JPH10135021A - 磁性粒子粉末及びその製造法並びに該磁性粒子粉末を用いた磁気記録媒体 - Google Patents

磁性粒子粉末及びその製造法並びに該磁性粒子粉末を用いた磁気記録媒体

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JPH10135021A
JPH10135021A JP8301262A JP30126296A JPH10135021A JP H10135021 A JPH10135021 A JP H10135021A JP 8301262 A JP8301262 A JP 8301262A JP 30126296 A JP30126296 A JP 30126296A JP H10135021 A JPH10135021 A JP H10135021A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 塗布型磁気記録媒体において、結合材樹脂が
酸性基や塩基性基を有している場合でも磁性粒子粉末が
十分分散性をもつようにする。 【解決手段】 粒子表面に2層からなる被覆層を有する
磁性粒子で、下層がスクエア酸からなる被覆層で、上層
が特定アルミニウムキレート化合物からなる被覆層であ
る磁性粒子を用いる。製造にあたっては、磁性粒子粉末
とスクエア酸とを水又はアルコールを媒体として混合後
に濾別、乾燥し該磁性粒子の粒子表面にスクエア酸被覆
層を形成し、粒子表面にスクエア酸の被覆層を形成した
磁性粒子粉末と特定アルミニウムキレート化合物とをア
ルコールを媒体として混合し濾別、乾燥してスクエア酸
の被覆層の表面に該アルミニウムキレート化合物の被覆
層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布型磁気記録媒
体に用いられる結合材樹脂の有する極性基が酸性基又は
塩基性基のいずれの場合においても、分散性に優れ、且
つ、酸化安定性に優れるため磁気特性の経時劣化が少な
い磁性粒子粉末及びその製造法並びに該磁性粒子粉末を
用いた磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高密度記録の要求のため、より微
細な酸化鉄磁性粒子粉末、更にはより高い磁気特性を有
する鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末などが使用され
てきている。
【0003】しかし、微粒子の酸化鉄磁性粒子粉末や鉄
を主成分とする金属磁性粒子粉末は、粒子粉末の表面積
増加に伴い、結合剤樹脂へのぬれが悪くなる傾向にあ
る。そのため、近年、塗布型磁気記録媒体の結合剤樹脂
として使用されているものは磁性粉とのなじみを良くす
るためにほとんどの場合、酸性の極性基又は塩基性の極
性基を有している。その場合、例えば磁性粉の粒子表面
を酸性の極性基を有する樹脂へのなじみを良くするため
表面処理等で改質した場合、酸性の極性基を有する樹脂
にはなじみが良くなるものの、塩基性の極性基を有する
樹脂に対してはゲル化して全く分散しない等の問題があ
った。
【0004】そこで、塗布型磁気記録媒体に用いられる
結合材樹脂が極性基として酸性基又は塩基性基のいずれ
を有した場合においても十分な分散性を示す磁性粒子粉
末が望まれている。
【0005】また、前記鉄を主成分とする金属磁性粒子
粉末は、『磁性材料の開発と磁粉の高分散化技術』(株
式会社 総合技術センター 発行:昭和57年)第54
頁の「メタル粉の実用化にあたって、技術的な困難が何
点か存在した。その一つは錆に対する防護をどう解決す
るかということであった。これまでみてきたガンマ酸化
鉄、二酸化クロム、コバルト被着酸化鉄などはすべて”
酸化物”である。酸化物はすでに酸素イオンが金属イオ
ンとイオン結合をして結晶格子中にとりこまれている状
態である。これに対してメタル粉は基本的に異る。すき
があれば酸素と結びつきたいと願っている鉄原子が主成
分をなすのがメタル粉である。空気中の酸素と湿分とは
すきあらば鉄を錆びさせようと、どんな小さな結晶のす
き間も見逃さずにねらっている。であるから、メタル粉
は十二分に耐酸化処理を、ひらたく表現すればどうした
ら錆がおこらないようにメタル粉をテープの塗膜中に落
着かせるかを、工夫してやらねばならない。これが最も
技術的困難な点であるといえよう。」なる記載の通り、
空気中で酸化され易く、このため、前記鉄を主成分とす
る金属磁性粒子粉末を用いた磁気記録媒体は、保存中に
鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末が酸化され、磁気特
性が劣化する等の問題が生じる場合があった。近年の微
細粒子化に伴う比表面積の増大により、さらに酸化安定
性が劣化しやすい傾向にある。従来、前記鉄を主成分と
する金属磁性粒子粉末の粒子表面に酸化被膜を形成させ
て酸化安定性を向上させる試みが行われてきたが、未だ
十分なものは得られていない。
【0006】そこで、さらに酸化安定性に優れた鉄を主
成分とする金属磁性粒子粉末が求められている。
【0007】従来、種々のものが酸化安定性の向上のた
めの表面処理剤として試みられてきた。例えば、表面が
4員環化合物である3,4−ジヒドロキシ−3−シクロ
ブテン−1,2−ジオン(スクエア酸)で処理された強
磁性金属微粒子及びこれを用いた磁気記録媒体(特開平
5−225552号公報)、表面がアントラキノン骨格
を有する芳香族有機酸(アリザリン等)で処理された強
磁性金属微粒子及びこれを用いた磁気記録媒体(特開平
5−225553号公報)などがある。
【0008】また、顔料や磁性粉の表面改質のためにア
ルミニウムキレート化合物の使用が行われており、例え
ば、硬化剤としてアルミニウムキレート化合物を塗装直
前に塗料に配合する方法(特公平4−65873号公
報)、特定構造のアルミニウムキレート化合物の少なく
