JPH10130118A - 外用剤組成物 - Google Patents
外用剤組成物Info
- Publication number
- JPH10130118A JPH10130118A JP28442196A JP28442196A JPH10130118A JP H10130118 A JPH10130118 A JP H10130118A JP 28442196 A JP28442196 A JP 28442196A JP 28442196 A JP28442196 A JP 28442196A JP H10130118 A JPH10130118 A JP H10130118A
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- Japan
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- skin
- refreshing
- polyacrylic acid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 適度な清涼感を有すると共に、皮膚適用時に
皮膚の発赤やカブレ等を起こすこともなく、安全性に優
れた外用剤組成物を提供すること。 【解決手段】 ポリアクリル酸及び/又はポリアクリル
酸塩を含有する外用剤基剤にメントール類縁化合物を配
合してなる外用剤組成物である。
皮膚の発赤やカブレ等を起こすこともなく、安全性に優
れた外用剤組成物を提供すること。 【解決手段】 ポリアクリル酸及び/又はポリアクリル
酸塩を含有する外用剤基剤にメントール類縁化合物を配
合してなる外用剤組成物である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟膏、クリーム、
ゲル、ローション、エアゾール剤、成形パップ剤、テー
プ剤等の医薬品、パウダー、ヘアトニック、シャンプー
等の香粧品等に配合して清涼感を付与した外用剤組成物
に関し、特に、清涼感が高く、安全性に優れた水性粘着
剤として好適な組成物に関する。
ゲル、ローション、エアゾール剤、成形パップ剤、テー
プ剤等の医薬品、パウダー、ヘアトニック、シャンプー
等の香粧品等に配合して清涼感を付与した外用剤組成物
に関し、特に、清涼感が高く、安全性に優れた水性粘着
剤として好適な組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、外用剤組成物には、皮膚への適用時に清涼感を付与
する成分が含有されており、製品の使用感を向上させる
物質として広く用いられている。皮膚適用時における清
涼感は、基剤中に含有される水分によってある程度は与
えられるが、水分の揮散による気化熱の吸収には限界が
あること、また、体温により時間とともに基剤中の水分
自体が暖められてしまうことなどにより、水分による清
涼感のみではその強さに限界があった。
り、外用剤組成物には、皮膚への適用時に清涼感を付与
する成分が含有されており、製品の使用感を向上させる
物質として広く用いられている。皮膚適用時における清
涼感は、基剤中に含有される水分によってある程度は与
えられるが、水分の揮散による気化熱の吸収には限界が
あること、また、体温により時間とともに基剤中の水分
自体が暖められてしまうことなどにより、水分による清
涼感のみではその強さに限界があった。
【0003】また、外用剤基剤中にエタノール等の低沸
点の溶媒を多量に配合することも行われており、この場
合、それによる清涼感はかなり強いので、強さの点では
ほぼ満足し得る清涼感が得られるものの、多量の低沸点
溶媒による発赤、カブレ等が生ずる場合があり、安全性
の点で問題があった。
点の溶媒を多量に配合することも行われており、この場
合、それによる清涼感はかなり強いので、強さの点では
ほぼ満足し得る清涼感が得られるものの、多量の低沸点
溶媒による発赤、カブレ等が生ずる場合があり、安全性
の点で問題があった。
【0004】さらに、外用剤組成物に清涼感を付与する
物質として、ハッカ油及びハッカ油の主成分であるl−
