JPH1013867A - 光パケットスイッチ - Google Patents

光パケットスイッチ

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JPH1013867A
JPH1013867A JP16644796A JP16644796A JPH1013867A JP H1013867 A JPH1013867 A JP H1013867A JP 16644796 A JP16644796 A JP 16644796A JP 16644796 A JP16644796 A JP 16644796A JP H1013867 A JPH1013867 A JP H1013867A
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JP
Japan
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output
input
packet
type
packet signals
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JP16644796A
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Toru Okugawa
徹 奥川
Toru Matsunaga
亨 松永
Takashi Habara
敬士 葉原
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要バッファを極力削減し、最終スイッチに
おいてだけ完全バッファ処理を行う光パケットスイッチ
を提供すること。 【解決手段】 この光パケットスイッチは、LN個の
(I型ないしはII型の)ルーチング回路用入力装置1-
1-1〜1-L-Nと、L個の(I型ないしはII型の)N
×Mルーチング回路2-1〜2-Lと、LM個の光周波数
多重型N-to-n部分バッファ回路3-1-1〜3-L-M
と、LM個のI型ルーチング回路用n多重入力装置4-
1-1〜4-L-Mと、M個のI型L×Hルーチング回路
5-1〜5-Mと、MH個の完全バッファ回路6-1-1〜
6-M-Hから構成され、L個の(I型ないしII型の)N
×Mルーチング回路とM個のI型L×Hルーチング回路
は互いにすべて結合される(但し、L,N,M,n,H
は自然数)。なお、LN個のルーチング回路用入力装置
とL個のN×Mルーチング回路は同一の型である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光周波数を利用し
て光パケット信号のスイッチングを行う光パケットスイ
ッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来提案されてきた多段光パケ
ットスイッチの構成例を示すブロック図である。この図
において、46-1-1〜46-L-Nは(I型またはII型
の)ルーチング回路用入力装置、47-1〜47-Lは
(I型またはII型の)N×Mルーチング回路、48-1-
1〜48-L-Mは完全バッファ回路、49-1-1〜49
-L-Mは(I型またはII型の)ルーチング回路用入力装
置、50-1〜50-Mは(I型またはII型の)L×Hル
ーチング回路、51-1-1〜51-M-Hは完全バッファ
回路である。なお、例えば、ルーチング回路用入力装置
46-1-1〜46-L-Nを「ルーチング回路用入力装置
46」と称するように、特に混乱を来さない限り、各回
路および装置を同様に一括して総称する。図9におい
て、ルーチング回路用入力装置46とN×Mルーチング
回路47は、同じ型(I型またはII型)であり、ルーチ
ング回路用入力装置49とL×Hルーチング回路50
は、同じ型(I型またはII型)である。また、説明のた
め、ルーチング回路用入力装置,ルーチング回路,完全
バッファ回路をまとめて完全単一スイッチと呼ぶことに
する。
【0003】図10(a)はI型完全単一スイッチの全
体構成例を示す説明図であり、図10(b)はI型完全
単一スイッチの光周波数ルータの入力-出力光周波数対
応表である。また、図11は、II型完全単一スイッチの
全体構成例を示す説明図である。これらの図において、
52-1〜52-NはI型ルーチング回路用入力装置(可
変周波数光源他)、53はI型N×Nルーチング回路
(アレイ光導波路回折格子フィルタ)、54-1〜54-
NはII型ルーチング回路用入力装置(固定周波数光源
他)、55はII型N×Nルーチング回路(N×N光合分
波素子)である。
【0004】大容量処理のため、光パケットスイッチ多
段スイッチを構成する場合、従来の技術では、このよう
な完全単一スイッチを基本単位として複数組み合わせて
用いる構成が提案されてきた。その一例が、例えば、図
9に示すような、入力側から見た場合における、LN個
のルーチング回路用入力装置46、L個のN×Mルーチ
ング回路47、LM個の(光周波数多重)完全バッファ
回路48、LM個のルーチング回路用入力装置49、M
個のL×Hルーチング回路50、MH個の(光周波数多
重)完全バッファ回路51からなる光パケットスイッチ
(L,N,M,Hは自然数)である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
技術によって多段スイッチを構成する場合、各完全単一
スイッチごとに完全バッファが必要である。そのための
ハードウェア量が多いことが第一の問題点である。ま
た、競合制御のためのバッファは不可欠であるが、各段
ごとにバッファを設けることで異なる出力ポートに向か
うパケット同士が中間部で競合して、最終的には必要で
ない遅延を付与される可能性がある。これによるスイッ
チ特性の劣化が第二の問題点である。
【0006】本発明では、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、最終スイッチ出力以外での競合パケットは、
ある程度までは光周波数多重を用いてそのまま後段に送
ることで、必要バッファを削減し、最終スイッチにおい
てだけ完全バッファ処理を行う。それにより、前述の課
題を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
N本を1組とするL組の入力線、すなわち、LN本の入
力線のうちの任意の入力線から入力される複数のパケッ
ト信号を、それぞれ、H本を1組とするM組の出力線、
すなわち、MH本の出力線のうちの任意の出力線にスイ
ッチングする光パケットスイッチにおいて、入力側から
見て、前記LN本の入力線と1対1に対応して設けら
れ、該入力線より入力されたパケット信号に対し、希望
出力線に対応した光周波数キャリアを与えるLN個のI
型ルーチング回路用入力装置と、前記LN個のI型ルー
チング回路用入力装置が出力したパケット信号のうち、
所定の組(1〜L)のN本の入力線に対応するI型ルー
チング回路用入力装置が出力したパケット信号のそれぞ
れを、該I型ルーチング回路用入力装置に対応するN本
の入力ポートから入力し、該パケット信号を、M本の出
力ポートのうちの、該入力ポートの番号(1〜N)と該
パケット信号の光周波数キャリアとで決定される出力ポ
ートから出力するL個のI型N×Mルーチング回路と、
前記L個のI型N×Mルーチング回路のM本の出力ポー
トと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出力
されたパケット信号が、所定数n以上のパケット信号が
多重された信号である場合には、該多重されたパケット
信号の中から、n個のパケット信号を取り出して出力
し、残りのパケット信号には、適切な遅延を与えること
で、タイムスロットをずらして出力するLM個の光周波
数多重N-to-n部分バッファ回路と、前記LM個の光周
波数多重N-to-n部分バッファ回路と1対1に対応して
設けられ、該光周波数多重N-to-n部分バッファ回路よ
り出力されたn個のパケット信号に対し、該n個のパケ
ット信号のうちの複数のパケット信号が、同じタイムス
ロットにおいて同じ出力線への出力を希望する場合に
は、該競合が回避できるまでタイムスロットをずらし、
競合が回避されたならば、該パケット信号に対し、希望
出力線に対応した光周波数キャリアを与えて、周波数多
重するLM個のI型ルーチング回路用n多重入力装置
と、前記LM個のI型ルーチング回路用n多重入力装置
が出力したパケット信号のうち、各組(1〜L)の所定
番号(1〜M)に対応するI型ルーチング回路用n多重
入力装置が出力したパケット信号のそれぞれを、該I型
ルーチング回路用n多重入力装置に対応するL本の入力
ポートから入力し、該パケット信号を、H本の出力ポー
トのうちの、該入力ポートの番号(1〜L)と該パケッ
ト信号の光周波数キャリアとで決定される出力ポートか
