JPH1014228A - 過電流保護回路 - Google Patents

過電流保護回路

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JPH1014228A
JPH1014228A JP18167896A JP18167896A JPH1014228A JP H1014228 A JPH1014228 A JP H1014228A JP 18167896 A JP18167896 A JP 18167896A JP 18167896 A JP18167896 A JP 18167896A JP H1014228 A JPH1014228 A JP H1014228A
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fet
mos
overcurrent
transistor
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Takashi Sato
隆 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リンギングチョークコンバータの過電流保護
を間欠動作されるようにすること。 【解決手段】 入力端子1,2に直流入力電圧VINが印
加されると起動回路6を介してMOS−FET4のゲー
ト電圧を高くしていき、ゲート電圧がオン電圧以上にな
った時MOS−FET4がオンしてドレイン電流ID
流れ始める。そのとき変圧器の制御巻線102、2次巻
線103は1次巻線101に電圧が発生するとともに制
御巻線102にも電圧が発生し発振制御回路5を通じス
イッチング素子に正帰還作用が起こってMOS−FET
4は完全にオンする。このとき2次巻線103は整流平
滑回路内のダイオードの向きが逆のため電流は流れな
い。よってMOS−FET4のドレイン電流は変圧器1
のインダクタンス分によって直線的に増加する三角波形
となる。次に、発振制御回路5の時定数によってMOS
−FET4がオフされると変圧器に蓄えられたエネルギ
ーが2次巻線103より整流平滑回路を通じて放出され
ブロッキング発振器が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リンギングチョー
クコンバータの過電流保護回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、MOS−FETを使用したリンギ
ングチョークコンバータは特公平5−68189号に記
載されている。
【0003】図9はスイッチング素子にMOS−FET
を使用した従来の自励式スイッチングレギュレータを示
す回路図である。但し、説明を解りやすくするため、定
電圧動作をさせるための出力電圧検出回路等は省略して
いる。
【0004】図9において、51は巻線301乃至30
2を有する変圧器、54は巻線301と巻線302の間
にドレイン及びソースを直列に接続されるMOS−FE
Tのスイッチング素子、56は入力される直流電圧Vin
から起動電源を供給するためにスイッチング素子54の
ゲートに接続される起動用の抵抗、55は巻線302と
スイッチング素子54のゲートとの間に接続され、抵抗
82及び83の直列回路からなる時定数回路、80はス
イッチング素子54のゲート及びソース間に接続され、
トランジスタ81とそのベース・エミッタ間の抵抗68
とから構成されるオフ・スイッチ回路、63は巻線30
3に誘起される電圧を整流平滑するためにダイオード8
4とコンデンサ85から構成される整流平滑回路であ
る。
【0005】次に動作を説明する。入力端子52及び5
3に印加された直流電圧Vinが抵抗56及び82を介し
てコンデンサ83を充電し、スイッチング素子54のゲ
ート電圧がオン電圧以上のなったとき、スイッチング素
子54がオンして、ドレイン電流IDがオフ・スイッチ
回路80の電流検出用抵抗68に流れる。電流検出用回
路68の端子間の電圧、即ちトランジスタ81のベース
・エミッタ間電圧VBEがそのオン電圧以上になったと
き、トランジスタ81がオンしてスイッチング素子54
のゲート電圧が下がるのでスイッチング素子54はオフ
する。その結果、巻線302に逆起電圧が誘起され、時
定数回路55を介してスイッチング素子54のゲートに
