JP2003252453A - 粉体の切り出し装置 - Google Patents

粉体の切り出し装置

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JP2003252453A
JP2003252453A JP2002057656A JP2002057656A JP2003252453A JP 2003252453 A JP2003252453 A JP 2003252453A JP 2002057656 A JP2002057656 A JP 2002057656A JP 2002057656 A JP2002057656 A JP 2002057656A JP 2003252453 A JP2003252453 A JP 2003252453A
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plate
screw conveyor
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JP2002057656A
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Tetsuyoshi Kawamoto
哲義 川本
Masatake Komori
正剛 小森
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KYUCHIKU IND CO Ltd
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KYUCHIKU IND CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外力の作用で密度が変わり易い、安息角の大
きい、吸湿性の大きい微粉の場合でも、貯留容器から円
滑に後続するスクリューコンベアに排出できる粉体の切
り出し装置を提供する。 【解決手段】 底板11及びこれに連接する円筒状の側
板12を有し、側板12の下側の一部には排出口15が
形成された粉体貯留容器13と、底板11の中央に回転
駆動可能に配置され、底板11上に載っている粉体を掻
き上げる掻き上げ羽根部材22及び底板11上に載って
いる粉体を半径外方向に押しやる押し出し羽根部材23
とを備えた回転羽根14と、粉体貯留容器13の排出口
15に連結されて、排出口15から排出される原料を受
けて徐々に切り出すスクリューコンベア16とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的粘質性の大
きい粉体からなる原料(粒の多少粗いものも含む)を粉
体貯留容器から切り出して所定量ずつ搬送する粉体の切
り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、微粉状の薬剤(粉体)、例えば消
石灰を気流にのせて、焼却炉内又は排ガス処理装置内に
吹き込む場合に使用する粉体の切り出し装置は、粉体排
出口が一部に設けられた底板及びこの底板の周囲を囲む
断面円形の側板を備えた粉体貯留容器と、前記底板上に
回転可能に配置され、水平板(水平翼)及びその上に載
った高さの低い垂直板(垂直翼)とを備え底板上に載っ
た粉体を円周方向からその接線方向に移動させるスクレ
ーパと、このスクレーパの回転駆動源とを有し、粉体貯
留容器の底部に溜まった粉体をスクレーパで押しやって
底板に形成された粉体排出口から下方に落下させるよう
にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような粉体の切り
出し装置においては、消石灰のように見掛けの密度が小
さく(約0.5g/cm3 )、密度が容易には変わらな
い粉体を切り出す場合には特に大きな問題はない。とこ
ろが、粉体の密度が大きく(約0.95g/cm3)、
撹拌や振動を加えると粉体が自重により圧縮されて密度
が変わり、しかも安息角が大きく、吸湿性も大きい微粉
(例えば、ダイオキシン合成阻止用薬剤や食塩、飛灰)
を切り出す場合に前記した構造の粉体の切り出し装置を
用いると以下に示すような問題が発生していた。即ち、
1日目に粉体貯留容器に粉体を少量投入した時には、ス
クレーパを回転させて粉体を撹拌することができ、運転
は可能であったが、2日目以降では粉体の自重に加え水
平翼と高さの低い垂直翼から成るスクレーパによる弱い
撹拌の影響も加わって粉体中の空気が抜けて、見掛けの
密度が大きくなる。そして、圧密した粉体は、吸湿にも
影響されてスクレーパの下面と粉体貯留容器の底板との
隙間に盤状に固く詰まって、スクレーパの撹拌抵抗が大
