JPH10139033A - 組立式包装用紙箱 - Google Patents

組立式包装用紙箱

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JPH10139033A
JPH10139033A JP8296771A JP29677196A JPH10139033A JP H10139033 A JPH10139033 A JP H10139033A JP 8296771 A JP8296771 A JP 8296771A JP 29677196 A JP29677196 A JP 29677196A JP H10139033 A JPH10139033 A JP H10139033A
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fold
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英治 上田
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孝司 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内面に防水性に富んだ薄材が被覆されてなる
紙箱の所要箇所の接合をより安価な接着剤を用いて行う
と共に、紙箱の箱形態が損なわれることのない構造を有
する組立式包装用紙箱を提供すること。 【解決手段】 合成樹脂フィルム等の薄材を内面とする
底壁1の一対の対向縁に左右側壁2、2を連設し、他の
対向縁に前後側壁3、4を連設する。前後側壁3、4の
下隅部から斜め上方に立ち上がった第1斜状折目13、14
を設け、前後側壁3、4の端縁に第1連結片7…を連設
する。左右側壁2、2の端縁に第2連結片6…を連設
し、第2連結片6…と第1連結片7…とは連結片用斜状
折目17…を介して連結する。第1連結片7…は第2連結
片6…よりも形大とし、左右側壁2、2の外面に重合貼
着されるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、組立式包装用紙
箱、例えば持ち帰り食品の包装に用いられる包装用紙箱
に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】従来、この種の包装用紙箱とし
て、片面に防水性に富んだ合成樹脂フィルム、アルミ蒸
着フィルム、アルミ箔等の薄材が被覆されてなる厚紙か
ら作製され、該薄材を内面とする方形の底壁の四周に折
目を介して連設された前後左右の四側壁の隣接する側壁
どうしが、各側壁の両端に連設され互いに斜状折目を介
して連設された一対の三角形状連結片を介して連結さ
れ、該三角形状連結片が側壁内面に接合されてなる包装
用紙箱が公知である。
【0003】このような紙箱は、箱内面に合成樹脂フィ
ルム、アルミ箔等の防水性に富んだ薄材が被覆されてい
るから、持ち帰った食品を包装紙箱に入れたまま、電子
レンジ等で温め直すには好適である一方、三角形状連結
片内面及び側壁内面のいずれにも前記薄材が被覆されて
いるので、該面どうしの接合がいささか困難である。
【0004】すなわち、比較的安価なホットメルト接着
剤を用いて接合すると、常温下において支障はないが、
電子レンジ等で温め直す際に、加熱された電子レンジ内
の温度が摂氏約60度位に上昇すると、ホットメルトが
溶け始めて、紙箱の箱形態が保ち難くなってしまうこと
がある。
【0005】また、厚紙どうしを接合するために普通一
般に用いられている比較的安価なエマルジョン系接着剤
では、薄材により被覆された面どうしの接合が困難であ
るし、合成樹脂フィルムどうしあるいはアルミ箔どうし
を接合する接着剤は、種々存在するものの、いささか高
価である。もとより、ステッチ止金具を用いて接合を行
えば簡単ではあるが、紙箱が電子レンジでの温め直しに
用いられることを考えると、ステッチ止金具による接合
の採用は実質的にできない。
