JPH1014137A - 商用電源による災害防止方法と防災用電源アウトレット - Google Patents

商用電源による災害防止方法と防災用電源アウトレット

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JPH1014137A
JPH1014137A JP16310796A JP16310796A JPH1014137A JP H1014137 A JPH1014137 A JP H1014137A JP 16310796 A JP16310796 A JP 16310796A JP 16310796 A JP16310796 A JP 16310796A JP H1014137 A JPH1014137 A JP H1014137A
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disaster prevention
power
outlet
commercial power
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JP16310796A
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Shigeaki Ishikawa
慈昭 石川
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SERUTETSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電熱利用電気器具類の電源を、遠隔操作によ
り選択的に遮断可能とし、かつ地震等の災害時に、商用
電源が停電から回復したときに、火災等の発生を防止す
る方法と防災用電源アウトレットを提供する。 【解決手段】 遠隔操作により電源供給を遮断したい電
気器具20、22を、電源の供給を一旦絶つと、自動的
に負荷に対する通電を停止する防災用電源アウトレット
17a、17bを介して接続しておくことにより、屋内
配線入り口の部分で、遠隔操作により屋内給電手段5を
介して、屋内への通電を一旦遮断した後、屋内給電手段
5により、屋内へ再送電して、前記電気器具20、22
への通電を選択的に停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭用商用電
源による火災等を防止するための防災方法と、その方法
の実施に専ら使用される防災用電源アウトレットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般家庭用商用電源(通常交流100
V)による火災は、漏電や電気機器の不測の事故、また
は家屋の倒壊事故以外は、主に電熱用電気機器の消し忘
れ等の不始末によるものが多い。しかし、電気器具の消
し忘れに対する保安対策は、電気器具が異常な高熱を発
生した後に、温度ヒューズ等によってそれを検知して、
電源を遮断しているため、実質的には、消し忘れに即座
に対応していないのが現状である。
【0003】また、外出先において、消し忘れに気付い
たとき、外出先から特定の電気器具の電源を遮断するた
めの簡便な方法はなかった。さらに、地震や他の広域災
害によって停電が発生した後、一般家庭に商用電力を再
送電したとき、停電を生じる前と後では、電熱用電気器
具の周辺状況に大幅な変動があるため、再送電後は、火
災を発生し易い状況が生じていても、送電側ではその状
況を把握する事が困難であり、そのような状況に対する
防災方法や、その方法の実施に使用される防災用電源ア
ウトレットはなかった。
【0004】一般に、電源アウトレットとしては、壁に
コンセントを直付けしたものや、コンセント部分をケー
スに収納し、そのケースにプラグ付きコードを接続した
テーブルタップが知られている。通常、電気機器に商用
電源を供給する場合には、電気機器側のプラグを、アウ
トレット側の電源供給端子(コンセント)に接続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】家庭で使用される電熱
利用の電気器具、例えばストーブ、アイロン、コタツ、
トースター、湯沸かしポット、ヘアードライヤー、他の
数百〜1kw程度のヒータ類は、安全に使用しうる使用
状況が予め決められているものが多い。
【0006】特に、上記の電熱器具においては、長時間
の連続使用に対して、安全性を保証するものは少なく、
