JPH10133200A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH10133200A
JPH10133200A JP8285166A JP28516696A JPH10133200A JP H10133200 A JPH10133200 A JP H10133200A JP 8285166 A JP8285166 A JP 8285166A JP 28516696 A JP28516696 A JP 28516696A JP H10133200 A JPH10133200 A JP H10133200A
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JP
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liquid crystal
light
guide plate
light guide
crystal panel
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Application number
JP8285166A
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English (en)
Inventor
Yuji Mori
祐二 森
Ryuji Yano
隆二 矢野
Seiichi Nishiyama
清一 西山
Akira Kobayashi
晃 小林
Toshihiro Yajima
利浩 矢島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】導光板を用いるバックライトを使用した液晶表
示装置の低消費電力化と高輝度化を可能とする。 【解決手段】液晶パネルの有効表示領域の背面に対向配
置した板状の透明材料からなる導光板100の少なくと
も一端縁に沿って配置した線状光源とからなる照明手段
を備えた液晶表示装置において、導光板100の液晶パ
ネルと対向する出光面101に、液晶パネルの背面と平
行な上面とこの上面と導光板100の出光面101との
間を接続する斜面104とからなる多数の凸部を一体的
に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特に液晶パネルの背面に照明手段を設けた液晶表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の画像あるいは文字数字等を表示す
るフラット型表示デバイスとして液晶表示装置が多用さ
れている。
【0003】この液晶表示装置は、少なくとも2枚の透
明電極基板の間に液晶層を挟持した液晶パネルと、この
液晶パネルの下面に照明用の光源、所謂バックライトを
組み込んだ液晶表示モジュールに、所要の駆動回路等を
搭載したプリント基板等を一体化して構成される。
【0004】そして、一般に、上記バックライトは透明
な板状の導光体と、この導光体と液晶パネルとの間に重
ね合わせた少なくとも2枚のプリズムシート(フレネル
レンズ)を設置してなり、導光体の一端縁に冷陰極蛍光
灯を配置して、この冷陰極蛍光灯からの光を上記導光体
により面状の光源として液晶パネルを照明するように構
成される。
【0005】図9はこの種の液晶表示装置の概略構成を
説明する模式図であって、1は透明樹脂板からなる導光
板、2は冷陰極蛍光灯、3はランプ射板シート、6は液
晶パネル、7は端面反射板、9は反射板、10はプリズ
ムシート、22はバックライト全体を示す。
【0006】同図において、バックライト22は液晶パ
ネル6の背面に設置されて液晶パネル6を裏面から照明
する機能を有する。すなわち、冷陰極蛍光灯(CFL)
2からの光は導光板1で上方に指向され、プリズムシー
ト10を介して液晶パネル6を照明する。
【0007】ランプ反射シート3は冷陰極蛍光灯2の発
光々を有効に利用して高輝度化を図るためのもので、ま
た反射板9は導光板1を伝播する光を液晶パネル6方向
に反射させる機能を有する。
【0008】なお、導光板1の下面には、ドットパター
ンあるいは細線等の光分布均一化手段が印刷等で形成さ
れている。
【0009】プリズムシート10は透明シートの一方の
面に一方向に形成された多数の溝を有し、導光板1から
の光の指向方向を矯正して液晶パネル5の下面から鋭角
で入射させる作用をもち、複数(通常は2枚)のプリズ
ムシートを用いる場合はそれらの溝方向がある角度で交
差するようにして重ね合わせて使用される。
【0010】図10は本発明を適用する液晶表示装置の
全体構成の詳細を説明する展開斜視図であって、1は導
光体、2はランプ(冷陰極蛍光灯:CFL))、3はラ
ンプ反射シート、6は液晶パネル、10はプリズムシー
ト、11は下フレーム、12は表示窓、13はスペー
サ、14は粘着テープ、16は切起し片、17は爪、1
8はグランドパッド、19は爪受、20は駆動回路基
板、22はバックライト、23は中間フレーム、24,
25は切欠き、26,27,28,29は切り抜き部、
30は上フレーム、31はランプカバー、32は液晶表
示装置全体を示す。同図において、液晶パネル6はその
下面に導光体1とランプ2を備え、プリズムシート10
と共にバックライト22を積層した中間フレーム23に
セットされ、上フレーム30と下フレーム11とで狭持
固定される。
【0011】上フレーム30に形成した切り起こし片1
6は駆動回路基板20に形成されたグランドパット18
に接触し、爪17は下フレーム11に形成した爪受け1
9に係合して上フレーム30と下フレーム11を固定す
る。
【0012】また、上フレーム30と液晶パネル6とは
粘着テープ14で固定される。切り抜き部26,27は
バックライトの中央部に直交する線に対称な位置に設け
られ、切り抜き部28,29はランプ2の長手方向に設
けられている。また、ランプ2の両端部の下方部分には
切欠き24,25が設けてある。
【0013】上フレーム30は例えば0.8mm厚の鋼
板で、下フレーム11は鋼板あるいは相当厚例えば0.
