JPH1014643A - 食品保温容器 - Google Patents

食品保温容器

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JPH1014643A
JPH1014643A JP8169125A JP16912596A JPH1014643A JP H1014643 A JPH1014643 A JP H1014643A JP 8169125 A JP8169125 A JP 8169125A JP 16912596 A JP16912596 A JP 16912596A JP H1014643 A JPH1014643 A JP H1014643A
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JP
Japan
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container
lid
main body
positioning
food
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Pending
Application number
JP8169125A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Iwakura
良一 岩倉
Hiroshi Tsujita
宏 辻田
Makoto Nakano
誠 仲野
Katsuyuki Ohashi
克行 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Silver Seiko Ltd
Zojirushi Corp
Original Assignee
Silver Seiko Ltd
Zojirushi Corp
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Publication date
Application filed by Silver Seiko Ltd, Zojirushi Corp filed Critical Silver Seiko Ltd
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Publication of JPH1014643A publication Critical patent/JPH1014643A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】食品保温容器において、簡単かつ確実に蓋兼用
容器を容器本体に取付けることができるようにするこ
と。 【解決手段】 保温構造の容器本体(11)と、本体
(22)及び蓋体(23)からなり容器本体の開口部
(11a)に着脱自在に取付けられる蓋兼用容器(1
2)とを備える。容器本体と蓋兼用容器のいずれか一方
にバックル部材(20)の基端部側を回動自在に軸支す
る。容器本体と蓋兼用容器のいずれか他方にバックル部
材の先端部側が係合される係合部(23e)を設ける。
蓋兼用容器と容器本体のいずれか一方に位置決め突起
(22h)を突設し、いずれか他方に位置決め突起が嵌
まり込む位置決め凹部(16e)を設け、バックル部材
と係合部の位置が一致した状態で容器本体に対して蓋兼
用容器を位置決め保持できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品を保温状態で
収容する携帯用ランチジャー等の食品保温容器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の食品保温容器が提供さ
れており、例えば、実公昭56−4393号公報には、
図10に示すような、食品保温容器が開示されている。
【0003】この食品保温容器は、真空二重構造であっ
て有底筒形状の容器本体1を備え、この容器本体1内
に、それぞれ本体2a,3aと、この本体2a,3aに
着脱可能な蓋体2b,3bとからなる食品収納用の内容
器2,3が収容されるようになっている。また、上記容
器本体1の上端に形成された開口部1aを閉塞する蓋と
しての機能を有すると共に、上記内容器2,3と同様に
本体4aとこの本体4aに着脱可能な蓋体4bとからな
る蓋兼用容器4が設けられている。
【0004】上記容器本体1の開口部1aに雄螺子部1
