JP2002135011A - 高周波アンプ用整合回路およびそれを用いた高周波パワーアンプと携帯端末 - Google Patents

高周波アンプ用整合回路およびそれを用いた高周波パワーアンプと携帯端末

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JP2002135011A
JP2002135011A JP2000320840A JP2000320840A JP2002135011A JP 2002135011 A JP2002135011 A JP 2002135011A JP 2000320840 A JP2000320840 A JP 2000320840A JP 2000320840 A JP2000320840 A JP 2000320840A JP 2002135011 A JP2002135011 A JP 2002135011A
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frequency
capacitance
capacitor
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Hiroshi Kawamura
博史 川村
Masatomo Hasegawa
正智 長谷川
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップコンデンサの寄生容量などにより特性
に制限がある場合でも、負荷反射係数を小さくでき、広
い範囲で負荷反射係数を調整することができる整合回路
を提供する。 【解決手段】 この高周波アンプ用整合回路は、伝送線
路11に対して直列の第1静電容量12を、伝送線路1
1に対して並列の第2静電容量13よりも、伝送線路1
1側に接続したことによって、第1静電容量12による
負荷反射係数の調整範囲を拡大できることを実験により
確認できた。したがって、チップコンデンサの寄生容量
などにより特性に制限がある場合でも、負荷反射係数を
小さくでき、広い範囲で負荷反射係数を調整することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高周波パワーア
ンプの整合回路に関する。特に、積層基板のような薄い
誘電体基板を用いた出力整合回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話が爆発的に普及してお
り、その有用性がますます高くなっている。携帯電話の
仕様としては、小型軽量で、かつ長い通話時間を実現す
ることが非常に重要なポイントとなってきた。
【0003】そのためには、通話時に、最も大きな電力
を消費する高周波パワーアンプの低消費電力化(高効率
化)が極めて重要となる。
【0004】この高周波パワーアンプには、一般的に、
化合物半導体を用いたMMIC(Microwave Monolithi
c IC)などが用いられている。そのMMICの効率歪
特性を改善して、最適化するためには、出力整合回路の
低損失化が必要になり、出力素子の最適負荷インピーダ
ンスに正確に調整することが必要となる。
【0005】通常、高周波回路では、主な部品の入出力
インピーダンスは、50Ω(場合によっては75Ω)に設
計され、それぞれの部品を相互に接続した際に、良好な
特性が出るように設計されている。
【0006】しかし、高周波の出力素子から大きな電力
を取り出す場合には、50Ωよりも低いインピーダンス
に接続することが必要となる。
【0007】このため、図6に示すように、入力側に入
力端子61,入力整合回路62が接続された出力素子6
3と出力端子65との間に、出力整合回路64を接続し
た。この出力整合回路64は、パワーアンプの出力端子
65を50Ωのインピーダンスに接続した際に、パワー
アンプ内にある出力素子63からアンプの出力端子側
(負荷側)を見たインピーダンスが出力素子63に最適な
インピーダンスになるように変換する。
【0008】一方で、携帯電話を小型軽量化するために
は、この高周波パワーアンプ自体も小型軽量化すること
が不可欠となる。上記出力整合回路64の低損失化と小
型軽量化の両者を満足するために、積層基板上に整合回
路とバイアス回路を集積し、パワーアンプ部をモジュー
ル化することが行われている。あるいは、ベースバンド
やIF(中間周波数)処理部が形成されている積層基板上
に、整合回路を形成し、ベースバンド,IF処理部と高
周波アンプ部とを一体化することが行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題を説明するに際し、まず、最初に、負荷反射係
