JPH10134682A - 無接点スイッチ - Google Patents

無接点スイッチ

Info

Publication number
JPH10134682A
JPH10134682A JP28698396A JP28698396A JPH10134682A JP H10134682 A JPH10134682 A JP H10134682A JP 28698396 A JP28698396 A JP 28698396A JP 28698396 A JP28698396 A JP 28698396A JP H10134682 A JPH10134682 A JP H10134682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
magnetic field
voltage
pole
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28698396A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Endo
智 遠藤
Shinichi Tamura
真一 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP28698396A priority Critical patent/JPH10134682A/ja
Publication of JPH10134682A publication Critical patent/JPH10134682A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tumbler Switches (AREA)
  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価であって、簡単な構成からなる無接点ス
イッチを提供する。 【解決手段】 第1の磁石18aと互いに異なる極性で
第2の磁石18bを対向配置し、操作部11が第2の磁
石及び第1の磁石を回転中心軸Oを中心として回転操作
させ、第1の磁石と第2の磁石との間の磁界中に配置さ
れた磁気抵抗効果素子19は、第1の磁石及び第2の磁
石の回転に伴って第1の磁石と第2の磁石との間の磁界
方向が変化したとき、その磁界方向の変化に応じて抵抗
値を変化させその抵抗値に応じた電圧を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的接点を有せ
ずに磁石による磁界方向を検出する無接点スイッチに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、微少電流回路に好適なスイッチと
して、機械的スイッチが用いられていた。しかし、機械
的スイッチにあっては、接点の開閉時にチャタリングが
発生する。このため、この接点回路と直列にチャタリン
グを防止する回路を設ける必要があり、また、接点の構
造または材質によっては接触部の摩耗や腐食が避けられ
ない。
【0003】そこで、接点のチャタリングや摩耗、腐食
等がない無接点スイッチが用いられるようになってき
た。従来のこの種の無接点スイッチとしては、例えば、
特開昭58−80229号公報に記載されたものが知ら
れている。
【0004】図8に前記公報に記載された無接点スイッ
チの一例の断面図を示す。図8において、レバー101
をブッシング102により保持されたまま時計方向に操
作する。そして、磁石片104がホール集積回路105
Aに接近した状態では、大きな磁界がホール集積回路1
05Aに加えられて、ホール集積回路105Aが導通状
態になる。
【0005】一方、レバー101を反時計方向に操作
し、磁石片104をホール集積回路105Aから遠ざけ
ると、ホール集積回路105Aは非導通状態になる。ま
た、ホール集積回路105Bも磁石片104が近付く
と、導通状態になる。さらに、レバー101を中点10
9に停止させると、ホール集積回路105A,105B
は共に非導通状態になる。
【0006】また、図9に前記公報に記載された無接点
スイッチのその他の例の断面図を示す。図9において、
ケース100の内底部に2個のホール集積回路105
A,105Bを並設し、操作部111の傾きを変える
と、レバー116に取り付けられた磁石片104がいず
れか一方のホール集積回路と対向する。この場合、磁石
片104に近接するホール集積回路が導通状態になり、
磁石片104から遠ざかるホール集積回路が非導通状態
になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8及
び図9に示す従来の無接点スイッチにあっては、2〜3
回路につき、ホール集積回路が2個以上必要であった。
このため、無接点スイッチが高価になり、しかも構成が
複雑になっていた。
【0008】本発明は、安価であって、しかも簡単な構
成からなる無接点スイッチを提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明
は、N極及びS極を有する第1の磁石と、N極及びS極
を有すると共に前記第1の磁石と互いに異なる極性で対
向配置された第2の磁石と、この第2の磁石及び前記第
1の磁石を回転中心軸Oを中心として回転操作させる操
作部と、前記第1の磁石と前記第2の磁石との間の磁界
中に配置され前記第1の磁石及び第2の磁石の回転に伴
って前記第1の磁石と前記第2の磁石との間の磁界方向
が変化したとき、その磁界方向の変化に応じて抵抗値を
変化させその抵抗値に応じた電圧を出力する磁気抵抗効
果素子とを備えることを要旨とする。
【0010】この発明によれば、第1の磁石と互いに異
なる極性で第2の磁石を対向配置し、操作部が第2の磁
石及び第1の磁石を回転中心軸を中心として回転操作さ
せ、第1の磁石と第2の磁石との間の磁界中に配置され
た磁気抵抗効果素子は、第1の磁石及び第2の磁石の回
転に伴って第1の磁石と第2の磁石との間の磁界方向が
変化したとき、その磁界方向の変化に応じて抵抗値を変
化させその抵抗値に応じた電圧を出力する。
【0011】すなわち、磁気抵抗効果素子の磁界角度特
性を利用し、1個の磁気抵抗効果素子と2個の磁石で2
〜3回路を有する無接点スイッチを構成でき、安価であ
って簡単な構成からなる無接点スイッチを提供できる。
【0012】請求項2の発明は、前記操作部による第1
の磁石及び前記第2の磁石の回転に伴って磁界方向が複
数設定された場合に、前記磁気抵抗効果素子から出力さ
れる各磁界方向の出力電圧の値に応じた予め定められた
スイッチ電圧を出力するスイッチ電圧出力部を備えたこ
とを要旨とする。
【0013】この発明によれば、スイッチ電圧出力部は
磁気抵抗効果素子から出力される各磁界方向の出力電圧
の値に応じた予め定められたスイッチ電圧を出力するの
で、無接点スイッチを実現することができる。
【0014】請求項3の発明は、N極及びS極を有する
磁石と、この磁石を回転中心軸を中心として回転操作さ
せる操作部と、前記磁石のN極とS極との間の磁界中も
しくはN極とS極に透磁率の高い部位を付加した間の磁
界中に配置され前記磁石の回転に伴って前記磁石のN極
とS極との間の磁界方向が変化したとき、その磁界方向
の変化に応じて抵抗値を変化させその抵抗値に応じた電
圧を出力する磁気抵抗効果素子とを備えることを要旨と
する。
【0015】この発明によれば、操作部が磁石を回転中
心軸を中心として回転操作させ、磁石のN極とS極との
間の磁界中もしくはN極とS極に透磁率の高い部位を付
加した間の磁界中に配置された磁気抵抗効果素子は、磁
石の回転に伴って磁石のN極とS極との間の磁界方向が
変化したとき、その磁界方向の変化に応じて抵抗値を変
化させその抵抗値に応じた電圧を出力する。
【0016】すなわち、磁気抵抗効果素子の磁界角度特
性を利用し、1個の磁気抵抗効果素子と1個の磁石で2
〜3回路を有する無接点スイッチを構成でき、安価であ
って簡単な構成からなる無接点スイッチを提供できる。
【0017】請求項4の発明は、前記操作部による磁石
の回転に伴って磁界方向が複数設定された場合に、前記
磁気抵抗効果素子から出力される各磁界方向の出力電圧
の値に応じた予め定められたスイッチ電圧を出力するス
イッチ電圧出力部を備えたことを要旨とする。
【0018】この発明によれば、スイッチ電圧出力部は
磁気抵抗効果素子から出力される各磁界方向の出力電圧
の値に応じた予め定められたスイッチ電圧を出力するの
で、無接点スイッチを実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の無接点スイッチの
実施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】<実施の形態1>図1に本発明の無接点ス
イッチの実施の形態1の断面図を示す。図1に示す無接
点スイッチには、右上面または左上面を押し付け操作す
ることにより傾けられる操作部11が設けられ、この操
作部11の下部には操作部11から手を離したときにそ
の操作部11の傾き状態を保持するスプリング12が設
