JPH06225313A - テレビジョン方式を識別する回路 - Google Patents

テレビジョン方式を識別する回路

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JPH06225313A
JPH06225313A JP5252136A JP25213693A JPH06225313A JP H06225313 A JPH06225313 A JP H06225313A JP 5252136 A JP5252136 A JP 5252136A JP 25213693 A JP25213693 A JP 25213693A JP H06225313 A JPH06225313 A JP H06225313A
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capacitor
voltage
transistor
current source
comparator
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Withdrawn
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JP5252136A
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English (en)
Inventor
Pierre-Jean Maldonado
マルドナード ピエール−ジャン
Sylvain Quemener
ケムネ シルバン
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SGS THOMSON MICROELECTRONICS
STMicroelectronics SA
Original Assignee
SGS THOMSON MICROELECTRONICS
SGS Thomson Microelectronics SA
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Filing date
Publication date
Application filed by SGS THOMSON MICROELECTRONICS, SGS Thomson Microelectronics SA filed Critical SGS THOMSON MICROELECTRONICS
Publication of JPH06225313A publication Critical patent/JPH06225313A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/642Multi-standard receivers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/44Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards
    • H04N5/46Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards for receiving on more than one standard at will

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Color Television Systems (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】単一の検出しきい値を有し、簡単な構成で、か
つノイズに対し低感度で信頼性の高いテレビジョン方式
識別回路を得る。 【構成】 本テレビジョン方式識別回路はキャパシタC
を有しこのキャパシタは、その方式が適切なものである
場合に一定の方向に徐々に充電され、キャパシタの端子
電圧が低しきい値に達した場合はこれが逆方向となる。
方式識別回路は、キャパシタの端子電圧が中間しきい値
より低い場合に対称動作し(キャパシタが互いに等しい
充電及び放電電流を有している)、かつ端子電圧が中間
しきい値より高い場合に非対称動作する(放電電流が充
電電流より高い)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーテレビジョンの
分野に関し、特に数種類のテレビジョン標準方式を受信
可能なカラーテレビジョン装置におけるテレビジョン方
