JPH1014060A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JPH1014060A
JPH1014060A JP8252860A JP25286096A JPH1014060A JP H1014060 A JPH1014060 A JP H1014060A JP 8252860 A JP8252860 A JP 8252860A JP 25286096 A JP25286096 A JP 25286096A JP H1014060 A JPH1014060 A JP H1014060A
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connection box
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Takahiro Asao
高広 浅生
Masayoshi Nakamura
昌芳 中村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気接続箱の取り付け等に際して、電気接続箱
を構成するケースの変形や亀裂を未然に防止する。 【解決手段】電気接続箱はロアケース10及びアッパー
ケース20を備える。ロアケース10の両側壁11aに
は、ボルト挿通孔13aを有する一対の取付腕部13が
突設されている。アッパーケース20の両側部25には
前記一対の取付腕部13に対応する一対の補強リブ23
B,23Dがあり、補強リブの各々はロアケース側壁1
1aを挟むようにアッパーケース側部25から突設され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電装回路や電子部
品を収める電気接続箱に関し、特に電気接続箱を構成す
るケースの補強手段を備えた電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の種々の電装回路や電子部品を
収めるとともにワイヤーハーネス等の配線類の接続分岐
点としての役目を果たす電気接続箱には、使用される車
種や用途に応じて種々の形式がある。図11は、ボルト
締め等の手段を用いて車体内壁に直接固定するタイプで
ある従来の電気接続箱(ジャンクションブロックとも云
う)を示す。
【0003】図8の電気接続箱は、多数の電子部品収納
室51を備えたアッパーケース52と、当該アッパーケ
ース52を受け入れ可能に形成された基体としてのロア
ケース53とを備えている。ロアケース53の両側壁か
らは一対の車体取付用の腕部54が突設され、各取付腕
部54にはボルト挿通孔55が形成されている。
【0004】この電気接続箱を車体内壁に固定する場
合、左右の取付腕部54におけるボルト締めを全く均等
な締め付け力で同時に行うことは極めて困難である。そ
のため、左右の取付腕部54における締め付け力の不均
衡のために、ロアケース53を反り返らせるような反り
応力Fが生じ、これがロアケースの湾曲変形や相対的に
脆弱な部位での亀裂の発生原因となっていた。また、電
気接続箱を車体に固定した後でも、電気接続箱に対する
各種コネクタの挿抜作業においても同様の反り応力が生
じ、ケースの亀裂等が問題となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消するためになされたものであり、その目的は、電
気接続箱の取り付け等に際して、電気接続箱を構成する
ケースの変形や亀裂を未然に防止し得る補強構造を備え
た電気接続箱を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載の発明は、基体としての第1ケースに第2ケ
ースを嵌着してなる電気接続箱であって、前記第1ケー
スの両側壁には当該電気接続箱の被取付物への取り付け
に供される一対の取付腕部が突設されるとともに、前記
第2ケースの両側部には前記一対の取付腕部に対応する
一対の補強手段が設けられており、前記補強手段の各々
は前記第1ケースの各側壁を挟むように前記第2ケース
の側部から突設されてなることをその要旨とする。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、基体(第
1ケース)を反り返らせるような応力が生じた場合で
も、第2ケースに設けられた一対の補強手段が第1ケー
スの各側壁から伝達される当該反り応力を受け止め、第
1ケースの反り返りを規制するように作用する。換言す
れば、一対の補強手段は前記反り応力を第1及び第2の