正帰還がかかるので、スイッチング素子54はブロッキ
ング発振動作を開始する。従って、スイッチング素子5
4は巻線301に加わる直流電圧Vinをスイッチング
し、そのスイッチング出力を巻線303に出力するの
で、整流平滑回路63は整流平滑して出力端子64及び
65に出力電圧V0を出力して負荷に供給する。
【0006】一般に、スイッチングレギュレータは負荷
に使用された機器の故障等の短絡による過電流に対して
回路を保護するための過電流保護回路が設けられる。オ
フ・スイッチ回路80はこの機能も兼備している。即
ち、過電流によってスイッチング素子54のドレイン電
流IDが増加すると、電流検出用の抵抗68の端子間電
圧が高くなり、トランジスタ81がオンして帰還用の巻
線302からスイッチング素子54のゲートにかかる電
圧を下げるため、スイッチング素子がオフとなるように
構成された過電流保護回路である。
【0007】従来の保護回路は、図13で示すように、
過電流保護のための回路動作により、スイッチング動作
が停止すると、出力電圧に対して出力電流が連続したフ
の字の垂下特性の過電流保護回路となる。
【0008】図9に示す従来例は以下に述べる過電流制
限特性に問題点がある。
【0009】図10及び図11は過電流制限動作時の主
な箇所の電流電圧波形を示す図で、いずれの図も(a)
はスイッチング素子54のドレイン・ソース間電圧VDS
の波形、(b)は電流検出用抵抗68の端子間電圧、即
ちトランジスタ81のベース・エミッタ間電圧VBEの波
形、(c)はスイッチング素子54のゲート・ソース間
電圧VGSの波形、(d)はダイオード63に流れる電流
波形である。図10は過電流が浅いときの波形を示す
図、図11は過電流が深いときの波形を示す図である。
【0010】過電流がまだ浅い場合、図10(a)に示
すように、スイッチング素子54がオフしたとき、ゲー
トにかかる電圧はマイナスになっており、起動用抵抗5
6からの電流が常時流れ続けるため、抵抗82を介して
コンデンサ83を充電する。従って、ゲート電圧VGS
時間と共に増加する。
【0011】更に、過電流が深くなると、出力電圧V0
が更に小さくなり、トランス51のコアに蓄えられるエ
ネルギーは一定であるため、オフ期間は更に伸びて図1
1に示すようになる。従って、図11(c)に示すよう
に、スイッチング素子54がオフしたときのゲート電圧
GSは図10(c)の場合より小さいマイナス電圧にな
る。この電圧からコンデンサ83が充電される。従って
帰還回路55の時定数は同じであるため、スイッチング
素子54がトランス51のコアに蓄えられたエネルギー
を放出する途中で、ゲート電圧VGSはスイッチング素子
54のオンする電圧、即ち閾値電圧まで上昇する。従っ
て、わずかながらドレイン電流IDが流れる(図11に
示す期間t)。このとき、ドレイン・ソース間には少な
くとも入力電圧Vinよりも高い電圧がかかっているた
め、わずかな電流でも大きな損失となる。
【0012】更に、ゲート電圧VGSが上昇すると、スイ
ッチング素子54はトランス51に蓄えられたエネルギ
ーを完全に放出しないうちにオンするので、トランス5
1に流れる電流は直流重畳がかかる。従って、スイッチ
ング素子54のオフ期間TOFFはこれ以上伸びることは
できない。
【0013】一方、過電流を検出している抵抗68の端
子間電圧、即ちトランジスタ81のベース電圧VBEはピ
ーク値であるため、更に過電流が深くなっても直流重畳
分が増加するだけである。直流出力電流I0はダイオー
ド84に流れる電流の量に比例するので直流重畳がかか
った分だけ出力電流が増加するため、電流制限作用が極
端に悪くなる。
【0014】図12は以上説明した過電流制限特性を示
す図である。電流制限の始まる電流Iaは過電流検出用
抵抗68で定められ、これ以上の出力電流が流れ始める
と、過電流保護回路80が過電流保護動作を開始する。
更に、過電流が深くなって出力電流が電流Ib以上にな
ると、図11で説明したように、直流重畳がかかって過
電流制限作用が悪くなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の過
電流保護回路では、以下のような問題を有していた。
【0016】(1)過電流が深くなると、スイッチング
素子であるMOS−FETのゲート電圧はスイッチング
