JPH10132310A - 遠心ファン及びこの遠心ファンを備えた空気調和機 - Google Patents

遠心ファン及びこの遠心ファンを備えた空気調和機

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JPH10132310A
JPH10132310A JP8284958A JP28495896A JPH10132310A JP H10132310 A JPH10132310 A JP H10132310A JP 8284958 A JP8284958 A JP 8284958A JP 28495896 A JP28495896 A JP 28495896A JP H10132310 A JPH10132310 A JP H10132310A
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fan
hub
centrifugal fan
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air
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Katsumi Hokotani
克己 鉾谷
Tsunehisa Sayanagi
恒久 佐柳
Tatsuo Fujiwara
辰男 藤原
Toru Iwata
透 岩田
Yoshimasa Kikuchi
芳正 菊池
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 熱交換器を通過する空気の風速分布を可及的
に均一化し得る空調機及びこれに好適な遠心ファン。 【解決手段】 ハブ1のファン吹出口5寄りに位置する
外周部1aを、径方向外方へ向かうに伴いファン吸込口
4側へ偏位する如く傾斜させる。この構造でファン吹出
口5からの吹き出し空気は、ハブ1の外周部1aに案内
されて吸込口4に近づく方向に偏向され、その吹出方向
は遠心ファンXの軸心に直交する面よりも吸込口4側
へ傾斜し、吹出口5部分の風速分布は若干、吸込口4側
に偏位したものとなる。従ってこの遠心ファンXを備
えた空調機においては、遠心ファンXとその外周側に
配置された熱交換器10とがその軸方向に偏位した配置
構成であっても、遠心ファンXからの吹出空気は可及
的に熱交換器10の中央部10aに指向することにな
り、熱交換器10を通過する空気の風速分布が熱交換器
の全域で可及的に均一化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、遠心ファン及び
この遠心ファンを備えた空気調和機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和機においては小型化の要
求が高く、そのために、ファンの形状が小さくなるとと
もに、該ファンとか熱交換器等の空気調和機の各要素の
配置の自由度が制約される傾向にある。かかるファンの
小型化と各要素の配置自由度の制約とにより、該ファン
と熱交換器との相対的な配置関係を適正状態に設定する
ことができない場合がある。かかる場合においては、フ
ァンにより送風されて熱交換器を通過する空気流の風速
分布が該熱交換器上において大きく偏り、熱交換器の能
力を十分に発揮できず、その結果、能力確保のためにフ
ァン回転数を高めることによる送風騒音の増大とか、フ
ァンを大型化することで空気調和機の小型化が阻害され
る、等の問題があった。かかる問題、及びその発生原因
について説明すると、以下の通りである、図17には、
従来構造の遠心ファンを備えた天井埋込型の空気調和機
0を示している。この空気調和機Z0は、その下面14
aの中央部に空気吸込口11を、該下面14aの外周部
に空気吹出口12を、それぞれ形成し且つ天井13内に
埋め込み配置されたケーシング14内に、次述の遠心フ
ァンX0と熱交換器10とを配置して構成される。
【0003】上記遠心ファンX0は、その中心位置に設
けたボス6に連結されたモーター7により回転駆動され
るハブ1に対してこれと同軸上に所定間隔をもってシュ
ラウド2を対向配置し、該ハブ1とシュラウド2との対
向空間の外周部分をファン吹出口5とするとともに、こ
のファン吹出口5に対応するようにして上記ハブ1とシ
ュラウド2との間に跨がって多数の羽根3,3,・・を
取り付けて構成される。この場合、上記遠心ファンX0
のハブ1は、上記ファン吹出口5の近傍に位置する外周
部1aの形状を、該遠心ファンX0の軸心に直交する面
に平行に延びるように設定している。
【0004】そして、この遠心ファンX0は、上記ケー
シング14の中央部に、上記モーター7を該ケーシング
14の上面14cに近接させるとともに上記ファン吸込
口4を上記空気吸込口11にその上方から対向させた状
態で取り付けられる。また、この遠心ファンX0のファ
ン吸込口4と上記空気吸込口11に取り付けた吸込口グ
リル9との間は、風洞8によって接続されており、室内