きくなりスクレーパの回転駆動が困難になる。
【0004】また、粉体の摩擦角が大きいので粉体貯留
容器内の中央部に位置する粉体が排出された後には、側
板内面に沿って立ち上がる形で粉体が残り排出が困難と
なる。そのため粉体貯留容器内の有効容積が小さくなり
連続使用可能時間も短くなってしまうという問題があ
る。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、
外力の作用で密度が変わり易い、安息角の大きい、吸湿
性の大きい微粉の場合でも、貯留容器から円滑に後続す
るスクリューコンベアに排出できる粉体の切り出し装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る粉体の切り出し装置は、(a)底板及びこれに
連接する円筒状の側板を有し、前記側板の下側の一部に
は排出口が形成された粉体貯留容器と、(b)前記底板
の中央に回転駆動可能に配置され、前記底板上に載って
いる原料を掻き上げる掻き上げ羽根部材と、前記底板上
に載っている原料を半径外方向に押しやる押し出し羽根
部材とを備えた回転羽根と、(c)前記粉体貯留容器の
排出口に連結されて、前記排出口から排出される原料を
受けて徐々に切り出すスクリューコンベアとを有する。
これによって、底板上に溜まった原料を掻き上げ羽根部
材で掻き上げ、溜まった原料を押し出し羽根部材で側方
に押しやるので、原料は側板に設けられた排出口から排
出される。
【0006】また、第2の発明に係る粉体の切り出し装
置は、第1の発明に係る粉体の切り出し装置において、
前記スクリューコンベアの入口部には、粉体検知センサ
ーが設けられて、前記粉体検知センサーが原料の検出を
しない場合に前記回転羽根が回転駆動し、前記粉体検知
センサーが原料を検知した場合には、前記回転羽根は停
止している。これによって、スクリューコンベアに過大
に原料を供給する恐れがなくなる。第3の発明に係る粉
体の切り出し装置は、第1、第2の粉体の切り出し装置
において、前記押し出し羽根部材は、前記回転羽根の中
央のボスにその一端が連結された平板と、該平板上に隙
間を開けて立設された複数の支持ピンと、それぞれの前
記支持ピンに固定可能に取付けられる管材に沿って固着
された押し板とを有する。これによって、押し板の角度
を原料の種類に合わせて最適に調整できると共に、摩耗
時の交換が容易となる。
【0007】第4の発明に係る粉体の切り出し装置は、
第3の発明に係る粉体の切り出し装置において、前記掻
き上げ羽根部材は、前記ボスにその一端が連結される斜
め板と、該斜め板に取付けられる樹脂板又は硬質ゴム板
製の掻き板とを有する。これにより、掻き板の調整及び
交換ができる。第5の発明に係る粉体の切り出し装置
は、第1〜第4の発明に係る粉体の切り出し装置におい
て、前記スクリューコンベアの排出部には、空気輸送手
段の粉体受け部が設けられている。これによって、原料
の空気輸送が簡単に行える。第6の発明に係る粉体の切
り出し装置は、第1〜第5の発明に係る粉体の切り出し
装置において、前記スクリューコンベアの入口部には、
定期的に該スクリューコンベアの入口部に振動を与える
ハンマーリング手段が設けられている。これによって、
スクリューコンベアの入口に付着していた原料を落下さ
せ、更には生じたブリッジを破壊することができる。そ
して、第7の発明に係る粉体の切り出し装置は、第1〜
第6の発明に係る粉体の切り出し装置において、前記ス
クリューコンベアの送り羽根の最終端は、該スクリュー
コンベアの排出部の手前位置となって、前記排出部の直
上にある前記スクリューコンベアの軸には複数の撹拌ロ
ッドが設けられている。これによって、スクリューコン
ベアによって搬送される原料が間欠的に排出部に落下す
るのを防止し、原料の排出がより均一になる。この場
合、更に好ましくは、撹拌ロッドは前記排出部の中心位
置より上流側、即ちスクリューコンベアの送り羽根の端
部に近づけて配置するのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る粉体の切り出し装置の一部切欠き正面図、図2
は同装置の平面図、図3(A)は同装置の一部拡大断面
図、(B)は矢視R−Rの部分断面図、図4(A)、
(B)は同装置の掻き上げ羽根部材の説明図、図5は同
装置の回転羽根の平面図である。
【0009】図1〜図3に示すように、本発明の一実施
の形態に係る粉体の切り出し装置10は、底板11及び
これに連接する円筒状の側板12を有する粉体貯留容器
13と、粉体貯留容器13内に設けられた回転羽根14
と、粉体貯留容器13の排出口15に連結されているス
クリューコンベア16とを有している。以下、これらに
