JPH10144417A - コネクタの取付け構造 - Google Patents

コネクタの取付け構造

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JPH10144417A
JPH10144417A JP8299142A JP29914296A JPH10144417A JP H10144417 A JPH10144417 A JP H10144417A JP 8299142 A JP8299142 A JP 8299142A JP 29914296 A JP29914296 A JP 29914296A JP H10144417 A JPH10144417 A JP H10144417A
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JP
Japan
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connector housing
fuse
circuit board
wall
connector
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JP8299142A
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Inventor
Hiroyuki Nakada
裕之 中田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチヒューズとの嵌合時に生じる端子金具
の弾性復元力によってコネクタハウジングが変形するの
を防止する。 【解決手段】 回路基板Pには枠状の撓み規制部材50
が予め取り付けられている。マルチヒューズ用コネクタ
10を回路基板Pに取り付けると、コネクタハウジング
11が撓み規制部材50内にガタつきなく嵌合され、外
壁13に対して支持壁51が外側から支える状態とな
る。この状態で、マルチヒューズ40をヒューズ用キャ
ビティ12に嵌合すると弾性接触片24の弾性復元力に
より端子金具20から外壁13に対して押圧力が作用す
るが、外壁13は支持壁51によって外から支えられて
いるため、外壁13が外側へ撓むことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の接点を並列
させたマルチヒューズなどの相手側嵌合部材が取り付け
られるコネクタを回路基板に取り付けるための取付け構
造に関し、特に相手側嵌合部材の嵌合時におけるコネク
タハウジングの撓みを防止するようにしたコネクタの取
付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回路基板に取り付けられるコネクタとし
て、図5及び図6に示すようなマルチヒューズ用コネク
タがある。合成樹脂製のコネクタハウジング2には、マ
ルチヒューズ3を収容するためのヒューズ用キャビティ
2Aが図における上側の面にスリット状に開口するよう
に形成されているとともに、複数の端子金具4を上記ヒ
ューズ用キャビティ2Aの両方の内側壁面に沿って並列
するように個別に収容するための複数の端子用キャビテ
ィ2Bが形成されている。各端子用キャビティ2Bは夫
々ヒューズ用キャビティ2Aの内側壁面に縦長スリット
状に開口しており、また、各端子用キャビティ2Bにお
けるヒューズ用キャビティ2Aへの開口と反対側の内壁
面には係止突部2Cが形成されている。さらに、コネク
タハウジング2の長さ方向の両端部には、ネジ止め孔2
Eを有する一対の取付部2Dが形成されている。
【0003】端子金具4は、上下方向に延びる端子本体
4Aと、この端子本体4Aの下端に連なるピン状の基板
取付部4Bと、端子本体4Aの上端から折り返された山
形状をなす弾性接触片4Cと、端子本体4Aの一部を切
り起こして形成したランス4Dとを備えて構成されてい
る。端子金具4は、コネクタハウジング2の下面側の開
口から端子用キャビティ2B内に挿入される。正規挿入
された端子金具4は、係止突部2Cとランス4Dとの係
止により、弾性接触片4Cをヒューズ用キャビティ2A
内へ突出させた状態に保持される。
【0004】上記のように組み付けられたマルチヒュー
ズ用コネクタ1は、回路基板Pに貫通させたタッピング
ネジ(図示せず)をネジ止め孔2Eにねじ込むことによ
りコネクタハウジング2を回路基板Pに固定するとも
に、各基板取付部4Bを回路基板PのスルーホールHに
挿入して半田付け(図示せず)することにより回路基板
Pに取り付けられる。かかるマルチヒューズ用コネクタ
1のヒューズ用キャビティ2A内には厚板状をなすマル