メントール等の清涼化剤を配合することも行われてい
る。しかし、l−メントールは清涼感は強いものの、清
涼化剤の配合量を増加させると、清涼感の強さは向上す
るが、皮膚適用時の初期段階における清涼感が強すぎ、
清涼感よりむしろ「痛み」が感じられることがあり、ま
た、発赤やカブレ等の皮膚障害の生じる可能性もあるの
で、安全性の点で問題も多い。このように、これまで清
涼化剤の増量により清涼感を増強した組成物はあった
が、清涼化剤の配合量を変えずに清涼感を増強させる外
用剤組成物はなかった。
物質として、ハッカ油及びハッカ油の主成分であるl−
メントール等の清涼化剤を配合することも行われてい
る。しかし、l−メントールは清涼感は強いものの、清
涼化剤の配合量を増加させると、清涼感の強さは向上す
るが、皮膚適用時の初期段階における清涼感が強すぎ、
清涼感よりむしろ「痛み」が感じられることがあり、ま
た、発赤やカブレ等の皮膚障害の生じる可能性もあるの
で、安全性の点で問題も多い。このように、これまで清
涼化剤の増量により清涼感を増強した組成物はあった
が、清涼化剤の配合量を変えずに清涼感を増強させる外
用剤組成物はなかった。
【0005】一方、新しい清涼化剤としてイソプレゴー
ルのようなl−メントールの誘導体やメントール類縁化
合物などが開発されている。それらの安全性は高いもの
の化合物自体は必ずしも充分な清涼感を有するとはいえ
ず、これら清涼化剤の清涼感を増強させる組成物が求め
られていた。
ルのようなl−メントールの誘導体やメントール類縁化
合物などが開発されている。それらの安全性は高いもの
の化合物自体は必ずしも充分な清涼感を有するとはいえ
ず、これら清涼化剤の清涼感を増強させる組成物が求め
られていた。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
適度な清涼感を有すると共に、皮膚適用時に皮膚の発赤
やカブレ等を起こすこともなく、安全性に優れた外用剤
組成物を提供することを課題とする。
適度な清涼感を有すると共に、皮膚適用時に皮膚の発赤
やカブレ等を起こすこともなく、安全性に優れた外用剤
組成物を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、外用剤組
成物の清涼感につき、適度な清涼感を有する外用剤組成
物に関して鋭意研究を重ねた結果、ポリアクリル酸及び
/又はポリアクリル酸塩と清涼化剤であるメントール類
縁化合物とを併用することにより、皮膚適用時に皮膚の
痛みや発赤を生ずることなく、メントール類縁化合物の
清涼感を有意に増強しうることを見いだし、本発明をな
すに至った。
成物の清涼感につき、適度な清涼感を有する外用剤組成
物に関して鋭意研究を重ねた結果、ポリアクリル酸及び
/又はポリアクリル酸塩と清涼化剤であるメントール類
縁化合物とを併用することにより、皮膚適用時に皮膚の
痛みや発赤を生ずることなく、メントール類縁化合物の
清涼感を有意に増強しうることを見いだし、本発明をな
すに至った。
【0008】即ち、本発明は、ポリアクリル酸及び/又
はポリアクリル酸塩を含有する外用剤基剤にメントール
類縁化合物を配合してなることを特徴とする外用剤組成
物を提供する。
はポリアクリル酸塩を含有する外用剤基剤にメントール
類縁化合物を配合してなることを特徴とする外用剤組成
物を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の外用剤組成物は、ポリア
クリル酸及び/又はポリアクリル酸塩と、メントール類
縁化合物とを必須成分として含有するものである。ここ
で、本発明のポリアクリル酸としてはいずれのものでも
使用でき、その分子量及び直鎖状、分岐鎖状等の形状に
は特に制限はないが、分子量1万〜1000万のものを
用いることが好ましい。特に、重量平均分子量が1万〜
50万未満、50万〜200万未満、200万〜400
万の平均分子量を有するポリアクリル酸を2種以上組み
合わせると使用感も向上する。なお、通常のアクリル酸
を重合して得られた重合体のほか、カーボポール(商品
