JPH10144226A - 陰極線管画像表示装置 - Google Patents
陰極線管画像表示装置Info
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- JPH10144226A JPH10144226A JP30313796A JP30313796A JPH10144226A JP H10144226 A JPH10144226 A JP H10144226A JP 30313796 A JP30313796 A JP 30313796A JP 30313796 A JP30313796 A JP 30313796A JP H10144226 A JPH10144226 A JP H10144226A
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- cathode ray
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水平周期の電圧変動を安定に打ち消し、これ
により不要輻射電界の低減に信頼性をもたせる。 【解決手段】 高圧変成器からの出力を陽極を介して陰
極線管の内装黒鉛膜に印加するとともに、逆電圧発生器
を介して陰極線管の外装黒鉛膜に印加する陰極線管画像
表示装置であって、高圧変成器からの出力の前記逆電圧
発生器への入力はローカットフィルタを介して行うよう
に構成されている。
により不要輻射電界の低減に信頼性をもたせる。 【解決手段】 高圧変成器からの出力を陽極を介して陰
極線管の内装黒鉛膜に印加するとともに、逆電圧発生器
を介して陰極線管の外装黒鉛膜に印加する陰極線管画像
表示装置であって、高圧変成器からの出力の前記逆電圧
発生器への入力はローカットフィルタを介して行うよう
に構成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管を用いた
画像表示装置に係り、特に、陰極線管の表示面から漏洩
する不要な輻射電界を抑制する機構を備えた陰極線管画
像表示装置に関する。
画像表示装置に係り、特に、陰極線管の表示面から漏洩
する不要な輻射電界を抑制する機構を備えた陰極線管画
像表示装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】陰極線管画像表示装置は、高周波信号処
理回路、電子ビームの偏向磁界発生回路、高電圧発生回
路等を備えて構成されている。このことから高周波信号
を大電流で扱うことになり、該表示装置から不要な電
波、磁界、電界などが放射されることになる。
理回路、電子ビームの偏向磁界発生回路、高電圧発生回
路等を備えて構成されている。このことから高周波信号
を大電流で扱うことになり、該表示装置から不要な電
波、磁界、電界などが放射されることになる。
【０００３】また、最近はパーソナルコンピュータ等の
普及に伴い、陰極線管画像表示装置を長時間使用する機
会が増えており、該表示装置から輻射される低周波数帯
の電界が操作者の身体へ及ぼす影響が懸念されている。
普及に伴い、陰極線管画像表示装置を長時間使用する機
会が増えており、該表示装置から輻射される低周波数帯
の電界が操作者の身体へ及ぼす影響が懸念されている。
【０００４】陰極線画像表示装置の場合には、画像表示
面（蛍光面）を除いた部分は、金属板や金網等による静
電シールドにより、比較的簡単に交番電界を遮蔽でき、
簡単に電界強度を規制値以下に抑制できる。
面（蛍光面）を除いた部分は、金属板や金網等による静
電シールドにより、比較的簡単に交番電界を遮蔽でき、
簡単に電界強度を規制値以下に抑制できる。
【０００５】しかし、陰極線管の全面は透明なガラスで
あるフェースプレートの内面に形成した蛍光面を発光さ
せ画像を表示していることから、不透明な金属板を蛍光
面の前に配置して静電シールドすることは困難である。
あるフェースプレートの内面に形成した蛍光面を発光さ
せ画像を表示していることから、不透明な金属板を蛍光
面の前に配置して静電シールドすることは困難である。
【０００６】このことから、近年では、水平偏向パルス
が入力される高圧変成器の２次巻線側に該水平偏向パル
スと逆相のパルスを誘起させ、このパルスを陰極線管の
陽極を介して内装黒鉛膜に印加することによって、該水
平偏向コイルから結合容量を介して入って来る内装黒鉛
膜に生じた水平周期のパルスを互いに打ち消し合い、陰
