JPH10140727A - 矢切パネルの取付構造 - Google Patents

矢切パネルの取付構造

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JPH10140727A
JPH10140727A JP29835796A JP29835796A JPH10140727A JP H10140727 A JPH10140727 A JP H10140727A JP 29835796 A JP29835796 A JP 29835796A JP 29835796 A JP29835796 A JP 29835796A JP H10140727 A JPH10140727 A JP H10140727A
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Takeo Konishi
健夫 小西
Shigeteru Shibano
茂輝 芝野
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 矢切パネルの取付の際の位置決めを容易に行
うことのできる矢切パネルの取付構造を提供する。 【解決手段】 矢切パネル1の裏面に下部レール11お
よび上部レール12を埋設しておき、該下部レール11
および上部レール12にそれぞれ挿入した摺動ボルト1
4により、該矢切パネル1を屋根架構(梁5a及びフレ
ーム32)の妻側端縁に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の矢切部に
おける外壁を構成する矢切パネルを、屋根架構の妻側端
縁に取付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すように、梁5a、合掌
5b、母屋5c、棟木5d等で構成される屋根架構5の
妻側端縁に、建物の矢切部に対応する略三角形状の矢切
パネル10を取付けることにより、該矢切部を覆うこと
がなされている。この矢切パネル10は、通常、裏面に
インサートナット等を設けておき、この部位を適宜ファ
スナ等を介して屋根架構5に取付けるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法によって矢切パネル10を屋根架構5に取付
ける際には、インサートナット形成部を所定の取付位置
に合わせるための位置決めが行い難く、このため施工が
面倒となっているという問題がある。
【0004】この発明は、以上のような問題点に鑑みて
なされたものであり、矢切パネルの取付の際の位置決め
を容易に行うことのできる矢切パネルの取付構造を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされたこの発明の矢切パネルの取付構造は、建物の
矢切部を覆う矢切パネルを屋根架構の妻側端縁に取付け
る構造であって、前記矢切パネルには、裏面の下端縁お
よび上端縁に沿って、ボルトがスライド可能に挿入され
るレールをそれぞれ設けておき、該レールに挿入したボ
ルトにより該矢切パネルを屋根架構の妻側端縁に取付け
ることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の矢切パネルの
取付構造の一実施形態を示す断面図であり、図2は図1
の矢切パネルの背面図である。図1及び2に示すよう
に、矢切パネル1の裏面には、下部レール11および上
部レール12がそれぞれ埋設されており、図1に示すよ
うに、該下部レール11および上部レール12にそれぞ
れ挿入された摺動ボルト14により、該矢切パネル1が
屋根架構(梁5a及びフレーム32)の妻側端縁に取付
けられている。
【0007】図2に示す矢切パネル1は、建物の矢切部
の右半分を覆うためのものであり、略直角三角形状に形
成されている。なお、矢切部の左半分に取付けられる矢
切パネルは、上記矢切パネル1と左右対称に形成されて
いるため、ここではその説明は省略する。
【0008】下部レール11は、図2に示すように、矢
切パネル1の下端縁(底辺)に沿って、矢切パネル1の
左端から右端まで水平に延びるように設けられている。
この下部レール11は、図3に示すように、C字状の断
面形状を有するレール(以下、Cレールと称す)となっ
ており、内部に摺動ボルト14が挿入される。この摺動
ボルト14により、矢切パネル1の下部レール11形成
部が屋根架構に固定される。
【0009】上記摺動ボルト14は、図3に示すよう
に、垂直片14aと、該垂直片14aから突出した2本
のネジ棒14bとよりなり、該垂直片14aは、ネジ棒
14bを外側に向けて下部レール11内に挿入される。
