JPH10146466A - 可動機構とその可動機構を用いた玩具装置 - Google Patents

可動機構とその可動機構を用いた玩具装置

Info

Publication number
JPH10146466A
JPH10146466A JP32231996A JP32231996A JPH10146466A JP H10146466 A JPH10146466 A JP H10146466A JP 32231996 A JP32231996 A JP 32231996A JP 32231996 A JP32231996 A JP 32231996A JP H10146466 A JPH10146466 A JP H10146466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
bodies
movable mechanism
fitted
toy device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32231996A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Kawabe
周一 川部
Chizuko Kirifuchi
千鶴子 桐渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bandai Co Ltd
Konami Sports Club Co Ltd
Original Assignee
Bandai Co Ltd
People Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bandai Co Ltd, People Co Ltd filed Critical Bandai Co Ltd
Priority to JP32231996A priority Critical patent/JPH10146466A/ja
Publication of JPH10146466A publication Critical patent/JPH10146466A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で長期の反復使用にも充分耐え得
る可動機構を提供することを目的とする。 【解決手段】 玩具装置1は、連鎖状に嵌合される複数
の連結体10,11,12,13,…21を有し、この
複数の連結体10,11,12,13,…21の内、隣
り合う一対の連結体によってそれぞれ本発明に係る可動
機構を構成している。例えば連結体13と連結体14と
で形成される可動機構は、一方の連結体13の嵌合凸部
6に1又は2以上の突起13a,13b,13c,13
dが設けられ、他方の連結体14に前記一方の連結体1
3の嵌合凸部6と嵌合する嵌合凹部5が設けられてい
る。この嵌合凹部5は、前記突起13a,13b,13
c,13dを有する連結体13の嵌合凸部6を嵌合し得
る形状に形成され、連結体14の嵌合凹部5には、段部
5a,5b,5c,…を同心円状に設けて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、簡単な構成で成
る可動機構とその可動機構を用いた玩具装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の可動機構とその可動機構を用いた
玩具装置としては、実公昭52ー14072号公報に示
すようなものが知られている。従来の可動機構は、円筒
状の指の先端より上掌部を通り下掌部下端まで貫通する
緊張したゴム紐を有し、この緊張したゴム紐によって積
極的に各関節部が牽引密着されている。しかしながら、
従来の可動機構は緊張したゴム紐を用い、このゴム紐に
よって執りうる姿勢が決定されてしまう。このため、従
来の可動機構は可動部を前後左右の任意の方向に向け、
若しくは回転させ、且つその位置を保持させることがで
きないという問題点を有していた。
【0003】また、実公昭52ー14072号公報に
は、上記可動機構を用いた手型の玩具装置が示されてい
る。すなわち、円筒状の第2指、第3指、第4指、第5
指のそれぞれの先端より、上掌部を通り下掌部下端まで
貫通する緊張したゴム紐を有すると共に、円筒状の第1
指の先端より、第1指付根部を通り下掌部の他端を回っ
て再び第1指付根部に出る緊張したゴム紐を有し、これ
らの緊張したゴム紐によって積極的に各関節部が牽引密
着されている。このように緊張したゴム紐によって人間
の手及び指の執る姿勢の様々な形を実現し、且つその姿
勢を保持することができる。しかしながら、上記従来の
玩具装置は緊張したゴム紐を用い、このゴム紐によって
執りうる姿勢が決定されてしまうので、可動部を前後左
右の任意の方向に向け、若しくは回転させ、且つその位
置を保持させることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願請求項1及び2に
記載の発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、可
動部を前後左右の任意の方向に向けることができ、若し
くは回転させ、且つその位置を保持することのできる可
動機構を提供することを目的とする。また、前後左右の
任意の方向に向け、若しくは回転させる際にこれを音で
知らせるようにした可動機構を提供することを目的とす
る。
【0005】本願請求項3乃至7に記載の発明は、上記
問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造により可動
部を前後左右の任意の方向に向けることができ、若しく
は回転させ、且つその位置を保持することのできる可動
機構を用いることにより、低コストで興趣性の高い玩具
装置を提供することを目的とする。また、可動部を前後
左右の任意の方向に向け、若しくは回転させる際にこれ
を音で知らせるようにした玩具装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の可動機構は下記の要件を
備えたことを特徴とする。すなわち、 (イ)少なくとも一対の連結体を有すること。 (ロ)一方の連結体には、嵌合凸部が設けられているこ
と。 (ハ)前記嵌合凸部には、1又は2以上の突起が設けら
れていること。 (ニ)他方の連結体には、前記一方の連結体の嵌合凸部
と嵌合する嵌合凹部が設けられていること。 (ホ)前記嵌合凹部には、段部が同心円状に設けられて
いること。 (ヘ)前記嵌合凸部を前記嵌合凹部へ嵌合させたとき
に、前記1又は2以上の突起が前記同心円状に形成され
た段部と当接すること。 (ト)前記嵌合凸部を前記嵌合凹部へ圧接した状態で保
持する保持手段を有すること。
【0007】上記の課題を解決するため、本発明の請求
項2に記載の可動機構は下記の要件を備えたことを特徴
とする。すなわち、 (イ)少なくとも一対の連結体を有すること。 (ロ)一方の連結体には、嵌合凸部が設けられているこ
と。 (ハ)前記嵌合凸部には、段部が同心円状に設けられて
いること。 (ニ)他方の連結体には、前記一方の連結体の嵌合凸部
と嵌合する嵌合凹部が設けられていること。 (ホ)前記嵌合凹部には、1又は2以上の突起が設けら
れていること。 (ヘ)前記嵌合凸部を前記嵌合凹部へ嵌合させたとき
に、前記1又は2以上の突起が前記同心円状に形成され
た段部と当接すること。 (ト)前記嵌合凸部を前記嵌合凹部へ圧接した状態で保
持する保持手段を有すること。
【0008】上記の課題を解決するため、本発明の請求
