JPH10134535A - 浮動型磁気ヘッド - Google Patents

浮動型磁気ヘッド

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JPH10134535A
JPH10134535A JP30399696A JP30399696A JPH10134535A JP H10134535 A JPH10134535 A JP H10134535A JP 30399696 A JP30399696 A JP 30399696A JP 30399696 A JP30399696 A JP 30399696A JP H10134535 A JPH10134535 A JP H10134535A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浮上量の低下時における磁気記録媒体との摩
擦、摩耗の発生を抑制できる浮動型磁気ヘッドを提供す
る。 【解決手段】 空気流入側のレール(空気流入側第1、
第2のレール12a,12b)の面積(2×X1 ×Y
1 )を空気流出側のレール(空気流出側第1、第2のレ
ール12c,12d)の面積(2×X2 ×Y2 )で割っ
て求められるレール面積比が1.0 以上になるように構成
した。最低浮上位置が記録再生用ギャップ6の近傍に維
持され、高密度記録等のために浮上量を低下する際に、
記録再生用ギャップ6以外の部分が記録再生用ギャップ
6に比して磁気記録媒体に、より近接するようなことが
回避され、記録再生用ギャップ6以外の部分の磁気記録
媒体との衝突、摩擦、摩耗が抑制され、磁気記録媒体の
記録面の破壊を招くことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録装置に用
いられる浮動型磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12に従来の一例の浮動型磁気ヘッド
1(特開平6−20245号公報参照)を示す。図にお
いて、スライダー2の磁気記録媒体(図示省略)と対向
する面部(摺動面部)における側部には、スライダー2
の長手方向に延びるレール(便宜上、第1、第2レール
という。)3,4が形成されている。また、第1、第2
レール3,4の間には溝5が形成されている。第1、第
2レール3,4は磁気記録媒体の回転による空気流を受
けて浮上力を発生する。スライダー2の第1レール3側
の側面には記録再生用ギャップ6を有する磁気ヘッドコ
ア7が接合されている。図中8は、磁気ヘッドコア7に
巻回されるコイル(図示省略)を配設するためにスライ
ダー2に形成された巻線用窓である。また、図中、9は
空気流入端、10は空気流出端を示す。なお、第1、第
2レール3,4は、摺動面側を拡大して示すと図14に
示すように中高の凸面状になっている。
【0003】浮動型磁気ヘッド1は、アーム(図示省
略)の先端部に保持された状態で磁気記録媒体上に配置
され、磁気記録媒体の回転による空気流により浮上し、
アームがアクチュエータ(図示省略)により揺動される
ことにより、磁気記録媒体の内周部ないし外周部にわた
って移動して磁気記録媒体上に記録再生を行うようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高密度記録
を行うため、磁気記録媒体上の浮動型磁気ヘッドの浮上
量(磁気記録媒体と浮動型磁気ヘッドとの間隙)を小さ
くすることが望まれている。しかしながら、上述した従
来技術では、浮動型磁気ヘッド1の浮上量を小さくする
と、図13に示すように、浮上量低下に応じて、浮動型
磁気ヘッド1の最低浮上量位置が、記録再生用ギャップ
6から離れ、空気流入端9側に移動する傾向がある。す
なわち、浮上量が小さくなるに従い記録再生用ギャップ
6に比して空気流入端9側の曲面部11が磁気記録媒体
に接近する。このため、高密度記録を果たすために近接
が必要とされる記録再生用ギャップ6でなく、この記録
再生用ギャップ6以外の部分(曲面部11)が磁気記録
媒体に、より近接し、これにより当該部分が磁気記録媒
体に衝突し、最悪の場合には摩擦や摩耗によって磁気記
録媒体の記録面を破壊してしまうことが起こり得る。
【0005】また、浮動型磁気ヘッドでは、磁気記録媒
体の内外周にわたって安定した記録再生を図ることが望
まれている。しかしながら、上述した従来技術では、磁
気記録媒体の内周部に比して外周部の方が周速が速いの
で、磁気記録媒体に対する浮上量が、例えば図15に示
すように内周部ないし外周部の範囲で変化し(異な
り)、記録再生が不安定なものになる。なお、図15で