チヒューズ3が差し込まれる。マルチヒューズ3のヒュ
ーズハウジング3Aには複数のヒューズ(図示せず)が
内蔵され、その各ヒューズの接点3Bがヒューズハウジ
ング3Aの両側面上で並列するように配置されている。
マルチヒューズ3が差し込まれると、各ヒューズの接点
3Bが夫々対応する2つの弾性接触片4Cに対して弾性
撓みを生じさせつつ接触し、各ヒューズ毎に2つの端子
金具4が接続される。さらに、差し込まれたマルチヒュ
ーズ3のヒューズハウジング3Aはコネクタハウジング
2の上方に突出しているため、これを覆うためのヒュー
ズカバー5がコネクタハウジング2の上面に取り付けら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マルチヒューズ3を取
り付けて端子金具4と接触させた状態では、弾性接触片
4Cの弾性復元力により端子金具4の端子本体4Aが外
側(マルチヒューズ3から離れる方向)へ押圧され、そ
の押圧力が係止突部2Cを介してコネクタハウジング2
の外壁2Fに作用する。そのため、高温の環境下におい
て外壁2Fが外側へ膨らむように変形し、これに伴って
端子金具4も外側へ変位する虞があった。このようにな
ると、たとえその変形量が僅かであってもマルチヒュー
ズ3と端子金具4との間で所定の接触圧が得られなくな
る。
【0006】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、相手側嵌合部材の嵌合時に端子金具との間
の弾性復元力によってコネクタハウジングが撓むのを防
止することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回路
基板に装着されるコネクタハウジングと、前記コネクタ
ハウジングに相手側嵌合部材の嵌合を可能に設けたキャ
ビティと、前記キャビティの長さ方向に沿って並列する
とともに前記相手側嵌合部材に対する弾性接触を可能と
されている複数の端子金具と、前記コネクタハウジング
の前記端子金具がその並列方向に沿って対応する外壁と
を備えてなるコネクタを回路基板に取り付けるための取
付け構造において、前記回路基板には、その回路基板に
前記コネクタハウジングが装着さけた状態で前記外壁の
外側への撓みを規制する撓み規制部材が取り付けられて
いるところに特徴を有するものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記撓み規制部材が、前記コネクタハウジングを全
周に亘って囲む枠状をなしているところに特徴を有す
る。請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明
において、前記外壁にリブを設けるとともに、前記撓み
規制部材に、前記リブを嵌合させることにより前記回路
基板に対して前記コネクタハウジングを位置決めするガ
イド溝を設けたところに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、撓
み規制部材が取り付けられている回路基板にコネクタハ
ウジングを装着すると、撓み規制部材によって外壁の外
側への撓みが規制される。この状態で相手側嵌合部材を
キャビティに嵌合すると端子金具が弾性接触し、その弾
性復元力によって端子金具が外壁へ押圧される。しか
し、外壁の撓みは撓み規制部材によって規制されている
ので、端子金具が相手側嵌合部材から逃げるように変位
することがない。よって、所定の接触圧が確保される。
【0010】請求項2の発明においては、撓み規制部材
が枠状をなしているので強度が高く、外壁の撓み規制効
果が向上する。請求項3の発明においては、コネクタハ
ウジングを回路基板に取り付ける際には、リブとガイド
溝とが嵌合することによってコネクタハウジングが回路
基板に対して位置決めされるため、回路基板への取付け
が容易且つ確実に行われる。また、外壁にリブを形成し
たことにより外壁が補強されるため、外壁の撓み防止機
能がさらに向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図3を参照して説明する。本実施形態のマルチ
ヒューズ用コネクタ(本発明の構成要件であるコネク
タ)10は、マルチヒューズ(本発明の構成要件である
相手側嵌合部材)40を取り付けるためのものであっ
て、コネクタハウジング11と端子金具20とヒューズ
カバー30とを備えて構成される。かかるマルチヒュー
ズ用コネクタ10は回路基板Pに取り付けられるように
なっており、また、この回路基板Pには撓み規制部材5
0が取り付けられている。
【0012】まず、マルチヒューズ40について説明す
る。マルチヒューズ40は、全体として厚板状をなすヒ