式を識別する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオ信号を復調しカラー画像を再現す
るために、カラーテレビジョン装置は伝送されてきたカ
ラーTV方式を検出しなければならない。既存のカラー
テレビジョン装置は、使用されている標準方式を自動的
に識別するシステムを備えている。
【0003】PAL方式及びSECAM方式は、使用さ
れているテレビジョン方式の中の2つの方式である。両
方式において、複合映像信号の各走査線は、同期用頂部
と、ある周期の色副搬送波信号を備えた識別バースト
と、それ自体が映像に対応した信号とを含んでいる。こ
の映像信号は、輝度情報とこの輝度信号によって伝送さ
れる色情報とを重畳したものを含んでいる。
【0004】種々のPAL方式、SECAM方式及び他
の方式における色副搬送波の特徴は、これら方式に関す
る公知文献に定義されているので本明細書では詳しくは
説明しない。しかしながら、PAL方式及びSECAM
方式の主たる特徴について、本発明をより良く理解する
のに有効であるので、簡単に説明しておく。
【0005】PAL方式において、色副搬送波の周波数
は全ての走査線で同一である。識別バーストのために、
変調ベクトルの位相は+135°及び−135°間で走
査線毎に反転する。色副搬送波の周波数は、4.43M
Hzに規格化されている。
【0006】SECAM方式において、4.25MHz
と4.40MHzとの間で走査線毎に交代する2つの色
副搬送波周波数が用いられている。これら2つの色副搬
送波は周波数変調される。
【0007】既存の複数標準方式のテレビジョンは、各
方式について輝度信号及び色信号を復調する動作が可能
な特別のシステムを内部に備えていなければならない。
従ってテレビジョンは、受信した方式を前もって識別し
なければならない。
【0008】図1は、PAL方式を識別するための従来
の回路を概略的に示している。この回路は、2つの入力
信号間の位相差が正の場合にアクティブとなる信号P又
は位相差が負の場合にアクティブとなる信号Nを供給す
る位相比較器10を含んでいる。比較器10の第1の入
力は、副搬送波周波数4.43MHZの上述のバースト
(BURST)を受け取る。比較器10の第2の入力
は、信号Fpに+90°又は−90°の位相変化を与え
る回路12を介して副搬送波周波数の信号Fpを受け取
る。+90°又は−90°の選択は、走査線周波数に等
しい周波数を有する信号Fhによってクロックされるフ
リップフロップ(FF)14の状態によって決められ
る。フリップフロップ14の役割については、後に理解
されるであろう。
【0009】正の符号(+90°)を示す信号Pは、電
源Vccに接続された電流源Icを制御する。負の符号
(−90°)を示す信号Nは、電流源Ic及びアース間
に直列に接続された電流源Idを制御する。電流源Ic
及びIdは、互いに等しい電流を供給する。電流源Ic
及びIdの接続点は、接地された他方の端子を有するキ
ャパシタCの一方の端子Aに接続されている。電流源I
c及びIdの1つの制御がない場合、キャパシタCの端
子電圧(両端の電圧)は、抵抗R1及びR2が接続され
ていることによってVref=Vcc/2まで引き上げ
られる。VAは端子Aの及びキャパシタCの端子電圧で
ある。
【0010】信号P及びNは、上述したように各走査線
の初めの短い期間(64msの走査線期間について約4
ms)に生じるバーストの間のみ意味を有している。こ
のため、電流源Ic及びIdは、各バースト期間のみア
クティブとなるウィンドウ信号BGによってイネーブル
となる。
【0011】この構成によれば、キャパシタCは、信号
P又はNがそれぞれイネーブルであるかどうかに応じて
各バーストの間、一定値で充電又は放電される。抵抗R
1又はR2は、バースト毎のキャパシタCの充電をほぼ
損なわないように大きな値となっている。
【0012】未だ述べられていない図1の構成要素につ
いては後に説明されよう。
【0013】図2は、SECAM方式を識別するための
従来の回路において、図1のものと異なる構成要素を概
略的に示している。本例におけるフリップフロップ14
は、このフリップフロップの状態が位相比較器10から
出力される符号の表示が比較結果に対して反転されるか
否かを決定するように、位相比較器10に接続されてい
る。比較器10の第1の入力は、バーストを受け取る。
比較器10の第2の入力は、並列接続されたキャパシタ
C1及びインダクタンスL1を介して接地されており、
さらにキャパシタCsを介して第1の入力に接続されて
いる。回路L1C1の共振周波数は、赤色副搬送波周波
数と青色副搬送波周波数との中間周波数に設定される。
SECAM方式を識別するための回路の他の構成要素
