JPH1013790A - ビデオテープレコーダ - Google Patents

ビデオテープレコーダ

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JPH1013790A
JPH1013790A JP8158098A JP15809896A JPH1013790A JP H1013790 A JPH1013790 A JP H1013790A JP 8158098 A JP8158098 A JP 8158098A JP 15809896 A JP15809896 A JP 15809896A JP H1013790 A JPH1013790 A JP H1013790A
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cut
recorded
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Application number
JP8158098A
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English (en)
Inventor
Katsumi Kimura
勝己 木村
Shigeru Kato
茂 加藤
Masataka Mukai
正孝 向
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インデックス情報を記録するフレームメモリ
の容量不足による弊害を抑制できるビデオテープレコー
ダを提供する。 【解決手段】 フレームメモリ77には、複数のカット
について圧縮して1フレームにしたカメラ信号が記録さ
れる。このカメラ信号は編集などを行う際の検索用デー
タとして用いられる。また、フラッシュメモリ92に
は、編集に関するサブ情報が記録される。全体制御部8
1は、フレームメモリ77およびフラッシュメモリ92
の利用可能な記録容量を監視し、この記録容量が一体値
以下になると、音声合成部101および一時記録メモリ
102を介して、スピーカ103から警告音を発生させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ等の記
録媒体上に記録されたビデオデータの検索を容易に行う
ことができるビデオテープレコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラなどの撮影装置により撮影
されたイメージ・オーティオデータは、その後の編集作
業を経て、一巻の作品、例えば企業のビジュアル広報に
まとめられる場合が多い。例えば、企業の広報部門等に
おいては、取材時に撮影したイメージ・オーディオデー
タ記録媒体、たとえばビデオテープに記録された複数の
カットからなるビデオ・オーディオデータのなかから、
必要なカットを検索して抽出し、必要に応じてその内容
を編集し、所望のカットを組合わせて連続させ、一巻の
作品を作り出している。この様な編集作業を敏速且つ効
率的に実行するためには、撮影された一連のイメージ・
オーディオデータから必要なカット部分の検索をできる
だけ短時間且つ正確に実行できる編集環境が構築できる
か否かが重要である。
【0003】このような環境を構築するためのシステム
として、本願出願人による特開平7−154731号公
報および特開平7−154740号公報に開示されてい
る方法がある。この方法では、撮影したイメージ・オー
ディオデータを、記録媒体上に記録する際に、それらの
データを構成する複数の記録カットの各々について、そ
の一部のデータ(例えば出足の部分の1フレーム/フィ
ールド)をサンプリングして更にそれらの情報量を圧縮
して得た情報(以下、インデックス情報という)を記録
媒体に記録されている各カットの末尾に続いた箇所に再
記録したり、或いは上記記録媒体とは別の記録媒体に記
録することによって、インデックス情報を保存し、そし
て編集作業の時に、保存されているインデックス情報を
参照して使用したいカットを検索することにより、編集
時において従来大変な時間および労力を必要としていた
検索作業の省力化を実現させている。
【0004】上述のような編集作業の効率化が、本願出
願人に係わる上記した公開公報に開示されている技術よ
り実現され、当技術を応用したシステムの利用者等に大
きな利益をもたらした。しかしながら、このような編集
作業についてさらなる効率化の要求が生じている。それ
は各カット単位のインデックス情報だけでなく、さらに
きめ細かい情報を撮影作業時に保存できるようにしてほ
しいとの要望である。具体的には、撮影には、例えばド
キュメント記録等があり、これでは、いつ出現するか予
想がつかない撮影対象(火山の噴火、野性動物等)を相
手にする待受け撮影等、各カットの撮影時間が長時間に
なり、必要なシーンはその一部になる為、その後の編集
作業において、インデックス情報だけで必要なシーン、
即ち編集作業時に作品にまとめるために必要なシーンが
記録されている記録媒体上の部位を検索するための情報
が不足しているという問題がある。
【0005】その対策として本願出願人の発明者は、平
成8年1月19日に出願した特願平8−7878におい
て、次のような内容に係わる発明を出願した。この出願
では、ビデオテープ等の記録媒体を収納したマガジン
に、SRAM等の無電源状態でも情報を保持できるメモ
リーを備えた記録媒体マガジンを使用するイメージ・オ
ーディオデータ記録装置を開示している。このイメージ
・オーディオデータ記録装置では、入力されるイメージ
・オーディオデータの記録媒体への記録開始位置および
記録終了の指示が入力され、当該終了指示に基づいて、
その時点のイメージ・オーディオデータ部を情報圧縮し
てインデックス情報を作成し、これを上記記録媒体上に
インデックスデータとして記憶させるものである。
【0006】また、このイメージ・オーディオデータ記
録装置は、記録開始から終了までの一撮影区間のうち、
事後の編集作業時に必要度が高いと推定される撮影区間
の開始点をマーク・イン点とし更に当該撮影区間の終了
点をマーク・アウト点として撮影時に指定できるように
し、且つ記録媒体上のイン・アウト点の位置を示す情
報、例えば上記イン・アウト点のタイムコード情報を読
み出し、この読み出された情報またはそれをさらに簡略
化した情報(時・分・秒情報)等の時間軸情報を撮影区
間の開始/終了指示に関連づけた情報(撮影カット番号
情報等)にリンクさせて、マガジンのメモリー部に蓄積
する。そして、事後の編集作業時に、インデックス情報
およびこれにリンクさせたイン/アウト点を読み出し利
用可能とした。これによって、記録媒体を再生するとき