二つのケースで負担することを可能とするものである。
このため、反り応力に対する剛性が電気接続箱全体とし
て高められることになり、基体(第1ケース)の湾曲変
形や亀裂が未然に防止される。
【0008】請求項2に記載の電気接続箱は、前記第2
ケースの両側部の各々に設けられた補強手段が、前記第
1ケースから突設された前記取付腕部を挟むように配置
された二つの補強リブから構成されることをその要旨と
する。
【0009】請求項3に記載の電気接続箱は、前記補強
リブの各々が、前記第2ケースの側部から水平に突出す
る基部と、その基部の先端から垂直に延びる爪部とを備
えてなることをその要旨とする。
【0010】請求項2及び3に記載の電気接続箱によれ
ば、各補強リブが第1ケースに付与される反り応力を受
け止め、第1ケースの反り返りを確実に規制する。特
に、爪部は、反り応力に基づく第1ケースの側壁からの
押圧力を受け止める。
【0011】請求項4に記載の電気接続箱は、前記補強
リブの基部において、前記第1ケースの側壁と対向する
部位が丸みを帯びて形成されていることをその要旨とす
る。かかる形状は補強リブ自体の強度を高め、第1ケー
スの側壁からの押圧力に屈して補強リブが破損する事態
を防止する。
【0012】請求項5に記載の電気接続箱は、基体とし
ての第1ケースに第2ケースを嵌着してなる電気接続箱
であって、前記第1ケースの側部に設けられた取付部材
収容体と、前記取付部材収容体に収容される取付部材
と、前記取付部材は当該電気接続箱の被取付物への取り
付けに供されることと、前記第1ケース及び第2ケース
の側部に設けられた補強手段とを備えたことをその要旨
とする。
【0013】請求項5に記載の電気接続箱によれば、基
体(第1ケース)を反り返らせるような応力が生じた場
合でも、第1ケース及び第2ケースに設けられた補強手
段が第1ケースの各側壁から伝達される当該反り応力を
受け止め、第1ケースの反り返りを規制するように作用
する。換言すれば、前記補強手段は前記反り応力を第1
及び第2の二つのケースで負担することを可能とするも
のである。このため、反り応力に対する剛性が電気接続
箱全体として高められることになり、基体(第1ケー
ス)の湾曲変形や亀裂が未然に防止される。
【0014】請求項6に記載の電気接続箱は、請求項5
に記載の電気接続箱において、前記補強手段は、前記第
2ケースの側部から突設された嵌合爪と、前記第1ケー
スにおける前記嵌合爪に対応する位置に設けられた嵌合
凹部とから構成されることをその要旨とする。
【0015】請求項6に記載の電気接続箱によれば、前
記反り応力が第1及び第2の二つのケースで負担される
とともに、第1ケース及び第2ケースの組み付けの際
に、確実に位置決めされる。
【0016】請求項7に記載の電気接続箱は、請求項5
または請求項6に記載の電気接続箱において、前記取付
部材収容体は、前記取付部材を係止した状態に保持する
保持機構を設けた挿入孔と、前記挿入孔に係止保持され
た取付部材を係止保持状態から開放する開放機構とを備
えたことをその要旨とする。
【0017】請求項7に記載の電気接続箱によれば、取
付部材は取付部材収容体に確実に保持される。また、取
付部材は取付部材収容体から容易に取り外される。請求
項8に記載の電気接続箱は、請求項7に記載の電気接続
箱において、前記取付部材は、前記取付部材収容体に設
けられた保持機構に係合する係合孔と、前記電気接続箱
の被取付物への取り付けに供される取付部とを備えたこ
とをその要旨とする。
【0018】請求項8に記載の電気接続箱によれば、電
気接続箱は取付部材を介して被取付物へ取り付けられ
る。なお、以下に述べる発明の実施の形態において、特
許請求の範囲または課題を解決するための手段に記載の
「第1ケース」は、ロアケース10,61によって構成
される。「第2ケース」は、アッパーケース20,62
によって構成される。「被取付物」は、車体内部に設け
られた電気接続箱収容部(図示略)によって構成され
る。「取付部材」は、ブラケット49によって構成され
る。「保持機構」及び「開放機構」は、ブラケット収容
体42に設けられた外面部44、切欠凹部44a,44
b、連結部45、可撓側片46、係合突起46bによっ
て構成される。「取付部」は、ブラケット49に設けら
れたボルト挿入孔49cによって構成される。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明の第1実施形態に従う自
動車用の電気接続箱を図1〜図5を参照しつつ詳細に説
明する。