5mm厚のアルミニウムで構成される。
【0014】この液晶表示装置32は、同図に示される
配列順で上フレーム30と下フレーム11とで挟持固定
される。中間フレーム23の一端側にはランプ2が設置
され、発光した光をランプ反射シート3でバックライト
22を構成する導光体1側に指向させる。なお、ランプ
2の液晶パネル6側に設置したランプカバー31は上方
への光漏れを防止するものである。
【0015】スペーサ13は中間フレーム23に形成さ
れた凹部に設置される導光体1およびプリズムシート1
0からなる組立体と液晶パネル6との間に介在して有効
表示領域を規定する。
【0016】上記したように、上フレーム30はステン
レス薄板で形成され、下フレーム11はアルミニウム薄
板で構成される。そして、下フレーム11のランプ2と
直交する方向に少なくとも液晶パネル6の領域にわたっ
て、ランプ2の中央部に直交する線に対称な位置に少な
くとも一対の切り抜き部26,27が設けられ、前記ラ
ンプ2の直下に当該ランプ2の長手方向に設けた少なく
とも2つの切り抜き部28,29と、ランプ2の両端部
の下方部分に設けた切欠き24,25とが形成されてい
る。
【0017】上記の構成によれば、液晶表示装置の剛性
を低下させることなく薄型,軽量化が達成されると共
に、ランプ2と直交する方向に少なくとも液晶パネル6
の領域にわたって上記ランプ2の中央部に直交する線に
対称な位置に設けた切り抜き部26,27、ランプ2の
直下に当該ランプ3の長手方向に設けた切り抜き部2
8,29、前記ランプ2の両端部の下方部分に設けた切
欠き24,25とで放熱効果が向上し、液晶パネル5の
全面に均一な温度分布を形成し、表示むらの発生を防止
する。
【0018】また、ランプ2である冷陰極蛍光灯(CF
L)は高周波で駆動されるために、下フレーム11とラ
ンプ2との間の浮遊容量を介して、ランプ2から下フレ
ーム11に電流が流れる。この電流は、「もれ電流」と
呼ばれるが、この「もれ電流」分だけ、ランプ3の点灯
に寄与する電流が少なくなるため、輝度が低下すること
になる。
【0019】また、ランプ2は長時間点灯されることに
より発熱し、その近傍は外気に対して温度が上昇するた
め、何らかの対策を施さなければ、その熱が液晶パネル
6に直接影響を与え、液晶パネルの温度分布を均一にで
きない。そこで、上記構成例では切り抜き部28,29
を設け、「もれ電流」による輝度の低下を防止し、液晶
パネルの温度分布の均一化を図ることにより、表示むら
の発生を防止する。更に、切り抜き部28,29は、ラ
ンプ2の熱拡散による輝度の低下を防止している。
【0020】このように構成した液晶表示装置によりパ
ソコン等の情報端末用のモニター、あるいはテレビ受像
機のモニターとして高品質の画像表示装置を得ることが
できる。
【0021】なお、この種の液晶表示装置に関する従来
技術を開示したものとしては、例えば特開平1−378
01号公報を挙げることができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の導光板を用
いたバックライトを備えた液晶表示装置では、ランプか
らの光を導光板の下面(液晶パネルとは反対側の面)に
設けた光拡散性のパターンによって散乱させることによ
り、当該導光板内部を反射伝播する光を液晶パネル方向
に出射させている。このため、導光板から出射する光は
必然的に拡散光となっていた。
【0023】この拡散光を導光板と液晶パネルの間に介
挿したプリズムシート等の光学部材によって液晶パネル
の面に対して直角に集光して画面の明るさを確保してい
る。しかし、上記拡散光を光学的に集光する際に損失が