に、この記録媒体に記録されたインデックス情報の全て
を一覧画面に集約して即時に表示することができ、編集
作業の効率化が図れるようになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たイメージ・オーディオデータ記録装置には改善の余地
がある。例えば、信号情報の圧縮技術、信号記録技術等
の進歩により、現在市販されている通称8ミリビデオカ
セットといわれているカセットのサイズを用いた場合で
も、従来に比べて記録時間を数倍程度にのばすことが可
能になった。
【0008】そのため、記録媒体上に記録されるインデ
ックス情報の数量も当初予想していた値を越えて増大
し、この結果、フレームメモリーの所要容量の増加が必
要となる。また、マガジンのメモリー部に蓄積する情報
も、記録可能時間の長時間化による撮影カット番号およ
びその記録位置情報の量の増加等の他、イン/アウト点
に係わる位置情報も記憶させる必要が追加されたため等
の理由で、同様にフレームメモリの容量増加が必要にな
る。
【0009】しかしながら、経済面から見ると、各メモ
リの増設コストは、記録システム全体の製造コストを驚
く程押し上げることになる。また、現実には、その様な
大量のメモリを搭載したとしても、そのメモリ容量の全
てが使われることは稀である。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、インデックス情報を記録するフレームメモリ
の容量不足に伴う弊害を効果的に抑制できるビデオテー
プレコーダを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
ビデオテープレコーダは、画像データおよび音響データ
の少なくとも一方に関するイメージデータを記録するビ
デオテープと、前記イメージデータの編集に関する付加
情報を記録し、ランダムアクセス可能な第1の記録手段
とを備えたマガジンに記録を行うビデオテープレコーダ
であって、前記ビデオテープに記録を行う複数のイメー
ジデータを圧縮した検索用のイメージデータを作成する
検索用イメージデータ作成手段と、前記検索用イメージ
データを記録する第2の記録手段と、前記記録された検
索用イメージデータを前記ビデオテープの所定箇所に記
録するアクセス手段と、前記第1の記録手段および前記
第2の記録手段の少なくとも一方の使用可能記録容量を
監視する記録容量監視手段と、前記監視結果に基づい
て、前記第1の記録手段および前記第2の記録手段の少
なくとも一方の使用可能記録容量が一定量以下になった
ときに警告を出力する警告出力手段とを有する。
【0012】また、本発明のビデオテープレコーダは、
好ましくは、前記警告出力手段は、警告音を出力する。
また、本発明のビデオテープレコーダは、好ましくは、
前記警告出力手段は、表示画面に警告の内容を表示す
る。
【0013】本発明のビデオテープレコーダでは、第1
の記録手段および第2の記録手段の少なくとも一方の使
用可能記録容量が一定量以下になると、例えば警告音が
出力される。そのため、ユーザは、かかる事態に対して
何らかの対策をとることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
デジタルカムコーダについて説明する。本実施形態は、
記録時にカット毎の小画面を内蔵メモリに記録し、記録
終了時に、ビデオテープ上の最終カット直後に、小画面
の一覧を記録するインデックスピクチャ機能を備えたデ
ジタルカムコーダに音声によるアラーム表示機能を加え
たものである。
【0015】図1は、本実施形態のデジタルカムコーダ
の記録系およびアラーム出力系の構成図である。先ず、
図1に示すデジタルカムコーダの記録系について説明す
る。図1に示すように、デジタルカムコーダ1の記録系
は、主な構成部としてカメラ部10、圧縮部30、誤り
訂正符号付与部50、記録部60、インデックス画像生
成部70、液晶表示部104および操作部84を有し、
撮影して得られたビデオデータを圧縮して、半導体メモ
リ内蔵のビデオカセットテープに記録するカメラ一体型
デジタルビデオテープレコーダ(以後、デジタルカムコ
ーダと言う)である。
【0016】本実施形態の記録媒体に係わり、そのビデ
オデ−タを記録するマガジン(以下、ビデオカセットテ
ープというものとする)の外観図を図2に示す。まず、
デジタルカムコーダ1にセットして用いられるこのビデ
オカセットデープ90について図1および図2を参照し
て説明する。
【0017】図1および図2に示すように、ビデオカセ
ットテープ90は内部に記録媒体、例えば1/4インチ
のビデオテープ91が収容されており、現行のテレビジ
ョン信号であれば最大で4時間30分の信号を記録可能
である。このビデオカセットテープ90をデジタルカム
コーダ1にセットすると、カセットケース93の前面に
設けられている蓋95が開き、この部分よりビデオテー
プ91が引き出されてデジタルカムコーダ1内の図示せ
ぬ回転ヘッドに巻き付けられ、信号の記録・再生が行わ
れる。
【0018】また、ビデオカセットテープ90には、カ
セットケース93の内部にMIC(Momory In Chip)と言
われる不揮発性且つ再書き込み可能なメモリ、例えばフ
ラッシュメモリ92が収容されている。そして、ビデオ
カセットテープ90の背面部の誤消去防止用ツメ96の
近傍に、4本の電極からなる端子94が設けられてお
り、この端子94を介してフラッシュメモリ92に対し
てデータの書き込み、および、読み出しが行われる。こ
の4本の端子は、具体的には、各々接地、電源、クロッ
ク、データの端子である。
【0019】このフラッシュメモリ92には、5バイト
のデータパックを単位としてデータの書き込みおよび読
み出しが行われ、基本的なデータとして記録されるテー
プ厚、テープの種類、テープの品種などのデータ以外
は、任意のデータの記憶に用いることができる。なお、
本実施形態に係わるデータの形式および書き込み/読み
出し動作については後述する。
【0020】次に、デジタルカムコーダ1の各構成要素
について図1を参照しながら説明する。カメラ部10
は、撮影素子、例えばCCD11、カメラ信号の処理部
12、および、それらを制御する制御部13を有し、全
体制御部81からの制御信号に基づいて、CCDイメー
ジャー11によりレンズ当の光学系により結像した光学
イメージを撮像した信号をイメージデータ信号、例えば
ビデオ信号に変換してフィルタ部21に出力する。
【0021】フィルタ部21は、カメラ部10より入力
されたビデオ信号を4:2:2方式から4:1:1方式
に変換するなどの処理を行うフィルタ部であり、変換さ