bが設けられている一方、上記蓋兼用容器4の本体4a
の下端に雌螺子部4cが設けられており、この雄螺子部
1aと雌螺子部4cとを螺合することにより、蓋兼用容
器4が容器本体1の開口部1aに取付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図10に
示す実公昭56−4393号公報に記載の食品保温容器
では、蓋兼用容器4を着脱するには、比較的大径である
上記蓋兼用容器4を使用者が手で把持し、矢印Aで示す
ように容器本体1の軸線L1回りに何回か回転させる必
要がある。よって、蓋兼用容器4の着脱操作が面倒であ
り、使用上不便である。
【0006】本発明は、上記のような従来の食品保温容
器における問題を解決するためになされたものであっ
て、簡単かつ確実に蓋兼用容器を容器本体に取付けるこ
とができるようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る食品保温容器は、保温構造の容器本体
と、本体及び該本体に着脱可能に取付けられる蓋体を有
し、上記容器本体の開口部に着脱自在に取付けられる蓋
兼用容器とを備える食品保温容器であって、上記容器本
体と蓋兼用容器のいずれか一方にバックル部材の基端部
側を回動自在に軸支すると共に、他方に上記バックル部
材の先端部側が係合される係合部を設け、かつ、上記バ
ックル部材と係合部の周方向の位置が一致する状態に蓋
兼用容器を上記容器本体に位置決め保持する位置決め手
段を設けた構成としている。
【0008】具体的には、上記容器本体が略円筒状であ
ると共に、上記位置決め手段が上記蓋兼用容器と容器本
体のいずれか一方に突設した位置決め突起と、他方に設
けた上記位置決め突起が嵌まり込む位置決め凹部とから
なることが好ましい。
【0009】かかる構成とした本発明の食品保温容器で
は、位置決め手段を構成する位置決め突起が位置決め凹
部に嵌まり込むことにより、バックル部材と係合部の位
置が一致した状態で、上記容器本体に対して蓋兼用容器
が位置決め保持される。
【0010】さらに具体的には、上記バックル部材の基
端部側を容器本体に回動自在に軸支する一方、蓋兼用容
器の蓋体に上記係合部を設けることが好ましい。
【0011】この蓋兼用容器の蓋体に係合部を設けた構
成の場合、上記蓋兼用容器の蓋体に設けた係合部と上記
蓋兼用容器の本体に設けた位置決め突起又は位置決め凹
部の周方向の位置が一致するように、本体に対して蓋体
を位置決めする第2の位置決め手段を備えることが好ま
しい。
【0012】あるいは、上記バックル部材の基端側を容
器本体に回動自在に軸支する一方、蓋兼用容器の本体に
係合部を設ける構成としてもよい。
【0013】上記蓋兼用容器の蓋体に、負圧発生時に蓋
兼用容器内に外気を導入する圧力調節手段を設けてもよ
い。
【0014】上記圧力調節手段は、具体的には、上記蓋
兼用容器の蓋体に設けた通気孔と、該通気孔に遊挿され
る弁軸と、該弁軸の蓋体外部側の端部に設けた弁頭と、
弁軸の蓋体内部側の端部に設けられ、その周縁部が蓋体
内面に密接する弁体部とを有する圧力調節弁とからなる
ことが好ましい。
【0015】蓋兼用容器内に負圧が発生した場合には、
蓋兼用容器本体内外の圧力差により圧力調節弁の弁体部
の周縁部が蓋体内面から離反し、外気が蓋兼用容器内に
導入される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1から図4は、本発明
の第1実施形態に係る食品保温容器を示している。この
食品保温容器は、有底円筒状の容器本体11と、この容
器本体11の上端の開口部11aを閉塞する蓋兼用容器
(菜入れ)12とから構成されている。
【0017】上記容器本体11は、ステンレス製であっ
て有底円筒状の内胴14と外胴15とを備え、この内胴
14と外胴15の上端部が互いに接合されている。ま
た、この内胴14と外胴15との接合部分には、樹脂製
であって円環状の肩部材16が外嵌されている。さら
に、外胴15の底部外側には、排気用のチップ管17を
覆うように、樹脂製の底部材18が取付けられている。
【0018】上記肩部材16の径方向に互いに180°
離れた位置には、径方向外向きに突出する一対の突出部
16a,16aが所要間隔をあけて設けられている。ま
た、これらの突出部16a,16aを連結するように支
軸16cが設けられている。この支軸16cには、バッ
クル部材20が回動自在に支持されている。
【0019】上記バックル部材20の基端部側には、C