ついて詳しく説明する。粉体貯留容器13は、前述のよ
うに有底筒状となって、上部には円錐台状の補助側板1
7が設けられ、その上部に原料投入口18が形成され、
その上に蓋19が被さっている。側板12の下側の一部
に排出口15が形成されているが、この排出口15は四
角形となってその下辺は底板11の上面に一致してい
る。そして、粉体貯留容器13全体が所定の高さ(1〜
2m)の架台20上に搭載されている。
【0010】この粉体貯留容器13内には回転羽根14
が設けられている。この回転羽根14は、図1、図2、
図5に示すように、底板11の中央に底板11とは僅少
の隙間(例えば1〜5mm)を開けて回転駆動可能に配
置され、中央のボス21を中心にして180度位置に、
底板11上に載っている粉体を掻き上げる掻き上げ羽根
部材22と、底板11上に載っている粉体を半径外方向
に押しやる押し出し羽根部材23とを備えている。底板
11の中心位置の下部には減速電動機24が設けられ、
底板11を貫通してその出力軸25が突出し、この出力
軸25に回転羽根14の中央のボス21が固着されてい
る。掻き上げ羽根部材22は図4、図5に示すように、
ボス21にその一端が固着されている鋼製のアーム部材
26と、その上の樹脂板又は硬質ゴム板製の掻き板27
とを有している。アーム部材26は表面側に斜め板28
を備えて、この斜め板28の上に2枚の掻き板27が並
べてねじ28aで取付けられている。掻き板27は底板
11に対して約30〜60度の前進角で取付けられ、更
に掻き板27の先部には、図4(B)示すように三角歯
29が形成され、円滑に底板11に付着した原料を剥離
できるようになっている。掻き板27にそれぞれ幅方向
に長孔30、31が設けられて、下部の斜め板28に対
してその突出長を調整可能に取付けられ、かつ掻き板2
7が摩耗した場合には容易に交換できる構造となってい
る。
【0011】押し出し羽根部材23は全体が鋼製となっ
て、図1、図5に示すように、ボス21にその一端が取
付けられている平板32と、平板32上に隙間を開けて
立設された複数の支持ピン33と、それぞれの支持ピン
33に固定可能に取付けられる管材34に沿って固着さ
れた押し板35とを有する。管材34の側部に止めボル
ト36が設けられ、押し板35が溶接された状態でこの
管材34を支持ピン33に嵌めて止めボルト36によっ
て固定できる構造となっている。この実施の形態では止
めボルト36は各管材34に対して1本であったが、複
数本用いてもよい。押し板35の取付け角度は、粉体貯
留容器13内の原料を半径方向外側に押し出す必要があ
るので、平板32の軸心に対して約5〜60度の範囲と
なっている。なお、押し板35の高さを高くすると、回
転時に大きな抵抗となるので、より小さいのが好まし
く、例えば粉体貯留容器13の直径が600mm程度の
場合、40〜80mm程度とする。なお、原料が特定さ
れ押し板35の角度も特定される場合には、支持ピン3
3は角棒によって構成し、管材34も角パイプによって
構成するのがより好ましい。
【0012】粉体貯留容器13の排出口15には取付け
口37が設けられ、取付け口37の端部にはフランジ3
8が設けられている。一方、スクリューコンベア16の
原料の入口部の上側を構成する入口ダクト39の原料受
けダクト40のフランジ41がフランジ38に固定され
ている。スクリューコンベア16はこの実施の形態では
2軸タイプのものが使用され、平行配置された2本のス
クリュー軸42、43とそのケーシング44及び両端の
軸受部45、46とを有し、スクリュー軸42、43は
歯車47、48によって連結されている。スクリュー軸
42の端部にはスプロケット49を備え、スプロケット
49は減速モータ50の出力軸に設けられたスプロケッ
ト51にチェーン52を介して連結され、減速モータ5
0を駆動することによって、スクリュー軸42、43が
回転し、入口ダクト39から投入された原料を排出部5
3に徐々に搬送している。このスクリュー軸42、43
のスクリュー羽根(送り羽根の一例)42a、43a
は、排出部53の手前側で終わっており、排出部53の
直上部にあるスクリュー軸42、43には、複数(この
実施の形態では8本)の撹拌ロッド42b、43bが放
射状に設けられている。そして、隣り合うスクリュー軸
42、43の撹拌ロッド42b、43bはスクリュー軸
42、43の長さ方向同一位置に取付けると干渉を起こ
す場合があるので、スクリュー軸42、43に対して取
付け位置を少しずらして取付けている。これによって、
スクリュー羽根42a、43aによって排出部53の手
前まで送られた原料は、撹拌ロッド42b、43bに切
り出されて徐々に落下するので、従来のように全部の原
