JPH1013109A - 集中定数型サーキュレータ - Google Patents

集中定数型サーキュレータ

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JPH1013109A
JPH1013109A JP15865696A JP15865696A JPH1013109A JP H1013109 A JPH1013109 A JP H1013109A JP 15865696 A JP15865696 A JP 15865696A JP 15865696 A JP15865696 A JP 15865696A JP H1013109 A JPH1013109 A JP H1013109A
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Shigeru Takeda
茂 武田
Toshiro Takashima
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高性能な集中定数型サーキュレータを得る。 【構成】 本発明の集中定数型サーキュレータは、逆方
向損失、各端子の反射損失を同じ内部インピーダンスの
測定系で測定した場合、前記反射損失は設定磁界より磁
界を強くした場合に増加し、前記逆方向損失は設定磁界
より磁界を弱くした場合に増加するように磁界調整され
たことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェリ磁性体を用
いたマイクロ波非相反素子である集中定数型サーキュレ
ータの高性能化に関する。
【0002】
【従来技術】近年、IC、トランジスター等の半導体素
子、積層チップコンデンサー、積層チップインダクタ、
チップ抵抗等の電子部品の小型化にともない、これらを
表面実装したマイクロ波装置の小型化・薄型化が急速に
進行している。このような動きの中で、マイクロ波装置
を構成する上では、極めて重要なマイクロ波非相反素子
である集中定数型サーキュレータ・アイソレータの小型
化・薄型化が望まれている。このような市場のニーズに
対応し、集中定数型サーキュレータ・アイソレータの小
型化を目指そうとすると、必然的に挿入損失が増え、同
時に反射損失や逆方向損失が劣化するという問題があっ
た。とりわけ反射損失の劣化と挿入損失の増加は、携帯
電話のようなマイクロ波携帯機器で考えた場合、電池の
寿命に直接影響を与え、好ましくない。また、逆方向損
失の劣化は本来のサーキュレータ・アイソレータの機能
を損なうものであり、マイクロ波機器の相互変調歪み
(IM;Inter Modulation)の増加につながる。
【0003】第8図は、集中定数型サーキュレータの概
略構造断面図である。1a,1b,1cはフェリ磁性体2の
上に配された3組の中心導体である。中心導体の一方は
入出力端子T1、T2、T3となり、他方は共通部3に
接続され、この図の場合は地導体に接地されている。4
は絶縁シートで各中心導体が交差部で短絡しないように
設けられている。Cは負荷容量であり、サーキュレータ
の動作周波数を決める。所望のインピーダンスでサーキ
ュレータ動作を実現するために、フェリ磁性体には外部
磁界5が印加される。また、アイソレータとするために
図中に示すように抵抗RoをT3端子と共通部3の間に
接続される。
【0004】これまで、集中定数型サーキュレータの挿
入損失は、フェリ磁性体2であるガーネットの磁気的損
失(ΔH)、中心導体1の損失(銅損)、負荷容量Cの
誘電損失(tanδ)などによると考えられている。しか
し、これらが実際にはどのように関連し合って、実際の
挿入損失の増加及び反射損失と逆方向損失の劣化を決め
ているかが分からなかった。本発明では、集中定数型サ
ーキュレータの基本原理に基づき、前述の損失因子が存
在する場合について詳細なる計算を行うことにより発見
した最適磁界調整方法に関する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の従来
技術の問題点を鑑み、集中定数型サーキュレータの基本
原理に遡り発見した、サーキュレータの限界性能を発揮
させるための最適磁界調整方法に関するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の集中定数型サー
キュレータは、直流磁界が印加されたフェリ磁性体、該
フェリ磁性体に近接して配されたお互いに交差した3組
の中心導体、前記中心導体の個々の一方は入出力端子と
なり他方は3組とも共通部に接続された構成、かつ前記
中心導体の一方と他方の間に負荷容量が配された構成に
