JPH10135857A - Csデジタル多チャンネル放送用受信装置 - Google Patents

Csデジタル多チャンネル放送用受信装置

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JPH10135857A
JPH10135857A JP28444296A JP28444296A JPH10135857A JP H10135857 A JPH10135857 A JP H10135857A JP 28444296 A JP28444296 A JP 28444296A JP 28444296 A JP28444296 A JP 28444296A JP H10135857 A JPH10135857 A JP H10135857A
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Tsuyoshi Miyazaki
強 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CSデジタル多チャンネル放送において、視
聴しているTV放送と異なる偏波で放送されているデー
タ放送を同時に受信するためのCSデジタル多チャンネ
ル放送用受信装置を達成することを目的とする。 【解決手段】 水平偏波と垂直偏波の2つの偏波ごとの
中間周波信号に変換して出力するためのアンテナ部と、
前記アンテナ部に接続された水平偏波用ケーブルと垂直
偏波用ケーブルをそれぞれ複数ずつのケーブルに分配す
る分配器と、分配された複数のケーブルの1組の水平偏
波用ケーブルと垂直偏波用ケーブルから利用者が選局し
たチャンネルの偏波面に対応する中間周波信号を入力し
てデジタル放送情報を復号する複数のチューナ部とから
なるCSデジタル多チャンネル放送用受信装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はCSデジタル多チ
ャンネル放送用受信装置に関するものである。より具体
的には、CSデジタル多チャンネル放送のデータ放送情
報を含んだデジタル放送情報を受信して復号するCSデ
ジタル多チャンネル放送用受信装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】CSデジタル多チャンネル放送(以下、
CSデジタル放送)は通信衛星(以下、CS)に搭載さ
れたトランスポンダ1本で多重化されたデジタル放送情
報を4〜8チャンネル分伝送できる。そのため、1つの
CSに対し50チャンネル以上の映像と100チャンネ
ル以上の音声チャンネルが放送可能となった。
【0003】また、このCSデジタル放送において、映
像や音声といったTVまたはラジオ放送以外にも文字、
図形情報やプログラムデータなど各種デジタルデータを
伝送するデータ放送が実現されつつある。伝送されたデ
ータはリアルタイムで出力して利用したり、あるいは記
憶媒体などに一定量蓄積した後に適宜読み出して利用し
たりするなど、多種多様な利用法が見込まれ、マルチメ
ディア時代にふさわしい画期的な放送サービスとして期
待されている。
【0004】そして、このCSデジタル放送を受信する
ためには、専用のCSデジタル多チャンネル放送用受信
装置(以下、受信装置)が必要である。
【0005】この受信装置はCSデジタル放送用電波を
ケーブル伝送用の中間周波信号(以下、IF信号)に変
換するためのコンバータ(以下、LNB)を備えたパラ
ボラアンテナと利用者が選局したチャンネルの前記IF
信号を復調してデジタル放送情報を復号するためのチュ
ーナなどから構成されている。
【0006】また、CSデジタル放送の多数のチャンネ
ルはCSの各トランスポンダの搬送周波数によって区分
されている他に、水平偏波(以下、H偏波)あるいは垂
直偏波(以下,V偏波)の偏波面がそれぞれ別のチャン
ネルに割り当てられている。しかも、隣接する搬送周波
数を持つH偏波とV偏波では周波数帯域が重複してお
り、限られた周波数帯域を有効に利用できるようになっ
ている。
【0007】しかし、このCSデジタル放送用電波を受
信してケーブルで伝送しようとした場合、周波数帯域が
重複しているH偏波とV偏波のIF信号をそのまま混合
して1本のケーブルで伝送することができなくなるとい
う問題が発生してしまう。
【0008】そこで、従来の受信装置は利用者がチャン
ネルを選局すると、選局されたチャンネルの偏波面に応
じて異なる信号がチューナよりパラボラアンテナのLN
Bに送出され、LNBはこの信号を受けて受信する偏波
を適宜切り替えてIF信号に変換した後チューナへ伝送
している。
【0009】
【発明が解決使用とする課題】このように、従来の受信
装置はチャンネル選択するごとにそのチャンネルの偏波
面に切り替えて受信している。このため、チューナを2
系統持った受信装置であっても、利用したいデータ放送
と視聴したいTV放送が異なる偏波により放送されてい
ると、データを一定量記憶媒体に蓄積してから利用する
といった場合にはデータをすべてダウンロードするまで
他の偏波で放送されているTV放送などを視聴すること
ができなくなる。また、あるチャンネルで放送されてい
る映像にリンクしたデータ、例えば、カラオケサービス
など背景映像をTV放送し、それに合わせてMIDIデ
ータなどの楽曲データをデータ放送するといったサービ
ス形態においては、偏波ごとにアンテナを設置する必要
があり、アンテナの設置場所に大きなスペースをとられ
