JP2000257459A - 車両のエンジン自動停止始動装置 - Google Patents

車両のエンジン自動停止始動装置

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JP2000257459A
JP2000257459A JP11057570A JP5757099A JP2000257459A JP 2000257459 A JP2000257459 A JP 2000257459A JP 11057570 A JP11057570 A JP 11057570A JP 5757099 A JP5757099 A JP 5757099A JP 2000257459 A JP2000257459 A JP 2000257459A
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JP
Japan
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engine
automatic stop
groove
shift lever
eco
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JP11057570A
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English (en)
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Atsushi Tabata
淳 田端
Shuji Nagano
周二 永野
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライバがエンジンの自動停止を望んでいな
い場合のエンジン自動停止によるドライバに与える不快
感の防止。 【解決手段】 自動変速機におけるシフトポジションの
ドライブポジションでの自動停止を禁止すると共に、該
ドライブポジションの近傍にエンジンの自動停止を許可
する専用ドライブポジション(Dエコ溝125a)を設
けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機のシフ
トレバーがドライブポジションにあっても所定の停止条
件が成立したときにエンジンを自動停止すると共に、所
定の再始動条件が成立したときに該自動停止したエンジ
ンを再始動する車両のエンジン自動停止制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、走行中において車両が停止し、所
定の停止条件が成立したときにエンジンを自動停止さ
せ、燃料の節約、排気エミッションの低減、あるいは騒
音の低減等を図るように構成した車両が提案され、すで
に実用化されている(例えば特開平8−14076号公
報)。
【0003】特開平8−74613号公報の技術では、
自動変速機のシフトレバーがニュートラルポジションの
ときにエンジンの自動停止を許可するようにしている。
又、特開平9−310629号公報では、自動変速機の
シフトレバーがドライブポジョンであっても所定の条件
が成立したときにはエンジンの自動停止を許可するよう
にしている。
【0004】シフトレバーがドライブポジションにある
ときでも、エンジンを自動停止させるようにすると、燃
費を格段に向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−310629号公報の技術では、シフトレバーがド
ライブポジションのときにはドライバの意思によらずエ
ンジンの自動停止制御を実施していたため、ドライバが
真にエンジンの自動停止制御を望んでいるか否かは必ず
しも判定できていなかった。ドライバがエンジンの自動
停止を望んでいない場合には、「ドライブポジション」
が走行に必須で、且つ最も長時間使用するポジションで
あることから、該ドライブポジションでのエンジンの自
動停止制御は時にドライバに不快感を与える恐れがあっ
た。
【0006】又、ドライバがエンジンの自動停止を望ん
でいないときのエンジンの自動停止は、結果として不要
なエンジンの再始動の回数を多くさせてしまうこととな
り、再始動装置の部品の消耗を早めることにもなってし
まう。
【0007】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、シフトレバーの操作という最も
簡単な操作のみでドライバの意に反してエンジンが自動
停止しないようにすることができ、ドライバに与える不
快感の抑制・再始動装置の部品の耐久性向上を実現する
ことができるエンジン自動停止始動装置を提供すること
をその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動変速機の