【0020】図1に示すように電気接続箱は、ロアケー
ス10と、アッパーケース20とを備えている。ロアケ
ース10には、その両側壁11a及び前後壁11bによ
ってアッパーケース20の底部21を嵌合的に受け入れ
る浅い凹部12が区画形成されている。ロアケース10
の左右両側壁11aからは、車体への取り付けに供され
る一対の取付腕部13が突設されている。この二つの取
付腕部13は、ロアケース10の長手方向に延びる軸線
C上にほぼ位置するように配置されている。図4に示す
ように、左右の各取付腕部13は、電気接続箱の車体内
壁への取り付け作業の利便を考慮して、鉛直線に対し傾
斜している。なお、各取付腕部13にはボルト挿通孔1
3aが形成されている。また、ロアケース10の前後壁
11bの各々のほぼ中央には、その前後壁を貫通する係
止孔14が形成されている。
【0021】図1及び図3に示すように、アッパーケー
ス20には、上方に開口した複数の電子部品収納室22
(本実施形態では八つ)が区画形成されている。アッパ
ーケース20の底部21の前後壁にはそれぞれ、係止爪
24が突設されている。アッパーケース20の底部21
がロアケース10の凹部12に嵌められた場合に、各係
止爪24がロアケース10の係止孔14の上壁に係合す
ることで、上下両ケース10,20のロックが達成され
る。
【0022】アッパーケース20の左右両側部25から
は、合計4個の略逆L字状の補強リブ23(23A,2
3B,23C,23D)が外方向に突設されている。左
側の二つの補強リブ23A及び23B、並びに、右側の
二つの補強リブ23C及び23Dはそれぞれ、組み付け
時のロアケース10の軸線Cを挟んで対称となり、か
つ、各補強リブから軸線Cまでの距離L1が互いに等し
くなるように位置決めされている。こうして、左側の二
つの補強リブ23A及び23Bによって左側の補強手段
が構成され、また、右側の二つの補強リブ23C及び2
3Dによって右側の補強手段が構成される。即ち、この
アッパーケース20は、その左右両側部25に突設され
た一対の補強手段を備えている。
【0023】図5は、左側の補強リブ23Aとそれに対
応するロアケース側壁11aとの関係を拡大して示す。
この補強リブ23Aは、アッパーケース20の側部25
から水平に外方向へ突出する基部31と、その基部の先
端から垂直下方に延びる爪部32とを有している。基部
31の下側面33、即ち、ロアケース側壁11aと対向
する部位は、半円形状に丸みを帯びて形成されている。
この形状に対応して、ロアケース側壁11aの上端部も
面取りがなされるとともに丸みを帯びて形成されてい
る。上下両ケース10,20の相互嵌着により、ロアケ
ース側壁11aが、アッパーケース20の側壁部25と
爪部32との間に入り込む。結果として、補強リブ23
Aの爪部32がロアケース側壁11aを側壁部25との
間に挟み込む形となる。なお、残りの三つの補強リブ2
3B,23C,23Dも、図5に示す補強リブ23Aと
同様の構造を有している。
【0024】さて、本第1実施形態についての特徴的な
作用及び効果を以下に列挙する。 (イ)本第1実施形態の電気接続箱によれば、電気接続
箱の車体へのボルト締め作業に際してロアケース10を
反り返らせるような応力が生じた場合でも、左右一対の
補強手段(補強リブ)がロアケース10の反りを規制す
る。即ち、各補強リブ23がロアケース10にかかる反
り応力を受け止めてアッパーケース20へも伝達するた
め、当該反り応力を上下二つのケースで負担することに
なる。故に、ロアケース単独で反り応力を負担する場合
に比して、電気接続箱全体として反り応力に対する剛性
が高まる。結果として、従来の電気接続箱にありがちな
ロアケースの湾曲変形や破損(亀裂の発生)という事態
が未然に防止される。
【0025】(ロ)電気接続箱に対するコネクタの挿抜
作業時においても、ロアケース10の各取付腕部13に
は前記と同様の反り応力がかかることから、本発明の補
強リブは挿抜作業時におけるケースの破損防止にも役立
つ。従来技術の欠点として指摘した反り応力によるロア
ケースの湾曲変形や破損は、特に、軸線方向Cにおける
箱長が7〜15cm程度の小型及び中型の電気接続箱に
おいて顕著である。故に、このような小型及び中型の電
気接続箱に本発明を適用することで、本発明に特有の効
果をいかんなく発揮することができる。
【0026】(ハ)各補強リブ23における基部31の
下側面33は丸みを帯びて形成されている。このため、
補強リブ自体の強度が高められ、ロアケース側壁11a
からの押圧力に屈して補強リブが破損するという事態が