極線管画像表示装置から漏洩するＶＬＥＦ（Very Low F
requency Electric Field）を抑制する技術が知られる
に到った（特開平６−１２４６５９号公報参照）。
が入力される高圧変成器の２次巻線側に該水平偏向パル
スと逆相のパルスを誘起させ、このパルスを陰極線管の
陽極を介して内装黒鉛膜に印加することによって、該水
平偏向コイルから結合容量を介して入って来る内装黒鉛
膜に生じた水平周期のパルスを互いに打ち消し合い、陰
極線管画像表示装置から漏洩するＶＬＥＦ（Very Low F
requency Electric Field）を抑制する技術が知られる
に到った（特開平６−１２４６５９号公報参照）。
【０００７】なお、この明細書では、このように逆相の
パルスを誘起させ、内装黒鉛膜に生じた水平周期のパル
スを打ち消す回路を逆電圧発生回路と称する。
パルスを誘起させ、内装黒鉛膜に生じた水平周期のパル
スを打ち消す回路を逆電圧発生回路と称する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された陰極線管画像表示装置において、前記逆
電圧発生回路の増幅度を設定させたことによって、高電
圧発生回路に発生する垂直周期の電圧変動が大きい場合
は、逆電圧発生回路の出力電圧の電源電圧を越えてしま
うことになる。
うに構成された陰極線管画像表示装置において、前記逆
電圧発生回路の増幅度を設定させたことによって、高電
圧発生回路に発生する垂直周期の電圧変動が大きい場合
は、逆電圧発生回路の出力電圧の電源電圧を越えてしま
うことになる。
【０００９】このため、この場合において水平周期のパ
ルスを打ち消すことができなくなってしまうという弊害
が指摘されるに到った。
ルスを打ち消すことができなくなってしまうという弊害
が指摘されるに到った。
【００１０】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたものであり、その目的は、水平周期の電圧変動を安
定に打ち消し、これにより不要輻射電界の低減に信頼性
をもたせることのできる陰極線管画像表示装置を提供す
ることにある。
れたものであり、その目的は、水平周期の電圧変動を安
定に打ち消し、これにより不要輻射電界の低減に信頼性
をもたせることのできる陰極線管画像表示装置を提供す
ることにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明は、基本的には、高圧変成器からの出
力を陽極を介して陰極線管の内装黒鉛膜に印加するとと
もに、逆電圧発生器を介して陰極線管の外装黒鉛膜に印
加する陰極線管画像表示装置であって、高圧変成器から
の出力の前記逆電圧発生器への入力はローカットフィル
タを介して行うように構成されていることを特徴とする
ものである。
るために、本発明は、基本的には、高圧変成器からの出
力を陽極を介して陰極線管の内装黒鉛膜に印加するとと
もに、逆電圧発生器を介して陰極線管の外装黒鉛膜に印
加する陰極線管画像表示装置であって、高圧変成器から
の出力の前記逆電圧発生器への入力はローカットフィル
タを介して行うように構成されていることを特徴とする
ものである。
【００１２】このように構成した陰極線管画像表示装置
によれば、その高圧発生回路の影響による垂直周期の電
圧変動をローカットフィルタを通過させることにより、
逆電圧発生回路への入力を減衰させることができる。
によれば、その高圧発生回路の影響による垂直周期の電
圧変動をローカットフィルタを通過させることにより、
逆電圧発生回路への入力を減衰させることができる。
【００１３】このため、次段における増幅器の飽和を防
止でき、かつ電源電圧を低く抑えられる。
止でき、かつ電源電圧を低く抑えられる。
【００１４】したがって、水平周期の電圧変動を安定に
打ち消すことができ、不要輻射電界の低減に信頼性をも
たせることのできるようになる。
打ち消すことができ、不要輻射電界の低減に信頼性をも
たせることのできるようになる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明による陰極線管画像
表示装置の一実施例を図面を用いて説明をする。
表示装置の一実施例を図面を用いて説明をする。
【００１６】図１は、本発明による陰極線管画像表示装
置の主要部の構成を示す図である。
置の主要部の構成を示す図である。
【００１７】同図において、陰極線管画像表示装置は、