生じ、光の利用効率が低下するという問題があった。
【0024】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
消し、導光板に当該導光板を反射伝播する光を効率よく
液晶パネル方向に出射させる構造を設けることにより、
光の利用効率を高めて明るい照明光を得るようにした液
晶表示装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は導光板の液晶パ
ネルと対向する表面に、光を特定方向に出射する斜面を
有した凸部を設けることによって、導光板から出射する
光が液晶パネルに対して直角方向に集光させる構成とし
たものである。
【0026】このとき、導光体の上記表面に形成された
凸部は、その斜面による反射で光の進行方向を変化させ
る。
【0027】図1は本発明の液晶表示装置に用いる照明
手段を構成する導光板の光学的作用を説明する模式図で
あって、図中、左方に光源が配置され、上方に液晶パネ
ルが積層される。
【0028】同図において、100は導光板、101は
導光板の光出射側表面、102は導光板の裏面(背
面)、103は凸部、104は凸部の斜面、105は凸
条の光出射面、106は導光板の入光面、110はラン
プからの光線を示す。
【0029】導光板100は基本的には透明材料からな
る平行な表面101と裏面102を有する平行平板であ
る。なお、この平行平板の厚みを光入射側から遠ざかる
に従って漸減する所謂楔型平板とすることもできる。
【0030】導光板100の表面101には光を出射す
るための凸部103が複数形成されている。この凸部1
03の断面はおおよそ逆台形の形状を成し、光源が設置
される端縁と平行な方向に形成されている。
【0031】導光板100の入光面106は、その表面
101および裏面102に対して直角に交わる平面であ
る。
【0032】図2は導光板の光出射面に形成した凸部の
各種の形状例を説明する斜視図であって、液晶パネル側
から見た形状が円形105A、四角形105B、楕円形
105Cとすることができ、またこれらの複合形として
もよい。凸部の大きさとしては、断面形状である逆台
形、または四角形の出射面の光線伝播方向サイズが5〜
200μm程度が望ましい。また、このサイズを10μ
m以下にすれば、所謂ドット見えの問題が大幅に緩和さ
れ、従来から液晶パネルとの間に介挿されるプリズムシ
ートは必ずしも必要でなくなり、あるいは拡散性の低
い、より効率を重視した拡散シートを用いることが可能
となる。
【0033】また、図3に示したように、線状光源と平
行方向に延在する連続する畝形状105D、あるいは断
続する畝形状としてもよい。この場合は、液晶パネルと
の間に上記畝形状の延在方向と交差する方向にプリズム
溝を有するプリズムシートを介在させて線状光源と平行
方向から光線の経路を変更して液晶パネルの裏面に直角
な方向に集光させるように構成するのが望ましい。
【0034】光源からの光線110は入光面106から
導光板100に入射するが、このとき、入光面106で
スネルの法則に従って屈折/反射の作用を受ける。
【0035】ここでは、導光板100がアクリル系樹脂
で構成された場合を例として光線の屈折/反射の作用を
説明する。
【0036】入光面106に対する入射角をφ1、屈折
角をφ2とする。導光板101がアクリル系樹脂である
場合、その屈折率は1.492であることが知られてい
る。光源は、多くの場合、ランプ反射シートで覆われて
いる。したがって、入光面106にはあらゆる角度から
光線が入力することになり、入射角をφ1の最大値は9
0度である。そして、この時の屈折角をφ2は約42.