とも1種を含有し、親水性表面を有する粉粒状物質の表
面改質剤(特公昭61−26830号公報)などがあ
る。
【0009】アルミニウムキレート化合物を磁性粉に使
用して磁気記録媒体としたものは、有機アルミニウム化
合物で表面処理を行った強磁性粉末を用いた磁気記録媒
体(特開昭57−60535号公報)、特定のアルミニ
ウム系の金属配位化合物で表面処理した磁性顔料を含有
する放射線硬化型磁性塗料組成物(特公平6−4786
号公報)がある。
【0010】
【解決しようとする課題】磁気記録媒体に用いられる結
合材樹脂の極性基が酸性基又は塩基性基のいずれを有す
る場合においても優れた分散性を有し、且つ、酸化安定
性に優れるため磁気特性の経時劣化が少ない磁性粒子粉
末は得られていなかった。
【0011】即ち、前記特開平5−225552号公報
に記載のスクエア酸による被覆層のみを有する金属磁性
粒子粉末の場合、及び、前記特開平5−225553号
公報に記載のアントラキノン骨格ポリオールによる被覆
層のみを有する金属磁性粒子粉末単層被覆の場合、後出
比較例2及び比較例3に示すように極性基のある樹脂に
対して酸性基、又は塩基性基のいずれについても十分な
分散性を有するものではない。
【0012】前記特公昭61−26830号公報及び特
開平4−65873号公報記載のアルミニウムキレート
化合物からなる被覆層を有する顔料粒子等は、アルミニ
ウムキレート化合物の機能として、硬化剤としての役割
又は単に親水性の表面を親油性に変える役割等を有する
ものである。
【0013】前記特開昭57−60535号公報及び特
公平6−4786号公報に記載のアルミニウムキレート
化合物単層被覆を有する磁性粒子からなる磁性粒子粉末
の場合、磁性塗料にした際には外れやすく、磁性粒子粉
末の結合剤樹脂への分散性向上には十分に寄与しないも
のである。
【0014】そこで、本発明は、結合剤樹脂の有する極
性基が酸性基又は塩基性のいずれの場合にも良好な分散
性を有し、且つ、酸化安定性に優れるため磁気特性の経
時劣化が少ない磁性粒子粉末を提供することを技術的課
題とする。
【0015】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明によって達成できる。
【0016】即ち、粒子表面に下層及び上層の2層から
なる被覆層を有する磁性粒子であって、前記下層がスク
エア酸からなる被覆層であり、前記上層が下記一般式化
11で示されるアルミニウムキレート化合物から選ばれ
る1種又は2種以上のアルミニウムキレート化合物から
なる被覆層であることを特徴とする磁性粒子からなる磁
性粒子粉末、
【化11】
【0017】粒子表面に下層及び上層の2層からなる被
覆層を有する磁性粒子であって、前記下層が下記一般式
化12で示されるアントラキノン骨格ポリオールからな
る被覆層であり、
【化12】 前記上層が前記一般式で示されるアルミニウムキレート
化合物から選ばれる1種又は2種以上のアルミニウムキ
レート化合物からなる被覆層であることを特徴とする磁
性粒子からなる磁性粒子粉末、
【0018】粒子表面に下層及び上層の2層からなる被
覆層を有する磁性粒子であって、前記下層がスクエア酸
と前記一般式で示されるアントラキノン骨格ポリオール
からなる被覆層であり、前記上層が前記一般式で示され
るアルミニウムキレート化合物から選ばれる1種又は2
種以上のアルミニウムキレート化合物からなる被覆層で
あることを特徴とする磁性粒子からなる磁性粒子粉末、
【0019】磁性粒子粉末とスクエア酸とを水又はアル
コールを媒体として混合した後に濾別、乾燥して該磁性
粒子の粒子表面にスクエア酸からなる被覆層を形成させ
る第一工程と、該第一工程を経由した粒子表面にスクエ
ア酸からなる被覆層が形成されている磁性粒子粉末と前
記一般式で示されるアルミニウムキレート化合物から選
ばれる1種又は2種以上とをアルコールを媒体として混
合した後に濾別、乾燥して該スクエア酸からなる被覆層
の表面に該アルミニウムキレート化合物からなる被覆層
を形成させる第二工程とからなることを特徴とする磁性
粒子粉末の製造法、
【0020】磁性粒子粉末と前記一般式で示されるアン
トラキノン骨格ポリオールとをアルコールを媒体として
混合した後に濾別、乾燥して該磁性粒子の粒子表面にア
ントラキノン骨格ポリオールからなる被覆層を形成させ
る第一工程と、該第一工程を経由した粒子表面にアント
ラキノン骨格ポリオールからなる被覆層が形成されてい
る磁性粒子粉末と前記一般式で示されるアルミニウムキ
レート化合物から選ばれる1種又は2種以上のアルミニ
ウムキレート化合物とをアルコールを媒体として混合し
た後に濾別、乾燥して該アントラキノン骨格ポリオール
からなる被覆層の表面に該アルミニウムキレート化合物
からなる被覆層を形成させる第二工程とからなることを
特徴とする磁性粒子粉末の製造法、
【0021】磁性粒子粉末とスクエア酸と前記一般式で
示されるアントラキノン骨格ポリオールとをアルコール
を媒体として混合した後に濾別、乾燥して該磁性粒子の
粒子表面にアントラキノン骨格ポリオールからなる被覆
層を形成させる第一工程と、該第一工程を経由した粒子
表面にスクエア酸とアントラキノン骨格ポリオールとか
らなる被覆層が形成されている磁性粒子粉末と前記一般
式で示されるアルミニウムキレート化合物から選ばれる
1種又は2種以上のアルミニウムキレート化合物とをア
ルコールを媒体として混合した後に濾別、乾燥して該ス
クエア酸と該アントラキノン骨格ポリオールとからなる
被覆層の表面に該アルミニウムキレート化合物からなる
被覆層を形成させる第二工程とからなることを特徴とす
る磁性粒子粉末の製造法、
【0022】非磁性支持体上に磁性粒子粉末と結合材樹
脂とからなる磁気記録層が形成されている磁気記録媒体
であって、前記磁性粒子粉末が請求項1乃至請求項3の
いずれかに記載の磁性粒子粉末であることを特徴とする