字形に屈曲する軸受部20aが形成されており、この軸
受部20aが上記支軸16cに外嵌している。一方、バ
ックル部材20の先端部側には、後述する蓋兼用容器1
2の蓋体23の外形と適合するように湾曲させた湾曲部
20bが形成されており、この湾曲部20bに係合突起
20cが突設されている。
【0020】また、肩部材16の突出部16a,16a
に挟まれた箇所には、肩部材16の上端面16dから下
方側に向けて所要深さ窪ませた位置決め凹部16eが設
けられている。本実施形態では、この位置決め凹部16
eは、肩部材16の外周側が開口しているが、上端面1
6dから窪んだものであれば、肩部材16の外周側が閉
鎖された構造であってもよい。
【0021】上記蓋兼用容器12は、本体22と蓋体2
3とから構成されている。上記蓋兼用容器12の本体2
2は、深さの浅い有底円筒状であって、底壁部22a側
から順に第1部分22bと、この第1部分22bより大
径の第2部分22cとを備えている。また、この第1部
分22bと第2部分22cの接続部分の周壁部の全周に
は、径方向外向きに所要寸法突出するつば部22dが設
けられている。
【0022】また、上記つば部22dの径方向に互いに
180°離れた位置に、所要間隔をあけて一対の突出部
22f,22fが設けられている。この突出部22f,
22fに挟まれた箇所では、つば部22dが他の部分よ
りもさらに外側へ突出しており、この突出させた部分の
図において下面側に位置決め突起22hが設けられてい
る。
【0023】さらに、周壁部22eの外面には、雄ねじ
を形成するガイド壁22iが設けられている。また、こ
の雄ねじの終端部には、ガイド壁22iとつば部22d
を連結するように位置決め用の止め部22j(図3にの
み図示する。)が設けられている。
【0024】上記蓋体23は、天蓋部23aと周壁部2
3bとからなっている。天蓋部23a外面の径方向に互
いに対向する位置に、所要深さの窪み部23cがそれぞ
れ設けられている。この窪み部23cは、天蓋部23a
の周縁から中心に向けて延在しており、先端部23dを
円弧状としている。一方、窪み部23cの蓋体23周縁
側には、係合凹部23eが設けられている。
【0025】上記蓋体23の周壁部23bには、上記窪
み部23cの両側部と連続し、かつ、径方向外向きに突
出する一対の保護壁部23f,23fが所要間隔をあけ
て設けられている。この保護壁部23f,23fに挟ま
れた箇所では、蓋体23の周壁部23eが他の部分より
外側に膨出している。
【0026】また、蓋体23の天蓋部23aには、図4
(A)〜(B)に示すように、通気孔27が設けられて
おり、この通気孔27に圧力調節弁28が取り付けられ
ている。
【0027】上記通気孔27は、図4(C)に示すよう
に天蓋部23aを板厚方向に貫通する円形孔27aの両
側に着座部27b,27cが対向して設けられた長穴形
状である。なお、この通気孔27の形状は特に限定され
ないが、金型強度や洗浄のしやすさから長穴形状が好ま
しい。
【0028】上記圧力調節弁28は、弾性材料からな
り、図4(A)に示すように、短円柱状の弁頭28a
と、この弁頭28aより小径の弁軸28bと、弁頭28
aより大径な傘状を呈する弁体部28cとを備えてい
る。なお、弁頭28aの外径は上記通気孔27の長軸側
の幅よりも小さく短軸側の幅よりも大きい。また、上記
弁軸28bの外径は、通気孔27の短軸側の幅よりも小
さい。さらに、上記弁体部28cの外径は上記通気孔2
7の長軸側の幅よりも大きい。
【0029】さらに、蓋体23の周壁部23b内側に
は、図1及び図2(B)に示すように、径方向に互いに
対向する位置に、上記本体22の雄ねじに螺合する雌ね
じを形成するガイド突条23hが設けられている。
【0030】上記容器本体11の内部には、第1の内容
器(飯器)29と第2の内容器(汁器)30が重ねて収
容されている。
【0031】上記第1の内容器29は、本体29aと、
この本体29aに着脱可能に取付けられる蓋体29bと
を備えている。蓋体29aは、ケース29c内に断熱部
材29dを収容した構造である。また、上記第2の内容
器30も、第1の内容器29と同様に、本体30aと着
脱可能な蓋体30bとを備えており、蓋体30bに圧力
調節弁32が設けられている。
【0032】上記構成からなる食品保温容器を使用する
際には、まず、容器本体11の開口部11aより、第1
及び第2の内容器29,30を容器本体11の内部に収
納する。
