JP2875794B2 - 抜け止めコンセント - Google Patents

抜け止めコンセント

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JP2875794B2
JP2875794B2 JP6144197A JP6144197A JP2875794B2 JP 2875794 B2 JP2875794 B2 JP 2875794B2 JP 6144197 A JP6144197 A JP 6144197A JP 6144197 A JP6144197 A JP 6144197A JP 2875794 B2 JP2875794 B2 JP 2875794B2
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全勝 牧野
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿入されたプラグ
の抜け止め機構を備えた抜け止めコンセントに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の抜け止めコンセントは、一般
に、プラグの栓刃が挿入される刃受ばねを有し該栓刃の
抜け止め機構(挿入されたプラグの栓刃の穴と嵌合する
突起を端子板に形成している)を備えた第1の端子板
と、この第1の端子板と結合され外部から挿入された電
線が接触接続される第2の端子板と、上記電線を第2の
端子板に付勢する鎖錠ばねと、外力を受けると鎖錠ばね
を第2の端子板から離す向きに撓ませる解除釦と、上記
各部材が配設されるボディと、ボディの上面に覆設され
るカバー等から構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成においては、第1の端子板と第2の端子板とで構成さ
れる刃受ばねブロックが一体形成されていたため、刃受
ばねブロックをつくるための金属板の形状が複雑にな
り、金属板の折曲にも手間がかかるという不具合がっ
た。
【0004】また、第1の端子板と第2の端子板とを別
部材で構成し、両端子板をカシメ結合した刃受ばねブロ
ックを備えたものもあるが、外部から電線を挿入した時
に電線と鎖錠ばねのオーバーラップにより刃受ばね部と
端子部に互いに相反する方向に力が加わり、両端子板の
カシメ部が外れるおそれがあるという問題があった。本
発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、請求項1
の発明の目的は、製造が容易な抜け止めコンセントを提
供することにある。
【0005】また、請求項2の発明の目的は、刃受ばね
を有する端子板と外部から挿入された電線に接触接続す
る端子板との結合部位に加わる力を小さくして結合部位
の外れを防止することができる抜け止めコンセントを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、一面に開口を有するボディと、
ボディの開口を覆うとともにプラグの栓刃が挿通される
左右一対の栓刃挿入口が形成されたカバーと、ボディと
カバーとの左右両側部においてボディとカバーとを結合
してケースを形成しケースの両側方に突出する爪を有し
た組立枠と、ボディ内に形成された仕切壁を介してボデ
ィ内の左右に配設され栓刃挿入口に挿通された一対の栓
刃に夫々接続される一対の刃受け部材と、各刃受け部材
と別部材であって少なくとも一部が各刃受部材にカシメ
結合され鎖錠ばねのばね力により端子板との間に外部電
線を挟持する一対の端子部材とを備え、上記一対の栓刃
挿入口は夫々弧状に形成され、刃受け部材は、栓刃挿入
口に沿った弧状であって栓刃を挟持する一対の刃受ばね
板と、両刃受ばね板間を結合する連結片と、両刃受ばね
板の対向面の要所に突設され栓刃に形成されている穴に
嵌合してプラグの抜け止めをする突起とを備え、各端子
部材は、それぞれ一対の鎖錠ばねを有するとともに、上
記一対の鎖錠ばねに跨がる形で配置され外力を受けると
鎖錠ばねを端子板から離す向きに撓ませる解除釦を有し
て成ることを特徴とするものであり、従来の刃受ばねブ
ロックを構成する刃受部材と端子部材の少なくとも一部
とが別部材で構成されカシメ結合されるので、刃受ばね
ブロックが一体形成されてる場合に比べて刃受ばねブロ
ックの製造が容易な抜け止めコンセントを提供すること
