JPH10129846A - ロータリバケット型定量供給装置 - Google Patents

ロータリバケット型定量供給装置

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JPH10129846A
JPH10129846A JP30389996A JP30389996A JPH10129846A JP H10129846 A JPH10129846 A JP H10129846A JP 30389996 A JP30389996 A JP 30389996A JP 30389996 A JP30389996 A JP 30389996A JP H10129846 A JPH10129846 A JP H10129846A
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JP
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sludge
supply port
bucket
hopper
rotary
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JP30389996A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sugimoto
豊 杉本
Shuzo Nomiyama
修蔵 野見山
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SHINKO INBESUTO KK
Original Assignee
SHINKO INBESUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 チクソトロピー性を有する物質を供給する際
に、チクソトロピー性に基づいた物質の膠化を防止し、
一定量の物質を連続的且つ確実に供給することができる
ロータリバケット型定量供給装置を提供すること。 【解決手段】 ロータリバケット12は、供給口の一辺
に沿ってその真下に配設された回転軸12Aと、この回
転軸12Aから周方向等間隔で放射状に延設される複数
の羽根12Bと、これらの回転方向後方側先端部に沿っ
て取り付けられる三角柱状の落下抑制部材12Cと、こ
れらの部材を収納しケーシング12Fとを有し、隣合う
羽根12B先端の間隔が上記一辺とこれと対向する他の
一辺の間隔と一致し、各羽根12Bが上記供給口の他の
二辺と隙間を作ることなく回転可能に形成されたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリバケット
型定量供給装置に関し、更に詳しくは泥砂等の粒状物質
や汚泥等のチクソトロピー性を有する物質を常に一定量
を計量して連続的に供給することができるロータリバケ
ット型定量供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】泥砂等の粒状物質や汚泥等のチクソトロ
ピー性を有する物質は、始めはその粒子間が湿った状態
で水分によってくっつき合っているに過ぎす、粒子同士
は互いに独立しているにも拘らず、攪拌したり、振り混
ぜたりすると徐々に流動性を有するゾル状に変化し、ま
たゾル状のものは直ちに膠化体といわれるゲル状に変化
するため、取り扱いが極めて難しい。チクソトロピー性
を有する物質(以下、「汚泥」でこの物質を代表す
る。)を処理する場合には、その処理量を記録等する関
係から、汚泥を一定量ずつ計量した後、例えばトラック
等を利用して所定の場所へ搬送している。その定量供給
装置として例えば図5〜図7に示すものがある。
【0003】図5に示す定量供給装置は、汚泥Mを一時
的に貯留するホッパー1と、このホッパー1の供給口1
Aを開閉する開閉機構2とを備え、開閉機構2を開閉す
ることにより供給口1Aから汚泥Mを一定量ずつ連続的
に供給するようにしている。また、図6に示す定量供給
装置は、汚泥Mを一時的に貯留するホッパー3と、この
ホッパー3の供給口3Aに連結されたスクリュウコンベ
ア4とを備え、スクリュウコンベア4を回転駆動して汚
