JP2015095993A - リラクタンスモータ - Google Patents

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Yoshitake Kamijo
芳武 上條
寿郎 長谷部
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寿郎 長谷部
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Abstract

【課題】磁気特性の変化を抑えつつ、製造コストの低減、強度の確保を図ることができるリラクタンスモータを提供する。
【解決手段】固定子2のティース5の先端面5aに、軸方向に延びる複数の凸条ティース部7を設けると共に、突極11の先端面11aに、軸方向に延びる複数の凸条突極部13を設け、複数の凸条ティース部7の個数と、複数の凸条突極部13の個数とを互いに異ならせた。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、リラクタンスモータに関する。
リラクタンスモータとしては、従来から、固定子に複数のティース(固定子突極)を設けると共に、回転子に複数の突極(回転子突極)を設けたスイッチトリラクタンスモータ(Switched ReluctanceMotor、以下SRモータという)が知られている。SRモータは、複数のティースにそれぞれ巻線が巻装されており、この巻線に電流を供給することによりティースを励磁するようになっている。そして、ティースに生じた磁気的吸引力によって回転子の複数の突極を吸引し、回転力を発生させる。
このように、SRモータは、リラクタンストルクのみを活用するため、原理的に二次銅損が存在せず、高効率化/低コスト化のポテンシャルがある。また、誘導電動機(Induction Motor)や永久磁石同期電動機(Permanent Magnet Synchronous Motor)と比較して構成が簡素なので、堅牢である。
ところで、SRモータは、回転子の突極を吸引して回転力を発生させるので、作動音や振動が大きくなる。このため、作動音や振動の発生原因の一つと考えられる駆動中のトルクリップルを小さくする技術が提案されている。例えば、ティースや突極の数を増加させることにより、トルクリップルを小さくする技術がある。
特開平10−98861号公報
しかしながら、上述の従来技術のように、ティースや突極の数を増加させることは、トルクリップルを小さくするという点では優れているが、磁気特性が大幅に変化してしまうという課題がある。また、構造が複雑になって製造コストが増大すると共に、強度が低下するという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、磁気特性の変化を抑えつつ、製造コストの低減、強度の確保を図ることができるリラクタンスモータを提供するものである。
実施形態に係るリラクタンスモータは、固定子と、前記固定子に対して回転自在に設けられた回転子と、を備え、前記固定子は、環状に形成された固定子鉄心と、前記固定子鉄心の内周面から径方向内側に向かって突出し、放射状に配置された複数のティースと、周方向に隣り合う前記ティース間に形成され、前記ティースに巻回される巻線が収納されるスロットと、を有し、前記回転子は、前記固定子の径方向内側に配置される回転子鉄心と、前記回転子鉄心の外周面から径方向外側に向かって突出し、放射状に配置された複数の突極と、を有し、前記ティースの径方向内側端面に、前記回転子の軸方向に延びる複数の凸条ティース部を設けると共に、前記突極の径方向外側端面に、前記軸方向に延びる複数の凸条突極部を設け、前記複数の凸条ティース部の個数と、前記複数の凸条突極部の個数とを互いに異ならせた。
本発明の第1実施形態におけるSRモータの平面図である。 本発明の第1実施形態におけるSRモータの作用説明図である。 本発明の第2実施形態におけるSRモータの平面図である。 本発明の第3実施形態におけるSRモータの平面図である。 本発明の第4実施形態におけるSRモータの平面図である。 本発明の第5実施形態におけるSRモータの斜視図である。 本発明の第6実施形態におけるSRモータの斜視図である。
(第1実施形態)
(SRモータ)
次に、この発明の第1実施形態を図1、図2に基づいて説明する。
図1は、SRモータ1の平面図である。なお、以下の説明では、SRモータ1を構成する回転子3の回転軸方向を単に軸方向と称し、回転子3の回転軸回りを周方向と称し、軸方向に直交する方向を径方向と称して説明する。