付け放しのままにすると、異常加熱を生じて危険であ
る。
【0007】さらに、無人状態で付け放しの状況になる
と、低温度発火性の可燃物が周囲に存在していたり、動
物や風または振動等により、可燃物が近傍に移動してき
た場合には、規格や仕様上は長時間使用可能な電気器具
であっても、火災を発生するおそれがある。
【0008】このような危険な状況の発生を防止するに
は、家や部屋を無人状態にして長時間外出する際には、
商用電源の屋内入力口のブレーカやヒューズを遮断して
おくのが確実であるが、現在の家屋等の生活空間におい
ては、無人状態であっても、常時通電を要する電気器具
が多く存在し、生活空間全体の商用電源の給電を長時間
停止することは、実質的に不可能である。
【0009】多種多様の電熱利用の電気器具を使用する
一般的な生活環境では、それらの電気器具の消し忘れを
確実に防止することは困難であり、かつ外出時に消し忘
れをしたと思い違いをすることもある。
【0010】特に、長期間の旅行等に際して電熱器具を
消し忘れると、それらは長期に亘って無人状態で付け放
しとなり、不要な電力の消費を伴うとともに、非常に危
険であり、家を留守にするに際しては、そのような消し
忘れがないかとの不安が常につきまとうのが実情であ
る。
【0011】そのため、外出時に、消し忘れに気が付い
たり、消し忘れに不安を感じたりしたとき、遠隔操作的
に電熱利用電気器具の電源を遮断しうることが望まれ
る。
【0012】一方、地震等が発生して停電が発生し、そ
の後に停電が解消した場合、屋内において停電時にオン
になっていた電気機器に対して、商用電源がそのまま給
電されるので、地震等に伴って、電気ストーブ等の電熱
用の電気機器に可燃物が接触していると、火災が発生す
るというおそれがある。
【0013】本発明は、上記した従来の問題点に鑑み、
予め設定した電熱利用電気器具類の電源を、選択的を遮
断しうるようにして、遠隔操作を可能にする商用電源の
防災方法を提供するとともに、その方法の実施に専ら使
用され、かつ地震等の災害時において、商用電源の停電
が解消したときに、火災が発生するのを確実に防止しう
る防災用電源アウトレットを提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の方法によれば、
上述の課題は、次のようにして解決される。 (1) 電源を遮断しうる電源遮断手段と、遮断した電源
を適時に投入しうる電源投入手段を、商用電源引き込み
口の屋内給電手段に設け、かつ緊急時に電力供給の停止
を要する負荷と前記屋内給電手段との間に、電源が遮断
されると自動的に通電維持を停止する電源自動遮断手段
を備える電源アウトレットを設けておき、屋内給電手段
が電力を供給しているときに、電源自動遮断手段を通電
維持状態として、所要の負荷に電力を供給した後、緊急
時に電力の供給の停止を要する負荷を選択して電力を緊
急に遮断したいとき、屋内給電手段に設けた電源遮断手
段により商用電源を一旦遮断した後、電源投入手段によ
り、所要の時間経過後に商用電源を再投入して、電源自
動遮断手段を介して通電されていた負荷のみを、選択的
に通電停止させるようにする。
【0015】(2) 上記(1)項において、屋内給電手段
を、ブレーカの後方に設けた、非作動状態で常閉接点を
介して負荷に電力を供給している常時非作動式電磁開閉
器とする。
【0016】(3) 上記(1)項において、屋内給電手段
を、ブレーカの後方に設けた自己保持式電磁開閉器とす
る。
【0017】(4) 上記(1)項において、屋内給電手段
を、電力投入電磁石と通電遮断電磁石を備え、かつ機械
的通電維持機構を備えたラッチ式電磁開閉器とする。
【0018】(5) 上記(4)項において、屋内給電手段
を、その通電遮断電磁石を、所定の負荷電流値に応じて
作動させて、所定の電流値において通電を停止させるブ
レーカと兼用させる。
【0019】(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおい
て、電源自動遮断手段を、自己保持型リレーとする。
【0020】(7) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおい
て、電源自動遮断手段を、ゲートトリガー式交流固体リ
レーとする。
【0021】また本発明の防災用電源アウトレットによ
れば、上述の課題は、次のようにして解決される。 (8) 商用電源の入力中に操作すると、商用電源の持続
的出力供給が開始する出力開始手段を具備し、通電持続