項3に記載の玩具装置は下記の要件を備えたことを特徴
とする。すなわち、 (イ)連鎖状に嵌合される複数の連結体を有すること。 (ロ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、隣り
合う一対の連結体によってそれぞれ請求項1又は請求項
2に記載の可動機構を形成していること。 (ハ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少な
くとも最前部と最後部を除く他の連結体には、前記嵌合
凸部と前記嵌合凹部とを連通する連通孔が設けられてい
ること。 (ニ)前記連通孔には、弾発力を有する連結部材が通さ
れていること。 (ホ)前記連結部材の一端が前記最前部の連結体内に係
止され、前記連結部材の他端が前記最後部の連結体内に
係止されていること。 (ヘ)前記最前部の連結体と最後部の連結体との間に係
止された連結部材の弾発力によって前記連鎖状に嵌合さ
れた複数の連結体が圧接した状態に連結されること。
【0009】上記の課題を解決するため、本発明の請求
項4に記載の玩具装置は下記の要件を備えたことを特徴
とする。すなわち、 (イ)連鎖状に嵌合される複数の連結体を有すること。 (ロ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、隣り
合う一対の連結体によってそれぞれ請求項1又は請求項
2に記載の可動機構を形成していること。 (ハ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少な
くとも最前部と最後部を除く他の連結体には、前記嵌合
凸部と前記嵌合凹部とを連通する連通孔が設けられてい
ること。 (ニ)前記連通孔には、弾発力を有する連結部材が通さ
れていること。 (ホ)前記連結部材の一端が前記最前部の連結体内に係
止され、前記連結部材の他端が前記最後部の連結体内に
係止されていること。 (ヘ)前記最前部の連結体と最後部の連結体との間に係
止された連結部材の弾発力によって前記連鎖状に嵌合さ
れた複数の連結体が圧接した状態に連結されること。 (ト)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少な
くとも最前部と最後部の連結体を除く他の連結体のそれ
ぞれには、その一端に嵌合凸部が設けられ、他端に嵌合
凹部が設けられていること。
【0010】上記の課題を解決するため、本発明の請求
項5に記載の玩具装置は下記の要件を備えたことを特徴
とする。すなわち、 (イ)連鎖状に嵌合される複数の連結体を有すること。 (ロ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、隣り
合う一対の連結体によってそれぞれ請求項1又は請求項
2に記載の可動機構を形成していること。 (ハ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少な
くとも最前部と最後部を除く他の連結体には、前記嵌合
凸部と前記嵌合凹部とを連通する連通孔が設けられてい
ること。 (ニ)前記連通孔には、弾発力を有する連結部材が通さ
れていること。 (ホ)前記連結部材の一端が前記最前部の連結体内に係
止され、前記連結部材の他端が前記最後部の連結体内に
係止されていること。 (ヘ)前記最前部の連結体と最後部の連結体との間に係
止された連結部材の弾発力によって前記連鎖状に嵌合さ
れた複数の連結体が圧接した状態に連結されること。 (ト)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少な
くとも最前部と最後部の連結体を除く他の複数の連結体
は、第1の連結体と第2の連結体とが交互に配置されて
いること。 (チ)前記第1の連結体は、その両端に嵌合凸部が設け
られていること。 (リ)前記第2の連結体は、その両端に嵌合凹部が設け
られていること。
【0011】上記の課題を解決するため、本発明の請求
項6に記載の玩具装置は、請求項3又は請求項4につい
て下記の要件を備えたことを特徴とする。すなわち、 (イ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少な
くとも最前部と最後部の連結体を除く他の連結体のそれ
ぞれは、内部連結体と、当該内部連結体を覆う外部体と
で構成されていること。 (ロ)前記内部連結体は、その一端に嵌合凸部が設けら
れ、他端に嵌合凹部が設けられていること。
【0012】上記の課題を解決するため、本発明の請求
項7に記載の玩具装置は、請求項3又は請求項5につい
て下記の要件を備えたことを特徴とする。すなわち、 (イ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少な
くとも最前部と最後部の連結体を除く他の連結体のそれ
ぞれは、内部連結体と、当該内部連結体を覆う外部体と
で構成されていること。 (ロ)前記複数の内部連結体は、第1の内部連結体と第
2の内部連結体とが交互に配置されていること。 (ハ)前記第1の内部連結体は、その両端に嵌合凸部が
設けられていること。 (ニ)前記第2の内部連結体は、その両端に嵌合凹部が
設けられていること。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図3を参照して本発明に
係る可動機構と、その可動機構を用いた玩具装置の実施
の形態を説明する。図1は可動機構とその可動機構を用
いた玩具装置の分解斜視図である。図2は可動機構とそ
の可動機構を用いた玩具装置の全体斜視図である。図3
は可動機構とその可動機構を用いた玩具装置の断面図で
ある。
【0014】玩具装置1は、連鎖状に嵌合される複数の
連結体10,11,12,13,…21を有する。この
連鎖状に嵌合される複数の連結体10,11,12,1
3,…21の内、隣り合う一対の連結体によってそれぞ
れ本発明に係る可動機構を構成している。すなわち、連
結体10と11、連結体11と12、連結体12と1
3、連結体13と14、連結体14と15、連結体15
と16、連結体16と17、連結体17と18、連結体
18と19、連結体19と20、連結体20と21とに
よってそれぞれ可動機構を構成している。従って、玩具
装置1は複数の可動機構を有する。この複数の可動機構
の内、任意の箇所で隣り合う一対の連結体、例えば連結
体13と連結体14とで形成される可動機構を説明す
る。一方の連結体13の嵌合凸部6には、1又は2以上
の突起が設けられている。すなわち、連結体13のほぼ
中心部には連通孔3が形成され、当該連通孔3を中心に
形成された嵌合凸部6には突起13a,13b,13
c,13dが設けられている。他方の連結体14には、
前記一方の連結体13の嵌合凸部6とほぼ同一曲面を有
する嵌合凹部5が設けられている。この嵌合凹部5は、
前記突起13a,13b,13c,13dを有する連結
体13の嵌合凸部6を嵌合し得る形状に形成される。そ
して、連結体14の嵌合凹部5には、段部5a,5b,
5c,…が同心円状に設けられている。
【0015】また、本発明に係る可動機構は、前記嵌合
凸部6を前記嵌合凹部5へ圧接した状態で保持する保持
手段を有する。すなわち、連結体13,14には、それ
ぞれの嵌合凸部6と嵌合凹部5とを連通する連通孔3が
設けられている。この連通孔3には、弾発力を有する連
結部材7が通されている。連結部材7は芯線8と、当該
芯線8に係止されるバネ9とで構成されている。芯線8
は可撓性を有する金属線等の適宜の部材から形成され、
