JPH10135415A - 半導体記憶素子、およびその製造方法 - Google Patents

半導体記憶素子、およびその製造方法

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JPH10135415A
JPH10135415A JP8283692A JP28369296A JPH10135415A JP H10135415 A JPH10135415 A JP H10135415A JP 8283692 A JP8283692 A JP 8283692A JP 28369296 A JP28369296 A JP 28369296A JP H10135415 A JPH10135415 A JP H10135415A
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利之 峰
Kazuo Yano
和男 矢野
Tomoyuki Ishii
智之 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超薄膜多結晶Si膜を用いた単一電子素子
は、微細なチャネル領域を必要とする。このため、従来
はチャネル層の加工に電子線リソグラフィーが必須であ
った。 電子線リソグラフィーは、光リソグラフィーに
比べ再現性、量産性の点で問題が多く、単一電子素子を
大量生産する上で障害となっていた。 【解決手段】 チャネル層にかかるゲート電界を変調す
ることによって、光リソグラフィーを用いても微細なチ
ャネル領域を形成することを可能にした。具体的には、
ゲートゲート絶縁膜の所定の領域だけを薄膜化し、チャ
ネルが形成される領域を微細化した。 【効果】 本発明により、単一電子素子の特性を維持し
たまま、量産性を飛躍的に向上できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶素子、
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】単一電子素子は究極の高集積低電力素子
として期待されているが、これまで極低温でしか動作し
ないという大きな障害があった。1993年、日立の矢
野等は、超薄膜多結晶Siトランジスタを用いることに
より、世界で始めて単一電子素子(単一電子メモリ)の室
温動作に成功した。以下、矢野等が開発した単一電子素
子(単一電子メモリ)の構造とその製造方法の概要を、図
9〜図11を用いて説明する。
【0003】図9に超薄膜多結晶Siトランジスタの平
面図(a)、及びそのA−A’断面図を(b)、(c)に示す。
先ず最初に、単結晶Si基板401を熱酸化して500n
mのSiO2膜402を形成した後、ジクロルシラン(SiH2
Cl2)とアンモニア(NH3)を原料ガスとする減圧化学気
相成長法(LP-CVD法)により、50nmのSi34
403を堆積する。続いて、モノシラン(SiH4)とフォス
フィン(PH3)を原料ガスとするLP-CVD法により、
リンを含んだ多結晶Si膜404を100nm堆積した
後、周知のリソグラフィー及びドライエッチング法によ
り、上記リンドープ多結晶膜404を所望の形状に加工し
てソース配線404(a)、ドレイン404(b)配線を形成する
(図9(b))。ソース配線404(a)は、隣接するメモリセル
の共通ソース線404(a)として用いられている。
【0004】次に、SiH4を用いたLP-CVD法によ
り、チャネル層405となる平均膜厚が約4nmの非晶質
Si膜を堆積した後、750℃の窒素雰囲気中で熱処理
を行ない、上記非晶質Si膜を多結晶Si膜405に変換
する(図9(c))。SiH4の熱分解により形成した約10
nm以下の非晶質Si膜は、微視的な膜厚の不均一性が
非常に大きい。すなわち、巨視的には平均膜厚が約4n
m程度の膜厚であっても、膜が形成されていない領域
や、膜が極端に厚く(約8nm以上)形成される領域が混
在する。この膜厚の揺らぎにより、多結晶Si膜405の
微細なグレイン内に強いランダムポテンシャルが生じ