中に商用電源の入力が遮断されると自動的に通電維持を
停止する商用電源自動遮断手段を、少なくとも1個設け
るとともに、その電源自動遮断手段の出力回路に、1個
もしくは複数個の接続コンセントを設けてある。
【0022】(9) 上記(8)項において、コンセント
を、壁埋め込み型とする。
【0023】(10) 上記(8)項において、コンセント
を、テーブルタップとする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明方
法の実施要領と本発明装置の実施の形態を説明する。
【0025】図1は、本発明方法を適用して構成された
家庭用保安システムの一実施要領を示すブロック図、図
2及び図3は、その保安システムに使用される防災用電
源アウトレットの異なる実施形態を示す外観斜視図、図
4は、防災用電源アウトレットの一実施形態を示す配線
図である。
【0026】家屋等の引き込み端部(2)(2)に配線され
ている単相1回線からなる交流100Vの商用電源(1)
は、ヒューズ(3)とブレーカ(4)を介して、屋内に配線
されている。
【0027】ブレーカ(4)の直後に、屋内給電手段たる
電磁開閉器(5)を設けてある。この電磁開閉器(5)は、
作動コイル(6)に通電しない非作動状態において、接点
を閉じている常閉接点(7)(7)を備えている。商用電源
(1)は、それぞれの相の回線を上記電磁開閉器(5)の常
閉接点(7)(7)に直列に接線した後、屋内に配線されて
いる。なお、常閉接点(7)は、いずれか一方の相の回線
のみに設けてもよい。
【0028】電磁開閉器(5)は、常閉接点(7)(7)の前
段、すなわちブレーカ(4)の後方から、電源が別途給電
されてる商用電源再投入回路(8)により、動作及び復旧
が制御されるようになっている。
【0029】商用電源再投入回路(8)は、補助リレー
(9)を備え、その常開接点(10)を介して、電磁開閉器
(5)の作動コイル(6)の通電が制御される。
【0030】商用電源再投入回路(8)には、公衆電話回
線(11)に接続された電話機(12)からの再投入制御信号(1
3)を受信する通信手段(14)が設けられている。
【0031】通信手段(14)は、無線回線により再投入制
御信号(13)が送られるようになっているが、有線回線で
あってもよい。
【0032】屋内の商用電源回線(15)(15)には、通常の
電源アウトレット(16)と、本発明に係る防災用電源アウ
トレット(17a)(17b)が配設されている。
【0033】通常の電源アウトレット(16)には、電気冷
蔵庫(18)、熱帯魚用水槽ヒータ(19)、及びテーブルタッ
プ型の防災用電源アウトレット(17a)、及び図示を省略
した通常電源を遮断しないで使用したい電気器具、例え
ば予約録画機能付きビデオレコーダ、タイマー、保温機
能付き炊飯器等が接続されている。
【0034】商用電源回線(15)(15)に直接接続されてい
る壁埋め込み型の防災用電源アウトレット(17b)には、
電気ストーブ(20)、または図示を省略した電気コタツ等
の比較的消費電力の大きな電熱器具が接続されている。
【0035】テーブルタップ型の防災用電源アウトレッ
ト(17a)には、アイロン(21)、ヘヤードライヤー(22)、
及び電力消費の小さい移動型の電熱器具が接続されてい
る。
【0036】図2は、テーブルタップ型の防災用電源ア
ウトレット(17a)の外観を示し、図4は、その配線図、
図5は、その等価回路図である。
【0037】図3は、壁埋め込み型の防災用電源アウト
レット(17b)の外観を示し、その配線図は、図4のコン
セント(23)の部分を一口としたものと同様であるので、
図示は省略する。
【0038】防災用電源アウトレット(17a)(17b)は、1
つ以上のコンセント(23)と、商用電源回線(15)(15)の電
力をコンセント(23)側に導通したり遮断したりする、少
なくとも1つのスイッチ素子(24)を備えている。スイッ
チ素子(24)は、商用電源回線(15)(15)に交流電圧が印加
されているときに操作すると、スイッチ素子(24)が通電
維持状態に遷移する起動操作手段(25)によって、通電開
始が制御されるようになっている。
【0039】図2及び図3に示す起動操作手段(25)は、
図4及び図5に示す如く、指で押すとスイッチ回路が閉
じ、指を放すとスイッチ回路が開く、一般的な押しボタ
ンスイッチである。
【0040】図4に示すスイッチ素子(24)は、その機能