磁気記録媒体である。
【0023】まず、本発明に係る磁性粒子粉末について
述べる。
【0024】本発明に係る磁性粒子粉末は、マグヘマイ
ト(γ−Fe2 3 )粒子、マグネタイト(Fe2+ x
3+ (8-2x)/34 (0<x≦1))粒子等の磁性酸化鉄
粒子、これらの磁性酸化鉄粒子にFe以外のCo、A
l、Ni、P、Zn、Si、B等の異種元素を含有させ
た粒子若しくはこれら磁性酸化鉄粒子にCo等を被着さ
せた粒子、鉄を主成分とする金属磁性粒子、鉄以外のC
o、Al、Ni、P、Zn、Si、B等の異種元素を含
有する鉄合金磁性粒子、板状Baフェライト粒子並びに
これに保磁力低減剤である2価金属(Co、Ni、Zn
等)と4価金属(Ti、Sn、Zr等)とを含有させた
板状複合フェライト粒子等から選ばれる磁性粒子であっ
て、該粒子表面に下層としてスクエア酸又はアントラキ
ノン骨格ポリオール若しくはスクエア酸とアントラキノ
ン骨格ポリオールとからなる被覆層を有し、さらに上層
として特定アルミニウムキレート化合物からなる被覆層
を有する磁性粒子からなる。
【0025】本発明に係る磁性粒子粉末のスクエア酸の
含有量は、炭素含有量から換算して磁性粒子粉末全体に
対して好ましくは0.01〜30重量%、さらに好まし
くは0.02〜25重量%である。アントラキノン骨格
ポリオールの含有量は、炭素含有量から換算して磁性粒
子粉末全体に対して好ましくは0.01〜30重量%、
さらに好ましくは0.02〜25重量%である。なお、
スクエア酸及びアントラキノン骨格ポリオールを共に含
有する場合の含有量の総量は、磁性粒子粉末全体に対し
て好ましくは0.02〜30重量%、さらに好ましくは
0.02〜25重量%である。アルミニウムキレート化
合物の含有量は、Al含有量から換算して0.01〜3
0重量%、好ましくは0.02〜25重量%である。
【0026】本発明に係る磁性粒子粉末は、平均粒径が
0.05〜0.5μm、好ましくは0.1〜0.4μm
である。形状は、針状、板状、球状、粒状等のいずれで
もよく、好ましくは針状である。軸比は3〜10、好ま
しくは5〜9、BET比表面積は20〜80m2 /g、
好ましくは25〜60m2 /gである。
【0027】本発明に係る磁性粒子粉末は、保磁力Hc
が、500〜3000Oe、好ましくは600〜250
0Oe、飽和磁化σsが、60〜200emu/g、好
ましくは70〜170emu/gである。7日後の経時
劣化Δσs((促進経時試験前の飽和磁化値)−(促進
経時試験7日後の飽和磁化値))が10emu/g以
下、好ましくは7emu/g以下である。
【0028】本発明に係る磁性粒子粉末は、結合材樹脂
の有する極性基が酸性基又は塩基性基のいずれを有する
樹脂についても良好な分散性を示すものである。結合材
樹脂との混練における塗料粘度(ずり速度D=1.92
/sec)は1000〜5500cpであって、7日後
の塗料粘度の増加量は0〜1000cpである。
【0029】次に、本発明に係る磁性粒子粉末の製造法
について述べる。
【0030】本発明に用いられる磁性粒子粉末は、マグ
ヘマイト(γ−Fe2 3 )粒子、マグネタイト(Fe
2+ x Fe3+ (8-2x)/34 (0<x≦1))粒子等の磁性
酸化鉄粒子、これらの磁性酸化鉄粒子にFe以外のC
o、Al、Ni、P、Zn、Si、B等の異種元素を含
有させた粒子若しくはこれら磁性酸化鉄粒子にCo等を
被着させた粒子、鉄を主成分とする金属磁性粒子、鉄以
外のCo、Al、Ni、P、Zn、Si、B等の異種元
素を含有する鉄合金磁性粒子、板状Baフェライト粒子
並びにこれに保磁力低減剤である2価金属(Co、N
i、Zn等)と4価金属(Ti、Sn、Zr等)とを含
有させた板状複合フェライト粒子等から選ばれる磁性粒
子からなる磁性粒子粉末を使用することができる。
【0031】前記磁性粒子粉末は、平均粒径、0.05
〜0.5μm、好ましくは0.1〜0.4μmであり、
形状は、針状、板状、粒状、球状のいずれでもよいが、
好ましくは針状である。BET比表面積は20〜80m
2 /g、好ましくは25〜60m2 /gである。
【0032】前記磁性粒子粉末の保磁力は500〜30
00Oe、好ましくは600〜2500Oe、飽和磁化
σsは60〜200emu/g、好ましくは70〜17
0emu/gである。
【0033】本発明に用いられるスクエア酸は化13の
ものであり、具体的には、市販の3,4−ジヒドロキシ
−3−シクロブテン−1,2−ジオン(東京化成工業
(株)製)を使用することができる。
【化13】
【0034】スクエア酸の磁性粒子の粒子表面への被覆
は、磁性粒子粉末とスクエア酸とを水又はアルコールを
媒体として混合することにより行う。具体的には、磁性
粒子粉末の水懸濁液又はアルコール懸濁液中にスクエア
酸の粉末をそのまま添加する方法、磁性粒子粉末の水懸
濁液にスクエア酸水溶液又はスクエア酸アルコール溶液
を添加する方法、スクエア酸水溶液又はスクエア酸アル
コール溶液に磁性粒子粉末をそのまま添加する方法、及
び、スクエア酸の水溶液又はアルコール溶液と磁性粒子
粉末の水懸濁液又はアルコール懸濁液とを混合する方法
から選ばれるいずれかの方法で混合し、十分攪拌してス
クエア酸を粒子表面に被着させた後に、濾過、乾燥を行
ってスクエア酸が粒子表面に被着した磁性粒子粉末を得
る。添加温度の範囲は、25〜60℃、好ましくは25
〜40℃である。
【0035】スクエア酸は通常粉末状態であり、被覆処
理にあたっては、直接添加しても、あらかじめ水又はア
ルコールに溶解して溶液としたものを添加してもよい。
好ましくは溶液として添加する方法である。溶液として
添加する場合には、その溶液濃度は0.1〜50g/
l、好ましくは0.5〜10g/lである。
【0036】前記市販のスクエア酸を使用する場合の添
加量は、磁性粒子粉末に対し0.01〜30.0重量
%、好ましくは0.02〜25.0重量%である。0.