泥を混練しながら一定時間内で所定量ずつの汚泥を連続
的に供給するようにしている。また、図7に示す定量供
給装置は、汚泥Mを一時的に貯留するホッパー5と、こ
のホッパー5内に回転可能に配設された羽根車機構6と
を備え、羽根車機構6の各羽根6A間の空間(バケット
部)6Bで一定量の汚泥Mを計量しながら供給口5Aか
ら連続的に供給するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、汚泥M
は、上述したように攪拌したり、振り混ぜたりするとゾ
ル状に変化し、ゾル状に変化した物質は直ちに膠化する
ため、図5〜図7に示す各定量供給装置の場合には以下
のような課題があった。即ち、図5に示す定量供給装置
の場合には開閉機構2を繰り返し開閉し、汚泥Mを連続
的に、あるいは間欠的に供給すると、ホッパーの供給口
1Aやホッパー1内の一部で汚泥Mが急激に流動化して
部分的にゾル状になるため、このゾル状物質が媒体とな
って汚泥Mが固まってブリッジ現象を生じ、供給口1A
からの供給量が定まらず汚泥Mを定量的に供給できなく
なり、この現象が進めば汚泥Mが固まって供給口1Aが
詰まり汚泥Mを供給できなくなるという課題があった。
また、図6に示す定量供給装置の場合にはスクリュウコ
ンベア2により汚泥Mを連続的に混練するため、スクリ
ュウコンベア4で搬送する間に一気にゾル化して汚泥M
を一定量ずつ安定的に供給できなくなり、あるいはスク
リュウのみが空転して供給不能に陥る。図7に示す定量
供給装置の場合にはホッパー5内で羽根歯車機構6によ
り汚泥Mを機械的に混練するため、図5に示す定量供給
装置の場合と同様にホッパー5内の汚泥Mが固まり、バ
ケット部6B内に供給される汚泥Mが区々になり、ある
いはバケット部6B内に供給できなくなり一定量の汚泥
Mを安定して供給できなくなる課題があった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、チクソトロピー性を有する物質を供給する
際に、チクソトロピー性に基づいた物質の膠化を防止
し、一定量の物質を連続的且つ確実に供給することがで
きるロータリバケット型定量供給装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のロータリバケット型定量供給装置は、チクソトロピー
性を有する物質を貯留するホッパーと、このホッパーの
矩形状の供給口に連設され且つこの供給口から落下する
上記物質を回転しながら一定量ずつ供給するロータリバ
ケットとを備え、上記ロータリバケットは、上記供給口
の一辺に沿ってその真下に配設された回転軸と、この回
転軸から周方向等間隔で放射状に延設され且つ上記一辺
に見合った長さを有する複数の羽根と、これらの羽根の
回転方向後方側先端部に沿って取り付けられ且つ各羽根
の長さに見合った寸法を有する三角柱状の落下抑制部材
と、これらの部材を収納し且つ上記これらの部材とでバ
ケット部を作するケーシングとを有し、隣合う上記羽根
先端の間隔が上記上記供給口の一辺とこれと対向する他
の一辺の間隔と一致し、上記各羽根が上記供給口の他の
二辺と隙間を作ることなく回転可能に形成されたことを
特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項2に記載のロータリ
バケット型定量供給装置は、請求項1に記載の発明にお
いて、上記三角柱状の落下抑制部材の一面を、これと対
向する上記羽根と平行に設定したことを特徴とするので
ある。
【0008】また、本発明の請求項3に記載のロータリ
バケット型定量供給装置は、請求項1または請求項2に
記載の発明において、上記バケット部の上記回転軸側の
隅角部に丸みを付けたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4に示す実施形態
に基づいて本発明を説明する。尚、各図中、図1は本発
明のロータリバケット型定量供給装置の一実施形態を示
す側面図、図2は図1に示すロータリバケット型定量供
給装置の背面側からの正面図、図3は図1に示すロータ
リバケット型定量供給装置のロータリバケットの一部を
