JPH10140834A - 縦鉄筋継ぎ足し治具 - Google Patents

縦鉄筋継ぎ足し治具

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Publication number
JPH10140834A
JPH10140834A JP31139296A JP31139296A JPH10140834A JP H10140834 A JPH10140834 A JP H10140834A JP 31139296 A JP31139296 A JP 31139296A JP 31139296 A JP31139296 A JP 31139296A JP H10140834 A JPH10140834 A JP H10140834A
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JP
Japan
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reinforcing bar
vertical
vertical reinforcing
jig
frame
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Application number
JP31139296A
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English (en)
Inventor
Sakae Nakai
栄 中井
Yuji Nagano
祐司 長野
Kousei Masuzaki
孝生 桝崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2本の縦鉄筋の継ぎ足しに際し、これら縦鉄筋
の位置決め作業を容易に行えるようにし、またクレーン
等の使用時間を短縮して作業の効率を向上させること。 【解決手段】縦鉄筋10を上下方向に互いにラップ接合
して継ぎ足す際に使用する縦鉄筋継ぎ足し治具におい
て、本体60に鉄筋係合部61を、該鉄筋係合部61を
介して前記本体60が縦鉄筋10に対して着脱自在に係
合し得る形で形成し、前記本体60に第1位置決め皿面
59aの形成された保持部62を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下方向の2本の縦鉄
筋を互いにラップ接合して継ぎ足す際に使用するのに好
適な縦鉄筋継ぎ足し治具に関する。
【0002】
【従来の技術】長大な鉄筋コンクリート構造物の構築な
どを行う際には、上下方向の2本の縦鉄筋を現場で継ぎ
足して使用することが多い。この縦鉄筋の継ぎ足し方法
としてはラップ接合がよく採用されている。従来、この
ラップ接合により2本の縦鉄筋を継ぎ足すには、まず既
設の縦鉄筋に対し、新たに継ぎ足す縦鉄筋を位置決め配
置し(即ち、適切なラップ量のとれる所定の位置に位置
決め)、この位置決め配置した縦鉄筋を前記既設の縦鉄
筋に仮止めした後、これら2本の縦鉄筋を溶接等の方法
で接合していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した縦鉄
筋の位置決め作業はクレーン等により該縦鉄筋を揚重し
た状態で、該クレーン等による昇降移動により行ってい
たので困難であった。また、クレーン等による位置決め
が困難であるため、該位置決め作業でクレーン等を使用
する時間が長くなり、該クレーン等が拘束されるので、
該クレーン等による作業の効率を向上させることが困難
であった。更に、上述した縦鉄筋の仮止めを更に確実
に、従って更に安全に行えることが望まれている。
【0004】そこで本発明は上記事情に鑑み、2本の縦
鉄筋を継ぎ足す際に、これら縦鉄筋の位置決め作業を容
易に行えるようにし、また位置決め作業を容易に行うこ
とによりクレーン等の使用時間を極力短縮して、該クレ
ーン等による作業の効率を向上させることができ、縦鉄
筋の仮止め等を確実に、従って安全に行えるようにする
ことができる縦鉄筋継ぎ足し治具を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第1の
発明は、縦鉄筋(10)を上下方向に互いにラップ接合
して継ぎ足す際に使用する縦鉄筋継ぎ足し治具(50)
において、本体(60)を有し、前記本体(60)に鉄
筋係合部(61)を、該鉄筋係合部(61)を介して前
記本体(60)が縦鉄筋(10)に対して着脱自在に係
合し得る形で形成し、前記本体(60)に第1鉄筋下端
位置決め面(59a)の形成された保持部(62)を設
けて構成される。
【0006】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明の縦鉄筋継ぎ足し治具(50)において、前記鉄筋係
合部(61)は、内部に縦鉄筋(10)を挿通自在な鉄
筋挿通空間(65)を有しており、前記本体(60)
は、第1部材(51)及び第2部材(52)を有してお