シフトレバーがドライブポジションにあっても所定の停
止条件が成立したときにエンジンを自動停止すると共
に、所定の再始動条件が成立したときに該自動停止した
エンジンを再始動する車両のエンジン自動停止始動装置
において、前記ドライブポジションでの自動停止を禁止
すると共に、該ドライブポジションの近傍に、前記エン
ジンの自動停止を許可する専用ドライブポジションを設
けたことにより、上記課題を解決したものである。
【0009】なお、ここでいう「ドライブポジションの
近傍」とは、より具体的には「ドライブポジション又は
ニュートラルポジションに隣接して」の意味である(後
述)。
【0010】このように、ドライブポジションでのエン
ジン自動停止を禁止する一方、エンジンの自動停止を許
可する専用ドライブポジションを設けたことにより、該
専用ドライブポジションへドライバの意思によりシフト
レバーを操作することでエンジンの自動停止を許可する
モードと許可しないモードとを(シフトレバーの動きの
みで)選択可能とすることができる。
【0011】そのため、ドライバの意図したときにのみ
エンジンの自動停止を行うことができ、ドライバに不快
感を与えることがなくなる。
【0012】また、ドライバがエンジンの自動停止を望
んでいるときにのみエンジンの自動停止を実施できるの
で、無駄なエンジンの自動停止及び再始動を行うことが
なくなり、再始動装置の部品の耐久性向上を実現でき
る。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記専用ドライブポジションをシフトレバーの操作
方向に対して直列に配置したことにより、同様に上記課
題を解決したものである。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明におけ
る「専用ドライブポジション」の具体的な形成位置につ
いて示したものである。
【0015】シフトレバーの操作方向に対して直列にな
るように自動停止制御の専用ポジションを、例えばドラ
イブポジションのすぐ下に設置すれば、シフトレバーを
通常の操作方向にそのまま下に動かせばドライブポジシ
ョンから該自動停止制御用の専用ドライブポジションに
容易にシフトすることができ、また、シフトレバーを上
に動かせばギヤがどこにも噛み合わないニュートラルポ
ジションへシフトすることができるので、共に通常のシ
フト操作の感覚の延長でシフトレバーを操作することが
できる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、前記専用ドライブポジションをシフトレバーの操作
方向とは異なる方向に配置したことにより、同様に上記
課題を解決したものである。
【0017】請求項3の発明も請求項2と同様、請求項
1の「専用ドライブポジション」の形成位置をより具体
化したものである。
【0018】ここでいう「シフトレバーの操作方向に対
して異なる方向に配置」の具体例としては、例えば自動
停止制御の専用ドライブポジションを、通常のドライブ
ポジションからシフトレバーの操作方向に対して直角、
あるいは所定の角度に枝分かれして設置することが考え
られる。このように設置することで、ドライバがシフト
レバーを枝分かれした溝内に動かすことにより、ドライ
ブポジションから該自動停止制御用の専用ドライブポジ
ションへ容易にシフトすることができ、又、通常のドラ
イブポジションからはニュートラルポジションへも、又
反対側の(例えば)セカンドポジションへも従来と同様
に直接シフトすることができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかにおいて、前記専用ドライブポジションは、エ
ンジンの自動停止制御の許可に関する機能以外は前記自
動停止の禁止されたドライブポジションと同一の機能を
有するようにすることにより、同様に上記課題を解決し
たものである。
【0020】このようにすることで、専用ドライブポジ
ションからシフトレバーを動かさなくともエンジンの自
動停止条件が解除されればさえすれば、通常通りの走行
が可能である。そのため、ドライバによる操作の煩雑を
伴わずに済むことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を詳細に説明する。
【0022】図3は本実施形態におけるシステム構成を
表した図である。
【0023】図3において、符号1は車両に搭載される
エンジン、2は自動変速機である。このエンジン1には
該エンジン1を再始動させるためのモータ及び発電機と
して機能するモータジェネレータ(MG)3が、該エン
ジン1のクランク軸1aに、クラッチ26、チェーン2
7、クラッチ28及び減速機構R´を介して連結されて
