JPH10131062A - 染料固着剤 - Google Patents

染料固着剤

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JPH10131062A
JPH10131062A JP8289884A JP28988496A JPH10131062A JP H10131062 A JPH10131062 A JP H10131062A JP 8289884 A JP8289884 A JP 8289884A JP 28988496 A JP28988496 A JP 28988496A JP H10131062 A JPH10131062 A JP H10131062A
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JP
Japan
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structural unit
weight
general formula
dye
fixing agent
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JP8289884A
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English (en)
Inventor
Katsumitsu Aoyanagi
克光 青柳
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NIKKA CHEM CO Ltd
Nikka Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
NIKKA CHEM CO Ltd
Nikka Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロース系繊維用の染料固着剤により得ら
れる湿潤堅牢度と同等もしくはそれ以上の湿潤堅牢度を
与えるとともに、耐光堅牢度を向上させることのできる
染料固着剤を提供する。 【解決手段】 反応染料で染色されたセルロース系繊維
に使用する染料固着剤であって、一般式(1)で表され
る構造単位を10〜90重量%の量で含み、かつ、カチ
オン性基を構造単位として有する共重合体を含む染料固
着剤。 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を表し、kは2
〜6の整数を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応染料の染料固
着剤に関する。特に、本発明は、反応染料で染色された
染色物の湿潤堅牢度を向上させ、かつ、耐光堅牢度を向
上させる染料固着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】反応染料は、被染色物の色相が鮮明であ
り、湿潤堅牢度が良好であるため、セルロース系繊維の
染色に多く使用されている。また、その湿潤堅牢度を更
に向上させるため反応染料用の染料固着剤も種々開発さ
れてはいるが、耐光堅牢度を増進するまでのものは未だ
得られていない。例えば、ポリアルキルアミンとジシア
ンジアミド等を縮合させて得られるポリアミン系の染料
固着剤は、湿潤堅牢度の増進効果には優れているが、耐
光堅牢度が著しく低下する欠点を有している。また、カ
チオン性基を有するビニル化合物の重合体からなる染料
固着剤も種々開発されており、これらは染料固着剤を使
用しない染色物と比較した場合には確かに耐光堅牢度の
低下は少ないが、耐光堅牢度を増進するまでの効果を有
してはいない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来使用さ
れているセルロース系繊維用の染料固着剤により得られ
る湿潤堅牢度と同等もしくはそれ以上の湿潤堅牢度を与
えるとともに、耐光堅牢度を向上させることのできる染
料固着剤を提供することを目的になされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ベンゾトリアゾール基を
有するビニル系化合物とカチオン基を有するビニル系化
合物との共重合体、また、それらと共重合可能なビニル
系化合物との共重合体を用いて、反応染料で染色された
セルロース系繊維の染色物を処理することにより、湿潤
堅牢度増進効果を向上させるとともに耐光堅牢度増進効
果を発揮することを見出し、この知見に基づき本発明を
完成させた。
【0005】すなわち、本発明は、反応染料で染色され
たセルロース系繊維に使用する染料固着剤であって、下
記一般式(1)で表される構造単位を10〜90重量%
の量で含み、かつ、カチオン性基を有する構造単位を有
する共重合体を含む染料固着剤を提供する。
【0006】
【化6】
【0007】(式中、R1 は水素原子またはメチル基を
表し、kは2〜6の整数を表す)
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる染料固着剤の
例としては、下記のものが挙げられる。 1.上記一般式(1)で表される構造単位10〜90重
量%とともに、下記一般式(2)で表される構造単位を
10〜90重量%の量で含む共重合体を含有する染料固