り、前記第1部材(51)及び前記第2部材(52)
は、これら両者(51、52)間に前記鉄筋挿通空間
(65)を形成した形で、かつ該鉄筋挿通空間(65)
を側方に開放・閉鎖し得る形で開閉自在に配置されてい
る。
【0007】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明の縦鉄筋継ぎ足し治具(50)において、前記保持部
(62)に第2鉄筋下端位置決め面(63a)を、前記
第1鉄筋下端位置決め面(59a)に背向した位置に形
成した。
【0008】なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の作用の欄についても同様である。
【0009】
【作用】上記した構成により本発明のうち第1の発明で
は、第1鉄筋下端位置決め面(59a)を、既設の縦鉄
筋(10)における所定の下端位置決め位置(KC)に
位置決め配置する形で、本体(60)を該既設の縦鉄筋
(10)に係合設置し、継ぎ足すべき縦鉄筋(10)を
クレーン(40)により揚重運搬して、該縦鉄筋(1
0)の下端(10a)を前記第1鉄筋下端位置決め面
(59a)に載置させる。
【0010】また本発明のうち第2の発明では、本体
(60)の縦鉄筋(10)に対する着脱は、第1部材
(51)及び第2部材(52)を開閉させて、該縦鉄筋
(10)を鉄筋挿通空間(65)に出し入れする形で行
う。
【0011】また本発明のうち第3の発明では、縦鉄筋
継ぎ足し治具(50)を既設の縦鉄筋(10)に対して
上下逆様に設置した場合、継ぎ足すべき縦鉄筋(10)
の、該既設の縦鉄筋(10)に対する位置決め配置は、
該継ぎ足すべき縦鉄筋(10)の下端(10a)を第2
鉄筋下端位置決め面(63a)に載置させる形で行う。
【0012】
【実施例】以下の図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1は、作業現場全体を示した斜視図、図2は、本
発明による縦鉄筋継ぎ足し治具の一例により縦鉄筋の継
ぎ足し作業の様子を示した側面図、図3は、横鉄筋の設
置作業を行っている様子を示した斜視図、図4は、図3
で示した横鉄筋の設置作業の様子を示した全体平面図、
図5は、図2に示す縦鉄筋継ぎ足し治具を示した平面図
である。
【0013】杭施工を行っている作業現場1には、図1
に示すように、後に杭30になるための縦穴3が、地面
2aから地盤2中に掘り下げられた形で形成されてお
り、縦穴3の周囲側壁には仮支保用のモルタル36が円
環状に吹き付け打設されている。また、作業現場1に
は、所定の鉄筋建て込み装置5(本実施例では特開平7
−216877号或いは、特願平7−306689号、
特願平7−306690号、特願平7−306691号
等に記載された鉄筋建て込み装置を採用した)が、上記
杭30のため、即ちコンクリート補強用の鉄筋を鉄筋組
立体である鉄筋籠37として、縦穴3中に建て込みする
ために設けられている。鉄筋籠37は、その全体外観形
状が上下に伸延した円筒状をなすように形成されてお
り、縦に伸延する形で縦穴3の側壁のモルタル36の内
側に沿って並ぶ複数の縦鉄筋10と、該複数の縦鉄筋1
0に対して格子状に交差する形で設置・接続された複数
の横鉄筋11によって組み立てられている。図1では、
鉄筋籠37が、鉄筋建て込み装置5を介して、縦鉄筋1
0と横鉄筋11の組立作業を行いながら、縦穴3中に建
て込みされつつある様子が示されている。
【0014】なお、鉄筋建て込み装置5は、図1に示す
ように、クレーン40により揚重運搬されて来た複数の
縦鉄筋10を、上下2箇所に設けられた円盤状のゲージ
6a、6bを介して所定のピッチで位置決め配列させる
ことのできるフレーム6(適宜なアウトリガー等により
地面2a上に設置)及び、該フレーム6から昇降自在に
吊下された下部フレーム枠9を有している。下部フレー
ム枠9は、前記フレーム6によって位置決め配列された
複数の縦鉄筋10(或いは複数の縦鉄筋10及びこれら
縦鉄筋10に設置・接続された横鉄筋11からなる鉄筋
籠37)の下端部を支持することができるリング状の鉄
筋支持部材を有しており、従って該下部フレーム枠9が
フレーム6に対して前記縦穴3内を降下することによ
り、前記支持した複数の縦鉄筋10(鉄筋籠37)がこ
の縦穴3内を下方に送り出され得るようになっている。
【0015】一方、上述した鉄筋籠37の組立て作業に
おいては、横鉄筋設置治具20及び縦鉄筋継ぎ足し治具
50を使用する。このうち横鉄筋設置治具20は、図3
に示すように、上下方向に伸延した形の棒状のフレーム
21を有しており、このフレーム21は、該図3では縦
鉄筋10に沿って、その近傍に配置されている。フレー
ム21には、該フレーム21を水平方向(図3では矢印
A、B方向)に貫通する形で穿設された複数のピン穴2
2が上下方向に一列に、所定の間隔H1で配列されてい
る。フレーム21には、複数(図3では4つ)の鉄筋支
持部材23と1つの治具支持部材25が設けられてい
る。即ち、各鉄筋支持部材23は、フレーム21に対