名:米国グッドリッチ社製)等のアクリル酸重合体を一
部架橋したものも好適に使用し得る。また、ポリアクリ
ル酸塩としてはポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリ
ル酸カリウム等のポリアクリル酸の一価金属塩、ポリア
クリル酸モノエタノールアミン、ポリアクリル酸ジエタ
ノールアミン、ポリアクリル酸トリエタノールアミン等
のポリアクリル酸のアミン塩、ポリアクリル酸のアンモ
ニウム塩等が好適に使用し得る。
クリル酸及び/又はポリアクリル酸塩と、メントール類
縁化合物とを必須成分として含有するものである。ここ
で、本発明のポリアクリル酸としてはいずれのものでも
使用でき、その分子量及び直鎖状、分岐鎖状等の形状に
は特に制限はないが、分子量1万〜1000万のものを
用いることが好ましい。特に、重量平均分子量が1万〜
50万未満、50万〜200万未満、200万〜400
万の平均分子量を有するポリアクリル酸を2種以上組み
合わせると使用感も向上する。なお、通常のアクリル酸
を重合して得られた重合体のほか、カーボポール(商品
名:米国グッドリッチ社製)等のアクリル酸重合体を一
部架橋したものも好適に使用し得る。また、ポリアクリ
ル酸塩としてはポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリ
ル酸カリウム等のポリアクリル酸の一価金属塩、ポリア
クリル酸モノエタノールアミン、ポリアクリル酸ジエタ
ノールアミン、ポリアクリル酸トリエタノールアミン等
のポリアクリル酸のアミン塩、ポリアクリル酸のアンモ
ニウム塩等が好適に使用し得る。
【0010】ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩の合
計配合量は組成物全体の0.01〜25%(重量%、以
下同様)、特に0.1〜15%とすることが好ましく、
0.01%未満では清涼感が十分でない場合があり、2
5%を超えると組成物の粘度が高くなり、製造時の作業
性に問題が生じることがある。
計配合量は組成物全体の0.01〜25%(重量%、以
下同様)、特に0.1〜15%とすることが好ましく、
0.01%未満では清涼感が十分でない場合があり、2
5%を超えると組成物の粘度が高くなり、製造時の作業
性に問題が生じることがある。
【0011】なお、本発明の外用剤基剤には、本発明の
効果を妨げない範囲で多価アルコールを添加し得る。こ
の場合、多価アルコールとしては通常用いられるいずれ
のものでも使用し得、例えばグリセリン、ソルビトー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、マルチト
ール、キシリトール等の1種又は2種以上を使用し得
る。なお、多価アルコールを添加する場合、その配合量
は組成物全体の50%以下とすることが望ましい。
効果を妨げない範囲で多価アルコールを添加し得る。こ
の場合、多価アルコールとしては通常用いられるいずれ
のものでも使用し得、例えばグリセリン、ソルビトー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、マルチト
ール、キシリトール等の1種又は2種以上を使用し得
る。なお、多価アルコールを添加する場合、その配合量
は組成物全体の50%以下とすることが望ましい。
【0012】さらに、メントール類縁化合物としては、
l−メントール、イソプレゴール、3,1−メントキシ
プロパン−1,2−ジオール、1−(2−ヒドロキシフ
ェニル)−4−(3−ニトロフェニル)−1,2,3,
6−テトラヒドロキシピリミジン−2−オン、エチルメ
ンタンカルボキサミド、p−メンタン−3,8−ジオー
ル、3,8−ジヒドロキシ−p−メンタン−3−9−ジ
オール、トリアルキル置換シクロヘキサンカルボキシア
マイドなどが挙げられるが、特に、l−メントール、イ
ソプレゴールが好ましい。尚、メントール類縁化合物の
光学異性体は特に限定されない。
l−メントール、イソプレゴール、3,1−メントキシ
プロパン−1,2−ジオール、1−(2−ヒドロキシフ