それを構成する部材のうち、陰極線管１と、高圧変成器
（ＦＶＴ）９と、水平偏向回路２０と、高圧変成器９の
出力電圧の高圧変動成分を反転する反転増幅器からなる
逆電圧発生回路２１とが示されている。
それを構成する部材のうち、陰極線管１と、高圧変成器
（ＦＶＴ）９と、水平偏向回路２０と、高圧変成器９の
出力電圧の高圧変動成分を反転する反転増幅器からなる
逆電圧発生回路２１とが示されている。
【００１８】陰極線管１は、その外囲器として、フェー
スプレート部３、ファンネル部２、ネック部７を備えて
いる。
スプレート部３、ファンネル部２、ネック部７を備えて
いる。
【００１９】フェースプレート部３は表示面として機能
するものであり、その内壁にはモノクローム蛍光体また
は赤色、緑色、青色の３原色蛍光体を塗布した蛍光膜
（図示せず）を具備している。さらに、カラー陰極線管
の場合には蛍光膜のごく近傍に３原色の色蛍光体を選別
する金属性のシャドーマスク（図示せず）が色選別電極
として内装黒鉛膜１０と同電位となるように具備されて
いる。
するものであり、その内壁にはモノクローム蛍光体また
は赤色、緑色、青色の３原色蛍光体を塗布した蛍光膜
（図示せず）を具備している。さらに、カラー陰極線管
の場合には蛍光膜のごく近傍に３原色の色蛍光体を選別
する金属性のシャドーマスク（図示せず）が色選別電極
として内装黒鉛膜１０と同電位となるように具備されて
いる。
【００２０】すなわち、フェースプレート部３の内壁に
は電子ビーム照射により発光する蛍光体を塗布した蛍光
膜およびメタルバック膜（ともに図示せず）が形成され
ており、内装黒鉛膜１０を介して蛍光膜に高圧が印加さ
れるようになっている。
は電子ビーム照射により発光する蛍光体を塗布した蛍光
膜およびメタルバック膜（ともに図示せず）が形成され
ており、内装黒鉛膜１０を介して蛍光膜に高圧が印加さ
れるようになっている。
【００２１】ファンネル部２は、ほぼコーン状の形状を
なし、その側面に形成された陽極８を介して高圧変成器
９の高圧出力端子ＨＶからの直流電圧が内装黒鉛膜１０
に印加されるようになっている。
なし、その側面に形成された陽極８を介して高圧変成器
９の高圧出力端子ＨＶからの直流電圧が内装黒鉛膜１０
に印加されるようになっている。
【００２２】また、ファンネル部２の側面の外壁には前
記陽極８と絶縁されかつ接地がなされた外装黒鉛膜５が
形成されている。
記陽極８と絶縁されかつ接地がなされた外装黒鉛膜５が
形成されている。
【００２３】ネック部７には、電子ビームを発生する電
子銃（図示せず）が内蔵され、偏向ヨーク６が外部から
装着されている。偏向ヨーク６は、該電子銃からの電子
ビームを水平および垂直方向に偏向させてラスターを得
るための偏向磁界を発生する水平偏向コイル６１と垂直
偏向コイル（図示せず）とを備えて構成されている。
子銃（図示せず）が内蔵され、偏向ヨーク６が外部から
装着されている。偏向ヨーク６は、該電子銃からの電子
ビームを水平および垂直方向に偏向させてラスターを得
るための偏向磁界を発生する水平偏向コイル６１と垂直
偏向コイル（図示せず）とを備えて構成されている。
【００２４】なお、フェースプレート部３の周囲には、
そのフェースプレート部３を含む外囲器が破損した場合
の安全性を高める金属性の補強バンド４が巻きつけら
れ、外装黒鉛膜５とともに接地されている。
そのフェースプレート部３を含む外囲器が破損した場合
の安全性を高める金属性の補強バンド４が巻きつけら
れ、外装黒鉛膜５とともに接地されている。
【００２５】高圧変成器９は、磁性体コア９０に巻かれ
た１次コイル９１と、直列に接続された複数の２次コイ
ル９２ａ、９２ｂ、９２ｃ、９２ｄと、これら各２次コ
イルの間に直列に挿入されたダイオード９３ａ、９３
ｂ、９３ｃ、９３ｄと、これら２次コイルおよびダイオ
ードの直列接続体に並列に接続された平滑用コンデンサ
９４と、前記１次コイル９１を駆動するパルスと同位相
かつ極性が反転した逆層パルス（ＶＦ）を発生する３次
コイルと、前記ダイオード９３ｄのカソードに２次コイ
ル１２２が接続され前記逆電圧発生回路２１の出力に１
次コイル１２１が接続された誘導変成器１２と、前記ダ
イオード９３ｄのカソードと前記３次コイル９６との間
に接続された位相調整用コンデンサ１３と、ダイオード
９３ｄのカソードに接続された高圧変動検出用コンデン
サ９５とから構成されている。
た１次コイル９１と、直列に接続された複数の２次コイ
