JPH10138326A - キャリアテープの製造方法 - Google Patents
キャリアテープの製造方法Info
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- JPH10138326A JPH10138326A JP29862596A JP29862596A JPH10138326A JP H10138326 A JPH10138326 A JP H10138326A JP 29862596 A JP29862596 A JP 29862596A JP 29862596 A JP29862596 A JP 29862596A JP H10138326 A JPH10138326 A JP H10138326A
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- JP
- Japan
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- stage
- mold
- carrier tape
- sheet
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 本発明は、シートの材料の如何を問わず寸法
精度の良い成形が可能で、金型の摩耗を最小限に押さ
え、バリの発生を防ぐことのできるキャリアテープの製
造方法を提供する。 【解決手段】 本発明のキャリアテープの製造方法は、
プレス成形に使用される金型において、キァリアテープ
のポケット部の絞り加工とスプロケット孔の打ち抜き加
工を行う第一ステージと、ポケット部の検査孔の打ち抜
き加工を行う第二ステージで使用されるストリッパープ
レートとダイプレートを、それぞれ分割した構成とし、
第二ステージのダイプレートの下にスペーサを設置し、
その厚みを変えることにより、第一ステージと第二ステ
ージ間のシート移動距離を自由に調節できるようにして
いる。
精度の良い成形が可能で、金型の摩耗を最小限に押さ
え、バリの発生を防ぐことのできるキャリアテープの製
造方法を提供する。 【解決手段】 本発明のキャリアテープの製造方法は、
プレス成形に使用される金型において、キァリアテープ
のポケット部の絞り加工とスプロケット孔の打ち抜き加
工を行う第一ステージと、ポケット部の検査孔の打ち抜
き加工を行う第二ステージで使用されるストリッパープ
レートとダイプレートを、それぞれ分割した構成とし、
第二ステージのダイプレートの下にスペーサを設置し、
その厚みを変えることにより、第一ステージと第二ステ
ージ間のシート移動距離を自由に調節できるようにして
いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収縮率の異なる各
種材料を兼用でき、打ち抜き部のバリ不良を抑えるとと
もに、金型の耐久性を向上させることのできるキャリア
テープの製造方法に関するものである。
種材料を兼用でき、打ち抜き部のバリ不良を抑えるとと
もに、金型の耐久性を向上させることのできるキャリア
テープの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプレス成形によるキャリアテープ
の製造工程は、熱可塑性プラスチックシート(以下、単
に「シート」という)を加熱軟化させて、図3に示すプ
レス成形の金型30内に導き、金型の第一ステージ31
で、図2に示すキャリアテープ21のポケット部22の
絞り加工とスプロケット孔23の打ち抜き加工を行な
い、次いで第二ステージ32に搬送して、ポケット部2
2の底面に電子部品検査用の孔(以下、単に「検査孔」
という)24の打ち抜き加工を行なっていたが、上記第
一および第二ステージにおける金型のストリッパープレ
ート33とダイプレート34は、それぞれ一個のプレー
トを共有していた。
の製造工程は、熱可塑性プラスチックシート(以下、単
に「シート」という)を加熱軟化させて、図3に示すプ
レス成形の金型30内に導き、金型の第一ステージ31
で、図2に示すキャリアテープ21のポケット部22の
絞り加工とスプロケット孔23の打ち抜き加工を行な
い、次いで第二ステージ32に搬送して、ポケット部2