(図示なし)は、図1の構成要素と同じである。
【0014】図1及び図2の回路において、フリップフ
ロップ14の存在を考慮しないと、比較器10から出力
される符号の表示は、受信した方式が適切なものである
場合には2走査線毎に反転される。状態が各走査線毎に
切り換わるこのフリップフロップ14を設ける目的は、
受信した方式が適切なものである場合に、比較器10が
走査線毎に変わらない極性の符号表示を出力することを
保証するためである。
【0015】図3Aは、図1及び図2の回路のうちの1
つによって受信した方式が適切なものである場合の時間
に対するキャパシタCの端子電圧VAを示している。フ
リップフロップ14の初期状態に応じて電圧VAは、値
Vrefから増加する方向(実線)か又は値Vrefか
ら減少する方向(破線)へと走査線周波数でステップ的
に一定方向へ変化する。1つのステップから次のステッ
プへの遷移段階は、バーストが生じている間のキャパシ
タCの充電又は放電段階に相当する。受信した方式を識
別するためには、電圧VAが高しきい値Vref+Vt
に達したか又は低しきい値Vref−Vtに達したかの
検出のみを要する。受信した方式が適切なものではない
場合、電圧VAは値Vrefに関してでたらめに振動
し、しきい値Vref+Vt及びVref−Vtには理
論的に到達しない。
【0016】識別回路を実践する特定の例においては、
受信した方式が適切なものである場合にキャパシタCの
充電を行うことが試みられる。この場合に、フリップフ
ロップ14の初期状態が誤っているときは、即ち受信し
た方式が適切なものである場合にキャパシタCが放電か
ら開始したときは、位相比較器10から出力される符号
表示(P、N)の極性を反転すべくフリップフロップ1
4の状態を反転しなければならない。図1に示すよう
に、この反転は、キャパシタCの端子電圧が低しきい値
Vref−Vtに達した際にフリップフロップ14へ印
加されるリセット信号Rを供給する比較器16によって
なされる。
【0017】図3Bは、上述した例において、受信した
方式が適切なものである場合の時間に対する電圧VAを
示している。フリップフロップ14の初期状態は誤って
いる。電圧VAは徐々に減少することから始まってい
る。時刻t1において、電圧VAが低しきい値Vref
−Vtより低くなってフリップフロップ14のリセット
信号Rがイネーブルとなる。信号Rがイネーブルである
限り、フリップフロップ14はその最後の状態のままと
なる。この状態は、時刻t2から始まる次の遷移段階に
おけるフリップフロップの状態を反転したものに等価で
ある。時刻t2からは、電圧VAが増大してしきい値V
ref−Vtを通過し、信号Rがディスエーブルとな
る。次いで、電圧VAは徐々に増加を始め、最終的に高
しきい値Vref+Vtに到達しこれが比較器18によ
って検出される。これにより、比較器18は、受信した
方式が識別されたことを指摘する。
【0018】後に理解できるように、本発明は単一の検
出しきい値(Vref+Vt)を有するこの種の識別回
路に適用されるものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図1及び図2の回路の
現実の動作は理想的なものではない。実際にこれら回路
の各々は、受信信号内のノイズの存在や寄生位相変動現
象によって適切でない方式を適切であると検出する可能
性がある。このようなランダムな現象は、長い期間内で
は、比較器10の出力に負符合の表示と同数の正符号の
表示を発生させることとなる。しかしながら、短い期間
内では、負の表示に比して多数の正の表示が現れるかも
しれない。これにより、キャパシタCの端子電圧が検出
しきい値Vref+Vtに到達して誤った検出を引き起
こす恐れがある。
【0020】この問題を避ける1つの解決法は、電圧V
Aの変化速度を遅くすることによって検出段階の前段階
の期間を増大させることにある。これは、電流Ic及び
Idの値を小さくするか又はプルバック抵抗R1及びR
2の値を小さくすることによって行われる。しかしなが
ら、この解決法によると、識別回路の感度を低下させて
しまい、非常にノイズの多い信号の方式についてはもは
や識別できなくなってしまう。ノイズの存在は、受信し
た方式が適切なものであっても、誤った極性を有する符
号発生を時々引き起こす。このような寄生表示は、特に
電圧VAの変化が低速度となると、電圧VAが検出しき
い値に到達することを妨げるかもしれない。
【0021】他の解決法は、異なる検出基準に従って動
作する幾つかの識別回路を並列接続することにある。し
かしながらこのような解決法は、構成が複雑となる。