数について説明する。
【0010】通常、高周波回路設計では、50Ωの信号
源を接続した際に、負荷に注入された信号に対する負荷
から反射された信号の比を表す負荷反射係数が、負荷イ
ンピーダンスの代わりに用いられる。
【0011】この負荷反射係数は、抵抗成分を実数で表
し、リアクタンス成分を虚数として表した複素インピー
ダンスを変換して得られる複素反射係数として取り扱わ
れる。
【0012】ここで、この負荷反射係数の表記法とし
て、複素反射係数平面において、実数成分および虚数成
分共に0となる点から負荷反射係数を示す点までのベク
トルを採用する。このベクトルの長さが、負荷反射係数
の大きさを表す。また、このベクトルの位相は、負荷反
射係数の位相を表し、実軸の正の部分を0度とし、反時
計回りの角度で表記する。なお、上記ベクトルの180
度より大きな位相については、その値より360を引い
た負の位相値が用いられる。
【0013】そして、最適の負荷反射係数は、ロードプ
ル測定やハーモニックバランス法などのシミュレーショ
ンにより求められる。しかし、実際の最適負荷反射係数
を正確に求めることは極めて困難である。
【0014】また、整合回路の設計には、回路シミュレ
ータや電磁界シミュレータが用いられているが、整合回
路で得られる反射係数を十分な精度で設計することはか
なり難しい。したがって、整合回路を設計した後、実際
に素子を実装して最適化を行うことが必要となる。
【0015】上記負荷反射係数を最適化するためには、
反射係数の大きさと位相の両方を最適化することが必要
であり、そのためには、2つ以上の調整可能な素子を用
いなければならない。
【0016】また、小型で低損失な整合回路を誘電体基
板上で形成する場合には、伝送線路とチップコンデンサ
のみで整合回路を構成することが望ましい。その理由
は、一般的に、チップインダクタはチップコンデンサに
比べてコストが高く、その抵抗損に起因し、チップコン
デンサに比べて、損失が大きいからである。
【0017】さらに、アンプの出力に接続される部品に
直流(DC)の電流が流れないように、高周波パワーアン
プの出力素子とアンプの出力ポートは、直流(DC)的に
絶縁されていることが必要である。すなわち、高周波信
号線にシリーズにコンデンサが接続されていることが必
要である。
【0018】このような条件を満たす整合回路として
は、特開平8−88523公報の図2、あるいは199
5年電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大
会C−40などに見られるように、素子出力端子‐伝送
線路‐シャントのコンデンサ‐シリーズのコンデンサ‐
出力ポートという回路構成が一般的に用いられている。
【0019】この整合回路を図7に示す。この整合回路
では、素子側端子70と出力側端子75との間に接続さ
れた伝送線路71の出力側に直列コンデンサ72が接続
され、この直列コンデンサ72と上記伝送線路71との
接続線とグランドとの間に並列コンデンサ73が接続さ
れている。
【0020】この整合回路において、反射係数では0と
なり、スミスチャート上では中心に位置する50Ωのイ
ンピーダンスから、最適な負荷反射係数へ変換する方法
を、図8に示すスミスチャートとアドミッタンスチャー
トを用いて説明する。
【0021】まず、最初に、図8を参照して、スミスチ
ャートについて簡単に説明する。スミスチャートは、素
子が信号線に直列(シリーズ)接続された場合の軌跡を示
し、実線の円によって等抵抗線が表されており、実線の
円弧で等リアクタンス線が示されている。
【0022】一方、アドミッタンスチャートは、接地と
信号線を接続(シャント接続)した場合の軌跡を示し、点
線の円で等コンダクタンス線を示し、点線の円弧で等サ
セプタンス線を示す。図8では、上記スミスチャートと
アドミッタンスチャートを重ね合わせて表示しており、
この図8によって、シリーズ接続およびシャント接続さ
れた素子によるインピーダンス整合法について容易に理
解できる。
【0023】すなわち、図7に示した整合回路の負荷反
射係数を表すベクトルは、図8に矢印81で示すよう
に、シリーズのコンデンサ72によって、パワーアンプ
の出力インピーダンスである50Ωから、スミスチャー
ト上の等抵抗円上を反時計回りにやや右下方向へ移動す
る。上記ベクトルは、さらに、矢印82で示すように、
シャントのコンデンサ73によって、等サセプタンス円
弧上を時計回りに移動することにより、スミスチャート
上をやや左下に移動する。
【0024】さらに、矢印83で示すように、上記ベク