同図に示すように、SRモータ1は、略円筒状に形成されたモータケース(ヨーク)15と、このモータケース15に内嵌固定される略円筒状に形成された固定子2と、固定子2の径方向内側で、固定子2に対して回転自在に設けられた回転子3と、を備えている。
(固定子)
固定子2は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層したり、軟磁性粉を加圧成形したりすることにより形成される。固定子2は、略円筒状の固定子鉄心4と、固定子鉄心4の内周面から径方向中央に向かって突設された複数(例えば、本実施形態では6つ)のティース5と、により構成されている。そして、固定子鉄心4の外周面が、モータケース15の内周面に例えば圧入されることにより、モータケース15内に固定子2が内嵌固定される。
各ティース5は、周方向に等間隔で配置されている。ティース5の先端面(径方向内側の端面)5aには、軸方向全体に亘って形成された2つの溝部6が周方向に所定の間隔をあけて配置されている。各溝部6は、軸方向からみて略矩形状に形成されている。
これにより、ティース5の先端面5aには、3つの凸条ティース部7が形成される。各凸条ティース部7は、軸方向からみて略矩形状になっており、その断面の大きさ、形状(軸方向からみて略矩形状)がほぼ同一になるように形成されている。そして、凸条ティース部7は、ティース5の先端面5aの周方向両端と、周方向中央とにそれぞれ配置されている。また、周方向に隣接するティース5間には、各ティース5に巻装される巻線8が収納されるスロット16が形成される。
(回転子)
回転子3は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層したり、軟磁性粉を加圧成形したりすることにより形成される。回転子3は、固定子2の径方向中央に配置された回転軸9と、回転軸9に外嵌固定されている略円筒状の回転子鉄心10と、回転子鉄心10の外周面から径方向外側に向かって突設された複数(例えば、本実施形態では4つ)の突極11と、により構成されている。
回転子鉄心10の径方向中央に形成されている貫通孔10aの直径は、この貫通孔10aに回転軸9が圧入可能な大きさに設定されている。
各突極11は、周方向に等間隔で配置されている。突極11の先端面(径方向外側の端面)11aには、周方向中央に、1つの溝部12が軸方向全体に亘って形成されている。溝部12は、軸方向からみて略矩形状に形成されている。これにより、突極11の先端面11aには、周方向両端に、2つの凸条突極部13が形成される。凸条突極部13は、軸方向からみて略矩形状になっている。
ここで、SRモータ1は、ティース5の数をSとし、凸条ティース部7の数をTSとし、突極11の数をRとし、凸条突極部13の数をTRとし、Nを2以上の偶数とし、Mを1以上の整数としたとき、ティース5の数S、凸条ティース部7の数TS、突極の数R、および凸条突極部13の数TRは、それぞれ
S=3N ・・・(1)
TS=3M・・・(2)
R=2N ・・・(3)
TR=2M・・・(4)
を満たすように設定されている。
換言すれば、ティース5の数Sと突極11の数Rの比は、「3:2」に設定されており、凸条ティース部7の数TSと凸条突極部13の数TRの比は、「2:3」に設定されている。さらに換言すると、凸条ティース部7の数TSと凸条突極部13の数TRは、互いに異なっている。
本実施形態では、ティース5の数Sが「6」、凸条ティース部7の数TSが「3」、突極11の数Rが「4」、凸条突極部13の数TRが「2」に設定されているので、式(1)〜式(4)を満たしている。
(SRモータの作用)
次に、図2に基づいて、SRモータ1の作用について説明する。
図2は、SRモータ1の作用説明図であって、(a)〜(c)は、それぞれ回転子3の挙動の変化を示す。なお、SRモータ1の回転子3は、図2において、時計回り方向および反時計回り方向に回転可能であるが、説明を分かりやすくするために、以下の説明においては、回転子3は反時計回り(図2における矢印CCW)に回転するものとして説明する。
図2(a)に示すように、巻線8に電流を供給するとティース5が励磁され、ティース5と、突極11との間に磁束Jが発生する。この磁束Jにより、突極11がティース5に吸引される。
