JPH10131781A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JPH10131781A
JPH10131781A JP30560796A JP30560796A JPH10131781A JP H10131781 A JPH10131781 A JP H10131781A JP 30560796 A JP30560796 A JP 30560796A JP 30560796 A JP30560796 A JP 30560796A JP H10131781 A JPH10131781 A JP H10131781A
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vehicle
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Tatsuji Mori
達治 森
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、低車速走行時のドライバ
ビリティを確保し得るとともに燃費低減効果を確保し得
て、エコラン運転の入場・脱出のチャタリングの発生を
防止することにある。 【構成】 このため、この発明は、アイドル運転方式及
びエンジン停止方式エンジンの車両用エンジン制御装置
において、スロットル弁が全閉操作されている条件と車
速が設定低車速以下である条件と制動機構が制動操作さ
れている条件とのすべてが成立する場合はエコラン運転
を許容し、スロットル弁が全閉操作されている条件と車
速が設定低車速以下である条件と制動機構が非制動操作
されている条件とのすべてが成立する場合はエコラン運
転を禁止するよう制御する制御手段を設けたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジン制御装置
に係り、特に、エンジン停止方式のエンジン制御装置に
おける燃費低減効果を向上し得て、長時間にわたり車両
を停止した場合のエンジンの異常発熱や騒音等の不具合
を防止し得るエンジン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるエンジンには、燃料消
費量を低減させるために、エンジン制御装置を設けたも
のがある。エンジン制御装置には、エコラン条件が成立
する場合に、エンジンの燃料消費量を低減するために、
エコラン運転になるよう制御するものがある。
【0003】前記エンジン制御装置には、エコラン条件
が成立する場合に、エンジンを停止してエコラン運転に
なるよう制御するエンジン停止方式のものがある。ま
た、エンジン制御装置には、エコラン条件が成立する場
合に、エンジンをアイドル運転にしてエコラン運転にな
るよう制御するアイドル運転方式のものがある。
【0004】このようなエンジン制御装置としては、特
開平7−266932号公報に開示されるものがある。
この公報に開示される制御装置は、エンジンの運転中に
走行抵抗に対して要求トルクが微小となる所定減速状態
の自動停止条件を満足する場合はエンジンを自動停止す
るよう制御するとともにこの自動停止中にクラッチ断絶
条件を満足する場合は発進クラッチを断絶状態にするよ
う制御し、エンジンの自動停止中且つ発進クラッチの断
絶状態中に走行抵抗に対して要求トルクが大となる所定
運転状態の自動始動条件を満足する場合はエンジンを自
動始動するよう制御するとともにこの自動始動中にクラ
ッチ接続条件を満足する場合は発進クラッチを接続状態
にするよう制御する制御手段を設けることにより、走行
中の微小トルクしか要求されない減速走行時にエンジン
を自動停止し且つ発進クラッチを断絶状態として燃費低
減効果の向上を図ったものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジン制
御装置には、前記のようにエコラン条件が成立する場合
に、エンジンを停止するエンジン停止方式のものがあ
る。このエンジン制御装置には、車両に搭載されたエン
ジンの通常運転中にエコラン条件が成立する場合はエン
ジンを停止してエコラン運転になるよう制御するととも
に、このエコラン運転中に前記エコラン運転条件が不成
立する場合はエンジンを始動して前記通常運転になるよ
う制御するものがある。