料をスクリュー羽根で送る場合に比較して原料の脈動落
下がなく、均一に排出部53に落下する。なお、撹拌ロ
ッド42b、43bは細いロッドで構成するのが好まし
い。
【0013】入口ダクト39はスクリューコンベア16
の投入部54(スクリューコンベア16の入口部の下部
を構成する)とは、フランジ55、56を介して連結さ
れている。そして、入口ダクト39にはエアシリンダー
又は電動シリンダーによって駆動されるハンマーリング
手段57が設けられ、定期的(例えば、10分〜1時間
毎)に入口ダクト39に衝撃を与えて、内側に付着した
原料を落下させるようにしている。入口ダクト39の下
部位置には、溜まった粉体の上限を検知する粉体検知セ
ンサー58が設けられ、入口ダクト39に接続されるス
クリューコンベア16の投入部54には溜まった粉体の
下限位置を検知する別の粉体検知センサー59が設けら
れている。この粉体検知センサー58が原料を検知した
場合には、入口ダクト39の適当位置まで原料があるの
で、粉体貯留容器13からの原料の搬入を停止し、粉体
検知センサー59が粉体を検出しなくなった場合には、
スクリューコンベア16が送ろうとする原料が入口側に
残り少ない状態となっているので、粉体貯留容器13か
らの原料の供給が開始する。粉体貯留容器13からの原
料の供給は、減速電動機24を回転することによって行
う。なお、入口ダクト39の頂部には点検口60が設け
られ、常時は蓋板61によって閉塞されている。
【0014】スクリューコンベア16及び減速モータ5
0は架台62上に搭載されている。また、スクリューコ
ンベア16の下流側の上部にも点検口63が設けられ、
常時は蓋板64によって閉塞されている。スクリューコ
ンベア16の排出部53は断面四角形のダクトからなっ
て、空気搬送手段の一部を構成するエジェクター装置
(粉体受け部の一例)65に短管66を介してフランジ
結合によって連結されている。この粉体の切り出し装置
10には図示しない制御装置を有し、粉体検知センサー
58、59及び運転の開始及び停止のスイッチを備えた
操作盤からの信号を入力とし、前記した減速電動機2
4、減速モータ50を駆動している。また、制御装置に
はタイマーが設けられて、所定の時間毎にハンマーリン
グ手段57を駆動している。
【0015】続いて、この粉体の切り出し装置10の動
作及び作用について説明する。この粉体の切り出し装置
10で切り出す原料としては、消石灰のような外力によ
って比重の変わらない粉体であってもよいが、この実施
の形態では、高密度(0.7〜1.2g/cm3 )で、
外力の作用で密度が変わり易い、安息角の大きい、吸湿
性の大きい粉体(例えば、ダイオキシン合成阻止用薬
剤、食塩又は飛灰)を適用している。所定量の原料Aを
粉体貯留容器13内に入れて、減速電動機24を駆動す
る。この減速電動機24は無段変速となって原料Aに応
じてその速度を制御できるようになっているが、この実
施の形態では、1〜5rpm程度とした。これによっ
て、底板11に付着している原料Aは、掻き上げ羽根部
材22によって掬い上げられ、次に押し出し羽根部材2
3によって粉体貯留容器13の半径方向外側に徐々に押
しやられ、取付け口37を通じて入口ダクト39内に入
り、スクリューコンベア16の投入部54を通じてスク
リュー軸42、43の上に落下する。
【0016】減速モータ50を駆動してスクリュー軸4
2、43を回転させると、原料Aは下流側に搬送され、
排出部53の直前まではスクリュー羽根42a、43a
で搬送され、更に原料Aは押されて撹拌ロッド42b、
43bによって徐々に切り出されて、排出部53、短管
66を介してエジェクター装置65に連続的に供給され
る。この場合、スクリューコンベア16の原料搬送量よ
り、粉体貯留容器13から排出される原料Aの排出量の
方を多少多く設定しておく。この調整は減速電動機24
によって回転羽根14の回転速度を調整することによっ
て行う。時間の経過と共に、スクリューコンベア16の
入口側にある入口ダクト39内に原料Aが溜まり、これ
を上限側の粉体検知センサー58で検知した時点で、減
速電動機24を止めて、粉体貯留容器13からの原料A
の搬出を停止する。この状態でもスクリューコンベア1
6は運転されているので、スクリューコンベア16側の
原料Aは徐々に減少し、下限側の粉体検知センサー59
が原料Aの検出をしなくなった時点で、減速電動機24
を駆動する。これによって、常時安定してスクリューコ
ンベア16から一定の原料Aを排出することができる。
【0017】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での各部の変
