JPH10144413A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH10144413A
JPH10144413A JP8299140A JP29914096A JPH10144413A JP H10144413 A JPH10144413 A JP H10144413A JP 8299140 A JP8299140 A JP 8299140A JP 29914096 A JP29914096 A JP 29914096A JP H10144413 A JPH10144413 A JP H10144413A
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JP
Japan
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terminal
fuse
receiving portion
wall
cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8299140A
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English (en)
Inventor
Takao Hata
隆雄 畑
Yasuhiro Hiura
靖博 日浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP8299140A priority Critical patent/JPH10144413A/ja
Publication of JPH10144413A publication Critical patent/JPH10144413A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチヒューズと端子金具との弾性接触時に
生じる弾性復元力によって両者が相対的に離間するのを
防止する。 【解決手段】 外壁13の上端部には、これと直角に連
なり、ヒューズ用キャビティ12の長さ方向に沿って延
出する増強部17が一体に設けられており、これによ
り、外壁13の上端部の剛性が高められている。この外
壁13の上端部には突起状の端子受け部18Aが設けら
れ、ここに端子金具20からの押圧力が作用する。しか
し、端子受け部18Aが設けられている外壁13の上端
部は剛性が高いので、端子金具20の変位が規制され、
これにより端子金具20とマルチヒューズ40との間で
は所定の接触圧が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の接点を並列
させたマルチヒューズなどの相手側嵌合部材を取り付け
るためのコネクタに関し、特に相手側嵌合部材の嵌合時
におけるコネクタハウジングの撓みを防止するようにし
たコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のコネクタとしては、図16及び
図17に示すようなマルチヒューズ用コネクタがある。
合成樹脂製のコネクタハウジング2には、マルチヒュー
ズ3を収容するためのヒューズ用キャビティ2Aが図に
おける上側の面にスリット状に開口するように形成され
ているとともに、複数の端子金具4を上記ヒューズ用キ
ャビティ2Aの両方の内側壁面に沿って並列するように
個別に収容するための複数の端子用キャビティ2Bが形
成されている。各端子用キャビティ2Bは夫々ヒューズ
用キャビティ2Aの内側壁面に縦長スリット状に開口し
ており、また、各端子用キャビティ2Bにおけるヒュー
ズ用キャビティ2Aへの開口と反対側の内壁面には係止
突部2Cが形成されている。さらに、コネクタハウジン
グ2の長さ方向の両端部には、ネジ止め孔2Eを有する
一対の取付部2Dが形成されている。
【0003】端子金具4は、上下方向に延びる端子本体
4Aと、この端子本体4Aの下端に連なるピン状の基板
取付部4Bと、端子本体4Aの上端から折り返された山
形状をなす弾性接触片4Cと、端子本体4Aの一部を切
り起こして形成したランス4Dとを備えて構成されてい
る。端子金具4は、コネクタハウジング2の下面側の開
口から端子用キャビティ2B内に挿入される。正規挿入
された端子金具4は、係止突部2Cとランス4Dとの係
止により、弾性接触片4Cをヒューズ用キャビティ2A
内へ突出させた状態に保持される。
【0004】上記のように組み付けられたマルチヒュー
ズ用コネクタ1は、回路基板Pに貫通させたタッピング
ネジ(図示せず)をネジ止め孔2Eにねじ込むことによ
りコネクタハウジング2を回路基板Pに固定するとも
に、各基板取付部4Bを回路基板PのスルーホールHに
挿入して半田付け(図示せず)することにより回路基板
Pに取り付けられる。かかるマルチヒューズ用コネクタ
1のヒューズ用キャビティ2A内には厚板状をなすマル
チヒューズ3が差し込まれる。マルチヒューズ3のヒュ
