JPH10143263A - 自己バイアス式定電流回路の起動回路、これを用いた定電流回路並びに演算増幅器 - Google Patents

自己バイアス式定電流回路の起動回路、これを用いた定電流回路並びに演算増幅器

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JPH10143263A
JPH10143263A JP8302130A JP30213096A JPH10143263A JP H10143263 A JPH10143263 A JP H10143263A JP 8302130 A JP8302130 A JP 8302130A JP 30213096 A JP30213096 A JP 30213096A JP H10143263 A JPH10143263 A JP H10143263A
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transistor
gate
drain
source
conductivity type
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JP8302130A
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English (en)
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Hidefumi Kushibe
部 秀 文 櫛
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F1/00Automatic systems in which deviations of an electric quantity from one or more predetermined values are detected at the output of the system and fed back to a device within the system to restore the detected quantity to its predetermined value or values, i.e. retroactive systems
    • G05F1/10Regulating voltage or current
    • G05F1/46Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc
    • G05F1/468Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc characterised by reference voltage circuitry, e.g. soft start, remote shutdown
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F3/00Non-retroactive systems for regulating electric variables by using an uncontrolled element, or an uncontrolled combination of elements, such element or such combination having self-regulating properties
    • G05F3/02Regulating voltage or current
    • G05F3/08Regulating voltage or current wherein the variable is dc
    • G05F3/10Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics
    • G05F3/16Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices
    • G05F3/20Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices using diode- transistor combinations
    • G05F3/26Current mirrors
    • G05F3/262Current mirrors using field-effect transistors only

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作状態と非動作状態間の移動が円滑でノイ
ズ特性が良好な定電流回路の起動装置および定電流回
路、これを含む演算増幅器を提供する。 【解決手段】 出力停止信号PDが非動作モードから動
作モードに変わったとき、バイアスノードVBを制御す
るトランジスタMN3,MP6がオフになることを遅延
