JPH10139141A - 廃瓶類の回収設備における廃瓶類の整列装置 - Google Patents

廃瓶類の回収設備における廃瓶類の整列装置

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JPH10139141A
JPH10139141A JP30045096A JP30045096A JPH10139141A JP H10139141 A JPH10139141 A JP H10139141A JP 30045096 A JP30045096 A JP 30045096A JP 30045096 A JP30045096 A JP 30045096A JP H10139141 A JPH10139141 A JP H10139141A
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JP
Japan
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waste
conveyors
bottles
conveyor
waste bottles
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JP30045096A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Arakawa
和明 荒川
Sadahiro Takeda
禎宏 武田
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Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃瓶類の一列整列をスムースに行う。 【解決手段】 対のコンベア41a、41b……からな
るV字状断面の搬送路の始端に廃瓶aを送り込んで整列
させる。コンベアは複数段にして、下端側に向かって搬
送速度を早くすれば、乗り移り個所で、前側の廃瓶が早
く送られ、各廃瓶が分離されて間隙が担保される。乗り
移りに段差があれば、廃瓶が上下に重なっていても、動
的アンバランス力によってその重なりを分離できる。最
終段の対のコンベア44a、44bの搬送速度を同じと
すれば、その最終段では廃瓶に速度差による回転力は生
じないため、その整列状態が安定し、その安定状態で色
別検出装置に送られる。対のコンベアの摩擦係数及び走
行速度に差を設けると、両コンベアの搬送速度が異な
り、重なり合った廃瓶の一方は両者のコンベアに接して
いるのに対し、他方は一方のコンベアにのみ接すること
となるため、両廃瓶の搬送度合が異なって両廃瓶は前後
に分離される。すなわち、一列となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガラス瓶、プラ
スチック瓶などの廃瓶回収設備において、その廃瓶類を
選別するための前工程として、その廃瓶類を整列させる
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】資源の節約、有効利用の観点から廃瓶類
を選別回収することが行われている。その廃瓶類を回収
して資源として再利用する際、廃瓶類を色別に選別回収
しなければ、原料として溶解したときに種々の色が混合
して別の色となる不都合が生じる。このため、廃瓶類を
選別回収する際には必らず色別に選別回収する必要があ
る。
【0003】この選別回収設備において、自動的に機械
により行うものとして図1に示すものがある。この設備
では、ガラス瓶の場合、廃瓶類aを受け入れホッパー2
に送り込み、その廃瓶類aは、下部の送り込みコンベア
3によって、カレット(細かなガラス片)cの除去装置
1に送られ、ここで、カレットcが除去されて、整列装
置4に送られる。なお、廃瓶類aはホッパー2を設けず
にコンベア3に直接に送り込まれる場合もある。
【0004】整列装置4では、廃瓶類aが矢印の方向に
一本一本整列されて色別検出装置5のコンベア6上に送
られる。色別検出装置5では、一本一本移動する廃瓶類
aを撮像処理などによって色を識別し、つぎの選別装置
7において、その識別情報に基づき、廃瓶類aを選別し
て所要のバケット7aに収納する。
【0005】このような選別回収設備において、本願発