し、該フレーム21に沿って上下に移動自在に挿嵌され
た環状の本体23aを有しており、本体23aには、前
記フレーム21の任意のピン穴22に対応し得る形で水
平方向(図3では矢印A、B方向)に穿設された固定用
ピン穴23bが設けられている。そして図3の状態で
は、各鉄筋支持部材23の本体23aは、該本体23a
の固定用ピン穴23bとフレーム21側の所定のピン穴
22とが整合対応した形で配置され、これら固定用ピン
穴23bとピン穴22を貫通する形で固定用ピン27が
着脱自在に挿嵌されている。つまり、各鉄筋支持部材2
3は、固定用ピン27を介してフレーム21の所定の位
置(所定のピン穴22の位置)に固定されている。な
お、各鉄筋支持部材23に対して、本体23aの固定用
ピン穴23b及び、この固定用ピン穴23bに挿嵌自在
な固定用ピン27及び、該本体23aの固定用ピン穴2
3bが対応し得るフレーム21側の複数のピン穴22
は、該鉄筋支持部材23をフレーム21に対して固定・
固定解除自在とする固定手段15を構成している。な
お、各固定手段15のうちフレーム21側の複数のピン
穴22は、複数の固定手段15間で共有の構成要素とな
っている。
【0016】更に、各鉄筋支持部材23の本体23aに
は、カギ型をした2本の鉄筋支持用フック23c、23
cが設けられている。即ち、鉄筋支持用フック23c、
23cは、それぞれ本体23aから水平方向に平行に突
出し、その各先端側でやや上向きに屈曲した形状になっ
ており、従って各鉄筋支持用フック23cの先端側には
水平な横鉄筋11を載置させ得る鉄筋支持部TSが形成
されている。なお図3では、各鉄筋支持部材23の鉄筋
支持用フック23c、23cは、フレーム21が配置さ
れている前記縦鉄筋10を、これら鉄筋支持用フック2
3c、23cの間で挾む形で突出しており、各鉄筋支持
用フック23cの鉄筋支持部TSは、本体23aから見
て前記縦鉄筋10よりも先に配置されている。即ち、鉄
筋支持用フック23c、23cの鉄筋支持部TS、TS
に載置される横鉄筋11は、図3に示すように該横鉄筋
11と前記本体23aにより前記縦鉄筋10を挾む位置
に配置されるようになっている。つまり、鉄筋支持用フ
ック23c、23cに横鉄筋11を載置した際、該横鉄
筋11と鉄筋支持用フック23c、23cと本体23a
により縦鉄筋10を包囲する、即ち該縦鉄筋10に係合
した状態となるので、横鉄筋11の載置は該縦鉄筋10
により安定する。
【0017】また、治具支持部材25は、フレーム21
に対し、該フレーム21に沿って上下に移動自在に挿嵌
された環状の本体25aを有しており、本体25aに
は、前記フレーム21の任意のピン穴22に対応し得る
形で水平方向(図3では矢印A、B方向)に穿設された
固定用ピン穴25bが設けられている。そして図3の状
態では、治具支持部材25の本体25aは、該本体25
aの固定用ピン穴25bとフレーム21側の所定のピン
穴22とが整合対応した形で配置され、これら固定用ピ
ン穴25bとピン穴22を貫通する形で固定用ピン27
が着脱自在に挿嵌されている。つまり、治具支持部材2
5は、固定用ピン27を介してフレーム21の所定の位
置(所定のピン穴22の位置)に固定配置されている。
なお、治具支持部材25の本体25aの固定用ピン穴2
5b及び、この固定用ピン穴25bに挿嵌自在な固定用
ピン27及び、該本体25aの固定用ピン穴25bが対
応し得るフレーム21側の複数のピン穴22は、該治具
支持部材25をフレーム21に対して固定・固定解除自
在とする係止部材固定手段16を構成している。
【0018】但し、治具支持部材25は、上述した複数
の鉄筋支持部材23のどれよりも下方に配置されてい
る。更に、治具支持部材25の本体25aには、カギ型
をした2本の治具支持用フック25c、25cが設けら
れている。即ち、治具支持用フック25c、25cは、
それぞれ本体25aから水平方向に平行に突出し、その
各先端側に下向きに開口した開口部25d、25dが形
成された形状になっており、従って各治具支持用フック
25cはその開口部25dにおいて水平な横鉄筋11に
係合し得るようになった係合支持部KSとなっている。
なお図3では、治具支持部材25の治具支持用フック2
5c、25cは、フレーム21が配置されている前記縦
鉄筋10を、これら治具支持用フック25c、25cの
間で挾む形で突出しており、各治具支持用フック25c
の開口部25dは、本体25aから見て前記縦鉄筋10
よりも先に配置されている。即ち、治具支持用フック2
5c、25cの開口部25d、25dに係合される横鉄
筋11は、図3に示すように該横鉄筋11と前記本体2
5aにより前記縦鉄筋10を挾む位置に配置されるよう
になっている。つまり、治具支持用フック25c、25
cで横鉄筋11に係合係止した際、該横鉄筋11と治具
支持用フック25c、25cと本体25aにより縦鉄筋
10を包囲する、即ち該縦鉄筋10に係合した状態とな
るので、治具支持部材25の設置は該縦鉄筋10により
安定する。また、治具支持部材25は、治具支持用フッ