を等価回路で示すと、図5の如き、サイリスターのゲー
ト回路を自己保持させた半導体リレー装置によるもの
と、図6の如き、常開接点の1つを電力回線の一方に介
在させた、自己保持型のリレー装置によるものとのいず
れに構成してもよい。
【0041】起動操作手段(25)は、指で押される押しボ
タンスイッチに代えて、超音波センサー、又は赤外線セ
ンサー等を受感部とし、そのセンサーが操作指示信号を
受感したとき導通するようにした接点を備える遠隔操作
型の受動操作手段であってもよい。
【0042】なお、本発明における防災用電源アウトレ
ット(17a)(17b)に必要な起動操作手段(25)の機能は、ス
イッチ素子(24)を通電状態に起動させるだけで十分であ
り、スイッチ素子(24)を非通電状態に移行する機能は、
あっても不都合はないが、なくてもよい。
【0043】上述の構成をもって各種の電気器具を使用
しているとき、電気ストーブ(20)やアイロン(21)、ヘヤ
ードライヤー(22)のいずれかの電源スイッチを消し忘れ
て外出し、そのことを外出先で思い出した場合、外出先
から、公衆電話回線(11)を介して電話機(12)に電話する
と、電話機の拡張機能によって予め定められた手順によ
り、商用電源再投入回路(8)に、再投入制御信号(13)が
送られる。なお、電話機の拡張機能については、すでに
公知ものが多々ある。例えば、留守番電話機の遠隔再生
指令がそれであり、その詳細な説明は省略する。
【0044】再投入制御信号(13)は、単一的なパルス状
の信号でも、所要のコードを形成した信号のいずれでも
よいが、誤動作を防止するためにも、所要のコードをな
しているか、もしくは所定の複数の手順を形成している
のが好ましい。
【0045】商用電源再投入回路(8)は、再投入信号(1
3)を受信すると、補助リレー(9)を動作して電磁開閉器
(5)を動作する。それにより、電磁開閉器(9)の常閉接
点(7)(7)が開いて、商用電源(1)の通電は一旦遮断
し、1秒程度の短時間経過後に、補助リレー(9)の動作
を復旧して、電磁開閉器(5)の動作を停止させ、商用電
源を再投入する。
【0046】この短時間の通電遮断は、防災用電源アウ
トレット(17a)(17b)の通電維持状態を非通電状態に移行
させ、そのアウトレットの負荷として電力を消費してい
る電気ストーブ(20)、アイロン(21)、ヘヤードライヤー
(22)等の電熱用電気器具への通電は自動的に断たれて、
発熱を停止する。
【0047】電源断により通電が断たれた防災用電源ア
ウトレット(17a)(17b)は、その起動操作手段(25)を操作
しなければ、通電維持状態へ移行しないので、その後も
電熱用電気器具の作動スイッチがオン状態であっても、
発熱して火災を発生する危険は全くなくなる。
【0048】電話回線を介しての再投入信号の発生は、
ごく短時間であるため、通電を持続させる電気器具への
影響は小さく、特に、電子時計が内蔵されタイマー等に
おいては、瞬時停電等のためのバックアップ電池を備え
ているため、影響は全くない。 また、冷蔵庫(18)や水
槽ヒータ(19)等も、短時間の瞬時の電源の遮断による影
響は全く受けない。
【0049】そのため、電熱器具の消し忘れに不安があ
っても、外出先から、再投入の信号を電源再投入回路
(8)に一旦送信しておけば、消されていないものは消さ
れるので、その後安心して過ごすことができる。
【0050】次に、防災用電源アウトレット(17a)(17b)
に設けられるスイッチ手段(24)の具体的な例について説
明する。図4に示す配線図は、半導体リレー装置として
一般に市販されているスイッチ手段(24)を用いた、一実
施例を示すものである。
【0051】(D1)(D2)は、コンセント(23)に接続され
る負荷に対して、電力を供給遮断するスイッチ回路が内
部に形成されている接続端子である。商用電源(2)のい
ずれか一方の回線が接続端子(D1)に接続され、負荷を
接続するコンセント(23)のいずれか一方の電極が、接続
端子(D2)に接続されている。
【0052】(P1)(P2)は、端子(D1)(D2)間の内部ス
イッチ回路を閉じた状態に遷移させて、コンセント(23)
に接続された負荷に、電力を供給し続ける契機を与える
起動操作手段(25)を接続する接続端子である。接続端子
(P1)には、一方の接点を接続端子(D1)に接続した、起
動操作手段(25)たる押しボタンスイッチの他方の接点が
接続されている。接続端子(P2)には、コンセント(23)
の他方の電極に接続されている商用電源(15)の他方の回