着剤。
【0009】
【化7】
【0010】(式中、Xは陰イオンを表し、R2 は水素
原子またはメチル基を表し、R3 ,R 4 およびR5 はそ
れぞれ水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表
し、mは2〜6の整数を表す) 2.上記一般式(1)で表される構造単位10〜90重
量%とともに、下記一般式(3)で表される構造単位を
10〜90重量%の量で含む共重合体を含有する染料固
着剤。
【0011】
【化8】
【0012】(式中、Xは陰イオンを表し、R6 は水素
原子またはメチル基を表し、R7 ,R 8 およびR9 はそ
れぞれ水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表
し、nは2〜6の整数を表す) 3.上記一般式(1)で表される構造単位10〜90重
量%とともに、下記一般式(4)で表される構造単位を
10〜90重量%の量で含む共重合体を含有する染料固
着剤。
【0013】
【化9】
【0014】(式中、Xは陰イオンを表し、R10および
11はそれぞれ水素原子または炭素数1〜4のアルキル
基を表す) 4.上記一般式(1)で表される構造単位10〜90重
量%とともに、下記一般式(5)で表される構造単位を
10〜90重量%の量で含む共重合体を含有する染料固
着剤。
【0015】
【化10】
【0016】(式中、Xは陰イオンを表す) 5.上記一般式(1)で表される構造単位10〜90重
量%とともに、上記一般式(2),(3),(4)およ
び(5)で表される構造単位の少なくとも1種を5〜8
5重量%と、およびこれらと共重合されているビニル系
化合物からの構造単位を5〜85重量%の量で含む共重
合体を含有する染料固着剤。
【0017】一般式(1)の構造単位を生じるモノマー
の例としては、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メタク
リロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−アクリロキシエチ
ルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2′
−ヒドロキシ−5′−アクリロキシブチルフェニル)−
2H−ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−アクリロキシヘキシルフェニル)−2H−ベンゾ
トリアゾール等が挙げられる。
【0018】一般式(2)の構造単位を生じるモノマー
の例としては、ジメチルアミノエチルメタクリレートや
ジエチルアミノエチルメタクリレートが挙げられる。一
般式(2)中のXは、酸塩による陰イオンまたは4級化
塩の対の陰イオンであり、そのような酸の例としては塩
酸、硝酸、硫酸、燐酸などの鉱酸、ギ酸、酢酸、プロピ
オン酸等の有機酸が挙げられ、また4級化塩の対の陰イ
オンとしては塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等
のハロゲン陰イオンまたはメチル硫酸イオン、エチル硫
酸イオン等が挙げられる。
【0019】一般式(3)の構造単位を生じるモノマー
の例としては、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、
ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、ジエチルアミ
ノエチルアクリルアミド、ジエチルアミノエチルメタク
リルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、
ジメチルアミノブチルアクリルアミド等が挙げられる。
一般式(3)中のXは、酸塩による陰イオンまたは4級
化塩の対の陰イオンであり、そのような酸の例としては
塩酸、硝酸、硫酸、燐酸などの鉱酸、ギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸等の有機酸が挙げられ、4級化塩の対の陰イオ
ンとしては塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等の
ハロゲン陰イオンまたはメチル硫酸イオン、エチル硫酸
イオン等が挙げられる。
【0020】一般式(4)の構造単位を生じるモノマー
の例としては、2級アミンであるジアリルアミンの酸
塩、3級アミンであるメチルジアリルアミン、エチルジ
アリルアミン等の酸塩、第4級アンモニウム塩であるジ
メチルジアリルアンモニウムクロライド等が挙げられ
る。また、一般式(4)中のXは、酸塩による陰イオン
または4級化塩の対の陰イオンであり、そのような酸の
例としては塩酸、硝酸、硫酸、燐酸などの鉱酸、ギ酸、
酢酸、プロピオン酸等の有機酸が挙げられ、4級化塩の
対の陰イオンとしては塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素
イオン等のハロゲン陰イオンまたはメチル硫酸イオン、
エチル硫酸イオン等が挙げられる。
【0021】また、一般式(5)の構造単位を含有する
共重合体は、例えば、下記一般式(6)で表されるN−
ビニルホルムアミドと一般式(1)で表される単位を与
えるモノマー等とを共重合した後、生成した共重合体に
