法。2.レーザ−加工装置3
1のレーザー加工ヘッド37から出射されるレーザービ
ームの光軸に対して、任意の角度に傾斜させることが可
能であると共に任意の角度に回転割出しすることができ
るワークテーブル33とを設け、該ワークテーブル上に
載置したダイ1の抜き穴3の内面に溝9の縁部に突起部
を有する複数の溝を加工可能にしたことを特徴とするパ
ンチング用ダイのダイ製作装置30。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパンチング用ダイに
おけるカス上がり防止方法および同防止方法を用いたパ
ンチング用ダイ並びに同ダイの製作方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】プレスまたはパンチプレス等によって板
金材料をパンチとダイとを使用して打抜き加工を行うと
き、板金材料の材質、板厚、抜きカスの大きさ、打抜き
加工によってって生じるダイの磁化、パンチとダイとの
クリアランス、パンチと板金材料との間の油膜の介在に
よる吸着現象等の様々の要因によって、抜きカスがダイ
の中から浮き上がる謂ゆるカス上がりが生じる。
【0003】前記カス上がりの防止対策として、
(a).パンチの先端から抜きカスに圧縮空気を噴射さ
せて抜きカスをダイの中に落下させる方法。(b).パ
ンチの先端にウレタンゴムの突起を設けて抜きカスをダ
イの中に突落とす方法。(c).パンチの先端から出没
自在のキッカーピンを設けて抜きカスをダイの中に突落
とす方法。(d).ダイの切り刃の壁面に溝を設けて抜
きカスがダイの中に固定される様にする方法。など様々
な方法の防止対策が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の様々なカス上が
り防止対策により一応の効果は得られるが、例えば前記
(a)の方法は、圧縮空気の噴出口をパンチの先端に設
けるので小径のパンチには適用が困難である。同様に
(c)の方法も出没自在のキッカーピンをパンチの先端
に設けるため小径のパンチには適用が困難であり、パン
チのコストがかなり高くなるという問題もある。また、
(b)の方法は、ウレタンゴムの取付けスペースが必要
であることから、この方法もある程度以上の大きさのパ
ンチにしか適用できない。(d)の方法においては、切
り刃の壁面の溝は研磨またはヤスリによって製作してい
るのでダイ表面の切り刃部分にまで溝が及び、パンチン
グ加工された製品の形状に溝の形状が付加され、正確な
形状の打抜き加工ができないという問題がある。また、
ダイ表面の切り刃部分にまで溝が及ぶため「かえり」ま
たは「バリ」を生ずるという問題もある。
【0005】本発明は上述の如き問題を解決するために
成されたものであり、本発明の課題は、小径のパンチに
も使用可能であると共に正確な形状の打抜き加工が可能
なパンチング用ダイにおけるカス上がり防止方法および
同防止方法を用いたパンチング用ダイ並びに同ダイの製
作方法および装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、請求項1に記載のパンチング用ダイのカス上が
り防止方法は、ダイの表面から下方の位置の抜き穴の内
面に複数の溝を設け、該溝の縁部の突起部に抜きカスを
係止させることを要旨とするものである。
【0007】したがって、パンチによって押し抜かれた
抜きカスは、ダイの切り刃の内面に設けた溝の縁部の突
起部に係合して係止(固定)され、抜きカスがダイの中
から浮き上がる謂ゆるカス上がりを防止することができ
る。また、ダイの切り刃の内面に設けた溝がダイの表面
に達していないので抜き穴の溝を原因とする、「かえ
り」または「バリ」を発生させることがない。
【0008】請求項2に記載のダイのカス上がり防止方
法は、円形の抜き穴を有するパンチング用ダイにおい
て、ダイの表面から下方の位置の抜き穴の内面に複数の
螺旋状の溝を設け、該螺旋状の溝縁部の突起部に抜きカ
スを係止させることを要旨とするものである。
【0009】したがって、パンチによって押し抜かれた
抜きカスは、ダイの複数の螺旋状の溝の突起に係合して
固定され、抜きカスがダイの中から浮き上がる謂ゆるカ
ス上がりを防止することができる。さらに、螺旋状の溝
に係合するときに、この螺旋状の溝によって回転力が作