01重量%未満の場合には、次工程においてアルミニウ
ムキレート化合物からなる被覆層を固定化する効果が得
られない。30.0重量%を越える場合には、得られる
効果は飽和しており、むしろ、磁性粒子粉末とは別に存
在することになり、諸特性の劣化の原因となり好ましく
ない。
【0037】本発明に用いられるアントラキノン骨格ポ
リオールとしては、アントラキノンを主骨格とし、水酸
基数総数が2〜4個である下記一般式化14のものを使
用することができる。
【化14】
【0038】前記アントラキノン骨格ポリオールとして
具体的には、アリザリン、キニザリン、クリサジン、プ
ルプリン、プルプロキサンチン等であって、それぞれ、
化15に示すアリザリン(alizarin、1,2−
dihydroxyanthraquinone)、
【化15】
【0039】化16に示すキニザリン(quiniza
rin、1,4−dihydroxyanthraqu
inone)、
【化16】
【0040】化17に示すクリサジン(chrysaz
in、1,8−dihydroxyanthraqui
none)、
【化17】
【0041】化18に示すプルプリン(purpuri
n、1,2,4−trihydroxyanthraq
uinone)、
【化18】
【0042】化19に示すプルプロキサンチン(pur
puroxanthin、1,3−dihydroxy
anthraquione)等が使用できる。
【化19】
【0043】アントラキノン骨格ポリオールによる被覆
は、磁性粒子粉末とアントラキノン骨格ポリオールとを
アルコールを媒体として混合することにより行う。具体
的には、磁性粒子粉末のアルコール懸濁液とアントラキ
ノン骨格ポリオールのアルコール溶液とを混合し十分攪
拌した後に、濾過、乾燥して、アントラキノン骨格ポリ
オールが粒子表面に被着した磁性粒子粉末を得る。添加
温度の範囲は、25〜60℃、好ましくは25〜40℃
である。
【0044】前記アントラキノン骨格ポリオールは通常
粉末状態であるため、被覆にあたっては、あらかじめエ
タノール等のアルコールに溶解して溶液としたものを用
いることが好ましい。
【0045】その溶液濃度は0.1〜50g/l、好ま
しくは0.5〜10g/lである。前記アントラキノン
骨格ポリオールの添加量は、磁性粒子粉末に対して0.
01〜30.0重量%、好ましくは0.02〜25.0
重量%である。0.01重量%未満の場合には、次工程
においてアルミニウムキレート被覆層を固定化する効果
が得られない。30.0重量%を越える場合には、得ら
れる効果は飽和しており、むしろ、磁性粒子粉末とは別
に存在することになり、諸特性の劣化の原因となり好ま
しくない。
【0046】本発明に用いるアルミニウムキレート化合
物は下記一般式化20のものが使用できる。
【化20】
【0047】本発明に用いるアルミニウムキレート化合
物としては、具体的には、市販のアルミニウム−ジ−n
−ブトキシド−モノエチルアセトアセテート、アルミニ
ウム−ジ−イソプロポキシド−モノエチルアセトアセテ
ート、アルミニウム−モノ−n−ブトキシド−ジエチル
アセトアセテート(以上ホープ製薬(株)製)及びアル
ミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセト
アセテート)、アルミニウムトリス(アセチルアセトネ
ート)(以上、川研ファインケミカル(株)製)、アル
キルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート
(以上、味の素(株)製)等を使用することができる。
【0048】アルミニウムキレート化合物による被覆
は、前工程を経由した磁性粒子粉末とアルミニウムキレ
ート化合物とをアルコールを媒体として混合することに
より行う。具体的には、前記特定アルミニウムキレート
化合物は粘稠性の液体であるので、イソプロピルアルコ
ール等のアルコール溶液として磁性粒子粉末のアルコー
ル懸濁液に添加する方法やアルミニウムキレート化合物
のアルコール溶液中に磁性粒子粉末を懸濁させる方法に
よって混合し、十分攪拌した後に、濾過、乾燥して前記
スクエア酸又は前記アントラキノン骨格ポリオールから
なる被覆層表面に前記特定アルミキレート化合物からな
る被覆層を形成させる。
【0049】前記特定アルミキレート化合物をアルコー
ル溶液として添加する場合、その濃度は0.1〜50g
/l、好ましくは0.5〜20g/lである。添加温度
範囲は25〜60℃、好ましくは25〜40℃である。
【0050】前記特定アルミニウムキレート化合物を使
用する場合の添加量は、磁性粒子粉末に対して0.01
〜30.0重量%、好ましくは0.02〜25.0重量
%である。0.01重量%未満の場合には、本発明の目
的の一つである極性基をもった樹脂に対するなじみが悪
く、良好な分散性、分散安定性が得られない。30.0
重量%を越える場合には、得られる効果は飽和してお
り、むしろ、磁性粒子粉末とは別に存在することにな
り、諸特性の劣化の原因となり好ましくない。
【0051】次に、本発明に係る磁気記録媒体について
述べる。
【0052】本発明に係る磁気記録媒体は、非磁性基体
上に、本発明に係る磁性粒子粉末と結合材樹脂とからな
る磁気記録層が形成されており、前記磁気記録層中、磁
性粒子粉末100重量部に対して結合剤樹脂が10〜4
0重量部、好ましくは20〜30重量部、その他の添加
物が10〜30重量部、好ましくは15〜25重量部で
ある。
【0053】本発明に係る磁気記録媒体の磁気特性は保
磁力が500〜3000Oe、好ましくは600〜25
00Oe、飽和磁束密度が1600〜4000G、好ま
しくは2000〜3500G、残留磁束密度が1300
〜3200G、好ましくは1500〜3000Gであ
る。角型比は0.80以上、好ましくは0.83以上で
ある。配向度は3.00以上、好ましくは3.40以上
である。
【0054】本発明に係る磁気記録媒体のテープ特性は
カレンダー前で表面粗さRaは30nm以下、好ましく
は20nm以下、光沢度(45°グロス)は125%以
上、好ましくは140%以上であり、カレンダー後で表