素子のオンする閾値電圧まで上昇する間にわずかながら
MOS−FETのドレイン電流が流れ、このとき、ドレ
イン・ソース間には少なくとも入力電圧Vinよりも高い
電圧がかかっているため、わずかな電流でも大きな損失
となる。
【0017】(2)前記MOS−FETはトランスに蓄
えられたエネルギーを完全に放出しないうちにオンする
ので、トランスに流れる電流は直流重畳がかかる。そし
て、直流出力電流は、出力側の整流平滑回路のダイオー
ドに流れる電流の量に比例するので直流重畳がかかった
分だけ出力電流が増加するため、電流制限作用が極端に
悪くなる。
【0018】(3)図12から明らかなように、電流制
限の始まる電流Iaは過電流検出用抵抗(図9,68)
で定められ、これ以上の出力電流が流れ始めると、過電
流保護回路(図9,80)が過電流保護動作を開始す
る。さらに過電流が深くなって出力電流が電流Ib以上
になると、上記(2)で述べたように、直流重畳がかか
って過電流制限作用が悪くなる。
【0019】(4)上記従来例で述べた連続したフの字
の垂下特性の過電流保護回路では、図13のA点,B点
のようにシステムの条件によっては同じ負荷電流Ia
2つの安定点があり、過電流状態でシステムにリセット
がかかった場合でも図13のB点付近で安定してしまう
欠点があった。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願の請求項1記載の発明は、1次巻線、制御巻
線、2次巻線を有する変圧器と、該変圧器の1次巻線の
一方に直列に接続され、直流入力電圧をスイッチングす
るMOS−FETと、該変圧器の制御巻線と該MOS−
FETの間に構成される発振制御回路と、該MOS−F
ETに対して直流入力電圧から起動信号を与える起動回
路を持つリンギングチョークコンバータにおいて、該M
OS−FETのソースに直列に接続され、該MOS−F
ETに流れる電流を検出する過電流検出回路部と、該過
電流検出回路部と該制御巻線の間に構成され、該検出回
路部からの信号で該MOS−FETをオフさせるラッチ
回路部と、該ラッチ回路部に接続され該ラッチ回路にリ
セットをかけるリセット回路部と、該リセット回路部と
該起動回路、該制御巻線間に接続され、リセット回路部
をある時定数で駆動させる時定数回路部で構成され、間
欠動作により保護をかけることを特徴とするものであ
る。
【0021】また、請求項2記載の発明は、過電流検出
回路部は抵抗と、ラッチ回路部にトリガを与えるトラン
ジスタとからなることを特徴とするものである。
【0022】さらに、請求項3記載の発明は、ラッチ回
路部は、この回路の入力段の高周波ノイズ用の第1のコ
ンデンサ、及びサイリスタ構造に接続される第1,第2
の2つのトランジスタ、及び第2のトランジスタのベー
ス・エミッタ間をバイアスするための抵抗と、第2のコ
ンデンサとからなることを特徴とするものである。
【0023】また、さらに請求項4記載の発明は、リセ
ット回路部は、このラッチ回路をリセットするトリガと
なるトランジスタと、このトランジスタのベース・エミ
ッタにバイアスをかけるコンデンサとからなることを特
徴とするものである。
【0024】そして、請求項5記載の発明は、時定数回
路部は、前記リセット回路のコンデンサの充電時定数を
決める2つの抵抗と、制御巻線からの逆流防止用のダイ
オードとからなることを特徴とするものである。
【0025】上記の各構成を有するにより、リンギング
チョークコンバータの過電流保護を間欠動作させるよう
にしている。
【0026】また、請求項6記載の発明は、1次巻線、
制御巻線、2次巻線を有する変圧器と、該変圧器の1次
巻線の一方に直列に接続され、直流入力電圧をスイッチ
ングするMOS−FETと、該変圧器の制御巻線と該M
OS−FETの間に構成される発振制御回路と、該MO
S−FETに対して直流入力電圧から起動信号を与える
起動回路を持つリンギングチョークコンバータにおい
て、該MOS−FETのソースに直列に接続され、該M
OS−FETに流れる電流を検出する過電流検出回路部
と、該過電流検出回路部と該制御巻線の間に構成され、
該検出回路部からの信号で該MOS−FETをオフさせ
るラッチ回路部で構成され、シャットダウン動作により
保護をかける手段を備えることを特徴とするものであ
る。
【0027】さらに、請求項7記載の発明は、シャット