バネ9は弾発力を有するコイル状のバネ部材で構成され
ている。このバネ9の弾発力によって前記嵌合凸部6を
前記嵌合凹部5へ圧接状態に嵌合保持させることができ
る。尚、前述の嵌合保持手段は、バネ9の弾発力によっ
て嵌合凸部6を嵌合凹部5へ圧接状態に嵌合させるよう
に構成したが、外部からの押圧力で連結体13と連結体
14とを圧接状態に嵌合保持させてもよい。前記連結体
13の嵌合凸部6を前記連結体14の嵌合凹部5へ嵌合
させたときに、当該嵌合凸部6に形成された突起13
a,13b,13c,13dが前記同心円状に形成され
た段部5a,5b,5c,…と当接するようになってい
る。これにより、連結体13と連結体14とでなる可動
機構を上下左右の任意の方向に屈曲させ、または回転さ
せてその位置で保持させることができる。また、突起1
3a,13b,13c,13dが同心円状に形成された
段部5a,5b,5c,…と当接しているので、「カチ
ッ、カチッ」とクリック音を発生させながら屈曲させ、
若しくは回転させることができる。
【0016】以上に説明した連結体13と連結体14と
で形成される可動機構の構成は、他の隣り合う一対の連
結体によって形成される可動機構についても同様であ
る。もちろん、最前部の連結体10とこれと隣り合う連
結体11とで可動機構を形成し、また、最後部の連結体
21とこれと隣り合う連結体20とで可動機構を形成し
ている。尚、本発明に係る可動機構は上記玩具装置のみ
ならず、人形やロボットの関節装置としてそのまま適用
することができる。
【0017】次に、前記可動機構を用いた玩具装置1を
説明する。玩具装置1は、連鎖状に嵌合される複数の連
結体10,11,12,13,…21を有する。この複
数の連結体10,11,12,13,…21の内、隣り
合う一対の連結体によって可動機構を構成している。こ
れらの隣り合う連結体の一方の連結体の凸状曲面を有す
る嵌合凸部6には、1又は2以上の突起が設けられると
共に、他方の連結体には前記一方の連結体の嵌合凸部6
とほぼ同一曲面を有する嵌合凹部が設けられている。例
えば連結体13と連結体14とで形成される可動機構を
説明すると、一方の連結体13のほぼ中央部には連通孔
3が形成され、当該連通孔3を中心に形成された嵌合凸
部6には突起13a,13b,13c,13dが設けら
れている。そして、他方の連結体14には、前記一方の
連結体13の嵌合凸部6とほぼ同一曲面を有する嵌合凹
部5が設けられている。この嵌合凹部5には、段部5
a,5b,5c,…が同心円状に設けられている。前記
連結体13の嵌合凸部6を前記連結体14の嵌合凹部5
へ嵌合させたときに、当該嵌合凸部6に形成された突起
13a,13b,13c,13dが前記同心円状に形成
された段部5a,5b,5c,…と当接するようになっ
ている。これにより、連結体13と連結体14とでなる
可動機構を上下左右の任意の方向に屈曲させることがで
きる。
【0018】以上に説明した連結体13と連結体14と
で形成される可動機構の構成は、他の隣り合う一対の連
結体によって形成される可動機構についても同様であ
る。すなわち、連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、
少なくとも最前部の連結体10と最後部の連結体21を
除く中間部の連結体11,12,13,…20のそれぞ
れには、その一端に嵌合凸部6が設けられると共に、他
端に嵌合凹部5が設けられている。そして、最前部の連
結体10にはその一端に嵌合凸部6が設けられ、最後部
の連結体21には嵌合凹部5が設けられている。
【0019】前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の
内、中間部の連結体11,12,13,…20には、そ
れぞれの嵌合凸部6と嵌合凹部5とを連通する連通孔3
が設けられている。この連通孔3には、弾発力を有する
連結部材7が通されている。連結部材7は芯線8と、当
該芯線8に係止されるバネ9とで構成されている。芯線
8は可撓性を有する金属線等の適宜の部材から形成さ
れ、バネ9は弾発力を有するコイル状のバネ部材で構成
されている。
【0020】最前部の連結体10は、縦方向に2分割さ
れた右側部10Aと左側部10Bとで構成されている。
右側部10Aの内側には軸受け31,33が設けられて
いる。そして、左側部10Bの内側には前記軸受け3
1,33と対応する位置に支軸35,37が設けられて
いる。この支軸37にはビスをネジ止めするためのネジ
部が形成されている。右側部10Aと左側部10Bとを
合致させたときに支軸35は軸受け31内に挿入され、
支軸37は軸受け33内に挿入されるものである。ま
た、右側部10Aと左側部10Bとを合致させたときに
は、連結体10の内部が空洞状態に形成され、この空洞
内にはビー玉等の複数の小球39が転動自在に且つ、移
動自在に設けられる。右側部10Aと左側部10Bとを
合致させた連結体10は、頭部と当該頭部に連なる嵌合
凸部とを有している。頭部は適宜のキャラクターの形状
に形成され、また、嵌合凸部には連結体11の連通孔3
と連通する連通穴が形成されている。この連通穴の周囲
に突起10a,10b,10c,10dが設けられてい
る。
【0021】最後部の連結体21は横方向に2分割され
た上側部21Aと下側部21Bとで構成されている。下
側部21Bの内壁には挿入孔を有する支軸23,25が
設けられている。そして、上側部21Aの内側には前記
支軸23,25と対応する位置に軸受けが設けられてい
る。この軸受けにはビスをネジ止めするためのネジ部が
形成されている。上側部21Aと下側部21Bとを合致
させた連結体21は、胴部と当該胴部に連なる尾部とで
構成されている。胴部には嵌合凹部5が形成されてい
る。当該嵌合凹部5の中心部には連通穴が設けられ、当
該連通穴は前段の連結体20側の連通孔3と連通してい
る。また、尾部には凹部40が形成され、当該凹部40
には取手41が取り付けられる。そして、上側部21A
と下側部21Bとを合致させたときには、連結体21の
内部が空洞状態に形成され、この空洞部は連通孔3を介
して連結体10側の空洞部と連通される。
【0022】取手41は2分割された上側部41Aと下
側部41Bとで構成されている。下側部41Bの内壁に
は挿入孔を有する支軸43,45,47,49が設けら
れている。そして、上側部41Aの内側には前記支軸4
3,45,47,49と対応する位置に軸受けが設けら
れている。これらの軸受けにはビスをネジ止めするため
のネジ部が形成されている。また、取手41には芯線8
の端部を装着すると共に、連結体21を装着するための
装着部42が設けられている。
【0023】前述したように連結部材7は芯線8と、当
該芯線8に係止されるバネ9とで構成されており、バネ
9の先端部が支軸35へ挿入されることにより、連結部
材7の一端が最前部の連結体10内に係止される。ま
た、芯線8の端部が取手41の装着部42に装着され、
この装着部42が連結体21内に係止されることによ
り、連結部材7の他端が最後部の連結体21内に係止さ
れる。また、最前部の連結体10と最後部の連結体21
との間に係止された連結部材7の弾発力によって、すな
わち、バネ9の弾発力によって連鎖状に嵌合された複数
の連結体10,11,12,…,21が一体に連結され
る。
【0024】尚、図1乃至図3に示した実施の形態では
連結部材7を芯線8と、当該芯線8に係止されるバネ9
とで構成したが、連結部材7全体をバネ部材、ゴム部材
などの弾発力を有する適宜の部材によって構成しても良
い。また、中間部の連結体11,12,13,…20の