空気は上記空気吸込口11から風洞8を介して遠心ファ
ンX0のファン吸込口4側に吸い込まれ、そのファン吹
出口5から径方向外方に向けて吹き出される。
【0005】一方、上記遠心ファンX0の外周側には、
熱交換器10が該遠心ファンX0を取り囲むようにして
配置されており、該遠心ファンX0のファン吹出口5か
ら吹き出された空気は、該熱交換器10を通過する際に
該熱交換器10内の冷媒と熱交換して冷風あるいは温風
として上記空気吹出口12から室内側に吹き出される。
【0006】かかる構成の空気調和機Z0においては、
特にその高さ方向の小型化の要請が強く、このため上記
ケーシング14の高さ寸法が比較的低く抑えられてい
る。従って、上記遠心ファンX0は、上記風洞8の軸長
を大きく取って上記空気吸込口11から導入される空気
をスムーズに上記ファン吸込口4に案内する必要上、上
記モーター7を上記ケーシング14の上面14cに近接
させた状態で配置される。
【0007】一方、上記熱交換器10は、上記ケーシン
グ14の限られた高さ寸法の範囲内においてできるだけ
広い熱交換面積を確保する必要上、該ケーシング14の
上面14cの近傍位置から上記風洞8の下端近傍位置に
跨がって配置される。
【0008】従って、上記遠心ファンX0と熱交換器1
0との間においては、該遠心ファンX0のファン吹出口
5の中心位置に対して、上記熱交換器10の上下方向の
中央位置が寸法Sだけ上記ファン吸込口4側に偏位した
相対位置関係にある。
【0009】この結果、図18に示すように、上記遠心
ファンX0と熱交換器10との間には上述の如き相対位
置関係があること、及び上記遠心ファンX0のファン吹
出口5からの吹出空気は風速分布線L20で示すように若
干、反ファン吸込口4側へ偏位することから、上記熱交
換器10を通過する空気の風速分布は同図において風速
分布線L10で示すように、該熱交換器10の一端10c
側へ大きく偏位することになる。かかる大きく偏った風
速分布によって、上述の如き問題が発生するものであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上述の如
き従来の空気調和機における問題に鑑み、熱交換器の中
央位置が上記遠心ファンのファン吹出口の中心位置に対
してそのファン吸込口側に偏位している配置構成に拘わ
らず上記熱交換器を通過する空気の風速分布を該熱交換
器の全域において可及的に均一化し得るようにした空気
調和機、及びかかる風速分布の均一化を促進するに好適
な遠心ファンを提供せんとしてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0012】本願の第1の発明では、回転駆動されるハ
ブと該ハブに対して同軸上に離隔して対向配置されると
ともにその中心位置にファン吸込口を備えたシュラウド
との間に跨がって多数の羽根を架設し、上記ハブとシュ
ラウドの外周側で且つ上記各羽根間に対応する部位をフ
ァン吹出口としてなる遠心ファンにおいて、上記ハブの
上記ファン吹出口寄りに位置する外周部を、径方向外方
へ向かうに伴って上記ファン吸込口側へ偏位する如く傾
斜させたことを特徴としている。
【0013】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる遠心ファンにおいて、上記ハブの外周部を傾斜面
としたことを特徴としている。
【0014】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる遠心ファンにおいて、上記ハブの外周部を湾曲面
としたことを特徴としている。
【0015】本願の第4の発明では、上記第2又は第3
の発明にかかる遠心ファンにおいて、上記ハブの外周部
の傾斜角を、該ハブの全周において同一に設定したこと
を特徴としている。
【0016】本願の第5の発明では、上記第2又は第3
の発明にかかる遠心ファンにおいて、上記ハブの外周部
の傾斜角を、該ハブの周方向の各位置において異ならせ
たことを特徴としてなる。
【0017】本願の第6の発明では、上記第4の発明に
かかる遠心ファンにおいて、上記ハブの外周部の外周縁
位置を、該ハブの周方向の各位置において異ならせたこ
とを特徴としている。
【0018】本願の第7の発明では、回転駆動されるハ
ブと該ハブに対して同軸上に離隔して対向配置されると
ともにその中心位置にファン吸込口を備えたシュラウド
との間に跨がって多数の羽根を架設し、上記ハブとシュ
ラウドの外周側で且つ上記各羽根間に対応する部位をフ
ァン吹出口としてなる遠心ファンにおいて、上記ハブの
上記ファン吹出口寄りに位置する外周部を該ハブの軸心
に直交する面に略平行とするとともに、上記シュラウド
の外周部の上記各羽根間部位に、略クサビ状の断面形状
をもつ壁面形成部材をその厚さ寸法の大きい側を上記シ
ュラウドの外周側へ向けた状態でそれぞれ配置したこと
を特徴としている。
【0019】本願の第8の発明では、上記第7の発明に
かかる遠心ファンにおいて、上記壁面形成部材として、
