JP2010090858A - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】集塵などの付加機能を備えるための圧損体を有する送風装置において、薄型化や省スペース化と、装置全体での高効率化が可能な送風装置を提供することを目的としている。
【解決手段】送風装置内部に遠心ファン10と圧損体としての集塵フィルタ11がを有し、遠心ファン10の主板6上に正圧面15に接した主板6の除去部16を有することにより、羽根板の正圧面で昇圧された流れを主板から漏らして直接主板裏へ導き、主板下流側に近接する圧損体での流速欠損を避けることができるので、流速均一化により圧損を低下させて、薄型化と送風装置全体での高効率化が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファンフィルタユニットや熱交換器などの、遠心ファンと圧損体を組み込んで機能の高性能化や消費電力の低減を図る送風装置に関するものである。
従来、この種の送風装置は、吸込み口となる穴を設けた四角の枠体内に羽根車を備え、枠体の一辺にフィルタユニットを取り付けて集塵を行なうものが知られている(例えば特許文献1参照)。
以下、その送風装置について図12を参照しながら説明する。
図に示すように、ファンユニット101と集塵フィルタの内部スペース102に、化学繊維等の合成繊維等からなる、網目が平織り構造やハニカム織り構造の整流ネット103が取り付けられている。
上記構成により、ファンユニット101の整流機構に、整流ネット103を採用することにより、従来技術でのファンユニット101と集塵フィルタの内部スペースと比較して小型化が可能となり、さらにファンユニット101によって吸込んだ空気は、整流ネット103により、集塵フィルタ104の直前で、空気抵抗の上昇を最小限に止めながら分散されるので、風量損失を低減させることが可能となる。
また、この他には、羽根車単体で主板の羽根板よりも内側に穴を設けて、内側領域で流れをおこして電動機を冷却したりする目的で羽根車を貫通する流れを形成するものもある。
特開2008−86873号公報
このような従来の送風装置では、集塵フィルタのような圧損体に均一な風速を流すことで装置全体での高効率化が狙いとなるが、薄型化や省スペース化のために羽根車と圧損体の距離が近いと羽根車の主板裏の流れを生じにくく、整流ネットのような第2の圧損体を設けると、均一な風速のために余分な圧損が負荷されることとなる。
また、羽根車に穴を開けて内側領域の流れをおこすには、羽根車の静圧負荷が小さいことが条件であり、圧損体を通過する仕様においては穴からの大きな逆流のために大きな性能劣化を伴うという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、付加機能を備えるための圧損体を有する場合でも、薄型化や省スペース化と、装置全体での高効率化を行なうことを目的としている。
本発明の送風装置は上記目的を達成するために、中心に電動機シャフトとの接続部を有する円盤状の主板と前記主板に対向して中央部に吸込み口を有する側板と前記主板と前記側板に挟まれて環状に並べられる複数の羽根板から構成される遠心ファンと、前記遠心ファンの前記吸込み口の箇所以外の上流方向と半径方向を塞いで軸方向の流路を形成する流路壁面と、前記遠心ファンの軸方向下流側に近接して流路を覆う圧損体とを含む送風装置であって、前記主板上の前記羽根板間の正圧面側領域において、主板の一部が除去された除去部を有することを特徴としたものである。
また他の手段は、半径方向の流路壁面を、遠心ファンの軸から遠心ファンの半径の3倍以内の距離に設けたものである。
また他の手段は、除去部が羽根板の正圧面に接することを特徴としたものである。
また他の手段は、羽根板の半径方向の外側の領域に除去部を設けたものである。
また他の手段は、主板の外周縁を残した穴状の除去部としたものである。
また他の手段は、除去部の外周側の淵に外向き流れに対向する整流板を備えたものである。
また他の手段は、整流板が羽根板の正圧面に接続するものである。
また他の手段は、主板材質が板金であり、前記主板に切込みを設けて立ち上げることで除去部と整流板を一体の材質で形成したものである。