なお、図4に示すように、垂直片140aから1本のネ
ジ棒140bが突出した構成を有する摺動ボルト140
を用いてもよい。
【0010】上記構成により、摺動ボルト14は下部レ
ール11に沿ってスライドして移動することができ、当
該下部レール11上の任意の位置において固定すること
ができる。したがって、矢切パネル1の下部レール11
形成部を屋根架構に取付ける際の位置決めを容易に行う
ことができる。
【0011】上記矢切パネル1の下部レール11形成部
は、上記摺動ボルト14により、図1に示すように、第
1ファスナ15および取付片51を介して梁5aの上面
に取付けられる。
【0012】第1ファスナ15は、水平片15aと垂直
片15bとよりなり、該垂直片15bに形成されたボル
ト挿通孔に上記摺動ボルト14のネジ棒14bが挿通さ
れナットで締結される。水平片15aは、取付片51に
挿通されたジョイントボルト51aに係止される。
【0013】上記第1ファスナ15の垂直片15bに
は、摺動ボルト14の2本のネジ棒14bにそれぞれ対
応するボルト挿通孔(図示せず)が設けられている。こ
こで、前記図4に示すように1本のネジ棒140bが突
出した構成を有する摺動ボルト140を用いる場合は、
図5に示すように、上記ネジ棒140bに対応する1個
のボルト挿通孔150cが設けられた第1ファスナ15
0が用いられる。図5に示す第1ファスナ150は、水
平片150aと垂直片150bとよりなり、該垂直片1
50bに上記ボルト挿通孔150cが形成されている。
さらに、該垂直片150bの裏面(水平片150aと反
対側面)には、4個の突起部150dが設けられてい
る。この突起部150dは、ボルト挿通孔150cを包
囲するように、上下に2個ずつ設けられており、第1フ
ァスナ150を下部レール11に取付けた際に、上側の
2個の突起部150dが下部レール11の上縁に、下側
の2個の突起部150dが下部レール11の下縁にそれ
ぞれ係合するようになっている。これにより、ネジ棒1
40bが1本となっていても第1ファスナ150が回転
することがなく、取付作業が容易で、かつ該第1ファス
ナ150が外れ難い。
【0014】上記取付片51には、図1に示すように、
上記矢切パネル1の下部レール11形成部だけでなく、
矢切パネル1の下部の外壁パネル2が外壁ファスナ21
を介して取付けられる。外壁ファスナ21は、水平片2
1aと垂直片21bとよりなり、該垂直片21bが外壁
パネル2の裏面上部にボルトにより締結される。水平片
21aには上記ジョイントボルト51aが挿通される。
これにより、外壁パネル2が取付片51に吊り下げられ
る。
【0015】上部レール12は、図2に示すように、矢
切パネル1の上端縁(斜辺)に沿って、該上端縁に平行
に、矢切パネル1の左端縁上部から、下部レール11に
当接する部位まで延びるように設けられている。この上
部レール12は、前記下部レール11と同様のCレール
となっている。また、上部レール12には、前記下部レ
ール11の場合と同様に、摺動ボルト14が挿入され、
該摺動ボルト14により、矢切パネル1の上部レール1
2形成部が屋根架構に固定される。この上部レール12
形成部の場合も、前記下部レール11形成部の場合と同
様に、屋根架構に取付ける際の位置決めを容易に行うこ
とができる。
【0016】上記矢切パネル1の上部レール12形成部
は、図1及び6に示すように、矢切アングル31を介し
て屋根パネル3の妻側端縁に取付けられる。
【0017】図6に示すように、屋根パネル3は、軽量
リップ溝形鋼を長方形に枠組みしてなる外枠32aの内
側に鋼製の補強桟32bを掛け渡してフレーム32を構
成し、該フレーム32の上面に野地板33を固定するこ
とにより得られたものである。フレーム32の外枠32
aおよび補強桟32bは、それぞれ、屋根を支持する斜
材(垂木)ならびに水平材(母屋)として機能する(即
ち、この実施形態では、フレーム32が屋根架構の一部
となっている)。屋根パネル3は、棟側の小屋束34a
と軒側の小屋束34bとにより梁5a上に支持されてい
る。
【0018】なお、上記野地板33は、軒先に取付けら
れる他の部材やその下部の外壁パネル等の取付作業が行
いやすいように、その軒先側端部をフレーム32の軒先
側端部よりも内方(棟側方向)に後退させている。
【0019】上記矢切アングル31は、L字形の断面形
状を有し、その垂直面が、上記小屋束34a、34bを
間に挟むようにしてフレーム32の妻側端縁に重合さ
れ、該小屋束34a、34bの部分でフレーム32にボ
ルトにより締結される。
【0020】上記矢切パネル1の上部レール12形成部