2の底面に電子部品検査用の孔(以下、単に「検査孔」
という)24の打ち抜き加工を行なっていたが、上記第
一および第二ステージにおける金型のストリッパープレ
ート33とダイプレート34は、それぞれ一個のプレー
トを共有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の製造方法による
と、第一ステージにおいてキャリアテープのポケット部
22とスプロケット孔23を同時に加工するため、ポケ
ット部22とスプロケット孔23の位置精度が出し易
く、また、同一金型内でポケット部の検査孔24も加工
するため安定した寸法精度の製品が得られるという利点
はあるが、構造上、第一ステージと第二ステージの間に
干渉スペース35を設けなければならず、使用するシー
ト材料の収縮に合わせた成形ピッチで設計された金型を
他の材料で使用した場合、収縮率の誤差がその干渉スペ
ース35で累積され、第二ステージ32で加工されるポ
ケット部22の検査孔24が、ポケット部22の所定位
置(通常は中心)よりずれてしまうという問題があっ
た。それ故、シート材料を変更する度に金型を作製しな
ければならず、また、同じ材料を使用しても、ポケット
部の形状や深さ等の相違による加熱面積の違いによって
収縮寸法が設計値と異なった場合には金型の修正が不可
能であるため、あらたな金型を作製しなければならない
という無駄があった。
と、第一ステージにおいてキャリアテープのポケット部
22とスプロケット孔23を同時に加工するため、ポケ
ット部22とスプロケット孔23の位置精度が出し易
く、また、同一金型内でポケット部の検査孔24も加工
するため安定した寸法精度の製品が得られるという利点
はあるが、構造上、第一ステージと第二ステージの間に
干渉スペース35を設けなければならず、使用するシー
ト材料の収縮に合わせた成形ピッチで設計された金型を
他の材料で使用した場合、収縮率の誤差がその干渉スペ
ース35で累積され、第二ステージ32で加工されるポ
ケット部22の検査孔24が、ポケット部22の所定位
置(通常は中心)よりずれてしまうという問題があっ
た。それ故、シート材料を変更する度に金型を作製しな
ければならず、また、同じ材料を使用しても、ポケット
部の形状や深さ等の相違による加熱面積の違いによって
収縮寸法が設計値と異なった場合には金型の修正が不可
能であるため、あらたな金型を作製しなければならない
という無駄があった。
【0004】さらに、金型の第一と第二ステージは、そ
れぞれ共通する一個のストリッパープレート33とダイ
プレート34を使用しているため、稼動中における金型
の荷重の重心41は、加工箇所の多い第一ステージ31
側へ偏っており、金型の中心42を常に押圧しているプ
レス成形機を使用して加工を行なう際には、金型自体に
は、加工荷重の小さい第二ステージ32側へ傾こうとす
る応力が働くため、ストリッパープレート33の平滑性
が失われ、クリアランスが非常に小さいダイ孔36、3
7とこれらに対応するピアスパンチ38、39との接触
が発生し易い。
れぞれ共通する一個のストリッパープレート33とダイ
プレート34を使用しているため、稼動中における金型
の荷重の重心41は、加工箇所の多い第一ステージ31
側へ偏っており、金型の中心42を常に押圧しているプ
レス成形機を使用して加工を行なう際には、金型自体に
は、加工荷重の小さい第二ステージ32側へ傾こうとす
る応力が働くため、ストリッパープレート33の平滑性
が失われ、クリアランスが非常に小さいダイ孔36、3
7とこれらに対応するピアスパンチ38、39との接触
が発生し易い。
【0005】その結果、金型の摩耗が促進されるため再
研磨頻度が高くなり、寿命も短かった。また、金型の摩
耗により抜き孔部のバリの発生が起こり易く、製品価値
を低下させていた。したがって、本発明の課題は、シー
トの材料の如何を問わず寸法精度の良い、成形が可能
で、金型の摩耗を最小限に押さえ、バリの発生を防ぐこ
とのできるキャリアテープの製造方法を提供することに
ある。
研磨頻度が高くなり、寿命も短かった。また、金型の摩
耗により抜き孔部のバリの発生が起こり易く、製品価値
を低下させていた。したがって、本発明の課題は、シー