明に係る廃瓶類の整列装置4の従来例として、平成5年
特許出願公表第502749号公報(公報1)、特開平
7−308640号公報(公報2)等で開示され、図1
2に示すように、対のコンベア4a、4bを相互に内方
下側に傾むけて、V字状断面の搬送路を形成し、両コン
ベア4a、4bの走行速度(矢印)を異ならせたものが
ある。この装置4は、同図実線のごとく、廃瓶類(以
下、廃瓶という)aがその長さ方向を走行方向に傾むけ
て送り込まれた場合、一方のコンベア4bの走行速度が
速いため(矢印の長さ)、その速い側の廃瓶a部分を前
方に早く送り、一点鎖線の状態を経て二点鎖線のごと
く、V字状底部に長さ方向を走行方向として廃瓶aを一
列に整列するとしている。
【0006】また、特開平7−178373号公報(公
報3)には、上記一対のコンベア4a、4bを流れ方向
に複数段にし、その後段のコンベアの速度を前段より早
くした装置が開示されている。この装置は、上述の一列
にされた廃瓶aがその前段から後段に乗り移る際、後段
のコンベアによって早送りされるため、前後の廃瓶aの
間隔があけられるとしている。この列中の廃瓶aが明確
に前後に分離されることは、上述の廃瓶aを一列に整列
することとともに後段の色別検出において重要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図1で示す除去装置4
において、後述の実施形態のもののように、廃瓶aを、
コンベア4a、4bにその長さ方向を走行方向にして送
り込むものがある。このものの場合、図13に示すよう
に、廃瓶aがコンベア4aの幅方向(上下)に重なると
きがあり、このときには、重なった廃瓶aを前後に離す
必要がある。この重なりは大瓶と小瓶との間において生
じ易い。
【0008】図12で示す技術は、公報1においては、
払い落としロータにより対のコンベア4a、4b上には
一本一本を送り込むようになっており、また、公報2に
おいては、2本のコンベアによって対のコンベア4a、
4b上に同様に一本一本送り込むようになっている。す
なわち、両公報1、2の技術では、ロータ、分離コンベ
アによって、図13の重なりを事前に生じないようにし
ている。
【0009】一方、公報3の技術はコンベア4a、4b
に振動を与えることにより、廃瓶aの重なりを解ぐすこ
ととしている。しかし、振動を与えることは、騒音問題
が生じるとともに、コンベア4a、4bの耐久性に問題
が生じ易い。また、振動によって前後に離れていた廃瓶
aが近づく場合もある。
【0010】ところで、公報1、2の技術はコンベア4
a、4bの走行速度を異ならせてその搬送速度(廃瓶a
が実際に動く速度)を異ならせているが、コンベア4
a、4bの走行速度が同じでも、コンベア4a、4bの
搬送面の摩擦係数が異なれば、その差により、コンベア
4a、4bの搬送速度は異なる(後述参照)。
【0011】この発明は、上記従来技術及び摩擦係数が
搬送速度に影響すること等に基づき、廃瓶aの整列を円
滑になし得るようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、対のコンベアを相互に内方
下側に傾むけて、V字状断面の搬送路を形成し、その搬
送路の始端に廃瓶を送り込み、搬送途中において、廃瓶
を、搬送路のV字状底部に位置させるとともにその長さ
方向を搬送方向に整列させる公報1と同様な廃瓶の整列
装置であって、上記対のコンベアの搬送面の摩擦係数
(静摩擦係数)を異ならせて、その摩擦係数の差による
両コンベアの搬送速度の差により、廃瓶を整列するよう
にしたのである。
【0013】このように、摩擦係数によって両コンベア
の搬送速度を異ならせれば、公報1に記載の技術と同様
な廃瓶aの整列作用を行い得る。
【0014】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
発明において、上記対のコンベアの走行速度を異ならせ
るとともに、その速い方のコンベアの搬送面の摩擦係数
を他のコンベアより高くし、その走行速度及び摩擦係数
の差による両コンベアの搬送速度の差により、廃瓶を整
列するようにしたのである。
【0015】一般に、両コンベアの走行速度が大きく異
なると、その両コンベアの搬送面の摩擦係数が同じの場
合、廃瓶がコンベアの幅方向に立ち上がる現像が生じ易