横軸は磁気記録媒体の半径方向の寸法を示し、図15左
方が内周部側、右方が外周部側に相当する。
【0006】請求項1記載の発明は、上記事情に鑑みて
なされたもので、浮上量の低下時における磁気記録媒体
との摩擦、摩耗の発生を抑制できる浮動型磁気ヘッドを
提供することを目的とする。請求項2記載の発明は、磁
気記録媒体の内外周にわたって一定の浮上量を維持する
ことができる浮動型磁気ヘッドを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
磁気記録媒体上で浮上力を発生するレールを略矩形のス
ライダーに設けた浮動型磁気ヘッドであって、前記レー
ルは前記スライダーの四隅側に独立して設け、かつ空気
流入側のレールの面積を空気流出側のレールの面積で割
って求められるレール面積比が1.0 以上になるようにし
たことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、空気流出側のレールは、空気流入端から空
気流出端になるに従って幅寸法が小さくなることを特徴
とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の浮
動型磁気ヘッド1Rを図1及び図2に基づいて説明す
る。図12ないし図14に示す部材、部分と同等の部
材、部分についての説明、図示は適宜、省略する。図1
において、レール12は幅寸法がWである略矩形のスラ
イダー2の四隅側に独立して形成されている。それぞれ
のレール12を、以下、便宜上、空気流入側第1、第2
のレール12a,12b、空気流出側第1、第2のレー
ル12c,12dという。
【0010】空気流入側第1、第2のレール12a,1
2bは、それぞれ長さX1 、幅Y1、高さHの矩形板状
をなし、空気流入側第1のレール12aと空気流入側第
2のレール12bとは、スライダー2の中心線を中心と
して左右対称形状になっている。空気流出側第1、第2
のレール12c,12dは、空気流出端10に形成され
るテーパー部13を介して空気流出端10側に設けら
れ、それぞれ長さX2 、幅Y2 、高さHの矩形板状をな
し、空気流出側第1のレール12cと空気流出側第2の
レール12dとは、スライダー2の中心線を中心として
左右対称形状になっている。
【0011】空気流入側第1のレール12aと空気流出
側第1のレール12cとの間、及び空気流入側第2のレ
ール12bと空気流出側第2のレール12dとの間は、
レール12に比して相対的に低いレベルとなっており、
高さHの段差部14が形成されている。段差部14の長
さは、空気流入端9から空気流出側第1のレール12c
のテーパー部13との連接部までの長さ(スライダー2
長さ)をLとすると、{L−(X1 +X2 )}で示され
る。
【0012】この場合、空気流入側のレール(空気流入
側第1、第2のレール12a,12b)の面積(2×X
1 ×Y1 )を空気流出側のレール(空気流出側第1、第
2のレール12c,12d)の面積(2×X2 ×Y2
で割って求められるレール面積比が1.0 以上になるよう
にしている。このようにレール面積比が1.0 以上になる
ようにしたのは、図2に示すデータに基づくものであ
る。
【0013】すなわち、図1に示す構成で、表1に示す
ような寸法の磁気ヘッドA,B,C,D,E各々におけ
る、最低浮上量となるスライダー2長手方向での位置
(スライダー長手方向での最低浮上位置)と、各々のレ
ール面積比(最低浮上位置−レール面積比)との間に
は、図2に示す対応関係がある。そして、この図2は、
レール面積比が1.0 より小さい場合には、最低浮上位置
が変化する一方、レール面積比が1.0 以上であれば、最
低浮上位置が記録再生用ギャップ6の近傍に維持される
ということを示している。
【0014】
【0015】この実施の形態の浮動型磁気ヘッド1Rに
よれば、レール面積比を1.0 以上にしているので、最低
浮上位置が記録再生用ギャップ6の近傍に維持されるこ
とになり、高密度記録等のために浮上量を低下する際
に、記録再生用ギャップ6以外の部分が記録再生用ギャ
ップ6に比して磁気記録媒体に、より近接するようなこ
とが回避され、上述した従来技術で起こり得る記録再生
用ギャップ以外の部分の磁気記録媒体との衝突、摩擦、
摩耗が抑制され、磁気記録媒体の記録面の破壊を招くこ
とがない。
【0016】次に、本発明の第2の実施形態の浮動型磁
気ヘッド1Sを図3ないし図5に基づいて説明する。空
気流出側第1、第2のレール12c,12dは、空気流
入端9から空気流出端10になるに従って幅寸法が小さ