【0006】前記エコラン運転時には、運転状態により
例えば以下のように制御する。 1.スロットル弁全閉時(高車速時)においては、クラ
ッチを通常とするとともに燃料を停止する。 2.スロットル弁全閉時(低車速時)においては、クラ
ッチを解放とするとともに車両の停止に備える。 3.スロットル弁低開度時においては、スロットル開度
に応じて発生トルクが0kgmの時点でエコラン運転に
する。 4.減速運転時においては、車速に対するスロットル開
度と車両の減速度とから運転者の減速走行意志を判定
し、エコラン運転にする。 5.定速時においては、車速に対するスロットル開度と
車両の減速度とから運転者の定速走行意志を判定し、エ
コラン運転にする。 なお、前記2.〜5.においては、クラッチを解放状態
にし、燃料供給を停止してエンジンを停止する。
【0007】また、エンジン制御装置には、前記エコラ
ン条件に併せてエコラン禁止条件を設定し、エコラン禁
止条件が成立する場合はエコラン運転を禁止して通常運
転になるよう制御するとともに、エコラン禁止条件が不
成立する場合はエコラン運転を許容するよう制御するも
のがある。
【0008】このエコラン禁止の制御は、図8に示す如
く、制御が開始されると(ステップ400)、エコラン
禁止条件が成立するか否かを判断する(ステップ40
2)。エコラン禁止条件が成立する場合(ステップ40
2:YES)は、エンジンが停止されているか否かを判
断する(ステップ404)。
【0009】この判断(ステップ404)において、エ
コラン運転によりエンジンが停止されている場合(ステ
ップ404:YES)は、エンジンを始動して(ステッ
プ406)通常運転の制御を行い、終了する(ステップ
408)。また、この判断(ステップ404)におい
て、エンジンが停止されていない場合(ステップ40
4:NO)は、通常運転の制御を行い(ステップ41
0)、終了する(ステップ408)。
【0010】一方、前記判断(ステップ402)におい
て、エコラン禁止条件が不成立する場合(ステップ40
2:NO)は、エコラン運転の許容によりエコラン条件
が成立する場合にエコラン運転の制御を行い(ステップ
412)、終了する(ステップ408)。
【0011】なお、前記エコラン禁止条件としては、 1.車両がフェイル中(イグニションフェイル、水温セ
ンサフェイル、スロットル開度センサフェイル、セレク
タスイッチフェイル等) 2.電気負荷が大(ターンシグナルランプON、ヘッド
ライトON、エアコンON等) 3.バッテリが不良 4.エコランスイッチがOFF 5.セレクタレバーがドライブレンジ以外 6.パワーモードスイッチがON 7.パーキングブレーキがON 等がある。これらのいずれか1つが成立する場合に、エ
コラン禁止条件が成立するものとする。
【0012】これにより、エコラン禁止条件が成立する
場合は、車両の走行・停止にかかわらず、イグニション
キーの操作以外、つまりエコラン条件の成立によるエン
ジンの停止を禁止し、通常運転になるよう制御する。ま
た、エコラン条件の成立によるエンジンの停止中に、エ
コラン禁止条件が成立する場合は、車両の走行・停止に
かかわらず、エンジンを始動してエコラン運転から脱出
し、通常運転になるよう制御する。
【0013】ところが、前記エンジン制御装置において
は、車両を停止してエコラン禁止条件が成立した際に運
転者が車両を離れた場合に、エンジンの停止が禁止され
ることによりアイドリング状態で通常運転されることに
なるため、空車状態においてエンジンが無駄に燃料を消
費し、燃費低減効果が減少する不都合がある。
【0014】また、エコラン禁止条件が成立した際に、
運転者が車両を離れて長時間にわたり車両を停止した場
合には、前記アイドリング状態の通常運転が長時間にわ
たることになり、エンジンの異常発熱や騒音発生等の不
具合を生じる不都合がある。
【0015】さらに、前記エンジン制御装置は、エコラ
ン条件の成立によりエンジンが停止された状態で車両を
停止して運転者が車両を離れている場合に、エコラン禁
止条件が成立するとエンジンが始動されてアイドリング
状態の通常運転になるため、前記のように空車状態にお
いてエンジンが無駄に燃料を消費し、燃費低減効果が減
少する不都合がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、車両に搭載されたエンジ