形例にも本発明は適用される。例えば、前記実施の形態
においては、回転羽根14は2枚の羽根を有し、一方の
羽根を掻き上げ羽根部材22とし、他方の羽根を押し出
し羽根部材23としたが、更に多数の羽根、例えば4枚
の羽根にして、180度角の対向する羽根をそれぞれ掻
き上げ羽根部材と押し出し羽根部材とにすることがで
き、この場合、回転羽根を駆動する動力軸の荷重がバラ
ンスするという利点がある。また、スクリューコンベア
16は2軸のものを使用したが、当然のことながら1軸
タイプあるいはその他、多軸タイプのスクリューコンベ
アであってもよい。更には、掻き上げ羽根部材の形状は
本実施の形態に限定されず、要は底板に付着した原料を
掻き上げる構造のものであれば、他の変形例でも本発明
は適用可能である。また、ハンマーリング手段は粉体貯
留容器13に設けることもできる。
【0018】
【発明の効果】請求項1〜7記載の粉体の切り出し装置
は、以上の説明からも明らかなように、粉体貯留容器の
底板の中央に回転駆動可能に配置され、底板上に載って
いる原料を掻き上げる掻き上げ羽根部材と、底板上に載
っている原料を半径外方向に押しやる押し出し羽根部材
とを備えた回転羽根を備えて、投入された原料を掬い上
げながら側方に排出しているので、粘質性の原料であっ
ても粉体貯留容器から容易に切り出しが行える。特に、
請求項2記載の粉体の切り出し装置においては、スクリ
ューコンベアの入口部には、粉体検知センサーが設けら
れて、粉体検知センサーが原料の検出をしない場合に回
転羽根が回転駆動し、粉体検知センサーが原料を検知し
た場合には、回転羽根は停止しているので、スクリュー
コンベアから途切れることなく原料を排出できる。更に
は、動力の節約も可能となる。請求項3記載の粉体の切
り出し装置は、押し出し羽根部材は、回転羽根の中央の
ボスにその一端が連結された平板と、平板上に隙間を開
けて立設された複数の支持ピンと、それぞれの支持ピン
に固定可能に取付けられる管材に沿って固着された押し
板とを有するので、押し板の調整及び交換が容易であ
る。
【0019】請求項4記載の粉体の切り出し装置は、掻
き上げ羽根部材は、ボスにその一端が連結される斜め板
と、斜め板に取付けられる樹脂板又は硬質ゴム板製の掻
き板とを有するので、掻き板の調整と取替えが容易であ
る。請求項5記載の粉体の切り出し装置は、スクリュー
コンベアの排出部には、空気輸送手段の粉体受け部が設
けられているので、排出された原料を空気輸送すること
ができる。そして、請求項6記載の粉体の切り出し装置
は、スクリューコンベアの入口部には、定期的にスクリ
ューコンベアの入口部に振動を与えるハンマーリング手
段が設けられているので、付着した原料を落下させると
共に、ブリッジの発生を防止できる。そして、請求項7
記載の粉体の切り出し装置は、スクリューコンベアの送
り羽根の最終端は、該スクリューコンベアの排出部の手
前位置となって、排出部の直上にあるスクリューコンベ
アの軸には複数の撹拌ロッドが設けられているので、ス
クリューコンベアによって搬送される原料がより均一に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る粉体の切り出し装
置の一部切欠き正面図である。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】(A)は同装置の一部拡大断面図、(B)は矢
視R−Rの部分断面図である。
【図4】(A)、(B)は同装置の掻き上げ羽根部材の
説明図である。
【図5】同装置の回転羽根の平面図である。
【符号の説明】
10:粉体の切り出し装置、11:底板、12:側板、
13:粉体貯留容器、14:回転羽根、15:排出口、
16:スクリューコンベア、17:補助側板、18:原
料投入口、19:蓋、20:架台、21:ボス、22:
掻き上げ羽根部材、23:押し出し羽根部材、24:減
速電動機、25:出力軸、26:アーム部材、27:掻
き板、28:斜め板、28a:ねじ、29:三角歯、3
0、31:長孔、32:平板、33:支持ピン、34:
管材、35:押し板、36:止めボルト、37:取付け
口、38:フランジ、39:入口ダクト、40:原料受
けダクト、41:フランジ、42、43:スクリュー
軸、42a、43a:スクリュー羽根、42b、43
b:撹拌ロッド、44:ケーシング、45、46:軸受
部、47、48:歯車、49:スプロケット、50:減
速モータ、51:スプロケット、52:チェーン、5
3:排出部、54:投入部、55、56:フランジ、5
7:ハンマーリング手段、58、59:粉体検知センサ
ー、60:点検口、61:蓋板、62:架台、63:点
検口、64:蓋板、65:エジェクター装置、66:短