くなり、テーパー部13との連接部ではY2に比して小
さいY3 (Y2 >Y3 )に設定されている。空気流入側
第1、第2のレール12a,12bのそれぞれ及び空気
流出側第1、第2のレール12c,12のそれぞれは、
スライダー2の中心線を中心として対称形状になってい
る。レール面積比は1.0 以上に設定されている。空気流
出側第1、第2のレール12c,12dの幅寸法を、空
気流入端9から空気流出端10になるに従って小さくな
るようにしたのは、次の図4及び図5の比較データに基
づくものである。
【0017】すなわち、図1に対応した形状で表2に示
す寸法の磁気ヘッドG及び図3に対応した形状で表2に
示す寸法の磁気ヘッドHのそれぞれが、磁気記録媒体の
内周から外周に移動する際の浮上量の変化と、磁気ヘッ
ドG,Hのそれぞれの半径方向位置との間には、それぞ
れ図4、図5に示す対応関係がある。そして、図4、図
5の比較から明らかなように、空気流出側第1、第2の
レール12c,12dの幅寸法を、空気流入端9から空
気流出端10になるに従って小さくなるようにすること
により、磁気記録媒体に対する浮上量が、内周部ないし
外周部にわたって略同等なものになる。
【0018】
【0019】この第2の実施の形態によれば、空気流出
側第1、第2のレール12c,12dの幅寸法を、空気
流入端9から空気流出端10になるに従って小さくなる
ようにしたので、磁気記録媒体に対する浮上量が、内周
部ないし外周部にわたって略同等になる。このため、磁
気記録媒体の内外周にわたって安定した記録再生を図る
ことができる。なお、近年の磁気記録装置において、磁
気記録媒体上で浮上する磁気ヘッドの浮上量の変化は内
周部から外周部にわたって一定になる必要があり、詳し
くは磁気記録媒体の全周において、(高い浮上量)/
(低い浮上量)で求められる浮上量変動比率が1.1 以下
であることが望ましい。前記図1(第1の実施の形態)
の磁気ヘッドの浮上量変動比率が1.4 (図4)であるの
に対して図3(第2の実施の形態)の構造とすることに
より、浮上量変動比率は1.1 (図5)となり、近年磁気
記録媒体に望まれている仕様条件を確実に達成すること
ができる。また、レール面積比を1.0 以上に設定したの
で、最低浮上位置が記録再生用ギャップ6の近傍に維持
されることになり、第1の実施の形態と同様に、記録再
生用ギャップ6以外の部分が記録再生用ギャップ6に比
して磁気記録媒体に、より近接するようなことが回避さ
れ、上述した従来技術で起こり得る記録再生用ギャップ
以外の部分の磁気記録媒体との衝突が抑制され、磁気記
録媒体の記録面の破壊を招くことがない。
【0020】ところで、特開平5−210930号公報
には、スライダーの一対の側部に、スライダーの中心線
を中心として互いに非対称となるレールを設け、内外周
にかけて浮上量を一定にするようにした装置が示されて
いる。しかしながら、この公報の装置では、スライダー
に、互いに非対称となるレールを設けており、スライダ
ーの構造が複雑化して歩留りが低くなる。また、製造装
置が複雑化してコストアップを招く上、生産工程が多く
必要となり生産性が劣ったものになる。この公報の装置
に比して、図3の浮動型磁気ヘッド1Sは、空気流入側
第1、第2のレール12a,12bのそれぞれ及び空気
流出側第1、第2のレール12c,12のそれぞれがス
ライダー2の中心線を中心として対称形状になっている
ため、スライダー2の製造を簡易に行えて歩留りが向上
すると共に、生産工程が少なくて生産性が向上し、さら
に、複雑な製造装置を用いずにスライダー2を製造する
ことが可能となる。
【0021】なお、段差部が無くてレールの本数が2本
とされていて第2の実施の形態と異なっているタイプの
浮動型磁気ヘッドの一例として特開昭62−23148
1号公報に示される磁気ヘッドがある。この公報の磁気
ヘッドは、スライダーの側部の空気流入側にテーパー部
を形成し、両テーパー部に連接させてスライダーの側部
に、一対の側部レールを設け、側部レールの空気流入側
の幅寸法に比して空気流出側の幅寸法を短くし、スライ
ダーのピッチ角(浮上時における磁気記録媒体に対する
傾斜角度)の減少を抑え、小さな浮上量でも早く飛翔で
きるようにしている。しかしながら、この公報の浮動型
磁気ヘッドでは、段差部を設けておらず、レール面積比
の設定を行えないことから、浮上量を更に小さくするよ
うな場合、最低浮上位置が記録再生用ギャップ6から離
れ易いものになっている。また、側部レールの空気流入
側の幅寸法に比して空気流出側の幅寸法を短くしている
ものの、段差部を設けていないため、磁気記録媒体に対
する浮上量を、内周部ないし外周部にわたって一定にす