トルは、伝送線路71によって、スミスチャート中心付
近を中心として時計回りに移動して、反射係数が実軸付
近に移動する。これにより、所望の最適負荷反射係数を
実現している。
【0025】ここで、最初のシリーズのコンデンサ72
の容量が小さい、すなわちリアクタンスが大きいと、上
記ベクトルは、矢印81に沿って、大きく右下に移動す
るから、反射係数の大きさが大きくなる。逆に、コンデ
ンサ72の容量が大きな場合には、反射係数の大きさが
小さくなる。
【0026】次に、接続されているシャントのコンデン
サ73の容量を大きくすると、上記ベクトルは、矢印8
2に沿って、時計回りに位相が大きく移動する。逆に、
コンデンサ73の容量を小さくすると、上記ベクトルの
位相の移動量は少なくなる。
【0027】また、最後に、伝送線路71による上記ベ
クトルの回転の中心は、伝送線路71の特性インピーダ
ンスに依存し、この特性インピーダンスが50Ωの時に
は、スミスチャートの中心Pと一致する。一方、伝送線
路71の特性インピーダンスが50Ωより低い場合に
は、上記回転中心はスミスチャートの中心Pよりも左に
移動する。
【0028】ところで、図10に示すように、上記コン
デンサ72,73を構成するチップコンデンサには、そ
の容量成分103,抵抗成分101以外にも、寄生イン
ダクタンス成分102による共振周波数が存在する。こ
の共振周波数以上では、上記チップコンデンサは、コン
デンサとしては動作せず、インダクタンスとして動作す
る。したがって、通常、整合回路は、この共振周波数が
動作周波数以上となる状態で使用される。
【0029】現在、携帯電話で使用されている800M
Hzから2GHzの周波数では、このような条件を満た
すチップコンデンサの容量値は、20pF程度以下であ
る。また、現在市販されているチップコンデンサの最小
容量値は、0.5pF程度で、20pF以下では0.5p
F間隔での容量が市販されている。
【0030】また、チップコンデンサには、寄生抵抗成
分101も存在するので、低損失な整合回路を構成する
ためには、シャントのコンデンサ73はできるだけ小さ
な容量値とすることが望ましく、シリーズのコンデンサ
72はできるだけ大きな容量値を用いることが望まし
い。携帯電話で使用されている周波数では、概ね、シャ
ントのコンデンサは5pF以下、更に望ましくは2pF
以下が望ましく、シリーズのコンデンサは5pF以上が
望ましい。
【0031】図8に、先述の整合回路で、このような容
量の範囲で実現可能な負荷反射係数領域88を斜線で示
す。特に、その領域88の中でも、反射係数の大きさが
比較的小さめで、位相があまり回らない領域が低損失と
なる。すなわち、図8に斜線で示される調整可能な負荷
反射係数領域88の中でも右下の部分が最も低損失とな
る。
【0032】図8のスミスチャートの一部(負荷反射係
数領域88付近)を図9に示す。この図9では、図7に
示される従来の整合回路形式において、シャントのコン
デンサ73の容量値を、0.5pF刻みで0.5pFから
2pFまで変化させた各場合において、シリーズのコン
デンサ72の容量値を5pFから10pFまで1pF刻
みで変化させた場合の各負荷反射係数を四角印で記して
いる。この負荷反射係数は、回路シミュレータを用いて
計算した結果である。
【0033】図9を参照すれば分かるように、シャント
のコンデンサ73の容量値を変化させることによって、
上記負荷反射係数の位相を比較的自由に変化させること
が可能である。これに対して、シリーズのコンデンサ7
2の容量値を変化させた場合には、各負荷反射係数の軌
跡がほとんど重なっているから、シリーズのコンデンサ
72の容量値では、負荷反射係数の大きさを変化させる
ことが非常に困難であることがわかる。
【0034】特に、誘電体厚が薄い積層基板などを採用
した場合で、伝送線路71の特性インピーダンスが低い
場合には、整合回路中の伝送線路71で位相回転する際
に、上記反射係数ベクトルの回転中心が、スミスチャー
ト上でやや左側に寄る。このため、伝送線路71による
位相回転に伴い、インピーダンス範囲が圧縮されながら
反射係数が大きくなる。このため、この回路構成では、
高い反射係数で、かつ、きわめて限られた反射係数領域
しか得ることができず、所望の負荷インピーダンスを実
現できないことが起こりうる。伝送線路の特性インピー
ダンスは、ガラスエポキシなどのように、比誘電率が4
程度ならば、マイクロストリップ線路の線路幅が誘電体
層厚の倍以上になると、特性インピーダンスが50Ω以
下となり、位相の回転による反射係数が大きくなる。ま
た、アルミナなどのように、比誘電率が10程度の場合