れたビデオ信号はブロック分割部22に出力される。ブ
ロック分割部22は、フィルタ部21より入力されたビ
デオ信号、および、後述するインデックス画像生成部7
0より入力されたインデックス画像の信号の各フレーム
を8×8のマクロブロックに分割して圧縮部30に出力
する。
【0022】圧縮部30は、DCT部31、動き検出部
32、並べ替え部33、量子化部34、および、符号量
推定部35を有し、ブロック分割部22より入力された
ビデオ信号をDCT符号化し、さらに量子化して可変長
符号化部40に出力する。圧縮部30においては、ブロ
ック分割部22より入力された8×8のマクロブロック
ごとのビデオ信号に対して、動き検出部32で動き検出
を行い、DCT部31でDCT変換を行い、並べ替え部
33でそのDC成分が所定の位置になるように得られた
要素を周波数順に並べ替える。そして、その結果に基づ
いて、符号量推定部35において符号量を推定し、その
推定値に基づいて量子化レベルを決定して量子化部34
において適応量子化を行う。
【0023】可変長符号化部40は、圧縮部30より入
力される圧縮および量子化されたビデオ信号を可変長符
号化して生成した符号データを誤り訂正符号付与部50
に出力する。本実施形態においては、可変長符号化部4
0では2次元ハフマン符号化を行う。
【0024】誤り訂正符号付与部50は、可変長符号化
部40より入力される符号データに対して、パリティを
付加して記録データを生成し、記録部60に出力する。
本実施の形態においては、誤り訂正符号付与部50は誤
り訂正ブロックを2次元構成にしたリード・ソロモン積
符号を用いる。具体的には、誤り訂正符号付与部50は
シャッフリング部51およびエラー訂正符号付与部52
を有し、入力された符号データに対してまずエラー訂正
符号付与部52において外符号パリティを付加し、シャ
ッフリング部51でシャッフリングをした後同期信号お
よびID符号を付加して、再びエラー訂正符号付与部5
2においてさらに内符号パリティを付加する。
【0025】記録部60は、チャネルコーディング部6
1、記録アンプ62、および、記録ヘッド63を有し、
誤り訂正符号付与部50より入力された記録データを、
チャネルコーディング部61でビデオテープ91の磁気
記録特性に適合したデジタルビット系列に変換し、記録
アンプ62で増幅して記録ヘッド63に印加し、ビデオ
テープ91の所定の位置に記録する。
【0026】インデックス画像生成部70は、圧縮部3
0から入力されるビデオ信号から、操作部84を介して
撮影者によって範囲が各々決定される所望の事象が撮影
された一連のビデオデータ(以後、カットと言う)ごと
の、そのカットの内容を検索するのに適した索引画像を
抽出し、さらに、複数のカットについて抽出されたその
索引画像を用いてインデックス画像(インデックスピク
チャという場合もある)を生成し、各カットのビデオデ
ータが記録された後にビデオテープ91に記録されるよ
うに、所定のタイミングで適宜ブロック分割部22に出
力する。
【0027】インデックス画像生成部70は、制御部7
1、サンプリング部72、タイミングパルス生成部7
3、ROM74、SARM75、SRAMアドレスコン
トローラ76、フレームメモリ77、および、フレーム
メモリアドレスコントローラ78を有する。
【0028】制御部71は、全体制御部81からの制御
信号に基づいてインデックス画像生成部70を構成する
各部を制御する。特に、操作部84から撮影者により範
囲が決定された各カットごとに、索引画像を抽出するよ
うに、各部を制御する。制御部71の具体的制御内容に
ついては、後述する各部の説明時に詳述する。
【0029】サンプリング部72は、タイミングパルス
生成部73から入力されるパルスに基づいて所定のタイ
ミングで、圧縮部30の並べ替え部33より並べ替えら
れたDCT結果の係数を読み込み、そのDC成分を抽出
してROM74に出力する。タイミングパルス生成部7
3は、各カットの最初の映像データよりインデックス画
像に用いる画像を抽出するように、サンプリング部72
に対してパルスを生成する。なお、各カットの区切りの
信号は、撮影者により決定され、全体制御部81を介し
てタイングパルス生成部73に入力される。
【0030】ROM74は、サンプリング部72から入
力される9ビットのDC成分のデータを、8ビットに変
換し、SRAM75に出力する。SRAM75は、SR
AMアドレスコントローラ76によりそのアドレスが制
御され、さらに制御部71によりデータの書き込み/読
み出しタイミングが制御されており、ROM74から入
力される各マクロブロック当り1つのデータを順次記憶
し、最終的に各カットの最初の映像データに対応する画
像を格納する。前述したように、サンプリング部72に
おいては、8×8のマクロブロックごとに1つのDC成
分をその画素値として順次出力するので、SRAM75
に最終的に格納される画像は、元の映像データを縦横各
々個1/8に縮小した画像となる。
【0031】SRAMアドレスコントローラ76は、制
御部71からの制御信号に基づいて、ROM74よりS
RAM75に順次入力される画素データが、SRAM7
5において1枚の画像を形成するようにSRAM75に
記憶されるように、SRAM75のアドレスを制御す
る。
【0032】フレームメモリ77は、映像データのフレ
ームに対応してデータを記憶可能なメモリであり、本実
施形態のフレームメモリ77は7フレーム分の映像デー
タ記憶できる容量を有する。フレームメモリ77は、フ
レームメモリアドレスコントローラ78よりそのアドレ
スが制御され、制御部71から入力される制御信号に基
づいて、SRAM75内に順次形成される各カットごと
の画像を順次記憶する。なお、SRAM75に記憶され
る画像は、元の映像データを縦横各々1/8、すなわ
ち、面積を1/64に縮小した画像なので、フレームメ
モリ77の1枚のフレームメモリ64個の画像を格納す
ることができる。
【0033】フレームメモリアドレスコントローラ78
は、制御部71からの制御信号に基づいて、SRAM7
5からフレームメモリ77に入力される画像データが前
述したような位置に適切に格納されるように、フレーム
メモリ77のアドレスを制御する。
【0034】タイムコード生成部82は、信号の記録位
置などを示す指標となるタイムコードを生成し、全体制
御部81に出力する。なお、出力される時間は、絶対時
刻か、ビデオカセットテープ90の着脱や撮影者のリセ
ットボタンの押下などによりリセットされる相対的な時
間であり、その選択は任意である。
【0035】テープ制御部83は、全体位魚部81から
の制御信号に基づいて、入力されたビデオ信号あるい