いる。なお、エンジンスタータをモータジェネレータ3
と別に設け、エンジン始動時に、スタータとモータジェ
ネレータ3を併用したり、極低温時にはスタータを専用
に使用してもよい。
【0024】減速機構R´は、遊星歯車式で、サンギア
33、キャリア34、リングギア35を含み、ブレーキ
31、ワンウェイクラッチ32を介してモータジェネレ
ータ3及びクラッチ28の間に組込まれている。
【0025】自動変速機2用のオイルポンプ19は、エ
ンジン1のクランク軸1aにクラッチ26、28を介し
て直結されている。自動変速機2内には、前進走行時に
係合される公知の前進クラッチC1や、後進時に係合さ
れる後進クラッチC2等が設けられている。符号4はモ
ータジェネレータ3に電気的に接続されるインバータで
ある。このインバータ4は、スイッチングにより電力源
であるバッテリ5からモータジェネレータ3への電気エ
ネルギの供給を可変にしてモータジェネレータ3の回転
速度を可変にする。又、モータジェネレータ3からバッ
テリ5への電気エネルギの充電を行うように切り換え
る。
【0026】符号7はクラッチ26、27、28の断続
の制御、及びインバータ4のスイッチング制御を行うた
めのコントローラである。コントローラ7へは、シフト
レバー44の位置を検出するシフトポジションセンサ4
6等が入力される。図中の矢印線は各信号線を示してい
る。
【0027】図5にECU80に対する信号の入出力関
係を示す。
【0028】ECU80には、図の左側に示す各種信号
(エンジン回転速度NE、エンジン水温、イグニッショ
ンスイッチの状態に関する信号、バッテリの蓄電量SO
C、ヘッドライトの状態に関する信号、デフォッガのO
N/OFF信号、エアコンのON/OFF信号、車速、
AT油温、シフトポジションセンサ46の信号、サイド
ブレーキのON/OFF信号、フットブレーキのON/
OFF信号、触媒温度、アクセル開度信号、クランク位
置の信号、トルクコンバータのタービン回転速度センサ
81の信号、自動停止禁止マニュアルスイッチ、R溝ス
イッチ(後述する)、Dエコ溝スイッチ(後述する)等
が入力される。
【0029】又、ECU80は、図の右側の各種信号
(点火信号、噴射信号、スタータへの信号、モータジェ
ネレータ用コントローラ7への信号、減速装置への信
号、ATソレノイドへの信号、ATライン圧コントロー
ルソレノイドへの信号、ヘッドライト、デフォッガ、エ
アコン、自動停止未実施インジケータ、自動停止実施イ
ンジケータ)を出力する。
【0030】次に本実施形態におけるシフトレバー44
のシフトポジションの配置について説明する。
【0031】なお、本実施形態ではシフトポジションの
配置に特徴があるため、本実施形態のシフトポジション
の配置を説明する前に、本実施形態のシフトポジション
の配置と従来型のシフトポジションの配置とを比較・対
象するため、図6に従来型の一般的な自動変速機におけ
るシフトポジションの配置例を示し簡単に説明する。な
お、シフトポジションの配置図には図示していないがシ
フトレバー44の紙面縦方向のそれぞれのポジションを
検出するシフトポジションセンサ(複数)46がそれぞ
れ位置に組み込まれている。
【0032】図6は従来型のシフトポジションの配置例
である。
【0033】シフトポジションの配列は紙面上方から、
「P(パーキング)」―「R(リバース)」―「N(ニ
ュートラル)」―「D(ドライブ)」―「2(セカン
ド)」―「L(1)」の順で並んでいる。ここではそれ
ぞれのポジションにおける機能については周知であるの
でここでは省略する。
【0034】このようなシフトポジションの配列のエン
ジンを自動停止させるシステムにおいて、シフトレバー
が「N」などの非駆動ポジションにしたときにエンジン
を自動停止させるものと、「D」などの駆動ポジション
の状態にてエンジンの自動停止を行うものと、非駆動ポ
ジション・駆動ポジションの両方でエンジンの自動停止
制御を行うものとがある。
【0035】しかし、シフトポジションが「D」であっ
てもエンジンを自動停止させるシステムでは、ドライバ
がエンジンの自動停止制御を望んでいない場合にもエン
ジンが自動停止してしまうことの制御が、ドライバにと
っては極めて大きな不具合と感じられるという問題があ
った。
【0036】そのため、本実施形態は自動変速機2にお
けるレバー44のドライブポジション「D」での自動停
止を禁止すると共に、この「D」ポジションの近傍にエ
ンジン1の自動停止を許可する専用ドライブポジション
「Dエコ」を設けるようにする。
【0037】その具体例を第1の実施形態として図1を
用いて説明する。
【0038】図1において、「N」ポジションと「P」
ポジションの2つのシフトポジション間(P―N間)を
直接移動を可能とするP−Nゲート100を形成し、シ