ンの通常運転中にエコラン条件が成立する場合はエンジ
ンを停止してエコラン運転になるよう制御するとともに
このエコラン運転中に前記エコラン条件が不成立する場
合はエンジンを始動して前記通常運転になるよう制御
し、エコラン禁止条件が成立する場合は前記エコラン運
転を禁止して通常運転になるよう制御するとともに前記
エコラン禁止条件が不成立する場合は前記エコラン運転
を許容するよう制御するエンジン制御装置において、前
記車両の空車条件が成立する場合は前記エコラン条件の
不成立及びエコラン禁止条件の成立によるエンジンの通
常運転を禁止して停止するよう制御する制御手段を設け
たことを特徴とする。
【0017】また、このエンジン制御装置の制御手段
は、前記車両のドアが閉鎖状態且つ前記車両の運転席が
空席状態である場合に前記空車条件の成立と判断し、前
記車両のドアが閉鎖状態且つ前記車両の運転席が着座状
態である場合に前記空車条件の不成立と判断し、前記エ
ンジンが始動困難な状態であるエンジン停止禁止条件が
成立する場合は前記車両の空車条件の判断を中止して前
記エンジンの停止を禁止することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明のエンジン制御装置は、
制御手段によって、車両の空車条件が成立する場合はエ
コラン条件の不成立及びエコラン禁止条件の成立による
エンジンの通常運転を禁止して停止するよう制御するこ
とにより、空車状態においてエンジンがアイドリング状
態で通常運転されることを防止できる。
【0019】例えば、この発明のエンジン制御装置は、
制御手段によって、車両のドアが閉鎖状態且つ車両の運
転席が空席状態である場合に空車条件の成立と判断する
ことにより、運転者が車両から離れて空車状態になった
場合にエンジンがアイドリング状態で通常運転されるこ
とを防止でき、車両のドアが閉鎖状態且つ車両の運転席
が着座状態である場合に空車条件の不成立と判断するこ
とにより、運転者が車両に乗り込み乗車状態になった場
合にエンジンを始動して走行を可能にすることができ
る。
【0020】また、この発明のエンジン制御装置は、制
御手段によって、エンジンが始動困難な状態であるエン
ジン停止禁止条件が成立する場合は車両の空車条件の判
断を中止してエンジンの停止を禁止することにより、停
止によってエンジンの再始動が困難になることを防止で
きる。
【0021】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図7は、この発明の実施例を示すもので
ある。図6において、2は車両、4はエンジンである。
このエンジン4には、図7に示す如く、エアクリーナ6
を吸気管8により連結し、吸気通路10を設けている。
吸気通路10には、スロットル弁12を設け、燃料噴射
弁14を設けている。また、エンジン4には、スタータ
16を設けている。
【0022】エンジン4には、図6に示す如く、クラン
ク軸18に駆動力を断続するよう接続・解放状態に制御
可能なクラッチ20を連結している。このクラッチ20
は、例えば電磁的にトルク容量を調整可能な電磁クラッ
チ等からなり、クランク軸18に連結される駆動側クラ
ッチ板22と、後述の前後進切換機構30側の被動側ク
ラッチ板24と、クラッチソレノイド26と、を有して
いる。
【0023】前記クラッチ20には、クラッチ軸28に
より前後進切換機構30が連結されている。前後進切換
機構30は、前進用歯車列32と後進用歯車列34と切
換部36とからなる。切換部36は、後述する無段変速
機40のセレクタレバー38により切換動作されて前進
用歯車列32と後進用歯車列34とを選択的に噛合させ
る。
【0024】前後進切換機構30には、変速機の変速部
を構成する例えば無段変速機(CVT)40が連結され
ている。無段変速機40は、駆動プーリ42と、被動プ
ーリ44と、ベルト46と、を有している。
【0025】前記駆動プーリ42は、一端側を前後進切
換機構30の切換部36に連結された駆動軸48を設
け、この駆動軸48に駆動側固定プーリ部片50を固定
して設け、前記駆動軸48に駆動側可動プーリ部片52
を軸方向移動可能且つ回転不可能に設けている。駆動側
可動プーリ部片52の背面側には、駆動側ハウジング5