傾斜角が異なるものを複数種類備えたことを特徴として
いる。
【0020】本願の第9の発明では、下面に空気ファン
吸込口を、側面又は下面外周部に空気ファン吹出口を形
成したケーシング内に、回転駆動されるハブと該ハブに
対して同軸上に離隔して対向配置され且つその中心位置
にファン吸込口を備えたシュラウドとの間に跨がって多
数の羽根を架設し、上記ハブとシュラウドの外周側で且
つ上記各羽根間に対応する部位をファン吹出口とすると
上記ハブの上記ファン吹出口寄りに位置する外周部を、
径方向外方へ向かうに伴って上記ファン吸込口側へ偏位
する如く傾斜せしめてなる遠心ファンを、そのファン吸
込口を上記空気ファン吸込口に対向させ且つそのファン
吹出口を側方に向けた状態で配置するとともに、該遠心
ファンの外周側には熱交換器を、上記遠心ファンのファ
ン吹出口に対向し且つ該遠心ファンの軸方向において該
遠心ファンのファン吹出口の中心位置に対して上記熱交
換器の中心位置が上記ファン吸込口側に偏位した状態で
配置したことを特徴としている。
【0021】本願の第10の発明では、下面に空気ファ
ン吸込口を、側面又は下面外周部に空気ファン吹出口を
形成したケーシング内に、回転駆動されるハブと該ハブ
に対して同軸上に離隔して対向配置され且つその中心位
置にファン吸込口を備えたシュラウドとの間に跨がって
多数の羽根を架設し、上記ハブとシュラウドの外周側で
且つ上記各羽根間に対応する部位をファン吹出口とする
とともに、上記ハブの上記ファン吹出口寄りに位置する
外周部が該ハブの軸心に直交する面に略平行とし且つ上
記シュラウドの外周部の上記各羽根間部位に、略クサビ
状の断面形状をもつ壁面形成部材をその厚さ寸法の大き
い側を上記シュラウドの外周側へ向けた状態でそれぞれ
配置してなる遠心ファンを、そのファン吸込口を上記空
気ファン吸込口に対向させ且つそのファン吹出口を側方
に向けた状態で配置する一方、該遠心ファンの外周側に
は熱交換器を、上記遠心ファンのファン吹出口に対向し
且つ該遠心ファンの軸方向において該遠心ファンのファ
ン吹出口の中心位置に対して上記熱交換器の中心位置が
上記ファン吸込口側に偏位した状態で配置したことを特
徴としている。
【0022】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0023】(イ) 本願の第1の発明にかかる遠心フ
ァンによれば、上記ハブの上記ファン吹出口寄りに位置
する外周部を、径方向外方へ向かうに伴って上記ファン
吸込口側へ偏位する如く傾斜させているので、上記ファ
ン吹出口から吹き出される空気は上記ハブの外周部に案
内されて上記ファン吸込口に近づく方向に偏向され、そ
の吹出方向は上記遠心ファンの軸心に直交する面よりも
上記ファン吸込口側へ傾斜し、また上記ファン吹出口部
分における風速分布は若干、ファン吸込口側に偏位した
ものとなる。
【0024】また、本願の第2の発明にかかる遠心ファ
ンによれば上記ハブの外周部を傾斜面とすることで、さ
らに本願の第3の発明にかかる遠心ファンによれば上記
ハブの外周部を湾曲面とすることで、それぞれ上記第1
の発明にかかる遠心ファンと同様の効果が得られるもの
である。
【0025】(ロ) 本願の第4の発明にかかる遠心フ
ァンによれば、上記(イ)に記載の効果に加えて次のよ
うな特有の効果が得られる。即ち、上記ハブの外周部の
傾斜角を、該ハブの全周において同一に設定しているの
で、例えばこれを異なる傾斜角に設定する場合に比し
て、その製作が容易であり、それだけ低コスト化が図れ
るものである。
【0026】(ハ) 本願の第5の発明にかかる遠心フ
ァンによれば、上記ハブの外周部の傾斜角を、該ハブの
周方向の各位置において異ならせているので、上記外周
部による偏向作用が上記各位置において相異し、該各位
置における吹出空気の吹き出し方向及びその風速分布が
異なる。従って、遠心ファン全体としてみた場合、吹出
空気の平均化された風速分布は遠心ファンの軸方向に広
がることとなり、これにより、上記(イ)に記載の効果
がさらに促進されるものである。
【0027】(ニ) 本願の第6の発明にかかる遠心フ
ァンによれば、上記ハブの外周部の傾斜角を、該ハブの
全周において同一に設定したものにおいて、上記ハブの
外周部の外周縁位置を、該ハブの周方向の各位置におい
て異ならせているので、上記ハブの外周部による吹出空
気の偏向作用は、該外周部の外周縁位置に対応して変化
する(即ち、外周縁位置が径方向の外側に位置している
ものほど偏向作用が強い)。従って、上記外周部の傾斜
角を上記ハブの全周において同一に設定したものである
にも拘わらず、吹出空気の平均化された風速分布を遠心
ファンの軸方向に広がらせることができ、結果的に、上
記(イ)に記載の効果がさらに促進されることになる。
【0028】(ホ) 本願の第7の発明にかかる遠心フ
ァンによれば、上記ハブの上記ファン吹出口寄りに位置
する外周部を該ハブの軸心に直交する面に略平行とする
とともに、上記ハブの外周部の上記各羽根間部位に、略