は、インデックス画像生成部70で生成されたインデッ
クス画像の信号を、ビデオテープ91の任意の位置に記
録できるように、ビデオカセットテープ90のビデオテ
ープ91のテープ走行を精度よく制御する。
【0036】操作部84および液晶表示部104は、撮
影者がデジタルカムコーダ1に対して、カメラの撮像条
件の制御や、記録開始、記録終了、マーキングなどの指
示を入力したり、撮影者に対して、デジタルカムコータ
1の動作状態などを知らせたりするユーザインターフェ
イス部分である。
【0037】そして特に、デジタルカムコーダ1におい
ては、記録の開始、終了、カットの指定、および、その
カットの指定の取消(NG)などの入力が、この操作部
84を介して行われる。記録の開始および終了は、実際
にビデオテープ91の入力されたビデオデータを記録す
るか否かの指示である。
【0038】カットの指定は、所望のビデオデータが記
録された場合にそのビデオデータをカットとして指定す
るための操作である。順次入力されているビデオデータ
において、所望の事象が始まったら、撮影者はそこから
がその所望のビデオデータの始まり、すなわち、カット
の始まりであるとの旨を通報するための操作を行う。こ
の操作をマークインと言う。また、撮影者は、マークイ
ンしたビデオデータにおいて、その所望のビデオデータ
が終了したとの旨の通報をするための操作をおこなう。
この操作がマークアウトである。このマークインおよび
マークアウトを行うことにより、撮影者は順次撮影され
ているビデオデータに対して、カットの指定を行ってい
く。
【0039】また、一度カットの指定を行ったビデオデ
ータが、所望のビデオデータでなかった場合に、そのカ
ットの指定の取消を行うのがNGの操作である。デジタ
ルカムコーダ1における操作部84および液晶表示部1
04の実際の配置を、図3、図4および図8を参照して
説明する。
【0040】図3は、デジタルカムコータ1を前面から
見た図、図4は、デジタルカムコーダ1の先頭部を側面
から見た図、図8は、デジタルカムコーダのVTR部
(1)を各側面および背面から見た図である。なお、図
3はデジタルカムコーダ1にレンズ部分が装着されてい
ない状態を示し、図4は、デジタルカムコーダ1をショ
ルダータイプとして使用する場合のズームレンズが装着
されている状態を示す図である。
【0041】図3および図4に示されるように、デジタ
ルカムコーダ1にはその外面の各部に種々のボタン、ツ
マミなどの操作具類が配置されており、それらにより操
作部84が構成されている。このようなデジタルカムコ
ーダ1において、本体2の前下面に設けられている操作
パネル中に、記録の開始/終了の指示を行うRECボタ
ン85およびカットの指定を行うマークイン/アウトボ
タン86は設けられている。本実施の形態においては、
これらのRECボタン85およびマークIN/OUTボ
タン86は、トグルスイッチであり、記録中、あるい
は、カット指定中であることが判るようになっている。
また、そのマークイン/アウトボタン86の近傍の、本
体2の側面部に、カットの指定の取消を行うNGボタン
87が設けられている。このように、これらのボタン
は、撮影者の片方の手の指で押下可能な範囲に近接して
設けられているため、、記録の開始/終了、マークイン
/アウト、およびNGの指定が撮影者の判断に基づいて
瞬時の内に、容易に行える。
【0042】なお、図示した各ボタン85〜87は、デ
ジタルカムコーダ1を三脚などに設置して使用する場合
に主に用いるボタンであり、たとえば、図4に示すよう
にショルダータイプとして用いる場合には、ズームレン
ズ3に別途設けられている同様のボタンを通常は用い
る。ズームレンズ3には、図示せぬがそのための同様の
ボタンが、手動ズームレバーの近傍に設けられている。
【0043】全体制御部81は、デジタルカムコーダ1
が所望の動作をするようにデジタルカムコーダ1を構成
する各部を制御する。たとえば、操作部84を介して撮
影者が入力したカメラコントロール、ビデオデータの記
録開始/終了などの指示に基づいて、カメラ部10に対
するカメラの制御、カメラ部10からのビデオ信号の生
成・出力、圧縮部30以下の信号処理系に対する動作の
制御、テープ制御部83に対するビデオテープの駆動の
制御、液晶表示部104に対する動作状況・処理結果の
表示などを行う。
【0044】特に、動作としては、撮影者が操作部84
を介して入力したビデオデータの記録開始/終了の操作
に基づいて、入力されるビデオデータがビデオカセット
テープ90のビデオテープ91の順次記録されるよう
に、デジタルカムコーダ1の各部を制御する。
【0045】また、撮影者が操作部84を介して入力し
たマークインおよびマークアウトの操作に基づいて、カ
ットの位置を決定し、その記録位置の情報をビデオカセ
ットテープ90のフラッシュメモリ92に記録するとと
もに、そのカットごとに索引画像を抽出するようにイン
デックス画像生成部70を制御する。
【0046】また、撮影者が操作部84を介して入力し
たNGの操作に基づいて、そのNGの操作が行われた時
に示している所定のカットを、カットとしての指定から
解除する。すなわち、マークインあるいはマークアウト
した際にフラッシュメモリ92に記録されたそのビデオ
データの記録位置の情報を消去し、また、そのカットか
ら抽出されてSRAM75またはフレームメモリ77に
記録されている索引画像を消去する。なお、本実施の形
態においては、NGボタンが押下される前の最後にマー
クインされたカットに対して、そのカットを無効にする
このNGの操作による処理が適用されるものとする。
【0047】また、全体制御部81は、一連の撮影が行
われて、ビデオデータの記録が終了されたら、その一連
のビデオデータの中で新たに記録されたカットととも
に、そのビデオカセットテープ90に記録されている全
カットの、インデックス画像生成部70で生成されたそ
のカットに対するインデックス画像をインデックス画像
生成部70からブロック分割部22に出力してそのイン
デックス画像をビデオカセットテープ90に記録するよ
うに、デジタルカムコーダ1の各部を制御する。そし
て、さらにその際に、それらのカットおよびインデック
ス画像が記録されているビデオテープ91上の位置を、
ビデオカセットテープ90のフラッシュメモリ92に記
録する。
【0048】このビデオデータの記録位置を示すデータ
の、ビデオカセットテープ90のフラッシュメモリ92
へのデータの入出力は、前述したように5バイトごとの
データパックを単位として行われる。そのデータパック
について図5を参照して説明する。
【0049】図5は、デジタルカムコーダ1により、ビ