防止される。
【0027】(ニ)上記四つの補強リブ23A,23
b,23C,23Dはロアケース10に対するアッパー
ケース20の位置決めにも役立つ。このため、電気接続
箱の組立作業の効率が改善されるという副次的効果があ
る。
【0028】(ホ)補強リブ23はアッパーケース20
の外側に突出形成されており、電気接続箱内部の空き容
積を狭めることがない。即ち、補強リブの形成によって
電気接続箱内での回路配策の自由度が損なわれることは
ない。
【0029】なお、本発明は上記第1実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば次のような態様にて実施する
ことも可能である。 (a)図6に示すように、二つの補強リブ23A,23
Bをより取付腕部13に接近させて配置すること、即
ち、ロアケース10の軸線Cからの距離L2を距離L1
よりも小さくする設定すること(L2<L1)。
【0030】(b)図7に示すように、各補強リブ23
A,23Bの幅を、ロアケース10の幅方向に沿ってよ
り広く設定すること。 上記(a)及び(b)の設計によれば、本発明が企図す
る補強リブによる補強効果がより一層高められる。
【0031】(第2実施形態)以下、本発明の第2実施
形態に従う自動車用の電気接続箱を図8〜図10を参照
しつつ詳細に説明する。但し、以下の実施形態の構成等
において、上述した第1実施形態と同等である部材等に
ついては同じ符号を付してその説明を省略する。
【0032】図8は、本第2実施形態における電気接続
箱の平面図を示したものである。図9は、本第2実施形
態における電気接続箱の要部分解斜視図を示したもので
ある。図10は、図8におけるA−A線断面図におい
て、アッパーケース62を外した状態(ロアケース61
単体の状態)を示したものである。
【0033】本第2実施形態の電気接続箱は、ロアケー
ス61と、アッパーケース62とを備えている。ロアケ
ース61には、その両側壁63a及び前後壁63bによ
ってアッパーケース62の底部64を嵌合的に受け入れ
る凹部65が区画形成されている。ロアケース61の側
壁63aの片側には取付腕部41が形成され、その取付
腕部41にはボルト挿入孔41aが形成されている。図
8に示すように、側壁63aの取付腕部41が形成され
ていない側には2つのブラケット収容体42が形成さ
れ、両前後壁63bにはそれぞれ1つずつのブラケット
収容体42が形成されている。また、アッパーケース6
2は、第1実施形態と同様に電子部品収納室22を備え
ている。
【0034】各ブラケット収容体42は断面略四角形状
に形成され、各壁63a,63bにそれぞれ一体形成さ
れている。また、ブラケット収容体42は、上面から鉛
直下方向に延びる挿入孔43と、ブラケット収容体の輪
郭をなす外面部44とにより構成されている。外面部4
4には、ロアケース61の底面の延長上にあたる位置
で、ブラケット収容体42の幅方向を3等分する位置を
始点として、鉛直上方向に延びる2つの切欠凹部44a
と、鉛直下方向に延びる切欠凹部44bとがそれぞれ形
成されている。これにより、各切欠凹部44a,44b
によって区画された始点部には、連結部45が形成され
る。また、外面部44には、各切欠凹部44a,44b
によって区画された可撓側片46が形成される。つま
り、可撓側片46は、連結部45によって外面部44に
連結された状態に形成される。図10に示すように、可
撓側片46には、その表面下端に押ボタン46aが一体
形成され、内面上端に係合突起46bが一体形成されて
いる。
【0035】ブラケット49は、鋼板をプレス加工する
ことにより略L字状に形成されている。そして、ブラケ
ット49の一端にはテーパ状のテーパ部49aが形成さ
れ、その同一面の略中央には可撓側片46の係合突起4
6bと係合可能な係合孔49bが形成されている。ま
た、ブラケット49において、テーパ部49a及び係合
孔49bが形成されていない面の略中央にはボルト挿入
孔49cが形成されている。そして、車体内部に設けら
れた電気接続箱収容部(図示略)には、取付腕部41の
ボルト挿入孔41aに対応する位置と、各ブラケット4
9のボルト挿入孔49cに対応する位置とにボルト締結
部が設けられている。
【0036】また、図8に示すように、ロアケース61
において、側壁63aに形成された各ブラケット収容体
42の内隣には1つずつの嵌合凹部47がそれぞれ形成
され、両前後壁63bに形成された各ブラケット収容体
42の両隣には1つずつの嵌合凹部47がそれぞれ形成