それぞれは、球状の曲面体を用いて構成したが、本発明
はこれに限定されることなく適宜の形状、例えば楕円状
の曲面体や一部方形状の曲面体を用いて構成してもよ
い。また、図1乃至図3に示した実施の形態では、中間
部の連結体11,12,13,…20のそれぞれには、
その一端に嵌合凸部6が設けられると共に、他端に嵌合
凹部5が設けられているが、本発明はこれに限定される
ことなく以下のように構成しても良い。例えば、前記連
鎖状に嵌合される中間部の連結体11,12,13,…
20の内、1つおきに配置された連結体11,13,1
5,17,19の両端には、嵌合凹部5だけを設けると
共に、この嵌合凹部5が設けられた連結体以外の各連結
体12,14,16,18,20の両端には、嵌合凸部
6だけを設けて構成しても良い。従って、両端に嵌合凹
部5を有する連結体と、両端に嵌合凸部6を有する連結
体とが交互に連結されることになる。
【0025】次に、作用を説明する。まず、本発明に係
る可動機構の作用を説明する。可動機構は、連鎖状に嵌
合される複数の連結体10,11,12,13,…21
の内、隣り合う一対の連結体によって構成される。この
複数の可動機構の内、任意の箇所で隣り合う一対の連結
体、例えば連結体13と連結体14とで形成される可動
機構の作用を説明する。一方の連結体13のほぼ中心部
には連通孔3が形成され、当該連通孔3の周辺部に沿っ
て突起13a,13b,13c,13dが設けられてい
る。また、他方の連結体14には、前記一方の連結体1
3の嵌合凸部6とほぼ同一曲面を有する嵌合凹部5が設
けられている。この嵌合凹部5は、前記突起13a,1
3b,13c,13dを有する連結体13の嵌合凸部6
を嵌合し得る形状に形成され、連結体14の嵌合凹部5
には、段部5a,5b,5c,…が同心円状に設けられ
ている。このため、連結体13の嵌合凸部6を連結体1
4の嵌合凹部5へ嵌合させたときに、当該嵌合凸部6に
形成された突起13a,13b,13c,13dが前記
同心円状に形成された段部5a,5b,5c,…と当接
する。これにより、連結体13と連結体14とでなる可
動機構を上下左右の任意の方向に屈曲させ、その位置で
保持させることができる。また、突起13a,13b,
13c,13dが同心円状に形成された段部5a,5
b,5c,…と当接しているので、「カチッ、カチッ」
とクリック音を発生させながら屈曲させ、若しくは回転
させることができる。以上に説明した連結体13と連結
体14とで形成される可動機構の作用は、他の隣り合う
一対の連結体によって形成される可動機構についても同
様である。
【0026】次に、上記可動機構を用いた玩具装置の作
用を説明する。前述したように、本発明に係る玩具装置
1は、連結された複数の可動機構を有する。すなわち、
玩具装置1は、連結体10と11、連結体11と12、
連結体12と13、連結体13と14、連結体14と1
5、連結体15と16、連結体16と17、連結体17
と18、連結体18と19、連結体19と20、連結体
20と21とによって構成されるそれぞれの可動機構を
有している。このようなそれぞれの可動機構が上下左右
の任意の方向に回動し、若しくは屈曲するので、玩具装
置1全体を様々な形態、例えば蛇のような形態に変形さ
せることができる。また、このような種々の形態の変化
を容易、且つ迅速に行うことができる。
【0027】次に、図4及び図5を参照して本発明に係
る他の可動機構と、その可動機構を用いた玩具装置の実
施の形態を説明する。図4は、連鎖状に嵌合される複数
の連結体によって構成される玩具装置101のうち、最
前部の連結体と最後部の連結体と一部の連結体を除く中
間部の連結体113,114,115,…を示したもの
であり、図5は図4の玩具装置の一部を示した断面図で
ある。玩具装置101は、連鎖状に嵌合される複数の連
結体110,111,112,113,114,…を有
し、これらの連鎖状に嵌合される複数の連結体110,
111,112,113,114,…の内、隣り合う一
対の連結体によってそれぞれ本発明に係る他の可動機構
を構成している。これらの複数の可動機構の内、任意の
箇所で隣り合う一対の連結体、例えば連結体113と連
結体114とで形成される可動機構を説明する。一方の
連結体113の嵌合凸部106には、段部113a,1
13b,113c,…が同心円状に設けられている。す
なわち、連結体113のほぼ中心部には連通孔103が
形成され、当該連通孔103を中心にして形成される嵌
合凸部106には段部113a,113b,113c,
…が同心円状に設けられている。他方の連結体114に
は、前記一方の連結体113の嵌合凸部106とほぼ同
一曲面を有する嵌合凹部105が設けられている。この
嵌合凹部105は、前記連結体113の嵌合凸部106
を嵌合し得る形状に形成されている。そして、連結体1
14の嵌合凹部105には、1又は2以上の突起105
a,105b,105c,…が設けられている。
【0028】以上に説明した連結体113と連結体11
4とで形成される可動機構の構成は、他の隣り合う一対
の連結体によって形成される可動機構についても同様で
ある。また、上記可動機構は、前記嵌合凸部106を前
記嵌合凹部105へ圧接した状態で保持する保持手段を
有する。すなわち、連結体113,114には、それぞ
れの嵌合凸部106と嵌合凹部105とを連通する連通
孔103が設けられている。この連通孔103には、弾
発力を有する連結部材107が通されている。連結部材
107は芯線108と、当該芯線108に係止されるバ
ネ109とで構成されている。芯線108は可撓性を有
する金属線等の適宜の部材から形成され、バネ109は
弾発力を有するコイル状のバネ部材で構成されている。
このバネ109の弾発力によって前記嵌合凸部106を
前記嵌合凹部105へ圧接状態に嵌合保持させることが
できる。尚、前述の嵌合保持手段は、バネ109の弾発
力によって嵌合凸部106を嵌合凹部105へ圧接状態
に嵌合させるように構成したが、外部からの押圧力で連
結体113と連結体114とを圧接状態に嵌合保持させ
てもよい。前記連結体113の嵌合凸部106を前記連
結体114の嵌合凹部105へ嵌合させたときに、突起
105a,105b,105c,105dが前記同心円
状に形成された段部113a,113b,113c,…
と当接するようになっている。これにより、連結体11
3と連結体114とでなる可動機構を上下左右の任意の
方向に屈曲させ、または回転させてその位置で保持させ
ることができる。また、突起105a,105b,10
5c,105dが前記同心円状に形成された段部113
a,113b,113c,…と当接するようになってい
るので、「カチッ、カチッ」とクリック音を発生させな
がら屈曲させ、若しくは回転させることができる。
【0029】次に、図6及び図7を参照して本発明に係
る可動機構と、その可動機構を用いた玩具装置のその他
の実施の形態を説明する。図6は可動機構とその可動機
構を用いた玩具装置の分解斜視図であり、図7は可動機
構とその可動機構を用いた玩具装置の断面図である。
【0030】玩具装置201は、連鎖状に嵌合される複
数の連結体210,211,212,213,…221
を有する。この連鎖状に嵌合される複数の連結体21
0,211,212,213,…221の内、隣り合う
一対の連結体によってそれぞれ本発明に係る可動機構を
構成している。この複数の連結体の内、例えば連結体2
13を説明する。連結体213は内部連結体251と、
当該内部連結体251を覆う曲面状の外部体253とで
構成されている。内部連結体251は、例えばP.O.
