JPH10136222A - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

Info

Publication number
JPH10136222A
JPH10136222A JP8301321A JP30132196A JPH10136222A JP H10136222 A JPH10136222 A JP H10136222A JP 8301321 A JP8301321 A JP 8301321A JP 30132196 A JP30132196 A JP 30132196A JP H10136222 A JPH10136222 A JP H10136222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
frequency
pulse
output
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8301321A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Kawasaki
重夫 川▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP8301321A priority Critical patent/JPH10136222A/ja
Publication of JPH10136222A publication Critical patent/JPH10136222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Television Scanning (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング周波数と水平偏向周波数とのビ
ートによるノイズが発生しにくく、水平偏向周波数の変
化範囲を大きくすることができるディスプレイ装置を提
供する。 【解決手段】 高圧発生回路10は水平発振パルスもし
くはその2倍の周波数のパルスによってドライブする。
チョッパ回路11,水平偏向出力回路12,電源制御回
路14は、水平発振パルスもしくはその2倍の周波数の
パルスあるいは4倍の周波数のパルスによってスイッチ
ングする。水平発振パルスの周波数を周波数判別回路
7,8によって判別し、選択回路4,9によっていずれ
の周波数のパルスを用いるかを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管を用いた
各種のディスプレイ装置に係り、特に、マルチスキャン
型ディスプレイ装置おける高圧発生回路や水平偏向出力
回路あるいは電源制御回路のスイッチングを改良したデ
ィスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機や走査周波数可変の
マルチスキャン型ディスプレイ装置等の陰極線管(受像
管)を用いて画像表示する画像表示装置においては、電
圧変換部が必要である。周知の通り、電圧変換部として
は入力電源部があり、また、水平偏向出力回路や高圧発
生回路への印加電圧を制御する回路部がある。これらの
電圧変換部は、スイッチング方式が主流となっている。
一般に、スイッチング回路では、同一出力電力を得る場
合、スイッチング周波数が低いとスイッチングトランス
の形状が大きくなり、平滑用のチョークコイルのインダ
クタンス及びコンデンサの容量を大きくする必要があ
る。
【0003】表1は、あるメーカーのスイッチングトラ
ンスから取り出せる最大出力の、周波数による相違を表
した例である。表1では、42RCと称されているトラ
ンスコアサイズと55RCと称されているトランスコア
サイズとを示している。この表1より、スイッチング周
波数が低いと、コアサイズ、即ちトランスの形状を大き
くする必要があることが分かる。
【0004】
【表1】
【0005】図7は一般的な電圧降圧型スイッチング回
路(DC−DCチョッパ回路)の基本構成を示す回路
図、図8はその動作を説明するための波形図である。図
7において、FETQは入力電圧Viをパルス幅変調回
路PWMからのPWM波によってスイッチングする。こ
のスイッチングにより得られた出力はチョークコイルL
及び平滑コンデンサCで平滑し、出力電圧Voと図8に
示すような電流Ioを得る。
【0006】今、電流Ioを一定とし、チョークコイル
Lに流れる電流の変化分をΔIL 、平滑コンデンサCの
リップル電圧をΔVoとすると、 Vo={Ton/(Ton+Toff )}×Vi=duty・Vi …(1) ΔIL ={(Vi−Vo)/L}×Ton ={(Vi−Vo)/L}×(duty/freq) …(2) ΔVo=(1/C)×(ΔIL /2)×Ton =(ΔIL /2C)×(duty/freq) …(3) となる。なお、式(1)〜(3)において、dutyと
はデューティであり、freqとはスイッチング周波数
である。
【0007】入力電圧Viと必要な出力電圧Voが定ま
れば、一義的にスイッチオンのデューティが定まる。そ
の結果、ΔIL とΔVoを定めれば、スイッチング周波
数(freq)が小さいほど、チョークコイルLのイン
ダクタンス及び平滑コンデンサCの容量を大きくする必
要があることが分かる。
【0008】そのスイッチング周波数としては、水平偏
向周波数に対しての同期型と非同期型とがある。スイッ
チング周波数が水平偏向周波数に同期しない非同期型の
場合、設計の自由度があるが、スイッチング周波数と水
平偏向周波数とのビートによるノイズの影響が画面に出
やすい。一方、同期型の場合には、最低周波数に合わせ
てスイッチングトランスの形状やチョークコイルL及び
平滑コンデンサCの容量を決定することになる。
【0009】ところで、マルチスキャン型ディスプレイ
装置には、水平偏向周波数が30kHzから80〜90
kHzのものがある。その中には、水平偏向周波数に同
期させて入力電源部をスイッチングしたり、水平偏向出
力回路あるいは高圧発生回路の印加電圧を制御するの
に、その周波数でスイッチングするDC−DCチョッパ
回路がある。最低周波数が30kHz程度のスイッチン
グ周波数であれば、トランスあるいはチョークコイルL
が大きくなるとは言え、多少コスト的に不利になっても
上記のDC−DCチョッパ回路を使用することが多い。
しかしながら、テレビジョンの標準方式に準じた15.