ク25c、25cにおいて横鉄筋11上に係合係止さ
れ、これにより横鉄筋設置治具20全体が、前記横鉄筋
11上に支持され得るようになっている。
【0019】更に、フレーム21には転倒防止部材29
が設けられている。転倒防止部材29は、該フレーム2
1の上端部付近に固定した形で設けられた本体29aを
有しており、本体29aには、該本体29aからそれぞ
れ水平方向に平行に突出した形状の2つのブラケット2
9b、29bを有している。各ブラケット29bの先端
付近には、これらブラケット29bをそれぞれ水平方
向、即ち図3の矢印A、B方向に貫通するピン用穴29
cが設けられており、これら2つのブラケット29b、
29bのピン用穴29c、29cには、これらピン用穴
29c、29cを貫通する形で転倒防止ピン29dが着
脱自在に挿嵌されている。なお図3では、ブラケット2
9b、29bは、フレーム21が配置されている前記縦
鉄筋10を、これらブラケット29b、29bの間で挾
む形で突出しており、各ブラケット29bのピン用穴2
9cは、本体29aから見て前記縦鉄筋10よりも先に
配置されている。即ち、ブラケット29b、29bのピ
ン用穴29c、29cに挿嵌された転倒防止ピン29d
は、図3に示すように該転倒防止ピン29dと前記本体
29aにより前記縦鉄筋10を挾む位置に配置されるよ
うになっている。つまり、本体29a、ブラケット29
b、29b、転倒防止ピン29dにより縦鉄筋10を包
囲し得るようになっている。言い替えると、本体29
a、ブラケット29b、29b、転倒防止ピン29d
は、その内部に縦鉄筋10を挿入自在な環状の係合用環
状部32を構成しており、この係合用環状部32は、該
係合用環状部32の内外を水平方向に連通・閉鎖させ得
る形で開閉自在な転倒防止ピン29dを有していること
になる。上述したように治具支持部材25を介して下方
の横鉄筋11上に係合され支持された横鉄筋設置治具2
0は、その上端側において転倒防止部材29を介して転
倒が防止されるようになっている。
【0020】一方、縦鉄筋継ぎ足し治具50は、図2及
び図5に示すように、本体60を有しており、本体60
は、水平断面がくの字型となった第1フレーム51及
び、水平断面が逆くの字型となった第2フレーム52を
有している。これらフレーム51、52は図5では四角
形の環状形状を形成した形で配置されている。そして、
第1フレーム51のうち、くの字型水平断面の一方の端
部51a(図5の紙面上側)及び、第2フレーム52の
うち、逆くの字型水平断面の一方の端部52a(図5の
紙面上側)は、上下方向のピン53を介して蝶着されて
いる。即ち、これらフレーム51、52は、ピン53を
中心に、水平方向である図5の矢印J、K方向に互いに
回動移動自在となっている。なお、第1フレーム51及
び第2フレーム52は、これら両者51、52間に鉄筋
挿通空間65を形成した形で配置されている。従って、
上述したようにフレーム51、52は、ピン53を中心
に矢印J、K方向に互いに回動移動自在となっているこ
とから、これらフレーム51、52は、前記鉄筋挿通空
間65を側方に開放・閉鎖し得る形で開閉自在になって
いる。この鉄筋挿通空間65には縦鉄筋10が挿通自在
となっている。
【0021】また、第1フレーム51のうち、くの字型
水平断面の他方の端部51b(図5の紙面下側)には、
該端部51bを上下方向に貫通した形で第1ピン穴51
cが設けられており、第2フレーム52のうち、逆くの
字型水平断面の他方の端部52b(図5の紙面下側)に
は、該端部52bを上下方向に貫通した形で第2ピン穴
52cが設けられている。なお、フレーム51、52が
矢印J、K方向に、互いにいっぱいに近づいた図2に示
す状態において、これら端部51b、52bの位置は、
上下に交互に配置され、従って上述した第1ピン穴51
cと第2ピン穴52cとが上下方向に整合対応された状
態になる。そして、図2及び図5の状態では、これら上
下方向に整合対応された第1ピン穴51cと第2ピン穴
52cを貫通する形で固定用ピン55が着脱自在に挿嵌
されている。つまり、この固定用ピン55を介してフレ
ーム51、52が四角形の環状形状を形成した形で固定
されるようになっている。
【0022】前記第1フレーム51には、該第1フレー
ム51のうち、くの字型水平断面の屈曲頂点部51dに
おいて、水平方向であり、フレーム51、52が対向す
る方向である図の矢印C、D方向に該第1フレームを貫
通したボルト穴56aが穿設されており、該ボルト穴5
6aには鉄筋押圧ボルト56が、頭部をフレーム51、
52による環状形状の外側に、先端部56cを内側に配
置した形で螺嵌されている。なお、鉄筋押圧ボルト56
の頭部はバーハンドル部56bとなっており、該バーハ
ンドル部56bを手で操作することにより、別個に道具
を使用せず手動により鉄筋押圧ボルト56の締め付けや
解除を行うことができる。また、第2フレーム52のう
ち、逆くの字型水平断面の内側には、布入りゴムベルト
57が貼着されており、図5に示す状態では、フレーム