ーズハウジング3Aには複数のヒューズ(図示せず)が
内蔵され、その各ヒューズの接点3Bがヒューズハウジ
ング3Aの両側面上で並列するように配置されている。
マルチヒューズ3が差し込まれると、各ヒューズの接点
3Bが夫々対応する2つの弾性接触片4Cに対して弾性
撓みを生じさせつつ接触し、各ヒューズ毎に2つの端子
金具4が接続される。さらに、差し込まれたマルチヒュ
ーズ3のヒューズハウジング3Aはコネクタハウジング
2の上方に突出しているため、これを覆うためのヒュー
ズカバー5がコネクタハウジング2の上面に取り付けら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マルチヒューズ3を取
り付けて端子金具4と接触させた状態では、弾性接触片
4Cの弾性復元力により端子金具4の端子本体4Aが外
側(マルチヒューズ3から離れる方向)へ押圧され、そ
の押圧力が係止突部2Cを介してコネクタハウジング2
の外壁2Fに作用する。そのため、高温の環境下におい
て外壁2Fが外側へ膨らむように変形し、これに伴って
端子金具4も外側へ変位する虞があった。このようにな
ると、たとえその変形量が僅かであってもマルチヒュー
ズ3と端子金具4との間で所定の接触圧が得られなくな
る。
【0006】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、相手側嵌合部材の嵌合時に端子金具との間
の弾性復元力によってコネクタハウジングが撓むのを防
止することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、相手
側嵌合部材が嵌合可能なキャビティを設けたコネクタハ
ウジングと、前記キャビティの長さ方向に沿って並列す
るとともに前記相手側嵌合部材に対する弾性接触を可能
とされている複数の端子金具と、前記コネクタハウジン
グの前記端子金具がその並列方向に沿って対応する外壁
とを備えたコネクタにおいて、前記コネクタハウジング
に、前記相手側嵌合部材の嵌合時に前記端子金具を前記
外壁側への変位を規制する端子受け部と、この端子受け
部の剛性を高める剛性増大手段とが設けられているとこ
ろに特徴を有する。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記端子金具と前記端子受け部とが、夫々、前記キ
ャビティに嵌合された前記相手側嵌合部材を挟むように
配されているところに特徴を有する。請求項3の発明
は、請求項1または請求項2の発明において、前記剛性
増大手段が、前記外壁の端部と直角に連なり前記キャビ
ティの長さ方向に沿って板状に延出する増強部によって
構成されるとともに、前記外壁の端部が前記端子受け部
とされており、この端子受け部に対して前記端子金具が
当接するようにしたところに特徴を有する。
【0009】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記端子受け部と前記端子金具とがそのいずれかに
設けた突起を介して当接しているところに特徴を有す
る。請求項5の発明は、請求項1または請求項2の発明
において、前記剛性増大手段が、前記外壁と直角をなし
前記キャビティの長さ方向に沿って板状に延出する増強
部によって構成されるとともに、その増強部に前記端子
受け部が設けられているところに特徴を有する。
【0010】請求項6の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記剛性増大手段が前記キャビティ
の両側の隔壁とこの両隔壁同士を連結する連結部とによ
って構成されるとともに、この連結部に前記端子受け部
が設けられているところに特徴を有する。
【0011】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、キ
ャビティに相手側嵌合部材を嵌合すると端子金具が弾性
接触し、その弾性復元力によって端子金具がコネクタハ
ウジングの外壁に向かって押圧されるが、端子金具は剛
性の高い端子受け部への係合によって外壁側への変位を
規制されている。したがって、端子金具と相手側嵌合部
材の間では所定の接触圧が確保される。また、端子金具
からの押圧力に起因して外壁が撓むこともない。
【0012】請求項2の発明においては、端子金具の外
壁側への変位が規制されると、弾性復元力が端子金具か
ら相手側嵌合部材側への押圧力として作用するが、この
押圧力は相手側嵌合部材を両側から挟むように作用する
ので相殺されるようになる。したがって、端子金具側か
らの押圧力によって相手側嵌合部材が撓むことがなく、
所定の接触圧が確実に得られるようになる。請求項3の
発明においては、相手側嵌合部材の嵌合に伴って弾性接
触片の弾性復元力が生じると、端子金具が端子受け部に
対して局部的に押圧される。しかし、端子受け部は増強
部によって剛性を高められているので、端子金具の外壁