は、図1に示すように、第2ファスナ16を介して矢切
アングル31に取付けられる。第2ファスナ16は、水
平片16aと垂直片16bとよりなり、該垂直片16b
に形成されたボルト挿通孔に摺動ボルト14のネジ棒1
4bが挿通されナットで締結される。水平片16aは、
矢切アングル31の傾斜面にボルトにより締結される。
【0021】上記上部レール12の場合も、前記下部レ
ール11の場合と同様に、1本のネジ棒140bが突出
した構成を有する図4の摺動ボルト140を用いてもよ
く、またこの場合、前記図5に示す第1ファスナ150
と同様に、上記ネジ棒140bに対応する1個のボルト
挿通孔及び4個の突起部が設けられた第2ファスナ(図
示せず)を用いることもできる。
【0022】なお、ここに示す実施形態における矢切パ
ネル1は、右先端部が欠落した形状となっているが、図
7に示すように、建物の出隅の最上部に取付けられる出
隅壁パネル4の上部が、上記矢切パネル1の欠落部分に
相当する形状に形成されており、これにより、該欠落部
分が覆われるようになっている。このように、矢切部の
端部を出隅壁パネル4の上部で覆うようにすれば、当該
部位を先鋭的な形状の矢切パネルで覆う必要がないた
め、当該部位における外壁の強度等の点で望ましい。
【0023】また、上記矢切パネル1は、図7に示すよ
うに、矢切部の下部の外壁パネル2の分割数に拘らず、
該矢切パネル1と対称な左用矢切パネル1(L)とあわ
せて左右2枚で構成される。この構成は、例えば矢切パ
ネルをこれよりも多数に分割した場合に比して、下部レ
ール11および上部レール12の配設や矢切パネル1の
取付作業が容易であること等の点で有利である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明の矢切パネルの
取付構造によれば、矢切パネル裏面の下端縁および上端
縁に沿って、ボルトがスライド可能に挿入されるレール
をそれぞれ設けておき、該レールに挿入したボルトによ
り該矢切パネルを屋根架構の妻側端縁に取付けるように
したので、当該レール上の任意の位置でボルトによる固
定を行うことができる。したがって、矢切パネルを屋根
架構に取付ける際の位置決めを容易に行うことができ、
施工も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る矢切パネルの取付構造を示す断
面図。
【図2】図1の矢切パネルの背面図。
【図3】図1の矢切パネルの下部レールおよび摺動ボル
トの構成を示す斜視図。
【図4】摺動ボルトの他の例を示す斜視図。
【図5】第1ファスナの一例を示す斜視図。
【図6】図1の矢切パネルの上部レール形成部の取付構
造を示す分解斜視図。
【図7】矢切パネルを矢切部に取付けた状態を示す斜視
図。
【図8】従来の矢切部の構造を示す一部切欠斜視図。
【符号の説明】
1 矢切パネル 11 下部レール 12 上部レール 14 摺動ボルト 5a 梁(屋根架構) 32 フレーム(屋根架構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 605 E04B 2/56 605M 611 611B 631 631B 631C 631J 631K 631W 633 633C 633E 633G 633T 642 642C 2/94 2/94

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の矢切部を覆う矢切パネルを屋根架
    構の妻側端縁に取付ける構造であって、 前記矢切パネルには、裏面の下端縁および上端縁に沿っ
    て、ボルトがスライド可能に挿入されるレールをそれぞ
    れ設けておき、該レールに挿入したボルトにより該矢切
    パネルを屋根架構の妻側端縁に取付けることを特徴とす
    る矢切パネルの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104895193A (zh) * 2015-06-26 2015-09-09 长沙远大住宅工业集团有限公司 预制外墙板连接盒及连接节点
CN104912231A (zh) * 2015-06-26 2015-09-16 长沙远大住宅工业集团有限公司 预制外墙板与剪力墙的干挂连接结构及其施工方法
CN105421712A (zh) * 2015-11-10 2016-03-23 刘卫东 室内墙面石材干装方法
CN105421713A (zh) * 2015-11-10 2016-03-23 刘卫东 室内墙面石材干挂方法

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