ら出力するM個のI型L×Hルーチング回路と、前記M
個のI型L×Hルーチング回路のH本の出力ポートと1
対1に対応して設けられ、該出力ポートより出力された
パケット信号のうちの複数のパケット信号が、同じタイ
ムスロットにおいて同じ出力線への出力を希望する場合
には、該パケット信号の中から、1個のパケット信号を
取り出して、該出力線へ出力し、残りのパケット信号に
は、適切な遅延を与え、時間的にずらして同出力線へ順
次出力するMH個の光周波数多重完全バッファ回路とか
ら構成されることを特徴とする(但し、L,N,M,
H,nは自然数)。請求項2記載の発明は、N本を1組
とするL組の入力線、すなわち、LN本の入力線のうち
の任意の入力線から入力される複数のパケット信号を、
それぞれ、H本を1組とするM組の出力線、すなわち、
MH本の出力線のうちの任意の出力線にスイッチングす
る光パケットスイッチにおいて、入力側から見て、前記
LN本の入力線と1対1に対応して設けられ、該入力線
より入力されたパケット信号に対し、予め設定された固
定の光周波数キャリアを与えるLN個のII型ルーチング
回路用入力装置と、前記LN個のII型ルーチング回路用
入力装置が出力したパケット信号のうち、所定の組(1
〜L)のN本の入力線に対応するII型ルーチング回路用
入力装置が出力したパケット信号のそれぞれを、該II型
ルーチング回路用入力装置に対応するN本の入力ポート
から入力し、該パケット信号を光周波数多重合成した
後、M本の出力ポート全てから出力するL個のII型N×
Mルーチング回路と、前記L個のII型N×Mルーチング
回路のM本の出力ポートと1対1に対応して設けられ、
該出力ポートより出力されたパケット信号のうち、該出
力ポートへの出力を希望するパケット信号が、所定数n
以上ある場合には、該多重されたパケット信号の中か
ら、n個のパケット信号を取り出して出力し、残りのパ
ケット信号には、適切な遅延を与えることで、タイムス
ロットをずらして出力するLM個の光周波数多重N-to-
n部分バッファ回路と、前記LM個の光周波数多重N-t
o-n部分バッファ回路と1対1に対応して設けられ、該
光周波数多重N-to-n部分バッファ回路より出力された
n個のパケット信号に対し、該n個のパケット信号のう
ちの複数のパケット信号が、同じタイムスロットにおい
て同じ出力線への出力を希望する場合には、該競合が回
避できるまでタイムスロットをずらし、競合が回避され
たならば、該パケット信号に対し、希望出力線に対応し
た光周波数キャリアを与えて、周波数多重するLM個の
I型ルーチング回路用n多重入力装置と、前記LM個の
I型ルーチング回路用n多重入力装置が出力したパケッ
ト信号のうち、各組(1〜L)の所定番号(1〜M)に
対応するI型ルーチング回路用n多重入力装置が出力し
たパケット信号のそれぞれを、該I型ルーチング回路用
n多重入力装置に対応するL本の入力ポートから入力
し、該パケット信号を、H本の出力ポートのうちの、該
入力ポートの番号(1〜L)と該パケット信号の光周波
数キャリアとで決定される出力ポートから出力するM個
のI型L×Hルーチング回路と、前記M個のI型L×H
ルーチング回路のH本の出力ポートと1対1に対応して
設けられ、該出力ポートより出力されたパケット信号の
うちの複数のパケット信号が、同じタイムスロットにお
いて同じ出力線への出力を希望する場合には、該パケッ
ト信号の中から、1個のパケット信号を取り出して、該
出力線へ出力し、残りのパケット信号には、適切な遅延
を与え、時間的にずらして同出力線へ順次出力するMH
個の光周波数多重完全バッファ回路とから構成されるこ
とを特徴とする(但し、L,N,M,H,nは自然
数)。請求項3記載の発明は、N本を1組とするL組の
入力線、すなわち、LN本の入力線のうちの任意の入力
線から入力される複数のパケット信号を、それぞれ、H
本を1組とするM組の出力線、すなわち、MH本の出力
線のうちの任意の出力線にスイッチングする光パケット
スイッチにおいて、入力側から見て、前記LN本の入力
線と1対1に対応して設けられ、該入力線より入力され
たパケット信号に対し、希望出力線に対応した光周波数
キャリアを与えるLN個のI型ルーチング回路用入力装
置と、前記LN個のI型ルーチング回路用入力装置が出
力したパケット信号のうち、所定の組(1〜L)のN本
の入力線に対応するI型ルーチング回路用入力装置が出
力したパケット信号のそれぞれを、該I型ルーチング回
路用入力装置に対応するN本の入力ポートから入力し、
該パケット信号を、M本の出力ポートのうちの、該入力
ポートの番号(1〜N)と該パケット信号の光周波数キ
ャリアとで決定される出力ポートから出力するL個のI
型N×Mルーチング回路と、前記L個のI型N×Mルー
チング回路のM本の出力ポートと1対1に対応して設け
られ、該出力ポートより出力されたパケット信号が、所
定数n以上のパケット信号が多重された信号である場合
には、該多重されたパケット信号の中から、n個のパケ
ット信号を取り出して出力し、残りのパケット信号に
は、適切な遅延を与えることで、タイムスロットをずら
して出力するLM個の光周波数多重N-to-n部分バッフ
ァ回路と、前記LM個の光周波数多重N-to-n部分バッ
ファ回路のn本の出力ポートと1対1に対応して設けら
れ、該出力ポートより出力されたパケット信号に対し、
希望出力線に対応した光周波数キャリアを与えるnLM
個のI型ルーチング回路用入力装置と、前記nLM個の
I型ルーチング回路用入力装置が出力したパケット信号
のうち、各組(1〜L)の所定番号(1〜M)に対応す
るn個のI型ルーチング回路用入力装置が出力したパケ
ット信号のそれぞれを、該I型ルーチング回路用入力装
置に対応するnL本の入力ポートから入力し、該パケッ
ト信号を、H本の出力ポートのうちの、該I型ルーチン
グ回路用入力装置の番号(1〜n)と該入力ポートの番
号(1〜L)と該パケット信号の光周波数キャリアとで
決定される出力ポートから出力するM個のI型nL×H
ルーチング回路と、前記M個のI型nL×Hルーチング
回路のH本の出力ポートと1対1に対応して設けられ、
該出力ポートより出力されたパケット信号のうちの複数
のパケット信号が、同じタイムスロットにおいて同じ出
力線への出力を希望する場合には、該パケット信号の中
から、1個のパケット信号を取り出して、該出力線へ出
力し、残りのパケット信号には、適切な遅延を与え、時
間的にずらして同出力線へ順次出力するMH個の光周波
数多重完全バッファ回路とから構成されることを特徴と
する(但し、L,N,M,H,nは自然数)。請求項4
記載の発明は、N本を1組とするL組の入力線、すなわ
ち、LN本の入力線のうちの任意の入力線から入力され
る複数のパケット信号を、それぞれ、H本を1組とする
M組の出力線、すなわち、MH本の出力線のうちの任意
の出力線にスイッチングする光パケットスイッチにおい
て、入力側から見て、前記LN本の入力線と1対1に対
応して設けられ、該入力線より入力されたパケット信号
に対し、予め設定された固定の光周波数キャリアを与え
るLN個のII型ルーチング回路用入力装置と、前記LN
個のII型ルーチング回路用入力装置が出力したパケット
信号のうち、所定の組(1〜L)のN本の入力線に対応
するII型ルーチング回路用入力装置が出力したパケット
信号のそれぞれを、該II型ルーチング回路用入力装置に
対応するN本の入力ポートから入力し、該パケット信号
を光周波数多重合成した後、M本の出力ポート全てから
出力するL個のII型N×Mルーチング回路と、前記L個
のII型N×Mルーチング回路のM本の出力ポートと1対
1に対応して設けられ、該出力ポートより出力されたパ
ケット信号のうち、該出力ポートへの出力を希望するパ
ケット信号が、所定数n以上である場合には、該多重さ
れたパケット信号の中から、n個のパケット信号を取り
出して出力し、残りのパケット信号には、適切な遅延を
与えることで、タイムスロットをずらして出力するLM
個の光周波数多重N-to-n部分バッファ回路と、前記L
M個の光周波数多重N-to-n部分バッファ回路のn本の
出力ポートと1対1に対応して設けられ、該出力ポート
より出力されたパケット信号に対し、希望出力線に対応
した光周波数キャリアを与えるnLM個のI型ルーチン
グ回路用入力装置と、前記nLM個のI型ルーチング回
路用入力装置が出力したパケット信号のうち、各組(1
〜L)の所定番号(1〜M)に対応するn個のI型ルー
チング回路用入力装置が出力したパケット信号のそれぞ
れを、該I型ルーチング回路用入力装置に対応するnL
本の入力ポートから入力し、該パケット信号を、H本の
出力ポートのうちの、該I型ルーチング回路用入力装置
の番号(1〜n)と該入力ポートの番号(1〜L)と該
パケット信号の光周波数キャリアとで決定される出力ポ
ートから出力するM個のI型nL×Hルーチング回路
と、前記M個のI型nL×Hルーチング回路のH本の出