【0022】さらに他の解決法は、方式を選択する前
に、単一の識別回路が検出を表示するまで種々の方式識
別回路の表示をチェックして識別段階を再度行う(即ち
キャパシタCの端子電圧を値Vrefまでプルバックす
る)ことにある。しかしながらこのような方法は、識別
段階がほぼ2フレームに渡って実行されるので時間の浪
費となる。
【0023】従って本発明は、単一の検出しきい値を有
しており、特に簡単な構成でありかつノイズに対して低
感度であって信頼性の高いテレビジョン方式識別回路を
提供するものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】この目的は本発明によれ
ば、電圧VAがリセットしきい値(Vref−Vt)を
含む範囲内にある場合に対称動作し(キャパシタCが互
いに等しい充電及び放電電流を有している)、かつ電圧
VAが検出しきい値(Vref+Vt)を含む範囲内に
ある場合に非対称動作する(放電電流が充電電流より高
い)回路によって達成される。
【0025】本発明は、より特定的には、テレビジョン
方式が識別すべき1つの方式である場合は同一極性を常
に有するようにした符号表示を供給すべく所定の形態で
接続された位相比較器と、キャパシタを充電及び放電す
るための互いに等しい電流値を有しており、一定の期間
を有する周期的時間間隔の間、上述の符号表示のそれぞ
れの極性によってそれぞれイネーブルとなる定電流源
と、位相比較器と組み合わされており、キャパシタの端
子電圧が第1の最端しきい値電圧に達した場合に上述の
符号表示の極性を切り換えるフリップフロップと、キャ
パシタの端子電圧が第2の最端しきい値電圧を越えた場
合にイネーブルとなる方式検出器とを含むテレビジョン
方式識別回路に関している。特に本発明は、充電又は放
電電流源の電流を所定係数で増大させキャパシタの端子
電圧が第2のしきい値電圧から離れるようにすべく、第
2のしきい値電圧を含む範囲にキャパシタの端子電圧が
入った場合にイネーブルとなる手段を提供するものであ
る。上述の範囲は、第1及び第2のしきい値電圧の間の
中間しきい値電圧から始まる。
【0026】本発明の一実施態様によれば、上述の手段
が、キャパシタの端子電圧及び中間しきい値電圧を受け
取る第2の比較器と、キャパシタの端子電圧が第2の最
端しきい値電圧から離れるようにすべく、この第2の比
較器の作動によって充電及び放電電流源に並列に接続さ
れる付加的な定電流源とを含んでいる。
【0027】本発明の一実施態様によれば、上述の第2
の比較器が2つのトランジスタを有する差動段を含んで
おり、付加的な電流源が該トランジスタのエミッタの充
電源を構成しており、キャパシタのフローティング端子
が該2つのトランジスタの第1のトランジスタのコレク
タ及びベースに接続されている。
【0028】本発明の一実施態様によれば、第1のトラ
ンジスタがダーリントン回路として接続されている。
【0029】本発明の一実施態様によれば、付加的な電
流源が、該付加的な電流源が並列接続されるべき電流源
を構成しているカラントミラー出力トランジスタのベー
ス及びエミッタに並列に接続されたトランジスタによっ
て構成されている。
【0030】
【実施例】本発明による上述した及び他の目的、構成、
実施態様及び効果は、添付の図面を参照した本発明の以
下の詳細な説明によって明らかとなるであろう。
【0031】図4は、図1及び図2の識別回路における
充電及び放電電流源Ic及びIdの通常の構成例を示し
ている。前に述べた図における比較器10の出力P及び
Nを表す符号は、2つのPNPトランジスタQ1及びQ
2を含む差動段の入力に印加される。トランジスタQ1
及びQ2のエミッタは、電圧源Vccに接続された定電
流源Iによって充電される。電流源Iは、バーストウィ
ンドウ信号BGによって付加的にイネーブルされる。ト
ランジスタQ1は、そのベースで信号Pを受け取り、そ
のコレクタはNPNトランジスタQ3及びQ4によって
形成されるカレントミラー回路の入力に接続されてい
る。トランジスタQ3はダイオード接続されている。即
ち、そのコレクタ及びベースが相互接続されている。ト
ランジスタQ3のコレクタ及びベースは、ミラー回路の
入力を構成しておりトランジスタQ4のベースに接続さ
れている。トランジスタQ4のコレクタは、ミラー回路
の出力を構成している。トランジスタQ3及びQ4のエ
ミッタは接地されている。
【0032】トランジスタQ2は、そのベースで信号N
を受け取り、そのコレクタはトランジスタQ3及びQ4
と同じように接続されたNPNトランジスタQ5及びQ
6によって構成されるミラー回路の入力に接続されてい