クサビ状の断面形状をもつ壁面形成部材をその厚さ寸法
の大きい側を上記ハブの外周側へ向けた状態でそれぞれ
配置しているので、上記ハブの外周部においては上記壁
面形成部材の表面が吹出空気の案内面として機能し、該
吹出空気はこの壁面形成部材に案内されて上記ファン吸
込口側に偏向され、その吹出方向は上記遠心ファンの軸
心に直交する面よりも上記ファン吸込口側へ傾斜し、ま
た上記ファン吹出口部分における風速分布は若干、ファ
ン吸込口側に偏位したものとなる。
【0029】(ヘ) 本願の第8の発明にかかる遠心フ
ァンによれば、上記第7の発明にかかる遠心ファンにお
いて、上記壁面形成部材として、傾斜角が異なるものを
複数種類備えているので、該各壁面形成部材における吹
出空気に対する偏向作用が該各壁面形成部材毎に相異
し、該吹出空気の吹き出し方向及びその風速分布も異な
る。従って、遠心ファン全体としてみた場合、吹出空気
の平均化された風速分布は遠心ファンの軸方向に広が
り、上記(イ)に記載の効果がさらに促進されることに
なる。
【0030】(ト) 本願の第9の発明にかかる空気調
和機は、下面に空気ファン吸込口を、側面又は下面外周
部に空気ファン吹出口を形成したケーシング内に、回転
駆動されるハブと該ハブに対して同軸上に離隔して対向
配置され且つその中心位置にファン吸込口を備えたシュ
ラウドとの間に跨がって多数の羽根を架設し、上記ハブ
とシュラウドの外周側で且つ上記各羽根間に対応する部
位をファン吹出口とすると上記ハブの上記ファン吹出口
寄りに位置する外周部を、径方向外方へ向かうに伴って
上記ファン吸込口側へ偏位する如く傾斜せしめてなる遠
心ファンを、そのファン吸込口を上記空気ファン吸込口
に対向させ且つそのファン吹出口を側方に向けた状態で
配置するとともに、該遠心ファンの外周側には熱交換器
を、上記遠心ファンのファン吹出口に対向し且つ該遠心
ファンの軸方向において該遠心ファンのファン吹出口の
中心位置に対して上記熱交換器の中心位置が上記ファン
吸込口側に偏位した状態で配置している。
【0031】従って、上記遠心ファン側においては、上
記ファン吹出口から吹き出される空気は上記ハブの外周
部に案内されて上記ファン吸込口に近づく方向に偏向さ
れ、その吹出方向は上記遠心ファンの軸心に直交する面
よりも上記ファン吸込口側へ傾斜し、また上記ファン吹
出口部分における風速分布は若干、ファン吸込口側に偏
位したものとなる。
【0032】この結果、上記遠心ファンとその外周側に
配置された熱交換器との間に、該遠心ファンのファン吹
出口の中心位置に対して上記熱交換器の中心位置が上記
ファン吸込口側に偏位している配置構成であっても、上
記遠心ファンから吹き出された吹出空気は可及的に上記
熱交換器の中央部に指向することになり、該熱交換器を
通過する空気の風速分布が該熱交換器の全域において可
及的に均一化され、上記遠心ファンの能力が最大限利用
できる。従って、能力確保のためにファン回転数を高め
る必要がなく送風騒音の低減が可能となり、また遠心フ
ァンを大型化する必要がないことから、空気調和機の小
型化がより一層促進されるものである。
【0033】(チ) 本願の第10の発明にかかる空気
調和機は、下面に空気ファン吸込口を、側面又は下面外
周部に空気ファン吹出口を形成したケーシング内に、回
転駆動されるハブと該ハブに対して同軸上に離隔して対
向配置され且つその中心位置にファン吸込口を備えたシ
ュラウドとの間に跨がって多数の羽根を架設し、上記ハ
ブとシュラウドの外周側で且つ上記各羽根間に対応する
部位をファン吹出口とするとともに、上記ハブの上記フ
ァン吹出口寄りに位置する外周部が該ハブの軸心に直交
する面に略平行とし且つ上記ハブの外周部の上記各羽根
間部位に、略クサビ状の断面形状をもつ壁面形成部材を
その厚さ寸法の大きい側を上図れる記の外周側へ向けた
状態でそれぞれ配置してなる遠心ファンを、そのファン
吸込口を上記空気ファン吸込口に対向させ且つそのファ
ン吹出口を側方に向けた状態で配置する一方、該遠心フ
ァンの外周側には熱交換器を、上記遠心ファンのファン
吹出口に対向し且つ該遠心ファンの軸方向において該遠
心ファンのファン吹出口の中心位置に対して上記熱交換
器の中心位置が上記ファン吸込口側に偏位した状態で配
置している。
【0034】従って、上記ハブの外周部においては上記
壁面形成部材の表面が吹出空気の案内面として機能し、
該吹出空気はこの壁面形成部材に案内されて上記ファン
吸込口側に偏向され、その吹出方向は上記遠心ファンの
軸心に直交する面よりも上記ファン吸込口側へ傾斜し、
また上記ファン吹出口部分における風速分布は若干、フ
ァン吸込口側に偏位したものとなる。
【0035】この結果、上記遠心ファンとその外周側に
配置された熱交換器との間に、該遠心ファンのファン吹
出口の中心位置に対して上記熱交換器の中心位置が上記
ファン吸込口側に偏位している配置構成であっても、上
記遠心ファンから吹き出された吹出空気は可及的に上記
熱交換器の中央部に指向することになり、該熱交換器を