用するので、抜きカスとパンチ先端とが強力に吸着して
いても、この回転力によってパンチと抜きカスの吸着状
態を容易に剥離させることができる。すなわち、抜きカ
スとパンチ先端との間に相対的運動を生じさせることに
よって抜きカスとパンチ先端とが剥がれやすくなり、カ
ス上がり防止効果を一層向上させることができる。
【0010】請求項3に記載のパンチング用ダイは、ダ
イの表面から下方の位置の抜き穴の内面に複数の溝を設
け、該溝の縁部の突起部に抜きカスを係止させることに
よりカス上がりを防止することを要旨とするものであ
る。
【0011】したがって、抜きカスは、ダイの切り刃の
内面に設けた溝の縁部の突起部に係合して係止(固定)
され、カス上がりを防止することができる。また、ま
た、ダイの切り刃の内面に設けた溝がダイの表面に達し
ていないので、抜き穴の形状に影響することがない。し
たがって、抜き穴の溝を原因とする、「かえり」または
「バリ」を発生させることがない。
【0012】請求項4に記載のパンチング用ダイは、円
形の抜き穴を有するパンチング用ダイにおいて、ダイの
表面から下方の位置の抜き穴の内面に複数の螺旋状の溝
を設け、該螺旋状の溝縁部の突起部に抜きカスを係止さ
せることによりカス上がりを防止することを要旨とする
ものである。
【0013】したがって、抜きカスは、ダイの複数の螺
旋状の溝の突起に係止(固定)され、抜きカスがダイの
中から浮き上がる謂ゆるカス上がりを防止することがで
きる。さらに、螺旋状の溝の係合するときに、この螺旋
状の溝によって回転力が作用するので、抜きカスとパン
チ先端とが強力に吸着していても、この回転力によって
パンチとの吸着状態を容易に剥離させることができる。
すなわち、抜きカスとパンチ先端との間に相対的運動を
生じさせることによって抜きカスとパンチ先端とが剥が
れやすくなり、カス上がり防止効果を一層向上させるこ
とができる。
【0014】請求項5に記載のダイ製作方法は、レーザ
−加工装置と、該レーザ−加工装置のレーザー加工ヘッ
ドから出射されるレーザー光軸に対して、任意の角度に
相対的に傾斜させることが可能であると共に任意の角度
に回転割出しすることができるワークテーブルとを設
け、該ワークテーブル上にパンチング用ダイを載置し、
該パンチング用ダイの抜き穴の内面に、溝の縁部に突起
部を有する複数の溝を加工可能にしたことを要旨とする
ものである。
【0015】したがって、ワークテーブルを光軸に対し
て適宜な角度に相対的に傾斜させ、前記レーザ−加工装
置のレーザー加工ヘッドを適宜に移動位置決め制御
(X,Y,Z軸の3軸の制御)をすることにより、前記
ワークテーブル上に固定されたダイの抜き穴の壁面にレ
ーザーを集光照射して、抜き穴の壁面に溝の縁部に突起
部を有する溝または傾斜溝を作ることができる。
【0016】請求項6に記載のダイ製作装置は、レーザ
−加工装置のレーザー加工ヘッドから出射されるレーザ
ー光軸に対して、任意の角度に相対的に傾斜させること
が可能であると共に任意の角度に回転割出しすることが
できるワークテーブルとを設け、該ワークテーブル上に
載置したパンチング用ダイの抜き穴の内面に、溝の縁部
に突起部を有する複数の溝を加工可能にしたことを要旨
とするものである。
【0017】したがって、ワークテーブルを光軸に対し
て相対的に適宜な角度に傾斜させ、前記レーザ−加工装
置のレーザー加工ヘッドを適宜に移動位置決め制御
(X,Y,Zの3軸の制御)することにより、前記ワー
クテーブル上に固定されたダイの抜き穴の壁面にレーザ
ーを集光照射して抜き穴の壁面に溝の縁部に突起部を有
する溝または傾斜溝の加工を行うことがができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
によって説明する。図1は本発明に係わるパンチング用
ダイにおけるカス上がり防止方法を用いたパンチング用
ダイの第一の実施の形態の斜視図である。また図2は図
1の平面図、図3は図2におけるIII−III断面、
図4は図3のIV−IV断面図である。
【0019】図1に示したパンチング用ダイダイ1は長
方形の抜き穴3を備えており、このダイ1の長方形の抜
き穴3の長辺側の切り刃5の内面(側壁)には、ダイ1
の表面7に対して傾斜溝9A,9Bが設けてある。ま
た、傾斜溝9Aと傾斜溝9Bとは互いに交差する方向に