力ポートと1対1に対応して設けられ、該出力ポートよ
り出力されたパケット信号のうちの複数のパケット信号
が、同じタイムスロットにおいて同じ出力線への出力を
希望する場合には、該パケット信号の中から、1個のパ
ケット信号を取り出して、該出力線へ出力し、残りのパ
ケット信号には、適切な遅延を与え、時間的にずらして
同出力線へ順次出力するMH個の光周波数多重完全バッ
ファ回路とから構成されることを特徴とする(但し、
L,N,M,H,nは自然数)。請求項5記載の発明
は、N本を1組とするL組の入力線、すなわち、LN本
の入力線のうちの任意の入力線から入力される複数のパ
ケット信号を、それぞれ、H本を1組とするM組の出力
線、すなわち、MH本の出力線のうちの任意の出力線に
スイッチングする光パケットスイッチにおいて、入力側
から見て、前記LN本の入力線と1対1に対応して設け
られ、該入力線より入力されたパケット信号に対し、希
望出力線に対応した光周波数キャリアを与えるLN個の
I型ルーチング回路用入力装置と、前記LN個のI型ル
ーチング回路用入力装置が出力したパケット信号のう
ち、所定の組(1〜L)のN本の入力線に対応するI型
ルーチング回路用入力装置が出力したパケット信号のそ
れぞれを、該I型ルーチング回路用入力装置に対応する
N本の入力ポートから入力し、該パケット信号を、M本
の出力ポートのうちの、該入力ポートの番号(1〜N)
と該パケット信号の光周波数キャリアとで決定される出
力ポートから出力するL個のI型N×Mルーチング回路
と、前記L個のI型N×Mルーチング回路のM本の出力
ポートと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより
出力されたパケット信号が、所定数n以上のパケット信
号が多重された信号である場合には、該多重されたパケ
ット信号の中から、n個のパケット信号を取り出して出
力し、残りのパケット信号には、適切な遅延を与えるこ
とで、タイムスロットをずらして出力するLM個の光周
波数多重N-to-n部分バッファ回路と、前記LM個の光
周波数多重N-to-n部分バッファ回路のn本の出力ポー
トと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出力
されたパケット信号に対し、予め設定された固定の光周
波数キャリアを与えるnLM個のII型ルーチング回路用
入力装置と、前記nLM個のII型ルーチング回路用入力
装置が出力したパケット信号のうち、各組(1〜L)の
所定番号(1〜M)に対応するn個のII型ルーチング回
路用入力装置が出力したパケット信号のそれぞれを、該
II型ルーチング回路用入力装置に対応するnL本の入力
ポートから入力し、該パケット信号を光周波数多重合成
した後、H本の出力ポート全てから出力するM個のII型
nL×Hルーチング回路と、前記M個のII型nL×Hル
ーチング回路のH本の出力ポートと1対1に対応して設
けられ、該出力ポートより出力されたパケット信号のう
ちの複数のパケット信号が、同じタイムスロットにおい
て同じ出力線への出力を希望する場合には、該パケット
信号の中から、1個のパケット信号を取り出して、該出
力線へ出力し、残りのパケット信号には、適切な遅延を
与え、時間的にずらして同出力線へ順次出力するMH個
の光周波数多重完全バッファ回路とから構成されること
を特徴とする(但し、L,N,M,H,nは自然数)。
請求項6記載の発明は、N本を1組とするL組の入力
線、すなわち、LN本の入力線のうちの任意の入力線か
ら入力される複数のパケット信号を、それぞれ、H本を
1組とするM組の出力線、すなわち、MH本の出力線の
うちの任意の出力線にスイッチングする光パケットスイ
ッチにおいて、入力側から見て、前記LN本の入力線と
1対1に対応して設けられ、該入力線より入力されたパ
ケット信号に対し、予め設定された固定の光周波数キャ
リアを与えるLN個のII型ルーチング回路用入力装置
と、前記LN個のII型ルーチング回路用入力装置が出力
したパケット信号のうち、所定の組(1〜L)のN本の
入力線に対応するII型ルーチング回路用入力装置が出力
したパケット信号のそれぞれを、該II型ルーチング回路
用入力装置に対応するN本の入力ポートから入力し、該
パケット信号を光周波数多重合成した後、M本の出力ポ
ート全てから出力するL個のII型N×Mルーチング回路
と、前記L個のII型N×Mルーチング回路のM本の出力
ポートと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより
出力されたパケット信号のうち、該出力ポートへの出力
を希望するパケット信号が、所定数n以上である場合に
は、該多重されたパケット信号の中から、n個のパケッ
ト信号を取り出して出力し、残りのパケット信号には、
適切な遅延を与えることで、タイムスロットをずらして
出力するLM個の光周波数多重N-to-n部分バッファ回
路と、前記LM個の光周波数多重N-to-n部分バッファ
回路のn本の出力ポートと1対1に対応して設けられ、
該出力ポートより出力されたパケット信号に対し、予め
設定された固定の光周波数キャリアを与えるnLM個の
II型ルーチング回路用入力装置と、前記nLM個のII型
ルーチング回路用入力装置が出力したパケット信号のう
ち、各組(1〜L)の所定番号(1〜M)に対応するn
個のII型ルーチング回路用入力装置が出力したパケット
信号のそれぞれを、該II型ルーチング回路用入力装置に
対応するnL本の入力ポートから入力し、該パケット信
号を光周波数多重合成した後、H本の出力ポート全てか
ら出力するM個のII型nL×Hルーチング回路と、前記
M個のII型nL×Hルーチング回路のH本の出力ポート
と1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出力さ
れたパケット信号のうちの複数のパケット信号が、同じ
タイムスロットにおいて同じ出力線への出力を希望する
場合には、該パケット信号の中から、1個のパケット信
号を取り出して、該出力線へ出力し、残りのパケット信
号には、適切な遅延を与え、時間的にずらして同出力線
へ順次出力するMH個の光周波数多重完全バッファ回路
とから構成されることを特徴とする(但し、L,N,
M,H,nは自然数)。請求項7記載の発明は、請求項
1ないし請求項6のうち1つに記載の光パケットスイッ
チを単位スイッチとしてこれらを多段に接続し、それら
の間の結合部において、前段の出力部分には完全バッフ
ァ回路の代わりに部分バッファ回路を使用し、後段の入
力部分にはn多重入力装置あるいはn倍の入力規模を持
つスイッチを使用することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
§1.概要 本発明においては、前記従来技術の問題点を解決するた
め、中間部分での1ポートあたりの出力数を周波数多重
を用いて複数化し、中間部分でのバッファを削減した構
成をとる。まず、請求項1,2に記載の光パケットスイ
ッチにおいては、前段から後段への出力を複数用意し、
それぞれ次段での出力先に応じた光周波数を与える。複
数出力は光周波数多重されて次段に送出する。それぞれ
が同一タイムスロットにおいて同一の光周波数を持つ場
合は競合制御を行う。請求項3〜6に記載の光パケット
スイッチにおいては、請求項1,2と同様に、中間部分
での出力を複数用意するが、それぞれが競合しないよう
に必ず異なる光周波数を与える。複数出力は光周波数多
重されて次段に送出する。また、請求項7においてはそ
の段数を2段より大きくしたものであり、請求項1〜6
と同様の理由によって従来方式の課題を解決する。
【0009】§2.構成回路定義 各請求項記載の構成回路の定義を以下に示す。 ◇I型ルーチング回路用入力装置 入力するパケットに対し、希望出力先に対応した光周波
数キャリアを与え、それらをI型ルーチング回路に送出
する回路。 ◇I型N×Mルーチング回路 アレイ光導波路回折格子フィルタ等の光周波数ルータに
より、入力するパケットをその入力ポート番号と光周波
数キャリアで決定される出力ポートへルーチングさせる
回路。入力ポート数はN(Nは自然数)、出力ポート数
はM(Mは自然数)。
【0010】◇II型ルーチング回路用入力装置 入力するパケットに対し、入力装置ごとの固定の光周波
数キャリアを与え、それらをII型ルーチング回路に送出
する回路。 ◇II型N×Mルーチング回路 入力するパケットは入力番号ごとに異なる固定の光周波
数を持っている。それらを光結合分配素子によって、光
周波数多重合成したのち全ての出力ポートに送出し、出
力側で所望のパケットだけを選択することでルーチング
を行う。このようなルーチング機構を持つ回路。但し、
パケットの選択は、光バッファ回路で行うことも可能で
ある。入力ポート数はN(Nは自然数)、出力ポート数
はM(Mは自然数)。