回路DLあるいはスイッチSW1で一瞬遅らせることに
より、バイアスノードを一時的に引き下げて確実な起動
を行うので、大きな容量が不要で、かつ容量を通じてノ
イズが混入するおそれもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自己バイアス式定
電流回路の起動装置、これを用いた定電流回路並びに演
算増幅器に関するものであり、特にアナログASIC等
に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】標準的な回路要素を予め基板上に形成し
ておき、顧客の要求により配線設計を行い、回路構成を
自由に変更することのできる集積回路であるASIC
(Application Specific Integrated Circuit)の需要が
増大している。ASICにはアナログ回路を対象とした
アナログASICもあり、論理回路、定電流回路、演算
増幅器などが含まれる。
【0003】アナログ回路において回路動作の安定を図
るためには安定度の高い定電流回路は不可欠なものとな
っている。
【0004】従来用いられている自己バイアス式定電流
回路装置の概略構成を図7に示す。この図において、電
源VDDと接地GNDとの間にpチャネルMOSトランジ
スタMP1とnチャネルMOSトランジスタMN1が直
列接続されるとともに、これと並列に、pチャネルMO
SトランジスタMP2、抵抗R1、nチャネルMOSト
ランジスタMN2が直列接続されている。
【0005】トランジスタMP1のゲートとトランジス
タMP2のゲートは共通接続されてバイアス点VBとな
っており、この共通接続点とトランジスタMP1のドレ
イン間にゲートにパワーダウン信号PDが供給されるト
ランジスタMP3が接続され、この共通接続点と電源V
DDとの間にはゲートにパワーダウン信号PDを反転した
信号PDBが与えられたトランジスタMP4が接続され
ている。
【0006】トランジスタMN1のゲートはトランジス
タMN2のドレインと抵抗R1との接続点に接続され、
トランジスタMN2のゲートはトランジスタMP2のド
レインと抵抗R1との接続点に接続されている。
【0007】また、ソースがVDDに、ドレインが上述し
たゲート共通接続点にそれぞれ接続され、ゲートにパワ
ーダウン信号の反転信号PDBが与えられるトランジス
タMP4、および共通接続点がゲートに接続され、ソー
スが電源VDDに、ドレインが負荷接続端子Tに接続され
たPチャネルMOSトランジスタMP5が設けられてい
る。トランジスタMP1とトランジスタMP5とは電流
ミラーを構成しているので、トランジスタMP1を流れ
る電流I1とトランジスタMP5を流れる電流I2とは
等しくなり、負荷接続端子と接地間に接続された負荷に
は一定の電流が流れることになる。
【0008】パワーダウン信号がゲートに供給されるト
ランジスタMP3および、パワーダウン信号の反転信号
がゲートに供給されるトランジスタMP4はこの定電流
回路動作を動作させるための起動あるいは停止させるた
めのスイッチとなっている。以下、この回路の動作を説
明する。負荷接続端子Tには適当な負荷が接続されてい
るものとする。
【0009】動作時には、トランジスタMP3のゲート
にはパワーダウン信号PBとして「H」レベルの信号が
与えられるため、このトランジスタはオンし、一方、ト
ランジスタMP4のゲートには「L」レベルの信号が与
えられるので、トランジスタMP4はオフである。この
結果、トランジスタMP1、MP2、MN2もオンとな
る。この結果、抵抗R1に電流が流れ、この抵抗の一端
に現れる電圧によりトランジスタMN1もオンとなる。
この結果、トランジスタMP1には電流I1が流れ、こ
のトランジスタと電流ミラーを構成するトランジスタM
P5にも同じ電流I2が流れる。
【0010】一方、非動作時には、パワーダウン信号P
Dが「L」レベル、信号PDBが「H」となるため、ト
ランジスタMP3はオフ、トランジスタMP4はオンと
なって、バイアス電位VBは電源電圧VDDに引上げら
れ、トランジスタMP1およびMP2はオフとなり、電
流R1は流れず、定電流は発生しない。このとき、トラ
ンジスタMP1、MP2、MP3のドレイン電圧はそれ
ぞれVSSとなっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非動作
状態にあっては、前述したようにトランジスタMP1、
MP2、MP3のドレイン電圧はそれぞれVSSとなって
いるため、次にトランジスタMP3をオン、MP4をオ
フとして再び動作状態にしてもトランジスタMP1、M
P2がオフ状態となっているため回路に電流が流れず、
バイアス回路が機能しないという問題があった。
【0012】これを解決するため、図8に示すように、
パワーダウン信号PD端子PDとバイアス点VB間に起
動回路としてのキャパシタC1を接続し、この容量によ
りバイアス点を強制的に引き下げることが提案されてい
る。
【0013】しかしながら、図8に示される従来の自己