る。超薄膜多結晶Siトランジスタを用いた単一電子メ
モリは、この現象を利用して、情報の記憶を行なってい
る。
【0005】次に、電子線(EB)リソグラフィー技術に
より、所定の形状にレジストパターン407を形成した
後、ドライエッチング技術を用いて上記チャネル多結晶
Si膜405を加工する(図10)。このときチャネル層の幅
は、極力小さいことが望ましく、具体的には約100n
m以下であることが好ましい。
【0006】次に、LP-CVD法によりゲート絶縁膜4
08となるSiO2膜408を約20nm、ゲート電極409とな
るリンドープ多結晶Si409を100nm堆積した後、周
知の技術によりリンドープ多結晶Si408を加工し形成し
ゲート電極409とする(図11)。この後、ワード線、ソ
ース線、データ線を形成し、超薄膜多結晶Siトランジ
スタの作製を終了する。
【0007】次に、超薄膜多結晶Siトランジスタを用
いた単一電子メモリの動作原理の概要について記述す
る。図12に示したように、ソース、ドレイン間に電位
差を与え、ゲート電極に正電圧を印加すると抵抗の最も
小さい経路、すなわち多結晶Si膜の膜厚の厚い場所に
沿って超薄膜多結晶Siトランジスタの電流経路(チャネ
ル)が形成される(図12(a))。このチャネルの幅は、多
結晶Si膜のグレインサイズと同等の大きさであり、幅
が約4〜10nmと極めて細いチャネルが形成される。
すなわち、チャネル層の幅は約100nmであるが、実
行的なチャネル幅は、約4〜10nmとなる。
【0008】ゲート電圧を更に印加していくと、チャネ
ル領域から電子が弾き出され、チャネル近傍のグレイン
内(蓄積ノード)に電子が注入される。この電子によりチ
ャネルと蓄積ノードの電位差が無くなり、電子は蓄積ノ
ードに閉じ込められることになる(図12(b))。これが
情報の書き込みに対応する。このような状態になると、
閉じ込められた電子とのクーロン反発力によりドレイン
電流が減少する。
【0009】一方、蓄積ノードの電子の引き抜きは、ゲ
ート電極に負電圧を印加することにより行なわれる。す
なわち、蓄積ノードの電子を無くすことで、ドレイン電
流は増加する(図12(a))。これは、蓄積ノード内の電
子の有無によりトランジスタのしきい電圧がシフトする
ことを意味しており、しきい電圧を測定することにより
情報(1又は0)を判定することが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】超薄膜多結晶Siトラ
ンジスタを用いた単一電子メモリの特性を左右する要因
の一つは、チャネルが形成される多結晶Si膜の幅(W)
である。図13に示したように、チャネルが形成される
多結晶Si膜の幅(W)が大きい場合は、同層内にチャネ
ルが複数形成される確率が大きくなる。また、個々のチ
ャネルに対応する蓄積ノードの場所(チャネルからの距
離)も、それぞれ異なる。複数のチャネルが同じしきい
電圧であれば特に問題は起らないが、しきい電圧が異な
っていたり、遮断されていないチャネルが存在すれば、
書き込み/消去後のしきい電圧のバラツキは大きくな
る。従って、チャネル多結晶Si層の幅(W)を可能な限
り小さくし、チャネルが複数形成されないようにするた
め、EBリソグラフィーにより微細(100nm)なパタ
ーニングを行なっていた。
【0011】一方、超薄膜多結晶Siトランジスタを用
いた単一電子メモリの最大の利点は、構造が単純で作り
易いことと、工程の殆どに従来技術を適用できる点であ
る。このため、フラッシュEEPROM等と同様に、不
揮発性の大容量メモリとして期待されている。しかし、
チャネル層の加工に関しては、上述した理由によりEB
リソグラフィーに頼らざるをえない。
【0012】現状のEBリソグラフィー技術は、スール
ープットや再現性及び技術的な面で未だ問題点が多く、
大容量のメモリを量産化する際の障害となる。
【0013】本発明の目的は、大量生産が可能なエキシ
マレーザリソグラフィーにより、100nm以下のチャ
ネル形成領域を安定して供給し、書き込み/消去後のし