に向かう方向への変位を規制することができる。
【0013】請求項4の発明においては、端子受け部と
端子金具が突起を介して当接してるので両者の接触面積
が小さくなり、これにより、端子金具から外壁への熱伝
達量が抑えられ、熱に起因する外壁の撓みを防止するこ
とができる。請求項5の発明においては、相手側嵌合部
材の嵌合に伴って弾性接触片の弾性復元力が生じると、
端子金具が外壁に向かう方向へ押圧される。しかし、端
子金具は、外壁と直角をなしてキャビティの長さ方向に
沿って板状に延出することにより剛性を高められた増強
部に係合されているため、外壁に向かう方向への変位が
規制される。
【0014】請求項6の発明においては、端子受け部が
キャビティの両側の隔壁同士を連結する連結部に設けら
れているから、相手側嵌合部材の一方の側に位置する端
子金具が外側(相手側嵌合部材から離間する方向)へ押
圧されたときに、その押圧力は相手側嵌合部材の反対側
の隔壁にも作用することになる。この反対側の隔壁に作
用する力は相手側嵌合部材を押すように作用するので、
この反対側の隔壁も端子受け部も相手側嵌合部材に対し
て変位せず、したがってこの端子受け部に係合している
端子金具も外側へ変位しない。
【0015】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図3を参照して説明する。本実施形態のマルチ
ヒューズ用コネクタ(本発明の構成要件であるコネク
タ)10は、マルチヒューズ(本発明の構成要件である
相手側嵌合部材)40を取り付けるためのものであっ
て、コネクタハウジング11と端子金具20とヒューズ
カバー30とを備えて構成される。
【0016】まず、マルチヒューズ40について説明す
る。マルチヒューズ40は、全体として厚板状をなすヒ
ューズハウジング41内に複数の(本実施形態では10
個の)ヒューズ(図示せず)を長さ方向に並べて内蔵し
ている。その各ヒューズの2つの接点43は、ヒューズ
ハウジング41の下部の板厚が薄くなった差込み部42
の両方の側面に縦長状に露出しており、各側面において
は夫々10個ずつの接点43が長さ方向に並列するよう
に配置されている。かかるマルチヒューズ40は後述す
るマルチヒューズ用キャビティ(本発明の構成要件であ
るキャビティ)12に差し込むように嵌合され、各ヒュ
ーズ毎にその両側の2つの接点43が2つの端子金具2
0と接触し、これによって10対の端子金具20が各対
毎にヒューズを介して接続されるようになっている。
【0017】コネクタハウジング11は合成樹脂材料か
ら成り、一定の高さを有するとともに幅に対して長さ寸
法が大きく、全体として直方体形状をなしている。コネ
クタハウジング11の内部にはその上面にスリット状に
開口するヒューズ用キャビティ12が形成されている。
マルチヒューズ用キャビティ12は一定の深さを有し、
ここにはマルチヒューズ40の差込み部42が嵌入され
る。コネクタハウジング11の内部におけるその外壁1
3と上記マルチヒューズ用キャビティ12との間の領域
には、マルチヒューズ用キャビティ12を挟むように1
0対の端子用キャビティ14が形成されている。この端
子用キャビティ14は縦方向に細長く、各端子用キャビ
ティ14内にはコネクタハウジング11の下面の開口か
ら端子金具20が挿入されている。各端子用キャビティ
14のほぼ上半分の領域は、縦長スリット状の連通溝1
5を介してマルチヒューズ用キャビティ12と連通して
いる。この連通溝15には、端子金具20の弾性接触片
24が入り込むようになっている。
【0018】端子用キャビティ14の連通溝15とは反
対側の内壁面(=コネクタハウジング11の外壁13の
内面)には、端子金具20を保持するための係止突部1
6が形成されている。この係止突部16は端子用キャビ
ティ14の上下方向におけるほぼ中央に位置している。
係止突部16には、端子金具20の挿入時にランス25
との引っ掛かりを回避するための傾斜面16Aと、ラン
ス25を係止させることにより端子金具20の抜き方向
への移動を規制する係止面16Bとが形成されている。
さらに、コネクタハウジング11の上面には係止突部1
6を成形するための型抜き孔19が開口されている。
【0019】外壁13の上端部には、外壁13の板面と
直角に内側へ突出し、ヒューズ用キャビティ12の長さ
方向に沿って板状に延出する増強部(本発明の構成要件
である剛性増大手段)17が一体に形成されている。こ
の増強部17は、コネクタハウジング11の上面板をな
し、且つ端子用キャビティ14の上端を塞ぐ板部として
も機能している。また、増強部17の両端はコネクタハ
ウジング11の両端部に一体に連結されている。
【0020】上記のように外壁13の上端部に増強部1
7を一体に設けたことによって、外壁13の上端部を撓
ませようとしたときには増強部17も一緒に撓ませるこ
とになり、結果的に外壁13が撓み難くなっている。こ