【0033】また、上記蓋兼用容器12の本体22に蓋
体23を取付ける。具体的には、本体22の周壁部22
eに蓋体23の周壁部23bを被せると共に、本体22
側に設けたガイド壁22iからなる雄ねじに蓋体23側
のガイド突条23hからなる雌ねじを螺合し、本体22
の軸線L2回りに蓋体23を回転させる。蓋体23を所
要量回転させると、ガイド突条23hの先端が止め部2
2jに係止され、蓋体23をそれ以上回転できない状態
となる。この状態で蓋体23は本体22に完全に取り付
けられており、本体22の周壁部22eの上端が蓋体2
3に取付けられた環状のシールゴム31に当接すると共
に、蓋体23の周壁部23bの下端がつば部22dの上
面に当接する。また、この状態で、容器本体22の突出
部22f,22fと蓋体23の保護壁部23f,23f
の周方向の位置が一致し、かつ、係合凹部23eと位置
決め突起22hも周方向に同位置に配置される。すなわ
ち、本実施形態では、上記ガイド突条23hの先端と止
め部22jが、係合凹部23eと位置決め突起22hの
位置決め手段を構成している。
【0034】次に、本体22を下側にして容器本体11
の開口部11aに蓋体12を取付ける。この時、肩部材
16のバックル部材20を設けた位置と、蓋兼用容器1
2の蓋体23に設けた係止凹部23eの位置が一致して
いないと、つば部22dの下面に設けた位置決め突起2
2hが肩部材16の上端面16dに乗った状態となる。
この状態で、容器本体11の軸線L3まわりに蓋兼用容
器12を回転させると、蓋兼用容器12側の位置決め突
起22hが、容器本体11側の位置決め凹部16eに嵌
まり込み、蓋兼用容器12が回転不可となる。この状態
では、容器本体11側のバックル部材20と蓋兼用容器
12側の係合凹部23eの位置が一致している。
【0035】次に、バックル部材20を上向きに回動し
て、バックル部材20の係合突起20cを蓋兼用容器1
2の蓋体23の係合凹部23eに嵌め込み、バックル部
材20により蓋兼用容器12を容器本体13に締付固定
する。
【0036】このように、本実施形態の食品保温容器で
は、容器本体11に位置決め凹部16eが設けられてい
る一方、蓋兼用容器12の本体22に位置決め突起22
hが設けられているため、位置決め凹部16eに位置決
め突起22hが嵌まり込むように、蓋兼用容器12を回
転させるだけで、バックル部材20と係合凹部23eの
周方向の位置が一致するように、容器本体11に対して
兼用容器12を簡単に位置決めすることができる。ま
た、上記位置決め凹部16eに位置決め突起22hが嵌
め込まれていない状態では、位置決め突起22hの高さ
分だけ、蓋兼用容器12が肩部材16の上端面16dか
ら浮いた状態となり、バックル部材20の係止突起20
cを係止凹部23dに係合することができない。よっ
て、容器本体11に対する蓋兼用容器12の位置決めが
不十分な状態で容器本体11に蓋兼用容器12を取付け
てしまうことがない。
【0037】上記のようにバックル部材20により蓋兼
用容器12を容器本体11に取付けた状態では、蓋兼用
容器12の本体22のつば部22dが肩部材16の上端
面16dに載置され、容器本体11内のシールは、蓋兼
用容器12のつば部22dと容器本体11の肩部材16
の上端面16dとの接触によりなされている。よって、
シール面の面積が広く、容器本体11内の気密性及び保
温力が高い。
【0038】また、上記つば部22dは、蓋兼用容器1
2の本体22の補強リブとして機能するため、本体22
は高い剛性を有する。
【0039】さらに、蓋兼用容器12内のシールは、本
体22のつば部22dと蓋体23の周壁部23bの下端
縁との接触及び本体22の周壁部22eの上端部とシー
ル部材31の接触によりなされているため、シール面の
面積が広く、蓋兼用容器12内の気密性及び保温力が高
い。
【0040】一方、上記のようにバックル部材20で蓋
兼用容器12を容器本体11に取付けた状態では、バッ
クル部材20は、その先端部側が窪み部23c内に位置
していると共に、バックル部材20の基端部側と先端部
側の中間位置は保護壁部23f,23fに挟まれてい
る。また、バックル部材20の基端部側は突出部16
a,16aに挟まれている。このように、蓋兼用容器1
2の締付固定完了時にはバックル部材20の両側部が蓋
兼用容器12や容器本体11により保護されているた
め、バックル部材20の側部に力が作用して破損するの
を防止することができる。また、上記のようにバックル