きい電圧のバラツキを小さくすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ソース領域
とドレイン領域を結ぶチャネル多結晶Si膜の一部の領
域だけの電界を強くして、チャネルが形成される領域を
限定することによって達成される。具体的には、チャネ
ル層となる超薄膜多結晶Si膜上に、第1のゲート絶縁
膜であるSiO2膜を形成する工程と、上記SiO2膜/多
結晶Si膜を同じレジストをマスクとして所定の形状に
加工する工程と、ウットエッチング法により、上記Si
2膜の側壁部をレジストパターンエッジから選択的に
後退させる工程と、レジストを除去した後、第2のゲー
ト絶縁膜となるSiO2膜を形成する工程と、ゲート電極
を形成する工程を少なくとも含み、チャネル多結晶Si
層パターンエッジのゲート絶縁膜の厚みだけを、他の領
域より選択的に薄くして、その領域のゲート電界を増大
させることにより達成される。
【0015】本発明によれば、チャネルが形成される領
域が、第1のゲート絶縁膜のサイドウエットエッチング
量と、第2の絶縁膜の厚さで決まるので、チャネル多結
晶Si膜の加工幅(W)に依存しなくなる。従って、光リ
ソグラフィーを用いても、微細なチャネル領域を形成す
ることが可能となり、しきい電圧のバラツキを小さくす
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施例1)本発明の第1の実施例を、図1〜図6を用
いて説明する。まず図2において、単結晶Si基板101
を周知の熱酸法により酸化して500nmのSiO2膜10
2を形成した後、ジクロルシラン(SiH2Cl2)とアンモ
ニア(NH3)を原料ガスとするLP-CVD法により、5
0nmのSi34膜103を堆積した。上記Si34膜103
は、温度770℃、圧力80Paの条件で堆積を行なっ
た。続いて、モノシラン(SiH4)とフォスフィン(P
3)を原料ガスとするLP-CVD法により、リンを含
んだ多結晶Si膜104を100nm堆積した後、周知の
光リソグラフィー及びドライエッチング法により、上記
リンドープ多結晶膜104を所望の形状に加工してソース1
04(a)、ドレイン104(b)配線を形成した(図2(a),(b))。
本実施例では、上記リンドープ多結晶Si膜104を、温
度630℃、圧力60Paの条件で堆積を行ない、膜中
のリン濃度を4×1020/cm3とした。
【0017】次に、ウエーハの洗浄を行なった後、LP
-CVD法によりチャネル層105となる非晶質Si膜を4
nm堆積した。上記非晶質Si膜の形成は、150cc
/分のジシラン(Si26)と2000cc/分の窒素(N
2)を縦型反応炉に導入し、温度450℃、圧力70Pa
の条件で堆積を行なった。従来法では、上記非晶質Si
膜の堆積にSiH4を用いていたが、10nm以下の薄い
連続膜を均一性良く形成する上では、Si26を用いる
ことが好ましく、その形成も500℃以下の温度で堆積
することが望ましい。続いて、850℃の窒素雰囲気中
で30分の熱処理を行ない、上記非晶質Si膜を多結晶
Si膜105に変換した。その後、LP-CVD法により、
第1のゲート絶縁膜106となるSiO2膜106を30nm堆
積した(図2(c))。上記SiO2膜106の形成には、原料ガ
スとしてSiH4と亜酸化窒素(N2O)を用い、温度75
0℃、圧力110Paの条件で堆積を行なった。本実施
例では、非晶質Si膜を結晶化した後、第1ゲート絶縁
膜106を形成したが、絶縁膜106を形成した後、結晶化す
ることも可能である。
【0018】次に、位相シフト法を併用したクリプトン
フロライド(KrF)エキシマレーザリソグラフィー技術
により、レジストパターン107を所定の形状に形成した
後、該レジストパターン107をマスクとして、上記SiO
2膜106/多結晶Si膜105を異方性ドライエッチング法
により加工した。本実施例では図3(a)に示したよう
に、多結晶Si膜105の下層にあるソース104(a)、ドレ
イン配線104(b)がエッチングにより消滅しないように、