【0011】◇I型ルーチング回路用n多重入力装置 同時にn個(nは自然数)の入力パケットを扱い、それ
らをI型ルーチング回路に光周波数多重して送出するた
めの回路。同じタイムスロットにおいて同じ出力先を希
望する場合には、バッファにより競合が回避できるまで
タイムスロットをずらす。また、通常、この装置は前段
のスイッチの光周波数多重N-to-n部分バッファ回路の
直後に置かれるため、I型ルーチング回路用n多重入力
装置のためのバッファは、そのバッファと共有してもよ
い。
【0012】◇光周波数多重完全バッファ回路 同じタイムスロットにおいて複数のパケットが同一の出
力先を希望すると、パケットの競合が発生する。そこ
で、競合するパケットのうち、ある1つを除くパケット
に適切な遅延を与えることで、出力タイムスロットをず
らし、同一タイムスロットでの出力の重複を回避する回
路。到来するパケットは光周波数多重されており、その
中には不要なパケットが含まれている場合もある。
【0013】◇光周波数多重N-to-n部分バッファ回路 同じタイムスロットにおいて複数のパケットが同一の出
力先を希望すると、パケットの競合が発生する。そこ
で、競合するパケットのうち、一定の自然数n以外のパ
ケットに適切な遅延を与えることで、出力タイムスロッ
トをずらし、同一タイムスロットでの出力の重複をn以
下にする回路。競合する可能性のあるパケットの最大数
はN(Nは自然数)。到来するパケットは光周波数多重
されており、その中には不要なパケットが含まれている
場合もある。
【0014】§3.作用 本発明の光パケットスイッチにおいては、前段のスイッ
チで各ポートごとに複数の出力を持つ。そのため、単一
の出力しか持たない従来の方式に比べて、出力できずに
バッファに蓄積されなくてはならない確率が減少し、必
要なバッファ数が削減できる。また、それらの出力は光
周波数多重されて後段に送られるため、スイッチ段ごと
の接続に必要なハードウェアの増分は少ない。さて、請
求項1,2に記載の光パケットスイッチにおいては、1
ポートあたりの前段出力を複数用意し、それぞれ次段で
の出力先に応じた光周波数を与えて後段へ送出する。送
出する複数パケットは光周波数多重されて次段へ送られ
る。それらの周波数が一致してしまう場合に限り、競合
制御を必要とする。しかしながら、その確率は(同時に
複数出力する確率)×(それらが同じ出力先を持つ確
率)で与えられるため、大きくはない。請求項3〜6に
記載の光パケットスイッチにおいても、1ポートあたり
の前段出力を複数用意するが、それぞれに相互に異なる
周波数範囲の光を用いて次段へ送出する。従って、それ
らの間の競合は発生しないが、そのかわり次段で使用す
る光周波数の数は複数出力の数に応じて増加する。
【0015】§4.実施形態 図1は、請求項1,2に対応する周波数多重による競合
回避型多段光スイッチの基本構成例を示すブロック図で
ある。この図において、1-1-1〜1-L-Nは(I型ま
たはII型の)ルーチング回路用入力装置、2-1〜2-L
は(I型またはII型の)N×Mルーチング回路、3-1-
1〜3-L-Mは光周波数多重型N-to-n部分バッファ回
路、4-1-1〜4-L-MはI型ルーチング回路用n多重
入力装置、5-1〜5-MはI型L×Hルーチング回路、
6-1-1〜6-M-Hは完全バッファ回路である。また、
この図において、ルーチング回路用入力装置1とN×M
ルーチング回路2は、同じ型(I型またはII型)であ
る。
【0016】この図において、N×Mルーチング回路2
およびルーチング回路用入力装置1の構成は、I型ある
いはII型により異なる。前段のスイッチにI型を用いる
場合、(I型)ルーチング回路用入力装置1は、例え
ば、光信号受信装置と、パケットの行き先情報に応じた
可変周波数を発生させるための制御装置および光源、ま
た、その変調装置で構成される。(I型)N×Mルーチ
ング回路2としては、例えば、アレイ導波路型回折格子
フィルタなどが用いられる。一方、前段のスイッチにII
型を用いる場合、(II型)ルーチング回路用入力装置1
は、例えば、光信号受信装置および固定周波数光源と、
その変調装置からなる。(II型)N×Mルーチング回路
2としては、光合分波器が用いられる。
【0017】図2は、光周波数多重型N-to-n部分バッ
ファ回路3の概略構成例を示すブロック図である。この
図において、7は1×K光分配素子、8-1〜8-Kは光
ファイバ遅延線、9-1〜9-Kは光ゲート素子、10は
K×1光結合素子、11は1×n光分配素子、12-1
〜12-nはアレイ光導波路回折格子フィルタ、13-1
-1〜13-n-Nは光ゲート素子、14-1〜14-nは
n×1光結合素子である。この図に示すように、光周波
数多重型N-to-n部分バッファ回路3は、光ファイバ遅
延線8の組み合わせからなり、到来パケットに適切な遅
延を与える光周波数多重遅延回路と、その信号をn分岐
し、それぞれ周波数多重されているパケット群から、所
望のパケットだけを取り出す高速フィルタ回路(光N-t
o-nパケット選択部)とからなる。
【0018】図3は、I型ルーチング回路用n多重入力
装置4の概略構成例を示すブロック図である。この図に
おいて、15は制御装置、16-1〜16-nはバッフ
ァ、17-1〜17-nは周波数可変光源、18はn×1
光結合素子である。この図に示すように、I型ルーチン
グ回路用n多重入力装置4は、パケットの行き先情報に
応じた可変周波数を発生させるための周波数可変光源1
7と、それらの信号を光周波数多重するための合波器
(n×1光結合素子)18と、同一タイミングで同一周
波数キャリアパケットを発生しないよう制御する制御装
置15とからなる。同一タイミングで同一周波数キャリ
アパケットを発生する可能性がある場合、その前にバッ
ファ16により適切な遅延を与える。図1において、後
段のルーチング回路(I型L×Hルーチング回路)5
は、前述のものと規模が違うだけで原理は同じでよい。
【0019】図4は、完全バッファ回路6の概略構成例
を示すブロック図である。この図において、19は1×
K光分配素子、20-1〜20-Kは光ファイバ遅延線、
21-1〜21-Kは光ゲート素子、22はK×1光結合
素子、23はアレイ光導波路回折格子フィルタ、24-
1〜24-Nは光ゲート素子、25はn×1光結合素子
である。この図に示すように、完全バッファ回路6は、
光ファイバ遅延線20の組み合わせからなり、到来パケ
ットに適切な遅延を与える光周波数多重バッファ群と、
その周波数多重されているパケット群から所望のパケッ
トだけを取り出す高速フィルタ回路(光N-to-1パケッ
ト選択部)とからなる。
【0020】このような構成による競合回避型多段光ス
イッチでは、まず、LN通りの入力をN本ずつL組に分
ける。前段のスイッチがI型の場合、N本の入力はそれ
ぞれ行き先に応じた光周波数キャリアを与えられ、N×
Mルーチング回路2によって所望の後段スイッチに送出
される。そして、光周波数多重型N-to-n部分バッファ
回路3によって、同じタイムスロットで最大n個までの
パケットが取り出される。もし、同時に到来するパケッ
トがnより大きい場合、取り出されなかったパケットは
バッファに蓄積される。ここで、同時に複数(n個)の
パケットの取り出しを可能にすることで、パケットデー
タを保持するための必要バッファ数を削減できている。
光周波数多重型N-to-n部分バッファ回路3によって取
り出されたパケットは、I型ルーチング回路用n多重入
力装置4により、I型L×Hルーチング回路5に送られ
る。このとき、周波数可変光源17により、行き先に応
じた光周波数キャリアが与えられ、n×1光結合素子1
8で光周波数多重される。
【0021】前段のスイッチがII型の場合、N本の入力
はそれぞれ入力ポートごとに異なる固定の光周波数を与
えられることで光周波数多重される。そして、光合分波
器(N×Mルーチング回路2)によってM個の出力すべ
てに分配され、光周波数多重型N-to-n部分バッファ回
路3によって、各出力ポートに向かっているパケットだ
けを選択的に取り出す。ここで、同時に複数(n個)の
パケットの取り出しを可能にすることで、パケットデー
タを保持するための必要バッファ数を削減できる。も
し、同時に到来するパケットがnより大きい場合に限
り、取り出されなかったパケットデータはバッファで保
持される。取り出されたパケットは、I型L×Hルーチ
ング回路5へと送出される。このとき、周波数可変光源
17により、行き先に応じた光周波数キャリアを与えら
れ、n×1光結合素子18で光周波数多重される。
【0022】なお、このとき出力されたパケットが同一
の光周波数キャリアを有していると、合波によって混信
を起こすため、そのような状況が発生しないように制御
しなくてはならない。具体的には、I型ルーチング回路
用n多重入力装置4内でバッファリングし、出力のタイ
ミングをずらすことが必要である。あるいは、バッファ
