JPH10136387A - 映像信号識別回路 - Google Patents

映像信号識別回路

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JPH10136387A
JPH10136387A JP28669596A JP28669596A JPH10136387A JP H10136387 A JPH10136387 A JP H10136387A JP 28669596 A JP28669596 A JP 28669596A JP 28669596 A JP28669596 A JP 28669596A JP H10136387 A JPH10136387 A JP H10136387A
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level
identification
signal
input
circuit
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JP28669596A
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Shozo Mitarai
省三 御手洗
Kunitaka Iwasaki
晋貴 岩崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】S2規格においてもラッチアップ等の不具合の
発生を防止でき、安定した動作を実現できる映像信号識
別回路を提供する。 【解決手段】S2規格において、クロマ信号に0V,
1.4〜2.4V,3.5V〜5Vの3つの電圧範囲を
とる識別信号SDCを重畳させた重畳映像信号SCDC
ら、クロマ成分のみを除去して識別信号SDCのみをIC
40の入力端子41に入力させ、入力端子41から入力
された識別信号SDCとあらかじめ設定した2つの基準電
圧Vth1,Vth2とを第1および第2の比較回路4
5,46で比較し、これらの比較結果により識別回路4
7で画像形態を識別し、かつ、S映像端子20の基準端
子25が接地ラインGNDに接続されたか否かで、S映
像端子20が接続状態にあるか否かを判別回路48で判
別し、接続状態にあると判別した場合にのみ、識別回路
47の出力を識別結果として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばアスペク
ト比の異なる映像信号を識別する映像信号識別回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、EIAJ(Electronic Industries
Association of Japan)より、従来のS1規格に加え
て、S2規格が制定された。S2規格とは、525ライ
ンの映像信号であってアスペクト比4:3画像の映像
と、アスペクト比4:3のレターボックス信号およびア
スペクト比16:9画像のスクイーズ(またはフルモー
ド)信号とが存在し、それらをいわゆるS映像端子を用
いて接続する場合、その識別信号とその方法について適
用するものである。具体的には、Y(輝度)/C(色)
分離の映像信号のクロマ(色)信号にDC成分を重畳す
るもので、この電圧をみて入力映像信号の識別を行うも
のである。ここで、上記したS2規格用の識別信号SDC
は、図2に示すように、クロマ信号SC に重畳されてい
るため、その識別信号SDCの上下に本来の映像信号のク
ロマ成分が乗っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的な半
導体の入力端子は、静電破壊に対する強度を確保するた
め、図3に示すように、集積回路(以下、ICという)
10の入力端子10と内部回路12との接続ライン13
に、正保護ダイオード14および負保護ダイオード15
を接続している。具体的には、接続ライン13と電源電
圧VCCの供給ラインとの間に接続ライン13側から順方
向となるように正保護ダイオード14が接続され、接続
ライン13と接地ラインGNDとの間に、接地ラインG
ND側から順方向となるように負保護ダイオード15が
接続されている。
【0004】このような構成において、S2規格に対応
した場合、S2規格においてアスペクト比4:3画像の
信号は0Vと規定されていることから、クロマ成分は負
電圧側に振幅する。この振幅が負保護ダイオード15が
オンになる電圧を越えると、負保護ダイオード15が導
通しても接地ラインGNDもしくは端子近傍に他の素子