ル９２ａ、９２ｂ、９２ｃ、９２ｄと、これら各２次コ
イルの間に直列に挿入されたダイオード９３ａ、９３
ｂ、９３ｃ、９３ｄと、これら２次コイルおよびダイオ
ードの直列接続体に並列に接続された平滑用コンデンサ
９４と、前記１次コイル９１を駆動するパルスと同位相
かつ極性が反転した逆層パルス（ＶＦ）を発生する３次
コイルと、前記ダイオード９３ｄのカソードに２次コイ
ル１２２が接続され前記逆電圧発生回路２１の出力に１
次コイル１２１が接続された誘導変成器１２と、前記ダ
イオード９３ｄのカソードと前記３次コイル９６との間
に接続された位相調整用コンデンサ１３と、ダイオード
９３ｄのカソードに接続された高圧変動検出用コンデン
サ９５とから構成されている。
【００２６】この高圧変成器９は、水平偏向回路２０か
ら１次コイルに印加された水平偏向パルス（Ｖｃｐ）２
０１を２次コイル９２ａ、９２ｂ、９２ｃ、９２ｄで昇
圧、ダイオード９３ａ、９３ｂ、９３ｃ、９３ｄで整流
し、コンデンサ９４によって平滑するようになってい
る。
ら１次コイルに印加された水平偏向パルス（Ｖｃｐ）２
０１を２次コイル９２ａ、９２ｂ、９２ｃ、９２ｄで昇
圧、ダイオード９３ａ、９３ｂ、９３ｃ、９３ｄで整流
し、コンデンサ９４によって平滑するようになってい
る。
【００２７】高圧出力端子ＨＶには、２万５千Ｖから３
万Ｖ程度の直流電圧を出力し、陰極線管１の陽極８に供
給されるようになっている。
万Ｖ程度の直流電圧を出力し、陰極線管１の陽極８に供
給されるようになっている。
【００２８】ここで、陽極８に接続される内装黒鉛膜１
０と接地された外装黒鉛膜５との間には、静電容量１０
０（以下、外装容量と称する）が形成され、この外装容
量１００は、高圧変成器９に内蔵された静電容量９４に
並列接続され、高圧出力端子ＨＶから出力される高圧を
平滑し、画面くねり等の発生を抑制するようになってい
る。
０と接地された外装黒鉛膜５との間には、静電容量１０
０（以下、外装容量と称する）が形成され、この外装容
量１００は、高圧変成器９に内蔵された静電容量９４に
並列接続され、高圧出力端子ＨＶから出力される高圧を
平滑し、画面くねり等の発生を抑制するようになってい
る。
【００２９】この場合、ＨＶ端子から供給される高圧は
完全な直流電圧ではなく、ビーム電流Ｉｂが小さい場合
には、図３（ａ）に示すように、直流電圧Ｅｂ（ＤＣ）
に垂直偏向周期（以下、Ｖ周期と略記する）で電圧振幅
が変化する交流的な電圧変動ΔＥｂ（Ｖ）１が重畳され
た電圧であり、再生画像が明るくなりビーム電流Ｉｂが
増大した場合には、図３（ｂ）に示すように、大きな電
圧変動ΔＥｂ（Ｖ）２が生じてしまう。
完全な直流電圧ではなく、ビーム電流Ｉｂが小さい場合
には、図３（ａ）に示すように、直流電圧Ｅｂ（ＤＣ）
に垂直偏向周期（以下、Ｖ周期と略記する）で電圧振幅
が変化する交流的な電圧変動ΔＥｂ（Ｖ）１が重畳され
た電圧であり、再生画像が明るくなりビーム電流Ｉｂが
増大した場合には、図３（ｂ）に示すように、大きな電
圧変動ΔＥｂ（Ｖ）２が生じてしまう。
【００３０】さらに、高圧の電圧変動には、図３
（ａ）、（ｂ）の拡大図に示すように、水平偏向周期
（以下、Ｈ周期と略記する）のパルス６１０（ＶＤＹ）
が重畳している。このパルス６１０は、電圧変成器９の
駆動回路を兼用した水平偏向回路２０に接続された水平
偏向コイル６１に供給する約１０００Ｖｐｐのパルス２
０１が静電結合（図１には該水平偏向コイル６１と内装
黒鉛膜１０間の静電結合をコンデンサ１１で示した）に
よって内装黒鉛膜１０に発生するようになっている。
（ａ）、（ｂ）の拡大図に示すように、水平偏向周期
（以下、Ｈ周期と略記する）のパルス６１０（ＶＤＹ）
が重畳している。このパルス６１０は、電圧変成器９の
駆動回路を兼用した水平偏向回路２０に接続された水平
偏向コイル６１に供給する約１０００Ｖｐｐのパルス２
０１が静電結合（図１には該水平偏向コイル６１と内装
黒鉛膜１０間の静電結合をコンデンサ１１で示した）に
よって内装黒鉛膜１０に発生するようになっている。
【００３１】陰極線管１の内装黒鉛膜１０すなわち陽極
８に生じるＶ周期の高圧変動（ΔＥｂ）２１０を高圧変
成器９の高圧出力部（ダイオード９３ｄのカソード）に
接続したコンデンサ９５によって直流分を遮断して検出
するようになっている。
８に生じるＶ周期の高圧変動（ΔＥｂ）２１０を高圧変
成器９の高圧出力部（ダイオード９３ｄのカソード）に
接続したコンデンサ９５によって直流分を遮断して検出