4により駆動側油圧室56を形成している。
【0026】前記被動プーリ44は、前記駆動軸48に
平行に配設した被動軸58を設け、この被動軸58に被
動側固定プーリ部片60を固定して設け、前記被動軸5
8に被動側可動プーリ部片62を軸方向移動可能且つ回
転不可能に設けている。被動側可動プーリ部片62の背
面側には、被動側ハウジング64により被動側油圧室6
6を形成し、被動側可動プーリ部片62をベルト46側
に押圧する被動側ばね68を内蔵している。
【0027】前記無段変速機40は、駆動側油圧室56
及び被動側油圧室66に油圧制御回路から構成される変
速比調整装置70により夫々プライマリ圧及びライン圧
の油圧を供給され、駆動プーリ42及び被動プーリ44
の溝幅を相対的に増減させてベルト46の回転半径を増
減させ、変速比を無段階に変化させる。また、無段変速
機40の被動軸58は、終減速機構72、差動機構74
を介して駆動輪76に連絡されている。
【0028】前記エンジン4には、図7に示す如く、エ
ンジン4を停止するよう燃料供給装置を構成する燃料噴
射弁14の駆動を停止するエンジン停止装置78を設け
ている。また、前記エンジン4には、エンジン4を始動
するよう始動装置を構成するスタータ16を駆動するエ
ンジン始動装置80を設けている。
【0029】前記クラッチ20のクラッチソレノイド2
6と無段変速機40の変速比調整装置70とエンジン停
止装置78とエンジン始動装置80とは、エンジン制御
装置82の制御手段84に接続されている。この実施例
においては、エンジン制御装置82の制御手段84を、
無段変速機40の制御手段により構成している。
【0030】制御手段84には、運転者の走行意志を検
出するDDTスイッチ86と、スロットル弁12のスロ
ットル開度θを検出するスロットル開度センサ88と、
エンジン回転速度NEを検出するエンジン回転速度セン
サ90と、変速部たる無段変速機40の駆動軸48に入
力される変速部入力回転速度NIを検出する変速部入力
回転速度センサ92と、無段変速機40の被動軸58の
回転速度を車速NVとして検出する車速センサ94と、
車両2のアクセルペダルのアクセル操作量ACを検出す
るアクセルセンサ96と、無段変速機40のセレクタレ
バー38のセレクタ位置を検出するセレクタ位置センサ
98と、エアコンスイッチ100と、が接続されてい
る。
【0031】制御手段84は、前記スイッチ及びセンサ
86〜100から入力する各種信号によって、クラッチ
ソレノイド26によりクラッチ20を接続・解放状態に
し、変速比調整装置70により無段変速機40の変速比
を調整し、エンジン停止装置78により燃料噴射弁14
の駆動を停止して燃料供給を停止することによりエンジ
ン4を停止し、エンジン始動装置80によりスタータ1
6を駆動してエンジン4を始動する。
【0032】前記制御手段84は、エコラン条件が成立
する場合はエンジン4を停止し且つクラッチ20を解放
状態とするエコラン運転になるよう制御するとともに、
このエコラン運転中にエコラン条件が不成立する場合は
エンジン4を始動して通常運転になるよう制御する。エ
コラン条件は、スロットル弁12の操作状態や車速等に
より設定される。
【0033】即ち、制御手段84は、通常運転中のエン
ジン4を停止するエコラン条件が成立する場合はエンジ
ン停止装置78によりエンジン4を停止し且つクラッチ
ソレノイド26によりクラッチ20を解放状態とするエ
コラン運転になるよう制御するとともに、このエコラン
運転中に前記エコラン条件が不成立する場合はエンジン
始動装置80によりスタータ16を駆動してエンジン4
を始動して通常運転になるよう制御する。
【0034】また、制御手段84は、エコラン禁止条件
が成立する場合はエコラン運転を禁止して通常運転にな
るよう制御するとともに、エコラン禁止条件が不成立す
る場合はエコラン運転を許容するよう制御する。
【0035】このエコラン禁止の制御は、前述図8に示
す如く行われる。図8において、制御が開始されると
(ステップ400)、エコラン禁止条件が成立するか否
かを判断し(ステップ402)、エコラン禁止条件が成
立する場合(ステップ402:YES)はエンジンが停
止されているか否かを判断する(ステップ404)。
【0036】この判断(ステップ404)において、エ
コラン運転によりエンジンが停止されている場合(ステ