設けてある。
【0020】図4に示す如く、前記傾斜溝9A,9Bの
断面形状は、ほぼ半円弧状の断面をなしており、この傾
斜溝9Aの両側に突起部11を形成してなるものであ
る。また、ダイ1の表面7と傾斜溝9Aの上端部とは、
ダイ1の再研磨代を見込んで再研磨代距離dだけ離隔し
て設けてある。なお、図1〜図3に示したダイ1は、傾
斜溝9Aの下端部を逃げ穴13に連通した例を示してあ
るが、傾斜溝9Aの一端部を逃げ穴13に連通させなく
ても構わない。なおまた、傾斜溝9Bの断面形状は前記
傾斜溝9Aの断面形状とほぼ同一に形成されている。
【0021】上記構成により、パンチ(図示省略)によ
って押し抜かれた抜きカスは、ダイ1の前記傾斜溝9
A,9Bの突起部11に係合して固定され、抜きカスが
ダイ1の中から浮き上がる謂ゆるカス上がりを防止する
ことができる。また傾斜溝9A,9Bがダイ1の表面に
達していないので、抜き穴の形状に影響することがな
い。したがって、抜き穴の傾斜溝9A、9Bを原因とす
る、「かえり」または「バリ」を発生させることがな
い。
【0022】なお、前記傾斜溝9A,9Bに代えて、抜
き穴に平行な垂直な溝を複数設けても同様なカス上がり
を防止効果を得ることができる。
【0023】図5は本発明に係わるパンチング用ダイに
おけるカス上がり防止方法を用いたパンチング用ダイの
第二の実施の形態の斜視図である。また、図6は図5の
平面図、図7は図6のVII−VII断面図、図8は図
7におけるVIII−VIII断面である。
【0024】図5に示したダイパンチング用ダイ15は
円形の抜き穴17を備え、この抜き穴17の内面(側
壁)には複数の螺旋状の溝19が適宜な間隔をおいて設
けてある。この螺旋状の溝19の断面形状は図8に示す
如く前述の第一の実施の形態における図4に示した形状
とほぼ同一に形成してある。また、第一の実施の形態と
同様にダイ15の表面21と螺旋状の溝19の上端部と
は、ダイ15の再研磨代を見込んで再研磨代距離dだけ
離隔して設けてある。螺旋状の溝19の下端部は逃げ穴
23に連通して設けても逃げ穴23に連通しなくてもよ
い。
【0025】上記構成により、パンチ(図示省略)によ
って押し抜かれた抜きカスは、ダイ15の複数の螺旋状
の溝19の突起部25に係合して固定され、抜きカスが
ダイ15の中から浮き上がる謂ゆるカス上がりを防止す
ることができる。さらに、螺旋状の溝19に係合すると
きに、この螺旋状の溝19によって抜きカスに回転力が
作用する。
【0026】なお。前記螺旋状の溝19を図5に示す如
く、溝19の捩じれ方向をダイ15の表面21から見て
左回転方向、すなわち「左ねじれ」に設けた場合には、
パンチング時おいて抜きカスに左回転方向の回転力が作
用し、前記螺旋状の溝19を「右捩じれ」に設けた場合
には、パンチング時おいて抜きカスに右回転方向の回転
力が作用する。
【0027】したがって、抜きカスとパンチ先端とが強
力に吸着していても、この回転力によってパンチ先端と
抜きカスとの間に相対的なずれを生じ、パンチ先端と抜
きカスとの間の吸着状態を剥離させることが容易とな
り、カス上がり防止効果を一層向上させることができ
る。
【0028】図9は被加工材としてのダイにカス上がり
防止加工を実施するためのダイ製作装置30の構成を概
念的に示した図である。また、図10は前記ダイ製作装
置30によって加工したカス上がり防止溝の例である。
なお、図9の加工例としては前記図1に示したパンチン
グ用ダイの第一の実施の形態のダイ1を加工する場合を
示してあり符号も同一の符号を付してある。
【0029】ダイ製作装置30は、レーザ−加工装置3
1とレーザー光軸に対して任意の角度に相対的に傾斜さ
せることが可能なであると共に任意の角度に回転割出し
することができるワークテーブル33とから構成してあ
る。
【0030】被加工材であるダイ1は、例えば、三つ爪
チャック、コレットチャックなどその他の公知の固定手
段により前記ワークテーブル33上に固定してある。前
記レーザ−加工装置31は、公知であるのでその詳細な
説明は省略し、レーザ−加工装置31の装置の構成を概
念的に示してある。なお、このレーザ−加工装置31は
炭酸ガスレーザー加工装置を使用した例を上げてある
が、炭酸ガスレーザー加工装置に限定されるものではな