てしまうばかりかアンテナ1基分にかかるコストが増加
してしまう。さらに、受信する偏波を切り替える方式に
は各種方式があり、使用するチューナとLNBの整合性
をとる必要も生じ、一般利用者にそのような専門的知識
を要求するのは酷である。
【0010】一方、受信した放送電波をH偏波とV偏波
に分波する偏分波器と、偏分波器で分波されたそれぞれ
の偏波ごとにIF信号変換するための2つのLNBを備
えた1基のアンテナと、前記2つのLNBからの各偏波
のIF信号出力が互いに干渉しないように一方あるいは
両方の偏波のIF信号の周波数帯域をずらして混合する
ことができる装置、いわゆる「ブロックコンバータ」を
使用して、一本のケーブルでH偏波のIF信号とV偏波
のIF信号を伝送する方式もある。
【0011】しかし、この方式では高価なブロックコン
バータが必要であるばかりではなく、機器の接続や設置
が複雑であり、この場合も高度な専門知識が要求され
る。
【0012】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたもので、CSデジタル放送においてTV放送な
どを視聴しているときに異なった偏波で送られてくるデ
ータ放送情報を同時に受信するために、大きな設置スペ
ースを必要とせず、高度な専門知識を持たなくとも誰で
も簡単に設置可能な受信装置を低コストで提供すること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明では、CSデジタル放送用電波を捕らえて
H偏波とV偏波の2つの偏波に分波するとともに前記両
偏波をそれぞれIF信号に変換してH偏波専用ケーブル
とV偏波専用ケーブルに出力するためのアンテナ部と、
前記両専用ケーブルをそれぞれ複数の専用ケーブルに分
配するための水平偏波用分配器、および垂直偏波用分配
器と、分配された前記水平偏波専用ケーブルと前記垂直
偏波専用ケーブルとを2つの入力とする複数のチューナ
部とからなる受信装置とし、前記各チューナ部には選局
チャンネルに応じて前記水平偏波専用ケーブルと前記垂
直偏波専用ケーブルの2入力のうちの一方を選択する切
替器と、この切替器で選択された側の入力を受けてデジ
タル放送情報を復号するデコーダを有している。そし
て、前記複数のチューナ部の少なくとも1つの前記チュ
ーナ部をデータ放送情報を専用に復号するデータ放送専
用チューナ部とすることにより、視聴しているTV放送
と利用すべきデータ放送が異なった偏波で放送されてい
る場合であっても同時に受信が可能となる。
【0014】しかも、アンテナは1基でよく、高価な装
置や部品を付加することなく低コストで、一般利用者に
も簡単に設置可能な受信装置を達成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明における好適な実施例を以
下に示す図面に添って説明する。図1は本発明による受
信装置1の実施例を示した概略図であり、CS2から送
出されてるCSデジタル放送用電波3を捕らえてIF信
号に変換するためのアンテナ部10と、IF信号からデ
ジタル放送情報を復号するためのチューナ部50a、5
0bと、それらを接続するケーブル20、20a、20
b、30、30a、30b、および分配器40a、40
bで構成されている。
【0016】図2はCS2より送信されるCSデジタル
放送用電波3の周波数帯を示してあり、CSに搭載され
た12GHz帯搬送周波数を持つ各トランスポンダK−
13〜K−28は、27MHzの周波数帯域を有した搬
送波4、5がV偏波とH偏波に割り当てられ、搬送周波
数が隣接したV偏波とH偏波は互いにその周波数帯域が
重複している。
【0017】TV放送の場合、MPEG2規格でエンコ
ーディングされた映像および音声情報がトランスポンダ
1本当たり、4〜5チャンネル分多重化される。そし
て、これらCSデジタル放送情報は必要によりスクラン
ブルデータが付加され、4相位相変調(QPSK)によ
りデジタル伝送される。
【0018】ここで、図1および図2に従って本発明の
実施例における受信装置の構成と動作を説明する。
【0019】アンテナ部10はCSデジタル放送受信用
のパラボラアンテナ10であり、パラボラ鏡14で捕ら
えられ、反射されたCSデジタル放送用電波3はその反
射面の焦点付近に設置された偏分波器11に導かれる。
偏分波器11はCSデジタル放送用電波3をH偏波とV
偏波に分波し、分波されたH偏波はH偏波用LNB12
に、V偏波はV偏波用LNB13にそれぞれ導かれる。
LNB12および13は12GHz帯のCSデジタル放
送用電波3をケーブル伝送するために1MHz帯のH偏
波IF信号とV偏波IF信号にそれぞれ周波数変換す
る。
【0020】そして、H偏波IF信号とV偏波IF信号
はそれぞれ専用のH偏波専用ケーブル20とV偏波専用
ケーブル30で伝送されるのである。
【0021】ここで各偏波専用ケーブル20、30は2
系統のチューナ部50a、50bへIF信号を入力する
ために分配器40aにより2本のH偏波専用ケーブル2
0aと20bに、分配器40bにより2本のV偏波専用
ケーブル30aと30bにそれぞれ分配される。
【0022】チューナ部50aには分配されたH偏波専
用ケーブル20aとV偏波専用ケーブル30aからH偏
波IF信号とV偏波IF信号が入力される。同様にチュ
ーナ部50bには分配されたH偏波専用ケーブル20b
とV偏波専用ケーブル30bからH偏波IF信号とV偏
波IF信号が入力される。
【0023】チューナ部50a、50bは主にIF信号