ここで、ティース5の先端面5aには溝部6が形成されている一方、突極11の溝部12にも溝部12が形成されているので、ティース5と突極11との間のクリアランスの大きさにムラが生じる。すなわち、ティース5の溝部6では、突極11に対するクリアランスが大きくなるのに対し、ティース5の凸条ティース部7では、突極11に対するクリアランスが小さくなる。同様に、突極11の溝部12では、ティース5に対するクリアランスが大きくなるのに対し、突極11の凸条突極部13では、ティース5に対するクリアランスが小さくなる。
このように、ティース5と突極11との間でクリアランスのムラが生じることにより、ティース5と突極11との間に生じる磁束Jに濃淡ができる。すなわち、凸条ティース部7と、凸条突極部13との間に生じる磁束Jは、磁束密度が大きくなり、ティース5の溝部6と突極11との間、および突極11の溝部12とティース5との間に生じる磁束Jは、磁束密度が小さくなる。このため、ティース5全体が、突極11全体を磁気的に吸引するというよりも、凸条ティース部7が、凸条突極部13を磁気的に吸引することになる。
このような場合、ティース5に突極11が磁気的に吸引されて、ティース5の先端面5aを突極11の先端面11aが通過する際の磁束密度の変化が従来と比較して小さくなる。
より具体的には、以下の2つの状態のときの磁束密度の変化が、凸条ティース部7および凸条突極部13が形成されていない場合と比較して小さくなる。
(1)図2(a)の実線で示すように、ティース5のエッジと突極11のエッジとが径方向で重なった状態におけるティース5と突極11との間の磁束密度。
(2)図2(a)の2点鎖線で示すように、ティース5のエッジと突極11のエッジとが径方向で重なる直前の状態における磁束密度。
さらに、図2(b)に示すように、ティース5側に突極11が引き込まれていくと、ティース5と突極11とが互いに対向する面積が増加するが、凸条ティース部7と凸条突極部13とが対向している箇所は、クリアランスが小さく、磁束密度が大きくなる。これに対し、ティース5の溝部6と凸条突極部13とが対向している箇所、および凸条ティース部7と突極11の溝部12とが対向している箇所は、クリアランスが大きく、磁束密度が小さくなる。
さらに、ティース5の溝部6と突極11の溝部12とが対向している箇所は、クリアランスが最大となり、磁束密度が最小になる。
このように、ティース5と突極11とが互いに対向している箇所の全体を周方向でみると、発生する磁束Jに濃淡ができるので、ティース5および突極11全体に作用する磁気的吸引力が分散される。
図2(c)に示すように、さらにティース5側に突極11が引き込まれていくと、ティース5の先端面5a全体と、突極11の先端面11a全体とが完全に対向する。そして、この状態、またはこの状態の直前で巻線8への電流の供給を遮断する。
また、これとほぼ同時に、後流側(回転方向後方側、図2(c)における右側)に配置されているティース5に巻装されている巻線8に電流が供給され、次の突極11(図2(c)における右側に配置されている突極11)が磁気的に吸引される。これを繰り返すことにより、回転子3が反時計回り(図2における矢印CCW)に回転し続ける。
ここで、図2(b)、図2(c)に示すように、凸条ティース部7の数TSと凸条突極部13の数TRは、互いに異なるように設定されているので、凸条ティース部7の全体と凸条突極部13の全体とが完全に対向することもなく、また、ティース5の溝部6の全体と突極11の溝部12の全体とが完全に対向することもない。
すなわち、ティース5と突極11との間には、以下の大きさの異なる3つクリアランスが形成される。
(1)凸条ティース部7と凸条突極部13との間に形成されるクリアランス(最小クリアランス)。
(2)ティース5の溝部6と凸条突極部13との間に形成されるクリアランス、および凸条ティース部7と突極11の溝部12との間に形成されるクリアランス(中クリアランス)。
(3)ティース5の溝部6と突極11の溝部12との間に形成されるクリアランス(最大クリアランス)。
このため、ティース5と突極11との間で形成される磁束Jの磁束密度が、急激に大きく変化する箇所がない。また、磁気的吸引力が大きく作用する凸条ティース部7と凸条突極部13が、それぞれ周方向に離れて配置されている。すなわち、ティース5および突極11は、磁束密度が部分的に集中しづらい構造になっているので、磁気的吸引力がティース5の全体、および突極11の全体に分散して作用する。