けられる。
【0021】操作部11の下部にはピン15を中心軸と
して操作部11を回転自在に保持する保持板13が設け
られ、この保持板13の下部には防塵用フィルタ14が
設けられる。
【0022】また、操作部11にはレバー16が取り付
けられ、このレバー16はケース10内部まで延出して
いる。レバー16には固定板17が取り付けられてお
り、この固定板17の両端にはそれぞれにNS極を持つ
第1の磁石18a,第2の磁石18bが取り付けられて
いる。
【0023】第1の磁石18aと第2の磁石18bとの
間には磁界を検出して磁界の変化に応じて抵抗値が変化
する磁気抵抗効果素子を含む磁気抵抗効果素子回路(以
下、MRE回路と略称する。)19が配置されており、
このMRE回路19には複数の端子20が接続される。
【0024】また、操作部11の回転角度に応じて、固
定板17に取り付けられた第1の磁石18a,第2の磁
石18bが中心軸Oを中心として回転するようになって
おり、第2の磁石18bのN極からMRE回路19を介
して第1の磁石18aのS極に磁界Hθがかけられるよ
うになっている。なお、ケース10は、固定板17,第
1の磁石18a,第2の磁石18b,MRE回路19を
収納している。
【0025】図2に前記MRE回路19内に設けられた
磁気抵抗効果素子を示す。この磁気抵抗効果素子は、基
板21上にパターンが形成されたものであり、右下がり
に傾斜されたパターンからなる第1の磁気抵抗効果素子
22a(MRE1)に、左下がりに傾斜されたパターン
からなる第2の磁気抵抗効果素子22b(MRE2)が
接続されたものである。
【0026】MRE1の端子aに電圧Vccが印加さ
れ、MRE2の端子cを接地し、中点端子bから出力電
圧Voutを取り出す。角度0゜における磁界をH0
し、角度θ゜における磁界をHθとする。磁界中におけ
るMRE1の抵抗はR1とし、磁界中におけるMRE2
の抵抗はR2とする。
【0027】図3に前記磁気抵抗効果素子を含むMRE
回路19の構成ブロック図を示す。磁気抵抗効果素子の
各端子は集積回路(IC)25に接続されており、この
IC25には増幅器26と、スイッチ電圧出力部として
の電圧比較部27とが設けられる。
【0028】増幅器26は、Vout端子からの各磁界
角度毎のMRE出力電圧を増幅する。電圧比較部27
は、増幅器26からの各増幅出力電圧Vθ1 ,V0 ,V
θ2 を入力し、各増幅出力電圧を第1のしきい値電圧V
SH1 と第2のしきい値電圧VSH 2 と大小比較を行なう。
【0029】各増幅出力電圧Vθ1 ,V0 ,Vθ2 は図
4に示すように、 Vθ1 <V0 <Vθ2 なる関係にある。
【0030】また、第1のしきい値電圧VSH1 は増幅出
力電圧Vθ1 と増幅出力電圧V0 との間の電圧である。
第2のしきい値電圧VSH2 は増幅出力電圧V0 と増幅出
力電圧Vθ2 との間の電圧である。
【0031】電圧比較部27は、入力された増幅出力電
圧を第1のしきい値電圧VSH1 と比較し、入力された増
幅出力電圧が第1のしきい値電圧VSH1 よりも小さいと
き、スイッチ電圧として−5Vを出力する。
【0032】電圧比較部27は、入力された増幅出力電
圧を第1のしきい値電圧VSH1 及び第2のしきい値電圧
SH2 と比較し、入力された増幅出力電圧が第1のしき
い値電圧VSH1 より大きく、かつ、第2のしきい値電圧
SH2 よりも小さいとき、スイッチ電圧として0Vを出
力する。
【0033】電圧比較部27は、入力された増幅出力電
圧を第2のしきい値電圧VSH2 と比較し、入力された増
幅出力電圧が第2のしきい値電圧VSH2 よりも大きいと
き、スイッチ電圧として+5Vを出力する。
【0034】なお、電圧比較部27の出力電圧は−5
V,0V,+5Vに限定されることなく、その他の電圧
値であってもよい。
【0035】次に、このように構成された実施の形態1
の無接点スイッチの動作を図1乃至図5を参照して説明
する。まず、図1に示すように、操作部11の右上面を
P方向に押すと、操作部11の回転に伴って、レバー1
6に取り付けられた固定板17及び固定板17に取り付
けられた第1の磁石18a,第2の磁石18bも回転中
心軸Oを中心としてP方向に角度θ1 だけ回転する。
【0036】このとき、第2の磁石18bのN極から第
1の磁石18aのS極への磁界Hθ 1 がMRE回路19
を貫く。すると、図2に示す磁気抵抗効果素子では、第
2の磁気抵抗効果素子22bの長手方向のパターンと磁
界Hθ1 とのなす角度が、ほぼ90゜となる。
【0037】磁気抵抗効果素子では、90゜磁界入射時