また他の手段は、羽根板材質が板金であり、前記羽根板の外周部に整流板を付加した一体の板材として、整流板の部分を折り曲げることで整流板を形成したものである。
また他の手段は、除去部の半径方向範囲の中央よりも外側の半径方向断面における周方向の範囲が、外側に向けて小さくなっていく形状としたものである。
また他の手段は、羽根板の主板側を回転逆方向にひねった曲面形状としたものである。
また他の手段は、集塵フィルタを圧損体としたものである。
また他の手段は、脱臭フィルタを圧損体としたものである。
また他の手段は、加湿フィルタを圧損体としたものである。
また他の手段は、除湿部材を圧損体としたものである。
また他の手段は、熱交換器を圧損体としたものである。
本発明によれば、付加機能を備えるための圧損体を有する場合でも、薄型化や省スペース化と、装置全体での高効率化が可能な送風装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1記載の送風装置は、中心に電動機シャフトとの接続部を有する円盤状の主板と前記主板に対向して中央部に吸込み口を有する側板と前記主板と前記側板に挟まれて環状に並べられる複数の羽根板から構成される遠心ファンと、前記遠心ファンの前記吸込み口の箇所以外の上流方向と半径方向を塞いで軸方向の流路を形成する流路壁面と、前記遠心ファンの軸方向下流側に近接して流路を覆う圧損体とを含む送風装置であって、前記主板上の前記羽根板間の正圧面側領域において、主板の一部が除去された除去部を有することを特徴としたものであり、羽根板の正圧面で昇圧された流れを主板から漏らして直接主板裏へ導くことで、主板下流側に近接する圧損体での流速欠損を避けることができ、流速均一化により圧損を低下させて、薄型化した送風装置全体での高効率化が可能となる。
また請求項2記載の発明は、半径方向の流路壁面を、遠心ファンの軸から遠心ファンの半径の3倍以内の距離に設けたものであり、流路壁面が遠くなることで半径方向の反力が弱くなり、除去部を流れるよりも外向きへの流れが安定となることによる除去部効果の低下を抑制することができ、また遠心ファンと外壁を近づけることが出来るので、送風装置のコンパクト化が可能となる。
また請求項3記載の発明は、除去部が羽根板の正圧面に接することを特徴としたものであり、羽根板の正圧面にて昇圧された流れを除去部へと導く過程において、除去部を正圧面に接することで、流れが主板に阻害されることなく主板裏側へ導かれるので、遠心ファンが有効に働き、より圧損の高い圧損体に対応することが可能となる。
また請求項4記載の発明は、羽根板の半径方向の外側の領域に除去部を設けたものであり、羽根板間の流れは外周ほど高圧となるが、その外側後半の高圧領域のみで主板を通過する流れを生じさせることで、内側の低圧領域で発生する遠心ファン上流側への逆流流れを抑制でき、より圧損の高い圧損体に対応することが可能となる。
また請求項5記載の発明は、主板の外周縁を残した穴状の除去部としたものであり、それぞれの羽根板が最外周部で固定されるので強度があがり、遠心力による羽根のゆがみや回転によるブレを抑制して、騒音を抑えたり性能を安定化したりすることができる。
また請求項6記載の発明は、除去部の外周側の淵に外向き流れに対向する整流板を備えたものであり、外向き流れを抑えて羽根板間で昇圧された流れを主板裏側へ向かいやすくすることで、より主板下流側に近接する圧損体での流速欠損を避けることができ、送風装置全体での高効率化が可能となる。
また請求項7記載の発明は、整流板が羽根板の正圧面に接続するものであり、外向き流れをせき止めて、羽根板間で昇圧された流れを主板裏側へ向かわせることで、より主板下流側に近接する圧損体での流速欠損を避けることができ、送風装置全体での高効率化が可能となる。
また請求項8記載の発明は、主板材質が板金であり、前記主板に切込みを設けて立ち上げることで主板と除去部と整流板を一体の材質で形成したものであり、主板と側板と羽根板以外の部材を増やさずに容易に整流板を設けることができる。
また請求項9記載の発明は、羽根板材質が板金であり、前記羽根板の外周部に整流板を付加した一体の板材として、整流板の部分を折り曲げることで整流板を形成したものであり、主板と側板と羽根板以外の部材を増やさずに容易に整流板を設けることができる。