面粗さRaは10nm以下、好ましくは7nm以下、光
沢度(45°グロス)は170%以上、好ましくは18
0%以上である。耐久性は15分以上、好ましくは20
分以上である。
【0055】前記本発明に係る磁気記録媒体の製造法に
ついて述べる。
【0056】前記本発明に係る磁気記録媒体は、本発明
に係る磁性粒子粉末100重量部、結合剤樹脂10〜4
0重量部、好ましくは20〜30重量部、必要により添
加するその他の添加物10〜30重量部、好ましくは1
5〜25重量部及び溶剤とを混練、分散させて磁性塗料
組成物を得、該磁性塗料組成物を非磁性支持体上に塗
布、磁場配向、乾燥して得られる。
【0057】本発明における結合剤樹脂としては、現
在、磁気記録媒体の製造にあたって汎用されている塩化
ビニル−酢酸ビニル系共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−無水マレイン酸共重合体、塩化ビニリデン、ポリウ
レタン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合体、ポリビニルブチラー
ル、ニトロセルロース等セルロース誘導体、ポリエステ
ル樹脂、ポリブタジエン等の合成ゴム系樹脂、エポキシ
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイソシアネートポリマー、
電子線硬化型アクリルウレタン樹脂等とその混合物を使
用することができる。
【0058】本発明における結合剤樹脂は、酸性基又は
塩基性基の極性基を有する結合剤樹脂を含む結合材樹脂
を主体とするものである。前記酸性基としては、カルボ
キシル基(−COOM(M=H,Li,Na,K))、
スルホン酸基(−SO3 M(M=H,Li,Na,
K))、ホスホン酸基(−PO3 2 (M=H,Li,
Na,K))、ヒドロキシル基(−OH)、メルカプト
基(−SH)、スルフィン酸基(−SO2 M(M=H,
Li,Na,K))、ホスフィン酸基(−PO2
2 (M=H,Li,Na,K))、グリシジル基(エポ
キシ基)(−CH2 −CHOCH2 )などであり、前記
塩基性基としては、アンモニウム基(N+ RR’R”X
- (X=OH,Cl,Br,I;R,R’,R”=Cn
2n+1 n=0〜20))、ホスホニウム基(P+
R’R”X- (X=OH,Cl,Br,I;R,R’,
R”=Cn 2n+1 n=0〜20))、アミノ基(−N
RR’ (R,R’=Cn 2n+1 n=0〜20))、
ホスフィノ基(−PRR’ (R,R’=Cn 2n+1
n=0〜20))、ピリジニウム基(−C5 4 +
-(X=OH,Cl,Br,I;R=Cn 2n+1
=0〜20))、ピペリジニウム基(−C5 9 +
R’X- (X=OH,Cl,Br,I;R,R’=C
n 2n+1 n=0〜20))、ピロリジニウム基(−C
4 7 + RR’X-(X=OH,Cl,Br,I;
R,R’=Cn 2n+1 n=0〜20))などである。
【0059】本発明において使用する結合剤樹脂の極性
基濃度の好ましい範囲は10〜200mmol/kgで
より好ましくは35〜150mmol/kgである。1
0mmol/kg未満の場合には磁性粒子の粒子表面に
被着する極性基が少なすぎて磁性粒子粉末の樹脂中への
分散が不良となり、200mmol/kgを越える場合
には、極性基同志の相互作用により磁性粒子粉末の分散
性がかえって悪化してしまうことがある。
【0060】本発明における非磁性基体材料としては、
現在、磁気記録媒体の製造にあたって汎用されているポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、
ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリサル
ホン等合成樹脂フィルム及びアルミニウム、ステンレス
等金属の箔や板及び各種の紙を使用することができる。
【0061】その他の、通常用いられる潤滑剤、研磨
剤、帯電防止剤、着色材等を添加してもよい。
【0062】本発明の磁性塗料の混練分散にあたって
は、混練機は、例えば、二軸ニーダー、二軸エクストル
ーダー、加圧ニーダー、二本ロールミル、三本ロールミ
ルなどが使用でき、分散機としては、ボールミル、サン
ドグラインダー、アトライター、ディスパー、ホモジナ
イザー、超音波分散機などを使用することができる。
【0063】本発明の磁性塗料の塗布にあたっては、グ
ラビアコーター、リバースロールコーター、スリットコ
ーター、ダイコーターなどを使用することができる。塗
布したシートは、対向磁石配列、ソレノイド磁石配向等
により磁場配向を行うことができる。さらに、塗布膜表
面の平滑性を向上させるためにカレンダー(平滑化)処
理を施すことが望ましい。その方法としては、加圧加熱
した金属ロールと弾性ロールとの間に基体上に塗布膜を
形成したものを通して塗布膜表面を平滑化する方法を行
うことができる。
【0064】
【本発明の実施の形態】本発明の代表的な実施の形態は
次の通りである。
【0065】尚、以下の本発明の実施の形態及び実施例
並びに比較例における粒子の平均長軸径、平均短軸径、
軸比はいずれも電子顕微鏡写真から測定した数値の平均
値で示した。また、比表面積はBET法により測定した
値で示した。
【0066】スクエア酸及びアントラキノン骨格ポリオ
ールの被覆量は、「堀場金属炭素・硫黄分析装置EMI
A−2200」((株)堀場製作所製)を用いて炭素量
を測定した値から算出して示した。
【0067】アルミニウムキレート化合物の被覆量は蛍
光X線分析(model3063M理学電機工業(株)
製)によって測定したAl量から算出して示した。
【0068】磁気特性は、「振動試料型磁力計VSM−
3S−15」(東英工業(株)製)を使用し、最大外部
磁場10kOeにて測定した。飽和磁化の経時劣化Δσ
sについては、温度60℃、相対湿度90%の環境下で
7日後の飽和磁化の測定値と初期の飽和磁化σsとの差
で示した。
【0069】塗料粘度は、得られた磁性粒子粉末から磁
性塗料を作成し、磁性塗料の25℃、ずり速度D=1.