ップ404:YES)は、エンジン4を始動して(ステ
ップ406)通常運転の制御を行い、終了する(ステッ
プ408)。また、前記判断(ステップ404)におい
て、エンジンが停止されていない場合(ステップ40
4:NO)は、通常運転の制御を行い(ステップ41
0)、終了する(ステップ408)。
【0037】一方、前記判断(ステップ402)におい
て、エコラン禁止条件が不成立する場合(ステップ40
2:NO)は、エコラン運転の許容によりエコラン条件
が成立する場合にエコラン運転の制御を行い(ステップ
412)、終了する(ステップ408)。なお、エコラ
ン禁止条件については、前述図8の説明と同様であるの
で、説明を省略する。
【0038】このように、エンジン制御装置82は、エ
ンジン4の通常運転中にエコラン条件が成立する場合は
エコラン運転になるよう制御するとともに、このエコラ
ン運転中にエコラン条件が不成立する場合はエンジンを
始動して通常運転になるよう制御する。また、このエン
ジン制御装置82は、エコラン禁止条件が成立する場合
はエコラン運転を禁止して通常運転になるよう制御する
とともに、エコラン禁止条件が不成立する場合はエコラ
ン運転を許容するよう制御する。
【0039】このエンジン制御装置82は、図7に示す
如く、車両2が空車状態であるか否かを判断するため
に、制御手段84に運転席状態とドア状態と車速との3
要素を入力している。運転席状態としては、運転者が着
座しているか空席を運転席座面の圧力により検出する運
転席スイッチ102を設けている。ドア状態としては、
ドアの開閉状態を検出するドアスイッチ104を設けて
いる。車速としては、前記車速センサ94を設けてい
る。
【0040】これら車速センサ94と運転席スイッチ1
02とドアスイッチ104とは、制御手段84に接続さ
れている。制御手段84は、車速と運転席状態とドア状
態とによって車両の空車条件が成立するか否かを判断
し、空車条件が成立する場合はエコラン条件の不成立及
びエコラン禁止条件の成立によるエンジン4の通常運転
を禁止して停止するよう制御する。
【0041】この場合に、制御手段84は車両2のドア
が閉鎖状態且つ車両2の運転席が空席状態である場合
に、空車条件の成立と判断する。また、制御手段84
は、車両2のドアが閉鎖状態且つ車両2の運転席が着座
状態である場合に、空車条件の不成立と判断する。
【0042】また、制御手段84は、エンジン4が始動
困難な状態であるエンジン停止禁止条件が成立する場合
は、車両2の空車条件の判断を中止してエンジン4の停
止を禁止する。エンジン4が始動困難な状態としては、
車両がフェイル中、電気負荷が大、バッテリが不良等に
より判断される。
【0043】次に作用を説明する。
【0044】エンジン制御装置82は、制御手段84に
よって、図1に示す如く、制御が開始されると(ステッ
プ200)、エコラン運転によりエンジン4が停止中で
あるか否かを判断する(ステップ202)。
【0045】この判断(ステップ202)においてエン
ジン4が未停止(運転中)でNOの場合は、車両2が停
止中であるか否かを判断する(204)。この判断(ス
テップ204)において車両2が停止中でYESの場合
は、エンジン停止禁止条件が成立するか否かを判断する
(206)。
【0046】このエンジン停止禁止条件の判断(ステッ
プ206)は、図2に示す如く処理が行われる。図2に
おいて、判断が開始されると(ステップ300)、車両
2にフェイルが発生しているか否かを判断する(ステッ
プ302)。車両2のフェイルの判断は、例えば、イグ
ニションフェイル、水温センサフェイル、スロットル開
度センサフェイル、セレクタスイッチフェイル等が発生
しているか否かにより判断される。
【0047】前記判断(ステップ302)がNOの場合
は、電気負荷が大であるか否かを判断する(ステップ3
04)。電気負荷の大の判断は、例えば、ターンシグナ
ルランプ、ヘッドライト、エアコン等がONであるか否
かにより判断される。
【0048】前記判断(ステップ304)がNOの場合
は、車両2に搭載されるバッテリ(図示せず)が不良か
否かを判断する(ステップ306)。バッテリの不良の
判断は、例えば、バッテリ電圧等により判断される。
【0049】前記判断(ステップ306)がNOの場合