086度となる。
【0037】すなわち、導光板100に入射する光線は
入光面106に対して±42.086度の間の範囲の光
となり、この角度より大きい角度で入射する光線は無い
ことが分かる。逆に、屈折角が42.086度より大き
い場合には入射角は90度以上ということになり、これ
は実際には有り得ない。すなわち、導光板100の入光
面106に対して42.086度より大きい角度で入射
した光線は全反射される。
【0038】導光板100に入射する図に示した光線1
10について説明すると、この光線110は、前記した
ように屈折角φ2の角度で導光板100内に入射する。
導光板100内に入射した構成110は導光板100内
を反射しながら伝播して行くが、説明を簡単にするため
に導光板100の裏面で1回の反射を行うものとする。
【0039】導光板100の裏面102に光線110が
入射角θで入射する。この時、前記したように、φ2の
最大値は42.086度であり、θ=90−φ2である
ことから、θの最小値は47.914度となる。すなわ
ち、導光板内に入射した光線110は平面である表面1
01、裏面102で常に全反射する。
【0040】次に、表面側に光線110が達した位置に
凸部103がある場合について説明する。
【0041】光線110は凸部103の斜面104に入
射する。この時、斜面104の表面に対する角度をα、
光線110の斜面104への入射角をψとする。角度ψ
と角度αとの関係は、ψ=180−(θ+α)となる。
凸条103の斜面104で光線110が全反射する条件
としては、角度ψが42.086度以上であることであ
る。
【0042】以上より、凸部の斜面104の角度αは約
90度以上で光線110の少なくとも一部を全反射し始
め、約131度以上では全ての光線110が全反射す
る。
【0043】斜面104を反射した光線110は、凸部
103の出射面105より導光板100の外部すなわ
ち、図示しない液晶パネル方向に出射する。
【0044】上記のように、導光板から出射される光線
は、画面と直角な方向(画面の正面方向)に集中する。
このため、光源の光の利用効率が向上し、低消費電力で
高輝度の液晶表示装置を実現できる。
【0045】すなわち、前記目的を達成するために、請
求項1に記載の第1の発明は、液晶表示パネルと、少な
くとも液晶パネルの有効表示領域の背面に対向配置した
板状の透明材料からなる導光板と、この導光板の少なく
とも一端縁に沿って配置した線状光源とからなる照明手
段を備えた液晶表示装置において、前記導光板の前記液
晶パネルと対向する出光面に、前記液晶パネルの背面と
平行な上面とこの上面と前記導光板の出光面との間を接
続する斜面とからなる多数の凸部を一体的に有すること
を特徴とする。
【0046】この発明の構成において、導光板から出射
する光線は、その上面に形成した凸部の斜面で液晶パネ
ルの裏面(背面または下面)に略直角な方向に方向変更
され、高輝度の照明を実現する。
【0047】また、請求項2に記載の第2の発明は、第
1の発明における前記線状光源が前記導光板の一端縁に
のみ設置されと共に、前記導光板の厚さが前記線状光源
から離れるに従って漸減する形状を有し、前記凸部の斜
面と前記導光板の出射面とのなす角度が前記線状光源か
ら離れるに従って漸増する形状を有することを特徴とす
る。
【0048】この発明の構成において、光線が導光板内
を反射する裏面が光源から離れるにしたがってその表面
に漸近することによる反射光は液晶パネルの裏面に略直
角な方向に方向変更され、高輝度の照明を実現する。
【0049】さらに、請求項3に記載の第3の発明は、
第1または第2の発明における前記凸部の断面が前記液
晶パネル側に長辺を有する略台形であることを特徴とす
る。この発明の構成において、導光板の平行する両端縁
にそれぞれ線状光源を配置した場合に、何れの光源から
の光線も液晶パネルの背面と直角な方向に反射し、高輝
度の照明が実現される。
【0050】そして、請求項4に記載の第4の発明は、
第1または第2の発明における前記凸部の斜面が同方向
に傾斜した四辺形であることを特徴とする。
【0051】この発明の構成において、導光板の平行す
る一端縁に線状光源を配置した場合に、導光板の出射面
から出射した光線も液晶パネルの背面と直角な方向に経
路変更され、高輝度の照明が実現される。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図4は本