されている。そして、アッパーケース62における各嵌
合凹部47に対応する位置には、鉤状の嵌合爪48がそ
れぞれ形成されている。各嵌合凹部47は、それぞれ対
応する各嵌合爪48と嵌合可能に形成されている。
【0037】次に、以上のように構成された電気接続箱
の使用方法について、図9及び図10にしたがって説明
する。まず、ロアケース61とアッパーケース62とを
重ね合わせる。すると、鉤状の各嵌合爪48は各嵌合凹
部47にそれぞれ嵌合される。
【0038】次に、ブラケット49を挿入孔43へ挿入
する。このとき、ブラケット49のテーパ面49aが形
成されている面を挿入する。すると、可撓側片46は、
その内面に形成された係合突起46bがブラケット49
によって押圧されるため、連結部45を支点にした可撓
変形を生じる。そして、ブラケット49を所定位置まで
挿入すると、ブラケット49に形成された係合孔49b
は係合突起46bと係合する。したがって、ブラケット
49はブラケット収容体42内に抜け出し不能な状態に
保持される。同様にして、各ブラケット収容体42に対
してそれぞれブラケット49を装着する。
【0039】さて、以上の組付が完了した電気接続箱
を、車体内部に設けられた電気接続箱収容部へ取り付け
る際には、取付腕部41に形成されたボルト挿入孔41
aと、各ブラケット49に形成されたボルト挿入孔49
cとへボルト(図示略)を挿入する。そして、そのボル
トを電気接続箱収容部のボルト締結部に螺着させること
により、電気接続箱を電気接続箱収容部に固定する。
【0040】したがって、各壁63a,63bにおける
ブラケット収容体42の形成位置は、ブラケット49を
装着した際に、ブラケット49のボルト挿入孔49cと
電気接続箱収容部のボルト締結部とが正確に対応するよ
うに設定しておく必要がある。
【0041】また、ブラケット収容体42からブラケッ
ト49を取り外すには、可撓側片46に形成された押ボ
タン46aを押す。すると、可撓側片46は、連結部4
5を支点にしたシーソー作用による可撓変形を生じる。
このため、可撓側片46の係合突起46bは、ブラケッ
ト49の係合孔49bとの係合状態から解除される。そ
の結果、ブラケット収容体42からブラケット49を引
き抜くことが可能になる。したがって、電気接続箱収容
部に電気接続箱を装着した状態から電気接続箱を取り外
す際には、ブラケット49を電気接続箱収容部にボルト
締結した状態のまま、押ボタン46aを押してブラケッ
ト収容体42とブラケット49との係合状態を解除し、
ブラケット49から電気接続箱を引き抜けばよい。
【0042】続いて、本第2実施形態についての特徴的
な作用及び効果を以下に列挙する。 (ヘ)電気接続箱の車体へのボルト締め作業に際してロ
アケース61を反り返らせるような応力が生じた場合で
も、各嵌合凹部47及び嵌合爪48が補強手段となり、
ロアケース61の反りを規制する。即ち、各嵌合爪48
がロアケース61にかかる反り応力を受け止めてアッパ
ーケース62へも伝達するため、当該反り応力を上下二
つのケースで負担することになる。しかも、各嵌合凹部
47及び嵌合爪48は、反り応力が集中するブラケット
収容体42の近隣に位置するため、反り応力の大部分を
上下二つのケースで負担することになる。したがって、
第1実施形態の上記(イ)と同様の効果を得ることがで
きるとともに、各嵌合凹部47及び嵌合爪48の形成個
数を最小限に抑えることができる。
【0043】(ト)各嵌合凹部47及び嵌合爪48は、
ロアケース61に対するアッパーケース62の位置決め
にも役立つ。したがって、第1実施形態の上記(ニ)と
同様の効果を得ることができる。
【0044】(チ)各嵌合爪48はアッパーケース62
の外側に突出形成されている。したがって、第1実施形
態の上記(ホ)と同様の効果を得ることができる。 (リ)ブラケット収容体42からブラケット49を取り
外す作業は、可撓側片46のシーソー作用を利用して行
われる。このとき、可撓側片46に設けられた押ボタン
46aを押すことによってブラケット49の係合孔49
bとブラケット収容体42の係合突起46bとの係合状
態の解除が行われる。したがって、ブラケット収容体4
2からブラケット49を容易に取り外すことができる。
また、ブラケット収容体42へブラケット49を取り付
ける作業は、ブラケット49をブラケット収容体42に
設けられた挿入孔43へ挿入することにより行われる。
このとき、係合孔49bと係合突起46bとが係合し、
ブラケット49はブラケット収容体42に対して抜け出