には最小の抵抗値となり、0゜磁界入射時には最大の抵
抗値となる。このため、第2の磁気抵抗効果素子22b
の抵抗値R2は小さくなる。
【0038】一方、第1の磁気抵抗効果素子22aの長
手方向のパターンと磁界Hθ1 とのなす角度がほぼ0゜
となるため、第1の磁気抵抗効果素子22aの抵抗値R
1は大きくなる。従って、図4に示すように磁界角度
θ1 における中点端子bから得られる出力電圧Vout
は小さい電圧値となる。
【0039】そして、この磁界角度θ1 における出力電
圧Voutが増幅器26により増幅されて増幅出力電圧
θ1 が電圧比較部27に入力される。電圧比較部27
は、入力された増幅出力電圧Vθ1 を第1のしきい値電
圧VSH1 と比較する。入力された増幅出力電圧Vθ1
第1のしきい値電圧VSH1 よりも小さいので、電圧比較
部27は、−5Vを出力する。
【0040】次に、操作部11の左上面をQ方向に押し
て、操作部11を水平状態にすると、これに伴って、固
定板17も水平状態(磁界角度0゜)となる。このと
き、第2の磁石18bのN極から第1の磁石18aのS
極への磁界H0 がMRE回路19を貫く。
【0041】すると、図2に示すように、第1の磁気抵
抗効果素子22a及び第2の磁気抵抗効果素子22bの
長手方向のパターンと磁界H0 とのなす角度が、ほぼ4
5゜となるので、抵抗R1の電圧値と抵抗R2の電圧値
とがほぼ等しくなる。
【0042】従って、図4に示すように磁界角度0゜に
おける中点端子bから得られる出力電圧Voutは、磁
界角度θ1 における出力電圧Voutよりも大きい電圧
値となる。
【0043】そして、電圧比較部27は、増幅器26か
らの増幅出力電圧V0 を第1のしきい値電圧VSH1 及び
第2のしきい値電圧VSH2 と比較する。入力された増幅
出力電圧V0 が第1のしきい値電圧VSH1 より大きく、
かつ、第2のしきい値電圧VSH2 よりも小さいので、電
圧比較部27は、0Vを出力する。
【0044】次に、図5に示すように、操作部11の左
上面をQ方向にさらに押し続けると、操作部11の回転
に伴って、レバー16に取り付けられた固定板17及び
固定板17に取り付けられた第1の磁石18a,第2の
磁石18bも回転中心軸Oを中心としてQ方向に角度θ
2 だけ回転する。
【0045】このとき、第2の磁石18bのN極から第
1の磁石18aのS極への磁界Hθ 2 がMRE回路19
を貫く。すると、図2に示すように、第2の磁気抵抗効
果素子22bの長手方向のパターンと磁界Hθ2 とのな
す角度が、ほぼ0゜となる。このため、第2の磁気抵抗
効果素子22bの抵抗値R2は大きくなる。
【0046】一方、第1の磁気抵抗効果素子22aの長
手方向のパターンと磁界Hθ2 とのなす角度がほぼ90
゜となるため、第1の磁気抵抗効果素子22aの抵抗値
R1は小さくなる。従って、図4に示すように磁界角度
θ2 における中点端子bから得られる出力電圧Vout
は大きい電圧値となる。
【0047】そして、この磁界角度θ2 における出力電
圧Voutが増幅器26により増幅されて、増幅出力電
圧Vθ2 が電圧比較部27に入力される。電圧比較部2
7は、入力された増幅出力電圧Vθ2 を第2のしきい値
電圧VSH2 と比較する。入力された増幅出力電圧Vθ2
が第2のしきい値電圧VSH2 よりも大きいので、電圧比
較部27は、+5Vを出力する。
【0048】このように、操作部11を回転することに
より、磁気抵抗効果素子22a,22bに対する磁界角
度を変化させて、各磁界角度に対応するMRE出力電圧
を得て、各MRE出力電圧を判定して−5V,0V,+
5Vをスイッチ出力電圧として得ているので、無接点ス
イッチを実現することができる。
【0049】また、従来の無接点スイッチでは、2個の
ホール集積回路105A,105Bを必要としたが、実
施の形態1では、1個のMR素子と専用のIC25によ
り2〜3回路を有する無接点スイッチを構成でき、安価
であって簡単な構成からなる無接点スイッチを提供でき
る。
【0050】なお、実施の形態1では、図2に示すよう
に第1の磁気抵抗効果素子22aに第2の磁気抵抗効果
素子22bを接続したハーフブリッジ型の磁気抵抗効果
素子を用いたが、例えば、図6に示すようなフルブリッ
ジ型の磁気抵抗効果素子を用いてもよい。
【0051】すなわち、フルブリッジ型の磁気抵抗効果
素子は、第1の磁気抵抗効果素子22aに第2の磁気抵
抗効果素子22bを接続したハーフブリッジ型の磁気抵
抗効果素子と、第3の磁気抵抗効果素子22cに第4の