ェニル)−4−(3−ニトロフェニル)−1,2,3,
6−テトラヒドロキシピリミジン−2−オン、エチルメ
ンタンカルボキサミド、p−メンタン−3,8−ジオー
ル、3,8−ジヒドロキシ−p−メンタン−3−9−ジ
オール、トリアルキル置換シクロヘキサンカルボキシア
マイドなどが挙げられるが、特に、l−メントール、イ
ソプレゴールが好ましい。尚、メントール類縁化合物の
光学異性体は特に限定されない。
【0013】本発明での清涼化剤であるメントール類縁
化合物の配合量は組成物全体の0.01〜10%、特に
0.03〜5%とすることが好ましい。0.01%未満
では組成物全体としての清涼感に乏しくなる場合があ
り、10%を超えると皮膚刺激性が認められ、かつ組成
物の物性が悪くなったり、他成分との混和性が悪くなる
などの問題が生じてくる。さらに、本発明の組成物には
メントール類縁化合物を複数組み合わせても、また更に
他の清涼化剤を組み合わせて配合してもよい。清涼化剤
としては、清涼感を付与する物質であれば、その種類は
限定されず、これらを1種単独で、又は2種以上を併用
して用いることができ、これらの中でも特にl−メント
ールが好ましい。なお、l−メントールを使用する場
合、l−メントールそのものを配合してもよく、香料成
分として精油中に含有されたままの状態、例えばハッカ
油として配合しても差し支えなく、これらを併用しても
よい。
化合物の配合量は組成物全体の0.01〜10%、特に
0.03〜5%とすることが好ましい。0.01%未満
では組成物全体としての清涼感に乏しくなる場合があ
り、10%を超えると皮膚刺激性が認められ、かつ組成
物の物性が悪くなったり、他成分との混和性が悪くなる
などの問題が生じてくる。さらに、本発明の組成物には
メントール類縁化合物を複数組み合わせても、また更に
他の清涼化剤を組み合わせて配合してもよい。清涼化剤
としては、清涼感を付与する物質であれば、その種類は
限定されず、これらを1種単独で、又は2種以上を併用
して用いることができ、これらの中でも特にl−メント
ールが好ましい。なお、l−メントールを使用する場
合、l−メントールそのものを配合してもよく、香料成
分として精油中に含有されたままの状態、例えばハッカ
油として配合しても差し支えなく、これらを併用しても
よい。
【0014】なお、本発明の外用剤組成物には、本発明
の効果を損なわない限り、上記成分に加えて必要に応
じ、外用剤等に通常添加されているその他の成分を適至
配合することもできる。但し、薬効成分の配合を必須と
するものではない。
の効果を損なわない限り、上記成分に加えて必要に応
じ、外用剤等に通常添加されているその他の成分を適至
配合することもできる。但し、薬効成分の配合を必須と
するものではない。
【0015】本発明の外用剤組成物は、軟膏、クリー
ム、ゲル、ローション、エアゾール剤、成形パップ剤、
テープ剤等の医薬品、パウダー、ヘアトニック、シャン
プー等の香粧品等に配合して清涼感を付与した組成物と
して使用される。
ム、ゲル、ローション、エアゾール剤、成形パップ剤、
テープ剤等の医薬品、パウダー、ヘアトニック、シャン
プー等の香粧品等に配合して清涼感を付与した組成物と
して使用される。
【0016】(好適な実施態様)本発明の外用剤組成物
の好適な実施態様を例示する。 1.l−メントール、イソプレゴール、3,1−メント
キシプロパン−1,2−ジオール、1−(2−ヒドロキ
シフェニル)−4−(3−ニトロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロキシピリミジン−2−オン、エチ
ルメンタンカルボキサミド、p−メンタン−3,8−ジ
オール、3,8−ジヒドロキシ−p−メンタン−3−9
−ジオール、トリアルキル置換シクロヘキサンカルボキ
シアマイドからなる群から選択される少なくとも一種の
メントール類縁化合物、好ましくは、l−メントールと
イソプレゴールの少なくとも一種にポリアクリル酸及び
/又はポリアクリル酸塩を清涼感増強剤として配合して
なる外用剤組成物。 2.メントール類縁化合物の配合量を組成物全体の0.