バイアス式定電流回路の起動回路にあっては、動作状態
ではバイアス点VBが容量C1を介してVSS側に接続さ
れることになるため、VSS側の電源にノイズが乗った場
合、容量C1を介してVBにノイズが乗ることがある。
このような場合には回路のPSRR(Power Supply Red
uction Ratio)特性、すなわち電源電圧を与えたときに
出力電圧が変化する率が劣化するという問題があった。
【0014】また、バイアス点に負荷となるゲート等の
容量が多数接続されている場合には、確実に起動させる
ためには大きな容量が必要となり、容量の占める面積が
大きくなるという問題もあった。例えば、負荷が数pF
である場合、キャパシタとしてはその数倍の容量、例え
ば20pFの容量が必要となり、この容量を確保するた
めに容量の占める面積は非常に大きいものとなって素子
の面積効率を低下させる。
【0015】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、PSRR特性を劣化させず、かつ占有
面積の増加を招かない、自己バイアス式定電流回路の起
動装置、およびこれを用いた定電流回路並びに演算増幅
器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ゲート
が共通接続された、電流ミラー回路をなす同一導電型の
第1及び第2のMOSトランジスタと、動作時に前記ゲ
ート共通接続点の電位を所定のバイアス電位にするバイ
アス設定手段とを有する自己バイアス式定電流回路の起
動回路において、前記起動回路は前記共通接続点の電位
を制御するトランジスタと、このトランジスタは起動を
行うためにハイインピーダンスになる際、前記共通接続
点の電位を一旦基準電位に引き下げるべくローインピー
ダンス状態となるように制御する制御手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0017】また、本発明にかかる自己バイアス式定電
流回路は、ゲートが共通接続された、電流ミラー回路を
なす同一導電型の第1及び第2のMOSトランジスタ
と、動作時に前記ゲート共通接続点の電位を所定のバイ
アス電位にするバイアス設定手段と、前記共通接続点の
電位を制御するトランジスタと、このトランジスタは起
動を行うためにハイインピーダンスになる際、前記共通
接続点の電位を一旦基準電位に引き下げるべくローイン
ピーダンス状態となるように制御する制御手段を有する
起動回路とを備える。
【0018】また、定電流回路用の起動回路の他の態様
によれば、ソースに第1の電源が接続された第1導電型
の第1のトランジスタと、この第1のトランジスタのゲ
ートにゲートが接続され、前記第1のトランジスタのソ
ースにソースが接続された第1導電型の第2のトランジ
スタと、前記第1のトランジスタのドレインにドレイン
が接続され、前記第1および第2のトランジスタのゲー
ト共通接続点にソースが接続され、ゲートに非動作信号
が与えられる第1導電型の第3のトランジスタと、ソー
スに第1の電源が接続され、ドレインに前記ゲート共通
接続点であるバイアス点が接続され、ゲートに前記非動
作信号の反転信号が与えられる第1導電型の第4のトラ
ンジスタと、前記第1のトランジスタのドレインにドレ
インが接続され、ソースに第2の電源が接続された第2
導電型の第5のトランジスタと、前記第2のトランジス
タのドレインに抵抗を介してドレインが接続され、ソー
スが第2の電源に接続され、ゲートが前記抵抗と前記第
2のトランジスタのドレインとの接続点に接続され、前
記抵抗とドレインの接続点には前記第5のトランジスタ
のゲートが接続された第2導電型の第6のトランジスタ
と、前記非動作信号が基板端子とソースに接続され、ド
レインが前記バイアス点に接続され、ゲートには前記非
動作信号が遅延回路を介して与えられる第2導電型の第
7のトランジスタを備えたことを特徴とする。
【0019】この第7のトランジスタは前記非動作信号
の反転信号が基板端子とソースに接続され、ドレインが
前記第5のトランジスタのゲートに接続され、ゲートに
は前記非動作信号の反転信号が遅延回路を介して与えら
れる第1導電型のものでも良い。
【0020】本発明にかかる定電流回路は、このような
起動回路に、前記バイアス点にゲートが接続され、ソー
スが前記第1の電源に接続され、ドレインが負荷を介し
て前記第2の電源に接続され、前記第1のトランジスタ
と電流ミラー回路を構成する第1導電型の第8のトラン
ジスタとを備えることで実現される。
【0021】さらに、本発明にかかる演算増幅器は、こ
のような定電流回路を第1及び第2の入力をそれぞれゲ
ート入力とする差動対をなす第9及び第10のトランジ
スタに対する定電流源と、出力回路の定電流源として用
いることで実現される。
【0022】この定電流回路の起動回路では出力停止信
号PDが「H」から「L」に変わって非動作モードから
動作モードに変わったとき、第3のnチャネルMOSト
ランジスタのドレインと基板は「L」となるが、遅延回