同配線104(a),104(b)上にもレジストパターン107を配置
した。また、そのチャネル層105の幅に対応するレジス
トパターン107の短辺の幅を150nmとした。続い
て、フッ酸緩衝液を用いて、上記第1ゲート絶縁膜106
であるSiO2膜106の側壁部をウェットエッチングし、
レジストパターン107エッジから約50nm後退させ
た。フッ酸緩衝液では、多結晶Si膜105やSi34膜10
3はほとんどエッチングされないので、第1のゲート絶
縁膜106となるSiO2膜106の側壁部だけが選択的にエッ
チングされる。本実施例におけるフッ酸緩衝液の組成比
は、フッ酸(HF)/フッ化アンモニウム(NH4F)=1
/40とし、80秒のエッチングを行なった(図3)。
【0019】次に、レジストパターン107を除去した
後、LP-CVD法により第2のゲート絶縁膜108となる
20nmのSiO2膜108、及びゲート電極109となる10
0nmのリンドープ多結晶Si膜109を順次堆積した。
続いて、位相シフト法を併用したKrFエキシマレーザ
リソグラフィー、及びドライエッチング技術により、上
記リンドープ多結晶Si膜109を所定の形状に加工して
ゲート電極109を形成した(図1)。この後、ワード線、
データ線、ソース線等を周辺回路と接続し、64ビット
の単一電子素子を形成した。
【0020】図4及び図5に、本実施例による単一電子
素子と従来方法による素子の比較を示した。図4(a)、
(b)に示したように、従来法ではゲート絶縁膜の膜厚が
チャネル層全面において同じであるため、チャネル層に
かかるゲート電界も同様にチャネル層全面においてほぼ
均一になる。すなわち、従来法ではチャネルが形成され
る領域(Wc)は、多結晶Si層の加工幅(W)と同等とな
る(Wc≒W)。このため、EBリソグラフィーを用い
て、100nm程度の微細なパターンを作製する必要が
あった。
【0021】これに対し本発明では、図5(a)、(b)に示
したようにゲート絶縁膜の膜厚をチャネル層の両端部で
薄くしている。従って、この領域のゲート電界が大きく
なり、この領域近傍だけにチャネルが形成されることに
なる。すなわち、本発明によれば、第1ゲート絶縁膜の
サイドエッチング量(X)と第2ゲート絶縁膜の膜厚
(d2)により、チャネルが形成される領域(Wc)を限定す
ることが可能となるので、チャネルが形成される領域が
多結晶Si層の加工幅(W)に依存しなくなる(Wc≒2
(X−d2))。
【0022】図6は、チャネル形成領域幅(Wc)と第2
ゲートSiO2膜208の膜厚(d2)の関係を、第1ゲートS
iO2膜206のサイドエッチング量(X)をパラメータとし
てプロットしたものである。本図より、第1ゲートSi
2膜206のサイドエッチング量(X)と第2ゲートSiO2
膜208の膜厚(d2)を制御することで、任意のチャネル形
成領域幅(Wc)を得られることが分かる。だだし、フッ
酸緩衝液によるエッチングを長くしすぎると、レジスト
パターン107と第1ゲートSiO2膜106の接触面積が小さ
くなるため、パターン剥がれが生じる。本実施例では、
サイドエッチング量(X)が約60nm以上の領域でパタ
ーンが剥がれる不良が生じた。これは、レジストパター
ンの最小幅と相関があり、パターン幅が大きいほど裕度
が大きくなる。しかし、サイドエッチングの制御性の面
や、素子の微細化を考慮すると、サイドエッチング量は
60nm以下であることが好ましい。
【0023】本実施例では、第1ゲート絶縁膜のサイド
エッチング量(X)を50nm、第2ゲート絶縁膜の膜厚
(d2)を20nmとしているので、チャネルが形成され
る領域は、チャネル層両端で60nm程度となる。
【0024】本実施例で作製した単一電子素子の電気的
特性を評価したところ、しきい電圧のバラツキにおい
て、従来法で形成したそれと同等以上の良好な結果を得
た。
【0025】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について説明を行う。本実施例により作製した単一電子
