JPH10146029A - 可変リラクタンスモータ - Google Patents

可変リラクタンスモータ

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JPH10146029A
JPH10146029A JP29886596A JP29886596A JPH10146029A JP H10146029 A JPH10146029 A JP H10146029A JP 29886596 A JP29886596 A JP 29886596A JP 29886596 A JP29886596 A JP 29886596A JP H10146029 A JPH10146029 A JP H10146029A
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magnetic pole
projection
auxiliary
reluctance motor
projections
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JP29886596A
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Tsutomu Kato
勉 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクリプルを少なくすることにより、停止
時の位置決め精度の確保および振動の防止が可能な可変
リラクタンスモータを提供する。 【解決手段】 図2に示すように、本発明の可変リラク
タンスモータは、ステータ10の磁極突起14の進角側
及び遅角側の双方に補助突起15を設け、更にロータ2
0の磁極突起22の進角側及び遅角側の双方に補助突起
27を設けている。図示しないコイルに通電し、ロータ
20を回転させると、磁極突起14、22が互いに重な
っている部分が、連続的に変化するが、磁極突起14お
よび磁極突起22が、夫々磁極突起22および磁極突起
14に対向していない部分も、夫々補助突起15及び補
助突起27との間に磁束30が流れるため、インダクタ
ンスが急峻に変化しない。従って、トルクリプルが少な
くなり、停止時の位置決め精度が確保でき、振動の発生
も防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変リラクタンス
モータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、誘導機に代わる電動機として可変
リラクタンスモータが注目されている。可変リラクタン
スモータ(以下、リラクタンスモータあるいは単にモー
タとも言う)の一例を図7に示す。
【0003】すなわち図7に示すように、可変リラクタ
ンスモータのステータ10は、円筒状をしておりその内
周部には、6極の磁極突起14(14a、14b、14
c、14a′、14b′、14c′)が等間隔に設けら
れている。これら6極の磁極突起14のうち、互いに対
向する一対の磁極突起14a−14a′、14b−14
b′、14c−14c′は、夫々、当該モータの各相φ
1、φ2、φ3を形成しており、これら各磁極突起14
a〜14c′には、夫々、各相φ1〜φ3の巻線となる
環状のコイル12a、12b、12cが装着されてい
る。
【0004】ここで、一般のリラクタンスモータの駆動
原理を図8を用いて説明する。図8に実線で示す如く、
ステータSの磁極突起ST に対してロータRの磁極突起
RTが進角側にある場合、ロータRの回転によってコイ
ルCのインダクタンスは正の方向に変化する(増加領
域)。このときにコイルCを通電すると、ロータRに正
の回転トルクが発生する。逆に、図8に点線で示す如
く、ステータSの磁極突起ST に対してロータRの磁極
突起RT が遅角側にあり、ロータRの回転によってコイ
ルCのインダクタンスが負の方向に変化しているとき
(減少領域)にコイルCを通電すると、ロータRに負の
回転トルクが発生する。つまりリラクタンスモータで
は、インダクタンスの変化に応じて、コイルCへの通電
を制御して、所望の方向にトルクを発生させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
トルク特性を有する可変リラクタンスモータにおいて、
モータの各相を構成するコイルに対して、各相毎に一定
電流を流した状態で、ロータを徐々に回転させたとき
の、ロータに加わるトルクとロータRの変位角との関係
(即ち、各相毎の静トルク)を調べると、図9のように
なる。即ち、図9は、図7に示した可変リラクタンスモ
ータのトルク特性を表わしている。この図から明らかな
ように、各相φ1〜φ3の静トルクは、0付近から緩や
かに上昇して最大値付近で所定位相にわたって飽和し、
その後、急峻に減小する。
【0006】この結果、各相φ1〜φ3の静トルクを合