路の存在のためにゲートが「H」のままとなっているの
でVBを「L」に引き下げる。遅延時間の後に、第3の
nチャネルトランジスタのゲートが「L」となってこの
トランジスタはオフする。これによりバイアスノードが
「L」になり、自己バイアス回路に流れて起動される。
【0023】このような起動回路では、VSS側とバイア
スノードに容量が存在しないため、PSRRが低下する
おそれはなく、さらに、トランジスタでバイアスノード
を引き下げるので従来のように大きな容量は不要であ
り、面積の増加を招かない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のいく
つかについて図面を参照して説明する。
【0025】図1は本発明の第一の自己バイアス式定電
流回路の起動装置の構成を示している。同図において、
図8と同じ構成要素には同じ参照符号を付してその詳細
な説明は省略する。
【0026】図1と図8の相違点は、図8におけるキャ
パシタC1を削除し、代わりにバイアスノードVBにN
チャネルMOSトランジスタMN3のドレインを接続
し、MN3のソースと基板にはパワーダウン信号PDに
接続し、トランジスタMN3のゲートにはパワーダウン
信号PDを2つの直列接続されたインバータINV1お
よびINV2でなる遅延回路DLを通した信号を接続し
ている。
【0027】次にこの回路の動作を説明する。パワーダ
ウン状態ではPD=「H」、PDB=「L」となってい
るので、トランジスタMP3がオフしMP4がオンす
る。この状態ではVB=「H」となるので回路には電流
が流れない。
【0028】一方、定電流を発生させるべく動作状態に
するため、PD=「H」→「L」、PDB=「L」→
「H」と変化させると、トランジスタMN3のソースと
基板は「L」となるが、ゲートは遅延回路DLによる遅
延時間の間は「H」状態となるので、バイアス電位VB
は「L」電位に引っ張られる。よって、トランジスタM
P1とMP2がオンし、回路に電流が流れはじめる。遅
延時間を経過すると、トランジスタMN3のゲートは
「L」となるのでこのトランジスタMN3はオフし、バ
イアス電位VBは定常状態で安定する。
【0029】次に、PD=「L」→「H」、PDB=
「H」→「L」と変化したときには、トランジスタMN
3のソースと基板が「H」となり、ゲートは遅延時間の
後「L」から「H」となるので、この間MN3はオフ状
態である。したがって、本回路は速やかにパワーダウン
状態となる。
【0030】以上のように、この実施の形態では、VSS
とVBとの間に容量を接続することなく起動できるの
で、VSSにノイズがあってもVBに影響を受けることが
ない。よって、PSRR特性が劣化することもない。さ
らに、トランジスタでバイアスノードを引き下げるので
従来のように大きな容量が必要となることもなく、面積
も小さくなる。
【0031】図2は本発明にかかる自己バイアス式定電
流回路の起動装置の第2の実施の形態の構成を示してい
る。この実施の形態では、ドレインにトランジスタMN
1のゲートが接続され、ソースと基板にはパワーダウン
信号PDBが与えられ、ゲートにはPDBに遅延回路D
Lを通した信号が与えられる、pチャネルMOSトラン
ジスタMP6を備えている。
【0032】この回路の動作を説明する。パワーダウン
状態ではPD=「H」、PDB=「L」となっているの
で、トランジスタMP3がオフしMP4がオンする。こ
の状態ではVB=「H」となるので回路には電流が流れ
ない。
【0033】次に、PD=「H」→「L」、PDB=
「L」→「H」のように変化するとトランジスタMP6
のソースと基板は「H」となるが、ゲートは遅延回路の
遅延時間の間は「H」状態となるので、トランジスタM
P6がオンし、これによりトランジスタMN1がオン
し、トランジスタMP1にも電流が流れる。よって、回
路がオン状態となり電流が流れ始める。遅延時間経過
後、トランジスタMP6のゲートは「H」となるのでオ
フし、バイアスノードVBは定常状態で安定する。
【0034】さらに、PD=「L」→「H」、PDB=
「H」→「L」のときには、トランジスタMP5のソー
スと基板が「L」となり、ゲートは遅延時間の後、
「H」から「L]に変化するので、この間MP5はオフ
状態である。したがって、本回路は速やかにパワーダウ
ン状態となる。
【0035】この実施の形態では、VSSとVBとの間に
容量を接続することなく起動できるので、VSSにノイズ
があってもVBに影響を受けることがない。よって、P
SRR特性が劣化することもない。さらに、トランジス
タでバイアスノードを引き下げるので従来のように大き
な容量が必要となることもなく、面積増加を招かない。
【0036】なお、図1および図2の遅延回路では2段
のインバータを用いて遅延を作っているが、適当な遅延
時間、例えば1nsの遅延を実現できるものであれば適
当な偶数段とすることができ、また抵抗と容量による遅
延回路でも良い。
【0037】図3は図1の起動回路を定電流回路を備え