は、エンジン停止禁止条件が不成立するとし(ステップ
308)、終了する(ステップ310)。
【0050】一方、前記判断(ステップ302)がYE
Sの場合、判断(ステップ304)がYESの場合、判
断(ステップ306)がYESの場合は、エンジン停止
禁止条件が成立するとし(ステップ312)、終了する
(ステップ310)。
【0051】図2に示す処理が終了すると(ステップ3
10)、図1に示す処理に戻る。
【0052】前記判断(ステップ206)において、エ
ンジン停止禁止条件が不成立してNOの場合は、ドア状
態が開放状態か閉鎖状態かを判断する(ステップ20
8)。
【0053】この判断(ステップ208)において、ド
アが閉鎖状態の場合は、運転席が空席状態か着座状態で
あるかを判断する(ステップ210)。
【0054】この判断(ステップ210)において、運
転席が空席状態の場合は、運転中のエンジン4を停止し
(212)、終了する(214)。
【0055】一方、前記判断(ステップ208)におい
てドアが開放状態の場合は、前記図8に示す従来の制御
を行い(ステップ216)、終了する(ステップ21
4)。また、前記判断(ステップ210)において運転
席が着座状態の場合は、前述図8に示す従来の制御を行
い(ステップ216)、終了する(ステップ214)。
【0056】また、前記判断(ステップ206)におい
てエンジン停止禁止条件が成立してYESの場合は、運
転中のエンジン4の停止を禁止し(ステップ218)、
終了する(ステップ210)。
【0057】さらに、前記判断(ステップ204)にお
いて車両2が未停止(走行中)でNOの場合は、前述図
8に示す従来の制御を行い(ステップ220)、終了す
る(ステップ214)。
【0058】さらにまた、前記判断(ステップ202)
においてエコラン運転もしくは空車条件成立でエンジン
4が停止中の場合は、ドア状態が開放状態か閉鎖状態か
を判断する(ステップ222)。
【0059】この判断(ステップ222)においてドア
が閉鎖状態の場合は、運転席が空席状態か着座状態であ
るかを判断する(ステップ224)。
【0060】この判断(ステップ224)において運転
席が着座状態の場合は、前述図8に示す従来の制御を行
い(ステップ226)、終了する(ステップ214)。
【0061】一方、前記判断(ステップ222)におい
てドアが開放状態の場合は、停止中のエンジン4の再始
動を禁止して(ステップ228)停止状態とし、終了す
る(ステップ214)。また、前記判断(ステップ22
4)において、運転席が空席状態の場合は、停止中のエ
ンジン4の再始動を禁止して(ステップ228)停止状
態とし、終了する(ステップ214)。
【0062】これにより、エンジン制御装置82は、図
3〜図5に示す如く、空車条件による判断に応じてエン
ジン4を制御することができる。
【0063】即ち、エンジン制御装置82は、車両2が
停止し、エンジン4が未停止で、運転者が運転席に着座
してドアが閉鎖している状態(A)から、運転者が降車
しようとしてドアを開放し(B)、運転者が降車して運
転席が空席になり(C)、ドアを閉鎖して空車状態にな
ると、空車条件の成立によりエンジン4を停止する
(D)。
【0064】運転席が空席でドアが閉鎖されている状態
(D)においては、空車条件の成立により停止されてい
るエンジン4の再始動が禁止され、停止状態を維持され
る。この状態(D)において、運転者が乗車しようとし
てドアを開放し(E)、運転者が乗車して運転席に着座
しても(F)、ドアが閉鎖されるまで空車条件の成立に
より停止されているエンジン4の再始動が禁止され、停
止状態を維持される。
【0065】運転者が運転席に着座して(F)、ドアが
閉鎖されると(G)、空車条件が不成立するにより停止
されているエンジン4が再始動され、走行が可能にな
る。
【0066】なお、車両が停止していてエコラン運転に
よりエンジン4の停止中に空車条件が成立した場合は、
エンジン4の再始動が禁止されて停止状態を維持され
る。
【0067】これにより、エンジン制御装置82は、運
転者が車両2から離れて空車状態になった際に、エンジ
ン4が運転中の場合は停止し、また、エコラン運転によ
りエンジン4が停止中の場合は再始動を禁止して停止状
態にする。
【0068】このように、エンジン制御装置82は、車
両2の空車条件が成立する場合はエコラン条件の不成立