く、例えば、YAGレーザー加工装置を使用することも
可能である。
【0031】前記レーザ−加工装置31は、炭酸ガスレ
ーザー発振器35と、このレーザー発振器から出射され
たレーザービームLBをレーザー加工ヘッド37の集光
レンズ39に前記レーザービームLBをを導くベンドミ
ラー41などの光学系からなっている。なおまた、レー
ザー加工ヘッド37は集光レンズの光軸方向、すなわち
Z軸方向に移動位置決め自在に設けてあると共に、図1
の示すX軸方向と、このX軸に直交するY軸方向(図示
省略)に移動位置決め自在に設けてある。
【0032】したがって、集光レンズ39によって集光
されたレーザーを被加工材であるダイ1の表面7の任意
の位置または表面7の下方の位置に焦点を合わせること
ができる。したがって、前記ワークテーブル33を光軸
に対して適宜な角度に傾斜させることにより、ダイ1の
前記抜き穴3の内部の内面(側壁)任意の位置に焦点を
合わせることができる。
【0033】上記構成において、前記ワークテーブル3
3を適宜な角度に傾斜及び回転させ、前記レーザ−加工
装置31のレーザー加工ヘッド37を適宜に移動位置決
め制御(X,Y,Zの3軸の制御)することにより、前
記ワークテーブル33上に固定されたダイ1の長方形の
抜き穴3の内面(側壁)にレーザービームを集光照射し
て、図10(a)または(b)に示す如き抜き穴3の内
面(側壁)に前記図4の如き縁部に突起部11を有する
傾斜溝9を作ることができる。なお、この図4に示す溝
9の断面形状は、レーザー加工を実際にダイの抜き穴3
に実施した結果の顕微鏡写真を模式図的に拡大して描い
たものである。
【0034】前記図10(a)の傾斜溝9は、ダイ1の
逃げ穴13に傾斜溝9の端部を開放させて加工した例で
あり、謂ゆる「下切り通し」の例である。図10(b)
の傾斜溝9’はダイ1の逃げ穴13に傾斜溝9の端部を
開放させないで加工した例であり、謂ゆる「下切り通し
無し」の例である。
【0035】前記図9に示した前記ダイ製作装置30に
よる加工例では、長方形の抜き穴3の内面(側壁)に溝
加工する例を示したが、長方形以外の抜き穴の内面(側
壁)にも溝加工を行うことができることは容易に理解す
ることができる。例えば、図5に示す如く円形の抜き穴
17の内面(側壁)に螺旋形の溝を設けることもでき
る。
【0036】また、前記ダイ製作装置30においては、
被加工材であるダイ1を固定して、三次元レーザー加工
装置を使用してレーザービームをダイ1の抜き穴の内面
(内壁)に対して移動させて溝加工を行うことも可能で
ある。
【0037】
【発明の効果】以上の如き実施の形態の説明から理解さ
れるように、請求項1に記載の発明によれば、パンチン
グ加工時の抜きカスは、ダイの切り刃の内面(側壁)に
設けた溝の縁部の突起部に係合して固定されカス上がり
を防止することができる。また、ダイの切り刃の内面
(側壁)に設けた溝がダイの表面に達していないので、
抜き穴の形状に影響することがなく、「かえり」または
「バリ」を発生させることがない。
【0038】請求項2に記載の発明によれば、円形の抜
き穴を有するパンチング用ダイにおいて、パンチング加
工時の抜きカスは、ダイの切り刃の内面(側壁)に設け
た溝の縁部の突起部に係合して固定されカス上がりを防
止することができる。さらに、螺旋状の溝によって回転
力が作用するので、抜きカスとパンチ先端とが強力に吸
着していても、この回転力によってパンチとの吸着状態
を容易に剥離させ、カス上がり防止効果を一層向上させ
ることができる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、パンチン
グ加工時の抜きカスは、ダイの切り刃の内面(側壁)に
設けた溝の縁部の突起部に係合して固定されカス上がり
を防止することができる。また、ダイの切り刃の内面に
設けた溝がダイの表面に達していないので、抜き穴の形
状に影響することがなく、「かえり」または「バリ」を
発生させることがない。したがって、パンチング加工時
の不良発生率が低下し生産能率が向上する。
【0040】請求項4に記載の発明によれば、円形の抜
き穴を有するパンチング用ダイにおいて、パンチング加
工時の抜きカスは、ダイの切り刃の内面に設けた溝の縁
部の突起部に係合して固定されカス上がりを防止するこ