た演算増幅器に適用した実施の形態を示す回路図であ
る。
【0038】この演算増幅器は、ゲートがバイアス点に
接続され、ソースがVDDに接続され、定電流源となるp
チャネルMOSトランジスタMP11、ソースがトラン
ジスタMP11のドレインに接続され、入力IN1およ
びIN2をそれぞれゲート入力とする差動トランジスタ
対をなすpチャネルMOSトランジスタ対MP12およ
びMP13、これらのトランジスタのドレインにそれぞ
れドレインが接続され、ゲートが共通接続され、ソース
が接地されたトランジスタMN11およびMN12から
なる増幅部を備える。また、その出力部は、定電流源を
なす前述したトランジスタMP5と、そのドレインにド
レインが接続され、ソースが接地されたnチャネルMO
SトランジスタMN13と、これらのドレイン共通接続
点とトランジスタMN13のゲート間に直列接続された
抵抗R2およびキャパシタC2とを備え、前述したトラ
ンジスタMP13のドレインとMP12のドレインとの
接続点がトランジスタMN13のゲートに接続され、そ
のドレインが出力点OUTとなっている。
【0039】この回路では起動回路としてのトランジス
タMN13および遅延回路は図1で説明したのと同様に
動作するため、演算増幅器の差動対および出力回路を流
れる電流は定電流となり、安定した演算増幅器出力を実
現することができる。
【0040】図4は図3の演算増幅器において、起動回
路として図2に示したものを用いたものである。この構
成および動作は図3および図2に示したものと同じであ
るので、説明を省略する。
【0041】図5および図6は起動回路の変形例を示す
ものである。これらの回路は、それぞれ図1および図2
において遅延回路DLの代わりにスイッチSW1を備え
るようにしたものである。このスイッチSW1は動作時
に閉じられ、非動作時に開放されるものであり、信号P
DおよびPDBの変化より僅かに遅れて切り換えられ
る。
【0042】例えば図5の場合、動作状態にするため、
PD=「H」→「L」、PDB=「L」→「H」と変化
させると、トランジスタMN3のソースと基板は「L」
となるが、スイッチSW1が閉じられるまでの間はゲー
トは「L」レベルになっていないので、導通状態にあ
り、バイアス電位VBは「L」電位に引っ張られる。よ
って、トランジスタMP1とMP2がオンし、回路に電
流が流れはじめる。その後、スイッチSW1が閉じられ
てトランジスタMN3のゲートが「L」になるとこのト
ランジスタMN3はオフし、バイアス電位VBは定常状
態で安定する。
【0043】次に、PD=「L」→「H」、PDB=
「H」→「L」と変化したときには、トランジスタMN
3のソースと基板が「H」となり、ゲートはスイッチが
開放された後徐々に「L」から「H」となるので、トラ
ンジスタMN3はしばらくはオフ状態である。したがっ
て、本回路は速やかにパワーダウン状態となる。
【0044】図6の場合も同様であり、スイッチSW1
が遅延回路と同様の働きをすることがわかる。
【0045】また、図5および図6において、起動回路
をなすトランジスタのゲートにスイッチSW1を設ける
代わりに、基板電位を制御するスイッチSW2を設ける
ようにしても良い。なお、基板構造によっては基板電位
の制御を行うための制御が制限されることがある。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自己バイ
アス式定電流回路の起動装置、定電流回路および演算増
幅器によれば、出力停止信号PDが非動作モードから動
作モードに変わったとき、遅延等を利用してバイアスノ
ードを一時的に引き下げて確実な起動を行うので、大き
な容量が不要でかつ容量を通じてノイズが混入するおそ
れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定電流回路の起動装置の第1の実施の
形態による構成を示す回路図。
【図2】本発明の定電流回路の起動装置の第2の実施の
形態による構成を示す回路図。
【図3】図1の定電流回路を組み込んだ演算増幅器の構
成を示す回路図。
【図4】図2の定電流回路を組み込んだ演算増幅器の構
成を示す回路図。
【図5】本発明の定電流回路の起動装置の第3の実施の
形態による構成を示す回路図。
【図6】本発明の定電流回路の起動装置の第4の実施の
形態による構成を示す回路図。
【図7】従来の自己バイアス式定電流回路の構成を示す
回路図。
【図8】図7において起動を円滑にするための構成を示
す回路図。
【符号の説明】
MP1,2,3,4,5,6,11,12,13 pチ
ャネルMOSトランジスタ MN1,2,3,11,12,13 nチャネルMOS
トランジスタ R1,R2 抵抗 C1,C2 容量

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲートが共通接続された、電流ミラー回路
    をなす同一導電型の第1及び第2のMOSトランジスタ
    と、動作時に前記ゲート共通接続点の電位を所定のバイ