おいて、前記入出力端子の一つと共通部の間に抵抗を接
続し、残りの二つの入出力端子間での挿入損失、逆方向
損失、各端子の反射損失を同じ内部インピーダンスを有
する測定系で測定した場合、前記反射損失は設定磁界よ
り磁界を強くした場合に増加(改善)し、前記逆方向損
失は設定磁界より磁界を弱くした場合に増加(改善)す
るように前記設定磁界に磁界調整されたことを特徴とし
ている。また、前記抵抗を内蔵し、アイソレータとして
の機能を有するようにしたことも特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の上記調整方法によれば、
反射損失と逆方向損失のバランスがとれた最適状態を維
持することができ、高性能な集中定数型サーキュレータ
を構成することができる。
【0008】本発明の主眼は、集中定数型サーキュレー
タの外部磁界の調整方法である。以下、図面を参照しつ
つ本発明の実施例を詳細に説明する。図1は、1000
MHz帯における無損失集中定数型サーキュレータにお
いて、T1端子からマイクロ波を入射し、T2端子とT
3端子で出力を測定した場合のSパラメータの周波数特
性を回路シミュレータを用いて計算した図である。規格
化周波数1で表される中心周波数で、反射損失(S1
1)、逆方向損失(S31)の両方とも無限大となり、挿
入損失(S21)は0となる。いわゆる理想的なサーキ
ュレータとなる。図に示すように、周波数がこれより高
くても低くてもSパラメータは理想状態からずれる。
【0009】図2は、中心導体の抵抗Rを加味して計算
したSパラメータの周波数特性の図である。Rが増える
に従って、S11、S31とも劣化する。また、それぞ
れの損失が最大となる周波数も、S11では低周波側
に、S31では高周波側に移る。Rの増加とともに挿入
損失(S21)は急速に増加する。図3は、図2でR=
0.2[Ω]として、外部磁界を変化させた場合のSパラ
メータの周波数特性を示す。外部磁界は規格化磁界σo
で表現されている。これを基準にして、低磁界側は小数
点以下の数字で、高磁界側は1より大きい数字で示す。
この図から分かるように、S11は高磁界側で改善さ
れ、S31は低磁界側で改善される。このようにRによ
る損失がある場合は、S11とS31の最適状態は原理
的に同じ周波数で実現できない。
【0010】図4は、負荷容量Cの損失係数tanδを加
味して計算したSパラメータの周波数特性の図である。
tanδが増えるに従って、S11、S31とも劣化す
る。また、それぞれの損失が最大となる周波数はほとん
ど変化しない。tanδの増加とともにS21は急速に増
加する。
【0011】図5は、図4でtanδ=0.01として、外
部磁界を変化させた場合のSパラメータの周波数特性を
示す。外部磁界は規格化磁界σoで表現されている。こ
れを基準にして、低磁界側は小数点以下の数字で、高磁
界側は1より大きい数字で示す。図3と同じように、S
11は高磁界側で改善され、S31は低磁界側で改善さ
れる。Rと同じようにtanδによる損失がある場合に
も、S11とS31の最適状態を同じ周波数で実現する
ことができない。
【0012】図6は、ガーネットの損失係数ΔHを加味
して計算したSパラメータの周波数特性の図である。Δ
Hが増えるに従って、S11、S31とも劣化する。ま
た、それぞれの損失が最大となる周波数も、S11では
高周波側に、S31では低周波側に移る。ΔHの増加と
ともにS21は増加する。
【0013】図7は、図6でΔH=40[Oe]として、
外部磁界を変化させた場合のSパラメータの周波数特性
を示す。外部磁界は規格化磁界σoで表現されている。
これを基準にして、低磁界側は小数点以下の数字で、高
磁界側は1より大きい数字で示す。この図から分かるよ
うに、S11は高磁界側で改善され、S31は低磁界側
で改善される。このようにΔHによる損失がある場合
も、S11とS31の最適状態を同じ周波数で実現する
ことができない。
【0014】これらの結果を整理すると、中心導体の抵
抗R、負荷容量Cのtanδ、ガーネットのΔHなどの損
失が導入されると当然ながら挿入損失(S21)は増加
する。と同時に、反射損失(S11)、逆方向損失(S
31)も劣化する。これを改善する目的で、外部磁界を
変化させるのであるが、いずれの場合も反射損失(S1
1)は磁界を強くした場合に改善され、逆方向損失(S
31)は磁界を弱くした場合に改善される。なんらかの
損失が有る場合は、両者を同時に満足させる外部磁界は
存在しない。
【0015】最も望ましい点は、両者の中間に外部磁界
を設定することである。即ち、無損失であると仮定して
