JPH10129741A - 紙製遮光カップ - Google Patents
紙製遮光カップInfo
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- JPH10129741A JPH10129741A JP8288486A JP28848696A JPH10129741A JP H10129741 A JPH10129741 A JP H10129741A JP 8288486 A JP8288486 A JP 8288486A JP 28848696 A JP28848696 A JP 28848696A JP H10129741 A JPH10129741 A JP H10129741A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】内容物特に食品や飲料物の品質管理のための金
属探知機の適用可能な金属層を含まない紙製遮光カップ
１において、カップ内面の継ぎ目である胴部端面３０及
び折り曲げられた底部端面３２にはみ出した黒ポリエチ
レン１０ａを目だたなくすることによって、見た目によ
く、衛生的で、商品価値を損なわない紙製遮光カップ１
を提供することにある。 【解決手段】上記紙製遮光カップ１において、その遮光
層１０が着色ポリエチレンから成ることを特徴とする紙
製遮光カップとしたものである。すなわち、従来の紙製
遮光カップの遮光層１０としての黒ポリエチレン１０ａ
では胴部端面３０などへのはみ出しが目だち過ぎ、非衛
生的な感触を消費者に与えるるため、目だち難い清潔な
色で、しかも遮光性を低下させないポリエチレンに改善
したものである。
属探知機の適用可能な金属層を含まない紙製遮光カップ
１において、カップ内面の継ぎ目である胴部端面３０及
び折り曲げられた底部端面３２にはみ出した黒ポリエチ
レン１０ａを目だたなくすることによって、見た目によ
く、衛生的で、商品価値を損なわない紙製遮光カップ１
を提供することにある。 【解決手段】上記紙製遮光カップ１において、その遮光
層１０が着色ポリエチレンから成ることを特徴とする紙
製遮光カップとしたものである。すなわち、従来の紙製
遮光カップの遮光層１０としての黒ポリエチレン１０ａ
では胴部端面３０などへのはみ出しが目だち過ぎ、非衛
生的な感触を消費者に与えるるため、目だち難い清潔な
色で、しかも遮光性を低下させないポリエチレンに改善
したものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は食品類中の金属系異
物混入を検査する金属探知機が適用可能な遮光性を有す
る紙製遮光カップに関するものであり、特に遮光層が著
しく改善された紙製遮光カップの提供に関する。
物混入を検査する金属探知機が適用可能な遮光性を有す
る紙製遮光カップに関するものであり、特に遮光層が著
しく改善された紙製遮光カップの提供に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より内容物の光劣化防止のための紙
製遮光カップや容器として、厚紙原紙にアルミニウム箔
やアルミニウム蒸着物が施されたものが知られている。
特に紙製遮光カップとして、代表的な例にアイスクリー
ムカップがあり、外光や陳列冷凍ケース中の蛍光灯の光
などによって、例えば内容物であるアイスクリーム中の
ビタミンや乳成分の破壊や変化、あるいは抹茶成分の変
色や味覚変化などを防止する目的で、アルミニウム箔な
どによる遮光層を施したものが多くある。
製遮光カップや容器として、厚紙原紙にアルミニウム箔
やアルミニウム蒸着物が施されたものが知られている。
特に紙製遮光カップとして、代表的な例にアイスクリー
ムカップがあり、外光や陳列冷凍ケース中の蛍光灯の光
などによって、例えば内容物であるアイスクリーム中の
ビタミンや乳成分の破壊や変化、あるいは抹茶成分の変
色や味覚変化などを防止する目的で、アルミニウム箔な
どによる遮光層を施したものが多くある。
【０００３】しかし、特に液体食品（飲料）やアイスク
リームなどの内容物について、品質管理の一環として金
属系切り粉等の混入を検査するための金属探知機を使用
するケースが多くなり、この場合には、アルミニウム箔
やアルミニウム蒸着物のように金属系からなる遮光層は
金属探知器の使用による検査とその管理を阻害するもの
であった。また、アルミニウム箔やアルミニウム蒸着物
などによる遮光性を施された紙製遮光カップや容器は、
使用後の廃棄物処理として焼却処理する場合が多いが、
焼却炉のロストル（火格子）に溶けたアルミニウムが絡
み、ロストルの動きを悪くし、燃焼効率を低下させ且つ
ロストル等を傷めたりする問題があり、さらにアルミニ
ウムが焼却によりアルミナに変化し、焼却残滓の埋め立
て処分時の加湿によって、焼却残滓中のアルミナに吸着
されていた有毒なアンモニアガスが発生する問題が生じ
ている。
リームなどの内容物について、品質管理の一環として金
属系切り粉等の混入を検査するための金属探知機を使用
するケースが多くなり、この場合には、アルミニウム箔
やアルミニウム蒸着物のように金属系からなる遮光層は
金属探知器の使用による検査とその管理を阻害するもの
であった。また、アルミニウム箔やアルミニウム蒸着物
などによる遮光性を施された紙製遮光カップや容器は、
使用後の廃棄物処理として焼却処理する場合が多いが、
焼却炉のロストル（火格子）に溶けたアルミニウムが絡