なお、図2(c)の状態において、巻線8への電流の供給を遮断した後も、ティース5と突極11との間には、磁束Jが残留する。しかしながら、上述のティース5に突極11が引き込まれる場合と同様に、ティース5から突極11が離間する場合も磁束密度が大きく変化することがない。
(効果)
上述のように、第1実施形態では、ティース5の先端面5aに凸条ティース部7を形成すると共に、突極11の先端面11aに凸条突極部13を形成している。また、凸条ティース部7の数TSと凸条突極部13の数TRは、互いに異なるように設定されている。このため、ティース5の先端面5aに対向する位置を突極11が通過する際、ティース5と突極11との間に生じる磁束Jの磁束密度が急激に大きく変化してしまうことを防止できる。換言すれば、ティース5および突極11は、磁束密度が部分的に集中しづらい構造になっているので、磁気的吸引力がティース5の全体、および突極11の全体に分散して作用する。このため、SRモータ1の磁気特性の変化を抑え、SRモータ1が駆動する際のトルクリップルを低減できる。また、トルクリップル低減のために、従来のようにティース5や突極11を増加させる必要がないので、SRモータ1の製造コストの低減、強度の確保を図ることができる。
さらに、回転子3の回転に伴い、凸条ティース部7と凸条突極部13との相対位置関係が漸次変化していくので、ティース5と突極11とに作用する磁気的吸引力が、これらティース5や突極11の全体に分散される。このため、効果的にトルクリップルを低減できる。これに加え、ティース5の溝部6や突極11の溝部12では、発生する磁束Jの磁束密度が低下するが、これを凸条ティース部7と凸条突極部13とが補完する形となり、十分に回転子3のトルクを発生させることができる。
ここで、SRモータ1の構造上の固有振動モードとして、例えば、騒音の主成分として放射される楕円モードに対する効果について述べる。この楕円モードについては、ティース5と突極11とに作用する磁気的吸引力が、これらティース5や突極11の全体に分散されることにより、固定子2の変形量を低減できる。このため、SRモータ1を駆動させる際の騒音を低減できる。
なお、ティース5に溝部6を形成すると共に、突極11に溝部12を形成することにより、ティース5と突極11との間で形成される磁束密度が、全体として従来よりも減少してしまうという懸念がある。しかしながら、凸条ティース部7と凸条突極部13とのクリアランスを極力小さくすることにより、ティース5と突極11との間のトータルクリアランスの大きさを従来と同様にすることで、SRモータ1のトルク特性が低下してしまうことを防止できる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、図3に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する(以下の実施形態についても同様)。
図3は、第2実施形態におけるSRモータ201の平面図であって、図1に対応している。
同図に示すように、SRモータ201のティース5には、溝部6を埋めるように振動絶縁体21が設けられている。この点、前述の第1実施形態と相違する。
振動絶縁体21は、例えば、樹脂やゴムにより形成されたものであって、ティース5(固定子2)に生じる振動を減衰させる。なお、振動絶縁体21の材質は、樹脂やゴムに限られるものではなく、ティース5に生じる振動を減衰させる機能を有する材質であればよい。例えば、スポンジ等によって振動絶縁体21を形成することも可能である。
ここで、前述の第1実施形態にあっては、ティース5の溝部6の大きさによって磁束J(図2参照)の磁束分布、ティース5の弾性定数、ティース5の振動減衰定数が一義的に決まってしまう。すなわち、溝部6の大きさは、固定子2の形状、および磁束Jの磁束密度分布により、モータ特性とのトレードオフを満足するために制約がある。
このため、本第2実施形態のように、溝部6に振動絶縁体21を設けることにより、ティース5の弾性定数、ティース5の振動減衰定数の選択肢を拡大することが可能になる。より具体的には、振動絶縁体21の材質を変化させることにより、この振動絶縁体21の弾性定数や振動減衰定数を調整する。これにより、ティース5の弾性定数、ティース5の振動減衰定数を調整することができる。
(第2実施形態の変形例)
なお、上述の第2実施形態では、溝部6に振動絶縁体21を設けた場合について説明したが、振動絶縁体21に代わって磁気特性を有する減衰体22を設けてもよい。この減衰体22の具体的な材料としては、例えば、ゴムに磁性粉を練り込んだものなどが挙げられる。溝部6に磁気特性を有する減衰体22を設けることにより、ティース5の振動減衰定数の選択肢を拡大しつつ、ティース5全体の磁気特性を向上させることができる。