M(ジュラコン)等の耐磨耗性を有する適宜の部材から
形成されている。内部連結体251の一端には嵌合凹部
205が設けられ、他端には嵌合凸部206が設けられ
ている。嵌合凸部206には、1又は2以上の突起21
3a,213b,213c,…が設けられている。ま
た、嵌合凹部205は、前記嵌合凸部206を嵌合し得
る形状に形成されると共に、複数の段部が同心円状に設
けられている。外部体253は、例えばA.B.S樹脂
等の適宜の合成樹脂により形成されている。そして、内
部連結体251のほぼ中心部には連通孔203が形成さ
れている。以上に説明した連結体213の構成は、他の
連結体についても同様である。尚、中間部の連結体21
1,212,213,…を構成するそれぞれの外部体
は、球状の曲面体を用いて構成したが、本発明はこれに
限定されることなく適宜の形状、例えば楕円状の曲面体
や一部方形状の曲面体を用いて構成してもよい。
【0031】前述したように、嵌合される複数の連結体
の内、中間部の連結体211,212,213,…22
0には、それぞれの嵌合凸部206と嵌合凹部205と
を連通する連通孔203が設けられている。この連通孔
203には、弾発力を有する連結部材207が通されて
いる。連結部材207は芯線208と、当該芯線208
の後端に設けられる平板208aと、芯線208の先端
に係止されるバネ209とで構成されている。芯線20
8は可撓性を有する金属線等の適宜の部材から形成さ
れ、バネ209は弾発力を有するコイル状のバネ部材で
構成されている。また、平板208aは前記連通孔20
3の径よりも大きな径の円盤状に形成されているので、
内部連結体271の後端に当接して自由に回転し得るの
で、連結部材207のねじれを自動的に元に戻すことが
できる。
【0032】最前部の連結体210は、分割体210
A,210Bと内部連結体261とで構成されている。
分割体210Aと210Bとを合致させたときにその中
心部に連結穴が形成され、当該連結穴は次の連結体21
1の連通孔203と連通する。この連通穴の近傍には溝
263が形成されており、当該溝263内に前記内部連
結体261の頭部を挿入した状態で分割体210Aと2
10Bとを合致させることにより、内部連結体261が
分割体210Aと210Bとで挟持される。このとき、
内部連結体261の嵌合凸部に設けられた突起210
a,210b,210c,…が外部へ突出するようにな
っている。また、分割体210A,210Bの上部内側
には仕切板265が設けられ、当該仕切板265と分割
体210A,210Bの一部とで囲まれる空間内にはビ
ー玉等の複数の小球239が転動自在に設けられる。そ
して分割体210Aの内側に設けられた支軸231には
前記バネ209の先端部が係止される。
【0033】最後部の連結体221は、分割体221
A,221Bと内部連結体271とで構成されている。
分割体221A,221Bの内側には溝273が形成さ
れており、当該溝273内に前記内部連結体271の頭
部を挿入した状態で分割体221Aと221Bとを合致
させることにより、内部連結体271が分割体221A
と221Bとで挟持される。内部連結体271の頭部に
は嵌合凹部が形成され、当該嵌合凹部には複数の段部が
同心円状に設けられている。取手241は、2分割され
た上側部241Aと下側部241Bとで構成されてい
る。取手241には装着部242が設けられ、当該装着
部242を分割体221Aと221Bとで挟持すること
により、連結体221が取手241に装着される。
【0034】最前部の連結体210と最後部の連結体2
21との間に係止された連結部材207の弾発力によっ
て、連鎖状に嵌合された複数の連結体210,211,
212,…,221が圧接状態に連結される。
【0035】以上のごとく、各連結体は内部連結体と、
当該内部連結体を覆う外部体とで構成し、各内部連結体
の一端には嵌合凹部を設け、他端には嵌合凸部を設けて
構成したので、同一形状の部品を製造して組み付けるこ
とにより、容易に玩具装置を組み立てることができ、製
造コストの低減と組立工程の簡略化を図ることができ
る。また、前段の連結体の嵌合凸部を次段の連結体の嵌
合凹部へ嵌合させたときに、当該嵌合凸部に形成された
突起が嵌合凹部に同心円状に形成された段部と当接す
る。これにより、各可動機構を上下左右の任意の方向に
屈曲させ、または回転させてその位置で保持させること
ができる。また、突起が同心円状に形成された段部と当
接しているので、「カチッ、カチッ」とクリック音を発
生させながら屈曲させ、若しくは回転させることができ
る。このようなそれぞれの可動機構が上下左右の任意の
方向に回動し、若しくは屈曲するので、玩具装置201
全体を様々な形態、例えば蛇のような形態に変形させる
ことができる。また、このような種々の形態の変化を容
易、且つ迅速に行うことができる。
【0036】尚、上記に示した実施の形態では連結部材
207を芯線208と、当該芯線208に係止されるバ
ネ209とで構成したが、連結部材全体をバネ部材、ゴ
ム部材などの弾発力を有する部材によって構成しても良
い。また、図6及び図7に示した実施の形態では、中間
部に位置する内部連結体のそれぞれには、その一端に嵌
合凸部が設けられると共に、他端に嵌合凹部が設けられ
ているが、本発明はこれに限定されることなく以下のよ
うに構成しても良い。すなわち、連鎖状に嵌合される中
間部の内部連結体の内、1つおきに配置された内部連結
体の両端には、嵌合凹部だけを設けると共に、この嵌合
凹部が設けられた内部連結体以外の各内部連結体の両端
には、嵌合凸部だけを設けて構成しても良い。すなわ
ち、嵌合凹部だけを両端に設けた内部連結体と、嵌合凸
部だけを両端に設けた内部連結体とを交互に連結して構
成してもよい。
【0037】
【実施例】図1乃至図3に示した本発明に係る玩具装置
1の組立を説明する。まず、取手41を組み立てる。す
なわち、上側部41Aの支軸43,45,47,49の
それぞれの挿入孔からビスを挿入して、各ビスを下側部
41B側の軸受けにネジ止めすることにより、上側部4
1Aを下側部41Bへ固定する。これにより、取手41
には芯線8の端部を装着するための装着部42が形成さ
れる。次に、上記装着部42へ芯線8の端部を装着した
状態で取手41へ最後部の連結体21を取り付ける。す
なわち、連結体21の凹部40へ装着部42を装着した
状態で下側部21B側の支軸23,25のそれぞれの挿
入孔からビスを挿入して、各ビスを上側部21A側の軸
受けにネジ止めすることにより、上側部21Aを下側部
21Bへ固定する。これにより、最後部の連結体21が
取手41へ固定される。次に、中間部の連結体20,1
9,18,…,11の順番でそれぞれの連通孔3へ連結
部材7の先端を通す。そして、連結部材7の先端を支軸
35へ装着した状態で最前部の連結体10を組み立て
る。このとき、全ての連結体を嵌合させたときに連結部
材7のバネ9を伸長させた状態で連結部材7の先端が支
軸35へ装着される。そして、右側部10A側の軸受け
33の挿入孔からビスを挿入して、当該ビスを左側部1