し不能な状態に保持される。したがって、ブラケット4
9をブラケット収容体42に容易かつ確実に取り付ける
ことができる。
【0045】(ヌ)電気接続箱収容部から電気接続箱を
取り外す作業は、ブラケット収容体42とブラケット4
9との係合状態を解除し、ブラケット49から電気接続
箱を引き抜くことによって行われる。このとき、ブラケ
ット49は電気接続箱収容部のボルト締結部に締結され
たままである。そのため、再び電気接続箱を電気接続箱
収容部に装着する際には、電気接続箱の各ブラケット収
容体42をブラケット49に装着し、ブラケット49の
係合孔49bとブラケット収容体42の係合突起46b
とを係合させればよい。したがって、電気接続箱の取り
外し及び取り付けを行う際に、ブラケット49と電気接
続箱収容部とに締結されたボルトを取り外す必要がな
い。そのため、電気接続箱の取り外し及び取り付け作業
を容易に行うことが可能になり、電気接続箱の取り替え
等におけるメンテナンス作業の煩雑化を防止することが
できる。
【0046】(ル)電気接続箱を、電気接続箱収容部の
形状やスペースが異なる車種へ適応させる際に、電気接
続箱の形状を変更する必要がない。つまり、車体内部の
電気接続箱収容部のボルト締結部とブラケット収容体4
2との接続をブラケット49により行うため、ブラケッ
ト49の形状を任意に変更するだけで、電気接続箱収容
部の形状やスペースに対応させることができる。したが
って、電気接続箱の多車種への適応を容易に行うことが
できるとともに、製造コストを削減することができる。
また、電気接続箱収容部に電気接続箱を取り付ける際に
使用するボルトの変更に対しても、ブラケット49に形
成するボルト挿入孔49cの形状を変更すれば済む。
【0047】なお、本発明は上記第2実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば次のような態様にて実施する
ことも可能であり、その場合でも上記第2実施形態と同
様の作用及び効果を得ることができる。
【0048】(c)各ブラケット収容体42の数や形成
位置、または、嵌合凹部47及び嵌合爪48の数や形成
位置を、各車種の電気接続箱収容部の形状やスペースに
合わせて変更する。このようにすれば、本発明の電気接
続箱における多車種への適応範囲をより広くすることが
できる。
【0049】(d)各嵌合凹部47及び嵌合爪48を、
側壁63a及び前後壁63bの任意の位置に多数設け
る。このようにすれば、電気接続箱の車体へのボルト締
め作業に際してロアケース61を反り返らせるような応
力が生じた場合でも、前記(ヘ)と同様に、複数の嵌合
凹部47と嵌合爪48とが補強手段となり、ロアケース
61の反りを規制する。したがって、嵌合凹部47及び
嵌合爪48をブラケット収容体42の近隣に設けなくて
も、ロアケース61の反り応力によるロアケース61の
変形をより強固に防止できる。また、電気接続箱を多車
種へ適応する際にブラケット収容体42の形成位置の変
更が必要な場合には、ブラケット収容体42の形成位置
のみを変更すればよく、各嵌合凹部47及び嵌合爪48
を、その変更に合わせて形成し直す必要がない。
【0050】なお、本明細書で言う「電気接続箱」と
は、各種の電気回路や電子部品を収納してこれらをワイ
ヤーハーネスその他の配線類に接続すべく設けられた介
在的存在のあらゆる態様を意味するものであり、いわゆ
るジャンクションブロックに限定されるものではない。
【0051】以上、各実施形態について説明したが、各
実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想につい
て、以下にそれらの効果とともに記載する。 (1)請求項7に記載の電気接続箱において、前記保持
機構及び開放機構は、前記取付部材収容体の外面部に設
けられた切欠凹部と、前記切欠凹部により形成された連
結部と、係合突起を備えた可撓側片とを備え、前記可撓
側片は前記連結部により前記外面部と連結される電気接
続箱。
【0052】このようにすれば、取付部材の取り付け及
び取り外しを容易に行うことができる。 (2)請求項8に記載の電気接続箱において、前記取付
部はボルト挿入孔を備えた電気接続箱。
【0053】このようにすれば、ボルトを締結すること
により、前記取付部を前記被取付物へ確実に取り付ける
ことができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜8のい
ずれか1項に記載の発明によれば、電気接続箱の取り付
け等に際して、電気接続箱を構成するケースの変形や亀