51、52間の鉄筋挿通空間65に挿通した縦鉄筋10
が、前記鉄筋押圧ボルト56の先端部56cと布入りゴ
ムベルト57の間で挾まれている。即ち、図2及び図5
に示す状態では、鉄筋押圧ボルト56を締め付けること
によりように、鉄筋押圧ボルト56と布入りゴムベルト
57の間で前記縦鉄筋10が押圧されて挾まれており、
これにより縦鉄筋継ぎ足し治具50が該縦鉄筋10に係
合設置されている。なお、鉄筋押圧ボルト56、布入り
ゴムベルト57、鉄筋挿通空間65により鉄筋係合部6
1を構成しており、本体60は該鉄筋係合部61を介し
て縦鉄筋10に着脱自在に係合し得るようになってい
る。また、第2フレーム52の図の矢印D側には、保持
部62が設けられている。保持部62は、その上端側に
水平な第1位置決め皿面59aを上方に向けて形成した
第1鉄筋位置決め皿59を有しており、クレーン40等
により揚重された縦鉄筋10の下端10aを、該第1鉄
筋位置決め皿59の第1位置決め皿面59aに当接載置
させることにより、前記縦鉄筋10の上下方向の位置決
め保持ができるようになっている。なお、保持部62の
下端側にも第1鉄筋位置決め皿59と同様の第2鉄筋位
置決め皿63が、水平な第2位置決め皿面63aを下方
に向けた形で設けられている。これにより縦鉄筋継ぎ足
し治具50は、上下を逆様に設置しても同様の機能をも
つことになり、使用にあたっては、上下を確かめて設置
する必要がなくなるので便利である。
【0023】以上のように構成された横鉄筋設置治具2
0及び縦鉄筋継ぎ足し治具50等を用いて、上述した鉄
筋籠37の組立て作業及び建て込み作業を行うと以下の
ようになる。この鉄筋籠37の組立て作業及び建て込み
作業は、まずクレーン40により図1に示すように複数
の縦鉄筋10を鉄筋建て込み装置5のフレーム6に揚重
運搬して配置すると共に、これら縦鉄筋10の下端部を
下部フレーム枠9により支持させる。次いで、該下部フ
レーム枠9を縦穴3内に降下させつつ、前記支持した複
数の縦鉄筋10を下方に送り出し、これら縦鉄筋10の
うち、縦穴3の開口部付近である作業位置SGに到達し
た部位に対して横鉄筋11を順次設置・接続し、鉄筋籠
37を順次組み立てていく(この鉄筋籠37の組立てに
より、下部フレーム枠9には該鉄筋籠37の下端部が支
持されていることになる。)。こうして、鉄筋籠37が
順次組み立てられると共に、下部フレーム枠9と一緒に
縦穴3内に順次降下挿入されることにより、該鉄筋籠3
7の縦穴3に対する建て込みが行われる。
【0024】ここで、作業位置SGにおける鉄筋籠37
の組立て作業について詳しく説明する。まず、該作業位
置SGに送られて来た複数の縦鉄筋10に対して、上述
した横鉄筋設置治具20を設置する。この際、横鉄筋設
置治具20は、鉄筋建て込み装置5のフレーム6を介し
て所定のピッチで位置決め配列された全ての縦鉄筋10
に対してそれぞれ設置するのでなく、図4に示すよう
に、略等ピッチ間隔(例えば90度)で存在する特定の
縦鉄筋10(図4では4本の縦鉄筋10)に対してそれ
ぞれ設置すればよい。なお、横鉄筋設置治具20におい
て、各鉄筋支持部材23のフレーム21に対する位置
は、組み立てるべき鉄筋籠37の態様(即ち、複数の横
鉄筋11の上下間隔の大きさ)に応じて調整しておく。
即ち、各鉄筋支持部材23においては、本体23aの固
定用ピン穴23bから固定用ピン27を抜取り、該本体
23aをフレーム21に沿って上下にスライド移動させ
て所望の位置に位置決めし(この位置はフレーム21に
設けられた1つのピン穴22に対応した位置)、再び本
体23aの固定用ピン穴23bに固定用ピン27を挿嵌
して、該本体23aを前記フレーム21に固定するよう
にする。
【0025】一方、各横鉄筋設置治具20の設置方法
は、図3に示すように、まず治具支持部材25の治具支
持用フック25c、25cを、その開口部25d、25
dにおいて、既に縦鉄筋10に接続されている横鉄筋1
1に係合係止させ、これにより横鉄筋設置治具20全体
を、該横鉄筋11上に支持させる(従って、前記複数の
縦鉄筋10には、始めから少なくとも1本の横鉄筋11
が接続されている必要がある。本実施例では複数の縦鉄
筋10の最も下側に接続されている横鉄筋11は、従来
の方法により、例えば人力等を介して設置・接続したも
のとする。)。治具支持部材25を介した横鉄筋設置治
具20の支持と共に、転倒防止部材29を介して横鉄筋
設置治具20の転倒防止措置を施す。即ち、転倒防止部
材29のピン用穴29c、29cから転倒防止ピン29
dを抜き取った状態で、ブラケット29b、29bの位
置を、フレーム21が配置されている前記縦鉄筋10
を、これらブラケット29b、29bの間で挾む形(即
ち係合用環状部32内に前記縦鉄筋10を挿入する形)
で配置した後、再びピン用穴29c、29cに転倒防止
ピン29dを挿嵌して、該縦鉄筋10に係合させるよう
にする。
【0026】以上のように各横鉄筋設置治具20の設置
が完了した後、該横鉄筋設置治具20の各鉄筋支持部材
23の鉄筋支持用フック23c、23cに横鉄筋11を