線が接続されている。
【0053】図5は、半導体リレー装置の等価回路を示
すもので、接続端子(D1)(D2)間には、2方向サイリス
タ(26)の主回路(27)が、また接続端子(P1)(P2)間に
は、自己バイアス型のゲートトリガー回路(28)が、それ
ぞれ構成されている。ゲートトリガー回路(28)は、主回
路(27)が一旦導通すると、ゲート端子(29)に、主回路(2
7)双方向の極性において、主回路(27)を順次に転流させ
るゲート電圧を発生する回路であり、周知のものであ
る。
【0054】図6は、図5と同様の機能を発揮する他の
等価回路の例を示すもので、接続端子(D1)(D2)間に
は、自己保持型の交流駆動リレー(30)の常開接点(31)
が、接続端子(P1)(P2)間には、リレー(30)の駆動コイ
ル(32)が接続され、接続端子(P1)(D1)間には、リレー
(30)の自己保持常開接点(33)が接続されている。
【0055】図5、図6における各接続端子(D1)(D2)
(P1)(P2)を、図4の如く配線し、コンセント(23)に電
熱器具等の負荷を接続し、商用電源(15)を、電圧が印可
する状態にして、押しボタンスイッチからなる起動操作
手段(25)を閉に操作すると、接続端子(D1)(D2)間は導
通状態になり、起動操作手段(25)たる押しボタンスイッ
チを開いても、その導通状態は持続される。
【0056】接続端子(D1)(D2)間の導通状態は、商用
電源(15)側の電圧印可を遮断することにより、コンセン
ト(23)側の電圧印可を遮断することができる。なお、サ
イリスタ(26)は、主回路(27)の導通電流がなくなれば、
自己発生的なゲート電圧が無くなって、転流が自然に停
止し、導通の持続は停止される。
【0057】このようにして、本発明に係る防災用電源
アウトレット(17a)(17b)に設けたスイッチ素子(24)は、
導通中に電源が遮断されると、自動的に導通維持を遮断
し、電源が一旦遮断した後、電源が再投入されても、負
荷側に電力を供給することができなくなる。
【0058】図7は、電源の再投入機能とブレーカの機
能を一緒にした、本発明方法の他の実施要領を示すもの
である。ヒューズ(3)の後段には、ブレーカを兼用した
再投入用の電磁開閉器(34)の常開接点(35)(35)が、商用
電源(1)の回線に直列に設けられている。
【0059】電磁開閉器(34)は、投入コイル(36)に通電
すると、作動して常開接点(35)(35)を閉じるとともに、
可動鉄心(37)と一体の可動部の適所が、ロッキングレバ
ー(38)によりロックされ、投入コイル(36)の通電を停止
しても、常開接点(35)(35)は、閉じた状態を維持するよ
うになっている。
【0060】ロッキングレバー(38)には、引き外しソレ
ノイド(39)が連係されており、その引き外しソレノイド
(39)及び前記電磁開閉器(34)は、商用電源再投入回路
(8)により、動作時期が制御されるようになっている。
電磁開閉器(34)は、図1の補助リレー(9)を介して投入
時期が制御される。
【0061】商用電源再投入回路(8)は、商用電源回線
の一方の線路に設けた変流器(40)により、商用電源回線
に流れる電流を検知し、所定の電流値に達すると、引き
外しソレノイド(39)を作動させて、電磁開閉器(34)の常
開接点(35)(35)を開き、商用電源(1)の通電を遮断す
る。
【0062】通常は、過負荷の原因となる電気器具が取
り除かれて、安全が確認された場合には、手動投入スイ
ッチ(41)により、電磁開閉器(34)を動させて、商用電源
(15)の通電を回復する。
【0063】しかし、商用電源再投入回路(8)に電話機
(12)から再投入信号(13)が送られると、商用電源再投入
回路(8)は、まず引き外しソレノイド(39)を作動して、
商用電源回線(2)を一旦遮断し、その後、比較的速やか
に、補助リレー(9)を作動して、電磁開閉器(34)を作動
し、商用電源回線を再投入する。
【0064】この際、防災用電源アウトレット(17a)(17
b)を介して、動作中の電気器具があれば、防災用電源ア
ウトレット(17a)(17b)のスイッチ素子(24)が通電維持を
遮断し、その後は、防災用電源アウトレット(17a)(17b)
の起動操作手段(25)を操作するまで、電気器具は作動不
可能になり、非常に安全になる。
【0065】一方、本発明に基づく保安システムを適用
した家屋等が、地震で壊された場合、まず商用電源(1)