734kHzにも対応しようとすると、周波数が低いた
め、トランスあるいはチョークコイルLが大きくなり、
コスト,実装面から犠牲を強いられる。
【0010】周知のように、水平偏向/高圧発生分離型
の高圧発生回路においては、フライバックパルスを発生
させ、高圧トランスで昇圧し、これを整流して高圧を得
る。周期をtH 、帰線時間をtr、高圧トランスの入力
電圧をVb、比例定数をaとすると、高圧EHTは、 EHT=(π/2)×(tH /tr−1)×Vb×a …(4) となる。
【0011】水平偏向周波数が30kHzから80〜9
0kHzのマルチスキャン型ディスプレイ装置では、フ
ライバックパルスを発生させるためのスイッチング周波
数としてその水平偏向周波数を基本周波数としてスイッ
チングすることが多い。しかし、水平偏向周波数が15
kHzから80〜90kHzのマルチスキャン型ディス
プレイ装置では、周波数の変化範囲が大きいため、その
ままの周波数では高圧トランスの正規の性能を得ること
ができない。そこで、周波数の範囲を区切って周波数の
分周率を変え、1/3,1/2,1/1と周波数逓減し
て、周波数の変化範囲を狭めてスイッチングすることが
多い。
【0012】このような周波数逓減を行う高圧発生回路
の欠点としては次のことが挙げられる。 (a)走査線の束ね現象が発生する。 (b)負荷変動に対し高圧制御回路の応答が遅くなる。 (c)ダミーヨークが必要になる。 束ね現象とは、周波数を1/3,1/2のように分周し
たときに、走査線がそれぞれ3本,2本ずつ束ねられた
ように見えることである。これは、高圧制御回路の高圧
コンデンサをフライバックパルスで充電するのに、走査
線3本あるいは2本走査する毎に1回充電することにな
り、その間、高圧が低下し、その高圧変化に伴ってビー
ムの偏向位置がずれるためである。負荷変動に対し高圧
制御回路の応答が遅くなるのは、高圧に関しては上記の
ように走査線3本あるいは2本に1回しか高圧コンデン
サを充電できないためである。
【0013】高圧トランスのコアの損失は、周波数が低
い程大きくなる。15kHzのように低い周波数の場合
には、ダミーヨークに電流を分流させることによって、
発熱を抑えなければならない。ダミーヨークが必要な場
合には、コスト及び基板への実装上不利である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこで、周波数を分周
しないで逓倍する方法がある。一般的に周波数を逓倍す
る方法としては、PLL方式がある。図9はPLL回路
の一般的構成を示すブロック図である。図9において、
電圧制御発振器(VCO)22の発振周波数を分周器2
3によって1/nに分周する。さらに、位相比較誤差電
圧発生器21によって分周器23の出力と入力周波数f
H とを位相比較し、誤差に応じて得られる誤差電圧を平
滑化してVCO22からの発振周波数を制御する。これ
によって、逓倍周波数n・fH を得る。
【0015】しかしながら、水平偏向周波数が15kH
zから80〜90kHzのマルチスキャン型ディスプレ
イ装置のように、広範囲の周波数をPLL回路によって
引き込むには、フリーラン周波数を目標近くの周波数に
するため、バイアス電圧の供給、引き込みの強さ、引き
込み範囲、安定度等を考慮すると、回路が複雑化してし
まう。高圧発生回路では、周波数の変化範囲が大きいと
きには、帰線時間tr、即ち、共振コンデンサの切換、
供給電圧の変化範囲を大きくすることが必要となってし
まう。
【0016】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、スイッチング周波数と水平偏向周波数との
ビートによるノイズが発生しにくく、水平偏向周波数の
変化範囲を大きくすることができ、また、ダミーヨーク
を必要とすることなく、チョークコイルや平滑コンデン
サの容量を小さくすることができ、コスト及び基板への
実装上有利で、さらに、走査線の束ね現象が発生するこ
となく、高圧負荷変動に対して応答が速いディスプレイ
装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、高圧発生回路(10)