計することによって得られる可変リラクタンスモータの
出力トルクは、かなり脈動の大きいものになり、例えば
各相φ1〜φ3のコイル電流を制御して、ロータRを任
意の回転位置にて停止させようとしても、各相φ1〜φ
3のトルクはコイル電流の微小な変化によって大きく変
化するため、その停止時の位置決め精度が悪く、また振
動の原因にもなるといった問題があった。
【0007】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、請求項1に記載の可変リラクタンスモータは、当該
モータのトルク特性のリプルの少なくし、位置決め精度
の向上及び振動の防止を図ることを目的としている。ま
た請求項2に記載の可変リラクタンスモータは、請求項
1に記載のモータの製造を容易にすることを目的として
いる。
【0008】また更に、請求項3に記載の可変リラクタ
ンスモータは、当該モータの軽量化、コイルの巻線領域
の確保等を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】かかる
課題を解決するためになされた本発明の請求項1に記載
の可変リラクタンスモータは、複数の磁極突起を有する
固定子と、該固定子の磁極突起に所望の空隙距離をおい
て対向可能な複数の磁極突起を有する可動子とを備え、
固定子又は可動子の各磁極突起に夫々コイルが巻回され
た可変リラクタンスモータにおいて、前記可動子及び/
若しくは前記固定子の各磁極突起の、進角側、及び遅角
側の少なくとも一方に、当該磁極突起よりも空隙距離が
長い補助突起、を該磁極突起と一体に形成したことを特
徴とする。
【0010】従って、請求項1に記載の可変リラクタン
スモータによれば、可動子の移動(回転子の場合はその
回転)と共に、空隙距離が徐々に変化するため、従来の
モータの如くトルク特性が可動子の動作に伴って急峻に
変化する、といったことが無い。よって、停止時の位置
決め精度が確保でき、また振動の発生も防止できる。
【0011】なお、補助突起の形状は、空隙距離が磁極
突起のそれよりも長くなるものであれば、インダクタン
スを徐々に減少させる効果があるため、任意の形状にで
きる。例えば、雛段状にしたり、請求項2に記載のモー
タのような形状にすることが考えられる。
【0012】すなわち請求項2に記載の本発明は、請求
項1に記載の可変リラクタンスモータにおいて、前記補
助突起を、一体に形成された磁極突起の形状に連続する
凸曲線状に形成したことを特徴とする。ここで「磁極突
起の形状に連続する凸曲線状に形成」とは、磁極突起と
補助突起との間が、段差や屈曲を為すことなく、滑らか
に繋がった輪郭を為すことを意味している。代表的な態
様としては、磁極突起の幅と補助突起の幅とを加えた幅
からなる突起を形成し、この突起の先端の進角側の角
(及び/若しくは遅角側の角)にRを付けたものが挙げ
られる。このRの部分が補助突起であり、それ以外の部
分が磁極突起となる。
【0013】この可変リラクタンスモータによれば、可
動子の移動に伴う空隙距離の変化は非常に滑らかであ
る。従って、トルク特性は、非常に緩やかに変化し、リ
プルの極めて少ないものにすることができる。特に、補
助突起を形成した可動子(または固定子)を、打ち抜き
形成した金属板(鉄心形成板)を積層することにより構
成する場合には、補助突起と磁極突起とが滑らかに連続
した輪郭にて繋がっているため、バリやワレが生じ難
く、作業工数の削減や、歩止まりの向上が期待できる。
【0014】なお、補助突起を形成すると、当該モータ
の重量がその分、増してしまう。特に、可動子の磁極突
起に形成した場合には、可動子の動作(回転子の場合は
その回転)に支障が出る虞もある。また、コイルが巻回
された磁極突起に補助突起を形成した場合には、インダ
クタンスの値に影響が出る場合がある。すなわち、隣り
合う磁極突起の間は、例えば図7に示したように、コイ
ル12を巻回するスペースとなる。これら磁極突起に補
助突起を形成すると、このスペースを削減することにな
り、コイル12の巻回数の減少などを招き、インダクタ
ンスの値に制限を与えかねない。これらに配慮したの
が、請求項3に記載した態様である。
【0015】すなわち、請求項3に記載の本発明は、請
求項2に記載の可変リラクタンスモータにおいて、前記
補助突起の、前記磁極突起と対向しない部分の幅を狭く
したことを特徴とする。このようにすると、補助突起を
形成したことによる固定子(または可動子)の重量増加
を抑えられる。特に可動子の磁極突起に、このような補
助突起を形成すれば、可動子の移動(回転子の場合は回
転)を妨げることがない。また、その磁極突起が、コイ
ルが巻回されるものであれば、コイルを設置するスペー
スを削減することがない。
【0016】なお、「幅が狭くされている」とは、その
部分については幅をゼロにすることも含める。この場
合、補助突起は、対向する磁極突起に向く部分のみとな
る。外見的には、磁極突起の先端付近の側面に、補助突