を光周波数多重型N-to-n部分バッファ回路3と共用し
ている場合は、そこで出力タイミングをずらす。ただ
し、そのような制御が必要になるのは、前段の同一スイ
ッチにおいて、同時に複数のパケットを出力し、かつ、
それらが同じ行き先を指定する場合だけに限られてお
り、最終的な出力が同一でも、前段のスイッチが異なる
場合などでは発生しないため、確率は高くない。
【0023】なお、(I型)N×Mルーチング回路2と
して、アレイ導波路型回折格子フィルタを用いる場合、
異なる入力ポートからの同一光周波数キャリアパケット
は異なる出力ポートに向かう。従って、異なるI型ルー
チング回路用n多重入力装置4間での競合は考慮しなく
てよい。なぜなら、異なる入力ポートから同一出力ポー
トへ向かうパケットは必ず光周波数多重されるために、
分けて取り出すことが可能だからである。そのようにし
てI型L×Hルーチング回路5に到来したパケットは、
周波数キャリアに対応した行き先に到来する。そこでの
競合制御は単一光スイッチにおける競合制御と同じであ
り、従来から提案されている多くの方法が使用可能であ
る。
【0024】図5は、請求項3〜6に対応する周波数多
重による競合回避型多段光スイッチの基本構成例を示す
ブロック図である。この図において、26-1-1〜26
-L-Nは(I型またはII型の)ルーチング回路用入力装
置、27-1〜27-Lは(I型またはII型の)N×Mル
ーチング回路、28-1-1〜28-L-Mは光周波数多重
型N-to-n部分バッファ回路、29-1-1-1〜29-L
-M-nは(I型またはII型の)ルーチング回路用入力装
置、30-1〜30-Mは(I型またはII型の)nL×H
ルーチング回路、31-1-1〜31-M-Hは完全バッフ
ァ回路である。また、この図において、ルーチング回路
用入力装置26とN×Mルーチング回路27は、同じ型
(I型またはII型)であり、ルーチング回路用入力装置
29とnL×Hルーチング回路30は、同じ型(I型ま
たはII型)である。
【0025】図5は、図1と比較すると、中間段のルー
チング回路用n多重入力装置が、n個のルーチング回路
用入力装置29になり、後段のルーチング回路の規模と
して、該ルーチング回路の入力側がn倍必要になる他は
図1と同じである。従って、入力側から見て、光周波数
多重型N-to-n部分バッファ回路28までは、動作も図
1と同じである。
【0026】光周波数多重型N-to-n部分バッファ回路
28から取り出されたパケットは、次のnL×Hルーチ
ング回路30へと送出される。このとき、請求項3,4
に対応する実施形態では、周波数可変光源17(図3参
照)により、行き先に応じた光周波数キャリアを与えら
れるが、n本の可変光源はそれぞれ重なり合わない範囲
の周波数の光を発生する。一方、請求項5,6に対応す
る実施形態では、周波数固定光源により、それぞれ異な
る固定周波数キャリアを与えられる。それらは、n×1
光結合素子18で光周波数多重される。
【0027】なお、周波数の競合を避けるために、各中
間出力ごとに図1の場合に比べてn倍の光周波数範囲を
必要とする。従って、後段のスイッチ(nL×Hルーチ
ング回路30)1つあたりnLの光周波数チャネルを必
要とする。これは、図1と違ってルーチング回路用入力
装置にバッファを必要としない反面、より広い光周波数
領域の使用により、回路部品への要求性能が厳しくな
る。なお、後段のスイッチ(nL×Hルーチング回路3
0)では請求項3,4の場合はI型、請求項5,6の場
合はII型(分配選択型)のスイッチングを行う。ここ
で、I型あるいはII型の単一光スイッチにおける競合制
御が必要となるが、これには従来提案されてきた多くの
構成方法が使用可能である。なお、後段入力時に出力を
まとめることをせず、前段の複数出力ごとに異なるスイ
ッチプレーンを割り当て、それぞれにおいて後段スイッ
チの処理を行い、最後にそれらスイッチプレーン間の出
力を合成することも可能である。
【0028】図6は、図1の競合回避型多段光スイッチ
の動作例を示す説明図である。この図において、32-
1-1〜32-L-Nは(I型またはII型の)ルーチング
回路用入力装置、33-1〜33-Lは(I型またはII型
の)N×Mルーチング回路、34-1-1〜34-L-Mは
光周波数多重型N-to-n部分バッファ回路、35-1-1
〜35-L-MはI型ルーチング回路用n多重入力装置、
36-1〜36-MはI型L×Hルーチング回路、37-
1-1〜37-M-Hは完全バッファ回路である。また、
この図において、ルーチング回路用入力装置32とN×
Mルーチング回路33は、同じ型(I型またはII型)で
ある。
【0029】図6では、A〜Eの5つのパケットが到来
した場合の例を示してある。説明のため、パケットが最
初にルーチングされるスイッチ(N×Mルーチング回路
33)を前段スイッチ、次にルーチングされるスイッチ
(I型L×Hルーチング回路36)を後段スイッチと呼
ぶことにする。
【0030】まず、前段スイッチあるいは後段スイッチ
の双方において、処理を行うスイッチが互いに一致しな
い2つのパケットについて考える。図6では、パケット
AはN×Mルーチング回路33-1で処理された後、I
型L×Hルーチング回路36-Mで処理されるのに対し
て、パケットDはN×Mルーチング回路33-Lで処理
された後、I型L×Hルーチング回路36-1で処理さ
れるので、この場合に相当する。この場合、入力から出
力までのどの部分においても競合制御を必要としない。
【0031】次に、前段スイッチは一致し、後段スイッ
チは異なる場合を考える。図6では、パケットAとパケ
ットCの場合が相当するが、これも、図6からわかると
おり、競合制御を必要としない。第3番目に、前段スイ
ッチは異なるが、後段スイッチが一致する場合を考え
る。図6では、パケットCとパケットDの場合が相当す
る。この場合、最終出力ポートも一致するときには、後
段スイッチの完全バッファ回路37-1-Hにおいて競合
制御を必要とする。
【0032】第4番目に、前段スイッチおよび後段スイ
ッチの双方が一致するが、最終出力ポートは異なる場合
を考える。図6では、パケットAとパケットBの場合が
相当する。この場合、I型ルーチング回路用n多重入力
装置35-1-Mにおいて、両者は同一ポートで同一タイ
ムスロットを使用するが、最終出力ポートに応じて異な
る光周波数キャリアを与えられるため、光周波数多重に
より、そのまま後段に出力可能であり、競合制御は不要
である。この第4番目の場合が、本発明において有利な
点である。ただし、nは2以上であるとする。
【0033】第5番目に、前段スイッチおよび後段スイ
ッチの双方が一致し、さらに最終出力ポートも同一の場
合を考える。図6では、パケットDとパケットEの場合
が相当する。この場合、I型ルーチング回路用n多重入
力装置35-L-1において同一の周波数を必要とするた
め、競合が発生する。従って、そこで競合を回避するた
めの制御が必要であり、そのバッファ処理を行う。以上
より、I型ルーチング回路用n多重入力装置35におい
て、競合制御が必要になるのは、前段スイッチおよび後
段スイッチの双方が一致し、さらに最終出力ポートも同
一の場合に限られることがわかる。
【0034】図7(a)および(b)は、バッファ回路
(光周波数多重型N-to-n部分バッファ回路および完全
バッファ回路)中の遅延発生回路の構成例を示すブロッ
ク図である。この図において、38は1×K光分配素
子、39-1〜39-Kは光ファイバ遅延線、40-1〜
40-Kは光ゲート素子、41はK×1光結合素子、4
2は1×K光分配素子、43-1〜43-Kは光ファイバ
巡回型遅延線、44-1〜44-Kは光ゲート素子、45
はK×1光結合素子である。
【0035】図7(a)は図2および図4に示したもの
と同じ構成である。図7(b)は、ファイバでループ
(光ファイバ巡回型遅延線)43を形成し、その一部に
方向性結合器と光ゲート素子44を置き、ループ中で光
パケットを巡回させて保持し、ループ長の任意の整数倍
の遅延量を得ることができる巡回型遅延素子を並列に配
置したものである。それ以外にも、上記バッファ回路の
構成に関しては、特願平5−186493、同平6−3
8912、同平6−116956等に種々の構成が示さ
れている。
【0036】図8は、中間段におけるバッファ数とパケ
ット損失率の計算結果を示すグラフである。なお、図8
(a)は図7(a)に示す遅延発生回路を用いた場合で
あり、図8(b)は図7(b)に示す遅延発生回路を用
いた場合である。なお、パケット損失は、バッファが一
杯であるときにパケットが到来して必要な遅延を与えら
れなくなるときに生じる。パケットの到来分布は2項分
布を仮定している。これより、完全バッファに対応する
n=1の場合に比べて、n=2にすることで一定のパケ
ット損失率以下にするための必要バッファ数は大幅に削
減できることがわかる。また、さらにn=4にするとそ