いが、このように、走行速度のみならず、摩擦係数の差
により搬送速度を異ならせると、搬送速度の遅いコンベ
ア側の摩擦力(抵抗力)が低いため、その立ち上がりが
生じにくくなる(図11参照)。
【0016】請求項3記載の発明は、上記廃瓶の整列装
置において、そのコンベア始端に廃瓶をその長さ方向を
搬送方向にして送り込み、その搬送方向に一列に整列さ
せるものであって、上記対のコンベアの搬送面の摩擦係
数を異ならせてその摩擦係数の差による両コンベアの搬
送速度の差により、又は上記対のコンベアの走行速度を
異ならせて、その走行速度の差による両コンベアの搬送
速度の差により、廃瓶を一列に整列するようにしたので
ある。
【0017】このように、廃瓶をその長さ方向を搬送方
向にして送り込み、その搬送方向に一列に整列させるも
のでは、図13に示す廃瓶の上下の重なりが生じ易い
が、摩擦係数、走行速度の差により、両コンベアの搬送
速度が異なり、一方の廃瓶は両者のコンベアに接してい
るのに対し、他方の廃瓶は一方のコンベアにのみ接して
いるため、両廃瓶の搬送度合が異なって、両廃瓶は前後
に分離される。すなわち、一列となる(図8、図9参
照)。
【0018】請求項4記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の発明において、請求項3記載の発明と同様に、
上記対のコンベアの搬送路の始端に廃瓶をその長さ方向
を搬送方向にして送り込むようにしたものである。
【0019】このようにすれば、走行速度、摩擦係数の
差による両コンベアの搬送速度が異なることにより、請
求項3記載発明と同様にして、上下に重なった廃瓶が前
後に分離される。
【0020】上記各請求項記載発明において、上記対の
コンベアを複数段として、その下流に向かって、そのコ
ンベアの搬送速度を速くすることができ(請求項5)、
また、その各コンベアの乗り移りに下方の段差を持たせ
ることもでき(請求項6)、さらに、その最終段の対コ
ンベアは搬送速度を同じとし得る(請求項7)。
【0021】下流側に向かって、搬送速度を速くすれ
ば、その速度の切り換り個所で、前側の廃瓶が速く送ら
れることとなって、各廃瓶が分離されて間隙が担保され
る(図10(a)(c)参照)。また、乗り移りに段差
があれば、廃瓶が上下に重なっていても、動的アンバラ
ンス力によってその重なりを分離できる(図10(b)
参照)。さらに、最終段の対のコンベアの搬送速度を同
じとすれば、その最終段では廃瓶に搬送速度差による回
転力は生じにくいため、その整列状態が安定してその安
定状態で色別検出装置に送られる。このため、その検出
作用も安定する。
【0022】
【発明の実施の形態】この実施形態は、図1に示すよう
に、上述と同様に、廃瓶aを受け入れホッパー2に送り
込み、その下部の送りコンベア3によってカレットcの
除去装置1に送られる。廃瓶aは、受け入れホッパー2
を除去してコンベア3に直接に送り込むこともでき、逆
にコンベア3を取り除いて、ホッパー2から直接に除去
装置1に送り込むこともできる。
【0023】カレットcの除去装置1は、その詳細を図
2乃至図5に示し、図3のごとく、左右一対の無端チェ
ーン11の間に搬送ローラ12……を設けてコンベア1
0を成している。このコンベア10は、図2のごとくフ
レームFの上側両端及び下側一端のスプロケット13、
及びフレームF下側他端の駆動用スプロケット13bに
巻回されており、モータ19により減速機19aを介し
てスプロケット13bが回転すると、矢印の方向に走行
する。図中、13aはスプロケット13の軸受である。
【0024】搬送ローラ12は、図5に示すように、外
周面をウレタンゴム12aで被覆したパイプ12bの両
端に支軸12cを挿入してねじ止めしたものであり、そ
の支軸12cが案内レール14にベアリング型車輪14
aを介して走行自在に支持され、この案内レール14上
を移動する。また、支軸12cの端は軸受15aを介し
てチェーン11に固定の受けキャップ15に支持されて
おり、チェーン11の走行に従い、搬送ローラ12がレ
ール14上を走行する。すなわち、コンベア10が図1
矢印方向に走行する。
【0025】このコンベア10の走行状態において、コ
ンベア3から廃瓶aが送り込まれると、その廃瓶aに混
ざるカレットcは搬送ローラ12間の間隙を容易に通過