01〜10%、好ましくは0.03〜5%としたことを
特徴とする外用剤組成物。 3.重量平均分子量が1万〜50万未満、50万〜20
0万未満、200万〜400万の平均分子量を有するポ
リアクリル酸を2種以上組み合わせて配合してなる外用
剤組成物。 4.ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩の合計配合量
を、組成物全体の0.01〜25重量%、好ましくは
0.1〜15重量%としたことを特徴とする外用剤組成
物。 5.何れかの請求項記載の外用剤組成物を必須の成分と
して含む水性粘着剤。
の好適な実施態様を例示する。 1.l−メントール、イソプレゴール、3,1−メント
キシプロパン−1,2−ジオール、1−(2−ヒドロキ
シフェニル)−4−(3−ニトロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロキシピリミジン−2−オン、エチ
ルメンタンカルボキサミド、p−メンタン−3,8−ジ
オール、3,8−ジヒドロキシ−p−メンタン−3−9
−ジオール、トリアルキル置換シクロヘキサンカルボキ
シアマイドからなる群から選択される少なくとも一種の
メントール類縁化合物、好ましくは、l−メントールと
イソプレゴールの少なくとも一種にポリアクリル酸及び
/又はポリアクリル酸塩を清涼感増強剤として配合して
なる外用剤組成物。 2.メントール類縁化合物の配合量を組成物全体の0.
01〜10%、好ましくは0.03〜5%としたことを
特徴とする外用剤組成物。 3.重量平均分子量が1万〜50万未満、50万〜20
0万未満、200万〜400万の平均分子量を有するポ
リアクリル酸を2種以上組み合わせて配合してなる外用
剤組成物。 4.ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩の合計配合量
を、組成物全体の0.01〜25重量%、好ましくは
0.1〜15重量%としたことを特徴とする外用剤組成
物。 5.何れかの請求項記載の外用剤組成物を必須の成分と
して含む水性粘着剤。
【0017】
【発明の効果】本発明の外用剤組成物は、ポリアクリル
酸及び/又はポリアクリル酸塩を含有する外用剤基剤に
清涼化剤としてメントール類縁化合物を配合することに
より、外用剤として適度な清涼感の強さと、皮膚に発赤
やカブレを生じることがない、高い安全性を有する外用
剤組成物が得られる。
酸及び/又はポリアクリル酸塩を含有する外用剤基剤に
清涼化剤としてメントール類縁化合物を配合することに
より、外用剤として適度な清涼感の強さと、皮膚に発赤
やカブレを生じることがない、高い安全性を有する外用
剤組成物が得られる。
【0018】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0019】[実施例1〜8]:湿布シート 表1に示す各成分を混合機内に入れてペースト状になる
まで充分に撹拌して水性粘着剤組成物を調製し、これを
不織布上に150g/m2になるように均一に塗布し、
ポリエチレンフィルムのフェイシングを施し、湿布シー
トを製造した。各湿布シートを皮膚に貼り付けたときの
清涼感の強さ及び持続性を専門パネラー10名を被験者
として下記の官能試験を行った。結果を表1に併記す
る。なお、上記被験者の皮膚の痛み及び発赤を観察した
ところ、異常は認められなかった。
まで充分に撹拌して水性粘着剤組成物を調製し、これを
不織布上に150g/m2になるように均一に塗布し、
ポリエチレンフィルムのフェイシングを施し、湿布シー
トを製造した。各湿布シートを皮膚に貼り付けたときの
清涼感の強さ及び持続性を専門パネラー10名を被験者
として下記の官能試験を行った。結果を表1に併記す
る。なお、上記被験者の皮膚の痛み及び発赤を観察した
ところ、異常は認められなかった。
【0020】<官能試験>実施例、比較例の湿布シート
を健常人20名の肩に貼付し、湿布シートの皮膚貼付時
から0.5、1、2、3、4、5時間後毎の清涼感を各
パネラー毎に下記の評価基準に基づいて官能評価した。 評価基準: 0:清涼感を感じない 1:清涼感はあるが極めて弱い 2:弱い清涼感がある 3:清涼感がある 4:明らかに清涼感がある 5:強い清涼感がある 6:強すぎるほどの清涼感がある 清涼感の強さは、各パネラーの評価点の最高点を平均し
た値を指標とした。
を健常人20名の肩に貼付し、湿布シートの皮膚貼付時
から0.5、1、2、3、4、5時間後毎の清涼感を各