また請求項10記載の発明は、除去部の半径方向範囲の中央よりも外側の半径方向断面における周方向の範囲が、外側に向けて小さくなっていく形状としたものであり、除去部の影響を外側ほど小さくすることとなり、除去部を徐々に小さくして羽根車内主流に合わせて整流することで、流れの乱れからおこる羽根そのものの性能低下を抑えることができる。
また請求項11記載の発明は、羽根板の主板側を回転逆方向にひねった曲面形状としたものであり、除去部とひねりの効果により、羽根板間で昇圧された流れを主板裏側へ向かいやすくすることで、より主板下流側に近接する圧損体での流速欠損を避けることができ、送風装置全体での高効率化が可能となる。
また請求項12記載の発明は、集塵フィルタを圧損体としたものであり、集塵フィルタ通過時の圧力損失を増大させても流速均一化による圧損低下による効率上昇効果が得られるため、薄型で集塵効率の良い送風装置とすることができる。
また請求項13記載の発明は、脱臭フィルタを圧損体としたものであり、脱臭フィルタの圧力損失を増大させても流速均一化による圧損低下による効率上昇効果が得られるため、薄型で脱臭効率の良い送風装置とすることができる。
また請求項14記載の発明は、加湿フィルタを圧損体としたものであり、加湿フィルタの圧力損失を増大させても流速均一化による圧損低下による効率上昇効果が得られるため、薄型で加湿効率の良い送風装置とすることができる。
また請求項15記載の発明は、除湿部材を圧損体としたものであり、除湿部材の圧力損失を増大させても流速均一化による圧損低下による効率上昇効果が得られるため、薄型で除湿効率の良い送風装置とすることができる。
また請求項16記載の発明は、熱交換器を圧損体としたものであり、交換器の圧力損失を増大させても流速均一化による圧損低下による効率上昇効果が得られるため、薄型で熱交換効率の良い送風装置とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1における送風装置の斜視図であり、図2は側断面図である。
これらの図に示すように、送風装置1は、一辺をLの正方形とした上流方向となる上面52と半径方向を塞いだ流路壁面としての外郭2(図では透過させて示している)の内部に備えられた電動機支持部3を介して電動機4が固定され、中心に電動機シャフトとの接続部5を有する円盤状の主板6と主板6に対向して中央部に吸込み口7を有する側板8と主板6と側板8に挟まれて環状に等間隔に並べられる9枚の羽根板9から構成される半径を0.3Lとした遠心ファン10を有し、開口する外郭下面に圧損体としての集塵フィルタ11が備えられている。
ここで、図3は主板6上の概要図を示しており、主板6上の羽根板間を2等分した正圧面側領域12かつ、羽根板9の半径方向領域の中央よりも外側の外側領域13で主板6の最外周部14を残して羽根板9の正圧面15に接した主板6の除去部16を有している。
上記構成において、正圧面側領域12で正圧面15に接して除去部16を有することことから、羽根板の正圧面で昇圧された流れを主板から漏らして直接主板裏領域17へ導く流れ18とすることで、主板下流側に近接する集塵フィルタ11での流速欠損を避けることができ、流速均一化により集塵フィルタ11の通過風速が均一化するので、流速に応じて指数的に上昇する圧損を低下させることができ、この分だけファンの仕事量を削減できるので、薄型化した送風装置全体での高効率化が可能となる。
また、外側領域13に除去部16があることから、外周ほど高圧となる羽根板間の流れにおいて、その外側後半の高圧領域のみで主板を通過する流れを生じさせることで、主板裏領域17の低圧領域で発生する遠心ファン上流側への逆流流れを防ぎ、より圧損の大きな集塵フィルタ11に対応することが可能となる。
また、遠心ファン10から吹出される流れは、距離の2乗に反比例して流速が低下し、流速の2乗に比例して周方向の外郭2に衝突した際の内向きへの反力を受けることとなり、遠心ファン10の吹出し直後の10%以下となるような弱い反力になると除去部16を流れるよりも羽根板9から外向きへの流れが安定となるが、ファン半径0.3Lに対して遠心ファンの軸19から外郭までの距離が0.5Lであるような3倍以内となるとすることで、除去部の効果の低下を抑制することが可能となり、また遠心ファンと外壁を近づけることが出来るので、送風装置1のコンパクト化が可能となる。