それぞれ載置させる。即ち、横鉄筋11はフレーム21
に沿って上下一列に配置されている複数の鉄筋支持部材
23を介して上下層状に複数載置される。なお、各横鉄
筋11の形状は図4に示すように円環状であるが、実際
には1つの横鉄筋11は、2つの半円形の鉄筋を現場で
環状につなぐようにして構成する。上述したように、各
鉄筋支持部材23のフレーム21に対する位置は、組み
立てるべき鉄筋籠37の態様に応じて調整設定されてい
るので、各鉄筋支持部材23の鉄筋支持用フック23
c、23cにおける鉄筋支持部TS、TSは、縦鉄筋1
0に対して横鉄筋11を設置すべき正確な位置に対応し
て配置されている。よって、各鉄筋支持部材23の鉄筋
支持用フック23c、23cを介して載置された各横鉄
筋11は、縦鉄筋10に対して正確な位置に設置され
た。
【0027】以上のように横鉄筋設置治具20により設
置され保持された状態の複数の横鉄筋11を、この状態
を維持したまま前記複数の縦鉄筋10と接続する。この
接続は、例えば縦鉄筋10と設置された横鉄筋11との
交差部位を図示しない番線等で結束するようにして行う
(なお、横鉄筋設置治具20が設置されている箇所で
は、該横鉄筋設置治具20が邪魔になって接続がしにく
いので、後述する横鉄筋設置治具20の撤去の後、接続
を行うようにしてもよい。横鉄筋設置治具20の撤去の
後は、横鉄筋設置治具20の設置箇所以外で縦鉄筋10
と横鉄筋11とが接続されているので、横鉄筋11が所
定の位置で固定されており、接続作業は容易に行え
る。)。
【0028】接続作業の後、横鉄筋設置治具20の撤去
を行う。即ち、まず治具支持部材25においては、本体
25aの固定用ピン穴25bから固定用ピン27を抜取
り、該本体25aとフレーム21との間の係合を解除す
ることにより、該治具支持部材25に対してフレーム2
1を下方にスライド移動させる。これにより、各鉄筋支
持部材23においては、鉄筋支持用フック23c、23
cが、それまで載置していた横鉄筋11の下方に移動し
て係合解除される。なおこの際、フレーム21が不用意
に下方へ下がりすぎないように、図3に示すように例え
ばリング状のストッパ70を設置しておく。このストッ
パ70により、ある程度フレーム21が降下した状態で
治具支持部材25の本体25aと係止し、該フレーム2
1の降下が阻止される。続いて、上述した係合解除と共
に、転倒防止部材29において、ピン用穴29c、29
cから転倒防止ピン29dを抜き取り、該転倒防止部材
29による縦鉄筋10に対する係合をも解除する。その
後、ストッパ70を介して係止された治具支持部材25
に係合された横鉄筋11を中心にフレーム21側を回転
させながら、最後に該フレーム21と共に治具支持部材
25を斜め上方に抜き取る形で、横鉄筋設置治具20全
体を前記横鉄筋11及び前記縦鉄筋10から撤去する。
【0029】一方、この鉄筋籠37の組立て作業及び建
て込み作業では、上述したように縦鉄筋10を、下部フ
レーム枠9を介して順次下方に送り出していく。この
際、1本の縦鉄筋10の長さには限りがあるので、複数
の縦鉄筋10をラップジョイントにより1本1本上下方
向に順次継ぎ足していくようにする。この鉄筋の継ぎ足
し作業は、上述した縦鉄筋継ぎ足し治具50を用いて次
のように行う。即ち、まず縦鉄筋継ぎ足し治具50を、
図2に示すように継ぎ足し作業の対象となる縦鉄筋1
0、10のうち下側の縦鉄筋10に係合設置させる。こ
れは、まず縦鉄筋継ぎ足し治具50において、固定用ピ
ン55を抜き取ることにより第1フレーム51と第2フ
レーム52の固定を解除し、これらフレーム51、52
を、ピン53を中心に図5の矢印J、K方向に互いに回
動移動させる形で開いておき、開かれたこれらフレーム
51、52間の鉄筋挿通空間65に前記下側の縦鉄筋1
0を挿通させ、かつ鉄筋押圧ボルト56と布入りゴムベ
ルト57の間に該縦鉄筋10を挾むようにする。次い
で、これらフレーム51、52をピン53を中心に図5
の矢印J、K方向に互いに回動移動させる形でいっぱい
まで閉じ、再び固定用ピン55を第1ピン穴51cと第
2ピン穴52cに挿嵌することにより、これらフレーム
51、52を固定する。またこれと共に、バーハンドル
部56bを介して鉄筋押圧ボルト56を締め付けること
により、該鉄筋押圧ボルト56と布入りゴムベルト57
の間で前記フレーム51、52間に挾まれた縦鉄筋10
を押圧固定する。このように鉄筋係合部61を介して縦
鉄筋継ぎ足し治具50が該縦鉄筋10に係合設置され
た。なお、この縦鉄筋継ぎ足し治具50の縦鉄筋10に
対する係合設置は、該縦鉄筋10(即ち、下側の既設の
縦鉄筋10)に対して継ぎ足すべき別の縦鉄筋10(即
ち、継ぎ足し作業の対象となる上側の縦鉄筋10)の下
端10aが位置決め配置されるべき所定の下端位置決め
位置KCに、前記縦鉄筋継ぎ足し治具50の第1鉄筋位
置決め皿59の第1位置決め皿面59aを配置するよう
にする。縦鉄筋継ぎ足し治具50は小型軽量であるた
め、第1位置決め皿面59aの下端位置決め位置KCに