起を形成した態様となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態である
可変リラクタンスモータについて図面を用いて説明す
る。なお、図7に示したリラクタンスモータと、名称が
同じ構成については同じ符号を付して示す。
【0018】まず、図1は本発明を適用した可変リラク
タンスモータの内部構成を示す説明図である。図1に示
す如く、鉄心形成板を積層してなる円筒状のステータ1
0の内周部には、6極の磁極突起14(14a、14b、
14c、14a′、14b′、14c′)が等間隔に設け
られている。これら6極の磁極突起14のうち、互いに
対向する一対の磁極突起14a−14a′、14b−1
4b′、14c−14c′は、夫々、当該モータの各相
φ1、φ2、φ3を形成しており、これら各磁極突起14
a〜14c′には、夫々、各相φ1〜φ3の巻線となる
環状のコイル12a、12b、12cが装着されてい
る。
【0019】一方、ロータ20は、モータの出力軸16
と、その出力軸16に支持されたロータ鉄心18と、か
らなり、ステータ10の軸位置に回動自在に支承されて
いる。ロータ鉄心18は、外周部に4極の磁極突起22
(22a、22b、22a′、22b′)を有する鉄心形
成板を積層することにより構成されている。
【0020】なお、これらステータ10及びロータ20
を形成する鉄心形成板は何れも、打ち抜き加工により形
成される。また、図示しないが、ロータ20の出力軸1
6には、外周部にスリットを有する回転円板が固着さ
れ、モータの筐体には、この回転円板に対向して前記ス
リットを検出するホトインタラプタが設けられている。
つまり、この実施態様の可変リラクタンスモータには、
回転円板とホトインタラプタとからなる周知の回転位置
検出器が備えられており、この検出器からの検出信号に
基づいて、ロータ20の位置が求められるようになって
いる。
【0021】この可変リラクタンスモータは、従来の技
術の項にて説明した原理に基づいて、従来装置と同様に
制御される。例えば、回転駆動時に、ロータ20の磁極
突起22a、22a′が、ステータ10側の第1相目
(φ1)の磁極突起14a、14a′に近づいていくと
(インダクタンスの増加領域)、この状態が回転位置検
出器にて検出され、この検出信号に基づいて図示しない
電子制御装置から第1相目(φ1)のコイル12aへの
通電指令が出力され、これによりロータ20に正の回転
トルクが発生する。そしてロータ20の磁極突起22
a、22a′がステータ10の磁極突起14a、14
a′から離れていくとき(インダクタンスの減少領域)
には、コイル12aへの通電を停止して、負の回転トル
クを発生させず、正方向の回転トルクを維持する。また
制動時には、ロータ20の磁極突起22a、22a′が
ステータ10の磁極突起14a、14a′から離れてい
くときに、コイル12aに通電することにより、制動力
を発生させる。
【0022】ここで、磁極突起14、22の形状の詳細
を、図2を用いて説明する。図2は図1の、磁極突起1
4a、磁極突起22aの付近を拡大した図である。図2
に示すように、ステータ10の磁極突起14には、その
先端の角部に半径Rs のRが付けられている。これが補
助突起15である。前後するが、磁極突起14は正確に
は、本図に示す略長方形の部分からその左右両側に形成
された補助突起15を除いた部分を差し、その先端は中
心角βs の凹円弧状にされている。一方、ロータ20の
磁極突起22の補助突起は、磁極突起22の先端の角部
に、半径RrのRとして形成されている(符号27)。
【0023】図示しないコイル12を通電すると磁極突
起14、22間に磁束30が流れ、ロータ20を回転さ
せるとコイル12のインダクタンスが変化する。この変
化に大きく寄与するのが磁極突起14、22の重なり具
合(対向している部分)である。ロータ20を回転させ
ると、重なっている部分が連続的に変化するが、磁極突
起14の、磁極突起22に対向していない部分も、補助
突起15との間に磁束30が流れるため、インダクタン
スが急峻に変化することがない(磁極突起22の、磁極
突起14に対向していない部分も同様である)。
【0024】この結果、この可変リラクタンスモータの
トルク特性は図3に示したようになる。図3に示すよう
に、図9に示した従来の可変リラクタンスモータのトル
ク特性に比べて、最大値付近で飽和した後、緩やかに減
少する。従って、トルク特性は、リプルが少なくなり、
停止時の位置決め精度が確保でき、また振動の発生も防
止できる。
【0025】次に、補助突起15、27の大きさについ
て考察する。図4は、ステータ10の磁極突起14の補
助突起15、及びロータ20の磁極突起22の補助突起
27の大きさを変えた例を示すものである。図4(a)
は、補助突起15を半径3mmのRとしたステータ1
0、図4(b)は、補助突起27を半径3mmのRとし
たロータ20、図4(c)は、補助突起15を半径1.