するようになっている。
【００３２】そして、このように直流分が遮断された交
番電圧２１０は逆電圧発生回路２１により反転増幅さ
れ、極性が反転した逆極性電圧（−ΔＥｂ）２１１を
得、高圧変成器９に内蔵した誘導変成器１２の１次巻線
１２１に印加し、該誘導変成器の２次巻線１２２から逆
極性電圧（−ΔＥｂ（Ｖ））を高圧出力端子ＨＶに重畳
するようになっている。
番電圧２１０は逆電圧発生回路２１により反転増幅さ
れ、極性が反転した逆極性電圧（−ΔＥｂ）２１１を
得、高圧変成器９に内蔵した誘導変成器１２の１次巻線
１２１に印加し、該誘導変成器の２次巻線１２２から逆
極性電圧（−ΔＥｂ（Ｖ））を高圧出力端子ＨＶに重畳
するようになっている。
【００３３】この場合、逆電圧発生回路２１の利得を調
整することによって逆極性電圧（−ΔＥｂ）２１１の振
幅を｜−ΔＥｂ｜＝ΔＥｂとなるようし、内装黒鉛膜１
０に生じていた電圧変動Ｅ（ｔ）をＶＤＹのみに低減す
ることができるようになっている。
整することによって逆極性電圧（−ΔＥｂ）２１１の振
幅を｜−ΔＥｂ｜＝ΔＥｂとなるようし、内装黒鉛膜１
０に生じていた電圧変動Ｅ（ｔ）をＶＤＹのみに低減す
ることができるようになっている。
【００３４】また、このようにＶ周期の高圧変動（ΔＥ
ｂ（Ｖ））２１０を打消し低減することによって、図３
の拡大部に示したＨ周期の高圧変動ΔＥｂ（Ｈ）も同時
に低減できるようになっている。
ｂ（Ｖ））２１０を打消し低減することによって、図３
の拡大部に示したＨ周期の高圧変動ΔＥｂ（Ｈ）も同時
に低減できるようになっている。
【００３５】さらに、高圧変成器９の磁性体コア９０に
該高圧変成器９の１次巻線９１を駆動するパルス２０１
と同位相かつ極性が反転した逆相パルスＶＦ２０２を発
生する３次巻線９６が設けられ、該巻線９６から得た逆
相パルスＶＦ２０２を位相調整用コンデンサ１３を介し
てダイオード９３のカソードに印加し、内装黒鉛膜１０
に逆相パルスＶＦＲ６１１を発生させるようになってい
る。
該高圧変成器９の１次巻線９１を駆動するパルス２０１
と同位相かつ極性が反転した逆相パルスＶＦ２０２を発
生する３次巻線９６が設けられ、該巻線９６から得た逆
相パルスＶＦ２０２を位相調整用コンデンサ１３を介し
てダイオード９３のカソードに印加し、内装黒鉛膜１０
に逆相パルスＶＦＲ６１１を発生させるようになってい
る。
【００３６】ここで、前記位相調整用コンデンサ１３
は、水平偏向コイル６１から結合容量１１を介して入っ
てくる内装黒鉛膜１０に発生するパルスと、３次巻線９
６に誘起されるパルスを打ち消す逆相パルスの時間ずれ
（位相差のずれ）を解消するために備えられたものであ
る。
は、水平偏向コイル６１から結合容量１１を介して入っ
てくる内装黒鉛膜１０に発生するパルスと、３次巻線９
６に誘起されるパルスを打ち消す逆相パルスの時間ずれ
（位相差のずれ）を解消するために備えられたものであ
る。
【００３７】このような構成において、本願発明を適用
させた主要構成部を抽出させた説明図を図１に示してい
る。
させた主要構成部を抽出させた説明図を図１に示してい
る。
【００３８】同図において、高圧変成器９からの出力は
陽極８を介して陰極線管１の内装黒鉛膜１０に印加され
るとともに、高圧変動検出用コンデンサ９５と抵抗１０
０とから構成されるローカットフィルタ１１０および逆
電圧発生回路２１を介して陰極線管１の外装黒鉛膜５に
印加されるようになる。
陽極８を介して陰極線管１の内装黒鉛膜１０に印加され
るとともに、高圧変動検出用コンデンサ９５と抵抗１０
０とから構成されるローカットフィルタ１１０および逆
電圧発生回路２１を介して陰極線管１の外装黒鉛膜５に
印加されるようになる。
【００３９】図４（ａ）は、前記ローカットフィルタ１
１０に入力される高圧変動電圧を示し、同図（ｂ）は、
ローカットフィルタ１１０から出力された高電圧変動電
圧を示している。
１０に入力される高圧変動電圧を示し、同図（ｂ）は、
ローカットフィルタ１１０から出力された高電圧変動電
圧を示している。
【００４０】同図（ａ）、（ｂ）においては、それぞ
れ、ローカットフィルタ１１０の次段に接続される逆電
圧発生回路２１の飽和エリア（図中、散点模様部）を示
しており、このことから、たとえローカットフィルタ１
１０に入力される高圧変動電圧が逆電圧発生回路２１の
飽和エリアに達する電圧変動が発生しても、該ローカッ
トフィルタ１１０を介することにより飽和エリアに達す