できる細かなガラス片であるため、搬送ローラ12間か
ら落下して除去される。この落下したカレットcは排出
シュート18により外部に排出される。
【0026】その排出シュート18の受口18aがコン
ベア10の往路下面全域に臨み(図3参照)、この排出
シュート18は図4のごとくコンベア10の復路を避け
て側方に導出されている。このため、往路の搬送ローラ
12間を通り抜けたカレットcは、排出シュート18に
確実に落下し、復路の搬送ローラ12上に落ちることな
く、装置1の側方に導びかれて、バケットなどに収納さ
れて所要の場所に移される。
【0027】コンベア10の往路上方には図2に示すよ
うにチェーン16がモータ16cによりスプロケット1
6aを介して走行自在に設けられており、このチェーン
16にコンベア1の往路上の各搬送ローラ12の支軸1
2cに固定のスプロケット17が噛み合い、そのチェー
ン16の走行により、図6の矢印のごとく前側に強制回
転する。すなわち、チェーン11よりチェーン16が早
く走行する。なお、チェーン16の走行速度、走行方向
(反矢印方向も含む)は後述の破損片bの詰まり防止効
果を考慮して適宜に選定すればよく、ローラ12の自転
速度及び回転方向は任意である。
【0028】このように、各搬送ローラ12が強制回転
すると、その上の廃瓶aは、いずれの姿勢であれ、図6
(a)に示すように、最も膨出した個所でローラ12に
ほぼ点接触する。このとき、チェーン16の走行によ
り、ローラ12が自転していると、その自転により、同
図(a)のごとくその接点を中心にして矢印のように廃
瓶aは回転し、同図(b)のごとく、ローラ12間に嵌
まる最も安定した状態(並列整列状態)になってコンベ
ア10に搬送される。このため、整列装置4にはそのコ
ンベア40の走行方向に廃瓶aはその長さ方向を向けて
送り込まれる。
【0029】また、コンベア3からは廃瓶aとともに破
損片類bも送り込まれる。破損片類bはカレットcより
は大きなガラス片であるため、図6(c)に示すよう
に、ローラ12間にその破損片類bが挟まる(詰まる)
恐れがあるが、ローラ12の自転による、突き上げなど
によってその姿勢が鎖線のごとく変位されるので、姿勢
が変ってローラ12間を通り抜けたり、ローラ12間に
詰まることなく前方へ搬送される。このため、ローラ1
2間に破損片類bが挟まったままで復路に至ることは極
力少なくなる。
【0030】このようにして、破損片類bやカレットc
が除去され、横方向に整列された廃瓶aは、整列装置4
に送られる。この整列装置4は、図1、図7及び図10
(a)に示すように、対の各コンベア41a、41b、
42a、42b、43a、43b、44a、44b(以
下、総称して40a、40b並びに各段のコンベアを4
1、42、43、44とする、図7参照)を相互に内方
下側に傾むけて、流れ方向に3つの段差のあるコンベア
40から成る。この段数及び各コンベア41、42・・
・の長さは任意であるが、例えば、その長さはコンベア
41:1800mm、同42:3000mm、同43:
1000mm、同44:1500mmとする。
【0031】各コンベア41、42、43、44は下流
に向かって順々にその走行速度V1、V2 、V3 、V4
が速くなっており、例えば、コンベア40aでは、
1a:15m/min、V2a:35m/min、V3a
55m/min、V4a=95m/min、コンベア40
bでは、V1b:35m/min、V2b:55m/mi
n、V3b:75m/min、V4b:95m/minとす
る。この速度も任意であり、対のコンベア40a、40
bの速度差は20m/minに限らないが、10m/m
in以上、30m/min以下とすることが好ましい。
また、対のコンベア40a、40bのなす角度α(図7
b参照)も任意であるが、例えば90度とする。
【0032】さらに、対のコンベア40a、40bの搬
送面の摩擦係数μa、μbは同一でもよいが、μa<μ
bとすることが好ましい。その摩擦係数の差は、コンベ
ア40a、40bをなすベルトの材料を変えることによ
り得ることができ、例えば、コンベア40a側をポリウ
レタン(PU)、40b側を塩化ビニル(PVC)とす
る。PUベルトの表面摩擦係数は約0.25であり、一
方、PVCベルトは鉄1kgを載せて引っぱるのに1.