ることは極めて難しい。
【0022】この公報の磁気ヘッドに比して、第2の実
施の形態の浮動型磁気ヘッド1Sによれば、上述したよ
うに磁気記録媒体に対する浮上量が、内周部ないし外周
部にわたって略同等になる。このため、磁気記録媒体の
内外周にわたって安定した記録再生を図ることができ
る。また、第2の実施の形態では、レール面積比を1.0
以上に設定したので、最低浮上位置が記録再生用ギャッ
プ6の近傍に維持されることになり、上述したように、
記録再生用ギャップ6以外の部分の磁気記録媒体との衝
突が抑制され、磁気記録媒体の記録面の破壊を招くこと
がない。
【0023】第1、第2の実施の形態に代えて図6、図
7に示すように浮動型磁気ヘッド1T,1Uを構成して
もよい。図6に示す浮動型磁気ヘッド1Tは、空気流入
側第1、第2のレール12a,12bの幅寸法Y4 が、
空気流出側第1、第2のレール12c,12dの幅寸法
5 に比して大きく(Y4 >Y5 )されている。なお、
レール面積比は1.0 以上に設定されている。このように
4 >Y5 とすることにより、レール面積比を1.0 以上
の値に設定することが容易に行えることになる。図7に
示す浮動型磁気ヘッド1Uは、空気流入側第1、第2の
レール12a,12bの幅寸法、及び空気流出側第1、
第2のレール12c,12dの幅寸法が空気流出端10
になるにしたがって小さくなるように設定されている。
なお、レール面積比は1.0 以上に設定されている。上述
した構成とすることにより、レール面積比を1.0 以上の
値に設定することが容易に行えることになる。
【0024】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図8ないし図11
に基づいて説明する。この一実施例の浮動型磁気ヘッド
1Vは、図1に示す構成で、各部の寸法は表3に示すよ
うになっている。この場合、スライダー2の圧力分布
(スライダー2の摺動面に働く空気圧力の分布)は図1
1に示すようになっている。
【0025】
【0026】この一実施例の浮動型磁気ヘッド1Vで
は、レール面積比を1.595 (1.0 以上の値)にしている
ので、浮上量を低下した場合にも、最低浮上位置は、図
8に示すように記録再生用ギャップ6の近傍に維持され
る。このため、記録再生用ギャップ6以外の部分が記録
再生用ギャップ6に比して磁気記録媒体に、より近接す
るようなことが回避され、上述した従来技術で起こり得
る記録再生用ギャップ6以外の部分の磁気記録媒体との
衝突が抑制され、磁気記録媒体の記録面の破壊を招くこ
とがない。なお、レール面積比を20.0までの範囲で調整
して求め、最低浮上位置が、記録再生用ギャップ6の近
傍に維持されることを確認したが、製造工程での歩留り
及び製造工程の複雑化等を考慮すると、レール面積比は
10.0以下が実用的であるという結果が得られた。
【0027】さらに、一実施例の浮動型磁気ヘッド1V
及び図12の浮動型磁気ヘッド1を対象にして、磁気記
録媒体の浮上方向に周波数35Kz、振幅50nmの振
動を与えた際の浮上量変化を求めたところ、それぞれ図
9、図10に示す結果が得られた。図9、図10から明
らかなように、一実施例の浮動型磁気ヘッド1Vの浮上
量変化は、図12の浮動型磁気ヘッドの浮上量変化の1
/3程度であり、非常に安定したものとなる。このた
め、浮動型磁気ヘッド1Vに仮に外部からの振動力が作
用しても浮上量の安定化が図れ、磁気記録媒体との衝突
が抑制されるので、記録再生の信頼性を向上することが
できる。
【0028】なお、特公昭63−19951号公報に
は、スライダーの四隅側に空気流入側第1、第2のレー
ル、空気流出側第1、第2のレールを設け、段差部の高
さを0.5〜5μmにし、段差部が空気軸受作用を果た
すように構成した浮動型磁気ヘッドが示されている。し
かしながら、この公報の浮動型磁気ヘッドでは、レール
面積比が1.0 より小さくなり上述した従来技術と同様に
浮上量低下に応じて、最低浮上位置が記録再生用ギャッ
プから離れ、記録再生用ギャップ以外の部分が磁気記録
媒体と衝突する事態を招く虞があった。また、この公報
の浮動型磁気ヘッドは、段差部が空気軸受作用を果たす
ことにより、段差部が負圧部となって塵埃を付着しヘッ
ドクラッシュなどを招きやすく記録再生の信頼性が劣っ
たものになる。
【0029】上記公報の浮動型磁気ヘッドが上述した問
題点を有するのに対して、この浮動型磁気ヘッド1Vに
よれば、上述したように最低浮上位置が記録再生用ギャ
ップ6の近傍に維持されるので、記録再生用ギャップ6
以外の部分の磁気記録媒体との衝突が抑制され、磁気記