ることのない電圧変動に減衰できることになる。
れ、ローカットフィルタ１１０の次段に接続される逆電
圧発生回路２１の飽和エリア（図中、散点模様部）を示
しており、このことから、たとえローカットフィルタ１
１０に入力される高圧変動電圧が逆電圧発生回路２１の
飽和エリアに達する電圧変動が発生しても、該ローカッ
トフィルタ１１０を介することにより飽和エリアに達す
ることのない電圧変動に減衰できることになる。
【００４１】このため、垂直周期の電圧変動が大きくな
った場合でも、反転増幅器の出力電圧の電源電圧を越え
てしまうことがなく、確実に水平周期のパルスを打ち消
すことができるようになる。
った場合でも、反転増幅器の出力電圧の電源電圧を越え
てしまうことがなく、確実に水平周期のパルスを打ち消
すことができるようになる。
【００４２】以上説明した陰極線管画像表示装置によれ
ば、その高圧発生回路９の影響による垂直周期の電圧変
動をローカットフィルタ１１０を通過させることによ
り、逆電圧発生回路２１への入力を減衰させることがで
きる。
ば、その高圧発生回路９の影響による垂直周期の電圧変
動をローカットフィルタ１１０を通過させることによ
り、逆電圧発生回路２１への入力を減衰させることがで
きる。
【００４３】このため、電圧発生回路２１の飽和を防止
でき、かつ電源電圧を低く抑えられる。
でき、かつ電源電圧を低く抑えられる。
【００４４】したがって、水平周期の電圧変動を安定に
打ち消すことができ、不要輻射電界の低減に信頼性をも
たせることのできるようになる。
打ち消すことができ、不要輻射電界の低減に信頼性をも
たせることのできるようになる。
【００４５】図５および図６は、それぞれ、ローカット
フィルタ１１０の入力前の電圧変動とローカットフィル
タ１１０の入力後の電圧変動とを比較した実験例のグラ
フを示したものであり、水平偏向周波数ｆ（Ｈ）を、そ
れぞれ、３１ｋＨｚ、４８ｋＨｚ、６０ｋＨｚ、７９ｋ
Ｈｚにした場合を示している。
フィルタ１１０の入力前の電圧変動とローカットフィル
タ１１０の入力後の電圧変動とを比較した実験例のグラ
フを示したものであり、水平偏向周波数ｆ（Ｈ）を、そ
れぞれ、３１ｋＨｚ、４８ｋＨｚ、６０ｋＨｚ、７９ｋ
Ｈｚにした場合を示している。
【００４６】このグラフから明らかなように、ローカッ
トフィルタを介在させることによって大きな効果を奏す
ることが判明する。
トフィルタを介在させることによって大きな効果を奏す
ることが判明する。
【００４７】
【発明の効果】以上説明したことにより明らかなよう
に、本発明による陰極線管画像表示装置によれば、水平
周期の電圧変動を安定に打ち消し、これにより不要輻射
電界の低減に信頼性をもたせることができるようにな
る。
に、本発明による陰極線管画像表示装置によれば、水平
周期の電圧変動を安定に打ち消し、これにより不要輻射
電界の低減に信頼性をもたせることができるようにな
る。
【図１】本発明による陰極線管画像表示装置の一実施例
を示す要部回路図である。
を示す要部回路図である。
【図２】図１に示した実施例から本発明の主要構成部を
抽出させた説明図である。
抽出させた説明図である。
【図３】図１に示した実施例の動作を説明するための説
明図である。
明図である。
【図４】本発明の効果を示すための説明図である。
【図５】本発明の効果を実験的に示したグラフである。
【図６】本発明の効果を実験的に示したグラフである。
１…陰極線管、５…外装黒鉛膜、８…陽極、９…高圧変
成器、２１…逆電圧発生器、９５…コンデンサ、１００
…抵抗、１１０…ローカットフィルタ。
成器、２１…逆電圧発生器、９５…コンデンサ、１００
…抵抗、１１０…ローカットフィルタ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成９年１月２９日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００４
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００４】陰極線管画像表示装置の場合には、画像表
示面（蛍光面）を除いた部分は、金属板や金網等による
静電シールドにより、比較的簡単に交番電界を遮蔽で
き、簡単に電界強度を規制値以下に抑制できる。
示面（蛍光面）を除いた部分は、金属板や金網等による
静電シールドにより、比較的簡単に交番電界を遮蔽で