は、変電所等で高圧側の接地事故や短絡事故を検出して
一時的に停電を生じる。その後変電所は、高圧回線の安
全復旧を確認して送電を開始する。
【0066】この際、本発明に基づく保安システムを採
用した家屋等においては、初期の停電時に、電熱器具を
接続した防災用電源アウトレット(17a)(17b)が、その停
電時にすでに負荷との接続を遮断しており、事故復旧時
の再送電によって、2次災害を引き起こす原因にはなら
ない。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果を奏
することができる。 (a) 請求項1の方法によれば、一般家庭において、
遠隔操作で遮断したい電気器具と、常時通電を保ちたい
電気器具とを、防災用電源アウトレットを用いて、商用
電源を使い分けするだけで、遠方からの遠隔操作による
選択遮断制御が容易となる。
【0068】(b)請求項2の発明によれば、商用電源
を家屋に給電している通常状態での電力消費をなくし、
故障時の安全側を、給電状態とすることができる。
【0069】(c)請求項3の発明によれば、事故や故
障時の安全側を給電遮断とすることができる。
【0070】(e)請求項4の発明によれば、商用電源
引き込み口に、商用電源が印加されない状態、すなわち
通常の停電になっても、屋内給電手段による屋内への接
続は、機械的に保持されている。また、接続時に電力消
費がない。
【0071】(f)請求項5の発明によれば、屋内給電
手段がフレーカを兼用するので、配線部品の数は低減さ
れ、安価な保安システムを提供できる。
【0072】(g)請求項7の発明によれば、交流スイ
ッチ部分を半導体で構成することにより、寿命の長い保
安用電源アウトレットを提供できる。
【0073】(h)請求項6の発明によれば、保安用電
源アウトレットの部分を、簡便な交流リレーを用い簡便
な回路構成として、安価なものが提供できる。
【0074】(i)請求項8の装置によれば、遠隔操作
による商用電源の選択的遮断を容易にするとともに、地
震等により、家屋自体が倒壊する等の災害が発生して停
電した後、停電が解消して送電が行われたとき、予め当
該発明の保安用電源アウトレットを介して通電していた
電熱器具等は、その電熱器具等への通電が自動的に遮断
されて、2次的災害を防止しうる。
【0075】(j)請求項9の発明によれば、比較的消
費電力の大きい電熱器具を恒常的に使用する場合、保安
用電源アウトレットを常に介在させた状態に維持でき
る。
【0076】(k)請求項9の発明によれば、保安用電
源アウトレットを介在させた状態で、可搬的な小型の電
熱器具等を自在な場所で簡単に使用できる。
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を適用した防災システム例を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示す防災システムにおいて専ら使用され
るテーブルタップ型の防災用電源アウトレットの一例を
示す外観斜視図である。
【図3】同じく、図1に示す防災システムに専ら使用さ
れる壁埋め込み型の防災用電源アウトレットの一例を示
す外観斜視図である。
【図4】図2に示す防災用電源アウトレットの配線図で
ある。
【図5】図4に示す防災用電源アウトレットに使用され
るスイッチ素子を半導体リレーとした場合の等価回路図
である。
【図6】同じく、図4に示す防災用電源アウトレットに
使用されるスイッチ素子を、交流リレーとした場合の等
価回路図である。
【図7】本発明の方法の、他の実施要領を示す防災シス
テムのブロック図である。
【符号の説明】
(1)商用電源 (2)引き込み端部 (3)ヒューズ (4)ブレーカ (5)電磁開閉器(屋内給電手段) (6)作動コイル (7)(7)常閉接点 (8)商用電源再投入回路 (9)補助リレー (10)常開接点 (11)公衆電話回線 (12)電話機 (13)再投入制御信号 (14)通信手段 (15)(15)商用電源回線 (16)通常の電源アウトレット (17a)(17b)防災用電源アウトレット (18)電気冷蔵庫 (19)熱帯魚用水槽ヒータ (20)電気ストーブ (21)アイロン (22)ヘヤードライヤー (23)コンセント (24)スイッチ素子 (25)起動操作手段(押しボタンスイッチ) (26)方向サイリスタ (27)主回路 (28)ゲートトリガー回路 (29)ゲート端子 (30)リレー (32)駆動コイル (33)自己保持常開接点 (34)電磁開閉器 (35)常開接点 (36)投入コイル (37)可動鉄心 (38)ロッキングレバー (39)引き外しソレノイド (40)変流器 (41)手動投入スイッチ (D1)(D2)(P1)(P2)続端子