【0006】さらに、三角形状連結片が側壁内面に接合
された上記紙箱は、電子レンジによる加熱中に、水蒸気
が箱内に充満し、その水分が三角形状連結片と側壁との
間に入り込んで三角形状連結片と側壁との接合を解離す
ることがあった。しかも、三角形状連結片内面を被覆し
ている薄材が何等かの理由で破壊されてしまうと、その
破壊部分から紙粉が飛散して食品の衛生を害してしまっ
たり、三角形状連結片が水分を含んで三角形状連結片自
体の紙の積層状態が破壊されて紙箱が分解してしまった
りすることがあった。
【0007】また、前記一対の三角形状連結片を側壁外
面に接合することも考えられるが、保形性を確保するた
めにこれら一対の三角形状連結片どうしも更に接合しな
ければならず、この場合、前記薄材が被覆されている一
方の三角形状連結片内面と、同じく前記薄材が被覆され
ている他方の三角形状連結片内面とを接合することとな
るので、結局、エマルジョン系接着剤を用いて接合する
ことができなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な事情に鑑みてなされたもので、厚紙どうしを接合する
ために普通一般に用いられている比較的安価なエマルジ
ョン系接着剤により連結片と側壁との接合が確実に保持
され、紙箱の箱形態が損なわれることのない構造を有
し、更に電子レンジによる加熱時に接合が解離する虞れ
がなく、連結片を被覆している薄材が破壊されても食品
を衛生的に保護することができる組立式包装用紙箱を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的において、こ
の発明は、防水性に富んだ薄材により被覆された連結片
内面が紙露出面である側壁外面に接合されうる構造を採
用した。
【0010】すなわち、請求項1の発明は、片面に防水
性に富んだ合成樹脂フィルム、アルミ蒸着フィルム、ア
ルミ箔等の薄材が被覆されてなる厚紙から作製され、該
薄材を内面とする方形の底壁の四周に折目を介して連設
された前後左右の四側壁の隣接する側壁どうしが、各側
壁の両端に連設され互いに斜状折目を介して連設された
第1連結片及び第2連結片を介して連結されると共に、
第1連結片側の側壁端部に側壁下端隅部を基端とする斜
状折目が設けられ、該斜状折目上方の三角形状部を側壁
内面側に折り曲げて、偏平に折り畳みうるものとなされ
てなる組立式包装用紙箱において、前記第1連結片が前
記第2連結片よりも形大に設定されて第2連結片側の側
壁の外面に接合されうるものとなされてなることを特徴
とする組立式包装用紙箱、を要旨としている。
【0011】請求項2の発明は、片面に防水性に富んだ
合成樹脂フィルム、アルミ蒸着フィルム、アルミ箔等の
薄材が被覆されてなる厚紙から作製され、該薄材を内面
とする方形の底壁の四周に折目を介して連設された前後
左右の四側壁の隣接する側壁どうしが、各側壁の両端に
連設され互いに連結片用斜状折目を介して連設された第
1連結片及び第2連結片を介して連結されると共に、第
1連結片側の側壁端部に側壁下端隅部を基端とする第1
斜状折目が設けられ、該第1斜状折目上方の第1三角形
状部を側壁内面側に折り曲げて、偏平に折り畳みうるも
のとなされてなる組立式包装用紙箱において、前記第1
連結片が前記第2連結片よりも形大に設定されて第2連
結片側の側壁の外面に接合されうるものとなされる一
方、前記第1連結片側の側壁上縁に折目を介して蓋片が
連設されると共に、該蓋片の側端部に前記第1斜状折目
の上端を基端とする第2斜状折目が設けられ、前記蓋片
を側壁外面側に折り曲げて前記第2斜状折目側方の第2
三角形状部を前記第1三角形状部外面に重合させ、これ
ら第1三角形状部及び第2三角形状部を側壁内面側に折
り曲げて、偏平に折り畳みうるものとなされてなる組立
式包装用紙箱、を要旨としている。
【0012】請求項3の発明は、各側壁が下辺長さより
