JPH10139750A - メタクリロニトリルの製造方法 - Google Patents

メタクリロニトリルの製造方法

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JPH10139750A
JPH10139750A JP8304463A JP30446396A JPH10139750A JP H10139750 A JPH10139750 A JP H10139750A JP 8304463 A JP8304463 A JP 8304463A JP 30446396 A JP30446396 A JP 30446396A JP H10139750 A JPH10139750 A JP H10139750A
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JP
Japan
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reaction
ammonia
man
zsm
catalyst
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Withdrawn
Application number
JP8304463A
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English (en)
Inventor
Hajime Kachi
元 加地
Hiroshi Ishida
浩 石田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10139750A publication Critical patent/JPH10139750A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いが容易で工業的に安価な原料を用い
て、簡単な反応装置でメタクリロニトリルを高収率で得
ることができる新規な直接合成法を提供する。 【解決手段】 メタクリル酸エステルとメタクリル酸エ
ステルより過剰量のアンモニアを、リン酸硼素などの固
体酸触媒存在下、反応温度280〜500℃の範囲で反
応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタクリル酸エス
テルとアンモニアを原料とするメタクリロニトリル(以
下、MANと略記する)の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、MANのような反応性の高い
アクリル性の2重結合を有する化合物は、厳しい反応条
件下では重合や分解が激しく高い収率で生成物を得るこ
とは困難である。従来、MANの製造方法はいくつか知
られている。その一つとして、プロピオニトリルとホル
ムアルデヒドを反応させてMANを得る反応がある(米
国特許第2386586号明細書)。しかしながら、こ
の反応においては反応を円滑に進めるために過剰量のプ
ロピオニトリルを用いなければならず、MANとプロピ
オニトリルが同じニトリル化合物であり沸点も近いた
め、最終的にMANを得るためには未反応のプロピオニ
トリルとの分離操作が困難である。
【0003】また、メタクリル酸アミドとメタノールを
原料とするMANとメタクリル酸メチルの合成例が米国
特許第4161609号明細書に開示されているが、メ
タクリル酸メチルが主生成物であり、MANの合成法と
しては収率も低く好ましいものではない。さらに原料で
あるメタクリル酸アミドを得るためには、取り扱いに特
別な注意が必要なアセトンシアンヒドリンより加水分
解、中和の2段階の反応を経なければならず、工業的に
安価に得ることは困難である。
【0004】また、α−オキシカルボン酸アミドを原料
として脱水反応させてMANと2分子の水を作る方法が
特開平3−220166号公報に開示されているが、α
−オキシカルボン酸アミドを得るためには、取り扱いに
特別な注意が必要なアセトンシアンヒドリンを原料とし
て加水分解の反応を経なければならず、工業的に安価に
得ることは困難である。また、アセトンシアンヒドリン
を加水分解しているためMANを得るためには2分子脱
水が必要である。
【0005】以上より、従来の技術では入手しやすく取
り扱いの容易な原料を用いて、簡単な反応装置でMAN
を得る方法は知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、取り扱いが
容易で安価なメタクリル酸エステルとアンモニアを原料
として、簡単な反応装置でMANを得ることができる新
規な直接合成法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の通りの
ものである。 (1)メタクリル酸エステルとメタクリル酸エステルよ
り過剰量のアンモニアを固体酸触媒存在下、反応温度2
80〜500℃の範囲で反応させることを特徴とするM
ANの製造方法。 (2)固体酸触媒が、リン酸塩またはゼオライトである
ことを特徴とする上記1記載のMANの製造方法。 (3)リン酸塩が、リン酸硼素であることを特徴とする
上記2記載のMANの製造方法。 (4)ゼオライトが、H−ZSM−5またはH−ZSM
−11であることを特徴とする上記2記載のMANの製
造方法。 (5)メタクリル酸エステルが、メタクリル酸メチルで
あることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載のM
ANの製造方法。 (6)アンモニアが、メタクリル酸エステルに対して1
〜8倍モルであることを特徴とする上記1〜5のいずれ
かに記載のMANの製造方法。
【0008】以下、本発明につき詳述する。本発明に使
用される固体酸触媒とは、反応温度において陽子供与体
または電子受容体として働く固体をいう。例えば、酸性
白土のような天然に産する粘土鉱物、アルカリ金属イオ
ンを2〜3価の金属イオン、プロトンやアンモニウムイ
オンで交換したゼオライト、シリカとアルミナの種々の
組成比のシリカアルミナ及びアルミナ、通常の酸を担体
に付着させた固形化酸、リン酸塩、酸化バナジウムV 2
5 などの無機化合物が挙げられる。好ましくは、リン
酸塩触媒あるいはゼオライト触媒が用いられる。さら
に、リン酸塩触媒としてはリン酸硼素触媒が、ゼオライ
ト触媒としてはH−ZSM−5またはH−ZSM−11
が好ましく用いられる。ここで、H−ZSM−5、H−
ZSM−11とは、どちらも10員環の三次元構造を有
するペンタシル型のゼオライトである。
【0009】また、これらの固体酸触媒は、一般的に公