ューズハウジング41内に複数の(本実施形態では10
個の)ヒューズ(図示せず)を長さ方向に並べて内蔵し
ている。その各ヒューズの2つの接点43は、ヒューズ
ハウジング41の下部の板厚が薄くなった差込み部42
の両方の側面に縦長状に露出しており、各側面において
は夫々10個ずつの接点43が長さ方向に並列するよう
に配置されている。かかるマルチヒューズ40は後述す
るマルチヒューズ用キャビティ(本発明の構成要件であ
るキャビティ)12に差し込むように嵌合され、各ヒュ
ーズ毎にその両側の2つの接点43が2つの端子金具2
0と接触し、これによって10対の端子金具20が各対
毎にヒューズを介して接続されるようになっている。
【0013】コネクタハウジング11は合成樹脂材料か
ら成り、一定の高さを有するとともに幅に対して長さ寸
法が大きく、全体として直方体形状をなしている。コネ
クタハウジング11の内部にはその上面にスリット状に
開口するヒューズ用キャビティ12が形成されている。
マルチヒューズ用キャビティ12は一定の深さを有し、
ここにはマルチヒューズ40の差込み部42が嵌入され
る。コネクタハウジング11の内部におけるその外壁1
3と上記マルチヒューズ用キャビティ12との間の領域
には、マルチヒューズ用キャビティ12を挟むように1
0対の端子用キャビティ14が形成されている。この端
子用キャビティ14は縦方向に細長く、各端子用キャビ
ティ14内にはコネクタハウジング11の下面の開口か
ら端子金具20が挿入されている。各端子用キャビティ
14のほぼ上半分の領域は、縦長スリット状の連通溝1
5を介してマルチヒューズ用キャビティ12と連通して
いる。この連通溝15には、端子金具20の弾性接触片
24が入り込むようになっている。
【0014】端子用キャビティ14の連通溝15とは反
対側の内壁面(=コネクタハウジング11の外壁13の
内面)には、端子金具20を保持するための係止突部1
6が形成されている。この係止突部16は端子用キャビ
ティ14の上下方向におけるほぼ中央に位置している。
係止突部16には、端子金具20の挿入時にランス25
との引っ掛かりを回避するための傾斜面16Aと、ラン
ス25を係止させることにより端子金具20の抜き方向
への移動を規制する係止面16Bとが形成されている。
さらに、コネクタハウジング11の上面には係止突部1
6を成形するための型抜き孔19が開口されている。
【0015】また、コネクタハウジング11の長さ方向
の両端部には、ネジ止め孔17Aを有する一対の取付部
17が形成されている。コネクタハウジング11は、回
路基板Pを貫通させたタッピングネジ(図示せず)をネ
ジ止め孔17Aに螺合することによって回路基板Pに固
定されるようになっている。コネクタハウジング11の
両外壁13には、夫々、リブ18が形成されている。こ
のリブ18は、上下方向(回路基板Pへの取付けの際に
その板面に対して直角となる方向)に細長く、外壁13
から外側へ突出されている。リブ18の上端面はコネク
タハウジング11の上端面と面一状態となっており、リ
ブ18の下端はコネクタハウジング11の下端に近い位
置まで達している。さらに、リブ18の下端部にはテー
パ状の誘導面18Aが形成されている。
【0016】端子金具20は、両側縁に側壁22を設け
た細長いベース板21と、ベース板21の下端に面一状
に連なるピン状の基板取付部23と、ベース板21の上
端から折り返されてなだらかな山形状をなす弾性接触片
24と、ベース板21の一部を弾性接触片24と反対側
へ切り起こしたランス25とを備えて構成されている。
かかる端子金具20はコネクタハウジング11の下面側
の開口から端子用キャビティ14内に挿入されている。
正規挿入された端子金具20は、ランス25が係止突部
16の係止面16Bに係止することによって抜け規制状
態に保持されている。
【0017】端子金具20が正規挿入された状態では、
弾性接触片24が連通溝15を通ってマルチヒューズ用
キャビティ12内に突出することによりマルチヒューズ
40の接点43と接触可能な状態に待機する。基板取付
部23は、コネクタハウジング11の下方へ突出して回
路基板PのスルーホールHに嵌入可能な状態とされてい
る。また、ベース板21は、その長さ方向におけるほぼ
中央位置において係止突部16と当接し、この係止突部
16との当接部分を除いた領域では、ベース板21とコ
ネクタハウジング11の外壁13との間に係止突部16
の突出寸法分の間隙が空いている。
【0018】上記コネクタハウジング11にマルチヒュ
ーズ40を取り付けると、マルチヒューズ40の上部が
コネクタハウジング11から突出するため、この突出部
分を保護するためのヒューズカバー30がコネクタハウ