と、この高圧発生回路に電圧を供給するチョッパ回路
(11)とを備えたディスプレイ装置において、水平発
振周波数を有する水平発振パルスに同期したデューティ
略50%のパルスを発生する第1の波形発生回路(2)
と、前記第1の波形発生回路より出力されたパルスの周
波数を逓倍する第1の周波数逓倍回路(3)と、前記第
1の周波数逓倍回路より出力されたパルスと前記水平発
振パルスとを選択的に出力する第1の選択回路(4)
と、前記第1の選択回路より出力されたパルスに同期し
たデューティ略50%のパルスを発生する第2の波形発
生回路(5)と、前記第2の波形発生回路より出力され
たパルスの周波数を逓倍する第2の周波数逓倍回路
(6)と、前記第2の周波数逓倍回路より出力されたパ
ルスと前記水平発振パルスとを選択的に出力する第2の
選択回路(9)と、前記水平発振周波数が第1の周波数
より大きいか小さいか判別して前記第1の選択回路を切
り換え制御する第1の周波数判別回路(7)と、前記水
平発振周波数が第2の周波数より大きいか小さいか判別
して前記第2の選択回路を切り換え制御する第2の周波
数判別回路(8)とを設け、前記高圧発生回路には前記
第2の波形発生回路より出力されたパルスを供給して前
記高圧発生回路をドライブすると共に、前記チョッパ回
路には前記第2の周波数逓倍回路より出力されたパルス
を供給して前記チョッパ回路をスイッチングすることを
特徴とするディスプレイ装置を提供するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスプレイ装置
について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明
のディスプレイ装置の一実施例を示す回路図、図2及び
図3は本発明のディスプレイ装置の動作を説明するため
の波形図、図4及び図5は本発明のディスプレイ装置の
動作を説明するための図、図6は本発明と従来とを比較
するための回路図である。
【0019】図1において、波形成形回路1は入力され
た水平発振波形(水平発振周波数fH )を波形成形し、
約3μS幅のトリガパルスを生成する。図2(A)には
波形成形回路1の出力波形を示している。このトリガパ
ルスのパルス幅は、スイッチングレギュレータが同期信
号として必要とするパルス幅とする。トリガパルスはデ
ューティ50%の波形を発生する第1の波形発生回路2
におけるワンショットマルチ回路IC1に入力される。
このワンショットマルチ回路IC1の出力は抵抗R3,
コンデンサC3で構成されるフィルタ回路によって平滑
化されてオペアンプOP1の(−)端子に入力される。
オペアンプOP1の(+)端子には、電源Vccを抵抗R
4,R5で分割した基準電圧が印加されている。R4=
R5とすると、Vcc/2が基準電圧となる。
【0020】オペアンプOP1の出力は抵抗R2を介し
てPNPトランジスタQ1のベースに与えられる。その
エミッタは抵抗R1を介して電源Vccに接続されてお
り、トランジスタQ1のコレクタ電流がワンショットマ
ルチ回路IC1の時定数コンデンサC1を充電して、出
力パルス幅が決定される。この出力パルス幅を平滑化し
た電圧が基準電圧(Vcc/2)となるように、ワンショ
ットマルチ回路IC1,オペアンプOP1,トランジス
タQ1の制御ループが動作する。平滑電圧がVcc/2の
ときは、デューティが50%のときである。なお、波形
発生回路2中のC2,C4は積分コンデンサである。
【0021】このようにして、波形発生回路2は、回路
定数を適宜に選択することにより、水平偏向周波数が1
0kHzから70kHz程度の範囲に渡っても、デュー
ティ略50%のパルスを発生することができる。
【0022】波形発生回路2(ワンショットマルチ回路
IC1)より出力された図2(B)に示すデューティ5
0%のパルスは、第1の周波数逓倍回路3におけるEX
−OR回路IC2の端子aに入力される。なお、周波数
逓倍回路3は一例として2倍回路である。また、入力さ
れたパルスは抵抗R6及びR7,ダイオードD1,コン
デンサC5で構成される積分回路により遅延され、EX