通過する空気の風速分布が該熱交換器の全域において可
及的に均一化され、上記遠心ファンの能力が最大限利用
できる。従って、能力確保のためにファン回転数を高め
る必要がなく送風騒音の低減が可能となり、また遠心フ
ァンを大型化する必要がないことから、空気調和機の小
型化がより一層促進されるものである。
【0036】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1には、本願発明の第1の実施形態にかかる遠心ファ
ンX1、及び該遠心ファンX1を備えた天井吊下型の空気
調和機Z1を示している。この空気調和機Z1は、その下
面14aの中央部に空気吸込口11を、その側面14b
の下部位置に空気吹出口12を、それぞれ形成し且つ天
井13の下面側に吊り下げ支持されるケーシング14内
に、遠心ファンX1と熱交換器10とを配置して構成さ
れる。
【0037】上記遠心ファンX1は、図1〜図3に示す
ように、その中心位置に設けたボス6に連結されたモー
ター7により回転駆動されるハブ1に対してこれと同軸
上に所定間隔をもってシュラウド2を対向配置し、該ハ
ブ1とシュラウド2との対向空間の外周部分をファン吹
出口5とするとともに、このファン吹出口5に対応する
ようにして上記ハブ1とシュラウド2との間に跨がって
多数の羽根3,3,・・を取り付けて構成される。そし
て、この遠心ファンX1は、上記ケーシング14の中央
部に、上記モーター7を該ケーシング14の上面14c
に近接させるとともに上記ファン吸込口4を上記空気吸
込口11にその上方から対向させた状態で取り付けられ
る。また、この遠心ファンX1のファン吸込口4と上記
空気吸込口11に取り付けた吸込口グリル9との間は、
風洞8によって接続されており、室内空気は上記空気吸
込口11から風洞8を介して遠心ファンX1のファン吸
込口4側に吸い込まれ、そのファン吹出口5から径方向
外方に向けて吹き出される。
【0038】この場合、この実施形態においては、上記
ハブ1の上記ファン吹出口5の近傍に位置する外周部1
aの形状を、径方向外側に向かって次第に上記ファン吸
込口4に接近する如く該ファン吸込口4側へ所定の傾斜
角αをもって傾斜する傾斜面としている。
【0039】一方、上記遠心ファンX1の外周側には、
熱交換器10が該遠心ファンX1を取り囲むようにして
配置されており、該遠心ファンX1のファン吹出口5か
ら吹き出された空気は、該熱交換器10を通過する際に
該熱交換器10内の冷媒と熱交換して冷風あるいは温風
として上記空気吹出口12から室内側に吹き出される。
【0040】かかる構成の空気調和機Z1においては、
特にその高さ方向の小型化の要請から、その高さ寸法が
比較的小さく抑えられた上記ケーシング14内に上記遠
心ファンX1と熱交換器10とを配置するに際して、先
ず上記遠心ファンX1は上記モーター7を上記ケーシン
グ14の上面14cに近接させた状態で配置し、また上
記熱交換器10は上記ケーシング14の上面14cの近
傍位置から上記風洞8の下端近傍位置に跨がって配置し
ている。
【0041】従って、上記遠心ファンX1と熱交換器1
0との間においては、該遠心ファンX1のファン吹出口
5の中心位置に対して、上記熱交換器10の上下方向の
中央位置が寸法Sだけ上記ファン吸込口4側に偏位した
相対位置関係にある。このため、従来構造の遠心ファン
(即ち、上記ハブ1の外周部1aがその軸心に直交する
面に略平行である構造の遠心ファン)であると、該遠心
ファンと熱交換器との相対的な位置関係と、該遠心ファ
ンの風速分布特性からして、熱交換器10を通過する空
気の風速分布が上記ファン吸込口4から遠い側に位置す
る該熱交換器10の一端10c側に偏り、該遠心ファン
の能力が十分に発揮できないことは既述の通りである。
【0042】ところが、この実施形態の遠心ファンX1
においては、上述のように上記ハブ1の外周部1aを上
記ファン吸込口4側に傾斜させているので、該遠心ファ
ンX1のファン吹出口5から吹き出される吹出空気は、
上記外周部1aに案内されて上記ファン吸込口4側に偏
向せしめられる。この結果、図4において風速分布線L
21で示すように、その吹出方向は上記遠心ファンX1
軸心に直交する面よりも上記ファン吸込口4寄りに偏っ
て上記熱交換器10の中央部10a側に指向し、且つそ
の風速分布は上記ファン吸込口4側に若干偏ったものと
なる。この結果、この遠心ファンX1からの吹出空気が
上記熱交換器10を通過する場合、この通過空気の風速
分布は風速分布線L11で示すように、その中央部10a
の近傍において最大となり両端部10b,10cに向か
うに従って次第に減少する理想的な特性となる。
【0043】従って、上記遠心ファンX1の能力を十分
に利用することができ、例えば従来のように該遠心ファ
ンX1の回転数を高めて能力アップを図る必要がなく、
それだけ送風騒音の低減が図れる。また、遠心ファンX
1を大きくして能力アップを図る必要がないことから、
空気調和機Z1のコンパクト化を促進し得るものであ
る。