る。トランジスタQ5はダイオード接続されている。ト
ランジスタQ6のコレクタは、電源Vccに接続されて
おり、トランジスタQ5及びQ6のエミッタはトランジ
スタQ4のコレクタ及びキャパシタCの端子Aに接続さ
れている。さらに、ミラー回路Q3、Q4は係数n+1
の乗算器であり、ミラー回路Q5、Q6は係数nの乗算
器である。これは、トランジスタQ3〜Q6の面積を適
宜選ぶことによって得られる。
【0033】信号Nがアクティブである場合、トランジ
スタQ2は遮断状態となりトランジスタQ1は導通状態
となる。電流源Iからの電流は、ミラートランジスタQ
3、Q4の入力までトランジスタQ1を完全に通過す
る。トランジスタQ4のコレクタにはキャパシタCを放
電する値(n+1)Iの電流が流れる。信号Pがアクテ
ィブである場合、トランジスタQ1は遮断状態となりト
ランジスタQ2は導通状態となる。電流Iは、ミラート
ランジスタQ5、Q6の入力までトランジスタQ2を完
全に通過する。トランジスタQ6のコレクタ電流はnI
となり、トランジスタQ5及びQ6のエミッタ電流の和
(n+1)IがキャパシタCを充電する。
【0034】図5は、図4の回路において、キャパシタ
Cの端子電圧VAがVrefにほぼ等しい値Voより高
くなった際にキャパシタCの放電電流を一定係数で増大
させるための本発明による装置の実施例を矩形の破線内
に表している。この種の装置は、2つのNPNトランジ
スタQ7及びQ8を有する差動段を含んでいる。トラン
ジスタQ7及びQ8のエミッタは、トランジスタQ4の
ベース及びエミッタ間に並列接続されているNPNトラ
ンジスタQ9のコレクタに接続されている。トランジス
タQ9及びQ3間の面積比はmに等しい。このような構
成によれば、トランジスタQ9は、m倍したトランジス
タQ3のコレクタ電流に等しい電流を供給する電流源と
して動作する。トランジスタQ7のベースは電圧Voを
受け取り、トランジスタQ7のコレクタは電源Vccに
接続されている。トランジスタQ8のコレクタは、キャ
パシタCの端子Aに接続されている。トランジスタQ8
は、端子Aに接続されたベース及び電源Vccに接続さ
れたコレクタを有するトランジスタQ10と共にダーリ
ントン回路として接続されている。この構成によれば、
端子Aの電圧がVo+Vbe(VbeはトランジスタQ
10のベース・エミッタ電圧)より低い場合に、トラン
ジスタQ7が導通状態となりトランジスタQ8が遮断状
態となる。これによりトランジスタQ7は、トランジス
タQ9の全コレクタ電流を引き出すこととなる。このよ
うな条件下において本回路の動作は図3の回路の動作と
同じになる。
【0035】電圧VAがVo+Vbeを越えた場合、ト
ランジスタQ8が導通状態となりトランジスタQ7が遮
断状態となる。これによりトランジスタQ9のコレクタ
電流は、端子Aから完全に引き出される。この電流は、
キャパシタCの非充電段階においては、即ちトランジス
タQ3のコレクタ電流がゼロの場合は、ゼロである。キ
ャパシタCの放電段階においては(n+m+1)Iに等
しい電流によってこのキャパシタCが放電され、充電段
階においては(n+1)Iに等しい電流によってこのキ
ャパシタCが充電される。
【0036】従って、キャパシタCの端子電圧がVo+
Vbeより低い値である限り、キャパシタCは位相比較
器10によって供給される符号表示の関数として電流
(n+1)Iによって充電又は放電される。キャパシタ
Cの端子電圧がVo+Vbeを越えると直ちにキャパシ
タCは電流(n+1)Iによって充電されるが電流(n
+m+1)Iによって放電される。その結果、キャパシ
タCの端子電圧がVo+Vbe及びVref+Vt間か
らなる範囲内にある場合、負の表示に正の表示より大き
な重み付けがなされる。
【0037】上述したように、適切ではない方式信号が
受信された場合、比較器10によって供給される符号の
表示は実質的に任意であり、長い期間においては正の表
示の数は負の表示の数に等しい。しかしながら、短い期
間においてはこれにより電圧VAが検出しきい値Vre
f+Vtに到達するべく正の表示の数が負の表示の数よ
りかなり大きいかもしれない。負の表示により大きい重
みを与えることによって、電圧VAが検出しきい値に到
達しそうな時刻が遅延し、等しい数の負及び正の表示を
得る機会が多くなる。即ち、キャパシタCの端子電圧を
変動させる機会が少なくなる。
【0038】また、適切な方式に対応する信号が受信さ
れた場合、理論的には大部分の符号表示が最終的に正の
表示となり、これは、負の表示へ割り当てられた最も大
きな重み付けもキャパシタCの充電速度にほとんど影響
を与えない結果となる。さらに、検出期間を広げるため