デオカセットテープ90のフラッシュメモリ92に記録
される記録データの位置を示すデータのデータパックの
構成を示す図であり、(A)は、カットのイン点および
アウト点の位置を示すデータパックの構成を示す図、
(B)はインデックス画像の位置を示すデータパックの
構成を示す図である。
【0050】まず、各データパックとも第1バイトはヘ
ッダとなっており、これらの各データパックの種類を識
別するコードが記録されている。図5に示す各データパ
ックは、全てビデオテープ91に記録されたビデオデー
タの位置を示すデータのデータパックなので、このヘッ
ダにはコードFDhが記録されている。
【0051】次に、これらビデオデータの位置を示すデ
ータパックにおいては、第2バイトのビット7
(b2 )、ビット6(b1 )、および、第3バイトのビ
ット7(b0)の3ビットによりサブヘッダが構成され
ている。このサブヘッダにより、各データパックのデー
タ内容が識別され、それに応じてそのデータフォーマッ
トも判別できる。サブヘッダとデータ内容の対応を下記
表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】以下、各データパックの構成について説明
する。なお、図5において、定義が示されていないビッ
トは、リザーブ領域である。図5(A)に示すピクチャ
クリップ1およびピクチャクリップ2は、ビデオテープ
91に記録された各カットのビデオデータの識別情報、
および、その記録位置の情報を記録するためのデータパ
ックである。
【0054】そのカットの識別情報は、ピクチャクリッ
プ1の第2バイト〜第4ダイトに記録され、具体的に
は、撮影者が操作部84を介して入力する、そのシーン
のシーン番号、テイク番号、および、そのカットがOK
かNGかを識別するデータなどが記録される。
【0055】そのカットのビデオデータを記録したフラ
ッシュメモリ92上の記録領域の先頭位置を示す情報
は、ピクチャクリップ2の第2バイト〜第4バイトに記
録される。本実施形態においては、その記録位置はビデ
オテープ91上での記録時間により示され、第2バイト
に時間、第3バイトに分、第4バイトに秒が記録され
る。なお、このビデオデータの記録の開始は、撮影者が
デジタルカムコーダ1を操作して行う指示により決定さ
れるものなので、秒単位で管理できればよく、フレーム
単位で管理しなくとも十分である。
【0056】また、そのカットの記録領域の終了位置を
示す情報は、先頭位置からの相対値で示される。すなわ
ち、そのカットの記録領域の終了位置が、先頭位置から
何秒後、あるいは、何フレーム目の位置にあるかという
ことが、その終了位置の情報として記録される。この終
了位置を示す情報は、ピクチャクリップ1の第5バイト
およびピクチャクリップ2の第5バイトに記録される。
この終了位置は、秒を単位として決定しても、フレーム
を単位として決定してもよい。記録ビット幅が16ビッ
トなので、秒を単位とした相対値を用いた場合には18
時間、フレームを単位とした相対値を用いた場合には約
36分のカットに対して対処することができる。記録す
るビデオデータの種類や、編集時に必要な精度などに応
じて、任意の単位を基準としてこの終了位置を示すよう
にしてよい。
【0057】図5(B)に示すピクチャクリップアドレ
スは、ビデオテープ91に記録されたインデックスピク
チャの記録位置の情報を示すデータパックである。本実
施の形態においては、その記録位置は各インデックスピ
クチャのフレームごとに示される。すなわち、第2バイ
トに時間、第3バイトに分、第4バイトに秒、第5バイ
トにその秒内のフレーム番号が記録される。
【0058】ビデオテープ91に記録されたビデオデー
タの記録位置に関する情報としては、このようなデータ
パックが全体制御部81により生成されて、ビデオカセ
ットテープ90のフラッシュメモリ92に生成とともに
適宜記録される。次に、デジタルカムコーダ1の動作に
ついて図6および図7を参照して説明する。
【0059】図6は、デジタルカムコーダ1のインデッ
クス画像生成部70におけるインデックス画像の生成方
法を説明する図である。図7は、デジタルカムコーダ1
の動作を説明するための図である。なお、ここで、テレ
ビジョン放送局などの取材にデジタルカムコーダ1を使
用したような場合であって、常にビデオ撮影を行いなが
ら、撮影者の判断により所望のシーンのビデオデータを
逐次必要なカットとして選択していく場合について説明
する。
【0060】まず、時刻t1で撮影者がデジタルカムコ
ーダ1を用いて、映像および音声データを記録しようと
した場合、デジタルカムコーダ1の操作部84のREC
ボタン85を押下することによりその指示を行う。操作
部84に入力されたその記録開始の指示は全体制御部8
1に入力され、全体制御部81よりビデオデータの記録
のための制御が各部に対して行われる。
【0061】カメラ部10においては、全体制御部81
からの制御信号に基づいて、CCD11で獲得した信号
をビデオデータとして出力する。フィルタ部21で方式
を調整した後、ブロック分割部22で各フィールドごと
のビデオデータをマクロブロックに分割し、圧縮部30
においてDCT符号化をして圧縮する。圧縮されたビデ
オデータは可変長符号化部40で符号化され、誤り訂正
符号付与部50で誤り訂正符号が付加され、記録部60
で記録信号に変換される。
【0062】そして、同時に、そのビデオデータを記録
すべきビデオテープ91の記録領域に記録ヘッド63か
ら信号が印加されるように、全体制御部81からの制御
信号に基づいてテープ制御部83がビデオテープ91の
位置を制御する。そして、順次入力されるビデオデータ
が、記録部60の記録ヘッド63によりビデオテープ9
1の所定の記録領域に順次記録される。
【0063】ビデオ撮影中であって所望のシーンが得ら
れた時刻t2に、撮影者が図3に示すマークイン/アウ
トボタン86を押下すると、その時以降に入力されるビ
デオデータが所望のビデオデータ、すなわち、カットと
して後に使用する可能性の高いビデオデータである旨が
入力される。操作部84を介して、マークインの信号が
入力されたら、全体制御部81はタイムコード生成部8
2よりタイムコードを読み込み、図5(A)に示すよう
なデータパックを生成し、このカットの記録開始のビデ
オテープ91上の位置の情報を、ビデオカセットテープ
90のフラッシュメモリ92に記録する。また、全体制
御部81は、インデックス画像生成部70にそのカット
からの索引画像IP1の抽出を行わせる。
【0064】インデックス画像生成部70においては、
入力され始めたカットの最初の画像データより、そのカ
ットを識別するための縮小画像IP1を抽出し、さらに