5mmのRとしたステータ10、図4(d)は、補助突
起27を半径1.5mmのRとしたロータ20である。
また、図4(e)及び図4(f)は、夫々補助突起15
及び補助突起27を形成しなかったものである。これら
において、補助突起15、27以外の条件は同じとし
た。例えば、磁極突起14の先端の中心角βs は30d
eg、磁極突起22の先端の中心角βr は33degと
し、共に不変とした。また、モータの軸位置から磁極突
起14の先端までの距離は21.5mm、磁極突起22
の先端までの距離は21.3mmとし、これらについて
も不変とした。
【0026】図4(a)のステータ10に図4(b)の
ロータ20を設置したモータをモデルa、図4(c)の
ステータ10に図4(d)のロータ20を設置したモー
タをモデルb、図4(e)のステータ10に図4(f)
のロータ20を設置したモータをモデルcとし、これら
3種類のモータについて行なった静トルク特性のシミュ
レーション結果を図5に示す。
【0027】図5は、横軸に変位角、縦軸に静トルクを
とり、モデルaを□印、モデルbを+印、モデルcを△
印で表し、夫々プロットしたグラフである。本図に示す
ように、従来の可変リラクタンスモータであるモデルc
は、図9に示したトルク特性と同様、一旦飽和した後、
急峻に下がる曲線を描くが、モデルb、モデルaと、補
助突起15、27を大きくするにつれて、減少の度合が
緩やかになるのが分かる。この考察により、補助突起1
5、27の大きさを加減することにより、トルク特性を
調整できることが分かる。
【0028】以上説明したように、図7に示した従来の
可変リラクタンスモータに、補助突起15、27を形成
して図1のようにすることにより、トルク特性は改善さ
れ、トルクがロータの回転に伴って急峻に変化する、と
いったことが無い。よって、停止時の位置決め精度が確
保でき、また振動の発生も防止できる。また、補助突起
15、27の大きさを変更することにより、トルク特性
を適宜設定することができる。
【0029】また、補助突起15、27の形状を、磁極
突起14、22の円弧形状と滑らかに接続させたことに
より、各鉄心形成板を打ち抜き形成する際にバリやワレ
が発生し難く、作業工数の削減や歩止まりの向上が期待
できる。以上、本発明を適用した一実施形態について説
明してきたが、本発明はこの実施形態に何等限定される
ものではなく様々な態様で実施しうる。
【0030】例えば、この実施形態では、可変リラクタ
ンスモータをインナーロータ型のモータとして構成した
が、これ以外の態様(例えば、アウタロータ型のモータ
やリニアモータ)にも適用できる。これら何れの態様の
モータとして構成した場合にも、それが発生するトルク
のリプルを低減し、位置決め精度の向上や、振動の発生
を抑制できる。
【0031】また、図5に良く表されているように、ト
ルクの減少の度合は、補助突起15、27の影響を受け
ているが、上昇の度合はむしろ、急峻になっている。補
助突起15、27を磁極突起14、22の先端の両側に
形成したのは、ロータ20が逆回転したときに同一の特
性を呈するようにするためであるが、ロータ20を一定
方向にしか回転させないのであれば、磁極突起14、2
2の各進角側に形成された補助突起15、27について
は形成しなくても良い。また、補助突起15、27を全
く形成しないのではなく、Rを小さく(例えば1mm程
度)しても良い。こうすれば、前記のように鉄心形成板
を形成する際に発生するバリやワレを防止することがで
きる。
【0032】また、前記のシミュレーションでは、補助
突起15、27の大きさを同じにしたが、異なる大きさ
にしても良い。例えば、図4(a)のステータ10に図
4(d)のロータ20を設置したり、あるいは図4
(c)のステータ10に図4(b)のロータ20を設置
したりしてもよい。
【0033】なお、図1の可変リラクタンスモータを、