なお、溝部6に磁気特性を有する減衰体22を設けた場合であっても、この減衰体22の磁気特性は、ティース5自体の磁気特性と比較すると悪いので、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、上述の第2実施形態では、溝部6の全てに振動絶縁体21を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、各ティース5に形成されている溝部6のうち、少なくとも1つに振動絶縁体21が設けられていればよい。
さらに、溝部6に振動絶縁体21と磁気特性を有する減衰体22とを併用して設けてもよい。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を、図4に基づいて説明する。
図4は、第3実施形態におけるSRモータ301の平面図であって、図1に対応している。
同図に示すように、SRモータ301の固定子鉄心4の外周面には、ティース5に対応する箇所(ティース5の突出方向に沿う方向に位置する箇所)に、平面取り部(切除部)31が軸方向全体に亘って形成されている。この点、前述の第1実施形態と相違している。
固定子鉄心4の外周面に平面取り部31を形成することにより、平面取り部31とモータケース15との間に隙間S1が形成される。
ここで、ティース5と突極11との間に生じる磁束J(磁気的吸引力)によって、ティース5に径方向の振動が生じる。ティース5で生じる振動は、固定子鉄心4を介してモータケース15に伝達される。しかしながら、固定子鉄心4の外周面に平面取り部31を形成することにより、平面取り部31とモータケース15とが非接触となり、ティース5で生じる振動がモータケース15に伝わりにくくなる。
したがって、上述の第3実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果に加え、SRモータ301の駆動時の振動をさらに低減することができる。
また、固定子鉄心4は、ティース5で形成される磁束Jの磁路として機能するが、磁束Jは、図4に2点鎖線で示すように、ティース5の根元から隣接するティース5に向かって広がるように形成される。つまり、固定子鉄心4の外周面のうち、ティース5に対応する位置に平面取り部31を形成することは、固定子2の磁路の形成の妨げとならず、SRモータ301のモータ特性の低下を防止できる。
また、固定子2は、ティース5が形成されている箇所の径方向の肉厚が、ティース5が形成されていない箇所の径方向の肉厚と比較して厚くなる。この分、固定子鉄心4は、ティース5が形成されている箇所の剛性が高くなる。この剛性が高い箇所に平面取り部31を形成しているので、モータケース15に対する固定子2の固着力を損なうことがない。
なお、上述の第3実施形態では、固定子鉄心4の外周面のうち、ティース5に対応する位置に平面取り部31を形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、固定子鉄心4の外周面のうち、周方向に隣接するティース5間に対応する位置に、平面取り部31を形成してもよい。さらに、平面取り部31を周方向に等間隔に形成しなくてもよい。但し、これらの場合、固定子鉄心4の剛性や磁気特性を十分考慮する必要がある。
また、固定子鉄心4の外周面に形成する形状は、平面取り部31に限られるものではない。すなわち、固定子鉄心4の外周面とモータケース15の内周面との間に隙間S1が形成できるように、固定子鉄心4の外周面を切除すればよい。
さらに、隙間S1に、樹脂やゴムを充填し、固定子鉄心4とモータケース15との間の振動減衰性を高めてもよい。このように構成することで、SRモータ301の駆動時の振動をより確実に低減できる。
また、上述の第3実施形態では、固定子鉄心4の外周面の軸方向全体に亘って平面取り部31を形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、平面取り部31を、軸方向に沿って所定間隔をあけて複数形成するようにしてもよい。
(第4実施形態)
次に、この発明の第4実施形態を、図5に基づいて説明する。
図5は、第4実施形態におけるSRモータ401の平面図であって、図1に対応している。