他のカットの縮小画像と合わせて1つのフレーム上に配
置してインデックス画像を生成する。
【0065】図6に示すように、カメラ部10から入力
されるその最初のフィールドの映像データ101は、ブ
ロック分割部22において8×8画素ごとのマクロブロ
ック102に分割され、このマクロブロック102ごと
にDCT部31においてDCT変換される。そして、そ
のDCTの結果は、並べ替え部33においてそのDC成
分が最初にくるようなデータ103に並び替えられる。
このDC成分を、インデックス画像生成部70のサンプ
リング部72が抽出する。
【0066】サンプリング部72は、その最初の映像デ
ータ101の各マクロブロックからこのDC成分を抽出
し、ROM74を介してSRAM75に順次入力する。
その結果、SRAM75上において、図6に示すような
縮小画像104が形成される。
【0067】入力され始めたビデオデータの最初の画像
データより、縮小画像104が抽出されたら、この縮小
画像をフレームメモリ77の所定の位置に配置する。縮
小画像104は、8×8のマクロブロックを1画素に縮
小した画像、すなわち、元のフレームを1/64に縮小
した画像なので、このような縮小画像64個を1つのフ
レームに配置することができる。たとえば、図6に示す
ように、最初に記録したカットから得られた縮小画像1
04は、たとえばフレームメモリ77の左上の領域に配
置される。
【0068】このカットの撮影中であって、その期待し
たシーンが終了した場合に(時刻t3)、撮影者はマー
クイン/アウトボタン86を再び押下する。その結果、
全体制御部81は、フラッシュメモリ92に既に記録さ
れている図5(A)に示すようなそのカットの位置を示
す情報を読み出し、その2つのデータパックの各々第5
バイトにそのカットのデータの終了位置を示すデータを
セットし、再びフラッシュメモリ92に記録する。な
お、この終了位置は、先に記録した先頭位置からの相対
位置で示される。
【0069】マークイン/アウトボタン86が押下され
ても、ビデオデータの記録は続けられているので(時刻
t3〜t4)、その他の動作は特に行われず、次の操作
が待機される。この状態で、マークイン/アウトボタン
86が押下された場合には(時刻t4)、前述したのと
同様に、その新たなカットに対するタイムコードの記さ
れたデータパックがフラッシュメモリ92に記録される
とともに、インデックス画像生成部70において索引画
像IP2が抽出される。
【0070】また、任意の時間にNGボタン87が押下
された場合には、そのNGボタンが押下される前にマー
クインされたカットに対してそのカットとしての選択を
無効にする。図7に示す例においては、時刻t2〜時刻
t4の間にNGボタン87が押下された場合には時刻t
2〜時刻t3の間に得られた第1のカットが、時刻t4
〜時刻t6の間にNGボタン87が押下された場合には
時刻t4〜時刻t5の間に得られた第2のカットが、時
刻t6以上にNGボタン87が押下された場合には時刻
t6〜時刻t7の間に得られた第3のカットが各々消去
される。
【0071】本実施形態においては、フラッシュメモリ
92に記録されているそのカットの位置情報を示すデー
タパックを消去し、SRAM75またはフレームメモリ
77に記録されているそのカットの索引画像を消去す
る。なお、まだカットの終了が指示されていない場合で
入力中のビデオデータが所望のカットのデータとして記
録されていた場合には、そのビデオデータに対するその
カットの指定を解除する。
【0072】このようにして、逐次カットが選択されな
がら順次記録されているビデオデータは、RECボタン
85が再び押下されるとその記録が停止される(時刻t
7)。図7に示すように、カットの指定が解除されてい
ない時にRECボタン85が押下されて記録終了の指示
が行われた場合には、これによりまずカット終了の処理
を行った後に、ビデオデータの記録を終了する。記録終
了の指示は全体制御部81に入力され、全体制御部81
よりビデオデータの記録のための制御が各部に対して行
われる。その結果、カメラ部10からのビデオ信号の出
力は終了され、そのビデオデータの記録は終了される。
そして、そのビデオデータの信号に続いて、インデック
ス画像生成部70で生成されたインデックス画像がビデ
オテープ91に記録される。
【0073】具体的には、ビデオインデックス画像生成
部70のフレームメモリ77に記録されるインデックス
画像が、ブロック分割部22に入力され、圧縮部30に
おいて圧縮され、可変長符号化部40で可変長符号化さ
れ、誤り訂正符号付与部50でエラー訂正符号が付与さ
れて、記録部60を介してビデオテープ91に記録され
る。この時、このインデックス画像は、そのビデオカセ
ットテープ90に連続的に記録されている全てのビデオ
データの最後であって、そのビデオデータに連続した記
録領域に記録される。
【0074】なお、このインデックス画像は、それまで
ビデオカセットテープ90に順次記録された各カットの
縮小画像が全て配列された画像である。またこの時、全
体制御部81は、図5(B)に示すような、そのインデ
ックス画像の記録位置を示すデータパックを生成して、
フラッシュメモリ92に記録する。
【0075】次に、撮影者により再びビデオデータの記
録が指示されたら、全体制御部81は前述した動作と同
様の動作を行って順次そのビデオデータをビデオテープ
91に記録する。この時に、全体制御部81は、前のビ
デオデータの記録領域に連続した新たなビデオデータを
記録するように、テープ制御部83に対してビデオテー
プ91の位置を制御する。すなわち、前のビデオデータ
の後に記録されているインデックス画像は更新して、そ
の上に新たなビデオデータを記録する。そのため具体的
には、テープ制御部83はビデオテープ91を僅かに巻
き戻すことになる。
【0076】以上説明したように、本実施の形態のデジ
タルカムコーダ1においては、所望の事象が起こった時
に、撮影者が、RECボタン85を近傍に設けられてい
るマークイン/アウトボタン86を操作することによ
り、そのシーンをカットとして選択することができる。
このカットの選択は、ビデオデータの記録とは別の操作
であり、そのカットの前後のビデオデータも記録されて
いるので、所望のシーンを逃すことなく記録することが
できる。
【0077】このカットについては、その先頭位置およ
び終了位置がビデオカセットテープ90のフラッシュメ
モリ92に記録され、各カットの先頭の映像データを縮
小してフレーム上に複数枚順次配列したインデックス画
像が生成されて記録され、さらにこのインデックス画像
の記録位置もフラッシュメモリ92に記録される。