部材20の先端部側が窪み部23b内に位置しおり、蓋
体23の天蓋部23aから突出していないため、この食
品保温容器を布製袋等に収容する場合に、バックル部材
20が邪魔になることがない。
【0041】次に、蓋兼用容器12の圧力調節弁28の
作用について説明する。通常時の圧力調節弁28は、図
4(A)に示すように、弁体部28cの周縁部28dが
蓋体23の天蓋部23a内側に密着し、蓋兼用容器12
内は気密状態にある。
【0042】一方、本体22に高温の食品を収容して直
ぐに蓋体23を閉めると、その後食品が冷めて蓋兼用容
器12内に大きな負圧が発生する場合がある。この場
合、弁体部28cの上下面に作用する蓋兼用容器12内
外の圧力差により図4(B)に示すように弁体部28c
が捲れ、弁体部28cの周縁部28dが天蓋部23a内
面から離反する。そのため、図4(B)において一点鎖
線で示すように、蓋兼用容器12内に外気が導入され、
蓋兼用容器12内の圧力が上昇する。このように、本実
施形態では、蓋兼用容器12内に負圧が発生することに
より、蓋体22を本体23から外すことができなくなる
のを防止することができる。
【0043】図5から図7は、本発明の第2実施形態を
示している。上記第1実施形態では蓋兼用容器12の蓋
体23にバックル部材20の係合突起20cを係合する
ための係止凹部23eが設けられているに対し、この第
2実施形態では蓋兼用容器12の本体42にバックル部
材45の係合突起45dを係合するようにしている。
【0044】すなわち、蓋兼用容器12は本体42と蓋
体43とからなり、本体42のつば部42aの径方向に
互いに180°離れた位置に、径方向外向きに突出する
台形状の突出片42bが設けられており、この突出片4
2bの先端部に図において上向きに突出する係合突起4
2cが設けられている。また、この突出片42bの基端
部には図において下向きに突出する位置決め突起42d
が設けられている。さらに、本体42の周壁部42eに
は、雄ねじを形成するガイド壁部42fと止め部42g
が設けられている。
【0045】蓋兼用容器12の蓋体43は、その周壁部
43a内側に雌ねじを形成するガイド突条43bが設け
られている。ただし、上記のように本体42に係止突起
42cが設けられているため、蓋体43には、第1実施
形態の蓋体23のような係止凹部や保護壁部は設けられ
ていない。
【0046】また、第2実施形態では、バックル部材4
5及びその容器本体11への支持構造が第1実施形態と
異なっている。すなわち、バックル部材45は、略三角
形状であって、その基端部側に切欠45aを設けると共
に、この切欠45aを横切るように軸部45bが設けら
れている。また、バックル部材45の先端部側には壁部
45cが上記軸部45bと略平行に設けられており、こ
の壁部45cの先端に、上記軸部45b側に突出する係
合突起45dが設けられている。
【0047】容器本体11の肩部材46には、径方向に
互いに180°離れた位置に、径方向外向きに突出する
突出部46aが設けられており、この突出部46aには
下側が開口した軸穴46bが設けられている。この軸穴
46b内には、上記バックル部材45の軸部45bが回
動自在に収容されている。また、上記肩部材46には、
上記突出部46aを突設した箇所に、肩部材46の上端
面46cから下方側に向けて径方向内向きに所要深さ窪
ませた位置決め凹部46dが設けられている。なお、バ
ックル部材45の最先端部には、使用者が摘まみ易いよ
うに窪み部45eが設けられている。
【0048】容器本体11の内部には、1個の内容器4
8のみが収容されており、この内容器48は第1実施形
態の第2の内容器29と同様に本体48aと断熱構造の
蓋体48bとを備えている。
【0049】第2実施形態の食品保温容器も、容器本体
11に位置決め凹部46dが設けられている一方、蓋兼
用容器12の本体42に位置決め突起42dが設けられ
ているため、位置決め凹部46dに位置決め突起42d
が嵌まり込むように、蓋兼用容器12を回転させるだけ
で、バックル部材45と係止突起42cの周方向の位置
が一致するように容器本体11に対して兼用容器12を
位置決めすることができる。
【0050】また、この第2実施形態では、バックル部
材45の軸部45bと係止突起45dの間に挟持される
のは、肩部材46と蓋兼用容器12の本体42のつば部
42aの2部材である。よって、製造工程等に起因する
寸法誤差がある場合にも、その影響を受けることなく確