とができる。さらに、螺旋状の溝によって回転力が作用
するので、抜きカスとパンチ先端とが強力に吸着してい
ても、この回転力によってパンチとの吸着状態を容易に
剥離させ、カス上がり防止効果を一層向上させることが
できる。したがって、パンチング加工時の不良発生率が
低下し生産能率が向上する。
【0041】請求項5または請求項6に記載に記載の発
明によれば、パンチング加工時の抜きカスが、ダイの切
り刃の内面(側壁)に設けた溝の縁部の突起部に係合し
て固定されカス上がりを防止するダイを容易に製作する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係わるパンチング用ダイにおけ
るカス上がり防止方法を用いたパンチング用ダイの第一
の実施の形態の斜視図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図2におけるIII−III断面。
【図4】図3のIV−IV断面図。
【図5】本発明に係わるパンチング用ダイにおけるカス
上がり防止方法を用いたパンチング用ダイの第二の実施
の形態の斜視図。
【図6】図5の平面図。
【図7】図6のVII−VII断面図。
【図8】図7におけるVIII−VIII断面。
【図9】本発明に係わるカス上がり防止加工を実施する
ためのダイ製作装置の構成を概念的に示した図。
【図10】図9の装置によって加工したカス上がり防止
溝の例である。
【符号の説明】
1、15 ダイ 3 長方形の抜き穴 5 切り刃 7、21、 ダイの表面 9A、9B 傾斜溝 11、25 突起部 13、23 逃げ穴 17 円形の抜き穴 19 螺旋状の溝 30 ダイ製作装置 31 レーザー加工装置 33 ワークテーブル 35 炭酸ガスレーザー発振器 37 レーザー加工ヘッド 39 集光レンズ 41 ベンドミラー LB レーザービーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイの表面から下方の位置の抜き穴の内
    面に複数の溝を設け、該溝の縁部の突起部に抜きカスを
    係止させることを特徴とするパンチング用ダイのカス上
    がり防止方法。
  2. 【請求項2】 円形の抜き穴を有するダイにおいて、ダ
    イの表面から下方の位置の抜き穴の内面に複数の螺旋状
    の溝を設け、該螺旋状の溝縁部の突起部に抜きカスを係
    止させることを特徴とするパンチング用ダイのカス上が
    り防止方法。
  3. 【請求項3】 ダイの表面から下方の位置の抜き穴の内
    面に複数の溝を設け、該溝の縁部の突起部に抜きカスを
    係止させることを特徴とするパンチング用ダイ。
  4. 【請求項4】 円形の抜き穴を有するダイにおいて、ダ
    イの表面から下方の位置の抜き穴の内面に複数の螺旋状
    の溝を設け、該螺旋状の溝縁部の突起部に抜きカスを係
    止させることを特徴とするパンチング用ダイ。
  5. 【請求項5】 レーザ−加工装置と、該レーザ−加工装
    置のレーザー加工ヘッドから出射されるレーザー光軸に
    対して、任意の角度に相対的に傾斜させることが可能で
    あると共に任意の角度に回転割出しすることができるワ
    ークテーブルとを設け、該ワークテーブル上にパンチン
    グ用ダイを載置し、該パンチング用ダイの抜き穴の内面
    に、溝の縁部に突起部を有する複数の溝を加工可能にし
    たことを特徴とするダイ製作方法。
  6. 【請求項6】 レーザ−加工装置のレーザー加工ヘッド
    から出射されるレーザー光軸に対して、任意の角度に相
    対的に傾斜させることが可能であると共に任意の角度に
    回転割出しすることができるワークテーブルとを設け、
    該ワークテーブル上に載置したパンチング用ダイの抜き
    穴の内面に、溝の縁部に突起部を有する複数の溝を加工
    可能にしたことを特徴とするダイ製作装置。
JP8306722A 1996-11-18 1996-11-18 パンチング用ダイにおけるカス上がり防止方法および同防止方法を用いたダイ並びに同ダイの製作方法および装置 Pending JPH10146626A (ja)

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