JP2015171181A - スイッチトリラクタンスモータ - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、ロータ突極のステータ突極と対向する先端面(以下、単にロータ突極の先端面という)で、かつ周方向両端部となる位置に、凸部を設けたものがある。これによれば、ロータ突極の周方向両端部にかかるステータ突極の磁気吸引力を弱めることができ、トルクリップルを小さくできる。ここで、凸部の大きさは、突出高さで定義されている(例えば、特許文献1参照)。
(SRモータ)
次に、この発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、SRモータ1のステータ2およびロータ3の断面図である。
同図に示すように、ステータ2は、例えば電磁鋼板を複数積層して形成されるものであって、略円筒状のステータコア4を有している。ステータコア4の内周面4aには、複数(例えば、この第1実施形態では6個)のステータ突極5が径方向中央に向かって突設されている。各ステータ突極5は、周方向に等間隔に配置されており、それぞれステータ突極5に、巻線6が巻装されている。
同図に示すように、ロータ突極9のステータ突極5と対向する先端側の端面9aは、ステータ突極5側に向かって僅かに膨出するように湾曲形成されている。また、ロータ突極9の端面9aには、ロータ3の回転方向(矢印CW方向)前方側の前端部9bに、軸方向に沿って凸条部10が一体成形されている。凸条部10は、軸方向に直交する水平方向に沿う断面形状(図2の平面形状)が、ロータ3の回転方向前方に向かって先細りとなるように略三角形状に形成されている。
ここで、ロータ突極9に接する前端部9bと基点P1とを結ぶ一辺の長さをaとし、内側辺10bの長さ、つまり凸条部10の基点P1と回転方向前方の頂点P2との間の長さをbとしたとき、凸条部10の偏平率(b/a)は、
1≦b/a≦1.7・・・(1)
を満たすように設定されている。
同図に示すように、角度βsが増加すると、スロット領域が減少するので、線径の細い巻線6を使用することになり、相抵抗が増加してしまうことが確認できる。このため、図3より、角度βsが30(deg)から35(deg)の間にあれば、相抵抗が大幅に増加することがないことが分かる。
図4は、縦軸をトルクリップル率(%)およびモータトルク(N・m)とし、横軸を凸条部10の偏平率(%)としたときのトルクリップル率(%)およびモータトルク(N・m)の変化を示すグラフである。なお、トルクリップル率は、モータトルクの最大値と最小値の差を、平均モータトルクで除した比率である。また、図4では、ロータ3の回転速度を7,000(rpm)に設定した場合の結果を示している。
一方、モータトルクは、偏平率(b/a)が高くなるに従って徐々に下降し、偏平率(b/a)が2(%)よりも高くなるとモータトルクの変化が殆ど無くなることが確認できる。また、モータトルクの下降勾配は、偏平率(b/a)が1.7(%)よりも高くなると、急激になることが確認できる。
このようなことから、偏平率(b/a)を式(1)を満たすように設定することにより、モータトルクの低下を抑制しつつ、トルクリップル率を低減できる。
同図に示すように、ロータ突極9に凸条部10を設けた場合、ロータ突極9に凸条部10を設けない場合と比較してモータトルクの変動が小さくなることが確認できる。
同図に示すように、ロータ3の回転速度を1(rpm)に設定した場合よりも、ロータ3の回転速度を7,000(rpm)に設定した場合のモータトルクの変動が大きくなることが確認できる。これは、ロータ3の回転速度を速くすると、各巻線6に供給される電流の立ち上がりがロータ3の回転速度に対して相対的に遅くなるためである。
次に、図7、図8に基づいて、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する。
図7は、第2実施形態におけるロータ3のロータ突極9の拡大図であって、図2に対応している。
同図に示すように、第2実施形態におけるロータ突極9の端面9aには、ロータ3の回転方向(矢印CW方向)後方側の後端部9cに、丸面取り部11が形成されている。この点、第1実施形態と相違している。
R/βr≦1.8・・・(2)
を満たすように設定されている。
さらには、
R/βr≦0.6・・・(3)
を満たすように設定されていることが望ましい。
図8は、縦軸をトルクリップル率(%)とし、横軸を(R/βr)としたときのトルクリップル率の変化を示すグラフである。
同図に示すように、(R/βr)が1.8以下の場合、トルクリップル率が低くいと共に、モータトルクが大きいことが確認できる。また、(R/βr)が0.6以下の場合、トルクリップル率がさらに低いと共に、モータトルクがさらに大きいことが確認できる。
一方、(R/βr)が1.8よりも大きくなると、トルクリップル率が高くなり、モータトルクが低下することが確認できる。
例えば、上述の実施形態では、SRモータ1は、ロータ3を、図1における時計回り方向に回転させて使用する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ロータ3を、図1における反時計回り方向に回転させて使用してもよい。この場合凸条部10の形成位置は、上述の第1実施形態および第2実施形態とは、ロータ突極9を挟んで反対側に設定すればよい。