素子の形成方法は、ゲート電極のレイアウトを除いて、
実施例1で示した方法と全く同じである。
【0026】図7に、本実施例で作製した単一電子素子
の平面図と断面図を示す。ここで、203はSi3
4膜、204(a)は共通ソース配線、204(b)はドレイ
ン配線、205はチャネル多結晶Si層、206は第1
ゲートSiO2膜、208は第2ゲートSiO2膜、及び2
09はゲート電極である。実施例1との相違点は、ゲー
ト電極209の配置が、チャネル多結晶Si層205の片側の
端部だけを覆っている点である。
【0027】実施例1では、チャネル多結晶Si層105
の両端部とゲート電極109が平面的に重複しているた
め、チャネルが形成される領域(Wc)は、第1ゲートS
iO2膜106のサイドエッチング量(X)と第2ゲートSiO
2膜108の膜厚(d2)の差の2倍、すなわち、Wc≒2(X
−d2)となり、Wc≒60nmであった。これに対し、
本実施例では、ゲート電極209がチャネル層205の片側の
端部だけを覆っているので、チャネルが形成される領域
をWc≒30nmと半分まで微細化できた。
【0028】本実施例で作製した単一電子素子の、書き
込み/消去後のしき電圧のバラツキを評価したところ、
実施例1の素子よりも更に低減できた。
【0029】(実施例3)次に本発明の第3の実施例を
説明する。本実施例も、単一電子素子の形成方法は、実
施例1とほとんど同じである。唯一の相違点は、レジス
トパターンをマスクとして第1ゲートSiO2膜とチャネ
ル多結晶Si膜をドライエッチングする際、チャネル多
結晶Si膜下地のSi34膜も同時にエッチングした点
である。
【0030】図8に、本実施例で作製した単一電子素子
の平面図と断面図を示す。ここで、302はSiO2膜、
303はSi34膜、304(a)は共通ソース配線、30
4(b)はドレイン配線、305はチャネル多結晶Si
層、306は第1ゲートSiO2膜、308は第2ゲート
SiO2膜、及び309はゲート電極である。実施例1と
の相違点は、チャネル多結晶Si層305の下層にあるSi
34膜303も、チャネル多結晶Si膜と同じレジストパ
ターンでドライエッチングした点である。
【0031】図8に示したように、下層のSi34膜303
をエッチングすることにより、ゲート電界は、チャネル
層305の側壁部からもかかるようになる。このように、
チャネル層305の側壁部からも電界を与えることによっ
て、チャネルが形成される領域を更に限定することが可
能となる。
【0032】本実施例で作製した単一電子素子の、書き
込み/消去後のしき電圧のバラツキも、実施例1の素子
よりも小さくすることができたた。
【0033】
【発明の効果】本発明により、光リソグラフィーを用い
ても、EBリソグラフィーと同等以上の微細なチャネル
領域を形成することが可能となった。これにより、単一
電子素子の量産性を飛躍的に向上することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明する平面図と断面
図。
【図2】本発明の第1の実施例を説明する平面図と断面
図。
【図3】本発明の第1の実施例を説明する平面図と断面
図。
【図4】従来法による単一電子素子の構造を説明する
図。
【図5】実施例1で作製した単一電子素子の特徴を説明
する図。
【図6】チャネル形成領域の制御法を説明する図。
【図7】本発明の第2の実施例を説明する平面図と断面
図。
【図8】本発明の第3の実施例を説明する平面図と断面
図。
【図9】従来の方法を説明する平面図と断面図。
【図10】従来の方法を説明する平面図と断面図。
【図11】従来の方法を説明する平面図と断面図。
【図12】単一電子素子の動作原理の概要を説明する
図。
【図13】従来法の問題点を説明する図。
【符号の説明】
101,201,301,401−−−−−−−−単結
晶Si基板 102,202,302,402−−−−−−−−Si
2膜 103,203,303,403−−−−−−−−Si3
4膜 104(a),204(a),304(a),404(a)−−−−共