磁気抵抗効果素子22dを接続したハーフブリッジ型の
磁気抵抗効果素子とから構成される。
【0052】<実施の形態2>図7に本発明の無接点ス
イッチの実施の形態2の断面図を示す。図7に示す無接
点スイッチにおいて、レバー16には、右端にN極が形
成されると共に左端にS極が形成された磁石18cが取
り付けられており、この磁石18cの両端にはL字状の
透磁率の高い磁性体29が取り付けられている。
【0053】従って、左側の磁性体29の先端部にはS
極が形成され、右側の磁性体29の先端部にはN極が形
成されるようになっている。また、左側の磁性体29の
先端部と右側の磁性体29の先端部との間にはMRE回
路19が配置されている。
【0054】なお、図7に示す無接点スイッチのその他
の構成は実施の形態1の無接点スイッチと同一構成であ
り、同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0055】このように構成された無接点スイッチにお
いては、操作部11の回転に伴って、磁石18c及び磁
性体29も回転するので、MRE回路19内の磁気抵抗
効果素子22a,22bに対して磁界角度が変化する。
【0056】すなわち、実施の形態1の無接点スイッチ
と同様に、各磁界角度に対応するMRE出力電圧が得ら
れ、各MRE出力電圧を判定して−5V,0V,+5V
をスイッチ出力電圧として得ているので、実施の形態1
と同様な効果が得られる。
【0057】また、実施の形態1の無接点スイッチが2
個の第1の磁石18a,第2の磁石18bを用いている
のに対して、実施の形態2の無接点スイッチは1個の磁
石18cを用いているのみであるから、実施の形態1の
無接点スイッチよりもより簡単な構成の無接点スイッチ
を提供できる。
【0058】なお、本発明は、前述した実施の形態1及
び実施の形態2の磁石の形状に限定されるものではな
い。例えば、実施の形態2の磁石はコの字状またはU字
状であってもよく、コの字状またはU字状の磁石の一端
にN極が形成されかつ他端にS極が形成されたものであ
っても良い。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、操作部が第2の磁石及
び第1の磁石を回転中心軸を中心として回転操作させ、
第1の磁石と第2の磁石との間の磁界中に配置された磁
気抵抗効果素子は、第1の磁石及び第2の磁石の回転に
伴って第1の磁石と第2の磁石との間の磁界方向が変化
したとき、その磁界方向の変化に応じて抵抗値を変化さ
せその抵抗値に応じた電圧を出力する。従って、1個の
磁気抵抗効果素子と2個の磁石で2〜3回路を有する無
接点スイッチを構成でき、安価であって簡単な構成から
なる無接点スイッチを提供できる。
【0060】また、スイッチ電圧出力部は磁気抵抗効果
素子から出力される各磁界方向の出力電圧の値に応じた
予め定められたスイッチ電圧を出力するので、無接点ス
イッチを実現することができる。
【0061】また、操作部が磁石を回転中心軸を中心と
して回転操作させ、磁石のN極とS極との間の磁界中に
配置された磁気抵抗効果素子は、磁石の回転に伴って磁
石のN極とS極との間の磁界方向が変化したとき、その
磁界方向の変化に応じて抵抗値を変化させその抵抗値に
応じた電圧を出力する。従って、1個の磁気抵抗効果素
子と1個の磁石で2〜3回路を有する無接点スイッチを
構成でき、安価であって簡単な構成からなる無接点スイ
ッチを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無接点スイッチの実施の形態1の断面
図である。
【図2】ハーフブリッジにおける磁気抵抗効果素子の構
成図である。
【図3】MRE回路の構成ブロック図である。
【図4】磁界角度に対する磁気抵抗効果素子の出力電圧
を示す図である。
【図5】操作部が反時計方向に回転したときの無接点ス
イッチの断面図である。
【図6】フルブリッジにおける磁気抵抗効果素子の構成
図である。
【図7】本発明の無接点スイッチの実施の形態2の断面
図である。
【図8】従来の無接点スイッチの一例の断面図である。
【図9】従来の無接点スイッチの他の例の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ケース 11 操作部 12 スプリング 13 保持板 14 防塵用フィルタ 15 ピン 16 レバー 17 固定板 18a 第1の磁石 18b 第2の磁石 18c 磁石 19 MRE回路 20 端子 21 基板 22a 第1の磁気抵抗効果素子 22b 第2の磁気抵抗効果素子 25 IC 26 増幅器 27 電圧比較部 29 磁性体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N極及びS極を有する第1の磁石と、 N極及びS極を有すると共に前記第1の磁石と互いに異