から電流が流れ、ラッチアップ等、ICの動作に不具合
が生じる可能性がある。
【0005】また、IC外に専用の回路を設けることも
できるが、基板面積の増大、コスト増という不利益があ
る。
【0006】また、S2規格では、接地電圧から5Vま
での電圧範囲が全て規定されている。具体的には、アス
ペクト比4:3画像の信号は0V、アスペクト比4:3
のレターボックス信号は2.2(+0.2,-0.8) V、アス
ペクト比16:9画像のスクイーズ信号は5(+0,-1.5)
Vに規定されている。このため、一つの入力端子でS2
規格を判別しようとすると、S映像端子が接続状態にな
くてもフローティングの電圧を検出し、S2規格のいず
れかの電圧にあるものとして認識し、安定した判別結果
を得ることができないという不利益がある。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、S2規格においてもラッチアッ
プ等の不具合の発生を防止でき、安定した動作を実現で
きる映像信号識別回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、映像のクロマ信号に、複数の画像形態に
応じてレベルが規定された識別信号が重畳された重畳映
像信号から画像形態を識別する映像信号識別回路であっ
て、上記重畳映像信号からクロマ成分を除去して識別信
号のみを抽出するフィルタと、上記フィルタから出力さ
れた識別信号レベルとあらかじめ設定した少なくとも一
つの基準レベルとを比較する比較手段と、上記比較手段
の比較結果に基づき入力された映像信号の画像形態を識
別する識別手段とを有する。
【0009】また、本発明では、上記重畳映像信号の入
力端子は、端子が接続状態にあるときにのみ基準電位に
保持される基準端子を有し、クロマ端子が上記フィルタ
に接続されたS映像端子であり、さらに、上記S映像端
子の基準端子の電位が基準電位であるか否かを判別し、
基準電位であると判別した場合に判別信号を出力する判
別回路と、上記判別回路の判別信号を入力したときにの
み、上記識別手段の識別結果を次段の処理回路に出力す
る出力手段とを有する。
【0010】また、本発明では、上記比較手段および識
別手段は集積回路内に設けられ、上記フィルタは、映像
信号入力端子と上記集積回路の第1の入力端子との間に
設けられたローパスフィルタである。
【0011】また、本発明では、上記映像信号入力端子
は、端子が接続状態にあるときにのみ基準電位に保持さ
れる基準端子を有するS映像端子であり、上記S映像端
子の基準端子が上記集積回路の第2の入力端子に接続さ
れ、さらに、上記集積回路内には、上記第2の入力端子
から入力される電位が基準電位であるか否かを判別し、
基準電位であると判別した場合に判別信号を出力する判
別手段と、上記判別手段の判別信号を入力したときにの
み、上記識別手段の識別結果を次段の処理回路に出力す
る出力回路とを有する。
【0012】また、本発明では、上記識別信号の複数の
レベルはS2規格に基づく第1、第2および第3のレベ
ルであり、上記比較手段は、上記第1のレベルより大き
く第2のレベルより小さい第1の基準レベルと入力識別
信号レベルとを比較する第1の比較回路と、上記第2の
レベルより大きく第3のレベルより小さい第2の基準レ
ベルと入力識別信号レベルとを比較する第2の比較回路
とを有し、上記識別手段は、上記第1および第2の比較
回路の比較結果に基づき入力映像信号の画像形態を識別
する。
【0013】本発明によれば、たとえばS映像端子から
入力された、S2規格で規定されているように、クロマ
信号に3つの電圧範囲をとる識別信号を重畳させた重畳
映像信号がフィルタに入力される。フィルタでは、クロ
マ成分のみが除去されて識別信号のみが、たとえばIC
内に設けられた比較手段に入力される。比較手段では、
基準レベルと識別信号レベルとが比較され、この比較結
果により識別手段で画像形態が識別されて出力される。
また、S映像端子の基準端子が基準電位に接続されたか
否かで、S映像端子が接続状態にあるか否かを判別手段
で判別され、接続状態にあると判別した場合にのみ、識
別手段の出力が識別結果として出力手段から出力され
る。その結果、S2規格に基づく映像判別については、
ICのラッチアップ等の不具合の起きる可能性がなくな
り、安定した動作が可能となる。また、S2規格への対
応をICで行うことにより、基板面積の増大を防止で
き、コスト削減を図ることができる。また、S2規格に
基づく映像判別については、ICのばらつきや電源電圧