のように外壁13の上端部の剛性が高められているた
め、コネクタハウジング11を上から視た状態における
外壁13の湾曲変形と、コネクタハウジング11を長さ
方向に視た状態における湾曲変形の双方が規制されてい
る。
【0021】かかる外壁13の上端部には端子用キャビ
ティ14内に突出する2つの端子受け部18Aが同じ高
さに並ぶように形成されている。この端子受け部18A
は係止突部16と同じ面に設けられており、その端子受
け部18Aの突出寸法は係止突部16の突出寸法と同じ
かこれよりも少し大きく設定されている。この端子受け
部18Aには端子金具20の上端部が当接されるように
なっている。さらに、この端子受け部18Aが形成され
ている面には、端子用キャビティ14の下端部位置から
突出する2つの補助受け部18Bが同じ高さに並べて形
成されている。この補助受け部18Bの突出寸法は端子
受け部18Aと同じ寸法に設定されている。かかる補助
受け部18Bには端子金具20の下端部が当接されるよ
うになっている。
【0022】尚、係止突部16と端子受け部18Aと補
助受け部18Bは同一の面に突成されているため、型抜
き動作が考慮されている。即ち、金型(図示せず)は図
3の上下方向に抜き取られるため、係止突部16と端子
受け部18Aと補助受け部18Bは、端子用キャビティ
14の幅方向において互いに異なる位置に配されてい
る。端子金具20は、両側縁に側壁22を設けた細長い
ベース板21と、ベース板21の下端に面一状に連なる
ピン状の基板取付部23と、ベース板21の上端から折
り返されてなだらかな山形状をなす弾性接触片24と、
ベース板21の一部を弾性接触片24と反対側へ切り起
こしたランス25とを備えて構成されている。かかる端
子金具20はコネクタハウジング11の下面側の開口か
ら端子用キャビティ14内に挿入されている。正規挿入
された端子金具20は、ランス25が係止突部16の係
止面16Bに係止することによって抜け規制状態に保持
されている。
【0023】端子金具20が正規挿入された状態では、
弾性接触片24が連通溝15を通ってマルチヒューズ用
キャビティ12内に突出することによりマルチヒューズ
40の接点43と接触可能な状態に待機する。基板取付
部23は、コネクタハウジング11の下方へ突出して回
路基板PのスルーホールHに嵌入可能な状態とされてい
る。また、ベース板21は、その上端部において端子受
け部18Aに当接するとともに下端部において補助受け
部18Bに当接し、さらにほぼ中央高さにおいて係止突
部16と当接するか又は極く接近している。即ち、端子
金具20は上下方向における2カ所または3カ所で外壁
13と当接する状態となっている。
【0024】上記コネクタハウジング11にマルチヒュ
ーズ40を取り付けると、マルチヒューズ40の上部が
コネクタハウジング11から突出するため、この突出部
分を保護するためのヒューズカバー30がコネクタハウ
ジング11に取り付けられる。ヒューズカバー30は合
成樹脂製であり、マルチヒューズ40のコネクタハウジ
ング11からの突出部分を収容するための凹部31を有
している。次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のマルチヒューズ用コネクタ10は、マルチ
ヒューズ40を取り付けるのに先立って回路基板Pに取
り付けられる。取付けは、コネクタハウジング11を回
路基板P上の所定位置に位置決めしてタッピングネジ
(図示せず)により固定するとともに、基板取付部23
をスルーホールHに挿入して半田付けSにより回路基板
Pに固着することによって行われる。
【0025】このように回路基板Pに取り付けた状態に
おいて、マルチヒューズ用キャビティ12にマルチヒュ
ーズ40の差込み部42が嵌入され、各接点43が、対
応する端子金具20の弾性接触片24に対してこれを弾
性撓みさせつつ接触する。すると、弾性接触片24の弾
性復元力により端子金具20は外側、即ちコネクタハウ
ジング11の外壁13へ接近する方向へ押圧され、その
押圧力は、端子受け部18Aと補助受け部18Bの2カ
所若しくは係止突部16を含めた3カ所に分散されて作
用する。
【0026】このうち、端子金具20のベース板21の
上端部が当接する端子受け部18Aは増強部17によっ
て剛性を高められているので、この端子金具20の上端
部がマルチヒューズ40から離間する方向へ変位するこ
とはない。また、ベース板21の下端部が当接している
補助受け部18Bにおいては、ここに作用する押圧力が
分散された小さいものであることから、この補助受け部
18Bが外側へ変位するような外壁13の撓みはほとん
ど生じない。また、係止突部16に端子金具20の押圧
力が作用したとしても、補助受け部18Bと同様に押圧
力は小さいので、係止突部16(中央高さの部分)が外
側へ変位するような外壁13の撓みもほとんど生じな
い。したがって、端子金具20はマルチヒューズ40か