ダウン動作により保護をかける手段は、サイリスタ構造
を持つ2つのトランジスタが相互にオン動作を保持し合
うことによりMOS−FETのゲート電位を連続して低
下させることを特徴とするものである。
【0028】上記の各構成を有することにより、スイッ
チング動作がオフの時にゲート電圧が上がることはなく
電流制御特性は安定している。
【0029】また連続したフの字特性のように過電流時
のある点で安定することがなく、負荷短絡等による過電
流時に確実に構成素子の損失を少なくする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0031】図1は本発明による過電流保護回路の実施
の形態を示すブロック図で図面を簡略化するため1次側
整流平滑回路は省略してある。
【0032】1次巻線101、制御回路102、2次巻
線103を有する変圧器1とこの変圧器1の1次巻線1
01の一方に直列に接続され、入力端子2,3より印加
される直流入力電圧VINをスイッチングするMOS−F
ET4と他方に接続される直流入力電圧VINと該変圧器
の制御巻線102とMOS−FET4の間の発振制御回
路5と直流入力電圧VINからMOS−FET4のゲート
に起動信号を与える起動回路6を持つ基本的なリンギン
グチョークコンバータで、過電流を検出する検出回路7
はスイッチング素子4のソースと入力端3の間に接続さ
れ、ラッチ回路8は検出回路7とMOS−FET4のゲ
ートの間に接続され、リセット回路9はラッチ回路8に
一方を接続され、もう一方を起動回路6を構成する起動
抵抗11,12の分圧点と制御巻線102の一方に接続
された時定数回路10に接続されている。
【0033】2次巻線103に接続される2次整流平滑
回路13と出力端子14,15の電圧を検出する電圧検
出回路16からの信号で1次の発振制御回路5に帰還す
る光結合素子17で構成されている。
【0034】図2は図1の実施の形態を詳細に示した過
電流保護回路の電気回路図であり、起動回路6は直流入
力電圧VINから起動信号をMOS−FET4のゲートに
送る抵抗11と抵抗12により構成され、入力端子2と
MOS−FET4のゲートの間に直列に接続される。
【0035】検出回路7は過電流検出抵抗18とラッチ
回路8のトリガとなるnpn型トランジスタ19で構成
され、トランジスタ19はMOS−FET4のソースに
ベースを接続し、入力端子3にエミッタを接続し、過電
流検出抵抗18はトランジスタ19のベース・エミッタ
間に接続される。
【0036】ラッチ回路8はラッチ回路入力段の高周波
ノイズ除去用のコンデンサ20及びサイリスタ構造に接
続されるnpnトランジスタ21、pnpトランジスタ
22、及びnpnトランジスタ21のベース・エミッタ
間をバイアスするための抵抗23、コンデンサ24で構
成され、コンデンサ20はMOS−FET4のゲートと
トランジスタ19のコレクタに接続され、トランジスタ
21のコレクタとトランジスタ22のベースはトランジ
スタ19のコレクタに接続され、トランジスタ21のエ
ミッタはトランジスタ19のベースに接続され、トラン
ジスタ22のエミッタはMOS−FET4のゲートに接
続され、トランジスタ21のベース・エミッタ間に抵抗
23とコンデンサ24が並列に接続される。
【0037】リセット回路9と時定数回路10は、ラッ
チ回路8をリセットするトリガとなるnpnトランジス
タ25と、このトランジスタ25のベース・エミッタの
バイアスをかけるコンデンサ29と、このコンデンサ2
9の充放電時定数を決める抵抗26と抵抗27と、逆流
防止用のダイオード28で構成され、トランジスタ25
のコレクタはトランジスタ21のベースに接続され、ト
ランジスタ25のエミッタはトランジスタ19のベース
に接続され、抵抗27はトランジスタ25のベースと起
動抵抗11と12の分圧点に接続され、コンデンサ29
はトランジスタ25のベース・エミッタ間に接続され、
抵抗26はトランジスタ25のベースとダイオード28
のアノードに接続され、ダイオード28のカソードは制
御巻線102の一方に接続されている。
【0038】次にリンギングチョークコンバータの基本
動作について説明する。
【0039】入力端子1,2に直流入力電圧VINが印加
されると起動回路6を介してMOS−FET4のゲート
電圧を高くしていき、ゲート電圧がオン電圧以上になっ