の変動に影響されず、安定した判別結果を得ることがで
きる。さらに、入力端子がオープン状態になっているこ
とによる判別結果が不安定になるということを防止でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る映像信号識
別回路の一実施形態を示す回路図である。この映像信号
識別回路は、図1に示すように、S映像端子20、ロー
パスフィルタ30および識別系回路を含むIC40によ
り構成されている。
【0015】S映像端子20は、クロマ(C)信号端子
21、輝度(Y)信号端子22、クロマ信号接地端子2
3、輝度信号接地端子24および端子が接続されたとき
にのみ接地ラインGNDに接続される基準端子25によ
り構成されている。そして、クロマ信号端子21がロー
パスフィルタ30を介してIC40の第1の入力端子4
1に接続され、基準端子25がIC40の第2の入力端
子42に接続されている。
【0016】ローパスフィルタ30は、一端がクロマ信
号端子21に接続され、他端がIC40の第1の入力端
子41に接続された抵抗値75Ωの抵抗素子31と、一
方の電極が抵抗素子31および入力端子41との接続点
に接続され、他方の電極が接地ラインGNDに接続され
た容量値1μFのキャパシタ32とから構成されてい
る。このローパスフィルタ30は、クロマ信号端子21
から入力される、図2に示すような、周波数3.58M
Hzのクロマ信号SC にS2規格で規定されたDCレベ
ルの識別信号SDCが重畳された重畳映像信号SCDC から
クロマ成分を除去して識別信号SDCのみを抽出して、第
1の入力端子41に入力させる。
【0017】IC40は、第1の入力端子側保護回路4
3、第2の入力端子側保護回路44、第1の比較回路4
5、第2の比較回路46、識別回路47、判別回路4
8、出力回路49、第1の基準電圧源50、第2の基準
電圧源51、および第3の基準電圧源52により構成さ
れている。
【0018】第1の入力端子用保護回路43は、第1の
入力端子41と内部回路である第1および第2の比較回
路45,46との接続ライン41aに、正保護ダイオー
ド43aおよび負保護ダイオード43bを接続して構成
されている。具体的には、接続ライン41aと電源電圧
CCの供給ラインとの間に接続ライン41a側から順方
向となるように正保護ダイオード43aが接続され、接
続ライン41aと接地ラインGNDとの間に、接地ライ
ンGND側から順方向となるように負保護ダイオード4
3bが接続されている。
【0019】第2の入力端子用保護回路44は、第2の
入力端子42と内部回路である判別回路48との接続ラ
イン42aに、正保護ダイオード44aおよび負保護ダ
イオード44bを接続して構成されている。具体的に
は、接続ライン42aと電源電圧VCCの供給ラインとの
間に接続ライン42a側から順方向となるように正保護
ダイオード44aが接続され、接続ライン42aと接地
ラインGNDとの間に、接地ラインGND側から順方向
となるように負保護ダイオード44bが接続されてい
る。
【0020】第1の比較回路35は、非反転入力端子
(+)が第1の入力端子41との接続ライン41aに接
続され、反転端子(−)が第1の基準電圧源50に接続
され、非反転入力端子(+)への入力信号レベルが第1
の基準電圧Vth1より小さい場合はローレベル、大き
い場合はハイレベルの信号S45を識別回路47に出力
する。
【0021】第2の比較回路36は、非反転入力端子
(+)が第1の入力端子41との接続ライン41aに接
続され、反転端子(−)が第2の基準電圧源51に接続
され、非反転入力端子(+)への入力信号レベルが第2
の基準電圧Vth2より小さい場合はローレベル、大き
い場合はハイレベルの信号S46を識別回路47に出力
する。
【0022】本実施形態の場合、S2規格対応であるこ
とから、第1の基準電圧Vth1と第2の基準電圧Vt
hは以下のレベルに設定される。すなわち、アスペクト
比4:3画像の信号は0V、アスペクト比4:3のレタ
ーボックス信号は2.2(+0.2,-0.8) V、アスペクト
比16:9画像のスクイーズ信号は5(+0,-1.5) Vに規
定されていることから、第1の基準電圧Vth1は、0
Vと1.4Vとの間のたとえば1.2Vに設定され、第
2の基準電圧Vth2は、2.4Vと3.5Vとの間の
たとえば3Vに設定される。
【0023】識別回路47は、第1および第2の比較回
路45,46の出力信号S45,S46の入力レベルか