ら離間する方向へ変位することがなく、端子金具20と
マルチヒューズ40との間で適正な接触圧が確保され
る。
【0027】また、端子受け部18Aと補助受け部18
Bは、突出する形態をなしているので端子金具20との
接触面積が小さくなっている。これにより、端子金具2
0から外壁13への熱伝達量が抑えられ、熱に起因する
外壁13の撓みを防止することができる。尚、増強部1
7によって端子金具20の外側への変位が規制される
と、弾性接触片24の弾性復元力が端子金具20からマ
ルチヒューズ40側への押圧力として作用する。ここ
で、仮に端子金具がマルチヒューズの片側の側面のみに
沿って配列されてその反対側の側面にコネクタハウジン
グの外壁が直接対応している場合を想定すると、端子金
具側からの押圧力がマルチヒューズの片側だけに作用す
るためにマルチヒューズと外壁が端子金具と反対側へ撓
むということも考えられる。しかし、本実施形態では端
子金具20と増強部17がマルチヒューズ40の両側に
配されているので、端子金具20からの押圧力は相殺さ
れ、マルチヒューズ40が撓む虞はない。よって、所定
の接触圧が確実に得られるようになる。
【0028】<実施形態2>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図4及び図5を参照して説明する。上記実
施形態1では端子受け部18Aと補助受け部18Bを外
壁13から端子用キャビティ14内に突出させていたの
に対し、本実施形態2では、端子受け部51Aと補助受
け部51Bを外壁13から突出させずに面一状としてい
るとともに、端子金具20のベース板21に突起26を
形成し、その突起26を端子受け部51Aと補助受け部
51Bとに当接させた構成となっている。本実施形態2
においても、端子金具20と外壁13との接触面積が小
さくなっているので、端子金具20から外壁13への熱
伝達量が抑えられ、熱による外壁13の変形防止が図ら
れている。尚、その他の構成、作用及び効果については
上記実施形態1と同じであるため、同じ構成について
は、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略
する。
【0029】<実施形態3>次に、本発明を具体化した
実施形態3を図6及び図7を参照して説明する。上記実
施形態1では端子受け部18Aと補助受け部18Bを外
壁13から端子用キャビティ14内に突出させていたの
に対し、本実施形態3では、型抜き孔19の外側の内壁
面を端子受け部52とし、補助受け部18Bに相当する
ものは外壁13には設けず、半田付けSによる回路基板
Pへの固着部分に補助受け部の機能を担わせている。一
方、端子金具20の上端部においては、側壁22に連な
って内側へ曲げ成形されている上面壁27からベース板
21と平行に上方へ延出する係合部53が一体に形成さ
れている。この係合部53が型抜き孔19内に嵌入され
て端子受け部52に当接されるようになっている。した
がって、本実施形態3では、端子金具20側からの押圧
力は、端子受け部52と半田付けS部分の2カ所若しく
は係止突部16を含めた3カ所に分散されて作用する。
尚、その他の構成、作用及び効果については上記実施形
態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号
を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0030】<実施形態4>次に、本発明を具体化した
実施形態4を図8及び図9を参照して説明する。上記実
施形態3では型抜き孔19の内壁を端子受け部52とし
ていたのに対し、本実施形態4では、増強部17に型抜
き孔19とは別の孔部を形成してこれを端子受け部54
としている。一方、端子金具20の上端部においては、
上面壁27から側壁22と平行に上方へ延出する係合部
55が一体に形成されており、この係合部55が端子受
け部54に当接されるようになっている。尚、その他の
構成、作用及び効果については上記実施形態3と同じで
あるため、同じ構成については、同一符号を付し、構
造、作用及び効果の説明は省略する。
【0031】<実施形態5>次に、本発明を具体化した
実施形態5を図10及び図11を参照して説明する。上
記実施形態3では型抜き孔19の内壁を端子受け部52
としていたのに対し、本実施形態5では、増強部17に
下向きの突出部を形成してこれを端子受け部56として
いる。一方、端子金具20の上端部においては、上面壁
27を溝状に切欠することによって係合部57が形成さ
れている。この係合部57には端子受け部が入り込むよ
うになり、係合部57のベース板21とは反対側の溝縁
部が端子受け部56に当接されるようになっている。
尚、その他の構成、作用及び効果については上記実施形
態3と同じであるため、同じ構成については、同一符号
を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0032】<実施形態6>次に、本発明を具体化した