た時MOS−FET4がオンしてドレイン電流IDが流
れ始める。そのとき変圧器の制御巻線102、2次巻線
103は図1に示すような極性に巻いてあるため1次巻
線101に電圧が発生するとともに制御巻線102にも
電圧が発生し発振制御回路5を通じスイッチング素子に
正帰還作用が起こってMOS−FET4は完全にオンす
る。このとき2次巻線103は整流平滑回路内のダイオ
ードの向きが逆のため電流は流れない。よってMOS−
FET4のドレイン電流は変圧器1のインダクタンス分
によって図3(b)の様に直線的に増加する三角波形と
なる。
【0040】次に、発振制御回路5の時定数によってM
OS−FET4がオフされると変圧器に蓄えられたエネ
ルギーが2次巻線103より整流平滑回路を通じて放出
されブロッキング発振器が構成される。
【0041】なお、出力端子14,15の電圧を電圧検
出回路16によって検出し、この検出信号を光結合素子
17を介して発振制御回路5に帰還し、発振制御回路5
の信号に基づいてMOS−FET4のオン/オフは制御
される。
【0042】本実施の形態では、過電流検出用抵抗18
の抵抗値をR18とし、過電流検出用抵抗18に流れる
ドレイン電流をIDとすると、負荷の短絡等により生ず
る過電流の流れがないとき、トランジスタ19のベース
・エミッタ間ではID×R18<VBE19(ON)が成
立しトランジスタ19はオフの状態になっている。した
がって保護回路は動作しなく通常のスイッチング操作が
行なわれる。またリセット回路9と時定数回路10はト
ランジスタ25のベース・エミッタ間のバイアスを決め
るコンデンサ29に起動抵抗の分圧点から常時充電しよ
うとする抵抗27とMOS−FET4がオフ時、即ち2
次巻線がエネルギーを放出しているときコンデンサ29
を放電しようとする抵抗26の定数により常にトランジ
スタ25のベース・エミッタ間は逆バイアスされるよう
にしている。
【0043】一方負荷の短絡等によりドレイン電流ID
が一定値以上となると過電流検出抵抗18に発生する電
圧降下はID×R18>VBE19(ON)となりトラン
ジスタ19のベース・エミッタ間電圧は図3(b)のよ
うにトランジスタ19のオン電圧に達したとき、トラン
ジスタ19はコレクタ電流IC19を流し、その結果、
このこれくた電流IC19はトランジスタ22のベース
電流IB22を引き込むことになり、ベース電流IB2
2を引き込まれたトランジスタ22はMOS−FET4
のゲートからエミッタ電流を引き込み、サイリスタ構造
を持つトランジスタ21とトランジスタ22は図3の
(e),(f)のように相互にオンを保持し合うラッチ
動作となりMOS−FET4のゲートを引き込み続ける
のでMOS−FET4が図3(a)のTOFF区間の様に
発振制御を停止しシャットダウン状態となる。このとき
MOS−FET4がスイッチングしないために、即ち制
御巻線102にはコンデンサ29を放電する経路はなく
なりコンデンサ29は起動抵抗11,12の分圧点から
抵抗27を通じての充電のみの経路だけとなり、コンデ
ンサ29の電圧がトランジスタ25のベース・エミッタ
間電圧に達するとトランジスタ21のベース電流をトラ
ンジスタ25が引き込んでしまうため、トランジスタ2
1はオフ状態となり図3(e),(f)のTON区間のよ
うにトランジスタ21とトランジスタ22のラッチ動作
は解除されてしまい、起動時と同様にMOS−FET4
は起動回路6及び発振制御回路5によってスイッチング
素子はオン状態に移そうとする。
【0044】このようにまだ過電流状態の時には、再度
MOS−FET4を流れるドレイン電流と過電流検出抵
抗18により発生する電圧降下がトランジスタ19のベ
ース・エミッタ電圧に対しID×R18>VBE19(O
N)となり上記過電流保護を繰り返し行う間欠動作で過
電流から保護回路の構成素子を保護する。
【0045】また、過電流状態から定常の軽い負荷電流
に復帰するとMOS−FET4を流れるドレイン電流も
減少するため過電流検出抵抗18で発生する電圧降下は
トランジスタ19のベース・エミッタ電圧に対してID
×R18<VBE19(ON)となりトランジスタ19は
オンしないため過電流保護回路は動作せず、通常の発振
制御に復帰する。
【0046】図4は本実施の形態の過電流制限特性で過
電流保護がかかると図中破線のようにシャットダウンし
点線のような間欠動作をする。