3kgを必要とし、後者(PVC)が粘着性が高いこと
により、摩擦係数が高い。但し、最終段のコンベア44
a、44bは同速とした場合には両者ともPVCベルト
とする。
【0033】この整列装置4は以上の構成であり、前段
の除去装置1から廃瓶aがその長さ方向を搬送方向にし
て送り込まれ、図8、9に示す上下の重なりが生じず
に、搬送方向に一本づつ整列されれば、その姿勢でV字
状底に嵌まって移行する。
【0034】一方、図8のごとく、搬送速度の速いコン
ベア40b側に上下に廃瓶a1 、a2 が重なった場合
は、走行速度Vb>Va又は摩擦係数μb>μa>μG
(μG:瓶間の摩擦係数)の下、廃瓶a1 は抵抗点
1 、P2 の影響を受け、廃瓶a2は抵抗点P3 、P4
の影響を受け(同図a)、Vb>Va又はμb>μaよ
り、コンベア40b側の搬送速度が速いため(摩擦係数
の影響を大きく受けるため、一般にはコンベア40bに
近い速度)、廃瓶a1 が廃瓶a2 より二点鎖線のごとく
前に進み、やがて、両廃瓶a1 、a2 は同図一点鎖線の
前後に分離した状態となる(同図b)。
【0035】また、図9のごとく、遅いコンベア40a
側に上下に廃瓶a1 、a2 が重なった場合も、同様に、
走行速度Vb>Va又は摩擦係数μb>μa>μG の
下、廃瓶a1 は抵抗点P1 、P2 の影響を受け、廃瓶a
2 は、抵抗点P3 、P4 の影響を受け(同図a)、Vb
>Va又はμb>μaより、コンベア40b側の搬送速
度が速いため、廃瓶a1 が廃瓶a2 より二点鎖線のごと
く前に進み、やがて、両廃瓶a1 、a2 は一点鎖線の前
後の分離した状態となる(同図b)。
【0036】上述の作用説明は、対のコンベアの走行速
度Va、Vbと搬送面の摩擦係数μa、μbの両方とも
異なる場合について説明したが、搬送面の摩擦係数μ
a、μbが異なれば走行速度Va、Vbが同じであって
も上述の場合と同様に重なった廃瓶a1 、a2 は分離す
る効果がある。この作用を、図9を参照して説明する
と、カレットcの除去装置1から廃瓶aが整列コンベア
40に落下してくるが、このときは重なった廃瓶a1
2 の搬送速度は0である。そしてコンベア40a、4
0bの両方にまたがった廃瓶a1 は、コンベア40bの
摩擦係数μbが大きいため、すみやかにコンベア40b
と同じ走行速度で搬送される。一方廃瓶a1とコンベア
40aにまたがった廃瓶a2 はコンベア40aの摩擦係
数μaや瓶間の摩擦係数μG が小さいため、コンベア4
0aと同じ走行速度になるのに少し時間を要することに
なる。このため、対のコンベア40a、40bが同じ速
度で走行していても、廃瓶a1 が廃瓶a2 より前に進む
ことになる。
【0037】また、対のコンベア40a、40bの摩擦
係数が同じで、走行速度が異なる場合について廃瓶
1 、a2 の搬送距離の差を試算すると、例えば、コン
ベア40の設置長さを2mとし、一方のベルトコンベア
40aの速度Vaを20m/min、他方のベルトコン
ベア40bの速度Vbは10m/min大きい30m/
minで運転されていると、ベルトコンベア40の中央
(底)に乗った廃瓶a1 はほぼ両者の中間の速度Vc=
25m/minで搬送されることになり、廃瓶a2は一
方のベルトコンベア40aの速度Vaと廃瓶a1 搬送速
度(すべりはないものとする)Vcの中間の速度Vd=
22.5m/minで搬送されることになる。
【0038】そして、廃瓶a1 が2m搬送されるとき、
廃瓶a2 の搬送距離は1.8mであり、0.2mの差が
でる。これにより、両廃瓶a1 、a2 は前後に分離され
る。この重なりを防止するためには、左右のベルトコン
ベア40a、40bの速度差を大きくすることが好まし
く、例えば速度差を20m/min以上とすると、搬送
距離の差は約0.33m以上となる。この試算は、対の