同図に示すように、第3実施形態と第4実施形態との相違点は、第3実施形態では固定子鉄心4の外周面に平面取り部31が形成されているのに対し、第4実施形態では固定子鉄心4の外周面に、平面取り部31に代わって凸条部41が、軸方向全体に亘って形成されている点にある。
凸条部41は、固定子鉄心4の外周面のうち、周方向に隣接するティース5間に対応する位置に配置されている。凸条部41は、軸方向からみて略矩形状に形成されている。
このように構成することで、固定子鉄心4の外周面のうち、ティース5に対応する箇所(ティース5の突出方向に対応する箇所)と、モータケース15の内周面との間に隙間S2が形成される。このため、前述の第3実施形態と同様の効果を奏することができる。これに加え、固定子鉄心4のうち、周方向に隣接するティース5間の径方向の肉厚を増大することができるので、固定子鉄心4全体の剛性を高めることができる。このため、SRモータ401の駆動時における固定子鉄心4の変形を抑制でき、SRモータ401の駆動時の振動をさらに低減できる。
なお、上述の第4実施形態では、固定子鉄心4の外周面のうち、周方向に隣接するティース5間に対応する位置に、凸条部41が形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、固定子鉄心4の外周面のうち、ティース5に対応する箇所に、凸条部41を形成してもよい。このように構成した場合であっても、モータケース15の内周面と固定子鉄心4の外周面との接触面積を減少させることができるので、固定子鉄心4で生じる振動がモータケース15に伝わりにくくなる。このため、SRモータ401の駆動時の振動を低減できる。
また、凸条部41の配置箇所は、固定子鉄心4の外周面のうち、ティース5に対応する箇所、または周方向に隣接するティース5間に対応する箇所の何れか一方に限られず、これらの箇所を併用して配置してもよい。
さらに、上述の第4実施形態では、凸条部41は、軸方向からみて略矩形状に形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、凸条部41によって、モータケース15の内周面に固定子2を圧入することができるように、凸条部41が形成されていればよい。例えば、凸条部41の形状が、軸方向からみて略蒲鉾形状になっていてもよい。
また、固定子鉄心4の外周面とモータケース15の内周面との間に形成された隙間S2に、樹脂やゴムを充填し、固定子鉄心4とモータケース15との間の振動減衰性を高めてもよい。このように構成することで、SRモータ401の駆動時の振動をより確実に低減できる。
さらに、上述の第4実施形態では、固定子鉄心4の外周面の軸方向全体に亘って凸条部41を形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、凸条部41を、軸方向に沿って所定間隔をあけて複数形成するようにしてもよい。
(第5実施形態)
次に、この発明の第5実施形態を、図6に基づいて説明する。
図6は、第5実施形態におけるSRモータ501の斜視図である。
ここで、前述の第1〜第4実施形態においては、固定子2および回転子3は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層したり、軟磁性粉を加圧成形したりすることにより形成される場合について説明した。しかしながら、第5実施形態においては、固定子2および回転子3を、複数の電磁鋼板により形成する場合に限られる。この点、前述の第1〜第4実施形態と相違している。
より詳しくは、図6に示すように、固定子2は、第1固定子用電磁鋼板51aおよび第2固定子用電磁鋼板51bが、この順で複数積層されることにより形成されている。一方、回転子3は、全て同一形状の複数の回転子用電磁鋼板52を複数積層することにより形成される。
なお、固定子2のティース5の形状、および回転子3の形状は、前述の第1実施形態と同一態様であるので説明を省略する。
ここで、第1固定子用電磁鋼板51aには、固定子鉄心4の外周面のうち、ティース5に対応する箇所(ティース5の突出方向に沿う方向に位置する箇所)に、前述の第3実施形態で説明した平面取り部(切除部)31が形成されている。一方、第2固定子用電磁鋼板51bには、固定子鉄心4の外周面のうち、周方向に隣接するティース5間に対応する位置に、平面取り部31が形成されている。