トの材料の如何を問わず寸法精度の良い、成形が可能
で、金型の摩耗を最小限に押さえ、バリの発生を防ぐこ
とのできるキャリアテープの製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のキャリアテープの製造方法では、プレス成
形に使用される金型において、キァリアテープのポケッ
ト部の絞り加工とスプロケット孔の打ち抜き加工を行う
第一ステージと、ポケット部の検査孔の打ち抜き加工を
行う第二ステージで使用されるストリッパープレートと
ダイプレートを、それぞれ分割した構成とし、第二ステ
ージのダイプレートの下にスペーサを設置し、その厚み
を変えることにより、第一ステージと第二ステージ間の
シート移動距離を自由に調節できるようにしている。
め、本発明のキャリアテープの製造方法では、プレス成
形に使用される金型において、キァリアテープのポケッ
ト部の絞り加工とスプロケット孔の打ち抜き加工を行う
第一ステージと、ポケット部の検査孔の打ち抜き加工を
行う第二ステージで使用されるストリッパープレートと
ダイプレートを、それぞれ分割した構成とし、第二ステ
ージのダイプレートの下にスペーサを設置し、その厚み
を変えることにより、第一ステージと第二ステージ間の
シート移動距離を自由に調節できるようにしている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を詳
細に説明する。図1は、本発明によるプレス成形金型の
一例を示す構造図であり、(a)は、雄型が上死点の位
置にある状態を示し、(b)は、スペーサを設置した場
合における雄型が上死点の位置にある状態を示し、
(c)は、スペーサを設置した場合におけるシートを成
形中で、雄型が下死点の位置にある状態を示す概略断面
図である。また、図2は、キャリアテープの一例を示す
斜視図である。
細に説明する。図1は、本発明によるプレス成形金型の
一例を示す構造図であり、(a)は、雄型が上死点の位
置にある状態を示し、(b)は、スペーサを設置した場
合における雄型が上死点の位置にある状態を示し、
(c)は、スペーサを設置した場合におけるシートを成
形中で、雄型が下死点の位置にある状態を示す概略断面
図である。また、図2は、キャリアテープの一例を示す
斜視図である。
【0008】本発明の製造方法に使用される金型は、第
一ステージ1のストリッパープレート3とこれに対応す
るダイプレート5及び第二ステージ2のストリッパープ
レート4とこれに対応するダイプレート6に、それぞれ
分割され、ストリッパープレート3には、ポケット成形
パンチ14とスプロケット孔打ち抜き用のピアスパンチ
7が設けられ、第二ステージ2のストリッパープレート
4には、ポケット部22の検査孔打ち抜き用のピアスパ
ンチ8が設けられている。
一ステージ1のストリッパープレート3とこれに対応す
るダイプレート5及び第二ステージ2のストリッパープ
レート4とこれに対応するダイプレート6に、それぞれ
分割され、ストリッパープレート3には、ポケット成形
パンチ14とスプロケット孔打ち抜き用のピアスパンチ
7が設けられ、第二ステージ2のストリッパープレート
4には、ポケット部22の検査孔打ち抜き用のピアスパ
ンチ8が設けられている。
【0009】以下、本発明の製造方法によるキャリアテ
ープの製造工程を、図1、図2に基づいて説明する。一
定幅にスリットされたシートは、矢視線側から成形金型
内の第一ステージ1に導入され、キャリアテープ21の
ポケット部22の絞り加工とスプロケット孔23の打ち
抜き加工が行なわれる。ここで、第一ステージ及び第二
ステージにおけるピアスパンチ7,8と、それらに対応
する下型ダイ孔9,10とのクリアランス(孔抜きクリ
アランス)は、0.002〜0.01mm程度が好まし
く、さらにピアスパンチ7,8のダイ孔9,10への入
り込み量(プレスストローク)は、0.5〜3mm程度
が好ましい。
ープの製造工程を、図1、図2に基づいて説明する。一
定幅にスリットされたシートは、矢視線側から成形金型
内の第一ステージ1に導入され、キャリアテープ21の
ポケット部22の絞り加工とスプロケット孔23の打ち
抜き加工が行なわれる。ここで、第一ステージ及び第二