対する配置は容易に行える。
【0030】縦鉄筋継ぎ足し治具50の係合設置が完了
した後、クレーン40により継ぎ足すべき別の縦鉄筋1
0をフレーム6等を介して揚重運搬し、該縦鉄筋10の
下端10aを、前記係合設置されている縦鉄筋継ぎ足し
治具50の上側の第1鉄筋位置決め皿59の第1位置決
め皿面59aに載置する。これにより、該縦鉄筋10の
下端10aは、下側の縦鉄筋10の下端位置決め位置K
Cに自動的に位置決め配置された。なお、この載置が完
了した時点で、クレーン40による縦鉄筋10の揚重を
解除してもよい。この場合、揚重解除された縦鉄筋10
は縦鉄筋継ぎ足し治具50の第1鉄筋位置決め皿59に
載置保持される(なお、フレーム6のゲージ6a、6b
等により該縦鉄筋10の転倒が防止されている。)。こ
れにより各縦鉄筋10の揚重におけるクレーン40の拘
束時間が極力短縮され、該クレーン40の効率的な利用
及び作業の効率化が実現する。こうして上側の縦鉄筋1
0が縦鉄筋継ぎ足し治具50を介して下側の縦鉄筋10
に対して位置決め保持された状態で、これら両縦鉄筋1
0、10間を接続(溶接や結束)する。接続完了後は、
縦鉄筋継ぎ足し治具50において、鉄筋押圧ボルト56
をゆるめると共に、固定用ピン55を抜き取ることによ
り第1フレーム51と第2フレーム52の固定を解除し
て、これらフレーム51、52を開き、開かれたこれら
フレーム51、52間から前記下側の縦鉄筋10を取り
出す形で縦鉄筋継ぎ足し治具50を撤去する。
【0031】以上のように継ぎ足すべき縦鉄筋10の、
既設の縦鉄筋10に対する位置決め配置は、該継ぎ足す
べき縦鉄筋10の下端10aを第1位置決め皿面59a
に載置させるだけで完了し、従来のようにクレーン等に
より継ぎ足すべき縦鉄筋を昇降させながら位置を調節し
て位置決めするような作業はしなくて済む。つまり、縦
鉄筋10の位置決め作業を容易に行える。また、上述し
たように縦鉄筋10の位置決め作業が簡単であるため、
その分、該作業においてクレーン40を使用する時間が
極力的短くなり、該クレーン40が極力拘束されずに済
むので、その結果、該クレーン40による作業の効率を
向上させることができる。更に、継ぎ足すべき縦鉄筋1
0を第1位置決め皿面59aに載置して自立保持してお
くことができるので、従来のように継ぎ足すべき縦鉄筋
を既設の縦鉄筋に対して仮止めする手間が省ける。ま
た、仮止めしなくても済むので、従来のように仮止め完
了までクレーン等で揚重しておく必要も無く、その分、
該クレーン等が極力拘束されずに済むので作業の効率を
向上させることができる。また、このように継ぎ足すべ
き縦鉄筋10は、その下端10aが第1位置決め皿面5
9aに載置保持されているので、ずり落ちるようなこと
がなく安全である。
【0032】なお、上述した実施例では、鉄筋籠37の
組立てにおいて、本発明による縦鉄筋継ぎ足し治具50
を使用したが、縦鉄筋継ぎ足し治具50は、このような
鉄筋籠37の組立て以外にも、上下方向の縦鉄筋をラッ
プ接合により継ぎ足す作業であるならば、多種多様な作
業において採用可能である。例えば、鉄筋コンクリート
壁体の構築における主筋の継ぎ足し作業等においても有
効に適用できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第1の
発明は、縦鉄筋10等の縦鉄筋を上下方向に互いにラッ
プ接合して継ぎ足す際に使用する縦鉄筋継ぎ足し治具に
おいて、本体60等の本体を有し、前記本体に鉄筋係合
部61等の鉄筋係合部を、該鉄筋係合部を介して前記本
体が縦鉄筋に対して着脱自在に係合し得る形で形成し、
前記本体に第1位置決め皿面59a等の第1鉄筋下端位
置決め面の形成された保持部62等の保持部を設けて構
成されるので、本発明による縦鉄筋継ぎ足し治具を用い
て上下方向に縦鉄筋を継ぎ足すには、第1鉄筋下端位置
決め面を、既設の縦鉄筋における所定の下端位置決め位
置KCに位置決め配置する形で、本体を該既設の縦鉄筋
に係合設置し、継ぎ足すべき縦鉄筋をクレーン等により
揚重運搬して、該縦鉄筋の下端を前記第1鉄筋下端位置
決め面に載置させる。この載置により前記継ぎ足すべき
縦鉄筋の下端は前記既設の縦鉄筋の前記下端位置決め位
置KCに自動的に位置決めされるので、続いてこれら縦
鉄筋を互いに接合するようにする。以上のように本発明
によると、継ぎ足すべき縦鉄筋の、既設の縦鉄筋に対す
る位置決め配置は、該継ぎ足すべき縦鉄筋の下端を第1
鉄筋下端位置決め面に載置させるだけで完了し、従来の
ようにクレーン等により継ぎ足すべき縦鉄筋を昇降させ
ながら位置を調節して位置決めするような作業はしなく
て済む。つまり、縦鉄筋の位置決め作業を容易に行え
る。また、上述したように縦鉄筋の位置決め作業が簡単
であるため、その分、該作業においてクレーン等を使用
する時間が極力的短くなり、該クレーン等が極力拘束さ
れずに済むので、その結果、該クレーン等による作業の
効率を向上させることができる。更に、継ぎ足すべき縦
鉄筋を第1鉄筋下端位置決め面に載置して自立保持して