からCSデジタル放送情報を復号するためのデコーダ5
2a、52bと、利用者が選局したチャンネルの偏波面
に応じたIF信号を適宜切り替えてデコーダ52a、5
2bに入力するための同軸リレーなどの切替器51a、
51bとからなる。
【0024】デコーダ52a、52bは利用者の選局操
作を受けて同調、復調などの動作をするとともに、選局
されたCSデジタル放送情報を復号するための動作をす
る。
【0025】デコーダ52a、52bは利用者の選局操
作を受けて、選局されたチャンネルの偏波面を判断す
る。そして、切替器51a、51bをスイッチングさせ
適宜な偏波のIF信号を入力させる。
【0026】デコーダ部52a、52bは入力されたI
F信号から選局されたチャンネルの中間周波数に同調
し、ベース信号に復調する。復調されたベース信号は多
重分離、エラー訂正やスクランブルの解除などの処理が
施され復号される。
【0027】ここで、デコーダ52aが復号するCSデ
ジタル放送情報はTV放送などの映像および音声情報が
デジタル圧縮されたMPEG2データである。復号され
たデータは映像および音声信号に変換され映像・音声出
力部60aから出力されTV受像器など映像、音声再生
機器に入力される。
【0028】一方、チューナ部50bのデコーダ52b
が復号するデータはデータ放送情報であり、利用者が選
択したデータ放送チャンネルに常時同調し、チューナ部
50bはデータ放送情報を専用に復号するためのデータ
放送専用チューナ部50bとなっている。復号されたデ
ータ放送情報はデータ出力部60bより各種情報機器に
入力され、それぞれの利用形態にあわせて処理される。
【0029】以上により、チューナ部50aがTV放送
などを受信しているときでも、異なった偏波で伝送され
るデータ放送情報をチューナ部50bで受信が可能とな
るのである。
【0030】なお、チューナ部は2系統に限らない複数
系統としてもよく、この場合少なくとも1つの系統のチ
ューナ部をデータ放送情報専用チューナ部とすればよ
い。また、データ放送情報専用チューナ部を複数系統用
意すれば、異なったチャンネルで放送されるデータ放送
情報が受信可能となる。
【0031】さらに、本実施例においては2系統のチュ
ーナ部50a、50bは同一のケースに収納されている
が、それぞれを独立したケースに収納することによりT
Vなどを視聴する場所とデータ放送のデータを利用する
場所を別にすることもできる。
【0032】また、アンテナ部10はパラボラアンテナ
でなくてもよく、H偏波およびV偏波を独立してIF信
号変換できればいかなる形態のものでもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によればCSデジタル放送におい
てTV放送などを視聴しているときに異なった偏波で送
られてくるデータ放送情報を同時に受信することができ
る。
【0034】また、アンテナ部が1つでよく大きな設置
スペースを必要としない。さらに、H偏波とV偏波ごと
にLNBと専用ケーブルを使用することにより高価なブ
ロックコンバータを使用しない廉価なシステムを構築で
きるばかりではなく、ケーブルとチューナを接続するだ
けでよいので、高度な専門知識を持たなくとも誰でも簡
単に設置可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるCSデジタル放送受信装置の実施
例を示した概略図である。
【図2】CSより送信されるCSデジタル放送用電波に
おける周波数帯の構成図である。
【符号の説明】
1 CSデジタル放送受信装置 3 CSデジタル放送用電波 10 アンテナ部 11 偏分波器 12、13 LNB 20、20a、20b H偏波専用ケーブル 30、30a、30b V偏波専用ケーブル 40a、40b 分配器 50a、50b チューナ部 51a、51b 切替器 52a、52b デコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/20 H04N 7/20 // H04B 1/16 H04B 1/16 G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CSデジタル多チャンネル放送の電波を
    捕らえて水平偏波と垂直偏波に分波するとともに前記両
    偏波をそれぞれ中間周波信号に変換して水平偏波専用ケ
    ーブルと垂直偏波専用ケーブルに出力するアンテナ部
    と、前記水平偏波専用ケーブルを複数の水平偏波専用ケ
    ーブルに分配するための水平偏波用分配器と、前記垂直
    偏波専用ケーブルを複数の垂直偏波専用ケーブルに分配
    するための垂直偏波用分配器と、分配された前記水平偏
    波専用ケーブルと前記垂直偏波専用ケーブルとを2つの
    入力とする複数のチューナ部とからなり、 前記各チューナ部は選局チャンネルに応じて前記水平偏
    波専用ケーブルと前記垂直偏波専用ケーブルの2入力の
    うちの一方を選択する切替器と、この切替器で選択され
    た側の入力を受けてデジタル放送情報を復号するデコー
    ダを有し、かつ少なくとも1つの前記チューナ部はデー
    タ放送情報を専用に復号するデータ放送専用チューナ部
    であることを特徴とするCSデジタル多チャンネル放送
    用受信装置。
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