ステージにおけるピアスパンチ7,8と、それらに対応
する下型ダイ孔9,10とのクリアランス(孔抜きクリ
アランス)は、0.002〜0.01mm程度が好まし
く、さらにピアスパンチ7,8のダイ孔9,10への入
り込み量(プレスストローク)は、0.5〜3mm程度
が好ましい。
【0010】第一ステージでポケット部22とスプロケ
ット孔23が加工されたシートは、第二ステージ2へ一
定量ずつ搬送される。第二ステージ2では、ポケット部
22の底面の所定位置(通常は中心)に、検査孔24が
打ち抜き加工されてキャリアテープに成形され、次工程
に搬送される。なお、第一ステージ1におけるストリッ
パープレート3及び第2ステージにおけるストリッパー
プレート4の荷重の重心は、それぞれストリッパープレ
ート自体の中心位置と一致していることが望ましい。
ット孔23が加工されたシートは、第二ステージ2へ一
定量ずつ搬送される。第二ステージ2では、ポケット部
22の底面の所定位置(通常は中心)に、検査孔24が
打ち抜き加工されてキャリアテープに成形され、次工程
に搬送される。なお、第一ステージ1におけるストリッ
パープレート3及び第2ステージにおけるストリッパー
プレート4の荷重の重心は、それぞれストリッパープレ
ート自体の中心位置と一致していることが望ましい。
【0011】本発明の製造方法において、同一金型で収
縮率の異なるシート材料を使用する場合や、同じシート
材料を使用しても、ポケットの形状や深さ等の相違によ
る加熱面積の違いによって収縮寸法が設計値と異なった
場合には、ポケット部の所定の正確な位置に検査孔24
を打ち抜くために、第一ステージ1と第二ステージ2間
のシート移動距離を、使用するシート材料の収縮率に合
わせて調節する。この調節は、図1(b)に示すよう
に、第二ステージにおけるダイプレート6の下面にスペ
ーサ11を設置し、その厚みを変えることにより、干渉
スペース12のシート移動距離13を可変して行われ
る。ここで、干渉スペース12の水平距離をX、スペー
サ11の厚みをYとし、シート移動距離13をLとする
と、シート移動距離Lは、L=√(X2 +Y2 )とな
る。
縮率の異なるシート材料を使用する場合や、同じシート
材料を使用しても、ポケットの形状や深さ等の相違によ
る加熱面積の違いによって収縮寸法が設計値と異なった
場合には、ポケット部の所定の正確な位置に検査孔24
を打ち抜くために、第一ステージ1と第二ステージ2間
のシート移動距離を、使用するシート材料の収縮率に合
わせて調節する。この調節は、図1(b)に示すよう
に、第二ステージにおけるダイプレート6の下面にスペ
ーサ11を設置し、その厚みを変えることにより、干渉
スペース12のシート移動距離13を可変して行われ
る。ここで、干渉スペース12の水平距離をX、スペー
サ11の厚みをYとし、シート移動距離13をLとする
と、シート移動距離Lは、L=√(X2 +Y2 )とな
る。
【0012】本発明の製造方法に適用するキャリアテー
プの材質となる熱可塑性プラスチックとしては、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、アモルファスポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン等が
挙げられ、その他、これらの樹脂にカーボンを練り込ん
だり、樹脂シートの表面に導電コーティングを施したも
の等が挙げられる。
プの材質となる熱可塑性プラスチックとしては、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、アモルファスポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン等が
挙げられ、その他、これらの樹脂にカーボンを練り込ん
だり、樹脂シートの表面に導電コーティングを施したも
の等が挙げられる。
【0013】上述のように、本発明のキャリアテープの
製造方法によれば、金型の第一ステージと第二ステージ
間のシート移動距離を自由に調整できるため、同一金型
で、収縮率の異なる材料を使用しても、ポケット部底面
の所定の正確な位置に検査孔を打ち抜き加工することが