92(/sec)における粘度をE型粘度計(VISC
ONIC EMD:(株)東京計器製)を用いて測定し
た値で示した。また、7日後の塗料粘度を測定し、分散
安定性の指標とした。
【0070】耐久性は、メディアデュラビリティテスタ
ーMDT−3000(Steinberg Assoc
iates社製)を用いて、相対速度16m/sec、
負荷200gにおける測定値(分)で示した。
【0071】塗布膜の表面光沢度(45°グロス)は、
グロスメーターUGV−5D(スガ試験機(株)製)を
用いて測定した値であり、標準板光沢を86.3%とし
たときの値を%表示で示したものである。
【0072】磁性塗料をPETフィルムに塗布して得ら
れた塗布膜の表面粗さは、表面形状測定機(サーフコム
575A:(株)東京精密製)により測定した値で示し
た。
【0073】<磁性粒子粉末の製造> (第一工程)スクエア酸(3,4−ジヒドロキシ−3−
シクロブテン−1,2−ジオン(東京化成工業(株)
製))100gをあらかじめ2lの純水に添加して作製
したスクエア酸水溶液に水を加えて10lとし、よく攪
拌しておいた。この時のスクエア酸の濃度は10g/l
であった。
【0074】上記スクエア酸水溶液10l中に平均粒径
0.2μmの鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末1kg
を徐々に添加し、ホモミキサーにて30分間混合攪拌し
た後、濾過、乾燥して前記鉄を主成分とする金属磁性粒
子の粒子表面にスクエア酸を被覆した。
【0075】得られた鉄を主成分とする金属磁性粒子粉
末は、炭素含有量から換算したスクエア酸の被覆量が
1.0重量%であった。
【0076】(第二工程)前記粒子表面がスクエア酸で
被覆されている鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末1k
gをイソプロピルアルコール10l中に徐々に添加し、
ホモミキサーで30分間攪拌して懸濁液を作製した。こ
の懸濁液を60℃に昇温した後、攪拌しながら、アルミ
ニウムキレート化合物として、アルミニウム−ジ−n−
ブトキシドモノエチルアセトアセテートの10重量%イ
ソプロピルアルコール溶液75gを徐々に添加した。添
加後30分間さらに攪拌した後、濾過、乾燥してアルミ
ニウムキレート化合物を粒子表面に被覆した。
【0077】得られた鉄を主成分とする金属磁性粒子粉
末は、Al含有量から換算したアルミニウムキレート化
合物の被覆量が0.75重量%であった。
【0078】前記得られた鉄を主成分とする金属磁性粒
子粉末の保磁力は1635Oe、飽和磁化が129em
u/g、角形比0.49、促進経時変化の試験結果は、
温度60℃、相対湿度90%の環境下において1週間後
の保磁力の経時劣化が13Oe、飽和磁化の経時劣化Δ
σsが−7.7emu/gであり、後出比較例1で得ら
れた鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末に比べて酸化安
定性に優れるものであった。
【0079】樹脂への分散性として、極性基がスルホン
酸基(酸性基)である場合、塗料粘度3000cpと分
散性が良好なものであり、7日後の塗料粘度は3800
cpとほとんど粘度の変化がなく、分散安定性に優れる
ものであった。極性基が塩基性基の場合、塗料粘度48
00cpと分散性が良好なものであり、7日後の塗料粘
度は5400cpとほとんど粘度の変化がなく、分散安
定性に優れるものであった。
【0080】<磁気記録媒体の製造>前記工程によって
得た粒子表面に下層としてスクエア酸の被覆層を有しさ
らに上層としてアルミニウムキレート化合物からなる被
覆層を有する鉄を主成分とする金属磁性粒子からなる磁
性粒子粉末100重量部、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビ
ニルアルコール共重合体(極性基:−SO3 Na、極性
基濃度60mmol/kg)12.5重量部、ミリスチ
ン酸1重量部、シクロヘキサノン30重量部、アルミナ
粉末7重量部、カーボンブラック粒子粉末#3250
(三菱化成(株)製、粒径28nm、BET比表面積8
00m2 /g)3重量部をニーダーを用いて30分間混
練した後、該混練物にトルエン76.4重量部及びメチ
ルエチルケトン137.4重量部及びシクロヘキサノン
31重量部を添加して希釈し、次いで、サンドグライン
ダーによって3時間混合分散した。
【0081】前記混合分散物に、ポリウレタン樹脂(極
性基:−SO3 Na、極性基濃度80mmol/kg)
の固形分12.5重量部を含むメチルエチルケトン−ト
ルエン溶液41.7重量部を添加して30分間混合した
後、濾過して得られた濾過物にE−31(三官能性低分
子量イソシアネート化合物(武田薬品工業(株)製)5
重量部を混合して磁性塗料を得た。
【0082】得られた前記磁性塗料を厚さ14μmのポ
リエステルベースフィルム上に塗布した後、200kg
/cm2 の圧力でカレンダー処理を施し、次いで、乾燥
することによって膜厚4μmの磁性層を形成した後、1
/2インチの幅に裁断して磁気テープを作製した。
【0083】前記磁気テープの磁気特性は、保磁力が1
650Oe、残留磁束密度Brが2600Gauss、
角型(Br/Bm)0.86であった。また、配向度は
3.45、表面光沢(45°グロス)が145%、表面
粗度Ra20nmであった。
【0084】
【作用】本発明において重要な点は、塗布型磁気記録媒
体に用いられる結合材樹脂の有する極性基が酸性基又は
塩基性基のいずれの場合においても分散性に優れ、且
つ、酸化安定性に優れることから磁気特性の経時劣化が
少ない磁性粒子粉末が得られるという事実である。
【0085】前記事実について、本発明者は以下のよう
に考えている。即ち、粒子表面に下層としてスクエア酸
又はアントラキノン骨格ポリオールからなる被覆層を形
成することにより、酸化安定性を改善することができ、
しかも上層のアルミニウムキレート化合物の被覆を行っ
た場合に下層にスクエア酸又はアントラキノン骨格ポリ
オールからなる被覆層があることにより、アルミニウム
キレート化合物との化学的な結合を形成し、アルミニウ
ムキレート化合物からなる被覆層を強固にすることがで
きるものと考えている。さらに、上層にアルミニウムキ
レート化合物を被覆させることによって、アルミニウム
が両性金属であることから結合剤樹脂の有する極性基が
酸性基又は塩基性基のいずれである場合にもなじみがよ