【0044】尚、上記遠心ファンX1におけるファン吸
込口4の面積(A1)とファン吹出口5の面積(A2)と
の面積比(A/A)は該遠心ファンXの性能に大
きな影響を与えるものであり、この実施形態のものにお
いては経験的に良好な性能が得られる面積比の範囲を考
慮して、該面積比(A/A)の範囲を、「0.4<
(A/A)<1.0」の範囲に設定している。
【0045】第2の実施形態 図5には、本願発明の第2の実施形態にかかる遠心ファ
ンXを示している。この遠心ファンXは、上記第1
の実施形態における遠心ファンXと同様の基本構成を
もつものであって、これと異なる点は、上記ハブ1の外
周部1aを傾斜角αをもって傾斜する湾曲面とした点で
ある。
【0046】このように、吹出空気の偏向作用を行う上
記ハブ1の外周部1aを湾曲面とすることで、該吹出空
気の偏向がより一層少ない抵抗でスムーズに行われ、そ
れだけ上記遠心ファンXの能力向上が図れるものであ
る。
【0047】第3の実施形態 図6には、本願発明の第3の実施形態にかかる遠心ファ
ンX3を示している。この遠心ファンX3は、上記第1及
び第2の実施形態にかかる遠心ファンX1,X2の如く上
記ハブ1の外周部1aを傾斜させず、これを従来の遠心
ファンX0(図17参照)の如く遠心ファンX3の軸心に
直交する面に略平行に延出させる一方、該ハブ1の外周
部1aと上記シュラウド2との間に配置される多数の羽
根3,3,・・の間に、図7に示すように略クサビ状の
断面形状をもつ壁面形成部材15を配置し、且つこれを
上記外周部1a上に、しかもその厚さ寸法の小さい一端
15aを径方向内側に、厚さ寸法の大きい他端15bを
径方向外側に、それぞれ向けた状態で固定している。
【0048】かかる構成とすると、上記各壁面形成部材
15の傾斜面15cが上記ハブ1側における吹出空気の
偏向作用を行うことになる。従って、上記各実施形態の
場合と同様に、上記ファン吹出口5から吹き出される吹
出空気は上記ファン吸込口4側へ偏向され、この遠心フ
ァンX3を備えた空気調和機においては熱交換器10を
通過する空気の風速分布が可及的に均一化され、該遠心
ファンX3の能力が最大限発揮されることになる。
【0049】また、このように壁面形成部材15を配置
するものであるため、従来構造の遠心ファンにも構造変
更を伴う事なく容易に適用することができ、その適用範
囲の拡大が図れることになる。
【0050】第4の実施形態 図8には、本願発明の第4の実施形態にかかる遠心ファ
ンX4、及びこの遠心ファンX4を備えた天井吊下型の空
気調和機Z2を示している。この空気調和機Z2は、上記
遠心ファンX4の構造が異なるのみで、その他の構造は
同じである。従って、ここでは、この遠心ファンX4
構造のみについて説明し、その他の部分の説明は省略す
る。
【0051】上記遠心ファンX4は、図8〜図10に示
すように、上記第1の実施形態の遠心ファンX1と同様
に、ハブ1の外周部1aをファン吸込口4側に傾斜させ
るものであるが、これと異なる点は、この外周部1aの
傾斜角度にある。即ち、この遠心ファンX4において
は、上記ハブ1の外周部1aを、上記多数の羽根3,
3,・・によって区画される複数の部分に分け、これら
複数の区画部分における傾斜角度を、傾斜角度α1と傾
斜角度α2の二種類に設定するとともに、この二種類の
傾斜角度α1,α2がハブ1の周方向において交互に繰り
返されるようにその位置を設定している。
【0052】かかる構成とすると、図9に各風速分布線
22及び風速分布線L23でそれぞれ示すように、傾斜角
度α1の部分における風速分布と傾斜角度α2の部分にお
ける風速分布とは異なったものとなり、前者よりも後者
の方が上記ファン吸込口4に対してより一層偏った風速
分布となる。
【0053】従って、この遠心ファンX4を備えた空気
調和機においては、図11に示すように、該遠心ファン
4が回転することで、異なる二つの風速分布をもつ吹
出空気が上記熱交換器10に流入することになり、該遠
心ファンX4全体としてみた場合の風速分布は、上記風
速分布線L22と風速分布線L23とが軸方向において偏位
する分だけ、遠心ファンX4の軸方向へ拡大された状態
となる。このため、上記熱交換器10を通過する吹出空
気の風速分布は、該熱交換器10の中央部10aから他
端10cにかけての広い範囲において大きな風速が得ら
れるような特性となり、上記各実施形態の場合よりもさ
らに平均化された風速分布特性が達成され、上記遠心フ
ァンX4の能力のより一層の活用が図れるものである。
【0054】第5の実施形態 図12には、本願発明の第5の実施形態にかかる遠心フ
ァンX5を示している。この遠心ファンX5は、上記第4
の実施形態にかかる遠心ファンX4におけると同様の効
果を、上記ハブ1の外周部1aをその軸心に直交する面
に平行に延出させた従来構造の遠心ファンをベースとし
て実現せんとするものである。
【0055】かかる目的を実現するために、図13に示
す如き傾斜角度の大きいクサビ状の断面形状をもつ壁面
形成部材15Aと、傾斜角度の小さいクサビ状の断面形