に充電電流が低い値に選ばれること(これは誤った検出
を規制するための従来方法の1つである)は決してない
ので、本発明による回路のノイズに対する感度はほとん
ど影響されない。
【0039】完全に非対称のシステム、即ち電圧VAの
全変動域において放電電流が充電電流より高いシステ
ム、は不可能である。
【0040】図6は、このような場合に何が起こるかを
例示しており、受信した方式が適切なものでありかつフ
リップフロップ14の初期状態が最初に誤っている際の
時間に対する電圧VAを示している。電圧VAが前のス
テップの値に近い値を有している場合、電圧VAは徐々
に減少することから始まり例えば時刻t3においてしき
い値Vref−Vtに達する。次のステップである遷移
段階の開始時t4において、リセット信号Rはイネーブ
ルとなりフリップフロップ14は時刻t3における状態
のままである。時刻t4において、電圧VAは増大する
がしきい値Vref−Vtを越えることはない。これ
は、充電電流が放電電流より低いので確実に可能なので
ある。次の遷移段階の開始時t5においても、リセット
信号Rはイネーブルのままでありフリップフロップ14
も同じ状態に維持される。時刻t5において、電圧VA
は減少し、上述と同様の動作が行われる。電圧VAはも
はやしきい値Vref−Vtを越えることができないで
あろうし、受信した方式が適切なものであることを検出
することができないであろう。
【0041】一例として、以下の各値をあげることがで
きる。 Vo=Vref=Vcc/2 I =50マイクロアンペア C =10ナノファラド n =4
【0042】トランジスタQ9のコレクタ電流値はトラ
ンジスタQ4のそれの10〜30%から選択することが
できる。例えばm=1で20%である。
【0043】等業者であれば明らかのように、上述した
本発明の実施例について変更及び修正が可能である。例
えば、トランジスタQ8のベースはキャパシタCの端子
Aに直接接続することが可能である。電圧VoはVre
fに近いどのような値であってもよい。方式検出しきい
値が低いしきい値Vref−Vtである場合には、充電
電流は放電電流に対して増大させることができよう。
【0044】本発明を特定の実施例で説明したが、当業
者によれば以上記載の実施例について種々の変更、修正
及び改善を容易に行えることは明らかであり、このよう
な変更、修正及び改善態様は、本発明の特許請求の範囲
を逸脱しない限度において上述の記載の一部に含まれる
ものである。従って、以上の記載は単なる一例であり、
本発明を限定するものではない。本発明は、特許請求の
範囲及びその均等となるものによってのみ限定されるも
のである。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、テレビジョン方式識別回路はキャパシタを有してお
り、このキャパシタがその方式が適切なものである場合
に一定の方向に徐々に充電され、キャパシタの端子電圧
が低しきい値に達した場合はこれが逆方向となり、しか
も方式識別回路は、キャパシタの端子電圧が中間しきい
値より低い場合に対称動作し(キャパシタが互いに等し
い充電及び放電電流を有している)、かつ端子電圧が中
間しきい値より高い場合に非対称動作する(放電電流が
充電電流より高い)。従って、簡単な構成で、ノイズに
対して低感度でありかつ信頼性の高いテレビジョン方式
識別回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の方式識別回路の一例を概略的に示すブロ
ック図である。
【図2】従来の方式識別回路の一例を概略的に示すブロ
ック図である。
【図3A】図1及び図2の回路の時間に対するキャパシ
タの端子電圧を概略的に示す図である。
【図3B】図1及び図2の回路における時間に対するキ
ャパシタの端子電圧を概略的に示す図である。
【図4】図1及び図2の回路におけるキャパシタ用の充
電及び放電電流源の従来例を示す回路図である。
【図5】図4の回路に組み入れられる本発明による装置
の一実施例を示す回路図である。
【図6】非対称動作が検出しきい値及びリセットしきい
値間に含まれる全ての範囲に渡って生じる一例における
時間に対するキャパシタの端子電圧を示す図である。
【符号の説明】
10 位相比較器 14 フリップフロップ 16、18 比較器 C キャパシタ Ic、Id 定電流源 Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8、Q