く、分散性を向上させることができたものと考えてい
る。
【0086】これに対して、スクエア酸又はアントラキ
ノン骨格ポリオールのみを単層で被覆した場合には、後
出比較例2及び比較例3に示す通り、スクエア酸やアン
トラキノン骨格ポリオールは結合剤樹脂の有する極性基
とのなじみは小さく、十分な分散性は得られない。アル
ミニウムキレートのみを単層で被覆した場合には、後出
比較例5に示す通り、アルミニウムキレート剤が粒子表
面から外れやすく、結合剤樹脂中への十分な分散性が得
られず、また、酸化安定性に劣るものとなる。
【0087】一方、被覆順序を逆にした場合には、後出
比較例7に示す通り、粒子表面に下層としてアルミニウ
ムキレート化合物を被覆した場合、アルミニウムキレー
ト化合物は粒子表面から外れやすいことからその上層の
被覆層のスクエア酸又はアントラキノン骨格ポリオール
をともなって外れてしまうため有効に機能せず、十分な
分散性、酸化安定性が得られない。また、スクエア酸又
はアントラキノン骨格ポリオールが上層の被覆層に存在
する場合には結合剤樹脂へのなじみが小さいため、分散
性が十分ではない。
【0088】
【実施例】本発明の実施例及び比較例を以下に挙げる。
【0089】実施例1〜32、比較例1〜24; <磁性粒子粉末の製造> 実施例1〜14、比較例1〜8
【0090】実施例1 (第一工程)アリザリン(1,2−ジヒドロキシアント
ラキノン(東京化成工業(株)製)100gをあらかじ
め2lのエチルアルコールに添加して作製したアリザリ
ンのアルコール溶液を10lとし、よく攪拌しておい
た。この時のアリザリンの濃度は10g/lであった。
【0091】上記アリザリンのアルコール溶液10l中
に平均粒径0.2μmの鉄を主成分とする金属磁性粒子
粉末1kgを徐々に添加し、ホモミキサーにて30分間
混合攪拌した後、濾過、乾燥、粉砕して前記鉄を主成分
とする金属磁性粒子の粒子表面にアリザリンを被覆し
た。
【0092】得られた鉄を主成分とする金属磁性粒子粉
末は、炭素含有量から換算したアリザリンの被覆量が
1.00重量%であった。
【0093】(第二工程)次いで、前記粒子表面がアリ
ザリンで被覆されている鉄を主成分とする金属磁性粒子
粉末1kgをイソプロピルアルコール10l中に徐々に
添加し、ホモミキサーで30分間攪拌して懸濁液を作製
した。この懸濁液を60℃に昇温した後、攪拌しなが
ら、アルミニウムキレート化合物として、アルミニウム
−ジ−n−ブトキシド モノエチルアセトアセテートの
10重量%イソプロピルアルコール溶液75gを徐々に
添加した。添加後30分間さらに攪拌した後、濾過、乾
燥してアルミニウムキレート化合物を粒子表面に被覆し
た。
【0094】得られた鉄を主成分とする金属磁性粒子粉
末は、Al含有量から換算したアルミニウムキレート化
合物の被覆量が0.75重量%であった。
【0095】ここに得た鉄を主成分とする金属磁性粒子
粉末の保磁力は1660Oe、飽和磁化が125emu
/g、角形比0.49、 促進経時変化の試験結果は、
温度60℃、相対湿度90%の環境下において1週間後
の保磁力の経時劣化が10Oe、飽和磁化の経時劣化Δ
σsが6.1emu/gであり、後出比較例1で得られ
た鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末に比べて酸化安定
性に優れるものであった。
【0096】樹脂への分散性として、結合剤樹脂の極性
基が酸性基の場合、塗料粘度4500cpと分散性に優
れるものであり、7日後の塗料粘度は5300cpとほ
とんど粘度の変化がなく、分散安定性に優れるものであ
った。極性基が塩基性基の場合、塗料粘度5300cp
と分散性に優れたものであり、7日後の塗料粘度は62
00cpとほとんど粘度の変化がなく、分散安定性に優
れるものであった。
【0097】実施例2 (第一工程)スクエア酸(3,4−ジヒドロキシ−3−
シクロブテン−1,2−ジオン(東京化成工業(株)
製))50g及びアリザリン(1,2−ジヒドロキシア
ントラキノン(東京化成工業(株)製))50gをあら
かじめ2lのエチルアルコールに添加して作製したスク
エア酸及びアリザリンのアルコール溶液にさらにエチル
アルコールを加えて10lとし、よく攪拌しておいた。
この時のスクエア酸の濃度は5.0g/l、アリザリン
の濃度は5.0g/lであった。
【0098】上記スクエア酸及びアリザリンのアルコー
ル溶液10l中に平均粒径0.2μmの鉄を主成分とす
る金属磁性粒子粉末1kgを徐々に添加し、ホモミキサ
ーにて30分間混合攪拌した後、濾過、乾燥して前記鉄
を主成分とする金属磁性粒子の粒子表面にスクエア酸及
びアリザリンを被覆した。
【0099】得られた鉄を主成分とする金属磁性粒子粉
末は、炭素含有量から換算したスクエア酸の被覆量が
0.5重量%、アリザリンの被覆量が0.5重量%であ
った。
【0100】(第二工程)次いで、前記粒子表面がスク
エア酸及びアリザリンで被覆されている鉄を主成分とす
る金属磁性粒子粉末1kgをイソプロピルアルコール1
0l中に徐々に添加し、ホモミキサーで30分間攪拌し
て懸濁液を作製した。この懸濁液を60℃に昇温した
後、攪拌しながら、アルミニウムキレート化合物とし
て、アルミニウム−ジ−n−ブトキシド モノエチルア
セトアセテートの10重量%イソプロピルアルコール溶
液75gを徐々に添加した。添加後30分間さらに攪拌
した後、濾過、乾燥してアルミニウムキレート化合物を
粒子表面に被覆した。
【0101】得られた鉄を主成分とする金属磁性粒子粉
末は、Al含有量から換算したアルミニウムキレート化
合物の被覆量が0.75重量%であった。
【0102】ここに得た鉄を主成分とする金属磁性粒子
粉末の保磁力は1650Oe、飽和磁化が121emu
/g、角形比0.49、促進経時変化の試験結果は、温
度60℃、相対湿度90%の環境下において1週間後の
保磁力の経時劣化が12Oe、飽和磁化の経時劣化Δσ
sが5.4emu/gであり、後出比較例1で得られた
鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末に比べて酸化安定性
に優れるものであった。
【0103】樹脂への分散性として、結合剤樹脂の極性
基が酸性基の場合、塗料粘度2800cpと分散性に優
れるものであり、7日後の塗料粘度は3400cpとほ
とんど粘度の変化がなく、分散安定性に優れるものであ
った。極性基が塩基性基の場合、塗料粘度3800cp
と分散性に優れるものであり、7日後の塗料粘度は43