コンベア40a、40bの摩擦係数μa、μbが等しい
場合であり、摩擦係数が異なれば、搬送距離の差はさら
に大きくなることは勿論である。
【0039】さらに、各コンベア41、42、43、4
4は図10(a)に示すように下流に向かって順々に下
段となっているため、その各コンベアの受渡し(乗り移
り)において、同図(b)のごとく複数層に廃瓶a1
2 、a3 ・・・が重なっていても、動的アンバランス
により、乗り移りに時間差が生じて、同図鎖線のごと
く、各廃瓶a1 、a2 、a3 が前後に分離される作用を
受ける。また、前後のコンベア41と42・・・におい
て、搬送速度に差があるため、その乗り移り時、同図
(c)のごとく早く乗り移った廃瓶a1 が後の廃瓶a2
より早く移行し、両者a1 、a2 に間隔Dが生じる。
【0040】また、対のコンベア40a、40bの搬送
面の摩擦係数μa、μbが同じの場合、図11(a)、
(c)において、Vb>Vaから、動摩擦係数μ’a>
μ’bとなり、ベルトとの接点P1 、P2 での抵抗力が
r1<Pr2となるため、重心G周りに、その抵抗力
r1、Pr2の差によるモーメント力が同図(c)矢印の
ごとく発生して、同図(b)のごとく、廃瓶aの立ち上
がりが生じる場合がある。これは、両コンベア40a、
40bの走行速度Va、Vbが大きく異なると生じ易
く、このとき、μa<μbであると、P2 部分の抵抗力
r2がμa=μbの場合より低くなり、Pr2≒Pr1とな
し得て、前記モーメントが生じにくく、前記立ち上がり
を防止し得る。
【0041】さらに、μa=μbであると、廃瓶a1
2 の重心が片方に片寄ったり、あるいは相互に乗り移
る現象が見られ、そのたびに廃瓶の搬送速度が重心を移
した側のコンベアの走行速度になり、離れていた廃瓶a
2 が図11(c)の鎖線のごとく追いつく現象が発生す
る場合がある。このとき、μb>μaとすれば、コンベ
ア40b側の抵抗力Pr2などが大きくなって、その影響
力が大きくなり、追いつき現象は生じにくい。
【0042】また、最終段の対コンベア44は同速でか
つ最速となっているため、廃瓶aの前後の分離作用のみ
を行って、廃瓶aを安定した状態で、つぎの色別検出装
置5に一本一本整列されて送られる。この色別検出装置
5では、従来と同様に、一本一本移動する瓶類aを撮像
処理などによって色を識別し、つぎの選別装置7におい
て、その識別情報に基づき、廃瓶aを選別して所要のバ
ケット7a・・・に収納する。
【0043】
【発明の効果】この発明は以上のように構成したので、
廃瓶を円滑に整列しかつ分離し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃瓶類の回収設備の概略を示す平面図
【図2】この発明に係る廃瓶類の整列装置の一実施形態
の概略切断正面図
【図3】同実施形態の概略平面図
【図4】同実施形態の概略左側面図
【図5】同実施形態の搬送ローラ部分の断面図
【図6】同実施形態の作用説明図
【図7】同実施形態の整列作用説明図
【図8】同実施形態の整列作用説明図
【図9】同実施形態の整列作用説明図
【図10】同実施形態の整列作用説明図
【図11】同実施形態の整列作用説明図
【図12】従来例の整列作用説明図
【図13】従来例の作用説明図
【符号の説明】
a、a1 、a2 、a3 廃瓶類 b 破損片類 c カレット 1 カレットの除去装置 2 廃瓶受け入れホッパー 3 コンベア 4 整列装置 5 色別検出装置 7 選別装置 10 除去装置のコンベア 11 コンベア10のチェーン 12 コンベア10の搬送ローラ 13 チェーン11用スプロケット 14 チェーン11案内レール 16 搬送ローラ自転用チェーン 17 チェーン16用スプロケット 18 排出シュート 40 整列コンベア 40a、40b、41a、41b、42a、42b、4