9、Q10 トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シルバン ケムネ フランス国,38850 シラン, ル ガイ エ( 番地なし)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン方式が識別すべき1つの方
    式である場合は同一極性を常に有するようにした符号表
    示(P、N)を供給すべく所定の形態で接続された位相
    比較器(10)と、 キャパシタ(C)を充電及び放電するための互いに等し
    い電流値を有しており、一定の期間を有する周期的時間
    間隔の間、前記符号表示のそれぞれの極性によってそれ
    ぞれイネーブルとなる定電流源(Ic、Id)と、 前記位相比較器と組み合わされており、前記キャパシタ
    の端子電圧(VA)が第1の最端しきい値電圧(Vre
    f−Vt)に達した場合に前記符号表示の極性を切り換
    えるフリップフロップ(14)と、 前記キャパシタの端子電圧が第2の最端しきい値電圧
    (Vref+Vt)を越えた場合にイネーブルとなる方
    式検出器(18)と、 前記充電又は放電電流源の電流を所定係数で増大させ前
    記キャパシタの端子電圧が前記第2のしきい値電圧から
    離れるようにすべく、前記第2のしきい値電圧を含みか
    つ前記第1及び第2のしきい値電圧の間の中間しきい値
    電圧(Vo)から始まる範囲に前記キャパシタの端子電
    圧が入った場合にイネーブルとなる手段とを含むことを
    特徴とするテレビジョン方式を識別する回路。
  2. 【請求項2】 前記手段が、前記キャパシタ(C)の端
    子電圧及び前記中間しきい値電圧(Vo)を受け取る第
    2の比較器(Q7、Q8)と、前記キャパシタの端子電
    圧が前記第2の最端しきい値電圧(Vref+Vt)か
    ら離れるようにすべく、前記第2の比較器の作動によっ
    て前記充電及び放電電流源に並列に接続される付加的な
    定電流源(Q9)とを含むことを特徴とする請求項1に
    記載の回路。
  3. 【請求項3】 前記第2の比較器が2つのトランジスタ
    (Q7、Q8)を有する差動段を含んでおり、前記付加
    的な電流源(Q9)が該トランジスタのエミッタの充電
    源を構成しており、キャパシタ(C)のフローティング
    端子(A)が該2つのトランジスタの第1のトランジス
    タ(Q8)のコレクタ及びベースに接続されていること
    を特徴とする請求項2に記載の回路。
  4. 【請求項4】 前記第1のトランジスタ(Q8)がダー
    リントン回路として接続されていることを特徴とする請
    求項3に記載の回路。
  5. 【請求項5】 前記付加的な電流源が、該付加的な電流
    源が並列接続されるべき電流源を構成しているカラント
    ミラー出力トランジスタ(Q4)のベース及びエミッタ
    に並列に接続されたトランジスタ(Q9)によって構成
    されていることを特徴とする請求項3に記載の回路。
JP5252136A 1992-09-18 1993-09-16 テレビジョン方式を識別する回路 Withdrawn JPH06225313A (ja)

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FR9211554A FR2696068B1 (fr) 1992-09-18 1992-09-18 Circuit d'identification de standard télévisé.

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JP5252136A Withdrawn JPH06225313A (ja) 1992-09-18 1993-09-16 テレビジョン方式を識別する回路

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JP (1) JPH06225313A (ja)
DE (1) DE69315173T2 (ja)
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FR2696068A1 (fr) 1994-03-25
DE69315173T2 (de) 1998-03-12
EP0594512A1 (fr) 1994-04-27
FR2696068B1 (fr) 1994-12-30
EP0594512B1 (fr) 1997-11-12
DE69315173D1 (de) 1997-12-18
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