【0078】したがって、編集を行う場合には、フラッ
シュメモリ92に記録されているインデックス画像の位
置情報に基づいて、そのインデックス画像を高速に読み
出し、各カットの内容を一覧表示させて確認し、それに
より選択した各カットを同じくフラッシュメモリ92に
記録させている各カットの位置情報に基づいて高速に読
み出すことができる。なお、本発明は、本実施の形態に
限られるものではなく、種々の改変が可能である。
【0079】たとえば、デジタルカムコーダ1において
は、RECボタン85を押下して記録を開始した時に
は、初期状態として、そのビデオデータは有効なビデオ
データである。すなわち、カットであるとの指定がされ
ていない状態で記録されている。しかし、RECボタン
85がマークイン/アウトボタン86の機能を兼ねるよ
うな構成にしておき、ビデオデータの記録を開始した時
には直ちに第1のカットとして処理するようにしてもよ
い。
【0080】また逆に、記録を終了する時は、本実施形
態においては、カットの指定が終了されていない状態で
記録を終了すると、その時点でカットも終了するものと
した。しかし、完全にRECボタン85とマークイン/
アウトボタン86の機能を分離し、カットの指定が未終
了でRECボタン85が押下された場合には、そのカッ
トを廃棄するような動作にしてもよい。
【0081】また、本実施形態においては、マークイン
/アウトボタン86を押下した時点で、カットの開始お
よび終了の時とした。ビデオデータの記録は、カットの
指定の有無に係わらず続けられているので、目的とする
事象が発生した瞬間にマークイン/アウトボタン86を
押下したとしても、編集時に実際に指定したカットより
前後方向に多少長めにカットを選択すれば、その事象が
適切に記録されたカットが抽出できる。しかし、たとえ
ばデジタルカムコーダ1において、マークイン/アウト
ボタン86が押下された所定時間前の時間を予めカット
の始まりとして記録するようにしておけば、編集時にカ
ットの調整の操作を何ら行う必要がなくなり好適であ
る。同様に、カットの終了位置においては、対象とする
事象に応じて、マークイン/アウトボタン86が押下さ
れた時点より、所定時間前あるいは後の時間をそのカッ
トの終了位置とすればよい。
【0082】また、デジタルカムコーダ1においては、
マークイン/アウトボタン86により、マークイン/マ
ークアウトの両方の動作を指定する。すなわち、最初に
押下するマークインと、マークイン/アウトボタン86
を再び押下するマークアウトの対の動作によりカットを
指定して行く。しかし、たとえば、マークインのボタン
と、マークアウトを指定するボタンが異なるような構成
にしてもよい。その場合においても、通常はマークイン
とマークアウトが対で指定されると思われるので、本実
施形態と同じ動作が行われる。しかし、マークインのボ
タンとマークアウトのボタンが異なる場合には、マーク
インが連続して、あるいは、マークアウトが連続して指
定される場合が考えられる。このような場合には、いず
れも、後から指定された操作を有効にすればよい。その
ようにすれば、カットの決定のやり直しや、カットの範
囲の決定のやり直しを簡単し行うことができる。
【0083】また、NGボタン87により指示されるカ
ット廃棄処理において、NGボタン87を押下するタイ
ミングや、作用するカットなどは、任意に決めてよい。
本実施形態のように、次のカットの開始が指示されるま
では、いつNGボタン87を押下しても前のカットに対
してそのNG処理が有効になるようにしてもよく、ま
た、そのカットの終了前にのみ、そのカットを無効にす
るNG処理が有効になるような設定にしてもよい。
【0084】また、RECボタン85、マークイン/ア
ウトボタン86、および、NGボタン87の各ボタンの
配置なども任意である。また、インデックス顔図の構成
などは、任意の方法でよい。インデックス画像を構成す
る縮小画像は、元の映像データを縦横各々1/8、すな
わち、面積を1/64に縮小した画像なので、1枚のフ
レームに64個の画像を格納することができる。しか
し、後にこのフレームメモリに形成された画像を再びD
CTすることを考慮すれば、あまり細かい画像は画質が
落ちる恐れがあるので、1枚のフレームを1/64に区
切った領域の1つおきに、その縮小画像を配置するよう
にしてもよい。そのようにしても、前述したインデック
ス画像生成部70のフレームメモリ77は7フレーム分
の容量を有するので、全部で224(=32×7)個の
画像を格納できる。
【0085】もちろん、そのフレームメモリ77の容量
も、デジタルカムコード1の使用方法などに応じて、適
宜変更してよい。また、ビデオデータを記録する際の圧
縮方法も8×8DCTに限らず、任意の方法でよい。
【0086】また、インデックス画像生成部で行う縮小
画像の抽出方法も任意に変更してよい。逆DCTなどを
行って縮小された画像を復元するようにしてもよいし、
圧縮前の元の入力映像データを間引いて縮小画像を生成
するようにしてもよい。次に、本実施形態のデジタルカ
ムコーダ1のアラーム出力系について図1および図8を
参照しながら説明する。
【0087】図1および図8において、101は音声合
成部、102は出力アンプ、103はスピーカをそれぞ
れ示している。尚、スピーカ103のコーン紙部(図示
せず)に対抗する位置にVTR筐体部に形成した開口を
保護するスピーカグリル部がある。また、図3におい
て、14はカメラ部のビューファインダー部を示してい
る。
【0088】次に、図1および図8に示したデジタルカ
ムコーダ1のアラーム出力系の動作について説明する。
全体制御部81は、インデックス画像生成部70のフレ
ームメモリ77の利用状況およびフラッシュメモリ92
の利用状況を監視しており、それらの未利用エリアの量
を定数的に読取り、それらを%表示で液晶表示部104
に表示する。また、この%表示は、カメラ部のビューフ
ァインダー部14にも表示される。また、全体制御部8
1は、フレームメモリ77およびフラッシュメモリ92
の未利用状況が0%になったことも監視している。そし
て、フレームメモリ77およびフラッシュメモリ92の
うちどちらか一方あるいは双方の未利用状況が0%にな
ったことを察知すると、全体制御部81は、内蔵ROM
(図示せず)から必要な音源(例えば単音の警告音デー
タ)を読み出し、音声合成部101に送信する。そうす
ると音声合成部101は、当該データに基づき音声を合
成し、出力アンプ103を例えば単音の警告音データで
鳴奏させ、何等かの異常が発生したことを撮影者に知ら
せるようにする。
【0089】また、デジタルカムコーダ1によれば、異
常が発生したことを警告するだけの単純な警告段階から