このように構成された第1固定子用電磁鋼板51aおよび第2固定子用電磁鋼板51bを順に積層することにより、固定子2全体としては、固定子鉄心4の外周面のうち、ティース5に対応する箇所に形成された平面取り部31が、軸方向に所定間隔(電磁鋼板1枚分の間隔)をあけて配置された状態になる。また、固定子全体2として、固定子鉄心4の外周面のうち、周方向に隣接するティース5間に対応する位置に形成された平面取り部31が、軸方向に所定間隔(電磁鋼板1枚分の間隔)をあけて配置された状態になる。
したがって、上述の第5実施形態によれば、第1固定子用電磁鋼板51a、および第2固定子用電磁鋼板51bに、製造誤差が生じた場合であっても、固定子2の全体のアンバランスを低減できる。換言すれば、固定子2の剛性バランスや静バランスを向上できる。また、モータケース15に製造誤差が生じた場合であっても、モータケース15に対して固定子2を周方向でバランスよく圧入することができる。よって、モータケース15に固定子2を組み込んだ状態で剛性にアンバランスが生じた場合にも、全面均等で固定子を所定の位置で保持することができるので、振動の不均一が生じてしまうことを防止できる。
なお、平面取り部31とモータケース15の内周面との間に形成される隙間S1(図4参照)に、樹脂やゴムを充填し、第1固定子用電磁鋼板51a、および第2固定子用電磁鋼板51bとモータケース15との間の振動減衰性を高めてもよい。このように構成することで、SRモータ501の駆動時の振動を低減できる。
(第6実施形態)
次に、この発明の第6実施形態を、図7に基づいて説明する。
図7は、第6実施形態におけるSRモータ601の斜視図であって、図6に対応している。
同図に示すように、第5実施形態と第6実施形態との相違点は、第5実施形態では第1固定子用電磁鋼板51a、および第2固定子用電磁鋼板51bのそれぞれに、平面取り部31が形成されているのに対し、第6実施形態では、第1固定子用電磁鋼板51a、および第2固定子用電磁鋼板51bのそれぞれに、凸部61が形成されている点にある。
すなわち、第1固定子用電磁鋼板51aには、固定子鉄心4の外周面のうち、ティース5に対応する箇所(ティース5の突出方向に沿う方向に位置する箇所)に、凸部61が形成されている。一方、第2固定子用電磁鋼板51bには、固定子鉄心4の外周面のうち、周方向に隣接するティース5間に対応する位置に、凸部61が形成されている。凸部61は、軸方向からみて略矩形状に形成されている。
このように構成した場合であっても、前述の第5実施形態と同様の効果を奏することができる。また、これに加え、凸部61を形成する分、第1固定子用電磁鋼板51a、および第2固定子用電磁鋼板51bの剛性が高まるので、SRモータ601の駆動時の振動をより確実に低減できる。
なお、上述の第6実施形態では、凸部61は、軸方向からみて略矩形状に形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、凸部61によって、モータケース15の内周面に固定子2を圧入することができるように、凸部61が形成されていればよい。例えば、凸部61の形状が、軸方向からみて略蒲鉾形状になっていてもよい。
また、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態は、スイッチトリラクタンスモータに適用する場合に限られるものではなく、同期式リラクタンスモータ、可変式リラクタンスモータ、可変式リラクタンスステッピングモータ等、さまざまなリラクタンスモータに適用することができる。
また、上述の実施形態では、SRモータ1〜601は、ティース5の数をSとし、凸条ティース部7の数をTSとし、突極11の数をRとし、凸条突極部13の数をTRとし、Nを2以上の偶数とし、Mを1以上の整数としたとき、ティース5の数S、凸条ティース部7の数TS、突極の数R、および凸条突極部13の数TRは、それぞれ式(1)〜式(4)を満たすように設定されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ティース5の数S、凸条ティース部7の数TS、突極の数R、および凸条突極部13の数TRは、それぞれ任意に設定することが可能である。
さらに、上述の実施形態では、ティースに形成されている溝部6、突極11に形成されている溝部12、凸条ティース部7、および凸条突極部13がそれぞれ軸方向からみて略矩形状に形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、溝部6,11、凸条ティース部7、および凸条突極部13の形状、大きさは、任意に設定することが可能である。例えば、溝部6,11、凸条ティース部7、および凸条突極部13のそれぞれを、軸方向からみ略半円形状とすることも可能である。このように形成した場合であっても、上述の実施形態と同様の効果を奏することができる。