でき、結果的に金型台数を削減することができる。ま
た、従来の金型では、同じシート材料を使用しても、形
状等の相違により収縮寸法が設計値と異なった場合に
は、修正できなかったが、本発明の方法によれば、スペ
ーサの厚みを微調整することにより使用可能となるの
で、設計ミスによる不良金型の作製という無駄を省くこ
とができる。
製造方法によれば、金型の第一ステージと第二ステージ
間のシート移動距離を自由に調整できるため、同一金型
で、収縮率の異なる材料を使用しても、ポケット部底面
の所定の正確な位置に検査孔を打ち抜き加工することが
でき、結果的に金型台数を削減することができる。ま
た、従来の金型では、同じシート材料を使用しても、形
状等の相違により収縮寸法が設計値と異なった場合に
は、修正できなかったが、本発明の方法によれば、スペ
ーサの厚みを微調整することにより使用可能となるの
で、設計ミスによる不良金型の作製という無駄を省くこ
とができる。
【0014】さらに、金型の第一ステージと第二ステー
ジにおけるストリッパープレートとダイプレートをそれ
ぞれ分割した構成とすることにより、プレス成形機で金
型全体の中心を押して稼動させたとしても、第一、第二
ステージのストリッパープレートは、それぞれの荷重の
重心を中心に稼動することとなり、常に水平を保つた
め、平滑性欠如による孔抜き部のバリ発生が抑制され、
金型の再研磨頻度を下げることができ、金型の寿命を伸
ばすことができる。
ジにおけるストリッパープレートとダイプレートをそれ
ぞれ分割した構成とすることにより、プレス成形機で金
型全体の中心を押して稼動させたとしても、第一、第二
ステージのストリッパープレートは、それぞれの荷重の
重心を中心に稼動することとなり、常に水平を保つた
め、平滑性欠如による孔抜き部のバリ発生が抑制され、
金型の再研磨頻度を下げることができ、金型の寿命を伸
ばすことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例により説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 [実施例1]幅8mm、ピッチ4mm、シート厚0.2
5mmで、1.5mm×2.2mm、深さ1.3mmサ
イズのポケット部を有するセラミックコンデンサー用キ
ャリアテープを、1ショット20個採りにて成形できる
金型を作製し、各シート材料にて製品を試作した。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 [実施例1]幅8mm、ピッチ4mm、シート厚0.2
5mmで、1.5mm×2.2mm、深さ1.3mmサ
イズのポケット部を有するセラミックコンデンサー用キ
ャリアテープを、1ショット20個採りにて成形できる
金型を作製し、各シート材料にて製品を試作した。
【0016】この製品は、従来の方法でポリスチレンを
使用して製造実績があるので、金型におけるポケット部
の成形ピッチおよびスプロケット孔の打ち抜き加工ピッ
チは、従来の金型と同じ寸法とし、第一ステージと第二
ステージの干渉スペースは7ポケット分とした。
使用して製造実績があるので、金型におけるポケット部
の成形ピッチおよびスプロケット孔の打ち抜き加工ピッ
チは、従来の金型と同じ寸法とし、第一ステージと第二
ステージの干渉スペースは7ポケット分とした。
【0017】まず、従来と同じポリスチレンを使用して
成形を行なったところ、寸法、形状ともに問題のない製
品が得られた。つづいて、金型をそのままの状態として
塩化ビニルにて成形を行なったところ、製品は、ポケッ
ト部底面の検査孔がポケット部の中心より平均で0.0
6mmずれていた。この部分の寸法規格公差は、±0.
05mmであるため、寸法不良となった。そこで、第二
ステージの分割ダイプレートの下に2mmの厚さのスペ
ーサを設置し成形を行なったところ、金型稼動に問題は
なく、良好な製品が得られた。
成形を行なったところ、寸法、形状ともに問題のない製
品が得られた。つづいて、金型をそのままの状態として
塩化ビニルにて成形を行なったところ、製品は、ポケッ
ト部底面の検査孔がポケット部の中心より平均で0.0
6mmずれていた。この部分の寸法規格公差は、±0.