2…ステータ
3…ロータ
4…ステータコア
4a…内周面
5…ステータ突極
5a…端面
6…巻線
7…回転軸
8…ロータコア
8b…外周面
9…ロータ突極
9a…端面
9b…前端部
9c…後端部
9d…稜線部
10…凸条部
10a…外側辺
10b…内側辺
11…丸面取り部
a,b…長さ
C1…回転中心
P1,P3…始点
P2…頂点
R,βr…角度
Claims (3)
- 円筒状のステータコアと、このステータコアの内周面から径方向中央に向かって突設された複数のステータ突極と、各ステータ突極に巻回される巻線と、からなるステータと、
前記ステータの径方向中央に配置され、前記ステータに対して回転自在に設けられた回転軸と、この回転軸に外嵌固定されるロータコアと、このロータコアの外周面から径方向外側に向かって突設されたロータ突極と、からなるロータと、
を備えたスイッッチトリラクタンスモータにおいて、
前記ロータ突極の前記ステータ突極と対向する端面における前記ロータの回転方向前方側の前端部には、軸方向に沿って凸条部が設けられており、
前記凸条部は、前記回転方向前方に向かって先細りとなるように形成されており、
前記凸条部の軸方向に直交する水平方向に沿う断面形状において、前記ロータ突極に接する一辺の長さをaとし、前記一辺の径方向内側の端部と、前記凸条部の前記回転方向前方の頂点との間の長さをbとしたとき、前記凸条部の偏平率(b/a)は、
1≦(b/a)≦1.7
を満たすように設定されていることを特徴とするスイッチトリラクタンスモータ。 - 前記ロータ突極の前記端面における前記ロータの回転方向後方側の後端部には、丸面取り部が軸方向に沿って形成されており、
前記丸面取り部が無いとしたときの前記後端部の稜線部と、前記丸面取り部の前記回転方向前方側の始点との間の回転中心からみた角度をRとし、前記丸面取り部が無いとしたときの前記ロータ突極の前記端面の回転中心からみた角度をβrとしたとき、角度Rおよび角度βrは、
R/βr≦1.8
を満たすように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチトリラクタンスモータ。 - 前記角度Rおよび前記角度βrは、
R/βr≦0.6
を満たすように設定されていることを特徴とする請求項2に記載のスイッチトリラクタンスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014042668A JP2015171181A (ja) | 2014-03-05 | 2014-03-05 | スイッチトリラクタンスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014042668A JP2015171181A (ja) | 2014-03-05 | 2014-03-05 | スイッチトリラクタンスモータ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2015171181A true JP2015171181A (ja) | 2015-09-28 |
Family
ID=54203488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014042668A Pending JP2015171181A (ja) | 2014-03-05 | 2014-03-05 | スイッチトリラクタンスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015171181A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101899508B1 (ko) * | 2016-10-20 | 2018-09-19 | (주)리큅 | 개량된 로터를 갖는 스위치드 릴럭턴스 모터 |
Citations (6)
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WO1995022192A1 (en) * | 1994-02-11 | 1995-08-17 | Forfas (Trading As Power Electronics Ireland) | Two-phase unidirectional reluctance motor |
JPH10146029A (ja) * | 1996-11-11 | 1998-05-29 | Brother Ind Ltd | 可変リラクタンスモータ |
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-
2014
- 2014-03-05 JP JP2014042668A patent/JP2015171181A/ja active Pending
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