なお、遠心ファンの軸19から外郭2までの距離は、遠心ファン10と接触しない程度の遠心ファン10の半径よりも大きい距離であればよいが、反力が強すぎることによる効率の悪化や羽根板9と外郭2が近づいたり離れたりすることによる干渉騒音発生をまねくので、遠心ファンの軸19から外郭2までの距離は、遠心ファン10の半径の1.1倍以上程度となるのが望ましい。
また、最外周部14を残した除去部16であることから、それぞれの羽根板が最外周部で固定されるので強度が上がり、遠心力による羽根のゆがみや回転によるブレを抑制して、騒音を抑えたり性能を安定化したりすることができる。
また、本発明の圧損体として集塵フィルタ11を用いているので、細かい集塵も捕集するために目を細かくして集塵フィルタ通過時の圧力損失を増大させても流速均一化による圧損低下による効率上昇効果が得られるため、薄型で集塵効率の良い送風装置とすることができる。
なお、本発明では除去部の範囲を主板6上の羽根板間を2等分した正圧面側領域12かつ、羽根板9の半径方向領域の中央よりも外側の外側領域13としているが、一般的に負圧面側領域であるほど、また内側領域であるほど低圧となり、これよりも主板裏の圧力が高いと主板表側への逆流を生じるので、除去部上流圧力>主板裏圧力となる領域での除去部16であれば流速均一化による圧損低下による効率上昇効果が得られる。
また、本発明の圧損体を活性炭素に流路の隙間を設けて固めたりした脱臭フィルタとしてもよく、高脱臭効率のために密に脱臭剤を組み込み脱臭フィルタの圧力損失を増大させても流速均一化による圧損低下による効率上昇効果が得られるため、薄型で脱臭効率の良い送風装置とすることができる。
また、本発明の圧損体を加湿フィルタとしてもよく、外部からチューブを介して給水機構を設けて目の細かい不織布などで形成された加湿フィルタを湿らせてこれを横切るよう送風することで、加湿フィルタの圧力損失を増大させても流速均一化による圧損低下による効率上昇効果が得られるため、薄型で加湿効率の良い送風装置とすることができる。
また、本発明の圧損体をシリカゲルに流路の隙間を設けて固めたりした除湿部材としてもよく、高除湿効率のために流路の目の細かい除湿部材として圧力損失を増大させても流速均一化による圧損低下による効率上昇効果が得られるため、薄型で除湿効率の良い送風装置とすることができる。
(実施の形態2)
図4は実施の形態2における送風装置の遠心ファンの斜視図であり、実施の形態1と同一部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
図4は、実施の形態1の送風装置1内に備えられた遠心ファン10に対応するものであり、遠心ファン20は主板6と側板8と羽根板21から構成され、主板6に除去部16を有し、除去部16の半径方向の除去部範囲22と重なるひねり範囲23で羽根板21の主板側を回転逆方向にひねられたひねり形状24となり、さらに除去部16の外周側の淵に外向き流れに対向して羽根板21の正圧面15の一部である外端部25に接続した整流板26を備えている。
ここで図5は、ひねり箇所での軸方向断面線27を通る断面図であり、除去部範囲22とひねり範囲23の半径方向の重なり形状と、外向き流れ28に対向して正圧面15に接続した整流板26の詳細を示している。
上記構成において、外向き流れ28に対抗する整流板26により、外向き流れを抑えて、羽根板間で昇圧された流れを主板裏側へ向かいやすくすることで、より主板下流側に近接する圧損体での流速欠損を避けることができ、送風装置全体での高効率化が可能となる。
また、整流板26が正圧面15に接続していることで、外向き流れをせき止めて、羽根板間で昇圧された流れを主板裏側領域へ向かわせることで、より主板下流側に近接する圧損体での流速欠損を避けることができ、送風装置全体での高効率化が可能となる。