通ソース配線 104(b),204(b),304(b),404(b)−−−−ド
レイン配線 105,205,305,405−−−−−−−−チャ
ネル多結晶Si層 106,206,306−−−−−−−−−−−−第1
ゲート絶縁膜 107,207,307,407−−−−−−−−レジ
ストマスク 106,206,306,406−−−−−−−−第1
ゲート絶縁膜 108,208,308−−−−−−−−−−−−第2
ゲート絶縁膜 109,209,309,409−−−−−−−−ゲー
ト電極。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソース領域とドレイン領域に接続された、
    チャネル領域が形成される薄いチャネル層を設け、該チ
    ャネル領域近傍にキャリア閉じ込め領域を有し、上記キ
    ャリア閉じ込め領域にキャリアを保持することにより、
    しきい電圧を変化させ記憶を行なう絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタとしての半導体記憶装置において、上記
    チャネル層にかかるゲート電界の少なくとも一部が、チ
    ャネル層の特定の領域で大きくなっていることを特徴と
    する半導体記憶素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体記憶素子において、
    ソース領域とドレイン領域を結ぶチャネル層断面の両端
    部にかかるゲート電界が、その両端に挟まれた領域に比
    べ大きくなっていることを特徴とする半導体記憶素子。
  3. 【請求項3】請求項1記載の半導体記憶素子において、
    ソース領域とドレイン領域を結ぶチャネル層断面の片方
    の端部にかかるゲート電界が、他の領域に比べ大きくな
    っていることを特徴とする半導体記憶素子。
  4. 【請求項4】請求項2及び3記載の半導体記憶素子にお
    いて、チャネルの形成される領域が、ソース領域とドレ
    イン領域を結ぶチャネル層断面の両端部、ないし片方の
    端部であることを特徴とする半導体記憶素子。
  5. 【請求項5】ソース領域とドレイン領域に接続された、
    チャネル領域が形成される薄いチャネル層を設け、該チ
    ャネル領域近傍にキャリア閉じ込め領域を有し、上記キ
    ャリア閉じ込め領域にキャリアを保持することにより、
    しきい電圧を変化させ記憶を行なう絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタとしての半導体記憶装置において、上記
    チャネル層に接触しているゲート絶縁膜の少なくとも一
    部が、チャネル層の特定の領域で薄くなっていることを
    特徴とする半導体記憶素子。
  6. 【請求項6】請求項5記載の半導体記憶素子において、
    ソース領域とドレイン領域を結ぶチャネル層断面の両端
    部のゲート絶縁膜の膜厚が、他の領域に比べ薄くなって
    いることを特徴とする半導体記憶素子。
  7. 【請求項7】請求項5、6記載の半導体記憶素子におい
    て、チャネルに接しているゲート絶縁膜の膜厚が薄い領
    域が、ソース領域とドレイン領域を結ぶチャネル層断面
    の両端部から50nm以下であることを特徴とする半導
    体記憶装置。
  8. 【請求項8】請求項1、2及び5〜7記載の半導体記憶
    装置において、ソース領域とドレイン領域を結ぶチャネ
    ル層断面の両端部が、ゲート電極に覆われていることを
    特徴とする半導体記憶素子。
  9. 【請求項9】請求項3及び6、7記載の半導体記憶装置
    において、ソース領域とドレイン領域を結ぶチャネル層
    断面の片側の端部だけが、ゲート電極に覆われているこ
    とを特徴とする半導体記憶素子。
  10. 【請求項10】請求項5〜9記載の半導体記憶素子にお
    いて、チャネル層に接するゲート絶縁膜が、2層から成