には、マイクロストリップ線路の線路幅が誘電体層厚以
上になると、特性インピーダンスが50Ω以下となる。
【0035】このように、従来の回路形式の整合回路を
用いた場合には、実現可能な負荷反射係数領域、特に、
負荷反射係数の大きさがかなり限られており、整合回路
に用いる基板によっては、最適な負荷インピーダンスに
調整することができなくなる可能性がある。
【0036】これまでは、シャントのキャパシタと伝送
線路を組み合わせることにより、最適な負荷反射係数に
インピーダンス変換することが可能であるため、シリー
ズのコンデンサは、若干の調整を行うために用いられて
きた。また、先に述べたように、アンプの出力に接続さ
れる部品に、直流(DC)の電流が流れないように、高周
波信号線にシリーズにコンデンサを接続するという観点
からシリーズのコンデンサを入れていた。このため、シ
リーズのコンデンサは、整合回路の最後に挿入されてい
た。つまり、出力素子からシャントのコンデンサ,シリ
ーズのコンデンサという接続順序の回路形式が用いられ
ていた。
【0037】このような整合回路形式でも、これまでの
ように、整合回路基板の厚さがある程度厚く、伝送線路
のインピーダンスがあまり低くない場合には、所望の負
荷反射係数を得ることができる。ところが、近年、用い
られ始められたビルドアップ積層基板のように、基板厚
が薄くなり、伝送線路の特性インピーダンスが低くなっ
てくると、所望の負荷反射係数を得ることができなくな
ってきた。
【0038】そこで、この発明の目的は、チップコンデ
ンサの寄生容量などにより特性に制限がある場合でも、
負荷反射係数を小さくでき、広い範囲で負荷反射係数を
調整することができる整合回路を提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、整合回路
形式を根本的に見直し、整合回路の接続形式を、シリー
ズコンデンサ,シャントコンデンサの順序で接続して、
従来と逆の順序にすることで、前述のような薄い整合回
路基板を用いても、広い範囲で負荷反射係数を得ること
ができることを見い出した。
【0040】すなわち、この発明の高周波アンプ用整合
回路は、能動素子の出力端に伝送線路の一端が接続さ
れ、上記伝送線路の他方の端に直列に第1静電容量が接
続され、さらに、上記第1静電容量の出力側と接地の間
に、第2静電容量を接続したことを特徴としている。
【0041】この発明では、伝送線路に対して直列の第
1静電容量を、伝送線路に対して並列の第2静電容量よ
りも、伝送線路側に接続したことによって、第1静電容
量による負荷反射係数の調整範囲を拡大できることを実
験により確認できた。したがって、チップコンデンサの
寄生容量などにより特性に制限がある場合でも、負荷反
射係数を小さくでき、広い範囲で負荷反射係数を調整す
ることができる。
【0042】また、一実施形態の高周波アンプ用整合回
路は、上記高周波アンプ用整合回路において、上記直列
の第1静電容量および並列の第2静電容量のうちの少な
くとも一方の静電容量として、その静電容量とその静電
容量に付随する寄生インダクタンス成分との共振周波数
が動作周波数以上となる静電容量値のコンデンサを用い
ている。
【0043】この実施形態では、上記第1,第2の静電
容量のうちの少なくとも一方の共振周波数を動作周波数
以上となるような静電容量値のコンデンサを用いること
に起因して、静電容量値が制限されるが、本実施形態に
よれば、負荷反射係数の最適化を図れる。
【0044】また、他の実施形態の高周波アンプ用整合
回路は、上記記載の高周波アンプ用整合回路において、
上記伝送線路の特性インピーダンスが50Ω以下であ
る。
【0045】この実施形態では、パワーアンプの出力整
合回路のように、伝送線路の特性インピーダンスが50
Ω以下である場合にも、負荷反射係数の最適化を図れ
る。
【0046】また、一実施形態は、上記高周波アンプ用
整合回路において、回路基板として積層基板を用いてい
る。
【0047】この実施形態では、回路基板として積層基
板を用いていることに起因して、伝送線路の特性インピ
ーダンスが低くなり、反射係数が高く、かつ、調節範囲
が狭くなる傾向になるが、このような場合でも、負荷反
射係数の最適化を図れる。
【0048】また、他の実施形態の高周波アンプ用整合
回路は、上記高周波アンプ用整合回路において、積層基
板の第一層に整合回路を形成し、上記積層基板の第二層
を接地層とした。
【0049】この実施形態では、積層基板の第一層に整
合回路を形成し、上記積層基板の第二層を接地層とした
ことで、基板厚が薄くなり、伝送線路の特性インピーダ