ができる。
【0007】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
めに、請求項1の発明において、刃受け部材は上記端子
板に対向する他の端子板を有し、刃受け部材と端子部材
とは他の端子板と上記端子板とがカシメ結合され、上記
鎖錠ばねの一部は他の端子板の上記端子板との対向面に
当接し、ボディは他の端子板と上記端子板との背面に夫
々当接し電線挿入時に他の端子板と上記端子板との間隔
が拡がるのを防止するリブが設けられているので、外部
電線挿入時に他の端子板と上記端子板との結合部位に加
わる力を小さくすることができ、結合部位が外れるのを
防ぐことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1及び図2において、ボディ1は
上面が開口した箱状に形成され、中央には絶縁壁2(仕
切壁)が形成してある。この絶縁壁2の両側に端子収納
部3、4が夫々形成され、刃受ばねブロック5等が納装
される。刃受ばねブロック5は略コ字型に形成された端
子板6と、この端子板6にカシメ結合され略L型に形成
された端子板7とで構成されている。端子板6は向かい
合う一対の刃受ばね板8が一体に形成されて、両刃受ば
ね板8にて刃受ばね9を形成している。刃受ばね板8の
上部は円弧状に形成されており、刃受ばね板8の内側に
はプラグの栓刃の穴と嵌合する突起が形成されて抜け止
め機構を構成している。ここに、両刃受ばね板8は連結
片22により連結されている。本実施形態では、刃受ば
ねブロック5が端子板6と端子板7とをカシメ結合して
いるから、端子板6と端子板7とを一体形成する場合に
比べて、刃受ばねブロック5の製造が容易になる。
【0009】他方の端子板7の両側には接触片10が夫
々形成されていて、接触片10の内側には外部から挿入
された電線を接触片10に弾発付勢すべく鎖錠ばね11
が夫々配設されている。また、外力を受けると鎖錠ばね
11を接触片10から離す向きに撓ませる解除釦12が
配設してある。なお、本実施形態では、端子板6が刃受
部材を構成しており、端子板7と、一対の鎖錠ばね11
と、解除釦12とで端子部材を構成している。
【0010】ボディ1の上面に覆設されるカバー20に
は刃受ばね9に対応して栓刃挿入口13が穿設されてい
て、カバー20とボディ1とは金属製の組立枠14にて
結合される。組立枠14の両側片15をカバー20及び
ボディ1の側面に夫々形成した溝17に挿入して、側片
15の先端の係止片16を外側に広げてボディ1の溝1
7の縁部に係止することで、ボディ1とカバー20とが
結合されることになる。また、組立枠14にはコンセン
トを取付枠に着脱自在に装着するための突片18(爪)
が一体に形成されている。
【0011】次に、本発明の要旨を図1に基づいて説明
する。図1のXは端子板6、7のカシメ部を示し、ボデ
ィ1の底面に穿孔されている電線挿入穴から電線を挿入
した場合に図1(b)に示すY部分が力が加わる箇所で
ある。ここで、電線挿入時、電線と鎖錠ばね11のオー
バーラップにより、刃受ばね9と端子板6、7に互いに
相反する方向に力が加わり、カシメ部Xが外れるおそれ
が生じるため、端子板6、7の外側に上記の力を受ける
リブ19をボディ1に形成している。このリブ19によ
り刃受ばねブロック5をボディ1に固定している。要す
るに、本実施形態では、端子板6と端子板7との背面に
夫々当接し電線挿入時に端子板6と端子板7との間隔が
拡がるのを防止するリブ19をボディ1に設けることに
より、電線挿入時に端子板6と端子板7とのカシメ部X
(結合部位)に加わる力を小さくすることができ、カシ
メ部がが外れるのを防ぐことができる。
【0012】尚、図1(a)に示すように、ボディ1の
底部には、解除釦12を押接駆動するための穴21が穿
設してあり、この穴21より例えば、ドライバの先端を
挿入して解除釦12を押接して、鎖錠ばね11を接触片
10から離す向きに撓ませることにより、電線の解除を
行うことができる。
【0013】
【発明の効果】請求項1の発明は、一面に開口を有する
ボディと、ボディの開口を覆うとともにプラグの栓刃が
挿通される左右一対の栓刃挿入口が形成されたカバー
と、ボディとカバーとの左右両側部においてボディとカ
バーとを結合してケースを形成しケースの両側方に突出