及びエコラン禁止条件の成立によるエンジン4の通常運
転を禁止して停止するよう制御することにより、空車状
態においてエンジン4がアイドリング状態で通常運転さ
れることを防止できる。
【0069】また、このエンジンの制御装置82は、車
両2のドアが閉鎖状態且つ車両2の運転席が着席状態で
ある場合に空車条件の不成立と判断することにより、運
転者が車両2に乗り込んで乗車状態になった場合にエン
ジン2を始動して走行を可能にすることができる。
【0070】さらに、このエンジン制御装置82は、エ
ンジン4が始動困難な状態であるエンジン停止禁止条件
が成立する場合は車両2の空車条件の判断を中止してエ
ンジン2の停止を禁止することにより、停止によってエ
ンジン4の再始動が困難になることを防止できる。
【0071】このため、このエンジン制御手段84は、
エンジン停止方式のエンジン制御装置82における燃費
低減効果を向上し得て、長時間にわたり車両2を停止し
た場合のエンジン4の異常発熱や騒音発生等の不具合を
防止し得て、停止によってエンジン4の再始動が困難に
なることを防止できる。
【0072】また、このエンジン制御装置82は、車両
2の停止中の制御であることにより現行の制御装置に実
施した場合にドライバビリティの劣化を招くことがな
く、現行の制御装置に対して運転席スイッチ102とド
アスイッチ104とのわずか2つの信号入力とプログラ
ムの変更で実現することができ、コストアップが極めて
少なく、しかも、電子的に接続・解放状態に制御可能な
クラッチを備えたあらゆる変速機に適用することができ
る。
【0073】なお、上述実施例のエンジン制御装置82
は、空車条件の判断に運転席スイッチ102を設けた
が、シートベルトの着脱状態を検出するシートベルトス
イッチとすることができる。このシートベルトスイッチ
は、シートベルトの未装着時に空車状態と判断してエン
ジン4を停止し、再始動を禁止することになる。
【0074】このため、運転席スイッチ102に代えて
シートベルトスイッチによって空車状態を判断すること
ができ、この場合には、シートベルトを装着しなければ
エンジン4を始動することができないため、シートベル
トの装着を促すことができ、安全運転に寄与し得るもの
である。
【0075】
【発明の効果】このように、この発明のエンジン制御装
置は、空車状態においてエンジンがアイドリング状態で
通常運転されることを防止できる。例えば、この発明の
エンジン制御装置は、車両のドアが閉鎖状態且つ車両の
運転席が空席状態である場合に空車条件の成立と判断す
ることにより、運転者が車両から離れて空車状態になっ
た場合にエンジンがアイドリング状態で通常運転される
ことを防止でき、車両のドアが閉鎖状態且つ車両の運転
席が着座状態である場合に空車条件の不成立と判断する
ことにより、運転者が車両に乗り込んで乗車状態になっ
た場合にエンジンを始動して走行を可能にすることがで
きる。
【0076】また、この発明のエンジン制御装置は、エ
ンジンが始動困難な状態であるエンジン停止禁止条件が
成立する場合は車両の空車条件の判断を中止してエンジ
ンの停止を禁止することにより、停止によってエンジン
の再始動が困難になることを防止できる。
【0077】このため、このエンジン制御装置は、エン
ジン停止方式のエンジン制御装置における燃費低減効果
を向上し得て、長時間にわたり車両を停止した場合のエ
ンジンの異常発熱や騒音発生等の不具合を防止し得て、
停止によってエンジンの再始動が困難になることを防止
できる。また、このエンジン制御装置は、現行の制御装
置に実施した場合にドライバビリティの劣化を招くこと
がなく、現行の制御装置に対してわずかの信号入力とプ
ログラムの変更で実現し得て、コストアップが極めて少
なく、電子的に接続・解放状態に制御可能なクラッチを
備えたあらゆる変速機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すエンジン制御装置の制
御のフローチャートである。
【図2】エンジン停止禁止条件のフローチャートであ
る。
【図3】エンジン制御装置の制御のタイミングチャート
である。
【図4】エンジンの未停止時における空車条件の判断と
制御の関係を示す図である。
【図5】エンジンの停止時における空車条件の判断と制