も上辺長さの方が大に設定された構成を採用している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図面に基づいて
説明する。
【0014】図1乃至図7は、この発明に係る組立式包
装用紙箱(A)の一実施形態を示すもので、この包装用
紙箱(A)は、片面に防水性に富んだ合成樹脂フィル
ム、アルミ蒸着フィルム、アルミ箔等の薄材(F)が被
覆されてなる厚紙から作製されている。そして、前後左
右の四側壁(2)(2)(3)(4)の隣接する側壁ど
うしが、各側壁に両端に連設され互いに連結片用斜状折
目(17)(17)(17)(17)を介して連設された第1連
結片(7)(7)(7)(7)及び第2連結片(6)
(6)(6)(6)を介して連結されている。
【0015】この包装用紙箱(A)は、テーパー付き紙
箱であって、これを図3に示す展開状態に基づいて詳し
く説明すると、前記薄材(F)を内面とする方形の底壁
(1)の一対の対向縁から折目(10)(10)を介して左
右側壁(2)(2)が連設され、他の一対の対向縁から
折目(11)(12)を介して前後側壁(3)(4)が連設
されている。これら前後左右の各側壁(2)(2)
(3)(4)は、いずれも下辺長さよりも上辺長さの方
が若干大に設定され、テーパー付き紙箱の四側壁を構成
するものとなされている。
【0016】前後両側壁(3)(4)は、各々その下隅
部から約50度の角度で斜めに立ち上がった第1斜状折
目(13)(13)(14)(14)が設けられ、該第1斜状折
目上方の第1三角形状部(18)(18)(18)(18)が第
1斜状折目(13)(13)(14)(14)から前後側壁
(3)(4)の内面側に折り畳まれうるものとなされて
いる。
【0017】また、前後両側壁(3)(4)は、各々そ
の両端から折目(15)(15)(15)(15)を介して第1
連結片(7)(7)(7)(7)が連設されている。そ
して、この第1連結片(7)…は、左右側壁(2)
(2)の両端から折目(16)(16)(16)(16)を介し
て連設された第2連結片(6)(6)(6)(6)に、
連結片用斜状折目(17)(17)(17)(17)を介して連
設されている。前記第1連結片(7)…は、前記第2連
結片(6)…よりも形大に設定されて、製作時に左右側
壁(2)(2)端部の外面に重合貼着されるものとなさ
れている。
【0018】また、前記第1連結片(7)…側の側壁の
一つである後側壁(4)には、その上縁から折目(20)
を介して蓋片(8)が連設されており、該蓋片(8)が
折目(20)から後側壁(4)の外面側に折り曲げられう
るものとなされている。そして、該蓋片(8)は、その
左右側端部に前記第1斜状折目(14)(14)の上端から
折目(20)に対して約50度の角度をなすように形成さ
れた第2斜状折目(22)(22)が設けられ、前記蓋片
(8)の後側壁(4)外面側への折曲げ動作により前記
第2斜状折目側方の第2三角形状部(23)(23)が後側
壁(4)の前記第1三角形状部(18)(18)の外面に重
合して、これら第1三角形状部(18)(18)及び第2三
角形状部(23)(23)が第1斜状折目(14)(14)及び
第2斜状折目(22)(22)から後側壁(4)の内面側に
折り畳まれうるものとなされている。
【0019】また、蓋片(8)の先端縁から折目(21)
を介して折り返し片(9)が連設されると共に、該折り
返し片(9)の中央部に略円弧状の係止用切目(24)が
設けられている。一方、前側壁(3)の上端中央部に
は、一対の溝状切欠部(25)(25)が設けられて前記係
止用切目(24)に差し込む係止突部(26)が形成されて
いる。
【0020】図中、(5)(5)は左右側壁(2)
(2)の上縁から折目(19)(19)を介して連設された
折り返し片、(S)は接着剤層である。
【0021】而して、上記構成を有する包装用紙箱
(A)は、前記展開状態から所要箇所の折り曲げ、貼り
付けが機械的に行われるいわゆる機械貼りに好適なもの
で、その工程について説明すると、まず、防水性に富ん