ら入力映像信号の画像形態、すなわちアスペクト比4:
3画像の信号であるか、アスペクト比4:3のレターボ
ックス信号であるか、アスペクト比16:9画像のスク
イーズ信号であるかを判別し、2ビットの信号S47
a,S47bとして出力回路49に出力する。具体的に
は、信号S45,S46が共にローレベルの場合は、ア
スペクト比4:3画像の信号であるとして、2ビット信
号S47a,S47bを共にローレベル(「00」)に
設定して出力する。信号S45がハイレベルで信号S4
6がローレベルの場合は、アスペクト比4:3のレター
ボックス信号であるとして、信号S47aをハイレベ
ル、信号S47bをローレベル(「10」)に設定して
出力する。また、信号S45,S46が共にハイレベル
の場合は、アスペクト比16:9画像のスクイーズ信号
であるとして、2ビット信号S47a,S47bを共に
ハイレベル(「11」)に設定して出力する。
【0024】判別回路48は、第3の比較回路48aお
よびデコーダ48bにより構成されている。第3の比較
回路48aは、非反転入力端子(+)が第2の入力端子
42との接続ライン42aに接続され、反転端子(−)
が第3の基準電圧源52に接続され、非反転入力端子
(+)への入力信号レベルが第3の基準電圧Vth3よ
り小さい場合はローレベル、大きい場合はハイレベルの
信号S48aをデコーダ48bに出力する。この場合、
第3の基準電圧Vth3は、接地電圧との比較となるこ
とから、たとえば1Vに設定される。
【0025】デコーダ48bは、第3の比較回路48a
の出力信号S48aがローレベルの場合にのみ、ローレ
ベルでアクティブの信号S48bを出力回路49の制御
端子49aに出力する。
【0026】出力回路49は、制御端子49aにローレ
ベルの判別信号S48aが入力されているときのみ、識
別回路47の2ビット信号S47a,47bを識別結果
として図示しない次段の処理回路に出力する。
【0027】次に、上記構成による動作を説明する。S
映像端子20が接続状態にない場合には、S映像端子2
0の基準端子25は接地されずフローティング状態にあ
ることから、判別回路48の第3の比較回路48aの出
力はハイレベルとなり、判別信号S48bは非アクティ
ブのハイレベルに保持される。したがって、出力回路4
9の出力は非アクティブに保持される。
【0028】ここで、S映像端子20に端子が接続され
接続状態となると、S映像端子20の基準端子25は接
地される。その結果、判別回路48の第3の比較回路4
8aの出力はローレベルとなり、判別信号S48bはア
クティブのローレベルに保持される。したがって、出力
回路49の出力はアクティブに保持される。すなわち、
識別回路47の2ビット信号S47a,47bが識別結
果として図示しない次段の処理回路に出力される。
【0029】このような状態において、S映像端子20
のクロマ信号入力端子21を介して周波数3.58MH
zのクロマ信号SC にS2規格で規定されたDCレベル
の識別信号SDCが重畳された重畳映像信号SCDC がロー
パスフィルタ30に入力される。ローパスフィルタ30
では、重畳映像信号SCDC からクロマ成分が除去され識
別信号SDCのみが抽出されて、IC40の第1の入力端
子41に入力される。第1の入力端子40に入力された
識別信号SDCは第1の比較回路45および第2の比較回
路46に入力される。
【0030】ここで入力映像信号がアスペクト比4:3
画像の信号である場合は、識別信号SDCレベルは0Vで
あることから、第1および第2の比較回路45,46の
出力信号S45,S46はローレベルで識別回路47に
入力される。識別回路47では、入力信号が共にローレ
ベルであることか、2ビット信号S47a,S47bが
ローレベルで出力され、出力回路49を介し、識別結果
として図示しない次段の処理回路に出力される。
【0031】なお、この場合、第1の入力端子41から
はクロマ成分が除去されたDC成分0Vのみの識別信号
が入力されることから、保護回路43の負保護ダイオー
ド43bがオンになる電圧を越えることがない。したが
って、負保護ダイオード43bが導通するおそれがな
く、接地ラインGNDもしくは端子近傍に他の素子から
電流が流れることがない。
【0032】入力映像信号がアスペクト比4:3のレタ
ーボックス信号である場合は、識別信号SDCレベルは
1.4〜2.4Vであることから、第1および第2の比
較回路45,46の出力信号S45,S46はそれぞ
れ、ハイレベルとローレベルで識別回路47に入力され
る。識別回路47では、入力信号がハイレベルとローレ