ジング11に取り付けられる。ヒューズカバー30は合
成樹脂製であり、マルチヒューズ40のコネクタハウジ
ング11からの突出部分を収容するための凹部31を有
している。回路基板Pに取り付けられる撓み規制部材5
0は、剛性の高い金属材料からなり、全体として上下両
面が開放された長方形の枠状をなしている。撓み規制部
材50の長さ方向に沿った両支持壁51の間隔はコネク
タハウジング11の外壁13の外面間の距離と同じ寸法
に設定されており、この支持壁51はコネクタハウジン
グ11の両外壁13に対してガタつきなく嵌合されるよ
うになっている。この支持壁51の外壁13に対する嵌
合領域は外壁13の全面に亘っている。尚、支持壁51
と直角な端面壁52同士の間隔は、コネクタハウジング
11の取付部17の先端同士の距離よりも少し大きい寸
法に設定されている。
【0019】両支持壁51の下端縁からは水平に延出す
るフランジ53が突成されており、各フランジ53に
は、夫々、撓み規制部材50を回路基板Pへ固定するた
めのボルト孔54が2つずつ形成されているとともに、
一方のフランジ53には、撓み規制部材50を回路基板
Pに対して位置決めするための2つの位置決め突起55
が下面側に突成されている。また、支持壁51には、上
記コネクタハウジング11のリブ18と対応するガイド
溝56が形成されている。ガイド溝56にはリブ18が
ガタつきなく嵌合されるようになっており、これによっ
てコネクタハウジング11の回路基板Pに対する取付け
姿勢と方向が正しく案内されるとともに回路基板Pに対
する位置決めが行われるようになっている。このガイド
溝56の上端の開口縁には、上方へ広がったテーパ状の
誘導面56Aが形成されている。
【0020】また、回路基板Pには、撓み規制部材50
の位置決め突起55が嵌合される2つの位置決め孔61
と、撓み規制部材50のボルト孔54に対応する4つの
取付孔62と、コネクタハウジング11のネジ止め孔1
7Aに対応する2つの取付孔63と、端子金具20の基
板取付部23が挿入される20のスルーホールHとが、
夫々、所定の位置に配して形成されている。次に、本実
施形態の作用について説明する。本実施形態のマルチヒ
ューズ用コネクタ10を回路基板Pに取り付けるのに先
立ち、まず、撓み規制部材50を回路基板Pに取り付け
る。取付けは、位置決め突起55を位置決め孔61に嵌
合させることにより撓み規制部材50を回路基板Pに対
して所定位置に位置決めするとともに、ボルト孔54と
取付孔62にボルト65を挿入してその先端を回路基板
Pの下面側へ突出させ、その突出部分にナット(図示せ
ず)を螺合して締め付けることにより行われる。尚、撓
み規制部材の位置決めに際しては、位置決め突起と位置
決め孔との嵌合は2カ所で行うだけであるから、その位
置決め操作は容易に行うことができる。
【0021】次に、マルチヒューズ用コネクタ10を回
路基板Pに取り付ける。その手順を説明すると、まずコ
ネクタハウジング11の下端部を両支持壁51の間に嵌
合させるとともにリブ18をガイド溝56に嵌合させ
る。このとき、リブ18とガイド溝56にはテーパ状の
誘導面18A、56Aが形成されているので、コネクタ
ハウジング11と撓み規制部材50が長さ方向に位置ズ
レしていても、所定の位置関係に矯正される。
【0022】リブ18がガイド溝56に嵌合されると、
コネクタハウジング11が撓み規制部材50に対して位
置決めされるから、後はそのままコネクタハウジング1
1を撓み規制部材50内に落とし込むように嵌め込めば
よい。コネクタハウジング11は回路基板Pに対して直
角方向に一定の姿勢を保ったまま接近するので、各基板
取付部23が夫々対応するスルーホールHに引っ掛かり
なく挿入されるとともに、ネジ止め孔17Aが取付孔6
3と整合する。次に、回路基板Pの裏側から取付孔63
を貫通させつつタッピングネジ(図示せず)をネジ止め
孔17Aにねじ込むことによりコネクタハウジング11
を回路基板Pに固定するとともに、基板取付部23を半
田付けSにより回路基板Pに固着する。
【0023】上述のようにして回路基板Pにマルチヒュ
ーズ用コネクタ10を取り付けた後、マルチヒューズ4
0を取り付けると、その差込部42がマルチヒューズ用
キャビティ12に嵌入され、各接点43が、対応する端
子金具20の弾性接触片24に対してこれを弾性撓みさ
せつつ接触する。すると、弾性接触片24の弾性復元力
により端子金具20は外側、即ちコネクタハウジング1
1の外壁13へ接近する方向へ押圧されるようになる。
このとき、端子金具20は係止突部16との当接部分を
除いて外壁13との間に隙間を空けているので、端子金
具20からの押圧力は外壁13に対し係止突部16にお
いて局部的に作用することになる。