フトレバー44がP−Nゲート100を一直線上(紙面
上下方向)に移動可能な構造となっている。
【0039】該P−Nゲート100には、シフトレバー
44の操作方向とは異なる方向(紙面右方向)に上方か
ら順にそれぞれ「P」、「R」、「N」の専用の溝10
2、104、106が形成されており、これらの専用溝
に操作されることで「P」、「R」、「N」が機能す
る。なお、「P」、「R」、「N」におけるP−Nゲー
ト100上の位置をそれぞれ108Pf、112Rf、
110Nfとする。
【0040】又、本実施形態では、リバースポジション
の溝のR溝104にリバース位置を検出するリバース溝
スイッチ120を備えている。これは、該リバース溝ス
イッチ120が検出されないと、自動停止させるリバー
スの機能をさせないようにするためである。つまり、シ
フトレバー44がP−Nゲート100上の112Rfに
あるときには通常リバースの検出はしても自動停止はし
ない。
【0041】第1の実施形態では、その特徴として、ニ
ュートラルポジションの溝であるN溝106から紙面左
斜め下方向にはDエコ溝125aを形成し、紙面右斜め
下方向には、エンジンの自動停止を行わない前進走行の
機能を備えた「D」ポジション128を形成している。
【0042】前記Dエコ溝125aにはDエコスイッチ
126が設置されており、シフトレバー44が操作さ
れ、該Dエコスイッチ126を押すことによりエンジン
の自動停止を許可するようにしている。
【0043】一方で、N溝106の紙面右斜め下方向に
形成された前記「D」ポジション128は、ちょうど該
Dエコ溝125aの紙面右方向に相当する位置でもあ
る。
【0044】なお、「D」ポジション128の紙面下方
向には4速段の固定ポジションがあり、また、紙面斜め
下方向には固定ポジションの3速段、該3速段のすぐ真
下には固定ポジションの2速段が形成されている。
【0045】次に本実施形態の作用について説明する。
【0046】図3を参照して、エンジン始動時にはクラ
ッチ26、28が接続状態とされ、モータジェネレータ
3を駆動してエンジン1を始動する(スタータ併用ある
いは単独の場合もあるが、ここでは説明しない)。この
ときブレーキ31をオンにすることで、モータジェネレ
ータ3の回転は減速機構Rのサンギヤ33側からキャリ
ア34側に減速して伝達される。これにより、モータジ
ェネレータ3とインバータ4の容量を小さくしても、エ
ンジン1をクランキングするのに必要な駆動力を確保で
きる。エンジン1の始動後は、モータジェネレータ3は
発電機として機能し、例えば車両の制動時においてバッ
テリ5に電気エネルギを蓄える。
【0047】エンジン始動時にはモータジェネレータ3
の回転速度をコントローラ7が検出し、インバータ4に
対し、モータジェネレータ3の回転がエンジン1を始動
するのに必要なトルクと回転速度となるようにスイッチ
ング信号を出力する。例えばエンジン始動時にエアコン
がオンとなっていれば、エアコンオフ時に比べてより大
きなトルクが必要であるから、コントローラ7は大きな
トルク及び回転速度でモータジェネレータ3が回転でき
るようにスイッチング信号を出力する。
【0048】所定のエンジン停止条件が成立すると、コ
ントローラ7は、エンジン1に燃料の供給をカットする
信号を出力し、エンジンを自動停止させる。
【0049】エンジン1が自動した停止後には、コント
ローラ7は電磁クラッチ26に切断の制御信号を出力し
ており、プーリ22とエンジン1とは動力非伝達状態に
ある。一方、エンジン1が停止中でもエアコンやパワー
ステアリングは作動させておきたいため、パワーステア
リング用ポンプ、エアコン用コンプレッサの負荷等が考
慮されたトルクでモータジェネレータ3が回転するよう
に、コントローラ7はインバータ4に対して相応のスイ
ッチング信号を出力する。
【0050】本実施形態のエンジン1の停止条件は、D
エコ溝125aにてエンジンの自動停止をする場合は、
フットブレーキオン、アイドルオフ、車速零等である。
また、Nポジションにてエンジンの自動停止をする場合
のエンジンの停止条件は、アイドルオフ、車速零等であ
る。この他に、「これらの条件が連続して所定時間Tst
opが経過」という条件を加えてもよい。この場合は、こ
の所定時間Tstopはタイマによりカウントされるように
なっており、コントローラ7及びECU80に入力され
処理される。
【0051】なお、この所定時間Tstopはエンジンの自
動停止を開始するまでの時間に相当し、状況に応じて変
更・設定可能である。この所定時間Tstopを零に設定
し、これ以外の所定の停止条件が整い次第すぐにエンジ
ンの自動停止を行ってもよく、又、無限大に設定してエ
ンジン1の自動停止を実質的に禁止するようにもでき
る。