御の関係を示す図である。
【図6】エンジン制御装置を搭載した車両の概略構成図
である。
【図7】エンジン制御装置のシステム構成図である。
【図8】従来例を示すエンジン制御装置によるエコラン
禁止条件の制御のフローチャートである。
【符号の説明】
2 車両 4 エンジン 12 スロットル弁 14 燃料噴射弁 16 スタータ 20 クラッチ 40 無段変速機 78 エンジン停止装置 80 エンジン始動装置 82 エンジン制御装置 84 制御手段 94 車速センサ 102 運転席スイッチ 104 ドアスイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】また、前記判断(ステップ206)におい
てエンジン停止禁止条件が成立してYESの場合は、運
転中のエンジン4の停止を禁止し(ステップ218)、
終了する(ステップ214)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたエンジンの通常運転中
    にエコラン条件が成立する場合はエンジンを停止してエ
    コラン運転になるよう制御するとともにこのエコラン運
    転中に前記エコラン条件が不成立する場合はエンジンを
    始動して前記通常運転になるよう制御し、エコラン禁止
    条件が成立する場合は前記エコラン運転を禁止して通常
    運転になるよう制御するとともに前記エコラン禁止条件
    が不成立する場合は前記エコラン運転を許容するよう制
    御するエンジン制御装置において、前記車両の空車条件
    が成立する場合は前記エコラン条件の不成立及びエコラ
    ン禁止条件の成立によるエンジンの通常運転を禁止して
    停止するよう制御する制御手段を設けたことを特徴とす
    るエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記車両のドアが閉鎖
    状態且つ前記車両の運転席が空席状態である場合に前記
    空車条件の成立と判断する制御手段であることを特徴と
    する請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記車両のドアが閉鎖
    状態且つ前記車両の運転席が着座状態である場合に前記
    空車条件の不成立と判断する制御手段であることを特徴
    とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記エンジンが始動困
    難な状態であるエンジン停止禁止条件が成立する場合は
    前記車両の空車条件の判断を中止して前記エンジンの停
    止を禁止する制御手段であることを特徴とする請求項1
    に記載のエンジン制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000352327A (ja) * 1999-06-07 2000-12-19 Honda Motor Co Ltd エンジン自動停止始動制御装置
US7890243B2 (en) * 2007-02-28 2011-02-15 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Method for controlling an automatic shut-off process and/or start-up process of an internal combustion engine in a motor vehicle
WO2013137038A1 (ja) * 2012-03-12 2013-09-19 日産自動車株式会社 アイドリングストップ制御装置
US20150088404A1 (en) * 2012-04-19 2015-03-26 Audi Ag Motor vehicle comprising a drive device that automatically turns off when a person gets out of the motor vehicle, and corresponding method for the motor vehicle

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