の効果は大きくなる。
【0037】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
多段構成の光パケットスイッチにおいて、最終スイッチ
以外のバッファを削減し、なおかつそれ以外の部分への
変更も少ない多段構成をとることができる。これは光の
特色である周波数多重性を活用した方法といえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1,2に対応する周波数多重による競
合回避型多段光スイッチの基本構成例を示すブロック図
である。
【図2】 光周波数多重型N-to-n部分バッファ回路3
の概略構成例を示すブロック図である。
【図3】 I型ルーチング回路用n多重入力装置4の概
略構成例を示すブロック図である。
【図4】 完全バッファ回路6の概略構成例を示すブロ
ック図である。
【図5】 請求項3〜6に対応する周波数多重による競
合回避型多段光スイッチの基本構成例を示すブロック図
である。
【図6】 図1の競合回避型多段光スイッチの動作例を
示す説明図である。
【図7】 (a)および(b)は、共に、バッファ回路
(光周波数多重型N-to-n部分バッファ回路3および完
全バッファ回路6)中の遅延発生回路の構成例を示すブ
ロック図である。
【図8】 中間段におけるバッファ数とパケット損失率
の計算結果を示すグラフである。
【図9】 従来提案されてきた多段光パケットスイッチ
の構成例を示すブロック図である。
【図10】 (a)はI型完全単一スイッチの全体構成
例を示す説明図であり、(b)はI型完全単一スイッチ
の光周波数ルータの入力-出力光周波数対応表である。
【図11】 II型完全単一スイッチの全体構成例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1-1-1〜1-L-N (I型またはII型の)ルーチング
回路用入力装置 2-1〜2-L (I型またはII型の)N×Mルーチング
回路 3-1-1〜3-L-M 光周波数多重型N-to-n部分バッ
ファ回路 4-1-1〜4-L-M I型ルーチング回路用n多重入力
装置 5-1〜5-M I型L×Hルーチング回路 6-1-1〜6-M-H 完全バッファ回路 7 1×K光分配素子 8-1〜8-K 光ファイバ遅延線 9-1〜9-K 光ゲート素子 10 K×1光結合素子 11 1×n光分配素子 12-1〜12-n アレイ光導波路回折格子フィルタ 13-1-1〜13-n-N 光ゲート素子 14-1〜14-n n×1光結合素子 15 制御装置 16-1〜16-n バッファ 17-1〜17-n 周波数可変光源 18 光結合素子 19 1×K光分配素子 20-1〜20-K 光ファイバ遅延線 21-1〜21-K 光ゲート素子 22 K×1光結合素子 23 アレイ光導波路回折格子フィルタ 24-1〜24-N 光ゲート素子 25 n×1光結合素子 26-1-1〜26-L-N (I型またはII型の)ルーチ
ング回路用入力装置 27-1〜27-L (I型またはII型の)N×Mルーチ
ング回路 28-1-1〜28-L-M 光周波数多重型N-to-n部分
バッファ回路 29-1-1-1〜29-L-M-n (I型またはII型の)
ルーチング回路用入力装置 30-1〜30-M (I型またはII型の)nL×Hルー
チング回路 31-1-1〜31-M-H 完全バッファ回路 32-1-1〜32-L-N (I型またはII型の)ルーチ
ング回路用入力装置 33-1〜33-L (I型またはII型の)N×Mルーチ
ング回路 34-1-1〜34-L-M 光周波数多重型N-to-n部分
バッファ回路 35-1-1〜35-L-M I型ルーチング回路用n多重
入力装置 36-1〜36-M I型L×Hルーチング回路 37-1-1〜37-M-H 完全バッファ回路 38 1×K光分配素子 39-1〜39-K 光ファイバ遅延線 40-1〜40-K 光ゲート素子 41 K×1光結合素子 42 1×K光分配素子 43-1〜43-K 光ファイバ巡回型遅延線 44-1〜44-K 光ゲート素子 45 K×1光結合素子 46-1-1〜46-L-N (I型またはII型の)ルーチ
ング回路用入力装置 47-1〜47-L (I型またはII型の)N×Mルーチ
ング回路 48-1-1〜48-L-M 完全バッファ回路 49-1-1〜49-L-M (I型またはII型の)ルーチ
ング回路用入力装置 50-1〜50-M (I型またはII型の)L×Hルーチ
ング回路 51-1-1〜51-M-H 完全バッファ回路 52-1〜52-N I型ルーチング回路用入力装置
(可変周波数光源他) 53 I型ルーチング回路(アレイ光導波路回折格子フ
ィルタ) 54-1〜54-N II型ルーチング回路用入力装置(固
定周波数光源他) 55 II型ルーチング回路(N×N光合分波素子)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N本を1組とするL組の入力線、すなわ
    ち、LN本の入力線のうちの任意の入力線から入力され
    る複数のパケット信号を、それぞれ、H本を1組とする
    M組の出力線、すなわち、MH本の出力線のうちの任意
    の出力線にスイッチングする光パケットスイッチにおい
    て、入力側から見て、 前記LN本の入力線と1対1に対応して設けられ、該入
    力線より入力されたパケット信号に対し、希望出力線に
    対応した光周波数キャリアを与えるLN個のI型ルーチ
    ング回路用入力装置と、 前記LN個のI型ルーチング回路用入力装置が出力した
    パケット信号のうち、所定の組(1〜L)のN本の入力
    線に対応するI型ルーチング回路用入力装置が出力した
    パケット信号のそれぞれを、該I型ルーチング回路用入
    力装置に対応するN本の入力ポートから入力し、該パケ
    ット信号を、M本の出力ポートのうちの、該入力ポート
    の番号(1〜N)と該パケット信号の光周波数キャリア
    とで決定される出力ポートから出力するL個のI型N×
    Mルーチング回路と、 前記L個のI型N×Mルーチング回路のM本の出力ポー
    トと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出力
    されたパケット信号が、所定数n以上のパケット信号が
    多重された信号である場合には、該多重されたパケット
    信号の中から、n個のパケット信号を取り出して出力
    し、残りのパケット信号には、適切な遅延を与えること
    で、タイムスロットをずらして出力するLM個の光周波
    数多重N-to-n部分バッファ回路と、 前記LM個の光周波数多重N-to-n部分バッファ回路と
    1対1に対応して設けられ、該光周波数多重N-to-n部
    分バッファ回路より出力されたn個のパケット信号に対
    し、該n個のパケット信号のうちの複数のパケット信号
    が、同じタイムスロットにおいて同じ出力線への出力を
    希望する場合には、該競合が回避できるまでタイムスロ
    ットをずらし、競合が回避されたならば、該パケット信
    号に対し、希望出力線に対応した光周波数キャリアを与
    えて、周波数多重するLM個のI型ルーチング回路用n
    多重入力装置と、 前記LM個のI型ルーチング回路用n多重入力装置が出
    力したパケット信号のうち、各組(1〜L)の所定番号
    (1〜M)に対応するI型ルーチング回路用n多重入力
    装置が出力したパケット信号のそれぞれを、該I型ルー
    チング回路用n多重入力装置に対応するL本の入力ポー
    トから入力し、該パケット信号を、H本の出力ポートの
    うちの、該入力ポートの番号(1〜L)と該パケット信
    号の光周波数キャリアとで決定される出力ポートから出
    力するM個のI型L×Hルーチング回路と、 前記M個のI型L×Hルーチング回路のH本の出力ポー
    トと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出力
    されたパケット信号のうちの複数のパケット信号が、同
    じタイムスロットにおいて同じ出力線への出力を希望す
    る場合には、該パケット信号の中から、1個のパケット
    信号を取り出して、該出力線へ出力し、残りのパケット
    信号には、適切な遅延を与え、時間的にずらして同出力
    線へ順次出力するMH個の光周波数多重完全バッファ回
    路とから構成されることを特徴とする光パケットスイッ
    チ(但し、L,N,M,H,nは自然数)。
  2. 【請求項2】 N本を1組とするL組の入力線、すなわ
    ち、LN本の入力線のうちの任意の入力線から入力され
    る複数のパケット信号を、それぞれ、H本を1組とする