パネラー毎に下記の評価基準に基づいて官能評価した。 評価基準: 0:清涼感を感じない 1:清涼感はあるが極めて弱い 2:弱い清涼感がある 3:清涼感がある 4:明らかに清涼感がある 5:強い清涼感がある 6:強すぎるほどの清涼感がある 清涼感の強さは、各パネラーの評価点の最高点を平均し
た値を指標とした。
【0021】<皮膚刺激性>実施例、比較例の湿布シー
トを健常人20人の上腕部に貼付し、24時間クローズ
ドパッチテストによりその皮膚刺激性を調べた。 評価基準: ○:皮膚刺激性なし △:皮膚刺激性ややあり ×:皮膚刺激性あり
トを健常人20人の上腕部に貼付し、24時間クローズ
ドパッチテストによりその皮膚刺激性を調べた。 評価基準: ○:皮膚刺激性なし △:皮膚刺激性ややあり ×:皮膚刺激性あり
【0022】以上の各試験の結果を表1にまとめて示
す。
す。
【表1】
【0023】 [実施例9]:ゲル剤 組成(g/100g) ポリアクリル酸 3.0 濃グリセリン 1.0 エタノール 7.0 メチルパラベン 0.1 プロピルパラベン 0.02 イソプレゴール 1.0 ポリオキシエチレン(21)ラウリル エーテル 0.6 水酸化ナトリウム 適量 精製水 残量 上記成分のうち、ポリオキシエチレン(21)ラウリル
エーテルを精製水に溶解後、エタノール中に濃グリセリ
ン、パラベン類、イソプレゴールを溶解したものを添
加、混合し、水酸化ナトリウムでpHを4.0に調整し
た。これにポリアクリル酸を溶解し、実施例の皮膚外用
剤として透明ゲル剤を得た。このゲル剤を皮膚に適用す
ると、適度な清涼感が得られた。また、皮膚刺激は認め
られなかった。
エーテルを精製水に溶解後、エタノール中に濃グリセリ
ン、パラベン類、イソプレゴールを溶解したものを添
加、混合し、水酸化ナトリウムでpHを4.0に調整し
た。これにポリアクリル酸を溶解し、実施例の皮膚外用
剤として透明ゲル剤を得た。このゲル剤を皮膚に適用す
ると、適度な清涼感が得られた。また、皮膚刺激は認め
られなかった。
【0024】 [実施例10]:ローション剤 組成(g/100g) ポリオキシエチレン(10)ノニル フェニルエーテル(ニッコールNP−10) 1.0 グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.5 エタノール 9.0 1,3−ブチレングリコール 3.0 ポリアクリル酸 0.1 イソプレゴール 1.0 水酸化ナトリウム 適量 精製水 残量 上記成分のうち、ポリオキシエチレン(10)ノニルフ
ェニルエーテル、グリチルリチン酸モノアンモニウム及
びポリアクリル酸を精製水に溶解した後、エタノール中
にイソプレゴールを溶解したものを混合、溶解し、水酸
化ナトリウムで製剤のpHを5.0に調整し、実施例の
皮膚外用剤として透明ローション剤を得た。このローシ
ョン剤を皮膚に適用すると、適度な清涼感が得られた。
また、皮膚刺激も認められなかった。
ェニルエーテル、グリチルリチン酸モノアンモニウム及
びポリアクリル酸を精製水に溶解した後、エタノール中
にイソプレゴールを溶解したものを混合、溶解し、水酸
化ナトリウムで製剤のpHを5.0に調整し、実施例の
皮膚外用剤として透明ローション剤を得た。このローシ
ョン剤を皮膚に適用すると、適度な清涼感が得られた。
また、皮膚刺激も認められなかった。
【0025】 [実施例11]:軟膏 組成(g/100g) ステアリン酸ポリエチレン グリコール400 20.0 マクロゴール4000 30.0 マクロゴール400 30.0 パルミチン酸ソルビタン 1.0 ポリアクリル酸 1.0 イソプレゴール 0.5 精製水 残量 上記成分のうち、マクロゴール400およびマクロゴー
ル4000を65℃に加温して溶解した後、撹拌しなが
らパルミチン酸ソルビタン、イソプレゴールを混合す
る。これに、ポリアクリル酸を精製水に溶解したものを
加え、実施例の外用剤として軟膏を得た。この軟膏剤を
皮膚に適用すると、適度な清涼感が得られた。また、皮
膚刺激は認められなかった。
ル4000を65℃に加温して溶解した後、撹拌しなが
らパルミチン酸ソルビタン、イソプレゴールを混合す
る。これに、ポリアクリル酸を精製水に溶解したものを
加え、実施例の外用剤として軟膏を得た。この軟膏剤を
皮膚に適用すると、適度な清涼感が得られた。また、皮
膚刺激は認められなかった。