−OR回路IC2の端子bに入力される。その結果、E
X−OR回路IC2の出力端子cには、図2(C)に示
すように、積分時定数に依存したパルス幅を持った2倍
の周波数2fH のパルスが得られる。このようにして、
PLL回路を用いることなく、自動的に広い周波数範囲
に渡って、入力された水平偏向周波数の2倍の周波数の
パルスを発生させることができる。
【0023】波形成形回路1より出力された周波数fH
の水平発振波形は、周波数判別回路7,8にも入力され
る。一例として、第1の周波数判別回路7は周波数fH
が29kHz以下か29kHzより大きいかを判別し、
第2の周波数判別回路8は周波数fH が60kHz以下
か60kHzより大きいかを判別する。周波数判別回路
7は、周波数fH が29kHz未満のときにハイを、2
9kHz以上のときにローを、第1の選択回路4に対し
て出力する。周波数判別回路8は、周波数fH が60k
Hz未満のときにハイを、60kHz以上のときにロー
を、第2の選択回路9に対して出力する。
【0024】選択回路4の端子aには周波数逓倍回路3
より出力された周波数2fH のパルスが入力され、端子
bには波形成形回路1より出力された周波数fH のパル
スが入力される。選択回路4は周波数判別回路7による
判別結果であるロー,ハイの信号に応じて端子a,bを
選択的に切り換える。即ち、選択回路4は、周波数fH
が29kHz未満のときには端子aに接続して周波数2
fH のパルスを選択し、29kHz以上のときには端子
bに接続して周波数fH のパルスを選択する。なお、選
択回路9の動作は後に詳述することとする。
【0025】選択回路4より出力されたデューティ50
%の周波数fH もしくは周波数2fH のパルスは、デュ
ーティ50%の波形を発生する第2の波形発生回路5に
おけるワンショットマルチ回路IC3にトリガパルスと
して入力される。このワンショットマルチ回路IC3の
出力は抵抗R10,コンデンサC8で構成されるフィル
タ回路によって平滑化されてオペアンプOP2の(−)
端子に入力される。オペアンプOP2の(+)端子に
は、電源Vccを抵抗R11,R12で分割した基準電圧
が印加されている。R11=R12とすると、Vcc/2
が基準電圧となる。
【0026】オペアンプOP2の出力は抵抗R9を介し
てPNPトランジスタQ2のベースに与えられる。その
エミッタは抵抗R8を介して電源Vccに接続されてお
り、トランジスタQ2のコレクタ電流がワンショットマ
ルチ回路IC3の時定数コンデンサC6を充電して、出
力パルス幅が決定される。この出力パルス幅を平滑化し
た電圧が基準電圧(Vcc/2)となるように、ワンショ
ットマルチ回路IC3,オペアンプOP2,トランジス
タQ2の制御ループが動作する。平滑電圧がVcc/2の
ときは、デューティが50%のときである。なお、波形
発生回路5中のC7,C9は積分コンデンサである。
【0027】波形発生回路5では、回路定数を適宜に選
択することにより、水平偏向周波数が20kHzから1
40kHz以上を周波数応答範囲とし、水平偏向周波数
が20kHzから140kHz以上の範囲に渡っても、
デューティ略50%のパルスを発生することができる。
【0028】波形発生回路5(ワンショットマルチ回路
IC3)より出力されたデューティ50%のパルスは、
高圧発生回路10に入力される。ワンショットマルチ回
路IC3より出力されたパルスは、高圧発生回路10中
のNPNトランジスタQ3とPNPトランジスタQ4と
で構成されるプッシュプル回路の共通ベースに接続され
ており、共通エミッタから、コンデンサC11,ダイオ
ードD3,抵抗R15で構成されるクランプ回路を経
て、高圧出力FETQ4をドライブして高圧トランスT
1をスイッチングする。なお、高圧発生回路10中のC
12はコンデンサである。
【0029】以上の構成により、この高圧発生回路10
におけるドライブ信号の周波数は、図4に示すように、
水平発振周波数fH が29kHz未満のときには水平発
振周波数fH の2倍の周波数2fH となり、29kHz
以上のときには水平発振周波数fH そのままとなる。
【0030】また、波形発生回路5(ワンショットマル