    アス電位にするバイアス設定手段とを有する自己バイア
    ス式定電流回路の起動回路において、 前記起動回路は前記共通接続点の電位を制御するトラン
    ジスタと、このトランジスタは起動を行うためにハイイ
    ンピーダンスになる際、前記共通接続点の電位を一旦基
    準電位に引き下げるべくローインピーダンス状態となる
    ように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする起
    動回路。
  2. 【請求項2】前記制御手段は遅延回路であることを特徴
    とする請求項1に記載の起動回路。
  3. 【請求項3】前記制御手段は起動に遅れて操作される、
    前記トランジスタのゲートあるいは基板端子に設けられ
    たスイッチ手段であることを特徴とする請求項1に記載
    の起動回路。
  4. 【請求項4】ゲートが共通接続された、電流ミラー回路
    をなす同一導電型の第1及び第2のMOSトランジスタ
    と、 動作時に前記ゲート共通接続点の電位を所定のバイアス
    電位にするバイアス設定手段と、 前記共通接続点の電位を制御するトランジスタと、この
    トランジスタは起動を行うためにハイインピーダンスに
    なる際、前記共通接続点の電位を一旦基準電位に引き下
    げるべくローインピーダンス状態となるように制御する
    制御手段を有する起動回路と、 を備えた自己バイアス式定電流回路。
  5. 【請求項5】ソースに第1の電源が接続された第1導電
    型の第1のトランジスタと、 この第1のトランジスタのゲートにゲートが接続され、
    前記第1のトランジスタのソースにソースが接続された
    第1導電型の第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのドレインにドレインが接続さ
    れ、前記第1および第2のトランジスタのゲート共通接
    続点にソースが接続され、ゲートに非動作信号が与えら
    れる第1導電型の第3のトランジスタと、 ソースに第1の電源が接続され、ドレインに前記ゲート
    共通接続点であるバイアス点が接続され、ゲートに前記
    非動作信号の反転信号が与えられる第1導電型の第4の
    トランジスタと、 前記第1のトランジスタのドレインにドレインが接続さ
    れ、ソースに第2の電源が接続された第2導電型の第5
    のトランジスタと、 前記第2のトランジスタのドレインに抵抗を介してドレ
    インが接続され、ソースが第2の電源に接続され、ゲー
    トが前記抵抗と前記第2のトランジスタのドレインとの
    接続点に接続され、前記抵抗とドレインの接続点には前
    記第5のトランジスタのゲートが接続された第2導電型
    の第6のトランジスタと、 前記非動作信号が基板端子とソースに接続され、ドレイ
    ンが前記バイアス点に接続され、ゲートには前記非動作
    信号が遅延回路を介して与えられる第2導電型の第7の
    トランジスタを備えた、 定電流回路用の起動回路。
  6. 【請求項6】前記遅延回路が偶数段の直列インバータで
    構成されることを特徴とする請求項5に記載の定電流回
    路用の起動回路。
  7. 【請求項7】ソースに第1の電源が接続された第1導電
    型の第1のトランジスタと、 この第1のトランジスタのゲートにゲートが接続され、
    前記第1のトランジスタのソースにソースが接続された
    第1導電型の第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのドレインにドレインが接続さ
    れ、前記第1および第2のトランジスタのゲート共通接
    続点にソースが接続され、ゲートに非動作信号が与えら
    れる第1導電型の第3のトランジスタと、 ソースに第1の電源が接続され、ドレインに前記ゲート
    共通接続点であるバイアス点が接続され、ゲートに前記
    非動作信号の反転信号が与えられる第1導電型の第4の
    トランジスタと、 前記第1のトランジスタのドレインにドレインが接続さ
    れ、ソースに第2の電源が接続された第2導電型の第5
    のトランジスタと、 前記第2のトランジスタのドレインに抵抗を介してドレ
    インが接続され、ソースが第2の電源に接続され、ゲー
    トが前記抵抗と前記第2のトランジスタのドレインとの
    接続点に接続され、前記抵抗とドレインの接続点には前
    記第5のトランジスタのゲートが接続された第2導電型
    の第6のトランジスタと、 前記非動作信号が基板端子とソースに接続され、ドレイ
    ンが前記バイアス点に接続され、ゲートには前記非動作
    信号が遅延回路を介して与えられる第2導電型の第7の
    トランジスタと、 前記バイアス点にゲートが接続され、ソースが前記第1
    の電源に接続され、ドレインが負荷を介して前記第2の
    電源に接続され、前記第1のトランジスタと電流ミラー