ンスが低くなった場合にも、負荷反射係数の調節範囲を
広くでき、負荷反射係数の最適化を図れる。
【0050】また、一実施形態の高周波パワーアンプ
は、上記高周波アンプ用整合回路を備えた。この実施形
態の高周波パワーアンプでは、上記高周波パワーアンプ
用整合回路を備えたことで、整合回路の負荷反射係数を
最適化して、アンプ性能を向上できる。
【0051】また、他の実施形態の携帯端末は、上記高
周波パワーアンプを備えた。この携帯端末では、上記高
周波パワーアンプを備えたことで、より小型で、高性能
な携帯端末を実現できる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態に基いて詳細に説明する。
【0053】図1に、この発明の実施形態としての高周
波アンプ用整合回路を示す。この整合回路は、素子側端
子10と出力側端子15との間に伝送線路11が接続さ
れ、この伝送線路11と出力側端子15との間に直列に
シリーズコンデンサ12が接続されている。また、この
シリーズコンデンサ12と出力側端子15の接続線16
と接地との間にシャントコンデンサ13が接続されてい
る。
【0054】この実施形態の整合回路は、1.95GH
zの高周波パワーアンプ用の出力整合回路である。ま
た、この整合回路は、出力レベルが27dBmにおい
て、最適な負荷反射係数とすべく、反射係数の大きさが
0.75で、反射係数の位相が−170°(以下、0.75
∠−170°と記す。)を、目標設計値とした。
【0055】この実施形態の整合回路は、回路基板とし
て、ビルドアップ法を用いた図4に示す有機系の誘電体
基板を採用した。図4に示すように、この誘電体基板
は、コア層である600μmの第2誘電体層48をビル
ドアップ層である第1誘電体層47を2層重ねた60μ
mの2重層で挟んだ構成になっている。また、この第1
誘電体層47の表層に、伝送線路形成層41が形成さ
れ、上記2層の第1誘電体層47と47の間に、接地電
極層42が形成されている。また、コア層である第2誘
電体層48を挟むように、第3,第4層として2つの電
源電極層43,44が形成され、第5層としてのもう1
つの接地電極層45が、もう一方の2重層である第1誘
電体層47,47で挟まれている。また、第6層として
配線形成層46が上記第1誘電体層47の裏面に形成さ
れている。上記誘電体層47,48の諸特性は、比誘電
率3.6、誘電損失0.025、銅箔厚み20μmであ
る。
【0056】この6層基板によれば、この実施形態の整
合回路だけでなく、信号処理部も同じ基板に搭載できる
ようになり、全体の回路面積を小さくできる。
【0057】また、実際の整合回路では、素子側端子1
0にDCバイアス回路(図示せず)が接続される。そのD
Cバイアス回路は、素子端子10と伝送線路11の間や
伝送線路11の途中に接続される。また、それぞれのチ
ップ部品を接続するためのパッドについても適当な長さ
の伝送線路とみなして、シミュレーション設計してい
る。上記DCバイアス回路としては、1608(1.6×
0.8×0.8mm)の大きさで、15nHのチップイン
ダクタを使用し、低損失で小型化を実現した。上記チッ
プインダクタを1608サイズとしたのは、予想される
コレクタ電流が400mA弱程度であるのに対し、10
05サイズのチップインダクタは電流容量が300mA
と小さいからである。上記バイアス回路は、1.95G
Hzでは十分に高いインピーダンスになっているため、
負荷反射係数にほとんど影響を与えないことが確認され
ている。
【0058】この実施形態の整合回路は、ヒューレット
パッカード社製のMDS(Microwave Design System)
を用いて、シミュレーション設計した。
【0059】図1の整合回路のコンデンサ12,13を
構成するチップコンデンサとしては、1005サイズ
(1.0×0.5×0.5mm)のチップコンデンサを用い
た。このチップコンデンサの共振周波数は、上記チップ
コンデンサの容量が15pFぐらいになると設計周波数
とほぼ同じ2GHzぐらいとなる。したがって、今回使
用したチップコンデンサで整合に用いることのできる容
量値は、15pF以下となる。
【0060】また、このチップコンデンサのSパラメー
タは、チップ部品をコプレーナ伝送線路の中央付近にシ
ャントで接続した回路の2ポートのSパラメータに、チ
ップコンデンサのSパラメータを等価回路フィッティン
グすることによって求めた。前述したように、この実施
形態の整合回路の最適な負荷反射係数は、0.75∠−
170°であるが、負荷反射係数の調整可能範囲として
は、位相が−170°では、反射係数の絶対値を、0.