おくことができるので、従来のように継ぎ足すべき縦鉄
筋を既設の縦鉄筋に対して仮止めする手間が省ける。ま
た、仮止めしなくても済むので、従来のように仮止め完
了までクレーン等で揚重しておく必要も無く、その分、
該クレーン等が極力拘束されずに済むので作業の効率を
向上させることができる。また、このように継ぎ足すべ
き縦鉄筋は、その下端が第1鉄筋下端位置決め面に載置
保持されているので、ずり落ちるようなことがなく安全
である。
【0034】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明の縦鉄筋継ぎ足し治具において、前記鉄筋係合部は、
内部に縦鉄筋を挿通自在な鉄筋挿通空間65等の鉄筋挿
通空間を有しており、前記本体は、第1フレーム51等
の第1部材及び第2フレーム52等の第2部材を有して
おり、前記第1部材及び前記第2部材は、これら両者間
に前記鉄筋挿通空間を形成した形で、かつ該鉄筋挿通空
間を側方に開放・閉鎖し得る形で開閉自在に配置されて
いるので、第1の発明による効果に加えて、本体の縦鉄
筋に対する着脱は、第1部材及び第2部材を開閉させ
て、該縦鉄筋を鉄筋挿通空間に出し入れすることにより
実現するので簡単である。
【0035】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明の縦鉄筋継ぎ足し治具において、前記保持部に第2位
置決め皿面63a等の第2鉄筋下端位置決め面を、前記
第1鉄筋下端位置決め面に背向した位置に形成したの
で、縦鉄筋継ぎ足し治具を既設の縦鉄筋に対して上下逆
様に設置しても、継ぎ足すべき縦鉄筋の、該既設の縦鉄
筋に対する位置決め配置は、該継ぎ足すべき縦鉄筋の下
端を第2鉄筋下端位置決め面に載置させる形で支障無く
行える。つまり、第1の発明による効果に加えて、縦鉄
筋継ぎ足し治具は、上下を逆様にして設置しても、上下
を逆様にしないで設置した場合と同様の効果を保証する
ので、該縦鉄筋継ぎ足し治具は、上下を確認して設置す
る必要がなく便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、作業現場全体を示した斜視図である。
【図2】図2は、本発明による縦鉄筋継ぎ足し治具の一
例により縦鉄筋の継ぎ足し作業の様子を示した側面図で
ある。
【図3】図3は、横鉄筋の設置作業を行っている様子を
示した斜視図である。
【図4】図4は、図3で示した横鉄筋の設置作業の様子
を示した全体平面図である。
【図5】図5は、図2に示す縦鉄筋継ぎ足し治具を示し
た平面図である。
【符号の説明】
10……縦鉄筋 50……縦鉄筋継ぎ足し治具 51……第1部材(第1フレーム) 52……第2部材(第2フレーム) 59a……第1鉄筋下端位置決め面(第1位置決め皿
面) 60……本体 61……鉄筋係合部 62……保持部 63a……第2鉄筋下端位置決め面(第2位置決め皿
面) 65……鉄筋挿通空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦鉄筋を上下方向に互いにラップ接合して
    継ぎ足す際に使用する縦鉄筋継ぎ足し治具において、 本体を有し、 前記本体に鉄筋係合部を、該鉄筋係合部を介して前記本
    体が縦鉄筋に対して着脱自在に係合し得る形で形成し、 前記本体に第1鉄筋下端位置決め面の形成された保持部
    を設けて構成した縦鉄筋継ぎ足し治具。
  2. 【請求項2】前記鉄筋係合部は、内部に縦鉄筋を挿通自
    在な鉄筋挿通空間を有しており、 前記本体は、第1部材及び第2部材を有しており、 前記第1部材及び前記第2部材は、これら両者間に前記
    鉄筋挿通空間を形成した形で、かつ該鉄筋挿通空間を側
    方に開放・閉鎖し得る形で開閉自在に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の縦鉄筋継ぎ足し治具。
  3. 【請求項3】前記保持部に第2鉄筋下端位置決め面を、
    前記第1鉄筋下端位置決め面に背向した位置に形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の縦鉄筋継ぎ足し治具。
JP31139296A 1996-11-07 1996-11-07 縦鉄筋継ぎ足し治具 Pending JPH10140834A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032670A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Chugoku Electric Power Co Inc:The 深礎基礎用の配筋作業のための補助具、及び、この補助具を用いた配筋の施工方法
JP2022054519A (ja) * 2020-09-28 2022-04-07 東急建設株式会社 鉄筋ユニット、及び、鉄筋の組立方法

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