する爪を有した組立枠と、ボディ内に形成された仕切壁
を介してボディ内の左右に配設され栓刃挿入口に挿通さ
れた一対の栓刃に夫々接続される一対の刃受け部材と、
各刃受け部材と別部材であって少なくとも一部が各刃受
部材にカシメ結合され鎖錠ばねのばね力により端子板と
の間に外部電線を挟持する一対の端子部材とを備え、上
記一対の栓刃挿入口は夫々弧状に形成され、刃受け部材
は、栓刃挿入口に沿った弧状であって栓刃を挟持する一
対の刃受ばね板と、両刃受ばね板間を結合する連結片
と、両刃受ばね板の対向面の要所に突設され栓刃に形成
されている穴に嵌合してプラグの抜け止めをする突起と
を備え、各端子部材は、それぞれ一対の鎖錠ばねを有す
るとともに、上記一対の鎖錠ばねに跨がる形で配置され
外力を受けると鎖錠ばねを端子板から離す向きに撓ませ
る解除釦を有しているので、従来の刃受ばねブロックを
構成する刃受部材と端子部材の少なくとも一部とが別部
材で構成されカシメ結合されるから、刃受ばねブロック
が一体形成されてる場合に比べて刃受ばねブロックの製
造が容易な抜け止めコンセントを提供することができる
という効果がある。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、刃受け部材は上記端子板に対向する他の端子板を有
し、刃受け部材と端子部材とは他の端子板と上記端子板
とがカシメ結合され、上記鎖錠ばねの一部は他の端子板
の上記端子板との対向面に当接し、ボディは他の端子板
と上記端子板との背面に夫々当接し電線挿入時に他の端
子板と上記端子板との間隔が拡がるのを防止するリブが
設けられているので、外部電線挿入時に他の端子板と上
記端子板との結合部位に加わる力を小さくすることがで
き、結合部位が外れるのを防ぐことができるという効果
がある。また、電線挿入力が安定するという効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示し、(a)はカバーを取り外した
状態の要部断面図、(b)はカバーを取り外した状態の
要部平面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ボディ 6 第1の端子板 7 第2の端子板 9 刃受ばね 11 鎖錠ばね 12 解除釦 19 リブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に開口を有するボディと、ボディの
    開口を覆うとともにプラグの栓刃が挿通される左右一対
    の栓刃挿入口が形成されたカバーと、ボディとカバーと
    の左右両側部においてボディとカバーとを結合してケー
    スを形成しケースの両側方に突出する爪を有した組立枠
    と、ボディ内に形成された仕切壁を介してボディ内の左
    右に配設され栓刃挿入口に挿通された一対の栓刃に夫々
    接続される一対の刃受け部材と、各刃受け部材と別部材
    であって少なくとも一部が各刃受部材にカシメ結合され
    鎖錠ばねのばね力により端子板との間に外部電線を挟持
    する一対の端子部材とを備え、上記一対の栓刃挿入口は
    夫々弧状に形成され、刃受け部材は、栓刃挿入口に沿っ
    た弧状であって栓刃を挟持する一対の刃受ばね板と、両
    刃受ばね板間を結合する連結片と、両刃受ばね板の対向
    面の要所に突設され栓刃に形成されている穴に嵌合して
    プラグの抜け止めをする突起とを備え、各端子部材は、
    それぞれ一対の鎖錠ばねを有するとともに、上記一対の
    鎖錠ばねに跨がる形で配置され外力を受けると鎖錠ばね
    を端子板から離す向きに撓ませる解除釦を有して成るこ
    とを特徴とする抜け止めコンセント。
  2. 【請求項2】 刃受け部材は上記端子板に対向する他の
    端子板を有し、刃受け部材と端子部材とは他の端子板と
    上記端子板とがカシメ結合され、上記鎖錠ばねの一部は
    他の端子板の上記端子板との対向面に当接し、ボディは
    他の端子板と上記端子板との背面に夫々当接し電線挿入
    時に他の端子板と上記端子板との間隔が拡がるのを防止
    するリブが設けられて成ることを特徴とする請求項1記
    載の抜け止めコンセント。
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