71まで低減できることを条件とした。また、反射係数
が0.75の条件では、位相を−175°付近まで調節
できることを条件とした。なお、最適な負荷反射係数よ
りも高い反射係数や、同じ反射係数の大きさで、位相が
回わらない領域の反射係数は、若干の損失の増加を認め
れば、従来例でも本実施形態でも容易に実現できる。
【0061】次に、図3に、上述のような設計条件で、
シャントコンデンサ13の容量値を、0.5pF刻みで
0.5pFから2pFまで変化させ、シリーズコンデン
サ12の容量値を、1pF刻みで5pFから10pFま
で変化させたときの負荷反射係数のシミュレーション結
果を示す。その結果、シャントコンデンサ13の静電容
量値が1.5pFで、シリーズコンデンサ12の静電容
量値が10pFであり、最後の位相回転の伝送線路11
が幅0.15mmで長さ11mmの場合に、最適な負荷
反射係数に近い0.748∠−171°となった。
【0062】また、そのときの損失値は、0.836d
Bとなった。また、シリーズコンデンサ12の容量値を
15pFとすることにより、当初の仕様通り、位相−1
70°で反射係数0.71まで調整が可能となり、さら
に、シャントコンデンサ13の容量値を3pFにするこ
とにより、損失が若干増加するものの、反射係数0.7
5の場合に位相を177°まで回すことができた。さら
に、実軸との交点での反射係数は、0.742であっ
た。
【0063】図5に、このシミュレーション設計に基づ
いて作製した出力整合回路を有する高周波パワーアンプ
モジュールの概観を示す。このパワーアンプモジュール
は、ヘテロジャンクションバイポーラトランジスタを用
いた2段アンプである。このモジュールでは、上記出力
整合回路は、2つのチップコンデンサ53,53を備
え、この出力整合回路を除いた、2段アンプとバイアス
回路とをMMIC(Microwave Monolithic IC)51
で構成した。
【0064】また、積層基板54としては、所定の誘電
率を持つ有機系のビルドアップ基板を用いた。また、配
線は、金メッキされた銅を用いており、厚さを30μm
とした。
【0065】設計においては、上記出力整合回路を、I
F処理部やデジタル制御回路と同一基板に搭載すること
を目的としている。したがって、図4に示したように、
(1コア)+(4ビルドアップ)の誘電体5層(47,47,
48,47,47)と、配線6層(41,42,43,44,4
5,46)からなる基板を想定して設計を行った。
【0066】これに対し、上記基板の特性検討用の試作
品としての高周波パワーアンプモジュールでは、コア層
に1層のビルドアップ層を積層した2層からなる基板を
作製し、1層目を伝送線路層として用い、2層目を接地
層として用いた。この基板の大きさは8mm角であり、
この試作品を評価した結果、予定通り27dBmの高周
波出力を得ることができた。
【0067】なお、参照例として、従来の回路構成でも
整合回路を設計した。この参照例において、誘電体基
板,チップコンデンサ等の仕様は、上記実施形態と全く
同様である。図9に、この参照例を、上記実施形態と同
じ条件で、シミュレーション評価した結果を示す。その
結果、シャントのチップコンデンサ値が1.5pFで、
シリーズのチップコンデンサ値が5pFであり、伝送線
路の幅が0.138mmで、長さが10mmのときに、
最適な負荷反射係数に近い0.743∠−171°とな
った。そして、このときの損失値は、0.870dBと
なった。また、シリーズのチップコンデンサの容量値を
15pFとすることにより、当初の仕様どおり、位相−
170°で反射係数0.71まで調整可能であった。さ
らに、シャントのチップコンデンサの容量値を2pFと
することにより、反射係数0.75の場合に、仕様ぎり
ぎりである位相−175°まで回すことができた。さら
に、実軸との交点での反射係数は0.780であった。
【0068】この実施形態による特性を示す図3と、上
記参照例による特性を示す図9とを比較すると明らかな
ように、この実施形態の回路形式によれば、低損失な整
合回路を構成できるチップコンデンサの容量値を採用し
た場合に実現可能な負荷反射係数領域を、従来回路形式
に比べて極めて広くできる。
【0069】このように、この実施形態の回路形式によ
れば、積層基板のような薄い誘電体を用いた回路基板を
採用した場合に、従来回路形式では不可能な負荷反射係
数を実現することができる。
【0070】尚、上記チップコンデンサは、1005サ
イズに限るものではなく、1608サイズや0603サ
イズなど他の大きさのコンデンサでも、同様の効果を得
ることができる。また、将来的に、チップコンデンサの
寄生成分が減少して、チップコンデンサ自身の特性が向
上した場合に、従来回路および本発明の回路の両者で実
現可能な負荷反射係数領域は大きくなるが、この発明の
回路の方が従来回路に比べて実現可能な負荷反射係数領