チ回路IC3)より出力されたデューティ50%のパル
スは、第2の周波数逓倍回路6におけるEX−OR回路
IC4の端子aに入力される。なお、周波数逓倍回路6
は一例として2倍回路である。また、入力されたパルス
は抵抗R13及びR14,ダイオードD2,コンデンサ
C10で構成される積分回路により遅延され、EX−O
R回路IC4の端子bに入力される。その結果、EX−
OR回路IC4の出力端子cには、積分時定数に依存し
たパルス幅を持った、さらに2倍の周波数のパルスが得
られる。波形発生回路5より出力されたパルスが周波数
fH であれば、周波数逓倍回路6の出力は周波数2fH
となり、波形発生回路5より出力されたパルスが周波数
2fH であれば、周波数逓倍回路6の出力は周波数4f
H となる。
【0031】選択回路9の端子aには周波数逓倍回路6
より出力された周波数2fH もしくは4fH のパルスが
入力され、端子bには波形成形回路1より出力された周
波数fH のパルスが入力される。選択回路9は周波数判
別回路8による判別結果であるロー,ハイの信号に応じ
て端子a,bを選択的に切り換える。即ち、選択回路9
は、図5に示すように、水平発振周波数fH が29kH
z未満のときには水平発振周波数fH の4倍の周波数4
fH のパルスを出力し、29kHz以上の60kHz未
満のときには水平発振周波数fH の2倍の周波数2fH
のパルスを出力し、60kHz以上のときには水平発振
周波数fH そのままのパルスを出力する。
【0032】選択回路9より出力された周波数fH ,2
fH ,4fH のパルスは、高圧発生回路10のチョッパ
回路11,水平偏向出力回路12,電源制御回路14の
トリガパルスとして用いられる。即ち、選択回路9より
出力されたパルスは、チョッパ回路11中の図示してい
ないパルス幅変調回路に供給される。チョッパ回路11
はこのパルスによってスイッチングし、高圧発生回路1
0(高圧トランスT1)に電圧を供給する。また、選択
回路9より出力されたパルスは、水平偏向出力回路12
に含まれる図示していない供給電圧制御回路のスイッチ
ングレギュレータ制御回路(パルス幅変調回路)のトリ
ガパルスとしても用いられる。
【0033】さらに、選択回路9より出力されたパルス
は、アイソレータ回路13を介して電源制御回路14に
入力され、電源制御回路14に含まれる図示していない
スイッチングレギュレータ制御回路(パルス幅変調回
路)のトリガパルスとしても用いられる。なお、電源制
御回路14とは入力電源部の一部の回路であり、このデ
ィスプレイ装置の種々の回路に電源電圧を供給するため
のものである。
【0034】図3は、90kHzと30kHzのときの
高圧出力FETQ4のドライブ波形と帰線パルス波形を
示している。FETはトランジスタとは異なり、蓄積時
間がないため、図3より分かるように、ドライブ電圧が
オフになった時点から帰線パルスが発生する。ダンパー
ダイオードの機能は高圧出力FETQ4が備えている。
この帰線時間trを例えば3.5μSとすると、帰線時
間trを一定、即ち、共振コンデンサの切り換え回路な
しで高圧発生回路10を動作させることができる。
【0035】帰線パルスの交流分Vcp(t)は、 Vcp(t)=(π/2)×{(tH −tr)/tr}×Vbsin ωt, 0≦t≦tr,ω=π/tr …(5) となり、その平均値は、{(tH −tr)/tH }×V
bとなる。なお、tH は周期である。
【0036】高圧の整流に寄与するのは平均値より正の
部分Vo-p であり、 Vo-p ={(tH −tr)/tr}×Vb×(π/2−tr/tH ) …(6) となる。
【0037】(6)式で、90kHz,30kHzのと
きの高圧トランスT1への入力電圧及び周期をそれぞ
れ、Vb(90),Vb(30),tH(90) ,tH(30) とし、帰
線時間trを3.5μSとすると、 (tH(90) /tr−1)×Vb(90)×(π/2−tr/
tH(90) )=(tH(30) /tr−1)×Vb(30)×(π
/2−tr/tH(30) ) となり、 (11.1/3.5−1)×Vb(90)×(π/2−3.