【0024】しかし、両外壁13の外面には撓み規制部
材50の両支持壁51が挟むように密着しているので、
この支持壁51により外壁13の外側への湾曲変形が防
止されている。この支持壁51は外壁13の全面に亘っ
て密着しているので、コネクタハウジング11を上から
視た状態における湾曲変形と、長さ方向に沿って視た状
態における湾曲変形の双方ともに確実に規制される。し
かも、外壁13には、上下方向に延びるように一体形成
したリブ18によって外壁13自身の剛性が高められて
いるので、外壁13の撓み防止機能がさらに向上してい
る。
【0025】また、撓み規制部材50はコネクタハウジ
ング11を全周に亘って囲む枠形状をなしているので剛
性が高く、支持壁51の外側への変位が生じないように
なっている。したがって、外壁13の撓み防止機能の信
頼性が高くなっている。上述のように本実施形態におい
ては、外壁13が端子金具20側からの押圧力を受けて
も、撓み規制部材50によって外壁13の外側への撓み
が防止されているから、端子金具20のマルチヒューズ
40から離間する方向への変位も規制され、これによ
り、弾性接触片24とマルチヒューズ40との間で適正
な接触圧が確保される。
【0026】また、コネクタハウジング11のリブ18
と撓み規制部材50のガイド溝56との嵌合によってコ
ネクタハウジング11が回路基板Pに対して位置決めさ
れるようになっているから、基板取付部23のスルーホ
ールHに対する挿入が円滑且つ確実に行われる。 <実施形態2>次に、本発明を具体化した実施形態2を
図4を参照して説明する。本実施形態は、撓み規制部材
を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。そ
の他の構成については上記実施形態1と同じであるた
め、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用
及び効果の説明は省略する。上記実施形態1の撓み規制
部材50が剛性の高い金属材料からなっていたのに対
し、本実施形態2の撓み規制部材70は合成樹脂材料に
よって成形されている。全体としての形状と寸法は実施
形態1の撓み規制部材50と同じであり、支持壁71、
端面壁72、フランジ73、ボルト孔74、位置決め突
起75、ガイド溝76及び誘導面76Aを備えて構成さ
れている。尚、ガイド溝76については、支持壁71の
強度向上を図るため、支持壁71と一体に設けた補強壁
77によってガイド溝76の外面側の側縁部同士を接続
した形態となっている。さらに、撓み規制部材70の長
さ方向における中央位置には、支持壁71と直角な三角
板状をなす補強リブ78が、各支持壁71の外面からフ
ランジ73の上面に亘って形成されている。本実施形態
においても、撓み規制部材70の支持壁71がコネクタ
ハウジング11の外壁13を外側から支えるようになる
ため、外壁13が端子金具20側からの押圧力を受けて
も、支持壁71によって外壁13の外側への撓みが防止
されるとともに、端子金具20のマルチヒューズ40か
ら離間する方向への変位も規制され、弾性接触片24と
マルチヒューズ40との間で適正な接触圧が確保され
る。
【0027】尚、本実施形態2の撓み規制部材70は、
ガイド溝76の両側縁を補強壁77で連結することによ
りコネクタハウジング11を全周に亘って切れ目なく囲
む枠形状をなし、しかも支持壁71を補強リブ78で支
持する構成としているので、合成樹脂製であるのも拘わ
らず高い剛性が確保されており、支持壁71による外壁
13の撓み防止機能についての信頼性が高い。 <他の実施形態>本発明は上記記述及び図面によって説
明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【0028】(1)上記実施形態では撓み規制部材が外
壁の長さ全体に亘って当接・支持するようにしたが、本
発明によれば、長さ方向中央部分だけに対して当接・支
持するようにしてもよい。 (2)上記実施形態では撓み規制部材を外壁と同じ高さ
としたが、本発明によれば、撓み規制部材の高さは全体
に亘って外壁よりも低くしてもよく、あるいは、最も撓
みやすい中央部を高くして両端部を低くするというよう
に、高低差のある形状としてもよい。
【0029】(3)上記実施形態において、コネクタハ
ウジングの下端縁と撓み規制部材の上端縁のうちのいず
れか一方又は両方にテーパ状の誘導面を形成してもよ
い。これにより、コネクタハウジングの撓み規制部材へ
の嵌合が容易となる。 (4)上記実施形態では撓み規制部材がコネクタハウジ
ングを全周に亘って囲むように設けたが、本発明によれ
ば、撓み規制部材は必ずしもコネクタハウジングを全周