だ合成樹脂フィルム、アルミ蒸着フィルム、アルミ箔等
の薄材(F)が被覆されてなる面を内面とし、折目(2
0)から図4に示すように、蓋片(8)を底壁(1)の
外面側に折り返す。次に、この状態において、第1連結
片(7)…の内面の略々全体にエマルジョン接着剤を塗
布した後、折目(10)(10)から左右側壁(2)(2)
を底壁(1)の内面側に折り返す。この動作により、第
1連結片(7)…及び第2連結片(6)…も折目(15)
…から前後各側壁(3)(4)の内面側に折り返される
が、前述したように各側壁(2)(2)(3)(4)は
下辺長さよりも上辺長さの方が若干大に設定されている
ので、これら第1連結片(7)…及び第2連結片(6)
…は、前後各側壁(3)(4)の内面と接触する状態に
折り返すことができず第1三角形状部(18)…を折目
(15)…から持ち上げ、これを受けて第1三角形状部
(18)…は折目(13)(14)…から折り曲げられて若干
立ち上がった状態となる。同時に、第2三角形状部(2
3)(23)は、後壁面(4)の第1三角形状部(18)(1
8)により持ち上げられて折目(22)(22)から折り曲
げられ、第1三角形状部(18)(18)の外面に重合する
状態で若干立ち上がった状態となる。そして、図5に示
すように、前側壁(3)の第1三角形状部(18)(18)
及び後側壁(4)の第2三角形状部(23)(23)をそれ
ぞれ矢印(イ)(イ)及び矢印(ロ)(ロ)の方向に押
して、第1連結片(7)…を左右側壁(2)(2)端部
の外面に重合貼着させ、図6に示すように偏平状にす
る。この状態において、第1連結片(7)…の内面に被
覆された薄材(F)と、紙露出面である左右側壁(2)
(2)の外面とが重合しているので、エマルジョン接着
剤による良好な貼着状態が得られるようになっている。
使用に供するまでの、輸送、保管時には、この偏平折り
畳み状態で取り扱われる。
【0022】さらに、上記構成を有する包装用紙箱
(A)は、この偏平折り畳み状態から箱形態に組み立て
る場合にも都合の良いものである。すなわち、底壁
(1)外面に重合している蓋片(8)を折目(20)から
後側壁(4)の外面側に向かって図7の矢印(ハ)の方
向に折り返すと、後側壁(4)が自動的に矢印(ニ)の
方向に移動して立ち上げられると共に、この後側壁
(4)の立上がり動作により左右側壁(2)(2)が矢
印(ホ)(ホ)の方向に移動して立ち上げられ、更にこ
の左右側壁(2)(2)の立上がり動作により前側壁
(3)が矢印(ヘ)の方向に移動して立ち上げられ、も
って前後左右の四側壁(2)(2)(3)(4)が図1
に示す箱形態を採るものとなる。このように上記構成を
有する包装用紙箱(A)は、蓋片(8)の後壁面(4)
外面側への折返し操作だけで、前後左右の四側壁(2)
(2)(3)(4)が立ち上げられ、簡単に箱形態に組
み立てうるものとなっている。食品等を箱詰めする際の
前準備時には、所望個数の箱をこのように四側壁(2)
(2)(3)(4)が立ち上げられた状態にして積み重
ねておく。そして、箱詰め終了後、左右側壁(2)
(2)の折り返し片(5)(5)及び蓋片(8)の折り
返し片(9)を所定状態に折り曲げた後、係止用切目
(24)に係止突部(26)を差し込むことで箱に蓋がされ
る。なお、蓋片(8)を備えていない包装用紙箱の場合
は、底壁(1)内面に重合している左右側壁(2)
(2)を折目(10)(10)から折り曲げて立ち上げる
と、この左右側壁(2)(2)の立上げ動作により前後
側壁(3)(4)が自動的に立ち上げられ、もって前後
左右の側壁(2)(2)(3)(4)が箱形態を採るも
のとなる。もちろん、この組み立て操作は、蓋片(8)
を備えた上記構成の包装用紙箱(A)に適用しても良
い。
【0023】この実施形態の組立式包装用紙箱にあって
は、各側壁(2)(2)(3)(4)は、下辺長さより
も上辺長さの方が大に設定されたものなので、前述した
ように、四側壁(2)(2)(3)(4)が立ち上がっ