    なる極性で対向配置された第2の磁石と、 この第2の磁石及び前記第1の磁石を回転中心軸を中心
    として回転操作させる操作部と、 前記第1の磁石と前記第2の磁石との間の磁界中に配置
    され前記第1の磁石及び第2の磁石の回転に伴って前記
    第1の磁石と前記第2の磁石との間の磁界方向が変化し
    たとき、その磁界方向の変化に応じて抵抗値を変化させ
    その抵抗値に応じた電圧を出力する磁気抵抗効果素子
    と、を備えることを特徴とする無接点スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記操作部による第1の磁石及び前記第
    2の磁石の回転に伴って磁界方向が複数設定された場合
    に、前記磁気抵抗効果素子から出力される各磁界方向の
    出力電圧の値に応じた予め定められたスイッチ電圧を出
    力するスイッチ電圧出力部を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の無接点スイッチ。
  3. 【請求項3】 N極及びS極を有する磁石と、 この磁石を回転中心軸を中心として回転操作させる操作
    部と、 前記磁石のN極とS極との間の磁界中に配置され前記磁
    石の回転に伴って前記磁石のN極とS極との間の磁界方
    向が変化したとき、その磁界方向の変化に応じて抵抗値
    を変化させその抵抗値に応じた電圧を出力する磁気抵抗
    効果素子と、を備えることを特徴とする無接点スイッ
    チ。
  4. 【請求項4】 前記操作部による磁石の回転に伴って磁
    界方向が複数設定された場合に、前記磁気抵抗効果素子
    から出力される各磁界方向の出力電圧の値に応じた予め
    定められたスイッチ電圧を出力するスイッチ電圧出力部
    を備えたことを特徴とする請求項3記載の無接点スイッ
    チ。
JP28698396A 1996-10-29 1996-10-29 無接点スイッチ Pending JPH10134682A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28698396A JPH10134682A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 無接点スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28698396A JPH10134682A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 無接点スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10134682A true JPH10134682A (ja) 1998-05-22

Family

ID=17711507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28698396A Pending JPH10134682A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 無接点スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10134682A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001233178A (ja) * 2000-02-18 2001-08-28 Tokai Rika Co Ltd バックル装置
JP2008531368A (ja) * 2005-02-25 2008-08-14 レーマ リップラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト シャフトヘッド
JP2008218016A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Tokai Rika Co Ltd レバーコンビネーションスイッチ