破断して示す側面図、図4は図3に示すロータリバケッ
トを示す斜視図である。
【0010】本実施形態のロータリバケット型定量供給
装置10は、図1、図2に示すように、チクソトロピー
性を有する物質、例えば汚泥を一時的に貯留するホッパ
ー11と、このホッパー11の下方に配設されたロータ
リバケット12と、このロータリバケット12を回転駆
動させる駆動機構13と、これら三者11、12、13
を支持する枠体14とを備え、ロータリバケット12が
反時計方向へ回転することによりホッパー11内の汚泥
を一定量ずつ供給するようにしてある。
【0011】上記ホッパー11は、図1、図2に示すよ
うに、垂直壁面11Aと、この垂直壁面11Aと対向す
る傾斜壁面11Bと、これら両者11A、11Bの左右
両端をそれぞれ連結する連結壁面11Cとを有し、これ
らの壁面11A、11B、11Cは型鋼等の補強材11
Dにより補強されている。また、左右の連結壁面11C
の略下半分は垂直面として形成され、上半分は外方へ上
昇傾斜する傾斜面として形成されている。従って、ホッ
パー11は、垂直壁面11A、傾斜壁面11B及び連結
壁面11Cの下半分が角筒状に形成され、上半分が垂直
壁面11A以外が上方に向かって拡大して形成され、各
壁面の下端で形成された供給口の平面形状が長方形状を
呈している。
【0012】また、上記ロータリバケット12は、図1
に示すように、ホッパー11の垂直壁面11Aの真下で
垂直壁面11Aに沿って配設された回転軸12Aと、こ
の回転軸12Aから周方向等間隔で放射状に延設された
複数(本実施形態では6枚)の羽根12Bと、これらの
羽根12Bの回転方向後方側先端部に取り付けられた三
角柱状の落下抑制部材12Cと、羽根12B及び落下抑
制部材12Cの両端に固定され且つこれら両部材12
B、12Cとで側面形状が扇型のバケット部12Dを作
る円形側壁12Eと、これらの部材12A〜12Eを収
納するケーシング12Fとを備えている。尚、円形側壁
12E及びケーシング12Fの中心には回転軸12Aが
貫通する孔が形成されている。
【0013】上記回転軸12Aは、図2に示すように、
ホッパー11の供給口の左右外側において枠体14の左
右両側に固定された軸受12Gにより回転自在に軸支さ
れている。そして、回転軸12Aの左端で上記駆動機構
13と連結され、この駆動機構13を介してロータリバ
ケット12が回転するようになっている。この駆動機構
13は、回転軸12の左端に固定されたウォームホイー
ル13Aと、このウォームホイール13Aと噛合するウ
ォームギア13Bと、このウォームギア13B駆動させ
るモータ(図示せず)とを備え、モータは制御装置によ
り回転速度が連続的にあるいは間欠的に制御されてい
る。
【0014】また、各羽根12Bは、図4に示すよう
に、細長い長方形状に形成され、その長手方向基端部で
回転軸12Aに固定されている。各羽根12Bの長手方
向の寸法は図2に示すようにホッパー11の供給口の長
手方向の長さに見合った長さに形成され、その幅方向の
寸法は図1に示すように回転軸12Aから垂直壁面11
Aの下端及び傾斜壁面11Bの下端と僅かな隙間(汚泥
が漏れない寸法であれば良い)を残す長さに形成されて
いる。従って、回転軸12Aの回転により各羽根12B
が垂直壁面11A、傾斜壁面11Bと僅かの隙間を隔て
て非接触で回転し、各羽根12Bによりホッパー11内
の汚泥を自重によりバケット部12D内へ落とし込むよ
うにしてある。
【0015】上記落下抑制部材12Cは、ホッパー11
の供給口からバケット部12D内へ汚泥が一気に落下す
るのをせき止めて抑制し、汚泥を少量ずつバケット部1
2D内へ落下案内する機能を有している。この落下抑制
部材12Cは、図3、図4に示すように、第1面12
H、第2面12Iが羽根12Bから突出した三角形状の
細長い箱状に形成されている。第1面12Hはバケット
部12D内で隣の羽根12Bと平行に設定され、第2面
12Iは円形側壁12Eの外周から内方へ下降傾斜する
ように設定されている。
【0016】ここで、上記落下抑制部材12Cの作用に
ついて説明する。バケット部12Dが図1に示すの位