    M組の出力線、すなわち、MH本の出力線のうちの任意
    の出力線にスイッチングする光パケットスイッチにおい
    て、入力側から見て、 前記LN本の入力線と1対1に対応して設けられ、該入
    力線より入力されたパケット信号に対し、予め設定され
    た固定の光周波数キャリアを与えるLN個のII型ルーチ
    ング回路用入力装置と、 前記LN個のII型ルーチング回路用入力装置が出力した
    パケット信号のうち、所定の組(1〜L)のN本の入力
    線に対応するII型ルーチング回路用入力装置が出力した
    パケット信号のそれぞれを、該II型ルーチング回路用入
    力装置に対応するN本の入力ポートから入力し、該パケ
    ット信号を光周波数多重合成した後、M本の出力ポート
    全てから出力するL個のII型N×Mルーチング回路と、 前記L個のII型N×Mルーチング回路のM本の出力ポー
    トと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出力
    されたパケット信号のうち、該出力ポートへの出力を希
    望するパケット信号が、所定数n以上ある場合には、該
    多重されたパケット信号の中から、n個のパケット信号
    を取り出して出力し、残りのパケット信号には、適切な
    遅延を与えることで、タイムスロットをずらして出力す
    るLM個の光周波数多重N-to-n部分バッファ回路と、 前記LM個の光周波数多重N-to-n部分バッファ回路と
    1対1に対応して設けられ、該光周波数多重N-to-n部
    分バッファ回路より出力されたn個のパケット信号に対
    し、該n個のパケット信号のうちの複数のパケット信号
    が、同じタイムスロットにおいて同じ出力線への出力を
    希望する場合には、該競合が回避できるまでタイムスロ
    ットをずらし、競合が回避されたならば、該パケット信
    号に対し、希望出力線に対応した光周波数キャリアを与
    えて、周波数多重するLM個のI型ルーチング回路用n
    多重入力装置と、 前記LM個のI型ルーチング回路用n多重入力装置が出
    力したパケット信号のうち、各組(1〜L)の所定番号
    (1〜M)に対応するI型ルーチング回路用n多重入力
    装置が出力したパケット信号のそれぞれを、該I型ルー
    チング回路用n多重入力装置に対応するL本の入力ポー
    トから入力し、該パケット信号を、H本の出力ポートの
    うちの、該入力ポートの番号(1〜L)と該パケット信
    号の光周波数キャリアとで決定される出力ポートから出
    力するM個のI型L×Hルーチング回路と、 前記M個のI型L×Hルーチング回路のH本の出力ポー
    トと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出力
    されたパケット信号のうちの複数のパケット信号が、同
    じタイムスロットにおいて同じ出力線への出力を希望す
    る場合には、該パケット信号の中から、1個のパケット
    信号を取り出して、該出力線へ出力し、残りのパケット
    信号には、適切な遅延を与え、時間的にずらして同出力
    線へ順次出力するMH個の光周波数多重完全バッファ回
    路とから構成されることを特徴とする光パケットスイッ
    チ(但し、L,N,M,H,nは自然数)。
  3. 【請求項3】 N本を1組とするL組の入力線、すなわ
    ち、LN本の入力線のうちの任意の入力線から入力され
    る複数のパケット信号を、それぞれ、H本を1組とする
    M組の出力線、すなわち、MH本の出力線のうちの任意
    の出力線にスイッチングする光パケットスイッチにおい
    て、入力側から見て、 前記LN本の入力線と1対1に対応して設けられ、該入
    力線より入力されたパケット信号に対し、希望出力線に
    対応した光周波数キャリアを与えるLN個のI型ルーチ
    ング回路用入力装置と、 前記LN個のI型ルーチング回路用入力装置が出力した
    パケット信号のうち、所定の組(1〜L)のN本の入力
    線に対応するI型ルーチング回路用入力装置が出力した
    パケット信号のそれぞれを、該I型ルーチング回路用入
    力装置に対応するN本の入力ポートから入力し、該パケ
    ット信号を、M本の出力ポートのうちの、該入力ポート
    の番号(1〜N)と該パケット信号の光周波数キャリア
    とで決定される出力ポートから出力するL個のI型N×
    Mルーチング回路と、 前記L個のI型N×Mルーチング回路のM本の出力ポー
    トと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出力
    されたパケット信号が、所定数n以上のパケット信号が
    多重された信号である場合には、該多重されたパケット
    信号の中から、n個のパケット信号を取り出して出力
    し、残りのパケット信号には、適切な遅延を与えること
    で、タイムスロットをずらして出力するLM個の光周波
    数多重N-to-n部分バッファ回路と、 前記LM個の光周波数多重N-to-n部分バッファ回路の
    n本の出力ポートと1対1に対応して設けられ、該出力
    ポートより出力されたパケット信号に対し、希望出力線
    に対応した光周波数キャリアを与えるnLM個のI型ル
    ーチング回路用入力装置と、 前記nLM個のI型ルーチング回路用入力装置が出力し
    たパケット信号のうち、各組(1〜L)の所定番号(1
    〜M)に対応するn個のI型ルーチング回路用入力装置
    が出力したパケット信号のそれぞれを、該I型ルーチン
    グ回路用入力装置に対応するnL本の入力ポートから入
    力し、該パケット信号を、H本の出力ポートのうちの、
    該I型ルーチング回路用入力装置の番号(1〜n)と該
    入力ポートの番号(1〜L)と該パケット信号の光周波
    数キャリアとで決定される出力ポートから出力するM個
    のI型nL×Hルーチング回路と、 前記M個のI型nL×Hルーチング回路のH本の出力ポ
    ートと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出
    力されたパケット信号のうちの複数のパケット信号が、
    同じタイムスロットにおいて同じ出力線への出力を希望
    する場合には、該パケット信号の中から、1個のパケッ
    ト信号を取り出して、該出力線へ出力し、残りのパケッ
    ト信号には、適切な遅延を与え、時間的にずらして同出
    力線へ順次出力するMH個の光周波数多重完全バッファ
    回路とから構成されることを特徴とする光パケットスイ
    ッチ(但し、L,N,M,H,nは自然数)。
  4. 【請求項4】 N本を1組とするL組の入力線、すなわ
    ち、LN本の入力線のうちの任意の入力線から入力され
    る複数のパケット信号を、それぞれ、H本を1組とする
    M組の出力線、すなわち、MH本の出力線のうちの任意
    の出力線にスイッチングする光パケットスイッチにおい
    て、入力側から見て、 前記LN本の入力線と1対1に対応して設けられ、該入
    力線より入力されたパケット信号に対し、予め設定され
    た固定の光周波数キャリアを与えるLN個のII型ルーチ
    ング回路用入力装置と、 前記LN個のII型ルーチング回路用入力装置が出力した
    パケット信号のうち、所定の組(1〜L)のN本の入力
    線に対応するII型ルーチング回路用入力装置が出力した
    パケット信号のそれぞれを、該II型ルーチング回路用入
    力装置に対応するN本の入力ポートから入力し、該パケ
    ット信号を光周波数多重合成した後、M本の出力ポート
    全てから出力するL個のII型N×Mルーチング回路と、 前記L個のII型N×Mルーチング回路のM本の出力ポー
    トと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出力
    されたパケット信号のうち、該出力ポートへの出力を希
    望するパケット信号が、所定数n以上ある場合には、該
    多重されたパケット信号の中から、n個のパケット信号
    を取り出して出力し、残りのパケット信号には、適切な
    遅延を与えることで、タイムスロットをずらして出力す
    るLM個の光周波数多重N-to-n部分バッファ回路と、 前記LM個の光周波数多重N-to-n部分バッファ回路の
    n本の出力ポートと1対1に対応して設けられ、該出力
    ポートより出力されたパケット信号に対し、希望出力線
    に対応した光周波数キャリアを与えるnLM個のI型ル