1,201,301,401,501,601…SRモータ(スイッチトリラクタンスモータ、リラクタンスモータ)
2…固定子
3…回転子
4…固定子鉄心
5…ティース
5a…先端面(径方向内側端面)
6,12…溝部
7…凸条ティース部
8…巻線
10…回転子鉄心
11…突極
11a…先端面(径方向外側端面)
13…凸条突極部
15…モータケース(ケース)
16…スロット
21…振動絶縁体
22…減衰体
31…平面取り部(切除部)
41…凸条部(突起部)
51a…第1固定子用電磁鋼板(第1鋼板)
51b…第2固定子用電磁鋼板(第2鋼板)
61…凸部(突起部)
S1,S2…隙間

Claims (7)

  1. 固定子と、前記固定子に対して回転自在に設けられた回転子と、を備え、
    前記固定子は、
    環状に形成された固定子鉄心と、
    前記固定子鉄心の内周面から径方向内側に向かって突出し、放射状に配置された複数のティースと、
    周方向に隣り合う前記ティース間に形成され、前記ティースに巻回される巻線が収納されるスロットと、を有し、
    前記回転子は、
    前記固定子の径方向内側に配置される回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周面から径方向外側に向かって突出し、放射状に配置された複数の突極と、を有し、
    前記ティースの径方向内側端面に、前記回転子の軸方向に延びる複数の凸条ティース部を設けると共に、前記突極の径方向外側端面に、前記軸方向に延びる複数の凸条突極部を設け、
    前記複数の凸条ティース部の個数と、前記複数の凸条突極部の個数とを互いに異ならせたリラクタンスモータ。
  2. 前記複数の凸条ティース部のそれぞれの間のうち、少なくとも1箇所に、振動絶縁体を設けた請求項1に記載のリラクタンスモータ。
  3. 前記複数の凸条ティース部のそれぞれの間のうち、少なくとも1箇所に、磁気特性を有する減衰体を設けた請求項1または請求項2に記載のリラクタンスモータ。
  4. 前記固定子鉄心の外周面に、前記固定子鉄心を支持するケースと部分接触する突起部、および前記ケースと非接触となる切除部の少なくとも何れか一方を設けた請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のリラクタンスモータ。
  5. 前記固定子鉄心の外周面のうち、前記固定子鉄心の周方向において前記ティースに対応する位置に、前記切除部を設けた請求項4に記載のリラクタンスモータ。
  6. 前記固定子は、複数の電磁鋼板を積層して構成され、
    前記複数の電磁鋼板は、
    この電磁鋼板の外周面のうち、前記ティースに対応する位置に前記切除部が形成されている第1鋼板と、
    前記電磁鋼板の外周面のうち、隣り合う前記ティース間に対応する位置に前記切除部が形成されている第2鋼板と、により構成され、
    前記第1鋼板と前記第2鋼板とが交互に積層されている請求項4または請求項5に記載のリラクタンスモータ。
  7. 前記固定子は、複数の電磁鋼板を積層して構成され、
    前記複数の電磁鋼板は、
    この電磁鋼板の外周面のうち、前記ティースに対応する位置に前記突起部が形成されている第1鋼板と、
    前記電磁鋼板の外周面のうち、隣り合う前記ティース間に対応する位置に前記突起部が形成されている第2鋼板と、により構成され、
    前記第1鋼板と前記第2鋼板とが交互に積層されている請求項4または請求項5に記載のリラクタンスモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106130299A (zh) * 2016-08-31 2016-11-16 安徽远东船舶有限公司 一种充电船开关磁阻电机和开关磁阻驱动装置
WO2017101033A1 (zh) * 2015-12-15 2017-06-22 郑州吉田专利运营有限公司 开关磁阻电动机
CN106998106A (zh) * 2017-05-22 2017-08-01 朱灏珩 磁阻电机

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