ベルであることか、2ビット信号S47aがハイレベ
ル、S47bがローレベルで出力され、出力回路49を
介し、識別結果として図示しない次段の処理回路に出力
される。
【0033】入力映像信号がアスペクト比16:9画像
のスクイーズ信号である場合は、識別信号SDCレベルは
3.5〜5Vであることから、第1および第2の比較回
路45,46の出力信号S45,S46は共にハイレベ
ルで識別回路47に入力される。識別回路47では、入
力信号が共にハイレベルであることか、2ビット信号S
47a,S47bが共にハイレベルで出力され、出力回
路49を介し、識別結果として図示しない次段の処理回
路に出力される。
【0034】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、S2規格で規定されているように、クロマ信号に0
V,1.4〜2.4V,3.5V〜5Vの3つの電圧範
囲をとる識別信号SDCを重畳させた重畳映像信号SCDC
から、クロマ成分のみを除去して識別信号SDCのみをI
C40の入力端子41に入力させ、入力端子41から入
力された識別信号SDCとあらかじめ設定した2つの基準
電圧Vth1,Vth2とを第1および第2の比較回路
45,46で比較し、これらの比較結果により識別回路
47で画像形態を識別して出力するので、IC40のラ
ッチアップ等の不具合の起きる可能性がなくなり、安定
した動作が可能となる。また、S2規格への対応をIC
で行うことにより、基板面積の増大を防止でき、コスト
削減を図ることができる。
【0035】また、本実施形態では、S映像端子20の
基準端子25が接地ラインGNDに接続されたか否か
で、S映像端子20が接続状態にあるか否かを判別回路
48で判別し、接続状態にあると判別した場合にのみ、
識別回路47の出力を識別結果として出力する出力回路
49を設けたでの、S2規格に基づく映像判別について
は、ICのばらつきや電源電圧の変動に影響されず、安
定した判別結果を得ることができる。さらに、入力端子
がオープン状態になっていることによる判別結果が不安
定になるということを防止できる利点がある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ICのラッチアップ等の不具合の起きる可能性がなくな
り、安定した動作が可能となる。また、S2規格への対
応をICで行うことにより、基板面積の増大を防止で
き、コスト削減を図ることができる。また、S映像端子
の有無に判別については、ICのばらつきや電源電圧の
変動に影響されず、安定した判別結果を得ることができ
る。さらに、S映像端子の有無を判別してその結果をS
2判別に用いるため、S2入力端子がオープン状態にな
っていることによる判別結果が不安定になるということ
を防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係り映像信号識別回路の一実施形態を
示す回路図である。
【図2】S2規格によるクロマ信号と識別信号との関係
を説明するための図である。
【図3】一般的はICの入力保護回路を説明するための
図である。
【符号の説明】
20…S映像端子、21…クロマ(C)信号端子、22
…輝度(Y)信号端子、23…クロマ信号接地端子、2
4…輝度信号接地端子、25…基準端子、30…ローパ
スフィルタ、31…抵抗素子、32…キャパシタ、40
…IC、41…第1の入力端子、42…第2の入力端
子、43…第1の入力端子側保護回路、44…第2の入
力端子側保護回路、45…第1の比較回路、46…第2
の比較回路、47…識別回路、47…判別回路、49…
出力回路、50…第1の基準電圧源、51…第2の基準
電圧源、52…第3の基準電圧源。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像のクロマ信号に、複数の画像形態に
    応じてレベルが規定された識別信号が重畳された重畳映
    像信号から画像形態を識別する映像信号識別回路であっ
    て、 上記重畳映像信号からクロマ成分を除去して識別信号の
    みを抽出するフィルタと、 上記フィルタから出力された識別信号レベルとあらかじ
    め設定した少なくとも一つの基準レベルとを比較する比
    較手段と、 上記比較手段の比較結果に基づき入力された映像信号の
    画像形態を識別する識別手段とを有する映像信号識別回
    路。
  2. 【請求項2】 上記重畳映像信号の入力端子は、端子が