た状態での積み重ねができるようになっている。
【0024】なお、この発明に係る組立式包装用紙箱
は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、
第2連結片(6)…は、左右側壁(2)(2)の高さに
等しいものと設定されているが、第1連結片(7)…と
左右側壁(2)(2)との接合面積を増大させるため
に、第2連結片(6)…の高さをより低いものとした
り、形状を変更したりしても良い。同様に、第1連結片
(7)…は、左右側壁(2)(2)との接合面積を増大
させるために形状を変更しても良い。また、上記実施形
態の組立式包装用紙箱(A)はテーパー付き紙箱である
が、請求項1及び請求項2の発明に係る組立式包装用紙
箱の場合は、テーパー付き紙箱はもとより各側壁(2)
(2)(3)(4)の下辺長さと上辺長さが等しい立方
体状乃至は直方体状の紙箱(図示せず)であっても良
い。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明に係る包装用紙箱(A)
は、全体を偏平な折り畳み状態として、使用に供する迄
の保管、輸送スペースを可及的小にすることができると
共に、その偏平折り畳み状態から簡単に組み立てられる
ものであることはもとより、第1連結片(7)が第2連
結片(6)よりも形大に設定されて側壁(2)の外面に
接合されうるものとなされたものであるから、防水性に
富んだ合成樹脂フィルム、アルミ蒸着フィルム、アルミ
箔等の薄材が被覆されてなる第1連結片(7)内面と、
紙露出面である側壁(2)外面とを接合可能とし、比較
的安価でかつ耐熱性に優れたエマルジョン接着剤を用い
て電子レンジ内の高温下においても箱形態が損なわれる
ことのない良好な重合貼着状態を実現する。従って、持
ち帰り食品の包装用紙箱として好適である。さらに、第
1連結片(7)は側壁(2)の外面に接合されるので、
電子レンジの加熱によって箱内に充満した水蒸気が接合
部に入り込みに難くなっており、より一層良好な重合貼
着状態を実現することができる上、第1連結片(7)及
び第2連結片(6)を被覆している薄材が何等かの理由
で破壊されて紙粉が発生したり、第1連結片(7)及び
第2連結片(6)の端面から紙粉が発生した場合であっ
ても、これら紙粉が箱内部に飛散する虞がなく食品を衛
生的に保護することができる。しかも、このような薄材
の破損部分や第1連結片(7)及び第2連結片(6)の
端面に、箱内に充満した水蒸気が入り込む虞もなくな
り、箱形態を長期間維持することができる。また、第1
連結片(7)と第2連結片(6)とからなる一対の連結
片を側壁(2)の外面に接合した箱であるにもかかわら
ず、これら第1連結片(7)と第2連結片(6)をわざ
わざ接合する必要がなくなり、接着剤塗布工程及び接合
工程が減って簡単に箱を作製することができる。
【0026】請求項2の発明に係る包装用紙箱(A)
は、上記請求項1の発明の効果を奏するものであること
はもとより、第1連結片(7)側の側壁(4)上縁に折
目(20)を介して蓋片(8)が連設されると共に、蓋片
(8)の側端部に第1斜状折目(14)の上端を基端とす
る第2斜状折目(22)が設けられ、蓋片(8)を側壁
(4)外面側に折り曲げて第2斜状折目(22)側方の第
2三角形状部(23)を第1三角形状部(18)外面に重合
させ、これら第1三角形状部(18)及び第2三角形状部
(23)を側壁(4)内面側に折り曲げて、偏平に折り畳
みうるものとなされたものであるから、偏平折り畳み状
態から箱形態に組み立てる際、蓋片(8)を折目(20)
から蓋片(8)が連設されている側壁(4)の外面側に
向かって折り返すだけで、この蓋片(8)が連設されて
いる側壁(4)が自動的に立ち上げられると共に、この
側壁(4)の立上がり動作によりその左右側壁(2)
(2)が立ち上げられ、更にこの左右側壁(2)(2)
の立上がり動作により蓋片(8)が連設されている側壁
(4)に対向する側壁(3)が立ち上げられて、前後左