置から同図の矢印で示すように反時計方向へゆっくりと
回転し始めると、その1枚の羽根12Bが垂直側壁11
Aの位置から同方向へゆっくりと回転する。これにより
その羽根12Bの落下抑制部材12Cの第2面12Iと
垂直側壁11Aとの間が徐々に開口し、徐々に開くスリ
ット状の開口部からホッパー11内の汚泥が自重により
第2面12I上へ少量ずつ供給され、更に第2面12I
の傾斜を伝ってバケット部12D内へ少量ずつ分散して
供給されてバケット部12D内で徐々に蓄積される。こ
の羽根12Bが更に回転すると、スリット状の開口が徐
々に広くなり、ホッパー11からの汚泥の供給量が徐々
に多くなるが、第2面12Iの傾斜が徐々に緩くなって
第2面12Iで一旦汚泥をせき止めているため、汚泥は
やはり緩い傾斜面から少量ずつ分散してバケット部12
D内へ供給され、ホッパー11内の汚泥全体の重量が第
2面12I全体にかかることなく、緩和され、チクソト
ロピー現象が生じることがなく、ひいてはホッパー12
D内での汚泥の膠化が防止される。
【0017】その後、第2面12Iが完全に供給口内へ
進入して図1に示すの位置に達するまでの間に、供給
口から直接バケット部12D内へ汚泥が落下することに
なる。しかし、バケット部12Dは底に行くに従って急
激に容積が減少する構造になっているため、落下抑制部
材12Cが垂直壁面11Aから離れて供給口内へ進入し
た段階では、それまでに供給された汚泥で、バケット部
12Dの汚泥上面がホッパー11の供給口にかなり接近
した状態になっている。しかも、落下抑制部部材の第2
面12Iと垂直壁面11Aとで作る開口も狭く、ここか
ら汚泥が塊となって一気に落下することはない。そし
て、ホッパー11から直接落下する汚泥は落下抑制部材
12Cの第2面12Iからの汚泥と合流して汚泥上面へ
落下する。このように汚泥が塊となってバケット部12
D内へ落下することがなく、ホッパー11内の汚泥その
ままの重量の全てがバケット部12D内の汚泥にかかる
ことがなく、バケット部12D内で汚泥が膠化するよう
なことはない。また、汚泥がホッパー11から少量ずつ
供給されるため、ホッパー11内でも汚泥の急激な流動
はなく、ホッパー11内での汚泥のチクソトロピー現象
を防止し汚泥の固化を防止することができる。
【0018】その後、ホッパー11から一定量の汚泥が
供給されたバケット部12Dが図1に示すの位置まで
反時計方向へゆっくり回転すると、バケット部12D内
の汚泥は回転の影響を受け、径方向へ移動してケーシン
グ12Fの内壁に付着しようとするが、落下抑制部材1
2Cの第1面12Hによってその動きが抑制される。従
って、バケット部12Dが供給口から離れた後も、落下
抑制部材12Cによりケーシング12Fとの接触が抑制
され、チクソトロピー現象の発生を極力抑制し、汚泥の
膠化を防止することができる。
【0019】ところで、上記バケット部12Dの底部に
は隣合う羽根12B、12Bの基端部を連結する湾曲プ
レート12Jが取り付けられ、バケット部12Dの底部
に丸みが付けられている。このようにバケット部12D
の底に丸みを付けることにより、汚泥がバケット部12
Dの隅角部に詰まり、成長することがなく、常にバケッ
ト部12D内の汚泥を確実に落下供給するようにしてあ
る。
【0020】また、上記ケーシング12Fは、図1に示
すように、上部にホッパー11の供給口と合致する受給
口を有し、下部にバケット部12Dによって回転搬送さ
れてくる汚泥を排出する排出部12Kを有している。排
出部12Kの側面形状は先細形状に形成され、その基端
部間の寸法は1枚の羽根12Bを中心にした両側の羽根
12B、12Bの先端部間の寸法と略一致している。そ
して、図1に示すように排出部の両基端部と2枚の羽根
12B、12Bの先端が接触した状態で、右側の羽根1
2Bの落下抑制部材12Cの第1面12Hは垂直になっ
ている。
【0021】従って、バケット部12Dが回転し図1に
示すの位置に達すると、その落下抑制部材12Cは第
1面12Hが傾斜状態でバケット部12D内から汚泥の
落下を抑制しながら汚泥を少量ずつ排出し、このバケッ
ト部12Bが右側のの位置に達すると、落下抑制部材
12Cの第1面12Hが垂直になってバケット部12D