【0047】本実施の形態では、過電流を検出回路7で
検出し、ラッチ回路8で起動回路6及び発振制御回路5
から流れる電流を時定数回路10とリセット回路9がラ
ッチ回路8を解除するまでは、スイッチング素子4にゲ
ート電流を流さず、ラッチ回路8が引き込み、発振動作
を停止するシャットダウン動作のため、スイッチング動
作がオフの時にゲート電圧が徐々に上がり電流制限特性
は安定している。また過電流保護のかかり始めはラッチ
回路8によるシャットダウン型で、また過電流による間
欠動作時もシャットダウン動作を利用しているため、連
続したフの字特性のように過電流時のある点で安定する
ことがなく負荷短絡等による過電流時に確実に構成素子
の損失を少なくし、異常発熱することがない。
【0048】以下に、本発明の他の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0049】図5は本発明による過電流保護回路の実施
の形態を示すブロック図で、図面を簡略化するため1次
側整流平滑回路は省略してある。
【0050】1次巻線201、制御回路202、2次巻
線203を有する変圧器21と変圧器21の1次巻線2
01の一方に直列に接続され、入力端子22,23より
印加される直流入力電圧VINをスイッチングするMOS
−FET24と他方に接続される直流入力電圧VINと該
変圧器の制御巻線202とMOS−FET24の間の発
振制御回路25と直流入力電圧VINからMOS−FET
24のゲートに起動信号を与える起動抵抗30,31で
構成される起動回路26を持つ基本的なリンギングチョ
ークコンバータで、過電流を検出する検出回路27はス
イッチング素子であるMOS−FET24のソースと入
力端子23の間に接続され、ラッチ回路28は検出回路
27とMOS−FET24のゲートの間に接続され、時
定数回路29はラッチ回路28と入力端子23の間に接
続されている。
【0051】2次巻線203に接続される2次側整流平
滑回路32と出力端子33,34の電圧を検出する電圧
検出回路35からの信号で1次側の発振制御回路25に
帰還する光結合素子36で構成されている。
【0052】図6は図5の実施の形態を詳細に示した過
電流保護回路の電気回路図であり、起動回路26は直流
入力電圧VINから起動信号をMOS−FET24のゲー
トに送る抵抗30と抵抗31により構成され、入力端子
22とMOS−FET24のゲートの間に直列に接続さ
れる。
【0053】検出回路27は過電流検出抵抗37とラッ
チ回路28のトリガとなるnpn型トランジスタ38で
構成され、トランジスタ38はMOS−FET24のソ
ースにベースを接続し、入力端子23にエミッタを接続
し、過電流抵抗37はトランジスタ38のベース・エミ
ッタ間に接続される。
【0054】ラッチ回路28はラッチ回路入力段の高周
波ノイズ除去用のコンデンサ39及びサイリスタ構造に
接続されるnpnトランジスタ40、pnpトランジス
タ41、及びnpnトランジスタ40のベース・エミッ
タ間をバイアスするための抵抗42及び起動時の突入電
流等による単発的な信号による誤動作防止用コンデンサ
43で構成され、コンデンサ39はMOS−FET24
のゲートとトランジスタ38のコレクタに接続され、ト
ランジスタ40のコレクタとトランジスタ41のベース
はトランジスタ38のコレクタに接続され、トランジス
タ40のエミッタはトランジスタ38のベースに接続さ
れ、トランジスタ41のエミッタはMOS−FET24
のゲートに接続され、トランジスタ40のベース・エミ
ッタ間に抵抗42とコンデンサ43が並列に接続され
る。
【0055】次にリンギングチョークコンバータの基本
動作について説明する。
【0056】入力端子22,23に直流入力電圧VIN
印加されると起動回路26を介してMOS−FET24
のゲート電圧を高くしていき、ゲート電圧がオン電圧以
上になった時MOS−FET24がオンしてドレイン電
流IDが流れ始める。そのとき変圧器の制御巻線20
2、2次巻線203は図5に示す極性に巻いてあるため
1次巻線201に電圧が発生するとともに制御巻線20
2にも電圧が発生し発振制御回路25を通じスイッチン
グ素子に正帰還作用が起こってMOS−FET24は完
全にオンする。このとき2次巻線203は整流平滑回路
内のダイオードの向きが逆のため電流は流れない。よっ