5/11.1)=(33.3/3.5−1)×Vb(30)
×(π/2−3.5/33.3) となる。よって、Vb(90)/Vb(30)=4.6となる。
以上より、高圧発生回路10によって発生する高圧を一
定にするためには、上記の電圧の関係があればよいこと
が分かる。
【0038】図6(A)は本発明による高圧発生回路1
0及びチョッパ回路11を簡略化して図示するものであ
り、図6(B)は本発明を用いない従来の高圧発生回路
及びチョッパ回路を簡略化して図示するものである。従
来においては、ダミーヨーク(ダミーDY)や複数の共
振コンデンサとその切り換え回路が必要であるが、本発
明によれば、図6(A)に示すように、非常に簡単な構
成とすることができる。
【0039】本発明によれば、水平偏向周波数が15k
Hzから90kHzであっても、高圧発生回路10とし
ては、30kHzから90kHzで動作させることがで
きる。また、高圧発生回路10のドライブとチョッパ回
路11等のスイッチングを同期型とすることができるの
で、従来の問題点は良好に解決される。なお、本発明に
関連したものとして、特開平5−304615号公報に
記載のものがあるが、本発明では、図4及び図5に示す
ように、高圧発生回路10のドライブ周波数と、チョッ
パ回路11や水平偏向出力回路12や電源制御回路14
のスイッチング周波数とを分けて駆動しているので、よ
り効果的に上述した問題点を解決することができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のデ
ィスプレイ装置は、高圧発生回路には第2の波形発生回
路より出力されたパルスを供給して高圧発生回路をドラ
イブすると共に、チョッパ回路には第2の周波数逓倍回
路より出力されたパルスを供給してチョッパ回路をスイ
ッチングするよう構成したので、スイッチング周波数と
水平偏向周波数とのビートによるノイズが発生しにく
く、水平偏向周波数の変化範囲を大きくすることがで
き、また、ダミーヨークを必要とすることなく、チョー
クコイルや平滑コンデンサの容量を小さくすることがで
き、コスト及び基板への実装上有利で、さらに、走査線
の束ね現象が発生することなく、高圧負荷変動に対して
応答が速いディスプレイ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明を説明するための波形図である。
【図3】本発明を説明するための波形図である。
【図4】本発明の動作を説明するための図である。
【図5】本発明の動作を説明するための図である。
【図6】本発明と従来とを比較するための回路図であ
る。
【図7】一般的な電圧降圧型スイッチング回路の基本構
成を示す回路図である。
【図8】図7に示す電圧降圧型スイッチング回路の動作
を説明するための波形図である。
【図9】PLL回路の一般的構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 波形成形回路 2,5 波形発生回路 3,6 周波数逓倍回路 4,9 選択回路 7,8周波数判別回路 10 高圧発生回路 11 チョッパ回路 12 水平偏向出力回路 13 アイソレータ回路 14 電源制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧発生回路と、この高圧発生回路に電圧
    を供給するチョッパ回路とを備えたディスプレイ装置に
    おいて、 水平発振周波数を有する水平発振パルスに同期したデュ
    ーティ略50%のパルスを発生する第1の波形発生回路
    と、 前記第1の波形発生回路より出力されたパルスの周波数
    を逓倍する第1の周波数逓倍回路と、 前記第1の周波数逓倍回路より出力されたパルスと前記
    水平発振パルスとを選択的に出力する第1の選択回路
    と、 前記第1の選択回路より出力されたパルスに同期したデ
    ューティ略50%のパルスを発生する第2の波形発生回
    路と、 前記第2の波形発生回路より出力されたパルスの周波数
    を逓倍する第2の周波数逓倍回路と、 前記第2の周波数逓倍回路より出力されたパルスと前記
    水平発振パルスとを選択的に出力する第2の選択回路
    と、 前記水平発振周波数が第1の周波数より大きいか小さい
    か判別して前記第1の選択回路を切り換え制御する第1
    の周波数判別回路と、 前記水平発振周波数が第2の周波数より大きいか小さい
    か判別して前記第2の選択回路を切り換え制御する第2
    の周波数判別回路とを設け、 前記高圧発生回路には前記第2の波形発生回路より出力
    されたパルスを供給して前記高圧発生回路をドライブす