酸を加えてホルミル基の加水分解を行い、ビニルアミン
に変換することにより得られる。
【0022】
【化11】
【0023】一般式(1),(2),(3),(4)お
よび(5)の構造単位を生ずるモノマーと共重合可能な
ビニル系化合物のモノマーとしては、例えば、スチレ
ン、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘ
キシルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、アクリルアミド、N−メチロールアクリ
ルアミド等が挙げられ、更にアリルアミン、N−メチル
アリルアミン、N−エチルアリルアミン、N,N−ジメ
チルアリルアミン、N,N−ジエチルアリルアミン等の
酸塩が挙げられる。
【0024】本発明の染料固着剤に有用な共重合体は、
従来公知のラジカル共重合法で容易に製造することがで
きる。ラジカル重合開始剤としては、アゾビスイソブチ
ロニトリル、アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸
塩、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化ベン
ゾイル、t−ブチルハイドロパーオキサイド等が挙げら
れる。勿論、開始剤はこれらに限定されるものではな
い。
【0025】また、溶媒としては、水、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、ホルムアミド、ジメチル
ホルムアミド、ジオキサン、アセトニトリル、ジメチル
スルホキシド、アセトン、メチルエチルケトン等の極性
溶媒が挙げられる。本発明の染料固着剤に有用な共重合
体の好ましい重量平均分子量は、共重合するカチオン性
基を有する構造単位との組み合わせにより異なり、特に
限定されるものではないけれども、一般には3000〜
500000であるのが好ましい。
【0026】本発明の染料固着剤で染色物を処理する方
法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を適宜使
用できる。例えば、該染料固着剤の1〜20g/リット
ル(固形分)の水溶液に処理すべき染色物を浸漬したの
ち、マングル等により絞り、熱乾燥する方法や、処理す
べき染色物に対し該染料固着剤が0.1〜2%owf (固
形分)となる濃度の水溶液に処理すべき染色物を室温〜
80℃で5〜20分間浸漬したのち、水洗し、乾燥する
方法等がある。
【0027】
【実施例】下記に、本発明を実施例をもってさらに説明
するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定される
ものではない。 実施例1 2−(2′−ヒドロキシ−5′−メタクリロキシエチル
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール30gおよびジ
メチルアミノエチルメタクリレート70gにイソプロピ
ルアルコール150gを加え、このモノマー溶液を60
℃に加温し、アゾビスイソブチロニトリルをモノマーに
対して0.5重量%加え、8時間重合させた。重合終了
後、水150gで希釈したのち、60℃でジメチル硫酸
56gを加え、2時間4級化反応を行い、次いで水16
8gで希釈し、固形分25%の共重合体溶液を得た。得
られた共重合体の重量平均分子量は、ゲル浸透クロマト
グラフィー〔東ソー(株)製 高速GPC:HLC−8
120、カラム:TSK−GEL PW、標準物質:デ
キストラン〕で測定した結果、32000であった。ま
た、コロイド滴定法による重合率は98.2%であっ
た。
【0028】実施例2 2−(2′−ヒドロキシ−5′−メタクリロキシエチル
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール88gおよびジ
メチルアミノエチルアクリルアミド12gにイソプロピ
ルアルコール200gを加え、このモノマー溶液を80
℃に加温し、アゾビスイソブチロニトリルをモノマーに
対して0.5重量%加え、8時間重合させた。重合終了
後、水130gで希釈したのち、60℃でジメチル硫酸
10gを加え、2時間4級化反応を行い、固形分25%
の共重合体溶液を得た。実施例1と同様にして測定し
た、得られた共重合体の重量平均分子量は43000で
あった。また、コロイド滴定法による重合率は98.0
%であった。
【0029】実施例3 2−(2′−ヒドロキシ−5′−メタクリロキシブチル
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール50gおよびジ
アリルジメチルアンモニウムクロライド50gにジオキ
サン150gを加え、このモノマー溶液を80℃に加温
し、アゾビスイソブチロニトリルをモノマーに対して
0.5重量%加え、15時間重合させた。重合終了後、
水150gで希釈し、固形分25%の共重合体溶液を得
た。実施例1と同様にして測定した、得られた共重合体
の重量平均分子量は12000であった。また、コロイ
ド滴定法による重合率は96.7%であった。
【0030】実施例4 2−(2′−ヒドロキシ−5′−メタクリロキシエチル
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール40gおよびN