域が大きいことに変わりはない。したがって、この発明
の優位性は変わらないと考えられる。
【0071】また、上記バイアス回路は、1608サイ
ズのチップインダクタに限らず、その他の大きさのイン
ダクタや1/4波長などの伝送線路などでも同様の効果
を得ることができる。
【0072】また、この実施形態および上記参照例で
は、伝送線路幅が誘電体層厚60μmの倍程度となって
いるため、特性インピーダンスが50Ω付近にあり、伝
送線路の位相回転による反射係数の増大が少ない。した
がって、従来回路でも所望の負荷反射係数に調整するこ
とが可能である。
【0073】しかし、さらに低損失化するためには、伝
送線路幅を増やすことが必要であり、その場合には、従
来回路形式では、所望の負荷反射係数に調整できなくな
る可能性が高い。一般的に、パワーアンプの出力整合回
路での伝送線路は比較的低いインピーダンスで使用され
るので、伝送線路の損失が整合回路全体の損失に影響す
る。このため、伝送線路幅としては、少なくとも0.3
mm程度は確保することが望ましい。これに加え、ガラ
スエポキシなどの基板では、誘電体厚が150μmにな
り、アルミナやデュロイドなどの高誘電率基板では、誘
電体厚が300μm以下程度になってくる。こうなる
と、従来の回路形式では負荷反射係数がさらに大きくな
り、最適な負荷反射係数に調整することができなくな
る。これに対し、本発明の整合回路によれば、比較的反
射係数の小さい領域に整合することが可能であり、最適
な負荷反射係数に整合することが容易である。
【0074】さらに、上記実施形態では、高周波アンプ
の出力側について検討したが、入力側でも同様の効果が
期待できる。
【0075】この実施形態のような回路形式を採用する
ことによって、高周波アンプの性能を向上させることが
でき、このような高性能な高周波アンプは、より小さく
高性能な携帯端末を実現することができる。
【0076】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の高
周波アンプ用整合回路は、伝送線路に対して直列の第1
静電容量を、伝送線路に対して並列の第2静電容量より
も、伝送線路側に接続したことによって、第1静電容量
による負荷反射係数の調整範囲を拡大できることを実験
により確認できた。したがって、チップコンデンサの寄
生容量などにより特性に制限がある場合でも、負荷反射
係数を小さくでき、広い範囲で負荷反射係数を調整する
ことができる。
【0077】また、一実施形態の高周波アンプ用整合回
路は、上記高周波アンプ用整合回路において、上記第
1,第2の静電容量のうちの少なくとも一方の共振周波
数を動作周波数以上となるような静電容量値のコンデン
サを用いることに起因して、静電容量値が制限される場
合にも、負荷反射係数の最適化を図れる。
【0078】また、他の実施形態の高周波アンプ用整合
回路は、上記高周波アンプ用整合回路において、特に、
パワーアンプの出力整合回路のように、伝送線路の特性
インピーダンスが50Ω以下である場合に、負荷反射係
数の最適化を図れる。
【0079】また、一実施形態は、上記高周波アンプ用
整合回路において、回路基板として積層基板を用いてい
ることに起因して、伝送線路の特性インピーダンスが低
くなり、反射係数が高く、かつ、調節範囲が狭くなる傾
向になるが、このような場合にも、負荷反射係数の最適
化を図れる。
【0080】また、他の実施形態の高周波アンプ用整合
回路は、上記高周波アンプ用整合回路において、積層基
板の第一層に整合回路を形成し、上記積層基板の第二層
を接地層としたことで、基板厚が薄くなり、伝送線路の
特性インピーダンスが低くなる傾向となるが、このよう
な場合にも、負荷反射係数の調節範囲を広くでき、負荷
反射係数の最適化を図れる。
【0081】また、一実施形態の高周波パワーアンプ
は、上記高周波パワーアンプ用整合回路を備えたこと
で、整合回路の負荷反射係数を最適化して、アンプ性能
を向上できる。
【0082】また、他の実施形態の携帯端末は、上記高
周波パワーアンプを備えたことで、より小型で、高性能
な携帯端末を実現できる。
【0083】このように、本発明によれば、整合回路と
して素子の出力に、伝送線路,シリーズのチップコンデ
ンサ,シャントのチップコンデンサを順次接続するとい
う回路形式を用いたことにより、限られたコンデンサの
特性値でも広い範囲の負荷反射係数を実現することがで
きる。これにより、素子特性や誘電体基板の特性がずれ
た場合にも、チップコンデンサの容量値を最適化するこ
とによって、常に、素子の性能を最大限に引き出すこと
ができる。特に、積層基板など誘電体層厚が薄い場合に
は、従来回路形式では最適な負荷反射係数に調整できな
くなることがあったが、本発明の回路形式では比較的容