実にバックル部材45により蓋兼用容器12を容器本体
11に締付固定することができる。第2実施形態のその
他の構成及び作用は上記した第1実施形態と同様である
ので、同一の部材には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0051】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、図
8(A)に示すように、上記蓋兼用容器12の蓋体2
3,43に取付けた圧力調節弁50の弁体部50aを小
径とし、通気孔27の縁部から弁体部50aの周縁部5
0bまでの距離aを、上記図4に示す圧力調節弁28の
場合よりも小さく設定してもよい。
【0052】この場合、容器本体12内の圧力が高圧に
なり過ぎると、弁体部50aの上下面に作用する容器本
体12内の圧力と容器本体12外の圧力の圧力差により
圧力調節弁26に作用する図において上向きの力Fが過
大となる。そのため、弁体部50aを小径とした場合、
図8(B)で示すように、力Fにより圧力調節弁50が
通気孔27から抜け出る。このように圧力調節弁50を
図8に示すような構造とすれば、容器本体12内の圧力
が高圧になると容器本体12内の圧力が解放される。
【0053】また、図9(A)に示すように、圧力調節
弁52の弁体部52aを小径とすると共に、弁軸52b
に圧力調節弁52よりも硬質な樹脂等からなる筒部材5
3を挿通する構成としてもよい。筒部材53の下端周縁
には突出部53aが設けられており、この突出部53a
が蓋体23,43に係止されている。容器本体12内の
圧力が上昇して上向きの力Fが増大すると、図9(B)
に示すように上記突出部53aと蓋体23,43下面と
の係合が解除され、圧力調節弁52は筒部材53ごと通
気孔27から抜け出る。
【0054】この図9の例では、上記突出部53と蓋体
23,43下面の係合により、上記上向きの力Fが支承
されるため、突出部53aの突出寸法を適切に設定する
ことにより、通常範囲での容器本体12内の圧力上昇で
は圧力調節弁52が外れることがなく良好な気密性が得
られる一方、容器本体12内の圧力が高圧になり過ぎた
場合には、圧力調節弁52が通気孔27から抜け出て確
実に容器本体12内の圧力が解放される。
【0055】また、上記第1及び第2実施形態では、バ
ックル部材20,45を容器本体11側に軸支する一
方、蓋兼用容器12側に係合凹部23eや係合突起42
cを設けているが、バックル部材を蓋兼用容器12側に
軸支する一方、容器本体11側にバックル部材の先端側
を係合する係合部を設けてもよい。
【0056】さらに、バックル部材の先端部側に係合凹
部を設け、この係合凹部を容器本体又は蓋体側に設けた
係合突起に係合させる構成としてもよい。
【0057】さらにまた、上記第1及び第2実施形態に
おける容器本体に対して蓋兼用容器を位置決めする位置
決め手段は、位置決め凹部を容器本体側に設ける一方、
位置決め突起を蓋兼用容器側に設けた構成としている
が、位置決め凹部を蓋兼用容器側に設ける一方、位置決
め突起を容器本体側に設けた構成としてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る食品保温容器では、位置決め手段として、蓋兼用
容器と容器本体のいずれか一方に位置決め突起を設け、
いずれか他方に位置決め凹部を設けているため、容器本
体の軸線まわりに蓋兼用容器を回転させれば、位置決め
手段を構成する位置決め突起が位置決め凹部に嵌まり込
み、バックル部材と係合部の周方向の位置が一致した状
態で、容器本体に対して蓋兼用容器が位置決め保持され
る。よって、この食品保温容器では、容器本体に対して
蓋兼用容器を簡単に位置決めしてバックル部材により蓋
兼用容器を容器本体に締付固定することができる。
【0059】また、蓋兼用容器の蓋体に、負圧発生時に
蓋兼用容器内に外気を導入する圧力調節手段を設けた場
合には、蓋兼用容器内に収容された高温の食品が冷える
ことにより蓋兼用容器内に負圧が発生したとしても、蓋
容器本体内外の圧力差により圧力調節弁の弁体部の周縁
部が蓋体内面から離反し、外気が蓋兼用容器内に導入さ
れる。よって、上記負圧により蓋兼用容器の本体から蓋
体を取り外すことができなくなるのを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る食品保温容器を
示す縦断面図である。