もとめた動作磁界でサーキュレータを動作させた場合が
最も効率的であることを意味する。しかし、実際問題と
して、無損失の集中定数型サーキュレータを実現するこ
とは不可能である。従って、実際問題としては、磁界を
強くすると反射損失が改善され、かつ磁界を弱くすると
逆方向損失が改善されるような外部磁界に設定すること
が、無損失集中定数型サーキュレータの動作磁界に近い
ことになる。これまでの説明で明らかなように、損失係
数の増加に伴う反射損失及び逆方向損失の劣化を最小限
にくい止めるためには、上述のような磁界設定が最も好
ましいことが分かった。
【0016】以上の説明はサーキュレータについてであ
るが、T3端子と共通部の間に抵抗を接続し、その抵抗
を内蔵したアイソレータ構成においても同じようなこと
が言える。T2端子からマイクロ波を入射してT1端子
の出力を測定した場合、逆方向損失S21は上述のS3
1と等価である。従って、本発明の磁界調整方法がアイ
ソレータにも適用可能であることは、本分野の専門家で
有れば、容易に理解できる。
【0017】
【発明の効果】本発明の磁界調整方法を用いることによ
り、高性能な集中定数型サーキュレータを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無損失集中定数型サーキュレータのSパラメー
タの周波数特性を示す図。
【図2】中心導体の抵抗Rを考慮した場合のSパラメー
タの周波数特性を示す図。
【図3】R=0.2[Ω]として規格化磁界を変化させた
場合のSパラメータの周波数特性を示す図で、本発明の
原理を示す図。
【図4】負荷容量Cのtanδを考慮した場合のSパラメ
ータの周波数特性を示す図。
【図5】tanδ=0.01として規格化磁界を変化させた
場合のSパラメータの周波数特性を示す図で、本発明の
原理を示す図。
【図6】ガーネットの損失係数ΔHを考慮した場合のS
パラメータの周波数特性を示す図。
【図7】ΔH=40[Oe]として規格化磁界を変化させ
た場合のSパラメータの周波数特性を示す図で、本発明
の原理を示す図。
【図8】集中定数型サーキュレータの概略構造断面図。
【符号の説明】 1 中心導体 2 フェリ磁性体 3 共通部 4 絶縁シート 5 外部磁界 C 負荷容量 Ro 抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流磁界が印加されたフェリ磁性体、該
    フェリ磁性体に近接して配され互いに交差した3組の中
    心導体、前記中心導体の個々の一方は入出力端子とな
    り、他方は3組とも共通部に接続され、かつ前記中心導
    体の一方と他方の間に負荷容量が配された構成を有する
    集中定数型サーキュレータにおいて、前記入出力端子の
    一つと共通部の間に抵抗を接続し、残りの二つの入出力
    端子間での挿入損失、逆方向損失、各端子の反射損失を
    同じ内部インピーダンスを有する測定系で測定した場
    合、前記反射損失は設定磁界より磁界を強くした場合に
    増加(改善)し、前記逆方向損失は設定磁界より磁界を
    弱くした場合に増加(改善)するように、前記フェリ磁
    性体に印加される磁界を前記設定磁界に調整されたこと
    を特徴とする集中定数型サーキュレータ。
  2. 【請求項2】 前記抵抗を内蔵し、アイソレータとして
    の機能を有する請求項1記載の集中定数型サーキュレー
    タ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006246318A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Hitachi Metals Ltd 3巻線型非可逆素子
KR101052713B1 (ko) 2009-05-29 2011-07-29 전자부품연구원 써큘레이터/아이솔레이터

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006246318A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Hitachi Metals Ltd 3巻線型非可逆素子
JP4507190B2 (ja) * 2005-03-07 2010-07-21 日立金属株式会社 3巻線型非可逆素子
KR101052713B1 (ko) 2009-05-29 2011-07-29 전자부품연구원 써큘레이터/아이솔레이터

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