図7の可変リラクタンスモータと比較すると、補助突起
15(図2などを参照)を形成したことにより、コイル
12を巻回するスペースが、小さくなっている。これで
は、コイル12の巻回数が減少するなどして、インダク
タンスの値に影響が出る可能性がある。これを防ぐには
図6のようにすれば良い。
【0034】図6(a)は、図4(a)に示したステー
タ10の補助突起15の形状を変更したものであり、図
6(b)は、図4(b)に示したロータ20の補助突起
27の形状を変えたものである。図6(a)に示したス
テータ10では、補助突起15を、磁極突起14の先端
付近にのみ形成し、それよりも根元側では幅をゼロにし
ている。換言すると、図1や図2に示した補助突起15
のうち、トルク特性に影響を与える部分のみを残してい
る。こうすることにより、トルク特性を悪化させること
なく、コイル12を巻回するスペースを確保できる。
【0035】またロータ20については、補助突起27
を形成したことによりイナーシアが増大して、出力が削
減したり、起動時の過渡特性が悪くなる可能性がある。
そこで図6(b)のように、補助突起27の先端部分の
みを残して、その他の部分の幅を狭くすると、イナーシ
アの増大が抑えられ、補助突起27がロータ20の回転
特性に影響を与えるのを防止できる。
【0036】また、これら図6(a)及び図6(b)に
示したステータ10及びロータ20を採用すれば、当該
モータの軽量化も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した可変リラクタンスモータの
内部構造を示す説明図である。
【図2】 本発明を適用した可変リラクタンスモータの
磁極突起の形状を示す部分拡大図である。
【図3】 本発明を適用した可変リラクタンスモータの
静トルク特性を表わすグラフである。
【図4】 補助突起の大きさを変えたロータ及びステー
タの例を示す説明図である。
【図5】 図4に示した3種類の可変リラクタンスモー
タの静トルク特性を表わすグラフである。
【図6】 本発明を適用した可変リラクタンスモータの
他の実施形態を示す説明図である。
【図7】 従来の可変リラクタンスモータの内部構造を
示す説明図である。
【図8】 可変リラクタンスモータの動作原理を説明す
る説明図である。
【図9】 従来の可変リラクタンスモータの静トルク特
性を表わすグラフである。
【符号の説明】
10、S…ステータ 12(12a〜12c)、
C…コイル 14(14a〜14c′)、ST …磁極突起(ステータ
側) 15、27…補助突起 16…出力軸 18…
ロータ鉄心 20、R…ロータ 22(22a〜22b′)、RT …磁極突起(ロータ
側)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁極突起を有する固定子と、該固
    定子の磁極突起に所望の空隙距離をおいて対向可能な複
    数の磁極突起を有する可動子とを備え、固定子又は可動
    子の各磁極突起に夫々コイルが巻回された可変リラクタ
    ンスモータにおいて、 前記可動子及び/若しくは前記固定子の各磁極突起の、
    進角側、及び遅角側の少なくとも一方に、当該磁極突起
    よりも空隙距離が長い補助突起、 を該磁極突起と一体に形成したことを特徴とする可変リ
    ラクタンスモータ。
  2. 【請求項2】 前記補助突起は、一体に形成された磁極
    突起の形状に連続する凸曲線状に形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の可変リラクタンスモータ。
  3. 【請求項3】 前記補助突起は、前記磁極突起と対向し
    ない部分の幅が狭くされていることを特徴とする請求項
    2に記載の可変リラクタンスモータ。
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