3a、43b、44a、44b 一対のコンベア

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対のコンベア40a、40bを相互に内
    方下側に傾むけて、V字状断面の搬送路を形成し、その
    搬送路の始端に廃瓶類aを送り込み、搬送途中におい
    て、廃瓶類aを、搬送路のV字状底部に位置させるとと
    もにその長さ方向を搬送方向に整列させる廃瓶類の整列
    装置であって、 上記対のコンベア40a、40bの搬送面の摩擦係数を
    異ならせて、その摩擦係数の差による両コンベア40
    a、40bの搬送速度の差により、廃瓶類aを整列させ
    るようにしたことを特徴とする廃瓶類の回収設備におけ
    る廃瓶類の整列装置。
  2. 【請求項2】 上記対のコンベア40a、40bの走行
    速度を異ならせるとともに、その速い方のコンベア40
    bの搬送面の摩擦係数を他のコンベア40aより高く
    し、その走行速度及び摩擦係数の差による両コンベア4
    0a、40bの搬送速度の差により、廃瓶類aを整列さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項1記載の廃瓶類
    の回収設備における廃瓶類の整列装置。
  3. 【請求項3】 対のコンベア40a、40bを相互に内
    方下側に傾むけて、V字状断面の搬送路を形成し、その
    搬送路の始端に廃瓶類aをその長さ方向を搬送方向にし
    て送り込み、搬送途中において、廃瓶類aを、搬送路の
    V字状底部に位置させるとともにその長さ方向を搬送方
    向に一列に整列させる廃瓶類の整列装置であって、 上記対のコンベア40a、40bの搬送面の摩擦係数を
    異ならせて、その摩擦係数の差による両コンベア40
    a、40bの搬送速度の差により、又は上記対のコンベ
    ア40a、40bの走行速度を異ならせて、その走行速
    度の差による両コンベア40a、40bの搬送速度の差
    により、廃瓶類aを一列に整列させるようにしたことを
    特徴とする廃瓶類の回収設備における廃瓶類の整列装
    置。
  4. 【請求項4】 上記対のコンベア40a、40bの搬送
    路の始端に廃瓶類aをその長さ方向を搬送方向にして送
    り込むようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の廃瓶類の回収設備における廃瓶類の整列装置。
  5. 【請求項5】 上記対のコンベア40a、40bを複数
    段として、その下流に向かって、そのコンベア40の搬
    送速度を速くしたことを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1つに記載の廃瓶類の回収設備における廃瓶類の
    整列装置。
  6. 【請求項6】 上記対のコンベア40a、40bを複数
    段として、その各コンベア40の乗り移りに下方の段差
    を持たせたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    1つに記載の廃瓶類の回収設備における廃瓶類の整列装
    置。
  7. 【請求項7】 上記対のコンベア40a、40bを複数
    段として、その最終段の対のコンベア40a、40bは
    搬送速度を同じとしたことを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれか1つに記載の廃瓶類の回収設備における廃瓶
    類の整列装置。
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