【図2】 (A)は図1の食品保温容器の平面図、
(B)は図1の食品保温容器の一部破断要部側面図であ
る。
【図3】 図1の食品保温容器を示す要部分解斜視図で
ある。
【図4】 (A)は通常時の圧力調節弁を示す部分拡大
断面図、(B)は負圧発生時の圧力調節弁を示す部分拡
大断面図、(C)は圧力調節弁を示す部分拡大平面図で
ある。
【図5】 本発明の第2実施形態に係る食品保温容器を
示す縦断面図である。
【図6】 (A)は図5の食品保温容器を示す平面図、
(B)は図5の食品保温容器の一部破断要部側面図であ
る。
【図7】 図5の食品保温容器を示す要部分解斜視図で
ある。
【図8】 圧力調節弁の変形例を示し、(A)は通常時
の部分拡大図、(B)は内圧上昇時の部分拡大断面図で
ある。
【図9】 圧力調節弁の他の変形例を示し、(A)は通
常時の部分拡大図、(B)は内圧上昇時の部分拡大断面
図である。
【図10】 従来の食品保温容器を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
11 容器本体 12 蓋兼用容器 14 内胴 15 外胴 20,45 バックル部材 20c,42c,45d 係合突起 23e 係止凹部 16e,46d 位置決め凹部 22h,42d 位置決め突起 27 通気孔 28,50,52 圧力調節弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲野 誠 東京都新宿区新宿1丁目28番15号 シルバ ー精工株式会社内 (72)発明者 大橋 克行 東京都新宿区新宿1丁目28番15号 シルバ ー精工株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保温構造の容器本体と、本体及び該本体
    に着脱可能に取付けられる蓋体を有し、上記容器本体の
    開口部に着脱自在に取付けられる蓋兼用容器とを備える
    食品保温容器であって、 上記容器本体と蓋兼用容器のいずれか一方にバックル部
    材の基端部側を回動自在に軸支すると共に、他方に上記
    バックル部材の先端部側が係合される係合部を設け、か
    つ、上記バックル部材と係合部の周方向の位置が一致す
    る状態に蓋兼用容器を上記容器本体に位置決め保持する
    位置決め手段を設けたことを特徴とする食品保温容器。
  2. 【請求項2】 上記容器本体が略円筒状であると共に、
    上記位置決め手段が上記蓋兼用容器と容器本体のいずれ
    か一方に突設した位置決め突起と、他方に設けた上記位
    置決め突起が嵌まり込む位置決め凹部とからなることを
    特徴とする請求項1に記載の食品保温容器。
  3. 【請求項3】 上記バックル部材の基端部側を容器本体
    に回動自在に軸支する一方、蓋兼用容器の蓋体に上記係
    合部を設けていることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の食品保温容器。
  4. 【請求項4】 上記蓋兼用容器の蓋体に設けた係合部と
    上記蓋兼用容器の本体に設けた位置決め突起又は位置決
    め凹部の周方向の位置が一致するように、本体に対して
    蓋体を位置決めする第2の位置決め手段を備えることを
    特徴とする請求項3に記載の食品保温容器。
  5. 【請求項5】 上記バックル部材の基端側を容器本体に
    回動自在に軸支する一方、蓋兼用容器の本体に係合部を
    設けていることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の食品保温容器。
  6. 【請求項6】 上記蓋兼用容器の蓋体に、負圧発生時に
    蓋兼用容器内に外気を導入する圧力調節手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に
    記載の食品保温容器。
  7. 【請求項7】 上記圧力調節手段は、上記蓋兼用容器の
    蓋体に設けた通気孔と、該通気孔に遊挿される弁軸と、
    該弁軸の蓋体外部側の端部に設けた弁頭と、弁軸の蓋体
    内部側の端部に設けられ、その周縁部が蓋体内面に密接
    する弁体部とを有する圧力調節弁からなることを特徴と
    する請求項6に記載の食品保温容器。
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