0B側の支軸37にネジ止めすることにより、左側部1
0Bを右側部10Aへ固定する。このとき、複数の小球
39が連結体10内に収容される。
【0038】尚、図4及び図5に示した玩具装置101
の組立についても前述したと同様であり、詳細な説明を
省略する。
【0039】次に、図6及び図7に示した本発明に係る
玩具装置201の組立を説明する。まず、取手241を
組み立てる場合は、上側部241Aと下側部241Bと
を当接した状態でこの当接部に超音波振動を与える。こ
の超音波振動による発熱で当接部が溶け出して上側部2
41Aと下側部241Bとが確実に接着される。同様
に、最前部の連結体210を組み立てる場合も超音波振
動を用いて行う。すなわち、溝263内に内部連結体2
61の頭部を挿入して分割体210Aと210Bとを合
致させた状態で分割体210Aと210Bとの当接部に
超音波振動を与える。この超音波振動による発熱で当接
部が溶け出して分割体210Aと210Bとが確実に接
着される。これにより、内部連結体261が分割体21
0Aと210Bとで確実に挟持される。尚、上記以外の
組立工程については前述したと同様であり、詳細な説明
を省略する。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願請求項1
に記載の可動機構は、少なくとも一対の連結体を有し、
一方の連結体には嵌合凸部が設けられ、当該嵌合凸部に
は1又は2以上の突起が設けられている。他方の連結体
には前記一方の連結体の嵌合凸部と嵌合する嵌合凹部が
設けられている。そして、嵌合凸部を嵌合凹部へ圧接し
た状態で保持する保持手段を有し、嵌合凹部には段部が
同心円状に設けられており、嵌合凸部を嵌合凹部へ嵌合
させたときに、前記1又は2以上の突起が同心円状に形
成された段部と当接するので、可動機構を上下左右の任
意の方向に屈曲させ、その位置で保持させることができ
るという効果を有する。また、突起が同心円状に形成さ
れた段部と当接しているので、「カチッ、カチッ」とク
リック音を発生させながら屈曲させ、若しくは回転させ
ることができるという効果を有する。
【0041】また、本願請求項2に記載の可動機構は、
少なくとも一対の連結体を有し、一方の連結体には嵌合
凸部が設けられ、当該嵌合凸部には段部が同心円状に設
けられている。また、他方の連結体には前記一方の連結
体の嵌合凸部と嵌合する嵌合凹部が設けられ、当該嵌合
凹部には1又は2以上の突起が設けられている。そし
て、嵌合凸部を嵌合凹部へ圧接した状態で保持する保持
手段を有し、嵌合凸部を嵌合凹部へ嵌合させたときに、
前記1又は2以上の突起が同心円状に形成された段部と
当接するので、可動機構を上下左右の任意の方向に屈曲
させ、その位置で保持させることができるという効果を
有する。また、突起が同心円状に形成された段部と当接
しているので、「カチッ、カチッ」とクリック音を発生
させながら屈曲させ、若しくは回転させることができる
という効果を有する。
【0042】また、本願請求項3に記載の玩具装置は、
連鎖状に嵌合される複数の連結体を有し、隣り合う一対
の連結体によってそれぞれ可動機構を形成する。そし
て、連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少なくとも
最前部と最後部を除く他の連結体には、前記嵌合凸部と
前記嵌合凹部とを連通する連通孔が設けられている。こ
の連通孔には弾発力を有する連結部材が通され、連結部
材の一端が最前部の連結体内に係止され、連結部材の他
端が最後部の連結体内に係止されている。そして、最前
部の連結体と最後部の連結体との間に係止された連結部
材の弾発力によって連鎖状に嵌合された複数の連結体が
圧接した状態に連結されるので、上下左右の任意の方向
に屈曲させ、若しくは回転させることができ、且つその
位置で保持させることができるという効果を有する。ま
た、突起が同心円状に形成された段部と当接しているの
で、「カチッ、カチッ」とクリック音を発生させながら
屈曲させ、若しくは回転させることができるので、簡単
な構成で興趣性の高い玩具装置を実現することができる
という効果を有する。
【0043】また、本願請求項4に記載の玩具装置は、
連鎖状に嵌合される複数の連結体を有し、この連鎖状に
嵌合される複数の連結体の内、少なくとも最前部と最後
部を除く他の連結体には、前記嵌合凸部と前記嵌合凹部
とを連通する連通孔が設けられている。この連通孔には
弾発力を有する連結部材が通され、連結部材の一端が最
前部の連結体内に係止され、連結部材の他端が最後部の
連結体内に係止されている。そして、最前部の連結体と
最後部の連結体との間に係止された連結部材の弾発力に
よって連鎖状に嵌合された複数の連結体が圧接した状態
に連結されるので、上下左右の任意の方向に屈曲させ、
若しくは回転させることができ、且つその位置で保持さ
せることができるという効果を有する。また、突起が同
心円状に形成された段部と当接しているので、「カチ
ッ、カチッ」とクリック音を発生させながら屈曲させ、
若しくは回転させることができるので、簡単な構成で興
趣性の高い玩具装置を実現することができるという効果
を有する。また、前記連鎖状に嵌合される複数の連結体
の内、少なくとも最前部と最後部の連結体を除く他の連
結体のそれぞれには、その一端に嵌合凸部が設けられ、
他端に嵌合凹部が設けられているので、これらの連結体
の形状を単一化することによりコストの低減を図ること
ができるという効果を有する。
【0044】また、本願請求項5に記載の玩具装置は、
連鎖状に嵌合される複数の連結体を有し、この連鎖状に
嵌合される複数の連結体の内、少なくとも最前部と最後
部を除く他の連結体には、前記嵌合凸部と前記嵌合凹部
とを連通する連通孔が設けられている。この連通孔には
弾発力を有する連結部材が通され、連結部材の一端が最
前部の連結体内に係止され、連結部材の他端が最後部の
連結体内に係止されている。そして、最前部の連結体と
最後部の連結体との間に係止された連結部材の弾発力に
よって連鎖状に嵌合された複数の連結体が圧接した状態
に連結されるので、上下左右の任意の方向に屈曲させ、
若しくは回転させることができ、且つその位置で保持さ
せることができるという効果を有する。また、突起が同
心円状に形成された段部と当接しているので、「カチ
ッ、カチッ」とクリック音を発生させながら屈曲させ、
若しくは回転させることができるので、簡単な構成で興
趣性の高い玩具装置を実現することができるという効果
を有する。そして、連鎖状に嵌合される複数の連結体の
内、少なくとも最前部と最後部の連結体を除く他の複数
の連結体は、第1の連結体と第2の連結体とが交互に配
置され、第1の連結体はその両端に嵌合凸部が設けら
れ、第2の連結体はその両端に嵌合凹部が設けられてい
るので、連結体の形状を簡略化することによりコストの
低減を図ることができるという効果を有する。
【0045】また、本願請求項6に記載の玩具装置は、
連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少なくとも最前