また、羽根板21がひねり形状24となっているので、主板裏への流路を形成する除去部16と下向きへの昇圧作用を生むひねりの効果により、羽根板間で昇圧された流れを主板裏側へ向かう効果を大きくし、より主板下流側に近接する圧損体での流速欠損を避けることができ、送風装置全体での高効率化が可能となる。
なお、実施の形態2では整流板26が外端部25に接続しているが、正圧面15であれば外端部25でなくても同様に、羽根板間で昇圧された流れを主板裏側へ向かう効果を大きくし、主板下流側に近接する圧損体での流速欠損を避けることができ、送風装置全体での高効率化が可能である。
(実施の形態3)
図6は実施の形態3における送風装置の遠心ファンの斜視図であり、図7は遠心ファンの羽根板の展開図であり、図8は遠心ファン主板の概要図であり、実施の形態1と同一部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6は、実施の形態1の送風装置1内に備えられた遠心ファン10に対応するものであり、遠心ファン29は除去部30を有した主板31と側板8と羽根板32から構成され、羽根板32の材質がアルミなどの板金であり、図7に示すように羽根板32の外周部33に整流板34を付加した一体の板材として、整流板34の部分を外周部33で折り曲げることで、主板31に接して外向き流れに対向し、かつ羽根板32の正圧面15に接続する整流板を形成し、この羽根板32をカシメ接合部35などを介して主板31と側板8に固定することで遠心ファン29を形成している。
また、図8に示すように、主板31の除去部30は、半径方向の除去部範囲36の中央37よりも外側の半径方向断面(例えばA断面,B断面)における周方向の範囲38,39が、外側に向けて小さくなっていく形状としている。
上記構成において、外向き流れ28に対抗する整流板34により、外向き流れを抑えて、羽根板間で昇圧された流れを主板裏側領域へ向かいやすくすることで、より主板下流側に近接する圧損体での流速欠損を避けることができ、送風装置全体での高効率化が可能となる。
また、整流板34が羽根板32の外端部で正圧面15に接続していることで、外向き流れ28をせき止めて、羽根板間で昇圧された流れを主板裏側領域へ向かわせることで、より主板下流側に近接する圧損体での流速欠損を避けることができ、送風装置全体での高効率化が可能となる。
また、羽根板の外周部に整流板を付加した一体の板材としているので、主板と側板と羽根板以外の部材を増やさずに容易に整流板を設けることができる。
また、除去部と整流板の影響を外側に向けて小さくなっていくことで、除去部と整流板を徐々に小さくして除去部後流域40で生じる渦を小さくし、羽根車内主流41に合わせて整流することで、流れの乱れからおこる羽根そのものの性能低下を抑えることができる。
(実施の形態4)
図9は実施の形態4における送風装置の側断面図である。
図9のように、送風装置42は、外郭43により形成された風路に、主板44と側板8と羽根板9から構成される遠心ファン45と、遠心ファン45の上流下流を仕切る仕切り板46と、遠心ファン45の近傍下流の圧損体としてのフィンコイル状の熱交換部材47から構成されている。
ここで、図10の遠心ファン45の斜視図と、図11の主板44の展開図に示すように、遠心ファン45の主板44はアルミなどの板金であり、主板に「くの字」や「コの字」状の切欠き48を設けて、主板との接合が保たれた接合箇所49を基点に折り曲げることで除去部50と主板44に接して外向き流れに対向する整流板51を形成し、この主板44と側板8に羽根板9をカシメ接合部35などを介して固定することで遠心ファン45を形成している。
上記構成において、主板44と除去部50と整流板51を一体に形成としているので、主板と側板と羽根板以外の部材を増やさずに容易に整流板を設けることができる。
また、本発明の圧損体として熱交換部材47を用いているので、熱交換効率向上のためにフィンコイルの隙間を細かくして熱交換部材通過時の圧力損失を増大させても、遠心ファンが主板裏領域17へもきちんと送風を行なうことで、流速均一化による圧損低下による効率上昇効果が得られるため、薄型で集塵効率の良い送風装置とすることができる。
本発明にかかる送風装置は、付加機能を有する圧損体を備えた場合の薄型化や省スペース化や装置全体での高効率化のために利用され、空気清浄機や除加湿器、また空調機内部の熱交換装置などの用途にも利用できる。