裂を未然に防止することができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の電気接続箱を分解して示す正面
図。
【図2】第1実施形態の電気接続箱の組み立て状態での
正面図。
【図3】第1実施形態の電気接続箱の組み立て状態での
平面図。
【図4】第1実施形態の電気接続箱の組み立て状態での
左側面図。
【図5】第1実施形態の要部たる補強リブを拡大して示
す部分断面図。
【図6】第1実施形態の補強リブ配置の別例を示す部分
平面図。
【図7】第1実施形態の補強リブ形状の別例を示す部分
平面図。
【図8】第2実施形態の電気接続箱の組み立て状態での
平面図。
【図9】第2実施形態の電気接続箱の要部構成を示す分
解斜視図。
【図10】図8におけるA−A線断面図。
【図11】従来の電気接続箱の組み立て状態での正面
図。
【符号の説明】
10…第1ケース(基体)としてのロアケース、11a
…ロアケースの側壁、13…取付腕部、20…第2ケー
スとしてのアッパーケース、21…底部、23A,23
B,23C,23D…補強手段を構成する補強リブ、2
5…アッパーケースの側部、31…基部、32…爪部、
33…下側面、41…取付腕部、42…ブラケット収容
体、43…挿入孔、44…外面部、44a,44b…切
欠凹部、45連結部、46…可撓側片、46b…係合突
起、47…嵌合凹部、48…嵌合爪、49…ブラケッ
ト、49b…係合凹部、49c…ボルト挿入孔、61…
ロアケース、62…アッパーケース、C…軸線。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体としての第1ケースに第2ケースを
    嵌着してなる電気接続箱であって、前記第1ケースの両
    側壁には当該電気接続箱の被取付物への取り付けに供さ
    れる一対の取付腕部が突設されるとともに、前記第2ケ
    ースの両側部には前記一対の取付腕部に対応する一対の
    補強手段が設けられており、前記補強手段の各々は前記
    第1ケースの各側壁を挟むように前記第2ケースの側部
    から突設されてなる電気接続箱。
  2. 【請求項2】 前記第2ケースの両側部の各々に設けら
    れた補強手段は、前記第1ケースから突設された前記取
    付腕部を挟むように配置された二つの補強リブから構成
    される請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 【請求項3】 前記補強リブの各々は、前記第2ケース
    の側部から水平に突出する基部と、その基部の先端から
    垂直に延びる爪部とを備えてなる請求項2に記載の電気
    接続箱。
  4. 【請求項4】 前記補強リブの基部において、前記第1
    ケースの側壁と対向する部位は丸みを帯びて形成されて
    いる請求項3に記載の電気接続箱。
  5. 【請求項5】 基体としての第1ケースに第2ケースを
    嵌着してなる電気接続箱であって、前記第1ケースの側
    部に設けられた取付部材収容体と、前記取付部材収容体
    に収容される取付部材と、前記取付部材は当該電気接続
    箱の被取付物への取り付けに供されることと、前記第1
    ケース及び第2ケースの側部に設けられた補強手段とを
    備えた電気接続箱。
  6. 【請求項6】 前記補強手段は、前記第2ケースの側部
    から突設された嵌合爪と、前記第1ケースにおける前記
    嵌合爪に対応する位置に設けられた嵌合凹部とから構成
    される請求項5に記載の電気接続箱。
  7. 【請求項7】 前記取付部材収容体は、前記取付部材を
    係止した状態に保持する保持機構を設けた挿入孔と、前
    記挿入孔に係止保持された取付部材を係止保持状態から
    開放する開放機構とを備えた請求項5または請求項6に
    記載の電気接続箱。
  8. 【請求項8】 前記取付部材は、前記取付部材収容体に
    設けられた保持機構に係合する係合孔と、前記電気接続
    箱の被取付物への取り付けに供される取付部とを備えた
    請求項7に記載の電気接続箱。
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KR100700049B1 (ko) 2005-12-30 2007-03-29 경신공업 주식회사 정션박스의 보강구조

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