始め、撮影者のリクエストがあったときに初めて警告内
容の詳細を撮影者に音声情報として伝える段階的動作を
行えば、撮影中の撮影者の邪魔にならず、撮影を終了し
た時点で詳細を確認することで、撮影中の環境を乱すこ
とを防止できる。
【0090】また、デジタルカムコーダ1は、異常が発
生したとき、単純な警告音を出すと共に、警告内容の詳
細は表示部に出すようにすることができるので、撮影中
に余分な発声をなくすことができ、撮影中の環境を乱す
ことなく、異常の内容を詳細に確認することが可能にな
る。
【0091】なお、本発明は上述した実施形態には限定
されない。例えば、撮影者が上記警告音を察知したと
き、VTR側あるいはカメラ側に設けた確認ボタン(図
示せず)を操作すれば、それを全体制御部81が受理
し、フレームメモリ77およびフラッシュメモリ92の
うちどちらか一方あるいは双方の未利用状況が0%にな
ったのであるかをチェックして、そのチェック結果に対
応した音声説明データをROMから読み出して音声合成
部に入力し、それに対応した音声合成による説明文をス
ピーカ103から発声させて、撮影者に知らせるように
してもよい。この方法によれば、まず単音の警告音で異
常を撮影者に知らせるので、異常の内容の詳細は液晶表
示部104で確認すればよく、撮影の邪魔になることを
防止できる。また、フレームメモリ77およびフラッシ
ュメモリ92のメモリーが不足することが多い場合(マ
ークイン・アウト操作、キュウ操作が頻繁に行われる場
合当の場合)は、フラッシュメモリ92の利用状況をチ
ェックすればよい。その場合はマークイン・アウト操
作、キュウ操作の回数をカウントしたデータを全体制御
部81でチェックするようにして上記警告音を発声する
ようにすれば、異常を検出するためのプログラムを簡単
にしマイクロコンピュータの負担を軽減することができ
る。また、本発明は、アラーム出力系の処理を行うマイ
クロコンピュータを特別に設けてもよい。このようにす
れば、全体制御部81の処理負担を軽減することができ
る。
【0092】
【発明の効果】本発明のビデオテープレコーダによれ
ば、第1の記録手段および第2の記録手段のいずれか一
方の記録可能容量が一定値以下に達したことをユーザに
知らせることができる。そのため、ユーザは、かかる事
態に対して何らかの対策をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のデジタルカムコーダの
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の記録媒体に係わり、図1に示したデジ
タルカムコーダによりビデオデータが記録されるビデオ
カセットテープの外観図であり、(A)はビデオカセッ
トテープを裏面から見た図、(B)は背面図、(C)は
側面図である。
【図3】図1に示したデジタルカムコーダの操作/表示
部を説明するために、レンズ部の装着されていないデジ
タルカムコーダを前面から見た図である。
【図4】図1に示したデジタルカムコーダの操作/表示
部を説明するために、レンズ部の装着されているデジタ
ルカムコーダを先頭部を側面から見た図である。
【図5】図1に示したデジタルカムーコダにより、ビデ
オカセットテープの半導体メモリに記録されるデータパ
ックの構成を示す図であり、(A)はカットのマークイ
ン点およびマークアウト点の位置を示すデータパックの
構成を示す図、(B)はインデックス画像の位置を示す
データパックの構成を示す図である。
【図6】図1に示したデジタルカムコーダのインデック
ス画像生成部におけるインデックス画像の生成方法を説
明する図である。
【図7】図1に示したデジタルカムコーダの動作を説明
する図である。
【図8】図1に示すデジタルカムコーダのアラーム出力
系を説明するための図である。
【符号の説明】
1…デジタルカムコーダ、2…本体、3…ズームレン
ズ、10…カメラ部、11…CCD、12…カメラ処理
部、13…制御部、21…フィルタ部、22…ブロック
分割部、30…圧縮部、31…DCT部、32…動き検
出部、33…並べ替え部、34…量子化部、35…符号
量推定部、40…可変長符号化部、50…誤り訂正符号
付与部、51…シャッフリング部、52…エラー訂正符
号付与部、60…記録部、61…チャネルコーディング
部、62…記録アンプ、63…記録ヘッド、70…イン
デックス画像生成部、71…制御部、72…サンプリン
グ部、101…音声合成部、102…出力アンプ、10
3…スピーカ、104…液晶表示部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データおよび音響データの少なくとも
    一方に関するイメージデータを記録するビデオテープ
    と、前記イメージデータの編集に関する付加情報を記録
    し、ランダムアクセス可能な第1の記録手段とを備えた
    マガジンに記録を行うビデオテープレコーダにおいて、 前記ビデオテープに記録を行う複数のイメージデータを
    圧縮した検索用のイメージデータを作成する検索用イメ
    ージデータ作成手段と、 前記検索用イメージデータを記録する第2の記録手段
    と、 前記記録された検索用イメージデータを前記ビデオテー
    プの所定箇所に記録するアクセス手段と、 前記第1の記録手段および前記第2の記録手段の少なく
    とも一方の使用可能記録容量を監視する記録容量監視手
    段と、 前記監視結果に基づいて、前記第1の記録手段および前
    記第2の記録手段の少なくとも一方の使用可能記録容量
    が一定量以下になったときに警告を出力する警告出力手
    段とを有するビデオテープレコーダ。
  2. 【請求項2】前記警告出力手段は、警告音を出力する請
    求項1に記載のビデオテープレコーダ。
  3. 【請求項3】前記警告出力手段は、表示画面に警告の内
    容を表示する請求項1に記載のビデオテープレコーダ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7599608B2 (en) 2001-11-20 2009-10-06 Panasonic Corporation Information recorder

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7599608B2 (en) 2001-11-20 2009-10-06 Panasonic Corporation Information recorder

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