録媒体の記録面の破壊を招くことがなく、さらに、段差
部14の高さHを0.040 mm(40μm)に設定してい
るので、空気軸受作用を果たすことがない(すなわち、
段差部14が負圧部とならない)。このため、段差部1
4が塵埃を付着するようなことが抑制され、ひいてはヘ
ッドクラッシュなどを招くことが無くなって、その分、
記録再生の信頼性が向上する。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、レール面積比を
1.0 以上にしたことにより、最低浮上位置が記録再生用
ギャップの近傍に維持され、高密度記録等のために浮上
量を低下する際に、記録再生用ギャップ以外の部分が記
録再生用ギャップに比して磁気記録媒体に、より近接す
るようなことが回避され、記録再生用ギャップ以外の部
分の磁気記録媒体との衝突、摩擦、摩耗が抑制され、磁
気記録媒体の記録面の破壊を招くことがない。請求項2
記載の発明は、空気流出側第1、第2のレールの幅寸法
を、空気流入端から空気流出端になるに従って小さくな
るようにしたことにより、磁気記録媒体に対する浮上量
が、内周部ないし外周部にわたって略同等になるので、
磁気記録媒体の内外周にわたって安定した記録再生を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態及び第1実施例を示
す斜視図である。
【図2】レール面積比が異なる複数の浮動型磁気ヘッド
を対象にしたレール面積比−最低浮上位置特性を示す図
である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図4】図1に沿う形状の磁気ヘッドの浮上量変化特性
を示す図である。
【図5】図3に沿う形状の磁気ヘッドの浮上量変化特性
を示す図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態を示す斜視図で
ある。
【図8】本発明の一実施例の浮動型磁気ヘッドにおける
浮上量を変えた場合の最低浮上位置を示す図である。
【図9】本発明の一実施例の浮動型磁気ヘッドの振動時
の浮上量変化を示す図である。
【図10】図9と比較される、従来の浮動型磁気ヘッド
(図12)の振動時の浮上量変化を示す図である。
【図11】本発明の一実施例の浮動型磁気ヘッドのスラ
イダーの圧力分布を示す図である。
【図12】従来の浮動型磁気ヘッドの一例を示す斜視図
である。
【図13】図12の浮動型磁気ヘッドの浮上量−最低浮
上位置特性を示す図である。
【図14】図12の浮動型磁気ヘッドのレール側を他の
部分に比して拡大して示す斜視図である。
【図15】図12の浮動型磁気ヘッドの浮上量−半径方
向位置特性を示す図である。
【符号の説明】
1R,1S,1T,1U,1V 浮動型磁気ヘッド 2 スライダー 9 空気流入端 10 空気流出端 12a,12b 空気流入側第1、第2のレール 12c,12d 空気流出側第1、第2のレール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体上で浮上力を発生するレー
    ルを略矩形のスライダーに設けた浮動型磁気ヘッドであ
    って、前記レールは前記スライダーの四隅側に独立して
    設け、かつ空気流入側のレールの面積を空気流出側のレ
    ールの面積で割って求められるレール面積比が1.0 以上
    になるようにしたことを特徴とする浮動型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 空気流出側のレールは、空気流入端から
    空気流出端になるに従って幅寸法が小さくなることを特
    徴とする請求項1記載の浮動型磁気ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100814629B1 (ko) * 2004-09-09 2008-03-18 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 자기 디스크용 글라이드 헤드

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100814629B1 (ko) * 2004-09-09 2008-03-18 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 자기 디스크용 글라이드 헤드

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