    ると共に、 前記チョッパ回路には前記第2の周波数逓倍回路より出
    力されたパルスを供給して前記チョッパ回路をスイッチ
    ングすることを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】水平偏向出力回路と電源制御回路とをさら
    に備え、前記水平偏向出力回路と前記電源制御回路との
    少なくとも一方に、前記第2の周波数逓倍回路より出力
    されたパルスを供給して前記水平偏向出力回路と前記電
    源制御回路との少なくとも一方をスイッチングすること
    を特徴とする請求項1記載のディスプレイ装置。
JP8301321A 1996-10-25 1996-10-25 ディスプレイ装置 Pending JPH10136222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8301321A JPH10136222A (ja) 1996-10-25 1996-10-25 ディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8301321A JPH10136222A (ja) 1996-10-25 1996-10-25 ディスプレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10136222A true JPH10136222A (ja) 1998-05-22

Family

ID=17895462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8301321A Pending JPH10136222A (ja) 1996-10-25 1996-10-25 ディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10136222A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009291018A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Kyocera Mita Corp 回転制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009291018A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Kyocera Mita Corp 回転制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS59198871A (ja) 電源回路
KR900008233B1 (ko) 수평 편향 귀선 시간 절환 회로
KR100190165B1 (ko) 광대역 고압 안정화 회로
JPH10136222A (ja) ディスプレイ装置
US6124686A (en) Horizontal deflection circuit
US5142206A (en) Slow turn-on in a deflection circuit
US6700336B2 (en) Apparatus for supplying deflection power for use in a display and control method thereof
JPH08237511A (ja) マルチスキャン対応水平偏向ドライブ回路
JPH0546377Y2 (ja)
JP2002135615A (ja) フィードバック制御型容量性変圧機能を備えた偏向回路
JP3446221B2 (ja) 高圧発生回路
JPH09219801A (ja) 垂直偏向回路並びに該回路に用いるチャージポンプ回路
KR100222701B1 (ko) 고전압 전원회로
JP2573024B2 (ja) マルチ走査形crt表示装置
JPH0523016Y2 (ja)
KR200179720Y1 (ko) 스위칭모드 전원공급장치의 스위칭주파수 제어장치
JPS60153084A (ja) 水平振幅制御回路
JPH0746068Y2 (ja) パルス幅変調方式電源の周波数同期回路
JPS62238597A (ja) デイスプレイ装置の水平偏向回路
JPH05273931A (ja) ラスタ歪補正回路
JPH0583580A (ja) スイツチ駆動回路
JPH11112828A (ja) 水平偏向回路
JPH11146223A (ja) 水平偏向装置
JPH03198579A (ja) 水平偏向回路
JP2000106637A (ja) ディスプレイ