てMOS−FET24のドレイン電流は変圧器21のイ
ンダクタンス分によって図7(b)の様に直線的に増加
する三角波形となる。
【0057】発振制御回路25の時定数によってMOS
−FET24がオフされると変圧器に蓄えられたエネル
ギーが2次巻線203より整流平滑回路を通じて放出さ
れ、ブロッキング発振器が構成される。
【0058】本実施の形態では、負荷の短絡等により生
ずる過電流の流れがないとき、過電流検出用抵抗37を
R37、過電流検出用抵抗37に流れるドレイン電流を
Dとすると、トランジスタ38のベース・エミッタ間
ではID×R37<VBE38(ON)が成立しトランジ
スタ38はOFFの状態になっている。したがって保護
回路は動作しなく通常のスイッチング動作が行なわれ
る。
【0059】一方負荷の短絡等によりドレイン電流ID
が一定値以上となると過電流検出抵抗37に発生する電
圧抵抗はID×R37>VBE38(ON)がとなり、ト
ランジスタ38のベース電圧は図7(b)のようにトラ
ンジスタ38のオン電圧に達したとき、トランジスタ3
8はコレクタ電流IC38を流し、結果このコレクタ電
流IC38はトランジスタ41のベース電流IB41を
引き込むことになり、ベース電流IB41を引き込まれ
たトランジスタ41はMOS−FET24のゲートから
エミッタ電流を引き込み、サイリスタ構造を持つトラン
ジスタ40とトランジスタ41は図7の(d),(e)
のように相互にオンを保持し合うラッチ動作となりMO
S−FET24のゲートを引き込み続けるのでMOS−
FET24が図7(a)のTOFF区間の様に発振制御を
停止しシャットダウン状態となり、過電流から構成素子
を保護する。
【0060】図8は本実施の形態の過電流制限特性で過
電流保護がかかると図中破線のようにシャットダウン動
作により保護をかけられる。
【0061】本実施の形態では、負荷短絡等による過電
流を1次側検出回路27で検出し、ラッチ回路28でシ
ャットダウン動作により保護するため、スイッチング動
作がオフの時にゲート電圧が上がることなく電流制限特
性は安定している。
【0062】また過電流保護がシャットダウン型のた
め、連続したフの字特性のように過電流時のある点で安
定することがなく負荷短絡等による過電流時に確実に構
成素子の損失を少なくし、異常発熱することがない。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願発明の請
求項1〜5によれば、間欠動作による過電流保護回路を
簡単に構成でき、負荷短絡時確実に構成素子の損失を少
なくし、異常発熱を抑えることが出来る。
【0064】また本発明によれば、シャットダウン動作
による過電流保護回路を少ない部品で簡単に構成でき、
負荷短絡時確実に構成素子の損失を少なくし、異常発
熱、2次故障を抑えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリンギングチョークコンバータの
実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1の実施の形態を詳細に示す図である。
【図3】本発明の過電流保護回路の電圧電流波形を示す
図である。
【図4】本発明の過電流制限特性を示す図である。
【図5】本発明によるリンギングチョークコンバータの
実施の形態を示すブロック図である。
【図6】図5の実施の形態を詳細に示す図である。
【図7】本発明の過電流保護回路の電圧電流波形を示す
図である。
【図8】本発明の過電流制限特性を示す図である。
【図9】従来のリンギングチョークコンバータを示す回
路図である。
【図10】従来の過電流の浅いときの電圧電流特性を示
す図である。
【図11】従来の過電流の深いときの電圧電流特性を示
す図である。
【図12】従来の過電流制限特性を示す図である。
【図13】従来の連続したフの字特性を持つ過電流制限
特性を示す図である。
【符号の説明】
1 変圧器 2,3 入力端子 4 MOS−FET 5 発振制御回路 6 起動回路 7 検出回路 8 ラッチ回路 9 リセット回路 10 時定数回路 11,12 抵抗 13 整流平滑回路 14,15 出力端子 101 1次巻線 102 制御巻線 103 2次巻線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次巻線、制御巻線、2次巻線を有する