−ビニルホルムアミド60gにイソプロピルアルコール
150gを加え、このモノマー溶液を60℃に加温し、
アゾビスイソブチロニトリルをモノマーに対して0.5
重量%加え、8時間重合させた。重合終了後、水55g
を加え、30℃以下に冷却しつつ、35%塩酸123g
を徐々に加えたのち、80℃で4時間加水分解を行い、
共重合体成分25%の溶液を得た。実施例1と同様にし
て測定した、得られた共重合体の重量平均分子量は11
0000であった。また、コロイド滴定法による重合率
は95.2%であった。
【0031】実施例5 2−(2′−ヒドロキシ−5′−メタクリロキシエチル
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール25g、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート50gおよびメチルメタ
クリレート25gにイソプロピルアルコール150gを
加え、このモノマー溶液を60℃に加温し、アゾビスイ
ソブチロニトリルをモノマーに対して0.5重量%加
え、8時間重合させた。重合終了後、35%塩酸33g
を加え、さらに水163gで希釈し、固形分25%の共
重合体溶液を得た。実施例1と同様にして測定した、得
られた共重合体の重量平均分子量は52000であっ
た。また、コロイド滴定法による重合率は、97.2%
であった。
【0032】実施例6 2−(2′−ヒドロキシ−5′−メタクリロキシエチル
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール25g、ジメチ
ルアミノエチルアクリルアミド50gおよびメチルメタ
クリレート25gにイソプロピルアルコール150gを
加え、このモノマー溶液を60℃に加温し、アゾビスイ
ソブチロニトリルをモノマーに対して0.5重量%加
え、8時間重合させた。重合終了後、35%塩酸37g
を加え、さらに水165gで希釈し、固形分25%の共
重合体溶液を得た。実施例1と同様にして測定した、得
られた共重合体の重量平均分子量は48000であっ
た。また、コロイド滴定法による重合率は、96.2%
であった。
【0033】比較例1 ジメチルアミノエチルメタクリレート100gにイソプ
ロピルアルコール150gを加え、このモノマー溶液を
60℃に加温し、アゾビスイソブチロニトリルをモノマ
ーに対して0.5重量%加え、8時間重合させた。重合
終了後、水150gで希釈し、60℃でジメチル硫酸8
0gを加え、2時間4級化反応を行い、次いで水240
gで希釈し、固形分25%の重合体溶液を得た。実施例
1と同様にして測定した、得られた重合体の重量平均分
子量は38000であった。また、コロイド滴定法によ
る重合率は98.5%であった。
【0034】比較例2 ジメチルアミノエチルアクリルアミド100gにイソプ
ロピルアルコール150gを加え、このモノマー溶液を
60℃に加温し、アゾビスイソブチロニトリルをモノマ
ーに対して0.5重量%加え、8時間重合させた。重合
終了後、水150gで希釈したのち、60℃でジメチル
硫酸88gを加え、2時間4級化反応を行い、次いで水
264gで希釈し、固形分25%の重合体溶液を得た。
実施例1と同様にして測定した、得られた重合体の重量
平均分子量は40000であった。また、コロイド滴定
法による重合率は98.5%であった。
【0035】比較例3 ジアリルジメチルアンモニウムクロライド100gにジ
オキサン150gを加え、このモノマー溶液を60℃に
加温し、アゾビスイソブチロニトリルをモノマーに対し
て0.5重量%加え、15時間重合させた。重合終了
後、水150gで希釈し、固形分25%の重合体溶液を
得た。実施例1と同様にして測定した、得られた重合体
の重量平均分子量は9500であった。また、コロイド
滴定法による重合率は96.1%であった。
【0036】比較例4 N−ビニルホルムアミド100gにイソプロパノール1
50gを加え、このモノマー溶液を60℃に加温し、ア
ゾビスイソブチロニトリルをモノマーに対して0.5重
量%加え、8時間重合させた。重合終了後、水48gを
加え、さらに30℃以下に冷却しながら、35%塩酸1
47gを徐々に加えたのち、80℃で4時間加水分解を
行い、ポリビニルアミンを25%含有する溶液を得た。
実施例1と同様にして測定した、得られた重合体の重量
平均分子量は128000であった。また、コロイド滴
定法による重合率は97.3%であった。耐光堅牢度試験 綿メリヤスを下記の反応染料をそれぞれ使用し、各々常
法で浸染染色し、水洗することにより得られた反応染料
染色物を、上記の実施例1〜6および比較例1〜4で得
られた染料固着剤を使用し、処理した。その後、耐光堅
牢度試験を行った結果を表1に示す。 (反応染料) カヤシオンレッドE−S3B(日本化薬(株)製) 0.5%owf カヤシオンブルーA−5R(日本化薬(株)製) 0.5%owf ダイアミラブリリアントレッドBB(三菱化学(株)製) 0.5%owf ダイアミラブリリアントブルーR(三菱化学(株)製) 0.5%owf (処理条件) 染料固着剤濃度:1.0%owf (固形分) 浴 比 :1:20 処理方法 :50℃で10分間浸漬 水洗、乾燥 :流水にて30秒間水洗し、遠心脱水後
120℃で3分間乾燥 (耐光堅牢度試験)JIS L−0842、カーボンフ