に亘って囲むような枠状に設けなくてもよく、例えば回
路基板に接する方形の枠部を低い高さとし、その枠部の
うちのコネクタハウジングの外壁に対応する部分だけに
独立して支持壁を設けてもよい。この場合、実施形態2
のように支持壁と直角な補強リブを設けるようにしても
よい。
【0030】(5)上記実施形態では撓み規制部材を金
属材料または合成樹脂材料としたが、本発明によれば、
これら以外の例えば硬質セラミックなどの他の材料を用
いることもできる。 (6)上記実施形態ではリブとガイド溝をコネクタハウ
ジングの両側に夫々2つずつ設けたが、本発明によれ
ば、リブとガイド溝の数は任意に設定することができ
る。 (7)上記実施形態ではテーパ状の誘導面をリブとガイ
ド溝の双方に設けたが、本発明によれば、誘導面をリブ
とガイド溝のいずれか一方のみに形成するようにしても
よい。
【0031】(8)上記実施形態では10対の端子金具
を備えた10極タイプのコネクタについて説明したが、
本発明は、極数が9極以下または11極以上のものにも
適用することができる。 (9)上記実施形態では1つのコネクタに対して1つの
マルチヒューズが嵌合される場合について説明したが、
本発明は、1つのコネクタに複数のマルチヒューズが直
列または並列に並ぶように取り付けられる場合にも適用
することができる。
【0032】(10)上記実施形態ではマルチヒューズ
を両側から挟むように端子金具を配したが、本発明は、
マルチヒューズの片方の側面のみに沿って端子金具を配
置したものにも適用することができる。 (11)上記実施形態では相手側嵌合部材がマルチヒュ
ーズである場合について説明したが、本発明は、相手側
嵌合部材が回路基板における複数の接点を並列したエッ
ジ部である場合にも適用することができる。 (12)上記実施形態1では撓み規制部材を金属製とし
たのでその回路基板への取付け手段としてボルトとナッ
トを用いたが、本発明によれば、実施形態1と同じ構成
の合成樹脂製の撓み規制部材、実施形態2の撓み規制部
材、及び他の構成になる合成樹脂製の撓み規制部材の取
付け手段としてタッピングネジを用い、このタッピング
ネジを回路基板の裏側から貫通して撓み規制部材のネジ
止め孔にねじ込むことにより固定するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の分解斜視図
【図2】実施形態1の回路基板と撓み規制部材の分離状
態の斜視図
【図3】実施形態1の断面図
【図4】実施形態2の撓み規制部材の斜視図
【図5】従来例の分解斜視図
【図6】従来例の断面図
【符号の説明】
P…回路基板 10…マルチヒューズ用コネクタ(コネクタ) 11…コネクタハウジング 12…ヒューズ用キャビティ(キャビティ) 13…外壁 18…リブ 20…端子金具 40…マルチヒューズ(相手側嵌合部材) 50…撓み規制部材 56…ガイド溝 70…撓み規制部材 76…ガイド溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板に装着されるコネクタハウジン
    グと、 前記コネクタハウジングに相手側嵌合部材の嵌合を可能
    に設けたキャビティと、 前記キャビティの長さ方向に沿って並列するとともに前
    記相手側嵌合部材に対する弾性接触を可能とされている
    複数の端子金具と、 前記コネクタハウジングの前記端子金具がその並列方向
    に沿って対応する外壁とを備えてなるコネクタを回路基
    板に取り付けるための取付け構造において、 前記回路基板には、その回路基板に前記コネクタハウジ
    ングが装着された状態で前記外壁の外側への撓みを規制
    する撓み規制部材が取り付けられていることを特徴とす
    るコネクタの取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記撓み規制部材が、前記コネクタハウ
    ジングを全周に亘って囲む枠状をなしていることを特徴
    とする請求項1記載のコネクタの取付け構造。
  3. 【請求項3】 前記外壁にリブを設けるとともに、前記
    撓み規制部材に、前記リブを嵌合させることにより前記
    回路基板に対して前記コネクタハウジングを位置決めす
    るガイド溝を設けたことを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のコネクタの取付け構造。
JP8299142A 1996-11-11 1996-11-11 コネクタの取付け構造 Pending JPH10144417A (ja)

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