状をもつ壁面形成部材15Bとを用意し、これら各壁面
形成部材15A,15Bを、図12に示すように上記ハ
ブ1の外周部1a上で且つ多数の羽根3,3,・・の間
に対応する各位置に交互に配置している。
【0056】かかる構成とすることで、該各壁面形成部
材15A,15Bの傾斜面15Ac、15Bcがそれぞ
れ吹出空気に対して上記ハブ1側の偏向部材として機能
し、しかもその偏向作用が上記各壁面形成部材15A,
15Bの傾斜角の相異によって異なることから、上記第
4の実施形態と同様に、上記遠心ファンX5における風
速分布が該遠心ファンX5の軸方向へ拡大される。この
結果、上記熱交換器10を通過する吹出空気の風速分布
は該熱交換器10の広い範囲において可及的に平均化さ
れたものとなり、上記遠心ファンX5の能力のより一層
の活用が図れるものである。
【0057】第6の実施形態 図15及び図16には、本願発明の第6の実施形態にか
かる遠心ファンX6を示している。この遠心ファンX
6は、上記第1の実施形態における遠心ファンX1と同様
に、上記ハブ1の外周部1aを該ハブ1の全周に亙って
同じ傾斜角αをもってファン吸込口4側に傾斜させたも
のにおいて、上記第4の実施形態における遠心ファンX
4の如くファン吹出口5から吹き出される吹出空気の風
速分布を、該ハブ1の周方向において交互に異ならせて
該遠心ファンX4全体として幅の広い風速分布を達成せ
んとするものである。このための具体的手段として、上
記外周部1aの外周縁1bの径方向における位置を、上
記多数の羽根3,3,・・間において交互に異ならせて
いる。
【0058】かかる構成とすると、上記外周縁1bの位
置が径方向の外側に位置している部分においては吹出空
気に対する偏向作用が大きく、逆に、上記外周縁1bの
位置が径方向の内側に位置している部分においては吹出
空気に対する偏向作用が小さい(図15の風速分布線L
24及び風速分布線L25を参照)。従って、かかる偏向作
用が異なる部分が上記ハブ1の周方向に交互に配置され
ていることで、上記遠心ファンX6全体としては、その
吹出空気の風速分布が軸方向に拡大されることとなり、
結果的に上記熱交換器10を通過する空気の風速分布が
より一層均一化され、それだけ上記遠心ファンX6の能
力を有効に活用することができるものである。
【0059】その他 上記各実施形態においては、天井吊下型の空気調和機を
対象として説明しているが、本願発明の遠心ファン及び
空気調和機はこれに限定されるものでなく、例えば天井
埋込型の空気調和機にも適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる遠心ファン
を備えた空気調和機の断面図である。
【図2】図1に示した遠心ファンの拡大断面図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】図1に示した空気調和機における風速分布説明
図である。
【図5】本願発明の第2の実施形態にかかる遠心ファン
の断面図である。
【図6】本願発明の第3の実施形態にかかる遠心ファン
の平面図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】本願発明の第4の実施形態にかかる遠心ファン
を備えた空気調和機の断面図である。
【図9】図8に示した遠心ファンの拡大断面図である。
【図10】図9のX−X矢視図である。
【図11】図8に示した空気調和機における風速分布説
明図である。
【図12】本願発明の第5の実施形態にかかる遠心ファ
ンの平面図である。
【図13】図12のXIII−XIII断面図である。
【図14】図12のXIV−XIV断面図である。
【図15】本願発明の第6の実施形態にかかる遠心ファ
ンの断面図である。
【図16】図15のXVI−XVI矢視図である。
【図17】従来の遠心ファンを備えた空気調和機の断面
図である。
【図18】図17の空気調和機における風速分布説明図
である。
【符号の説明】
1はハブ、2はシュラウド、3は羽根、4はファン吸込
口、5はファン吹出口、6はボス、7はモーター、8は
風洞、9はファン吸込口グリル、10は熱交換器、11
はファン吸込口、12はファン吹出口、13は天井、1
4はケーシング、15,15A及び15Bは壁面形成部
材、Z及びZは空気調和機、X〜Xは遠心ファ
ンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 辰男 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 岩田 透 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 菊池 芳正 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるハブと該ハブに対して同
    軸上に離隔して対向配置されるとともにその中心位置に
    ファン吸込口を備えたシュラウドとの間に跨がって多数