実施形態6を図12を参照して説明する。上記実施形態
3では端子金具20の係合部53がベース板21に沿っ
て上方へ延出されていたのに対し、本実施形態6では係
合部60が上面壁27におけるベース板21とは反対側
の縁部から上方へ突出されている。かかる係合部60
は、増強部17に型抜き孔19とは別に設けた孔部(図
示せず)に差し込まれた状態で係合される。かかる構成
としたことにより、実施形態3のものに比べると、コネ
クタハウジング11に対する端子金具20の接触位置が
外壁13から遠くなっており、端子金具20から外壁1
3へ熱が伝達し難くなっている。熱は外壁13の撓みの
原因の1つとなっているため、本実施形態6ではこの点
において撓み規制効果が高くなっている。
【0033】<実施形態7>次に、本発明を具体化した
実施形態7を図13乃至図15を参照して説明する。上
記実施形態1では端子受け部18Aが外壁13上に設け
られていたのに対し、本実施形態7では、外壁13とは
異なる位置に端子受け部58が設けられている。以下、
その構成を説明する。各端子用キャビティ14は、その
連通溝15よりも下方の幅狭の空間により、マルチヒュ
ーズ用キャビティ12を挟んで対応する向かい側の端子
用キャビティ14とその連通溝15とに連通されてい
る。さらに、マルチヒューズ用キャビティ12と端子用
キャビティ14との間を区間する隔壁(本発明の構成要
件である剛性増大手段)11A同士は、その下端部にお
いて連結部(本発明の構成要件である剛性増大手段)1
1Bにより互いに一体的に連結された状態となってい
る。連結部11Bの下縁中央部分は切欠されていて、こ
の連結部11Bの内壁面(図12の紙面と平行な面)は
ほぼ「H字形」をなしている。この「H字形」の下向き
の脚状領域11Cの内壁面は、これよりも下方領域11
Dの内壁面に対して段違い状に突出しており、この脚状
領域11Cの段差面が端子受け部58となっている。一
方、端子金具20には、その側壁22の下端部から外壁
13とは反対側に突出するL字形に屈曲した係合部59
が一体に形成されている。この係合部59は、端子受け
部58に係合されるようになっている。
【0034】本実施形態7においては、端子受け部58
がヒューズ用キャビティ12の両側の隔壁11A同士を
連結する連結部11Bに設けられているから、マルチヒ
ューズ40の右側に位置する端子金具20が弾性接触片
24の弾性復元力によってマルチヒューズ40から離間
する方向(右方向)へ押圧されたときには、その押圧力
は係合部59、端子受け部58及び連結部11Bを介し
てマルチヒューズ40の左側の隔壁11Aにも作用する
ことになる。しかし、この左側の隔壁11Aに作用する
力はマルチヒューズ40を押すように作用するので、こ
の左側の隔壁11Aも端子受け部58もマルチヒューズ
40に対して変位することはない。したがって、この端
子受け部58に係合している端子金具20もマルチヒュ
ーズ40から離間する方向へ変位することはない。尚、
その他の構成、作用及び効果については上記実施形態1
と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付
し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0035】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態1において、下側の補助受け部18
Bを設けず、この位置に端子金具20に突成した突起
(実施形態2の形態)を当接させるようにしてもよい。
【0036】(2)上記実施形態1及び実施形態2では
外壁上における端子金具の当接位置を端子受け部と補助
受け部の2カ所としたが、本発明によれば、外壁上にお
ける当接位置を端子受け部のみの1カ所とし、回路基板
の半田付け部分に補助受け部の機能を担わせるようにし
てもよい。 (3)上記実施形態1及び実施形態2ではランスを専用
の係止突部に係止させるようにしたが、本発明によれ
ば、係止突部をなくして補助受け部にランスを係止させ
てもよい (4)上記実施形態2において、端子金具の下側の突起
26を設けず、この位置に補助受け部(実施形態1の形
態)を突成してここに端子金具のベース板を当接させる
ことにしてもよい。
【0037】(5)上記実施形態7では端子金具の係合
部をL字形として端子受け部に単に引っ掛けるようにし
たが、本発明によれば、端子受け部を孔形状としてここ
に端子金具側の突起状部を圧入させるようにしてもよ
い。 (6)上記実施形態では10対の端子金具を備えた10
極タイプのコネクタについて説明したが、本発明は、極
数が9極以下または11極以上のものにも適用すること
ができる。 (7)上記実施形態では1つのコネクタに対して1つの
マルチヒューズが嵌合される場合について説明したが、