    変圧器と、該変圧器の1次巻線の一方に直列に接続さ
    れ、直流入力電圧をスイッチングするMOS−FET
    と、該変圧器の制御巻線と該MOS−FETの間に構成
    される発振制御回路と、該MOS−FETに対して直流
    入力電圧から起動信号を与える起動回路を持つリンギン
    グチョークコンバータにおいて、 該MOS−FETのソースに直列に接続され、該MOS
    −FETに流れる電流を検出する過電流検出回路部と、
    該過電流検出回路部と該制御巻線の間に構成され、該検
    出回路部からの信号で該MOS−FETをオフさせるラ
    ッチ回路部と、該ラッチ回路部に接続され該ラッチ回路
    にリセットをかけるリセット回路部と、該リセット回路
    部と該起動回路、該制御巻線間に接続され、リセット回
    路部をある時定数で駆動させる時定数回路部で構成さ
    れ、間欠動作により保護をかけることを特徴とする過電
    流保護回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の過電流保護回路におい
    て、過電流検出回路部は抵抗と、ラッチ回路部にトリガ
    を与えるトランジスタとからなることを特徴とする過電
    流保護回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の過電流保護回路におい
    て、ラッチ回路部は、この回路の入力段の高周波ノイズ
    用の第1のコンデンサ、及びサイリスタ構造に接続され
    る第1,第2の2つのトランジスタ、及び第2のトラン
    ジスタのベース・エミッタ間をバイアスするための抵抗
    と、第2のコンデンサとからなることを特徴とする過電
    流保護回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の過電流保護回路におい
    て、リセット回路部は、このラッチ回路をリセットする
    トリガとなるトランジスタと、このトランジスタのベー
    ス・エミッタにバイアスをかけるコンデンサとからなる
    ことを特徴とする過電流保護回路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の過電流保護回路におい
    て、時定数回路部は、前記リセット回路のコンデンサの
    充電時定数を決める2つの抵抗と、制御巻線からの逆流
    防止用のダイオードとからなることを特徴とする過電流
    保護回路。
  6. 【請求項6】 1次巻線、制御巻線、2次巻線を有する
    変圧器と、該変圧器の1次巻線の一方に直列に接続さ
    れ、直流入力電圧をスイッチングするMOS−FET
    と、該変圧器の制御巻線と該MOS−FETの間に構成
    される発振制御回路と、該MOS−FETに対して直流
    入力電圧から起動信号を与える起動回路を持つリンギン
    グチョークコンバータにおいて、 該MOS−FETのソースに直列に接続され、該MOS
    −FETに流れる電流を検出する過電流検出回路部と、
    該過電流検出回路部と該制御巻線の間に構成され、該検
    出回路部からの信号で該MOS−FETをオフさせるラ
    ッチ回路部で構成され、シャットダウン動作により保護
    をかける手段を備えることを特徴とする過電流保護回
    路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の過電流保護回路におい
    て、シャットダウン動作により保護をかける手段は、サ
    イリスタ構造を持つ2つのトランジスタが相互にオン動
    作を保持し合うことによりMOS−FETのゲート電位
    を連続して低下させることを特徴とする過電流保護回
    路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110417260A (zh) * 2019-07-23 2019-11-05 武汉洲际电讯科技股份有限公司 一种可检测电流的开关电源电路

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