き、簡単に電界強度を規制値以下に抑制できる。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１４
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１４】したがって、水平周期の電圧変動を安定に
打ち消すことができ、不要輻射電界の低減に信頼性をも
たせることができるようになる。
打ち消すことができ、不要輻射電界の低減に信頼性をも
たせることができるようになる。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１６
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１６】図２は、本発明による陰極線管画像表示装
置の主要部の構成を示す図である。
置の主要部の構成を示す図である。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００４４
【補正方法】変更
【補正内容】
【００４４】したがって、水平周期の電圧変動を安定に
打ち消すことができ、不要輻射電界の低減に信頼性をも
たせることができるようになる。
打ち消すことができ、不要輻射電界の低減に信頼性をも
たせることができるようになる。
【手続補正５】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図１
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】図２に示した実施例から本発明の主要構成部を
抽出させた説明図である。
抽出させた説明図である。
【手続補正６】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図２
【補正方法】変更
【補正内容】
【図２】本発明による陰極線管画像表示装置の一実施例
を示す要部回路図である。
を示す要部回路図である。
【手続補正７】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図２
【補正方法】変更
【補正内容】
【図２】
Claims (2)
- 【請求項１】 高圧変成器からの出力を陽極を介して陰
極線管の内装黒鉛膜に印加するとともに、逆電圧発生器
を介して陰極線管の外装黒鉛膜に印加する陰極線管画像
表示装置であって、 高圧変成器からの出力の前記逆電圧発生器への入力はロ
ーカットフィルタを介して行うように構成されているこ
とを特徴とする陰極線管画像表示装置。 - 【請求項２】 前記ローカットフィルタはＶＬＥＦ帯
（２ｋＨｚ〜４００ｋＨｚ）以下をカットできることを
特徴とする請求項１記載の陰極線管画像表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30313796A JPH10144226A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 陰極線管画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30313796A JPH10144226A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 陰極線管画像表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10144226A true JPH10144226A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17917334
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30313796A Pending JPH10144226A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 陰極線管画像表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10144226A (ja) |
-
1996
- 1996-11-14 JP JP30313796A patent/JPH10144226A/ja active Pending
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