【0026】 [実施例12]:クリーム 組成(g/100g) 流動パラフィン 10.0 脂肪酸トリグリセライド 3.0 ポリステアリン酸ポリエチレングリコール 3.0 グリセリン 6.0 ポリアクリル酸 1.0 1,3−ブチレングリコール 3.0 イソプレゴール 1.0 精製水 残量 上記成分を混合し、クリームを調整した。このクリーム
を皮膚に適用すると適度な清涼感が得られた。また、皮
膚刺激は認められなかった。
を皮膚に適用すると適度な清涼感が得られた。また、皮
膚刺激は認められなかった。
Claims (1)
- 【請求項1】 メントール類縁化合物にポリアクリル酸
及び/又はポリアクリル酸塩を清涼感増強剤として配合
した外用剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28442196A JPH10130118A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 外用剤組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28442196A JPH10130118A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 外用剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10130118A true JPH10130118A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17678347
Family Applications (1)
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JP28442196A Withdrawn JPH10130118A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 外用剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH10130118A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000290169A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-17 | Hisamitsu Pharmaceut Co Inc | 眼科用剤 |
JP2001302502A (ja) * | 2000-04-27 | 2001-10-31 | Saitama Daiichi Seiyaku Kk | インドメタシン貼付剤 |
JP2002540125A (ja) * | 1999-03-26 | 2002-11-26 | エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー | モノテルペンケトンの添加物を伴うニコチンの経皮吸収治療システム |
-
1996
- 1996-10-25 JP JP28442196A patent/JPH10130118A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002540125A (ja) * | 1999-03-26 | 2002-11-26 | エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー | モノテルペンケトンの添加物を伴うニコチンの経皮吸収治療システム |
JP4750282B2 (ja) * | 1999-03-26 | 2011-08-17 | エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー | モノテルペンケトンの添加物を伴うニコチンの経皮吸収治療システム |
JP2000290169A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-17 | Hisamitsu Pharmaceut Co Inc | 眼科用剤 |
JP4545244B2 (ja) * | 1999-03-31 | 2010-09-15 | 久光製薬株式会社 | 眼科用剤 |
JP2001302502A (ja) * | 2000-04-27 | 2001-10-31 | Saitama Daiichi Seiyaku Kk | インドメタシン貼付剤 |
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