発明の第1実施例の構成を説明する模式図であって、1
は導光板、2は線状光源(ランプ:CFL)、3はラン
プ反射シート、4は出射側表面、5は凸部、6は液晶パ
ネル、7は端面反射板、8は光線である。
【0053】本実施例は、導光板1の一端縁にのみ線状
光源2を配置した形式のバックライトを用いた液晶表示
装置に本発明を適用した実施例である。この線状光源と
しては、冷陰極蛍光灯が好適であるが、熱陰極蛍光灯、
その他の発光ランプを用いることもできるが、一般に熱
陰極蛍光灯は冷陰極蛍光灯よりも管径が大であり比較的
薄い厚さの導光板に対しては冷陰極蛍光灯を用いるのが
望ましい。この実施例では冷陰極蛍光灯(CFL)を用
いた。CFL2の管径は導光板1の厚みより若干小さい
値とすることによって、ランプ反射シート3との組み合
わせによってバックライトとしての厚みを増すことな
く、また光の利用率を向上させることができる。
【0054】ランプ反射シート3としては、線状光源の
光の利用効率を上げるために反射率の高い材料が用いら
れ、例えば発泡処理したポリエステル系樹脂のシート、
シート状樹脂の上に反射率の高い銀やアルミニウム等の
金属薄膜を被着したものが好適で、屈曲が容易であるこ
とから組み立て性も良好である。また、より堅牢な材料
としては、真鍮、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金
属薄板の表面に反射率の高い金属薄膜を被覆したもの、
あるいはポリカーボネート系樹脂や塩化ビニル系樹脂の
ように白色に優れた高反射率の樹脂系材料を射出成形等
で所要の形状に加工してランプ反射シートとして使用す
ることもできる。なお、プリズムシート等は図示を省略
した。
【0055】導光板1の一端縁に設置した線状光源2は
ランプ反射シート3で被覆され、発光光を導光板1方向
に集光して有効利用する。導光板1の出射側表面4には
離散的に配置した複数の凸部5が一体的に形成されてい
る。この上方に液晶パネル6が積層されている。本実施
例の凸部5は前記図2の凸部105A、105B、また
は105Cを用いる。
【0056】また、線状光源2と対向する他方の端面に
は導光板1を伝播してきた光線8を高効率で反射する端
面反射板7が備えられている。この端面反射板7として
は、銀シート等の鏡面反射性材料を用いる。
【0057】線状光源2を発した光線8は、導光板1内
を全反射を繰り返しながら伝播し、凸部5の斜面で一部
が液晶パネル6方向に出射すると共に、他の一部は対向
端面に設置された端面反射板7に到達する。端面反射板
7で反射した光線は導光板1内を線状光源側に戻って行
く。この戻りの際に導光板1に上面に形成された凸部5
に入射することによって液晶パネル6方向に出射する。
すなわち、線状光源2から発射された光線8は導光板1
に入射し、導光板1の上下の面内で全反射を繰り返して
損失なく伝播して行く。導光板1の出射面4の表面には
凸部5が多数形成されている。この凸部5は前記したよ
うに離散的に多数分布して形成され、凸部5のある部分
に達した光線8は凸部5内に入り込む。凸部5に入り込
んだ光線は、その斜面に当たって反射し、液晶パネル6
方向に出射する。
【0058】この実施例では、線状光源2は導光板1の
一端縁のみに設置されているので液晶表示装置全体のサ
イズを小さくすることができる。また、線状光源が発し
た光を有効に利用できることから消費される電力を低減
することができる。
【0059】図5は本発明の第2実施例の構成を説明す
る図2と同様の模式図であって、導光体1に形成する凸
部の断面形状を除いて図2に示した実施例と同様の構成
である。
【0060】本実施例では、導光板1の上面、すなわち
液晶パネル6と対面する側の出射側表面4に一体形成す
る凸条の断面形状は、前記図2の凸部105Dに示した
ように、その斜面が端面反射板7側に倒れ込んだ傾斜を
もつ略四辺形としたものである。
【0061】線状光源2を発した光線8は、導光板1内
を全反射を繰り返しながら伝播し、凸部5の斜面で一部
が液晶パネル6方向に出射すると共に、他の一部は対向
端面に設置された端面反射板7に到達する。端面反射板
7で反射した光線は導光板1内を線状光源側に戻って行
く。この戻りの際に導光板1に上面に形成された凸部5
に入射することによって液晶パネル6方向に出射する。
【0062】この実施例も同様に、線状光源2は導光板