【0052】ここで、エンジン自動停止・再始動に関し
てのシフトポジションの条件について図1を用いて説明
する。
【0053】本実施形態では、前述したように自動変速
機における「D」ポジションでは自動停止は行わず、該
「D」ポジションの近傍にエンジン1の自動停止を許可
する専用ドライブポジションのDエコ溝125aを設け
るようにしており、該Dエコ溝125aに備えられたD
エコスイッチ126がシフトレバー44により押される
ことによりオン信号が検出されることでエンジン1の自
動停止制御が許可される。なお、前述した所定時間Tst
opを零に設定することにより、Dエコ溝125aにシフ
トされた場合は他の停止条件が整い次第直ぐにエンジン
を自動停止させるようにしてもよい。このようにすれ
ば、タイマ分(Tstopのカウント分)だけエンジンの自
動停止を早めることができ、それだけ燃費を向上させる
ことができる。これは、「Dエコ」がドライバの「自動
停止許可」の意思表示であることを利用した設計と言え
る。
【0054】次に、シフトレバーの動きに関する作用に
ついて説明する。
【0055】この実施形態では、「N」−「D」−
「4」というシフトレバーの操作方向とは異なる方向
に、「Dエコ溝」125aが配置されているため、ドラ
イバは、「Dエコ」を積極的に選択したいときにのみ、
即ち自動停止制御の許可を積極的に意識したときにの
み、「Dエコ」にシフトレバー44を動かすことができ
る。そのため、例えば「N」→「4」の方向にシフトレ
バー44を動かす際に、その途中で「Dエコ」を通った
がためにエンジンが自動停止し、「Dエコ」を通過後再
び始動する、というような状況が発生する恐れは全く無
くなる。
【0056】又、「N」−「D」、「N」−「Dエコ」
が、いずれも直接且つ最短でシフトできるため、エンジ
ンが自動停止している時も、又、自動停止していない時
も、その状態を変えることなく、「N」→「D」シフ
ト、あるいは、「N」→「Dエコ」シフトを行うことが
できる。
【0057】又、「Dエコ」は、自動停止の機能以外で
は「D」と同一であるため、一度始動すれば、従来の
「D」と全く同様の(通常通りの)「D」ポジション走
行を行うことができる。
【0058】なお、この実施形態では、シフトレバー4
4がP−Nゲート100上、及びP溝102上にある時
にもエンジン1の自動停止は継続される。つまり、Dエ
コ溝125a、N溝106、P−Nゲート100、P溝
102にシフトレバー44があるときには、そのいずれ
の場所においてもエンジンの自動停止は継続される。
【0059】なお、Dエコ溝125aから「D」128
にシフトされたときや、N溝106から「D」128に
シフトされたときには、もしそれまでエンジン1が自動
停止していた場合には、このシフトによりエンジンの再
始動処理が実行される。
【0060】このように、この実施形態においては、ド
ライバの意思によるシフト操作により自動停止制御を許
可するモード(Dエコ溝125a)を選択可能とし、ま
た、逆にドライバの意思によるシフト操作により自動停
止を許可しないモード(D)を選択可能にしたことによ
り、無用な(ドライバの意思に反して)エンジンの自動
停止や、再始動を防ぐことができる。そのため、再始動
装置の特にスタータ部などの部品の寿命を向上させるこ
とができると共に、ドライバにも不快感を与えることの
ないようにすることができる。
【0061】なお、本発明は、「D」ポジション128
の近傍に、エンジンの自動停止を許可する専用ドライブ
ポジションのDエコスイッチ126を設ければよく、例
えば、図7に示すようなシフトのゲージ構造としてもよ
い。
【0062】図7は、N溝106より紙面上方側は図1
と全く同様であり、N溝106より紙面下方側のみを変
更したものである。
【0063】図7において、N溝106から紙面左斜め
下方向には、通常のエンジンの自動停止を行わない前進
走行の機能を備えた「D」ポジション128´を形成
し、N溝106から紙面右斜め下方向にはDエコ溝12
5a´を形成している。Dエコ溝125a´にはDエコ
スイッチ126が設置されている。
【0064】つまり、「D」ポジション128´は、ち
ょうど該Dエコ溝125a´の紙面左方向に相当する位
置にある。これは図1の「D」ポジション128とDエ
コ溝125aとの形成位置とは左右反対となっている。
【0065】Dエコ溝125a´紙面下方向には4速段
の固定ポジションがあり、この該4速段の固定ポジショ
ンは、「D」ポジション128´からも直接シフトレバ
ー44が入れられる(シフト操作可能な)構造となって
いる。
【0066】このような構造にすることで、例えば、N
溝106にシフトレバー44があり、その位置でエンジ
ンの自動停止を行っていた場合に、エンジンを再始動さ
せることなくDエコ溝125´(紙面右斜め下方向)に