部と最後部の連結体を除く他の連結体のそれぞれは、内
部連結体と当該内部連結体を覆う外部体とで構成すると
共に、内部連結体にはその一端に嵌合凸部を設け他端に
嵌合凹部を設けて構成したので、同一形状の部品を製造
して組み付けることにより、容易に玩具装置を組み立て
ることができ、製造コストの低減と組立工程の簡略化を
図ることができるという効果を有する。また、前段の連
結体の嵌合凸部を次段の連結体の嵌合凹部へ嵌合させた
ときに、突起が同心円状に形成された段部と当接するの
で、各可動機構を上下左右の任意の方向に屈曲させ、そ
の位置で保持させることができる。また、突起が同心円
状に形成された段部と当接しているので、「カチッ、カ
チッ」とクリック音を発生させながら屈曲させ、若しく
は回転させることができ、簡単な構成で興趣性の高い玩
具装置を実現することができるという効果を有する。ま
た、それぞれの可動機構が上下左右の任意の方向に回動
し、若しくは屈曲するので、玩具装置全体を様々な形
態、例えば蛇のような形態に変形させることができ、こ
のような種々の形態の変化を容易、且つ迅速に行うこと
ができるという効果を有する。
【0046】また、本願請求項7に記載の玩具装置は、
連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少なくとも最前
部と最後部の連結体を除く他の連結体のそれぞれは、内
部連結体と、当該内部連結体を覆う外部体とで構成さ
れ、複数の内部連結体は第1の内部連結体と第2の内部
連結体とが交互に配置されている。そして、第1の内部
連結体はその両端に嵌合凸部が設けられ、第2の内部連
結体はその両端に嵌合凹部が設けられているので、同一
形状の部品を製造して組み付けることにより、容易に玩
具装置を組み立てることができ、製造コストの低減と組
立工程の簡略化を図ることができるという効果を有す
る。また、前段の連結体の嵌合凸部を次段の連結体の嵌
合凹部へ嵌合させたときに、突起が同心円状に形成され
た段部と当接するので、各可動機構を上下左右の任意の
方向に屈曲させ、その位置で保持させることができる。
また、突起が同心円状に形成された段部と当接している
ので、「カチッ、カチッ」とクリック音を発生させなが
ら屈曲させ、若しくは回転させることができ、簡単な構
成で興趣性の高い玩具装置を実現することができるとい
う効果を有する。また、それぞれの可動機構が上下左右
の任意の方向に回動し、若しくは屈曲するので、玩具装
置全体を様々な形態、例えば蛇のような形態に変形させ
ることができ、このような種々の形態の変化を容易、且
つ迅速に行うことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可動機構とその可動機構を用いた
玩具装置の分解斜視図である。
【図2】本発明に係る可動機構とその可動機構を用いた
玩具装置の全体斜視図である。
【図3】本発明に係る可動機構とその可動機構を用いた
玩具装置の断面図である。
【図4】本発明に係る他の実施の形態の可動機構とその
可動機構を用いた玩具装置の一部を示した斜視図であ
る。
【図5】図4に示した可動機構とその可動機構を用いた
玩具装置の一部を示した断面図である。
【図6】本発明に係るその他の実施の形態の可動機構と
その可動機構を用いた玩具装置の分解斜視図である。
【図7】図6に示した可動機構とその可動機構を用いた
玩具装置の断面図である。
【符号の説明】
1 玩具装置 3 連通孔 5 嵌合凹部 6 嵌合凸部 7 連結部材 8 芯線 9 バネ 10 連結体 10a 突起 10b 突起 10c 突起 10d 突起 11 連結体 12 連結体 13 連結体 13a 突起 13b 突起 13c 突起 13d 突起 14 連結体 15 連結体 16 連結体 17 連結体 18 連結体 19 連結体 20 連結体 21 連結体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る可動機構。 (イ)少なくとも一対の連結体を有すること。 (ロ)一方の連結体には、嵌合凸部が設けられているこ
    と。 (ハ)前記嵌合凸部には、1又は2以上の突起が設けら
    れていること。 (ニ)他方の連結体には、前記一方の連結体の嵌合凸部
    と嵌合する嵌合凹部が設けられていること。 (ホ)前記嵌合凹部には、段部が同心円状に設けられて
    いること。 (ヘ)前記嵌合凸部を前記嵌合凹部へ嵌合させたとき
    に、前記1又は2以上の突起が前記同心円状に形成され
    た段部と当接すること。 (ト)前記嵌合凸部を前記嵌合凹部へ圧接した状態で保
    持する保持手段を有すること。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る可動機構。 (イ)少なくとも一対の連結体を有すること。 (ロ)一方の連結体には、嵌合凸部が設けられているこ
    と。 (ハ)前記嵌合凸部には、段部が同心円状に設けられて
    いること。 (ニ)他方の連結体には、前記一方の連結体の嵌合凸部
    と嵌合する嵌合凹部が設けられていること。 (ホ)前記嵌合凹部には、1又は2以上の突起が設けら
    れていること。 (ヘ)前記嵌合凸部を前記嵌合凹部へ嵌合させたとき
    に、前記1又は2以上の突起が前記同心円状に形成され
    た段部と当接すること。 (ト)前記嵌合凸部を前記嵌合凹部へ圧接した状態で保
    持する保持手段を有すること。
  3. 【請求項3】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る請求項1若しくは請求項2に記載の可動機構を用いた
    玩具装置。 (イ)連鎖状に嵌合される複数の連結体を有すること。 (ロ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、隣り
    合う一対の連結体によってそれぞれ請求項1又は請求項
    2に記載の可動機構を形成していること。 (ハ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少な
    くとも最前部と最後部を除く他の連結体には、前記嵌合
    凸部と前記嵌合凹部とを連通する連通孔が設けられてい
    ること。 (ニ)前記連通孔には、弾発力を有する連結部材が通さ
    れていること。 (ホ)前記連結部材の一端が前記最前部の連結体内に係
    止され、前記連結部材の他端が前記最後部の連結体内に
    係止されていること。 (ヘ)前記最前部の連結体と最後部の連結体との間に係
    止された連結部材の弾発力によって前記連鎖状に嵌合さ
    れた複数の連結体が圧接した状態に連結されること。
  4. 【請求項4】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る請求項3に記載の玩具装置。 (イ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少な