知の活性炭、シリカ、シリカアルミナ、アルミナなどの
担体に混練法、浸漬法など公知の方法で担持してもよ
い。また、これら固体酸触媒を二種以上併用してもよ
い。本発明の方法で使用されるメタクリル酸エステルと
しては、反応温度で気体になるものであれば何でもよい
が、反応時の取り扱いや原料の入手の容易さからメタク
リル酸メチルが最適である。
【0010】本発明で用いるアンモニアは、メタクリル
酸エステルに対して過剰量存在していればよいが、通
常、メタクリル酸エステルに対してモル比で1〜8倍量
の範囲である。1未満では反応が十分に進行せず、8を
越えると工業的に行う場合アンモニアのリサイクル量が
多くなるために経済的ではない。反応温度は、280℃
〜500℃の範囲、好ましくは300℃〜480℃の範
囲、さらに好ましくは300℃〜450℃の範囲であ
る。反応温度が250℃より低いと反応速度が遅く実際
的ではなく、また、500℃より高いと原料及び生成物
の分解や重合が激しくなり好ましくない。
【0011】反応物質と触媒の接触時間は、触媒、反応
温度などの反応条件により広い範囲で変化させることが
できるが、通常0.5〜360秒の範囲である。反応圧
力は、常圧、加圧あるいは減圧のいずれでもよい。本発
明の方法において、反応物質は固体酸触媒と気相で接触
させて反応を行う。気相で接触させることで、反応性の
高いアクリル性の2重結合の副反応を防ぐことが出来
る。接触させる方式は、固定床方式、流動床方式あるい
は移動床方式など任意の方式で実施できる。
【0012】混合方式は、分散板の使用などの一般的に
知られている方法で行うことができる。また、反応を行
う際に、必要により、窒素、水蒸気、炭酸ガスなどの不
活性ガスを同伴させてもよい。接触反応後、冷却して得
られた反応液から、一般に公知の蒸留、精留、抽出など
の方法でMANを分離取得する。
【0013】次に、本発明の好適な実施態様の一例を図
1に従って説明する。メタクリル酸エステル導入口1よ
りメタクリル酸エステルを、アンモニア(及び不活性ガ
ス)導入口2よりアンモニア、及び必要により不活性ガ
スを供給する。これらはディクソンパッキング7で予熱
され、触媒8上に供給される。得られた反応物は冷却コ
ンデンサー9で冷却され、トラップで回収される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の方法を実施例でさ
らに具体的に説明する。
【0015】
【実施例1】リン酸硼素をγーアルミナに担持した触媒
5gを内径18mmの硬質ガラス製反応管4の触媒充填
部8に充填し、その上部7にディクソンパッキングを5
g充填して原料蒸発部として、400℃に保持された電
気炉5に固定した。窒素ガスを60cc/分の速度で、
アンモニアガスを38cc/分の速度で導入口2に流
し、メタクリル酸メチルを2.5g/時間の速度で導入
口1に供給した。この際、メタクリル酸メチルに対する
アンモニアのモル比は約4となる。
【0016】触媒層8を出たガスを反応管下部に接続し
たトラップ10で冷却凝縮させ、ガスクロマトグラフ法
で分析した。原料メタクリル酸メチルに対するMANの
収率は78%であった。脱水排出操作は容易であった。
【0017】
【実施例2】触媒としてH−ZSM−5を用い、反応温
度を450℃とした以外は実施例1と同様にして反応を
行った。MANの収率は72%であった。脱水排出操作
は容易であった。
【0018】
【比較例1】反応温度を250℃とした以外は実施例1
と同様にして反応を行った。MANの収率は35%であ
った。
【0019】
【比較例2】触媒を用いない以外は実施例1と同様にし
て反応を行った。MANは得られず、未反応のメタクリ
ル酸メチルが86%回収された。
【0020】
【比較例3】アンモニアガスを5cc/分の速度で供給
した以外は実施例1と同様にして反応を行った。MAN
の収率は32%であった。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法により、取り扱いが容易で
安価なメタクリル酸エステルとアンモニアを原料とし
て、簡単な反応装置でMANを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の一例の概念図である。
【符号の説明】
1 メタクリル酸エステル導入口 2 アンモニア(及び不活性ガス)導入口 3 温度コントローラー 4 反応管 5 電熱炉 6 鞘管及び温度計 7 ディクソンパッキング 8 触媒 9 冷却コンデンサー 10 トラップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸エステルとメタクリル酸エ
    ステルより過剰量のアンモニアを固体酸触媒存在下、反
    応温度280〜500℃の範囲で反応させることを特徴
    とするメタクリロニトリルの製造方法。
  2. 【請求項2】 固体酸触媒が、リン酸塩またはゼオライ
    トであることを特徴とする請求項1記載のメタクリロニ
    トリルの製造方法。
  3. 【請求項3】 リン酸塩が、リン酸硼素であることを特
    徴とする請求項2記載のメタクリロニトリルの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 ゼオライトが、H−ZSM−5またはH
    −ZSM−11であることを特徴とする請求項2記載の
    メタクリロニトリルの製造方法。
  5. 【請求項5】 メタクリル酸エステルが、メタクリル酸
    メチルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のメタクリロニトリルの製造方法。
  6. 【請求項6】 アンモニアが、メタクリル酸エステルに
    対して1〜8倍モルであることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載のメタクリロニトリルの製造方法。
JP8304463A 1996-11-15 1996-11-15 メタクリロニトリルの製造方法 Withdrawn JPH10139750A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010209011A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Koei Chem Co Ltd 脂肪族ニトリルの製造方法

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Effective date: 20040203