シフトすることができ、又、Dエコ溝125´で走行中
又は始動停止中に、そのまま固定ポジションの4速段側
にシフト操作をすることによって直接固定ポジションの
4速段(あるいは3速段、2速段)にシフトしたときに
エンジンを再始動することができるというメリットがあ
る。
【0067】また、例えば、「N」ポジションにシフト
レバー44があった状態で、且つ、エンジンが自動停止
していなかった場合(エンジン始動中であった場合)
に、固定ポジションの4速段にシフトしたいときに、
「D」ポジション128´(紙面左斜め下方向)を通っ
て固定ポジションの4速段にシフト操作をすることによ
って(Dエコ溝125´を経由しないので)、エンジン
を一旦自動停止してしまうような不都合が生じることが
ない。
【0068】そのため、ドライバ意思に応じた制御がド
ライバ自身の意思判断(シフト操作)により行うことが
でき、ドライバに不快感を感じさせることを無くすこと
ができる。
【0069】次に図5を用いて、この実施形態における
制御フローを説明する。
【0070】図5において、ステップ220では、各種
センサからの入力信号が処理される。例えばシフトレバ
ー44の位置や車速等の信号を受け取る。
【0071】ステップ230では、シフトポジションの
「D」の判定を行う。
【0072】ここでの判定は、シフトポジション46に
よりシフトレバー44の紙面上下方向の動きを検出する
ことにより、シフトレバーがDエコ溝125或いはDポ
ジション128にあるかを検出するものである。
【0073】ステップ240では、シフトレバー44が
Dエコ溝125に操作され、Dエコスイッチ126がオ
ンになったかを判断する。Dエコスイッチ126のオン
が検出された場合にはステップ250へ進む。
【0074】ステップ250では、エンジンの自動停止
の条件が成立したか否かを検出する。
【0075】エンジンの停止条件が成立し、且つ、Dエ
コスイッチ126がオンであることが検出された場合に
は、ドライバがシフトレバー44をDエコ溝にシフト
し、明確にエンジンの自動停止制御を許可することを意
図しているので、エンジンの自動停止を実施する(ステ
ップ260)。
【0076】このようにDエコポジションを設けること
によって、ドライバが意図したときにエンジンの自動停
止を許可するようにしたことにより、無用なエンジンの
自動停止・再始動がなくなり、始動系の部品の耐久性を
向上させることができる。
【0077】また、ここではフローチャートに記載して
いないが、一旦エンジンが自動停止したあとは、たとえ
Dエコスイッチ126がオフとなっても他の復帰条件が
成立するまで自動停止・再始動を実施しないようにする
とさらによい。
【0078】これによっても、ビジー作動を避けること
ができる。
【0079】なお、ステップ240にてDエコ溝スイッ
チ126がオンでない場合及び、ステップ250にてエ
ンジンの自動停止条件が成立していない場合にはステッ
プ270へ進みエンジンの自動停止制御を行わないよう
にする(自動停止不実施)。
【0080】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。
【0081】本発明は、シフトレバーのシフトポジショ
ンにおいて、エンジンの自動停止を許可する専用ドライ
ブポジション「Dエコ」を自動停止を許可しないDポジ
ションの「近傍」に配置することをその要旨としている
ため、主にこの点に着目して説明する。
【0082】図2の(A)及び(B)はDエコポジショ
ンをシフトレバー44の操作方向に対して直線的に直列
に組み込んでいる。(A)はDポジションと4ポジショ
ンとの間にDエコポジションを配置しており、(B)で
はNポジションとDポジションとの間に配置している。
【0083】このように、シフトレバー44の操作方向
に対してDエコポジションを直列に配置した場合には、
シフトレバー44を従来と全く同様に操作することがで
き、その中の選択肢の1つとして、(自動停止の禁止さ
れた「D」ポジションと、自動停止が許可された)Dエ
コポジションを選択することができる。(A)の配置
は、Nポジションと(自動停止を許可しない)Dポジシ
ョンが連続しているため、主に自動停止を好まないドラ
イバにとって使い易い配置である。一方、(B)におい
てはNポジションと(自動停止を許可する)Dエコポジ
ションとが連続しているため自動停止を好むドライバに
とって使い易い配置である。
【0084】これに対し、第2図(C)、(D)はシフ
トレバー44の操作方向と直角方向(異なる方向)にD
エコポジションを配置している。いずれも、Dポジショ
ンの「近傍」にDエコポジションを配置しているもので
あるが、(C)においてはDポジションと隣接してDエ
コポジションを配置しており、(D)においてはNポジ