右の四側壁(2)(2)(3)(4)が箱形態を採るも
のとなり、従って簡単に組み立てることができる。
【0027】請求項3の発明に係る包装用紙箱(A)
は、各側壁(2)(2)(3)(4)が下辺長さよりも
上辺長さの方が大に設定されているので、テーパー付き
紙箱となり得、食品等を箱詰めする際の前準備段階にお
いて、四側壁(2)(2)(3)(4)が立ち上がった
状態で複数の箱を積み重ねうるものとなり、箱詰め作業
現場のスペースを有効に活用することができるし、箱詰
め作業を能率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る組立式包装用紙箱の一実施形態
の斜視図である。
【図2】図1中のII−II線端面図である。
【図3】同箱の展開状態の平面図である。
【図4】同箱の製作途上の平面図である。
【図5】同箱の製作途上の斜視図である。
【図6】同箱の製作途上の平面図である。
【図7】同箱の製作途上の斜視図である。
【符号の説明】
A…組立式包装用紙箱 1…底壁 2…左右側壁 3…前側壁 4…後側壁 6…第2連結片 7…第1連結片 8…蓋片 13、14…第1斜状折目 22…第2斜状折目 17…連結片用斜状折目 18…第1三角形状部 23…第2三角形状部 10、11、12、15、16、19、20、21…折目

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に防水性に富んだ合成樹脂フィル
    ム、アルミ蒸着フィルム、アルミ箔等の薄材が被覆され
    てなる厚紙から作製され、該薄材を内面とする方形の底
    壁の四周に折目を介して連設された前後左右の四側壁の
    隣接する側壁どうしが、各側壁の両端に連設され互いに
    斜状折目を介して連設された第1連結片及び第2連結片
    を介して連結されると共に、第1連結片側の側壁端部に
    側壁下端隅部を基端とする斜状折目が設けられ、該斜状
    折目上方の三角形状部を側壁内面側に折り曲げて、偏平
    に折り畳みうるものとなされてなる組立式包装用紙箱に
    おいて、 前記第1連結片が前記第2連結片よりも形大に設定され
    て第2連結片側の側壁の外面に接合されうるものとなさ
    れてなることを特徴とする組立式包装用紙箱。
  2. 【請求項2】 片面に防水性に富んだ合成樹脂フィル
    ム、アルミ蒸着フィルム、アルミ箔等の薄材が被覆され
    てなる厚紙から作製され、該薄材を内面とする方形の底
    壁の四周に折目を介して連設された前後左右の四側壁の
    隣接する側壁どうしが、各側壁の両端に連設され互いに
    連結片用斜状折目を介して連設された第1連結片及び第
    2連結片を介して連結されると共に、第1連結片側の側
    壁端部に側壁下端隅部を基端とする第1斜状折目が設け
    られ、該第1斜状折目上方の第1三角形状部を側壁内面
    側に折り曲げて、偏平に折り畳みうるものとなされてな
    る組立式包装用紙箱において、 前記第1連結片が前記第2連結片よりも形大に設定され
    て第2連結片側の側壁の外面に接合されうるものとなさ
    れる一方、 前記第1連結片側の側壁上縁に折目を介して蓋片が連設
    されると共に、該蓋片の側端部に前記第1斜状折目の上
    端を基端とする第2斜状折目が設けられ、前記蓋片を側
    壁外面側に折り曲げて前記第2斜状折目側方の第2三角
    形状部を前記第1三角形状部外面に重合させ、これら第
    1三角形状部及び第2三角形状部を側壁内面側に折り曲
    げて、偏平に折り畳みうるものとなされてなる組立式包
    装用紙箱。
  3. 【請求項3】 各側壁は、下辺長さよりも上辺長さの方
    が大に設定されてなる請求項1又は2記載の組立式包装
    用紙箱。
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