内の汚泥を一気に排出し、排出した汚泥ができるだけゾ
ル化しないようにしてある。
【0022】次に、動作について説明する。駆動機構1
3によりロータリバケット12が図1に示すの位置か
ら反時計方向へゆっくりと回転し、羽根12Bが垂直側
壁11Aから離れ、落下抑制部材12Cの第2面12I
と垂直側壁11Aとの間が徐々に開口する。これにより
ホッパー11内の汚泥が開口部から自重により傾斜して
いる第2面12Iを介してバケット部12D内へ少量ず
つ分散して供給され、バケット部12D内に徐々に蓄積
される。更にこのバケット部12Dが回転すると、ホッ
パー11からの汚泥の供給量が徐々に多くなるが、第2
面12Iの傾斜が徐々に緩くなって第2面12Iで一旦
汚泥をせき止めているため、汚泥は緩い傾斜面から少量
ずつ分散してバケット部12D内へ供給され、バケット
部12D内で汚泥の膠化が防止される。
【0023】その後、第2面12Iが完全に供給口内へ
進入すると、ホッパー11から汚泥がバケット部12D
内へ直接落下るが、落下抑制部材12Cと垂直壁面11
A間の隙間が狭いため、汚泥は少量ずつしか落下しな
い。ホッパー11から直接落下する汚泥は落下抑制部材
12Cの第2面12Iを経由した汚泥と合流してバケッ
ト部12D内へ落下する。しかも、この段階では汚泥上
面がホッパー11の供給口にかなり接近しており、汚泥
が供給口から汚泥上面へ直接落下しても、落下距離が短
く、汚泥に対する衝撃は小さく、汚泥が膠化するような
ことはない。また、汚泥がホッパー11から少量ずつ供
給されるため、ホッパー11内でも汚泥の急激な流動は
なく、ホッパー11内での汚泥のチクソトロピー現象の
発生を防止することができる。
【0024】その後、バケット部12Dが供給口から反
時計方向へゆっくり回転し図1に示すの位置に達する
までは、バケット部12D内の汚泥は遠心力を受け、径
方向へ移動しようとするが、この段階では落下抑制部材
12Cの第1面12Hによってその動きが抑制され、汚
泥のチクソトロピー現象の発生が極力抑制され、汚泥は
殆ど膠化することがない。
【0025】そして、このバケット部12Dが更に回転
してロータリバケット12の排出部12Kに達し、図1
に示すの位置に達するまでバケット部12Dが下方に
徐々に開口すると、汚泥が自重により一気に落下しよう
するが、落下抑制部材12Cの第1面12Hにより汚泥
の落下が抑制され、汚泥が一気に排出されることはな
い。バケット部12Dが更に回転して図1に示すの位
置に達すると、落下抑制部材12Cの第1面12Hがこ
れと対向する羽根12Bと共に垂直になり、この段階で
始めて汚泥がバケット部12D内に残ることなく確実に
排出される。その後、空になったバケット部12Dはホ
ッパー11の供給口まで回転して汚泥を受け取り、同様
の動作を繰り返してホッパー11内の汚泥を一定量ず
つ、チクソトロピー現象を生じさせることなく供給す
る。
【0026】以上説明したように本実施形態によれば、
ロータリバケット12は、ホッパー11の垂直壁面11
Aに沿ってその真下に配設された回転軸12Aと、この
回転軸12Aから周方向等間隔で放射状に延設され且つ
垂直壁面11Aに見合った長さを有する6枚の羽根12
Bと、これらの羽根12Bの回転方向後方側先端部に沿
って取り付けられ且つ各羽根12Bの長さに見合った寸
法を有する三角柱状の落下抑制部材12Cと、これらの
部材12A、12B、12Cを収納し且つこれらの部材
とでバケット部12Dを作るケーシング12Fとを有
し、隣合う羽根12B、12B先端の間隔が垂直壁面1
1Aと傾斜壁面11Bの間隔と一致し、各羽根12Bが
連結壁面11C下端と隙間を作ることなく回転可能に形
成されているため、チクソトロピー性を有する汚泥を一
定量ずつ供給する際に、ホッパー11内やロータリバケ
ット12の各バケット部12D内でチクソトロピー性に
基づいた汚泥の膠化を防止し、一定量の汚泥を連続的且
つ確実に供給することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明によれ
ば、チクソトロピー性を有する物質を供給する際に、チ