易に調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の整合回路の実施形態の回路図であ
る。
【図2】 この発明の整合回路での反射係数変換経路と
整合可能領域を示す図である。
【図3】 この発明の実施形態で実現可能な負荷反射係
数を示すスミスチャートの一部である。
【図4】 この発明の実施形態で使用した積層基板の構
造を示す図である。
【図5】 この発明の実施形態で作成した積層基板を用
いた高周波パワーアンプモジュールの外形を示す図であ
る。
【図6】 高周波アンプの構成と負荷反射係数の説明図
である。
【図7】 従来の整合回路を示す回路図である。
【図8】 従来の回路形式での反射係数変換経路と整合
可能領域を示す図である。
【図9】 従来の参照例で実現可能な負荷反射係数を示
すスミスチャートの一部である。
【図10】 シミュレーションに用いたチップコンデン
サの等価回路図である。
【符号の説明】 11…伝送線路、12…シリーズコンデンサ、13…シ
ャントコンデンサ、41…伝送線路形成層、42,45
…接地電極層、43,44…電源電極層、46…配線形
成層、47…誘電体層(ビルドアップ層)、48…誘電体
層(コア層)、51…MMIC、52…チップインダク
タ、53…チップコンデンサ、54…積層基板、71…
伝送線路、72…シリーズコンデンサ、73…シャント
コンデンサ、101…チップコンデンサの寄生抵抗、1
02…チップコンデンサの寄生インダクタンス、103
…チップコンデンサの容量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J067 AA01 AA04 AA41 CA00 CA98 FA16 HA06 HA25 HA29 HA33 KA12 KA29 KA66 KA68 KS11 LS12 QA04 QS04 TA01 TA02 TA05 5K027 AA12 BB03 BB14 DD01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 能動素子の出力端に伝送線路の一端が接
    続され、上記伝送線路の他方の端に直列に第1静電容量
    が接続され、 さらに、上記第1静電容量の出力側と接地の間に、第2
    静電容量を接続したことを特徴とする高周波アンプ用整
    合回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高周波アンプ用整合回
    路において、 上記直列の第1静電容量および並列の第2静電容量のう
    ちの少なくとも一方の静電容量として、 その静電容量とその静電容量に付随する寄生インダクタ
    ンス成分との共振周波数が動作周波数以上となる静電容
    量値のコンデンサを用いていることを特徴とする高周波
    アンプ用整合回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の高周波アンプ
    用整合回路において、 上記伝送線路の特性インピーダンスが50Ω以下である
    ことを特徴とする高周波アンプ用整合回路。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    高周波アンプ用整合回路において、 回路基板として積層基板を用いていることを特徴とする
    高周波アンプ用整合回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    高周波アンプ用整合回路において、 積層基板の第一層に整合回路を形成し、上記積層基板の
    第二層を接地層としたことを特徴とする高周波アンプ用
    整合回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    高周波アンプ用整合回路を備えた高周波パワーアンプ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の高周波パワーアンプを
    備えたことを特徴とする携帯端末。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005327717A (ja) * 2004-04-28 2005-11-24 Applied Materials Inc プラズマリアクタ用多周波数インピーダンス整合回路網を試験する為の方法および多周波数ダイナミックダミー負荷
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US8466368B2 (en) 2010-11-19 2013-06-18 Kabushiki Kaisha Toshiba High-frequency device

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