00cpとほとんど粘度の変化がなく、分散安定性に優
れるものであった。
【0104】実施例3〜14、比較例1〜8 下層処理物の種類及び添加量、上層処理物の種類及び添
加量について変化させた以外は前記本発明の実施の形態
と同様にして磁性粒子粉末を得た。磁性粒子粉末の製造
条件を表1及び表2に、得られた磁性粒子粉末の諸特性
を表3及び表4に示した。
【0105】
【表1】
【0106】
【表2】
【0107】
【表3】
【0108】
【表4】
【0109】<磁気記録媒体の製造> 実施例15〜32、比較例9〜24 磁性粒子粉末の種類、結合剤樹脂の有する極性基の種
類、極性基濃度及び配合量、フィラーの種類、溶剤の種
類及び配合量、潤滑剤の配合量、硬化剤の配合量につい
て変化させた以外は前記本発明の実施の形態と同様にし
て前記磁性粒子粉末を使用して磁気記録媒体を得た。磁
気記録媒体の製造条件を表5及び表6に、得られた磁気
記録媒体の諸特性を表7及び表8に示した。
【0110】
【表5】
【0111】
【表6】
【0112】
【表7】
【0113】
【表8】
【0114】
【発明の効果】本発明に係る磁性粒子粉末は、塗布型磁
気記録媒体に用いられる結合材樹脂の有する極性基が酸
性基又は塩基性基のいずれの場合においても、分散性に
優れ、且つ、酸化安定性に優れることから磁気特性の経
時劣化が少ないので、高密度記録の磁気記録媒体に好適
のものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子表面に下層及び上層の2層からなる
    被覆層を有する磁性粒子であって、前記下層がスクエア
    酸からなる被覆層であり、前記上層が下記一般式化1で
    示されるアルミニウムキレート化合物から選ばれる1種
    又は2種以上のアルミニウムキレート化合物からなる被
    覆層であることを特徴とする磁性粒子からなる磁性粒子
    粉末。 【化1】
  2. 【請求項2】 粒子表面に下層及び上層の2層からなる
    被覆層を有する磁性粒子であって、前記下層が下記一般
    式化2で示されるアントラキノン骨格ポリオールからな
    る被覆層であり、 【化2】 前記上層が下記一般式化3で示されるアルミニウムキレ
    ート化合物から選ばれる1種又は2種以上のアルミニウ
    ムキレート化合物からなる被覆層であることを特徴とす
    る磁性粒子からなる磁性粒子粉末。 【化3】
  3. 【請求項3】 粒子表面に下層及び上層の2層からなる
    被覆層を有する磁性粒子であって、前記下層がスクエア
    酸と下記一般式化4で示されるアントラキノン骨格ポリ
    オールとからなる被覆層であり、 【化4】 前記上層が下記一般式化5で示されるアルミニウムキレ
    ート化合物から選ばれる1種又は2種以上のアルミニウ
    ムキレート化合物からなる被覆層であることを特徴とす
    る磁性粒子からなる磁性粒子粉末。 【化5】
  4. 【請求項4】 磁性粒子粉末とスクエア酸とを水又はア
    ルコールを媒体として混合した後に濾別、乾燥して該磁
    性粒子の粒子表面にスクエア酸からなる被覆層を形成さ
    せる第一工程と、該第一工程を経由した粒子表面にスク
    エア酸からなる被覆層が形成されている磁性粒子粉末と
    下記一般式化6で示されるアルミニウムキレート化合物
    から選ばれる1種又は2種以上のアルミニウムキレート
    化合物とをアルコールを媒体として混合した後に濾別、
    乾燥して該スクエア酸からなる被覆層の表面に該アルミ
    ニウムキレート化合物からなる被覆層を形成させる第二
    工程からなることを特徴とする磁性粒子粉末の製造法。 【化6】
  5. 【請求項5】 磁性粒子粉末と下記一般式化7で示され
    るアントラキノン骨格ポリオールとをアルコールを媒体
    として混合した後に濾別、乾燥して該磁性粒子の粒子表
    面にアントラキノン骨格ポリオールからなる被覆層が形
    成させる第一工程と、 【化7】 該第一工程を経由した粒子表面にアントラキノン骨格ポ
    リオールからなる被覆層が形成されている磁性粒子粉末
    と下記一般式化8で示されるアルミニウムキレート化合
    物から選ばれる1種又は2種以上のアルミニウムキレー
    ト化合物とをアルコールを媒体として混合した後に濾
    別、乾燥して該アントラキノン骨格ポリオールからなる
    被覆層の表面に該アルミニウムキレート化合物からなる
    被覆層を形成させる第二工程からなることを特徴とする
    磁性粒子粉末の製造法。 【化8】
  6. 【請求項6】 磁性粒子粉末とスクエア酸及び下記一般
    式化9で示されるアントラキノン骨格ポリオールとをア
    ルコールを媒体として混合した後に濾別、乾燥して該磁
    性粒子の粒子表面にスクエア酸及びアントラキノン骨格
    ポリオールからなる被覆層を形成させる第一工程と、 【化9】 該第一工程を経由した粒子表面にスクエア酸とアントラ
    キノン骨格ポリオールとからなる被覆層が形成されてい
    る磁性粒子粉末と下記一般式化10で示されるアルミニ
    ウムキレート化合物から選ばれる1種又は2種以上のア
    ルミニウムキレート化合物とをアルコールを媒体として
    混合した後に濾別、乾燥して該スクエア酸と該アントラ
    キノン骨格ポリオールとからなる被覆層の表面に該アル
    ミニウムキレート化合物からなる被覆層を形成させる第
    二工程からなることを特徴とする磁性粒子粉末の製造
    法。 【化10】
  7. 【請求項7】 非磁性支持体上に磁性粒子粉末と結合材
    樹脂とからなる磁気記録層が形成されている磁気記録媒
    体であって、前記磁性粒子粉末が請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載の磁性粒子粉末であることを特徴とす
    る磁気記録媒体。
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WO2004064086A1 (ja) * 2003-01-10 2004-07-29 Neomax Co., Ltd. 耐酸化性希土類系磁石粉末およびその製造方法、希土類系ボンド磁石用コンパウンド、希土類系ボンド磁石およびその製造方法

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