本発明は、1つのコネクタに複数のマルチヒューズが直
列に並ぶように取り付けられる場合にも適用することが
できる。
【0038】(8)上記実施形態ではマルチヒューズを
両側から挟むように端子金具を配したが、本発明は、マ
ルチヒューズの片方の側面のみに沿って端子金具を配置
したものにも適用することができる。 (9)上記実施形態では相手側嵌合部材がマルチヒュー
ズである場合について説明したが、本発明は、相手側嵌
合部材が回路基板における複数の接点を並列したエッジ
部である場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の分解斜視図
【図2】実施形態1の断面図
【図3】実施形態1の端子用キャビティの部分断面図
【図4】実施形態2の断面図
【図5】実施形態2の端子用キャビティの部分断面図
【図6】実施形態3の断面図
【図7】実施形態3の端子金具の斜視図
【図8】実施形態4の部分拡大断面図
【図9】実施形態4の端子金具の部分拡大斜視図
【図10】実施形態5の部分拡大断面図
【図11】実施形態5の端子金具の部分拡大斜視図
【図12】実施形態6の端子金具の部分拡大斜視図
【図13】実施形態7の断面図
【図14】実施形態7の一部切欠斜視図
【図15】実施形態7の端子金具の斜視図
【図16】従来例の分解斜視図
【図17】従来例の断面図
【符号の説明】
10…マルチヒューズ用コネクタ(コネクタ) 11…コネクタハウジング 11A…隔壁 11B…連結部 12…ヒューズ用キャビティ(キャビティ) 13…外壁 17…増強部(剛性増大手段) 18A…端子受け部 20…端子金具 26…突起 40…マルチヒューズ(相手側嵌合部材) 51A,51B,52,54,56…端子受け部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手側嵌合部材が嵌合可能なキャビティ
    を設けたコネクタハウジングと、 前記キャビティの長さ方向に沿って並列するとともに前
    記相手側嵌合部材に対する弾性接触を可能とされている
    複数の端子金具と、 前記コネクタハウジングの前記端子金具がその並列方向
    に沿って対応する外壁とを備えたコネクタにおいて、 前記コネクタハウジングに、前記相手側嵌合部材の嵌合
    時に前記端子金具を前記外壁側への変位を規制する端子
    受け部と、この端子受け部の剛性を高める剛性増大手段
    とが設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記端子金具と前記端子受け部とが、夫
    々、前記キャビティに嵌合された前記相手側嵌合部材を
    挟むように配されていることを特徴とする請求項1記載
    のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記剛性増大手段が、前記外壁の端部と
    直角に連なり前記キャビティの長さ方向に沿って板状に
    延出する増強部によって構成されるとともに、前記外壁
    の端部が前記端子受け部とされており、この端子受け部
    に対して前記端子金具が当接するようにしたことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記端子受け部と前記端子金具とがその
    いずれかに設けた突起を介して当接していることを特徴
    とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記剛性増大手段が、前記外壁と直角を
    なし前記キャビティの長さ方向に沿って板状に延出する
    増強部によって構成されるとともに、その増強部に前記
    端子受け部が設けられていることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記剛性増大手段が前記キャビティの両
    側の隔壁とこの両隔壁同士を連結する連結部とによって
    構成されるとともに、この連結部に前記端子受け部が設
    けられていることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のコネクタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010177094A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Molex Inc 端子及びコネクタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010177094A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Molex Inc 端子及びコネクタ

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