1の一端縁のみに設置されているので液晶表示装置全体
のサイズを小さくすることができる。また、線状光源が
発した光を有効に利用できることから消費される電力を
低減することができる。
【0063】図6は本発明の第3実施例の構成を説明す
る図4と同様の模式図であって、導光体1の厚さが線状
光源を設置した一端縁側から対向端面に向けて漸減した
楔型導光板である転写を除いて図4に示した第1実施例
と同様の構成である。
【0064】本実施例では、導光板1の上面、すなわち
液晶パネル6と対面する側の出射側表面4に一体形成す
る凸部5の断面形状は、その斜面が端面反射板7側に行
くにしたがって漸次立った角度とした傾斜をもつ逆台形
としたものである。
【0065】本実施例により、光線が導光板の下面で反
射する角度が漸次浅くなるのに応じて凸部の斜面での方
向を液晶パネルと直角な方向に修正する。これにより、
上記実施例と同様に高輝度の照明が実現できる。
【0066】図7は本発明の第4実施例の構成を説明す
る模式図であって、導光板1の他方の端縁にも光源を設
置した形式の液晶表示装置に本発明を適用した実施例で
ある。
【0067】図中、図4と同一符号は同一部分に対応
し、2’,3’,8’はそれぞれ図の右側に設置した線
状光源、ランプ反射シート、光線である。
【0068】導光板1の対向する端縁には、それぞれ線
状光源である冷陰極蛍光灯(CFL)2、2’およびラ
ンプ反射シート3、3’が設置されて両端縁から導光板
1に光線が入射する。
【0069】この導光板1は厚さが1mm〜10mm程
度で、その好ましい材料としては、透明度が高くかつ不
要な着色のない樹脂であるアクリル系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、テフロン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、
ポリエステル系樹脂などがある。そして、導光板1の上
面すなわち照明光線の出射面5には、前記図2で説明し
たものと同様の凸状5が離散的に多数形成されている。
【0070】線状光源2から発射された光線8は導光板
1に入射し、導光板1の上下の面内で全反射を繰り返し
て損失なく伝播して行く。導光板1の出射面4の表面に
は凸部5が多数形成されている。この凸部5は前記図2
あるいは図3に示した形状を有し、導光板1の出射面上
に離散的に多数分布して一体的に形成され、当該凸部5
のある部分に達した光線8は凸部5内に入り込む。凸部
5に入り込んだ光線は、その斜面(線状光源2’側の斜
面)に当たって反射し、液晶パネル6方向に出射する。
【0071】同様にして、線状光源2’から発射された
光線8’も導光板1に入射し、導光板1の上下の面内で
全反射を繰り返して損失なく伝播して行き、凸部5のあ
る部分に達した光線8’は凸部5内に入り込んでその斜
面(線状光源2側の斜面)に当たって反射し、液晶パネ
ル6方向に出射する。
【0072】本実施例によっても、線状光源からの光線
が導光板の下面で反射する角度が漸次浅くなるのに応じ
て凸部の斜面での方向を液晶パネルと直角な方向に修正
する。これにより、上記実施例と同様に高輝度の照明が
実現できる。
【0073】通常の導光板は射出成形法で作成される。
射出成形法は、金型を組み合わせて作った空隙中に樹脂
を流し込み、樹脂の硬化後に金型を外して所要の形状を
持った製品を得るものである。
【0074】射出成形法においては、金型を外す際に障
害となる形状を作り込むことができない。そのため、前
記した断面形状の凸部を有する導光板を射出成形で得る
ことはできない。
【0075】以下、本発明の導光板の製造方法について
説明する。
【0076】本発明の導光板は、基本的には平板形状で
ある。したがって、平板形状の樹脂板を加工することで
凸部を有する導光板を得る。
【0077】図8は本発明による導光板の製造方法の一
例を説明する概略工程図である。
【0078】工程(a)・先ず、前記した材料の樹脂板
から必要とする形状の平板Pを切り出す。
【0079】工程(b)・次に、平板Pの凸部加工を行
う面上に耐アッシング用のレジストフィルムRを貼りつ
ける。
【0080】工程(c)・凸部を遮光する露光マスクM
を用いてレジストフィルムRを露光する。
【0081】工程(d)・露光したレジストフィルムR
を現像して凸部に対応する部分にのみレジストフィルム