ションと隣接してDエコポジションを配置している。
(C)の配置はDポジションを主とし、必要に応じてD
エコポジションを選択できることに着目したもので、
(D)の配置は主に「N−Dシフト」と「N−Dエコシ
フト」との組合せに関し、そのいずれかを選択できるこ
とに着目したものである。(C)、(D)のいずれの場
合も、シフトレバー44の操作方向においては従来と全
く同様のシフト操作を行うことができ、全く同様の作用
を得ることができる。
【0085】図2の(C)、(D)の配置は、いずれも
「D」と「Dエコ」の位置を互いに交換することがで
き、もしDエコポジションを通常使用するポジションに
したい場合には、図2の(E)、あるいは(F)のよう
な配置とすればよい。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、自動変速機におけるシ
フトポジションのドライブポジションでの自動停止を禁
止すると共に、該ドライブポジションの近傍にエンジン
の自動停止を許可する専用ドライブポジションを設ける
ことにより、ドライバの意思によりシフトレバーを操作
するだけでエンジンの自動停止を許可するモードと許可
しないモードとを選択可能とすることができ、ドライバ
の意図したときに簡単にエンジンの自動停止を行うこと
ができると共に、ドライバに不快感を与えることがなく
なる。
【0087】又、同時に、無用なエンジンの自動停止及
び再始動を行うことがなくなり、再始動装置の部品の耐
久性向上を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるシフトレバーのゲー
ト位置を表わすシフトポジション配列図
【図2】本発明の他の実施形態におけるシフトレバーの
ゲート位置を表わすシフトポジション配列図
【図3】本発明が適用された車両のエンジン駆動装置の
システム構成図
【図4】実施形態のECU(電子制御装置)に対する入
出力信号の関係を示す図
【図5】本発明に係る車両のエンジン再始動時の制御の
制御フロー例を示す流れ図
【図6】従来技術におけるシフトレバーのゲート位置を
表わすシフトポジション配列図
【図7】本発明の他の実施形態におけるシフトレバーの
ゲート位置を表わすシフトポジション配列図
【符号の説明】
1…エンジン 2…自動変速機 3…モータジェネレータ 4…インバータ 5…バッテリ 7…コントローラ 44…シフトレバー 46…シフトポジションセンサ 100…P―Nゲート 102…P溝 104…R溝 106…N溝 120…R溝スイッチ 125a…Dエコ溝 126…Dエコ溝スイッチ 128…Dポジション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D040 AA07 AA11 AA28 AB01 AC66 AF01 3G093 AA05 BA17 BA21 BA22 CA04 DB06 DB11 DB12 DB15 DB23 EA05 FB02 FB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機のシフトレバーがドライブポジ
    ションにあっても所定の停止条件が成立したときにエン
    ジンを自動停止すると共に、所定の再始動条件が成立し
    たときに該自動停止したエンジンを再始動する車両のエ
    ンジン自動停止始動装置において、 前記ドライブポジションでの自動停止を禁止すると共
    に、該ドライブポジションの近傍に、前記エンジンの自
    動停止を許可する専用ドライブポジションを設けたこと
    を特徴とする車両のエンジン自動停止始動装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記専用ドライブポジションを前記シフトレバーの操作
    方向に対して直列に配置したことを特徴とする車両のエ
    ンジン自動停止システムの制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記専用ドライブポジションを前記シフトレバーの操作
    方向とは異なる方向に配置したことを特徴とする車両の
    エンジン自動停止始動装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記専用ドライブポジションは、エンジンの自動停止制
    御の許可に関する機能以外は前記自動停止の禁止された
    ドライブポジションと同一の機能を有するを特徴とする
    車両のエンジン自動停止始動装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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