    ーチング回路用入力装置と、 前記nLM個のI型ルーチング回路用入力装置が出力し
    たパケット信号のうち、各組(1〜L)の所定番号(1
    〜M)に対応するn個のI型ルーチング回路用入力装置
    が出力したパケット信号のそれぞれを、該I型ルーチン
    グ回路用入力装置に対応するnL本の入力ポートから入
    力し、該パケット信号を、H本の出力ポートのうちの、
    該I型ルーチング回路用入力装置の番号(1〜n)と該
    入力ポートの番号(1〜L)と該パケット信号の光周波
    数キャリアとで決定される出力ポートから出力するM個
    のI型nL×Hルーチング回路と、 前記M個のI型nL×Hルーチング回路のH本の出力ポ
    ートと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出
    力されたパケット信号のうちの複数のパケット信号が、
    同じタイムスロットにおいて同じ出力線への出力を希望
    する場合には、該パケット信号の中から、1個のパケッ
    ト信号を取り出して、該出力線へ出力し、残りのパケッ
    ト信号には、適切な遅延を与え、時間的にずらして同出
    力線へ順次出力するMH個の光周波数多重完全バッファ
    回路とから構成されることを特徴とする光パケットスイ
    ッチ(但し、L,N,M,H,nは自然数)。
  5. 【請求項5】 N本を1組とするL組の入力線、すなわ
    ち、LN本の入力線のうちの任意の入力線から入力され
    る複数のパケット信号を、それぞれ、H本を1組とする
    M組の出力線、すなわち、MH本の出力線のうちの任意
    の出力線にスイッチングする光パケットスイッチにおい
    て、入力側から見て、 前記LN本の入力線と1対1に対応して設けられ、該入
    力線より入力されたパケット信号に対し、希望出力線に
    対応した光周波数キャリアを与えるLN個のI型ルーチ
    ング回路用入力装置と、 前記LN個のI型ルーチング回路用入力装置が出力した
    パケット信号のうち、所定の組(1〜L)のN本の入力
    線に対応するI型ルーチング回路用入力装置が出力した
    パケット信号のそれぞれを、該I型ルーチング回路用入
    力装置に対応するN本の入力ポートから入力し、該パケ
    ット信号を、M本の出力ポートのうちの、該入力ポート
    の番号(1〜N)と該パケット信号の光周波数キャリア
    とで決定される出力ポートから出力するL個のI型N×
    Mルーチング回路と、 前記L個のI型N×Mルーチング回路のM本の出力ポー
    トと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出力
    されたパケット信号が、所定数n以上のパケット信号が
    多重された信号である場合には、該多重されたパケット
    信号の中から、n個のパケット信号を取り出して出力
    し、残りのパケット信号には、適切な遅延を与えること
    で、タイムスロットをずらして出力するLM個の光周波
    数多重N-to-n部分バッファ回路と、 前記LM個の光周波数多重N-to-n部分バッファ回路の
    n本の出力ポートと1対1に対応して設けられ、該出力
    ポートより出力されたパケット信号に対し、予め設定さ
    れた固定の光周波数キャリアを与えるnLM個のII型ル
    ーチング回路用入力装置と、 前記nLM個のII型ルーチング回路用入力装置が出力し
    たパケット信号のうち、各組(1〜L)の所定番号(1
    〜M)に対応するn個のII型ルーチング回路用入力装置
    が出力したパケット信号のそれぞれを、該II型ルーチン
    グ回路用入力装置に対応するnL本の入力ポートから入
    力し、該パケット信号を光周波数多重合成した後、H本
    の出力ポート全てから出力するM個のII型nL×Hルー
    チング回路と、 前記M個のII型nL×Hルーチング回路のH本の出力ポ
    ートと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出
    力されたパケット信号のうちの複数のパケット信号が、
    同じタイムスロットにおいて同じ出力線への出力を希望
    する場合には、該パケット信号の中から、1個のパケッ
    ト信号を取り出して、該出力線へ出力し、残りのパケッ
    ト信号には、適切な遅延を与え、時間的にずらして同出
    力線へ順次出力するMH個の光周波数多重完全バッファ
    回路とから構成されることを特徴とする光パケットスイ
    ッチ(但し、L,N,M,H,nは自然数)。
  6. 【請求項6】 N本を1組とするL組の入力線、すなわ
    ち、LN本の入力線のうちの任意の入力線から入力され
    る複数のパケット信号を、それぞれ、H本を1組とする
    M組の出力線、すなわち、MH本の出力線のうちの任意
    の出力線にスイッチングする光パケットスイッチにおい
    て、入力側から見て、 前記LN本の入力線と1対1に対応して設けられ、該入
    力線より入力されたパケット信号に対し、予め設定され
    た固定の光周波数キャリアを与えるLN個のII型ルーチ
    ング回路用入力装置と、 前記LN個のII型ルーチング回路用入力装置が出力した
    パケット信号のうち、所定の組(1〜L)のN本の入力
    線に対応するII型ルーチング回路用入力装置が出力した
    パケット信号のそれぞれを、該II型ルーチング回路用入
    力装置に対応するN本の入力ポートから入力し、該パケ
    ット信号を光周波数多重合成した後、M本の出力ポート
    全てから出力するL個のII型N×Mルーチング回路と、 前記L個のII型N×Mルーチング回路のM本の出力ポー
    トと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出力
    されたパケット信号のうち、該出力ポートへの出力を希
    望するパケット信号が、所定数n以上ある場合には、該
    多重されたパケット信号の中から、n個のパケット信号
    を取り出して出力し、残りのパケット信号には、適切な
    遅延を与えることで、タイムスロットをずらして出力す
    るLM個の光周波数多重N-to-n部分バッファ回路と、 前記LM個の光周波数多重N-to-n部分バッファ回路の
    n本の出力ポートと1対1に対応して設けられ、該出力
    ポートより出力されたパケット信号に対し、予め設定さ
    れた固定の光周波数キャリアを与えるnLM個のII型ル
    ーチング回路用入力装置と、 前記nLM個のII型ルーチング回路用入力装置が出力し
    たパケット信号のうち、各組(1〜L)の所定番号(1
    〜M)に対応するn個のII型ルーチング回路用入力装置
    が出力したパケット信号のそれぞれを、該II型ルーチン
    グ回路用入力装置に対応するnL本の入力ポートから入
    力し、該パケット信号を光周波数多重合成した後、H本
    の出力ポート全てから出力するM個のII型nL×Hルー
    チング回路と、 前記M個のII型nL×Hルーチング回路のH本の出力ポ
    ートと1対1に対応して設けられ、該出力ポートより出
    力されたパケット信号のうちの複数のパケット信号が、
    同じタイムスロットにおいて同じ出力線への出力を希望
    する場合には、該パケット信号の中から、1個のパケッ
    ト信号を取り出して、該出力線へ出力し、残りのパケッ
    ト信号には、適切な遅延を与え、時間的にずらして同出
    力線へ順次出力するMH個の光周波数多重完全バッファ
    回路とから構成されることを特徴とする光パケットスイ
    ッチ(但し、L,N,M,H,nは自然数)。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のうち1つに記
    載の光パケットスイッチを単位スイッチとしてこれらを
    多段に接続し、それらの間の結合部において、前段の出
    力部分には完全バッファ回路の代わりに部分バッファ回
    路を使用し、後段の入力部分にはn多重入力装置あるい
    はn倍の入力規模を持つスイッチを使用することを特徴
    とする光パケットスイッチ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6570874B1 (en) 1998-03-05 2003-05-27 Nippon Telegraph & Telephone Corporation ATM switch

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