ェードオメーターにて63℃で40時間照射後、試験布
の変退色を変退色用グレースケールにて級数判定した。
【0037】
【表1】
【0038】染色堅牢度試験1 綿メリヤスを下記の反応染料を使用し、常法で浸染染色
し、水洗することにより得られた反応染料染色物を、上
記の実施例1〜6および比較例1〜4で得られた染料固
着剤を使用し、処理した。その後、染色堅牢度試験を行
った結果を表2に示す。 (反応染料) カヤシオンレッドE−S3B(日本化薬(株)製) 5.0%owf (処理条件) 染料固着剤濃度:1.0%owf (固形分) 浴 比 :1:20 処理方法 :50℃で10分間浸漬 水洗、乾燥 :流水にて30秒間水洗し、遠心脱水後
120℃で3分間乾燥 (染色堅牢度試験法)洗濯堅牢度 JIS L−0884 A−3法に準じて
行った。
【0039】判定は綿汚染、絹汚染をグレースケールに
て行った。汗堅牢度 JIS L−0848 A法(アルカリ
性)に準じて行った。判定は綿汚染、絹汚染をグレース
ケールにて行った。経時変化 試験布をHP(高圧)スチーマーにて11
5℃で60分間スチーミングした後に、JIS L−0
846 A法の水に対する染色堅牢度試験に供する。
【0040】判定は綿汚染、絹汚染をグレースケールに
て行った。
【0041】
【表2】
【0042】染色堅牢度試験2 反応染料を下記のものに変えて、染色堅牢度試験1と同
様に行った結果を表3に示す。 (反応染料) カヤシオンブルー A−5R(日本化薬(株)製) 5.0%owf
【0043】
【表3】
【0044】染色堅牢度試験3 反応染料を下記のものに変えて、染色堅牢度試験1と同
様に行った結果を表4に示す。 (反応染料) ダイアミラブリリアントレッドBB(三菱化学(株)製) 5.0%owf
【0045】
【表4】
【0046】染色堅牢度試験4 反応染料を下記のものに変えて、染色堅牢度試験1と同
様に行った結果を表5に示す。 (反応染料) ダイアミラブリリアントブルーR(三菱化学(株)製) 5.0%owf
【0047】
【表5】
【0048】各堅牢度試験の結果から、本発明の染料固
着剤は、湿潤堅牢度向上効果に優れ、かつ、既知の染料
固着剤では向上されない耐光堅牢度を向上させる効果に
優れていることがわかる。
【0049】
【発明の効果】本発明の染料固着剤によれば、反応染料
で染色された染色物の湿潤堅牢度を向上させ、かつ、耐
光堅牢度を向上させることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応染料で染色されたセルロース系繊維
    に使用する染料固着剤であって、下記一般式(1)で表
    される構造単位を10〜90重量%の量で含み、かつ、
    カチオン性基を構造単位として有する共重合体を含む染
    料固着剤。 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を表し、kは2
    〜6の整数を表す)
  2. 【請求項2】 前記共重合体が、上記一般式(1)で表
    される構造単位10〜90重量%とともに、下記一般式
    (2)で表される構造単位を10〜90重量%の量で含
    む、請求項1記載の染料固着剤。 【化2】 (式中、Xは陰イオンを表し、R2 は水素原子またはメ
    チル基を表し、R3 ,R 4 およびR5 はそれぞれ水素原
    子または炭素数1〜4のアルキル基を表し、mは2〜6
    の整数を表す)
  3. 【請求項3】 前記共重合体が、上記一般式(1)で表
    される構造単位10〜90重量%とともに、下記一般式
    (3)で表される構造単位を10〜90重量%の量で含
    む、請求項1記載の染料固着剤。 【化3】 (式中、Xは陰イオンを表し、R6 は水素原子またはメ
    チル基を表し、R7 ,R 8 およびR9 はそれぞれ水素原
    子または炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは2〜6
    の整数を表す)
  4. 【請求項4】 前記共重合体が、上記一般式(1)で表
    される構造単位10〜90重量%とともに、下記一般式
    (4)で表される構造単位を10〜90重量%の量で含
    む、請求項1記載の染料固着剤。 【化4】 (式中、Xは陰イオンを表し、R10およびR11はそれぞ
    れ水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表す)
  5. 【請求項5】 前記共重合体が、上記一般式(1)で表
    される構造単位10〜90重量%とともに、下記一般式
    (5)で表される構造単位を10〜90重量%の量で含
    む、請求項1記載の染料固着剤。 【化5】 (式中、Xは陰イオンを表す)
  6. 【請求項6】 前記共重合体が、上記一般式(1)で表
    される構造単位10〜90重量%とともに、上記一般式
    (2),(3),(4)および(5)で表される構造単
    位の少なくとも1種を5〜85重量%と、およびこれら
    と共重合されているビニル系化合物からの構造単位を5
    〜85重量%の量で含む、請求項1記載の染料固着剤。
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