JP2009230983A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Alps Electric Co Ltd パワーウィンドウ用スイッチ装置
JP2011171224A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Alps Electric Co Ltd 揺動操作型入力装置
JP2013533589A (ja) * 2010-06-28 2013-08-22 インテル・コーポレーション 磁気、機械、および電気による制御を有するトグルスイッチ
CN112436833A (zh) * 2020-11-25 2021-03-02 南京艾驰电子科技有限公司 一种无触点利用磁力锁定状态的播档开关

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001233178A (ja) * 2000-02-18 2001-08-28 Tokai Rika Co Ltd バックル装置
JP2008531368A (ja) * 2005-02-25 2008-08-14 レーマ リップラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト シャフトヘッド
JP2008218016A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Tokai Rika Co Ltd レバーコンビネーションスイッチ
JP2009230983A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Alps Electric Co Ltd パワーウィンドウ用スイッチ装置
JP2011171224A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Alps Electric Co Ltd 揺動操作型入力装置
JP2013533589A (ja) * 2010-06-28 2013-08-22 インテル・コーポレーション 磁気、機械、および電気による制御を有するトグルスイッチ
CN112436833A (zh) * 2020-11-25 2021-03-02 南京艾驰电子科技有限公司 一种无触点利用磁力锁定状态的播档开关

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7808234B2 (en) Rotational angle detection device with a rotating magnet and a four-pole auxiiliary magnet
EP2549236B1 (en) Stationary magnet variable reluctance magnetic sensors
US7064537B2 (en) Rotation angle detecting device
JP4028971B2 (ja) 磁気センサの組立方法
JPH10134682A (ja) 無接点スイッチ
US5422569A (en) Rotation detecting apparatus using magnetroresistive element with an arrangement of detection units
JP2000121309A (ja) 小型回転角度センサ
JP2002174532A (ja) 無接触可変電圧器
CN114174769B (zh) 旋转角度检测传感器
JP5936126B2 (ja) 磁気検知式スイッチを使用したシフトレバー装置
JPH0778528B2 (ja) 磁気センサ
JP2020098410A (ja) 自動車用ブレーキの回転角検出装置および自動車用ブレーキ制御システム
JP3186258B2 (ja) 非接触型ポテンショメータ
JPH11325956A (ja) 無接触可変電圧器
JP2009187704A (ja) 揺動操作型スイッチ装置
JPH10255236A (ja) 磁気検出装置
JP3179417B2 (ja) 強磁性物体通過センサ
JPH09287911A (ja) 回転変位検出装置
JP2923959B2 (ja) 磁気方位検出装置
JPH05203402A (ja) 回転変位検出装置
JPH05322510A (ja) スロットルポジションセンサ
JPH0336020Y2 (ja)
CN113670189A (zh) 旋转角度感测装置
JP2006047159A (ja) 無接触可変電圧器
JP2000155038A (ja) 磁気検出装置