を残留させる。
【0082】工程(e)・レジストフィルムRを残留さ
せた樹脂板Pにアッシャーをかける。このとき、アッシ
ャーを強めにかけることによってレジストフィルムRの
下方まで回り込んでアッシングされる。
【0083】工程(f)・アッシング後、レジストフィ
ルムRを除去することで凸部5を形成した導光板1が得
られる。
【0084】なお、上記工程(e)におけるアッシング
時にアッシング方向を斜めに施すことで、レジストフィ
ルムRの一方の側の下方まで回り込んだアッシングを行
うようにすることもでき、また前記図5に示した断面形
状の凸部を形成することができる。アッシング加工方法
は既知であるのでここでは説明を省略する。
【0085】この製造方法により、前記した各実施例の
導光板を容易に政策することができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶パネルの背面に配置する所謂バックライトに光源か
ら発射される光の利用率を高める構造を持たせること
で、明るい照明光を当該液晶パネルに与えることがで
き、低消費電力で光輝度の液晶表示装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置に用いる照明手段を構成
する導光板の光学的作用を説明する模式図である。
【図2】導光板の光出射面に形成した凸部の各種の形状
例を説明する斜視図である。
【図3】導光板の光出射面に形成した凸部の他の形状例
を説明する斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例の構成を説明する模式図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例の構成を説明する図2と同
様の模式図である。
【図6】本発明の第3実施例の構成を説明する図4と同
様の模式図である。
【図7】本発明の第4実施例の構成を説明する模式図で
ある。
【図8】本発明による導光板の製造方法の一例を説明す
る概略工程図である。
【図9】液晶表示装置の概略構成を説明する模式図であ
る。
【図10】本発明を適用する液晶表示装置の全体構成の
詳細を説明する展開斜視図である。
【符号の説明】
100 導光板 101 導光板の光出射側表面 102 導光板の裏面(背面) 103 凸部 104 凸部の斜面 105 凸条の光出射面 106 導光板の入光面 110 ランプからの光線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 晃 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 矢島 利浩 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶表示パネルと、少なくとも液晶パネル
    の有効表示領域の背面に対向配置した板状の透明材料か
    らなる導光板と、この導光板の少なくとも一端縁に沿っ
    て配置した線状光源とからなる照明手段を備えた液晶表
    示装置において、 前記導光板の前記液晶パネルと対向する出光面に、前記
    液晶パネルの背面と平行な上面とこの上面と前記導光板
    の出光面との間を接続する斜面とからなる多数の凸部を
    一体的に有することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記線状光源が前記導光板の一端縁にのみ
    設置されると共に、前記導光板の厚さが前記線状光源か
    ら離れるに従って漸減する形状を有し、前記凸部の斜面
    と前記導光板の出射面とのなす角度が前記線状光源から
    離れるに従って漸増する形状を有することを特徴とする
    請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記凸部の断面が前記液晶パネル側に長辺
    を有する略台形であることを特徴とする請求項1または
    2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記凸部の斜面が同方向に傾斜した四辺形
    であることを特徴とする請求項1または2記載の液晶表
    示装置。
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