クソトロピー性に基づいた物質の膠化を防止し、一定量
の物質を連続的且つ確実に供給することができるロータ
リバケット型定量供給装置を提供することができる。
【0028】また、本発明の請求項2及び請求項3に記
載の発明によれば、ロータリバケットからチクソトロピ
ー性を有する物質を内部に残すことなく確実に供給する
ことができるロータリバケット型定量供給装置を提供す
ることができる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリバケット型定量供給装置の一
実施形態を示す側面図である。
【図2】図1に示すロータリバケット型定量供給装置の
背面側からの正面図である。
【図3】図1に示すロータリバケット型定量供給装置の
ロータリバケットの一部を破断して示す側面図である。
【図4】図3に示すロータリバケットを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 ロータリバケット型定量供給装置 11 ホッパー 11A 垂直壁面 11B 傾斜壁面 11C 連結壁面 12 ロータリバケット 12A 回転軸 12B 羽根 12C 落下抑制部材 12D バケット部 12K 排出部 12H 第2面(落下抑制部材の一面) 13A ウォームホイール(駆動機構) 13B ホイールギア(駆動機構)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリバケット型定量供給装置の一
実施形態を示す側面図である。
【図2】図1に示すロータリバケット型定量供給装置の
背面側からの正面図である。
【図3】図1に示すロータリバケット型定量供給装置の
ロータリバケットの一部を破断して示す側面図である。
【図4】図3に示すロータリバケットを示す斜視図であ
る。
【図5】従来の定量供給装置の一例を示す動作説明図で
ある。
【図6】従来の定量供給装置の他の例を示す動作説明図
である。
【図7】従来の定量供給装置の更に他の例を示す動作説
明図である。
【符号の説明】 10 ロータリバケット型定量供給装置 11 ホッパー 11A 垂直壁面 11B 傾斜壁面 11C 連結壁面 12 ロータリバケット 12A 回転軸 12B 羽根 12C 落下抑制部材 12D バケット部 12K 排出部 12H 第2面(落下抑制部材の一面) 13A ウォームホイール(駆動機構) 13B ホイールギア(駆動機構)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チクソトロピー性を有する物質を貯留す
    るホッパーと、このホッパーの矩形状の供給口に連設さ
    れ且つこの供給口から落下する上記物質を回転しながら
    一定量ずつ供給するロータリバケットとを備え、上記ロ
    ータリバケットは、上記供給口の一辺に沿ってその真下
    に配設された回転軸と、この回転軸から周方向等間隔で
    放射状に延設され且つ上記一辺に見合った長さを有する
    複数の羽根と、これらの羽根の回転方向後方側先端部に
    沿って取り付けられ且つ各羽根の長さに見合った寸法を
    有する三角柱状の落下抑制部材と、これらの部材を収納
    し且つこれらの部材とでバケット部を作るケーシングと
    を有し、隣合う上記羽根先端の間隔が上記供給口の一辺
    とこれと対向する他の一辺の間隔と一致し、上記各羽根
    が上記供給口の他の二辺と隙間を作ることなく回転可能
    に形成されたことを特徴とするロータリバケット型定量
    供給装置。
  2. 【請求項2】 上記三角柱状の落下抑制部材の一面を、
    これと対向する上記羽根と平行に設定したことを特徴と
    する請求項1に記載のロータリバケット型定量供給装
    置。
  3. 【請求項3】 上記バケット部の上記回転軸側の隅角部
    に丸みを付けたことを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のロータリバケット型定量供給装置。
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