    回路を構成する第1導電型の第8のトランジスタと、 を備えた自己バイアス式定電流回路。
  8. 【請求項8】前記遅延回路が偶数段の直列インバータで
    構成されることを特徴とする請求項7に記載の定電流回
    路。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の定電流回路を第1及び第
    2の入力をそれぞれゲート入力とする差動対をなす第9
    及び第10のトランジスタに対する定電流源と、出力回
    路の定電流源として用いることを特徴とする演算増幅
    器。
  10. 【請求項10】ソースに第1の電源が接続された第1導
    電型の第1のトランジスタと、 この第1のトランジスタのゲートにゲートが接続され、
    前記第1のトランジスタのソースにソースが接続された
    第1導電型の第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのドレインにドレインが接続さ
    れ、前記第1および第2のトランジスタのゲート共通接
    続点にソースが接続され、ゲートに非動作信号が与えら
    れる第1導電型の第3のトランジスタと、 ソースに第1の電源が接続され、ドレインに前記ゲート
    共通接続点であるバイアス点が接続され、ゲートに前記
    非動作信号の反転信号が与えられる第1導電型の第4の
    トランジスタと、 前記第1のトランジスタのドレインにドレインが接続さ
    れ、ソースに第2の電源が接続された第2導電型の第5
    のトランジスタと、 前記第2のトランジスタのドレインに抵抗を介してドレ
    インが接続され、ソースが第2の電源に接続され、ゲー
    トが前記抵抗と前記第2のトランジスタのドレインとの
    接続点に接続され、前記抵抗とドレインの接続点には前
    記第5のトランジスタのゲートが接続された第2導電型
    の第6のトランジスタと、 前記非動作信号の反転信号が基板端子とソースに接続さ
    れ、ドレインが前記第5のトランジスタのゲートに接続
    され、ゲートには前記非動作信号の反転信号が遅延回路
    を介して与えられる第1導電型の第7のトランジスタを
    備えた、 定電流回路用の起動回路。
  11. 【請求項11】前記遅延回路が偶数段の直列インバータ
    で構成されることを特徴とする請求項10に記載の定電
    流回路用の起動回路。
  12. 【請求項12】ソースに第1の電源が接続された第1導
    電型の第1のトランジスタと、 この第1のトランジスタのゲートにゲートが接続され、
    前記第1のトランジスタのソースにソースが接続された
    第1導電型の第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのドレインにドレインが接続さ
    れ、前記第1および第2のトランジスタのゲート共通接
    続点にソースが接続され、ゲートに非動作信号が与えら
    れる第1導電型の第3のトランジスタと、 ソースに第1の電源が接続され、ドレインに前記ゲート
    共通接続点であるバイアス点が接続され、ゲートに前記
    非動作信号の反転信号が与えられる第1導電型の第4の
    トランジスタと、 前記第1のトランジスタのドレインにドレインが接続さ
    れ、ソースに第2の電源が接続された第2導電型の第5
    のトランジスタと、 前記第2のトランジスタのドレインに抵抗を介してドレ
    インが接続され、ソースが第2の電源に接続され、ゲー
    トが前記抵抗と前記第2のトランジスタのドレインとの
    接続点に接続され、前記抵抗とドレインの接続点には前
    記第5のトランジスタのゲートが接続された第2導電型
    の第6のトランジスタと、 前記非動作信号の反転信号が基板端子とソースに接続さ
    れ、ドレインが前記第5のトランジスタのゲートに接続
    され、ゲートには前記非動作信号の反転信号が遅延回路
    を介して与えられる第1導電型の第7のトランジスタ
    と、 前記バイアス点にゲートが接続され、ソースが前記第1
    の電源に接続され、ドレインが負荷を介して前記第2の
    電源に接続され、前記第1のトランジスタと電流ミラー
    回路を構成する第1導電型の第8のトランジスタと、 を備えた自己バイアス式定電流回路。
  13. 【請求項13】前記遅延回路が偶数段の直列インバータ
    で構成されることを特徴とする請求項7に記載の定電流
    回路。
  14. 【請求項14】請求項12に記載の定電流回路を第1及
    び第2の入力をそれぞれゲート入力とする差動対をなす
    第9及び第10のトランジスタに対する定電流源と、出
    力回路の定電流源として用いることを特徴とする演算増
    幅器。
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