05mmであるため、寸法不良となった。そこで、第二
ステージの分割ダイプレートの下に2mmの厚さのスペ
ーサを設置し成形を行なったところ、金型稼動に問題は
なく、良好な製品が得られた。
【0018】同様にポリカーボネートおよびアモルファ
スポリエチレンテレフタレートにより試作を行なったと
ころ、スペーサの厚さを変更することにより良好な製品
を得ることができた。また、ポリスチレンにより500
万ショットの長期稼動テストを行なったところ、孔打ち
抜き部に、金型の再研磨を要するようなバリの発生は全
く認められなかった。従来の金型では、平均200万シ
ョットで再研磨を要するバリが発生するため、この点に
おいても格別の効果が認められた。
スポリエチレンテレフタレートにより試作を行なったと
ころ、スペーサの厚さを変更することにより良好な製品
を得ることができた。また、ポリスチレンにより500
万ショットの長期稼動テストを行なったところ、孔打ち
抜き部に、金型の再研磨を要するようなバリの発生は全
く認められなかった。従来の金型では、平均200万シ
ョットで再研磨を要するバリが発生するため、この点に
おいても格別の効果が認められた。
【0019】[実施例2]幅24mm、ピッチ12m
m、シート厚0.3mmで、8.5mm×16.2m
m、深さ2.2mmサイズのポケット部を有するIC用
キャリアテープを、1ショト6個採りにて成形する金型
を作製した。この製品は、新規の製品であるため、とり
あえず、第一ステージのポケット部成形ピッチを12.
02mm、干渉スペースを12.01mm×3ポケット
分、ポケット部底面の検査孔の加工ピッチを12.00
mmという金型寸法とした。
m、シート厚0.3mmで、8.5mm×16.2m
m、深さ2.2mmサイズのポケット部を有するIC用
キャリアテープを、1ショト6個採りにて成形する金型
を作製した。この製品は、新規の製品であるため、とり
あえず、第一ステージのポケット部成形ピッチを12.
02mm、干渉スペースを12.01mm×3ポケット
分、ポケット部底面の検査孔の加工ピッチを12.00
mmという金型寸法とした。
【0020】24mm幅にスリットされた、導電コーテ
ィングを施した塩化ビニル製シートを表面温度120か
ら140℃に加熱軟化させ、金型内に導入し成形したと
ころ、ポケット部は形状、寸法ともに良好に成形できた
が、ポケット底面の検査孔がポケット部中心より平均で
0.04mmずれていた。このずれは規格内ではあった
が、このままでは、長期稼動中の何らかの条件変化によ
り、規格はずれとなる可能性があったため、第二ステー
ジの分割ダイプレートの下に1.7mmのスペーサを設
置して成形を行なったところ、ポケット底面の検査孔の
ずれは平均で0.01mmとなり、良好な製品が得られ
た。
ィングを施した塩化ビニル製シートを表面温度120か
ら140℃に加熱軟化させ、金型内に導入し成形したと
ころ、ポケット部は形状、寸法ともに良好に成形できた
が、ポケット底面の検査孔がポケット部中心より平均で
0.04mmずれていた。このずれは規格内ではあった
が、このままでは、長期稼動中の何らかの条件変化によ
り、規格はずれとなる可能性があったため、第二ステー
ジの分割ダイプレートの下に1.7mmのスペーサを設
置して成形を行なったところ、ポケット底面の検査孔の
ずれは平均で0.01mmとなり、良好な製品が得られ
た。
【0021】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、金型の第一
ステージと第二ステージの、ストリッパープレートとダ
イプレートをそれぞれ分割して、相関距離を自由に調節
できるようにしたことにより、収縮率の異なる各種シー
ト材料の兼用が可能で、稼動中に第一ステージ、第二ス
テージの各ストリッパープレートの平滑性を保つことが
できるため、金型の摩耗が少なく、金型寿命を延ばし、
製品の孔打ち抜き部のバリ不良を抑えることができる。
ステージと第二ステージの、ストリッパープレートとダ
イプレートをそれぞれ分割して、相関距離を自由に調節
できるようにしたことにより、収縮率の異なる各種シー
ト材料の兼用が可能で、稼動中に第一ステージ、第二ス
テージの各ストリッパープレートの平滑性を保つことが
できるため、金型の摩耗が少なく、金型寿命を延ばし、
製品の孔打ち抜き部のバリ不良を抑えることができる。
【図1】 本発明によるプレス成形金型の一例を示す構
造図であり、(a)は雄型が上死点の位置にある状態の
概略断面図、(b)はスペーサを設置した場合における
雄型が上死点の位置にある状態の概略断面図、(c)は