    の羽根を架設し、上記ハブとシュラウドの外周側で且つ
    上記各羽根間に対応する部位をファン吹出口としてなる
    遠心ファンであって、 上記ハブの上記ファン吹出口寄りに位置する外周部が、
    径方向外方へ向かうに伴って上記ファン吸込口側へ偏位
    する如く傾斜せしめられていることを特徴とする遠心フ
    ァン。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記ハブの外周部が傾斜面とされていることを特徴とす
    る遠心ファン。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記ハブの外周部が湾曲面とされていることを特徴とす
    る遠心ファン。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、 上記ハブの外周部の傾斜角が、該ハブの全周において同
    一に設定されていることを特徴とする遠心ファン。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3において、 上記ハブの外周部の傾斜角が、該ハブの周方向の各位置
    において異なっていることを特徴とする遠心ファン。
  6. 【請求項6】 請求項4において、 上記ハブの外周部の外周縁位置が、該ハブの周方向の各
    位置において異なっていることを特徴とする遠心ファ
    ン。
  7. 【請求項7】 回転駆動されるハブと該ハブに対して同
    軸上に離隔して対向配置されるとともにその中心位置に
    ファン吸込口を備えたシュラウドとの間に跨がって多数
    の羽根を架設し、上記ハブとシュラウドの外周側で且つ
    上記各羽根間に対応する部位をファン吹出口としてなる
    遠心ファンであって、 上記ハブの上記ファン吹出口寄りに位置する外周部が該
    ハブの軸心に直交する面に略平行とされるとともに、 上記ハブの外周部の上記各羽根間部位に、略クサビ状の
    断面形状をもつ壁面形成部材がその厚さ寸法の大きい側
    を上記ハブの外周側へ向けた状態でそれぞれ配置されて
    いることを特徴とする遠心ファン。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記壁面形成部材として、傾斜角が異なるものが複数種
    類備えられていることを特徴とする遠心ファン。
  9. 【請求項9】 下面に空気ファン吸込口を、側面又は下
    面外周部に空気ファン吹出口を形成したケーシング内
    に、 回転駆動されるハブと該ハブに対して同軸上に離隔して
    対向配置され且つその中心位置にファン吸込口を備えた
    シュラウドとの間に跨がって多数の羽根を架設し、上記
    ハブとシュラウドの外周側で且つ上記各羽根間に対応す
    る部位をファン吹出口とすると上記ハブの上記ファン吹
    出口寄りに位置する外周部を、径方向外方へ向かうに伴
    って上記ファン吸込口側へ偏位する如く傾斜せしめてな
    る遠心ファンが、そのファン吸込口を上記空気吸込口に
    対向させ且つそのファン吹出口を側方に向けた状態で配
    置されるとともに、 該遠心ファンの外周側には熱交換器が、上記遠心ファン
    のファン吹出口に対向し且つ該遠心ファンの軸方向にお
    いて該遠心ファンのファン吹出口の中心位置に対して上
    記熱交換器の中心位置が上記ファン吸込口側に偏位した
    状態で配置されていることを特徴とする空気調和機。
  10. 【請求項10】 下面に空気ファン吸込口を、側面又は
    下面外周部に空気ファン吹出口を形成したケーシング内
    に、 回転駆動されるハブと該ハブに対して同軸上に離隔して
    対向配置され且つその中心位置にファン吸込口を備えた
    シュラウドとの間に跨がって多数の羽根を架設し、上記
    ハブとシュラウドの外周側で且つ上記各羽根間に対応す
    る部位をファン吹出口とするとともに、上記ハブの上記
    ファン吹出口寄りに位置する外周部が該ハブの軸心に直
    交する面に略平行とし且つ上記ハブの外周部の上記各羽
    根間部位に、略クサビ状の断面形状をもつ壁面形成部材
    をその厚さ寸法の大きい側を上記ハブの外周側へ向けた
    状態でそれぞれ配置してなる遠心ファンが、そのファン
    吸込口を上記空気吸込口に対向させ且つそのファン吹出
    口を側方に向けた状態で配置される一方、 該遠心ファンの外周側には熱交換器が、上記遠心ファン
    のファン吹出口に対向し且つ該遠心ファンの軸方向にお
    いて該遠心ファンのファン吹出口の中心位置に対して上
    記熱交換器の中心位置が上記ファン吸込口側に偏位した
    状態で配置されていることを特徴とする空気調和機。
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