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源を遮断しうる電源遮断手段と、遮断
    した電源を適時に投入しうる電源投入手段を、商用電源
    引き込み口の屋内給電手段に設け、かつ緊急時に電力供
    給の停止を要する負荷と前記屋内給電手段との間に、電
    源が遮断されると自動的に通電維持を停止する電源自動
    遮断手段を備える防災用電源アウトレットを設けてお
    き、屋内給電手段が電力を供給しているときに、防災用
    電源アウトレットにおける電源自動遮断手段を通電維持
    状態として、所要の負荷に電力を供給した後、緊急時に
    電力の供給の停止を要する負荷を選択して電力を緊急に
    遮断したいとき、屋内給電手段に設けた電源遮断手段に
    より商用電源を一旦遮断した後、電源投入手段により、
    商用電源を再投入して、防災用電源アウトレットにおけ
    る電源自動遮断手段を介して通電されていた負荷のみ
    を、選択的に通電停止させることを特徴とする商用電源
    による災害防止方法。
  2. 【請求項2】 屋内給電手段が、ブレーカの後方に設け
    た、非作動状態で常閉接点を介して負荷に電力を供給し
    ている常時非作動式電磁開閉器である請求項1記載の商
    用電源による災害防止方法。商用電源の防災方法。
  3. 【請求項3】 屋内給電手段が、ブレーカの後方に設け
    た自己保持式電磁開閉器である請求項1記載の商用電源
    による災害防止方法。
  4. 【請求項4】 屋内給電手段が、電源投入電磁石と通電
    遮断電磁石を備え、かつ電源投入電磁石の可動鉄心に、
    機械的に通電維持を行わせる係止機構を備えてなるラッ
    チ式電磁開閉器である請求項1記載の商用電源による災
    害防止方法。
  5. 【請求項5】 屋内給電手段が、その通電遮断電磁石
    を、所定の負荷電流値に応じて作動させて、所要の電流
    値において通電を停止させるブレーカと兼用させてなる
    請求項4記載の商用電源による災害防止方法。
  6. 【請求項6】 防災用電源アウトレットにおける電源自
    動遮断手段が、ゲートトリガー式交流固体リレーである
    請求項1〜5のいずれかに記載の商用電源による災害防
    止方法。
  7. 【請求項7】 防災用電源アウトレットにおける電源自
    動遮断手段が、自己保持型リレーである請求項1〜5の
    いずれかに記載の商用電源による災害防止方法。
  8. 【請求項8】 商用電源の入力中に操作すると、商用電
    源の持続的出力供給が開始する出力開始手段を具備し、
    通電持続中に商用電源の入力が遮断されると自動的に通
    電維持を停止する商用電源自動遮断手段を、少なくとも
    1個設けるとともに、その商用電源自動遮断手段の出力
    回路に、1個もしくは複数個の接続コンセントを設けて
    なることを特徴とする防災用電源アウトレット。
  9. 【請求項9】 コンセントが、壁埋め込み型である請求
    項8記載の防災用電源アウトレット。
  10. 【請求項10】 コンセントが、テーブルタップである
    請求項9記載の防災用電源アウトレット。
JP16310796A 1996-06-24 1996-06-24 商用電源による災害防止方法と防災用電源アウトレット Pending JPH1014137A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002218679A (ja) * 2001-01-16 2002-08-02 Pana R & D:Kk 待機消費電力ゼロの遠隔制御装置
JP2006351207A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Kawamura Electric Inc コンセント
JP2015190870A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 日東工業株式会社 感震器

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