本発明の実施の形態1の送風装置の斜視図 本発明の実施の形態1の送風装置の側断面図 本発明の実施の形態1の送風装置の主板の概要図 本発明の実施の形態2の送風装置の遠心ファンの斜視図 本発明の実施の形態2の送風装置の遠心ファンの断面図 本発明の実施の形態3の送風装置の遠心ファンの斜視図 本発明の実施の形態3の送風装置の羽根板の展開図 本発明の実施の形態3の送風装置の主板の概要図 本発明の実施の形態4の送風装置の側断面図 本発明の実施の形態4の送風装置の遠心ファンの斜視図 本発明の実施の形態4の送風装置の主板の展開図 従来の送風装置を示す斜視図
符号の説明
1 送風装置
2 外郭
3 電動機支持部
4 電動機
5 接続部
6 主板
7 吸込み口
8 側板
9 羽根板
10 遠心ファン
11 集塵フィルタ
12 正圧面側領域
13 外側領域
14 最外周部
15 正圧面
16 除去部
17 主板裏領域
18 流れ
19 遠心ファンの軸
20 遠心ファン
21 羽根板
22 除去部範囲
23 ひねり範囲
24 ひねり形状
25 外端部
26 整流板
27 軸方向断面線
28 外向き流れ
29 遠心ファン
30 除去部
31 主板
32 羽根板
33 外周部
34 整流板
35 カシメ接合部
36 除去部範囲
37 中央
38 周方向の範囲
39 周方向の範囲
40 除去部後流域
41 羽根車内主流
42 送風装置
43 外郭
44 主板
45 遠心ファン
46 仕切り板
47 熱交換部材
48 切欠き
49 接合箇所
50 除去部
51 整流板
52 上面
101 ファンユニット
102 内部スペース
103 整流ネット
104 集塵フィルタ

Claims (16)

  1. 中心に電動機シャフトとの接続部を有する円盤状の主板と前記主板に対向して中央部に吸込み口を有する側板と前記主板と前記側板に挟まれて環状に並べられる複数の羽根板から構成される遠心ファンと、前記遠心ファンの前記吸込み口の箇所以外の上流方向と半径方向を塞いで軸方向の流路を形成する流路壁面と、前記遠心ファンの軸方向下流側に近接して流路を覆う圧損体とを含む送風装置であって、前記主板上の前記羽根板間の正圧面側領域において、主板の一部が除去された除去部を有することを特徴とした送風装置。
  2. 半径方向の流路壁面を、遠心ファンの軸から遠心ファンの半径の3倍以内の距離に設けた請求項1に送風装置。
  3. 除去部が羽根板の正圧面に接することを特徴とした請求項1または2に記載の送風装置。
  4. 羽根板の半径方向の外側の領域に除去部を設けた請求項1から3のいずれかに記載の送風装置。
  5. 主板の外周縁を残した穴状の除去部とした請求項1から4のいずれかに記載の送風装置。
  6. 除去部の外周側の淵に外向き流れに対向する整流板を備えた請求項1から5のいずれかに記載の送風装置。
  7. 整流板を羽根板の正圧面に接続した請求項6に記載の送風装置。
  8. 主板材質が板金であり、前記主板に切込みを設けて立ち上げることで除去部と整流板を一体材質で形成した請求項6または7に記載の送風装置。
  9. 羽根板材質が板金であり、前記羽根板の外周部に整流板を付加した一体の板材として、整流板の部分を折り曲げることで整流板を形成した請求項6または7に記載の送風装置。
  10. 除去部の半径方向断面における周方向の範囲が、外側へ向けて小さくなっていく形状とした請求項5から9のいずれかに記載の送風装置。
  11. 羽根板の主板側を回転逆方向にひねった曲面形状とした請求項1から10のいずれかに記載の送風装置。
  12. 集塵フィルタを圧損体とした請求項1から11のいずれかに記載の送風装置。
  13. 脱臭フィルタを圧損体とした請求項1から11のいずれかに記載の送風装置。
  14. 加湿フィルタを圧損体とした請求項1から11のいずれかに記載の送風装置。
  15. 除湿部材を圧損体とした請求項1から11のいずれかに記載の送風装置。
  16. 熱交換部材を圧損体とした請求項1から11のいずれかに記載の送風装置。
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