    接続状態にあるときにのみ基準電位に保持される基準端
    子を有し、クロマ端子が上記フィルタに接続されたS映
    像端子であり、 さらに、上記S映像端子の基準端子の電位が基準電位で
    あるか否かを判別し、基準電位であると判別した場合に
    判別信号を出力する判別手段と、 上記判別回路の判別信号を入力したときにのみ、上記識
    別手段の識別結果を次段の処理回路に出力する出力手段
    とを有する請求項1記載の映像信号識別回路。
  3. 【請求項3】 上記識別信号の複数のレベルはS2規格
    に基づく第1、第2および第3のレベルであり、 上記比較手段は、上記第1のレベルより大きく第2のレ
    ベルより小さい第1の基準レベルと入力識別信号レベル
    とを比較する第1の比較回路と、上記第2のレベルより
    大きく第3のレベルより小さい第2の基準レベルと入力
    識別信号レベルとを比較する第2の比較回路とを有し、 上記識別手段は、上記第1および第2の比較回路の比較
    結果に基づき入力映像信号の画像形態を識別する請求項
    1記載の映像信号識別回路。
  4. 【請求項4】 上記識別信号の複数のレベルはS2規格
    に基づく第1、第2および第3のレベルであり、 上記比較手段は、上記第1のレベルより大きく第2のレ
    ベルより小さい第1の基準レベルと入力識別信号レベル
    とを比較する第1の比較回路と、上記第2のレベルより
    大きく第3のレベルより小さい第2の基準レベルと入力
    識別信号レベルとを比較する第2の比較回路とを有し、 上記識別手段は、上記第1および第2の比較回路の比較
    結果に基づき入力映像信号の画像形態を識別する請求項
    2記載の映像信号識別回路。
  5. 【請求項5】 上記比較手段および識別手段は集積回路
    内に設けられ、 上記フィルタは、映像信号入力端子と上記集積回路の第
    1の入力端子との間に設けられたローパスフィルタであ
    る請求項1記載の映像信号識別回路。
  6. 【請求項6】 上記映像信号入力端子は、端子が接続状
    態にあるときにのみ基準電位に保持される基準端子を有
    するS映像端子であり、 上記S映像端子の基準端子が上記集積回路の第2の入力
    端子に接続され、 さらに、上記集積回路内には、上記第2の入力端子から
    入力される電位が基準電位であるか否かを判別し、基準
    電位であると判別した場合に判別信号を出力する判別手
    段と、 上記判別手段の判別信号を入力したときにのみ、上記識
    別手段の識別結果を次段の処理回路に出力する出力手段
    とを有する請求項5記載の映像信号識別回路。
  7. 【請求項7】 上記識別信号の複数のレベルはS2規格
    に基づく第1、第2および第3のレベルであり、 上記比較手段は、上記第1のレベルより大きく第2のレ
    ベルより小さい第1の基準レベルと入力識別信号レベル
    とを比較する第1の比較回路と、上記第2のレベルより
    大きく第3のレベルより小さい第2の基準レベルと入力
    識別信号レベルとを比較する第2の比較回路とを有し、 上記識別手段は、上記第1および第2の比較回路の比較
    結果に基づき入力映像信号の画像形態を識別する請求項
    5記載の映像信号識別回路。
  8. 【請求項8】 上記識別信号の複数のレベルはS2規格
    に基づく第1、第2および第3のレベルであり、 上記比較手段は、上記第1のレベルより大きく第2のレ
    ベルより小さい第1の基準レベルと入力識別信号レベル
    とを比較する第1の比較回路と、上記第2のレベルより
    大きく第3のレベルより小さい第2の基準レベルと入力
    識別信号レベルとを比較する第2の比較回路とを有し、 上記識別手段は、上記第1および第2の比較回路の比較
    結果に基づき入力映像信号の画像形態を識別する請求項
    6記載の映像信号識別回路。
  9. 【請求項9】 上記集積回路内には、第1の入力端子と
    上記比較手段との間に入力保護回路が設けられている請
    求項7記載の映像信号識別回路。
  10. 【請求項10】 上記集積回路内には、第1の入力端子
    と上記比較手段との間、並びに上記第2の入力端子と判
    別手段との間に入力保護回路が設けられている請求項8
    記載の映像信号識別回路。
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