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F040 AA05 BA01 BA03 CA08 DA13 EA01 FA03 3F075 AA08 BA09 BB01 CA06 CA09 CB06 CB12 CC03 CC04 CC05 CC29

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)底板及びこれに連接する円筒状の
    側板を有し、前記側板の下側の一部には排出口が形成さ
    れた粉体貯留容器と、(b)前記底板の中央に回転駆動
    可能に配置され、前記底板上に載っている原料を掻き上
    げる掻き上げ羽根部材と、前記底板上に載っている原料
    を半径外方向に押しやる押し出し羽根部材とを備えた回
    転羽根と、(c)前記粉体貯留容器の排出口に連結され
    て、前記排出口から排出される原料を受けて徐々に切り
    出すスクリューコンベアとを有することを特徴とする粉
    体の切り出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粉体の切り出し装置にお
    いて、前記スクリューコンベアの入口部には、粉体検知
    センサーが設けられて、前記粉体検知センサーが原料の
    検出をしない場合に前記回転羽根が回転駆動し、前記粉
    体検知センサーが原料を検知した場合には、前記回転羽
    根は停止していることを特徴とする粉体の切り出し装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2のいずれか1項に記載の
    粉体の切り出し装置において、前記押し出し羽根部材
    は、前記回転羽根の中央のボスにその一端が連結された
    平板と、該平板上に隙間を開けて立設された複数の支持
    ピンと、それぞれの前記支持ピンに固定可能に取付けら
    れる管材に沿って固着された押し板とを有することを特
    徴とする粉体の切り出し装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の粉体の切り出し装置にお
    いて、前記掻き上げ羽根部材は、前記ボスにその一端が
    連結される斜め板と、該斜め板に取付けられる樹脂板又
    は硬質ゴム板製の掻き板とを有することを特徴とする粉
    体の切り出し装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の粉
    体の切り出し装置において、前記スクリューコンベアの
    排出部には、空気輸送手段の粉体受け部が設けられてい
    ることを特徴とする粉体の切り出し装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の粉
    体の切り出し装置において、前記スクリューコンベアの
    入口部には、定期的に該スクリューコンベアの入口部に
    振動を与えるハンマーリング手段が設けられていること
    を特徴とする粉体の切り出し装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の粉
    体の切り出し装置において、前記スクリューコンベアの
    送り羽根の最終端は、該スクリューコンベアの排出部の
    手前位置となって、前記排出部の直上にある前記スクリ
    ューコンベアの軸には複数の撹拌ロッドが設けられてい
    ることを特徴とする粉体の切り出し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015034685A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 矢崎エナジーシステム株式会社 吸収式冷温水機及び撹拌装置
JP2015157670A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 貯留搬送装置
CN113493090A (zh) * 2021-07-21 2021-10-12 江苏西铭节能环保科技有限公司 一种用于石膏仓的防堵塞滚筒螺旋给料机

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CN113493090B (zh) * 2021-07-21 2023-03-07 江苏西铭节能环保科技有限公司 一种用于石膏仓的防堵塞滚筒螺旋给料机

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