    ることを特徴とする半導体記憶素子。
  11. 【請求項11】請求項1〜10記載の半導体記憶素子に
    おいて、ゲート絶縁膜が化学気相成長法で形成したSi
    酸化膜からなることを特徴とする半導体記憶素子。
  12. 【請求項12】請求項1〜11記載の半導体記憶素子に
    おいて、チャネル層が平均膜厚5nm以下の多結晶Si
    膜からなることを特徴とする半導体記憶素子。
  13. 【請求項13】化学気相成長法により非晶質Si膜を形
    成する工程と、該非晶質Si膜を熱処理して多結晶Si
    膜に変換させる工程と、上記多結晶Si膜上に第1の絶
    縁膜を形成した後、上記第1の絶縁膜と多結晶Si膜を
    同じレジストパターンを用いて所定の形状に加工し、上
    記第1の絶縁膜と多結晶Si膜の側壁部を露出させる工
    程と、ウェットエッチングにより上記第1の絶縁膜のみ
    をエッチングして、該絶縁膜の側壁部をレジストパター
    ンエッジ部分より後退させる工程と、上記レジストを除
    去した後、第2の絶縁膜を形成する工程と、該第2の絶
    縁膜上に導電膜を形成する工程を少なくとも含むことを
    特徴とする半導体記憶素子の製造方法。
  14. 【請求項14】第1の絶縁膜上に化学気相成長法により
    非晶質Si膜を形成する工程と、該非晶質Si膜を熱処
    理して多結晶Si膜に変換させる工程と、上記多結晶S
    i膜上に第1の絶縁膜を形成した後、上記第2の絶縁膜
    と多結晶Si膜、及び第1の絶縁膜を同じレジストパタ
    ーンを用いて所定の形状に加工し、上記薄膜の側壁部を
    露出させる工程と、ウェットエッチングにより上記第2
    の絶縁膜のみをエッチングして、該絶縁膜の側壁部をレ
    ジストパターンエッジ部分より後退させる工程と、上記
    レジストを除去した後、第3の絶縁膜を形成する工程
    と、該第3の絶縁膜上に導電膜を形成する工程を少なく
    とも含むことを特徴とする半導体記憶素子の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項14、15記載の半導体記憶素子
    の製造方法において、多結晶Si膜と導電膜に挟まれた
    絶縁膜がSi酸化膜であることを特徴とする半導体記憶
    素子の製造方法。
  16. 【請求項16】請求項14、15記載の半導体記憶素子
    の製造方法において、非晶質Si膜の形成にジシランガ
    ス(Si26)を用いることを特徴とする半導体記憶素子
    の製造方法。
  17. 【請求項17】請求項14、15記載の半導体記憶素子
    の製造方法において、多結晶Si膜の上層側で接してい
    る絶縁膜のウェットエッチングを、フッ化水素水(HF)
    とフッ化アンモニウム水(NH4F)の緩衝液で行うこと
    を特徴とする半導体記憶素子の製造方法。
  18. 【請求項18】請求項14、15記載の半導体記憶素子
    の製造方法において、多結晶Si膜の上層側で接してい
    る絶縁膜のウェットエッチングによるレジストパターン
    エッジから後退量が、60nm以下であることを特徴と
    する半導体記憶素子の製造方法。
  19. 【請求項19】15記載の半導体記憶素子の製造方法に
    おいて、第1の絶縁膜がシリコン窒化膜であることを特
    徴とする半導体記憶素子の製造方法。
  20. 【請求項20】15記載の半導体記憶素子の製造方法に
    おいて、第1の絶縁膜の膜厚が第3の絶縁膜よりも厚い
    ことを特徴とする半導体記憶素子の製造方法。
  21. 【請求項21】請求項14、15記載の半導体記憶素子
    の製造方法において、レジストパターンがエキシマレー
    ザリソグラフィーにより形成されていることを特徴とす
    る半導体記憶素子の製造方法。
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