    くとも最前部と最後部の連結体を除く他の連結体のそれ
    ぞれには、その一端に嵌合凸部が設けられ、他端に嵌合
    凹部が設けられていること。
  5. 【請求項5】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る請求項3に記載の玩具装置。 (イ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少な
    くとも最前部と最後部の連結体を除く他の複数の連結体
    は、第1の連結体と第2の連結体とが交互に配置されて
    いること。 (ロ)前記第1の連結体は、その両端に嵌合凸部が設け
    られていること。 (ハ)前記第2の連結体は、その両端に嵌合凹部が設け
    られていること。
  6. 【請求項6】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る請求項3又は請求項4に記載の玩具装置。 (イ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少な
    くとも最前部と最後部の連結体を除く他の連結体のそれ
    ぞれは、内部連結体と、当該内部連結体を覆う外部体と
    で構成されていること。 (ロ)前記内部連結体は、その一端に嵌合凸部が設けら
    れ、他端に嵌合凹部が設けられていること。
  7. 【請求項7】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る請求項3又は請求項5に記載の玩具装置。 (イ)前記連鎖状に嵌合される複数の連結体の内、少な
    くとも最前部と最後部の連結体を除く他の連結体のそれ
    ぞれは、内部連結体と、当該内部連結体を覆う外部体と
    で構成されていること。 (ロ)前記複数の内部連結体は、第1の内部連結体と第
    2の内部連結体とが交互に配置されていること。 (ハ)前記第1の内部連結体は、その両端に嵌合凸部が
    設けられていること。 (ニ)前記第2の内部連結体は、その両端に嵌合凹部が
    設けられていること。
JP32231996A 1996-11-18 1996-11-18 可動機構とその可動機構を用いた玩具装置 Pending JPH10146466A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32231996A JPH10146466A (ja) 1996-11-18 1996-11-18 可動機構とその可動機構を用いた玩具装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32231996A JPH10146466A (ja) 1996-11-18 1996-11-18 可動機構とその可動機構を用いた玩具装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10146466A true JPH10146466A (ja) 1998-06-02

Family

ID=18142313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32231996A Pending JPH10146466A (ja) 1996-11-18 1996-11-18 可動機構とその可動機構を用いた玩具装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10146466A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021027984A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 株式会社バンダイ 可動構造および玩具
JP2021027852A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 株式会社バンダイ 可動構造および玩具
JP2023035462A (ja) * 2021-09-01 2023-03-13 株式会社バンダイ 玩具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021027984A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 株式会社バンダイ 可動構造および玩具
JP2021027852A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 株式会社バンダイ 可動構造および玩具
JP2023035462A (ja) * 2021-09-01 2023-03-13 株式会社バンダイ 玩具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0498966B1 (en) Toy that can be assembled independently by a child
US5334073A (en) Crash dummy figures
US7824418B2 (en) Electrical depilator
JPH10146466A (ja) 可動機構とその可動機構を用いた玩具装置
TWI699796B (zh) 按鍵開關
JP2016506798A (ja) グリップ部材を備えた装飾部品
JPH08221057A (ja) オルゴールの演奏部ユニット及びこれを備えたオルゴール
JP2003002522A (ja) 塗膜転写具
WO2024062970A1 (ja) 模型玩具、及び可動構造体
US8280553B2 (en) Lip moving device for use in robots
US5713782A (en) Baby rattle and a toy comprising a baby rattle
JP2004106115A (ja) ロボットハンドの指駆動機構及びロボットハンド
JPS60139277A (ja) 組立おもちや等の連結体
TWI739638B (zh) 扭力結構
AU707953B1 (en) Connection structure for components for toy
JP2019202074A (ja) 人形の腰部関節構造及び人形
JPS6341025Y2 (ja)
JP7474108B2 (ja) 可動構造および玩具
JP7105105B2 (ja) 人形の関節構造及び人形
JPH1119032A (ja) 内視鏡の湾曲装置
JPH10137452A (ja) 可動機構とその可動機構を用いた玩具装置
JP7450104B1 (ja) 模型玩具、及び装飾部品
JP3193719B2 (ja) 教育玩具構成部品
JPS6228152Y2 (ja)
CN115350481B (zh) 模型玩具和关节构造

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010402