スペーサを設置した場合におけるシートを成形中で、雄
型が下死点の位置にある状態の概略断面図である。
造図であり、(a)は雄型が上死点の位置にある状態の
概略断面図、(b)はスペーサを設置した場合における
雄型が上死点の位置にある状態の概略断面図、(c)は
スペーサを設置した場合におけるシートを成形中で、雄
型が下死点の位置にある状態の概略断面図である。
【図2】 キャリアテープの一例を示す斜視図である。
【図3】 従来のプレス成形における、金型の一例を示
す構造図で、(a)は金型が上死点の位置にある状態の
概略断面図、(b)は、金型が下死点の位置にある場合
の概略断面図である。
す構造図で、(a)は金型が上死点の位置にある状態の
概略断面図、(b)は、金型が下死点の位置にある場合
の概略断面図である。
1 第一ステージ 2 第二ステージ 3,4 ストリッパープレート 5,6 ダイプレート 7,8 ピアスパンチ 9,10 ダイ孔 11 スペーサ 12 干渉スペース 13 シート移動距離 21 キャリアテープ 22 ポケット部 23 スプロケット孔 24 検査孔 30 金型 31 第一ステージ 32 第二ステージ 33 ストリッパープレート 34 ダイプレート 35 干渉スペース 37,37 ダイ孔 38,39 ピアスパンチ 41 金型の荷重の重心 42 金型の中心
Claims (2)
- 【請求項1】 電子部品収納ポケット部と一定間隔で移
送するためのスプロケット孔および前記ポケット部底面
に電子部品検査用の孔がそれぞれ連設されたキャリアテ
ープの製造に際し、一定幅にスリットされたプラスチッ
クシートを加熱軟化させて金型内に導き、第一ステージ
でポケット部の絞り加工とスプロケット孔の打ち抜き加
工を行なった後、第二ステージでポケット部底面の電子
部品検査用の孔を打ち抜き加工するプレス成形におい
て、使用する金型のストリッパープレートとこれに対応
するダイプレートを、第一ステージと第二ステージに分
割し、第一ステージと第二ステージ間のシート移動距離
を調節自在にしたことを特徴とするキャリアテープの製
造方法。 - 【請求項2】 第二ステージのダイプレートの下にスペ
ーサを設置し、その厚みを変えることにより、第一ステ
ージと第二ステージ間のシート移動距離を調節するよう
にしたことを特徴とする請求項1に記載のキャリアテー
プの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29862596A JPH10138326A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | キャリアテープの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29862596A JPH10138326A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | キャリアテープの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10138326A true JPH10138326A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17862163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29862596A Pending JPH10138326A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | キャリアテープの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10138326A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111674065A (zh) * | 2020-04-25 | 2020-09-18 | 东莞市朝京电子科技有限公司 | 载带成型免调试的方法 |
-
1996
- 1996-11-11 JP JP29862596A patent/JPH10138326A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111674065A (zh) * | 2020-04-25 | 2020-09-18 | 东莞市朝京电子科技有限公司 | 载带成型免调试的方法 |
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