み、ロストルの動きを悪くし、燃焼効率を低下させ且つ
ロストル等を傷めたりする問題があり、さらにアルミニ
ウムが焼却によりアルミナに変化し、焼却残滓の埋め立
て処分時の加湿によって、焼却残滓中のアルミナに吸着
されていた有毒なアンモニアガスが発生する問題が生じ
ている。
【０００４】そこで、アルミニウム箔やアルミニウム蒸
着物に代えた非金属の遮光層として押し出しラミネーシ
ョンによる黒ポリエチレン考えられ、実施もされてい
た。この場合の遮光カップ用原紙（２）として、図２
（ｂ）に示すように厚紙原紙（１２）の表面（カップの
外側に相当する面）が、内容物の絵柄や品質表示などを
表した絵柄印刷層（１６）とその絵柄印刷層（１６）を
保護するための透明ポリエチレン層（１８）から成り、
厚紙原紙（１２）の裏面（カップの内側に相当する面）
は、遮光性を付与するための遮光層（１０）として、押
し出しラミネーションによる黒ポリエチレンが積層さ
れ、その黒ポリエチレンを介してその上に原紙（１４）
を貼り合わせた構成の遮光カップ用原紙（２）となって
いた。
着物に代えた非金属の遮光層として押し出しラミネーシ
ョンによる黒ポリエチレン考えられ、実施もされてい
た。この場合の遮光カップ用原紙（２）として、図２
（ｂ）に示すように厚紙原紙（１２）の表面（カップの
外側に相当する面）が、内容物の絵柄や品質表示などを
表した絵柄印刷層（１６）とその絵柄印刷層（１６）を
保護するための透明ポリエチレン層（１８）から成り、
厚紙原紙（１２）の裏面（カップの内側に相当する面）
は、遮光性を付与するための遮光層（１０）として、押
し出しラミネーションによる黒ポリエチレンが積層さ
れ、その黒ポリエチレンを介してその上に原紙（１４）
を貼り合わせた構成の遮光カップ用原紙（２）となって
いた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術においては図２（ａ）及び（ｂ）に示すように、金属
層を含まない黒ポリエチレンを遮光層（１０）とした遮
光カップ用原紙（２）を使用して、紙製遮光カップ
（１）を成形すると、カップ内面の継ぎ目である胴部端
面（３０）に黒ポリエチレンがはみ出し見た目に悪く、
特に内容物が食品や飲料物の場合は非衛生的で商品価値
に劣るという問題点があった。さらに底部遮光カップ用
原紙（２ａ）に見られるように折り曲げられた底部端面
（３２）にもはみ出した黒ポリエチレン（１０ａ）が現
れ、見た目に悪く商品価値を低下させるごとき問題点が
あった。
術においては図２（ａ）及び（ｂ）に示すように、金属
層を含まない黒ポリエチレンを遮光層（１０）とした遮
光カップ用原紙（２）を使用して、紙製遮光カップ
（１）を成形すると、カップ内面の継ぎ目である胴部端
面（３０）に黒ポリエチレンがはみ出し見た目に悪く、
特に内容物が食品や飲料物の場合は非衛生的で商品価値
に劣るという問題点があった。さらに底部遮光カップ用
原紙（２ａ）に見られるように折り曲げられた底部端面
（３２）にもはみ出した黒ポリエチレン（１０ａ）が現
れ、見た目に悪く商品価値を低下させるごとき問題点が
あった。
【０００６】本発明は、かかる従来技術の問題点を解決
するものであり、その課題とするところは、内容物特に
食品や飲料物の品質管理の一環である金属探知機の適用
可能な金属層を含まない紙製遮光カップ（１）におい
て、カップ内面の継ぎ目である胴部端面（３０）及び折
り曲げられた底部端面（３２）にはみ出した黒ポリエチ
レン（１０ａ）を目だたなくすることによって、見た目
によく、衛生的で、商品価値を高めた紙製遮光カップ
（１）を提供することにある。
するものであり、その課題とするところは、内容物特に
食品や飲料物の品質管理の一環である金属探知機の適用
可能な金属層を含まない紙製遮光カップ（１）におい
て、カップ内面の継ぎ目である胴部端面（３０）及び折
り曲げられた底部端面（３２）にはみ出した黒ポリエチ
レン（１０ａ）を目だたなくすることによって、見た目
によく、衛生的で、商品価値を高めた紙製遮光カップ
（１）を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、請求項１の発明では、金属層を含ま
ない、少なくとも厚紙原紙の内側に遮光層と厚紙の順に
積層して成る遮光カップ用原紙を用いて成形される紙製
遮光カップにおいて、その遮光層が着色ポリエチレンか
ら成ることを特徴とする紙製遮光カップとしたものであ
る。すなわち、従来の紙製遮光カップの遮光層としての
黒ポリエチレンでは胴部端面などへのはみ出しが目だち
過ぎ、非衛生的な感触を消費者に与えるるため、目だち
難い清潔な色で、しかも遮光性を低下させないポリエチ
レンに改善したものである。
を達成するために、請求項１の発明では、金属層を含ま
ない、少なくとも厚紙原紙の内側に遮光層と厚紙の順に
積層して成る遮光カップ用原紙を用いて成形される紙製
遮光カップにおいて、その遮光層が着色ポリエチレンか
ら成ることを特徴とする紙製遮光カップとしたものであ
る。すなわち、従来の紙製遮光カップの遮光層としての
黒ポリエチレンでは胴部端面などへのはみ出しが目だち
過ぎ、非衛生的な感触を消費者に与えるるため、目だち
難い清潔な色で、しかも遮光性を低下させないポリエチ
レンに改善したものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
用いて詳細に説明する。本発明の紙製遮光カップ（１）
は図１（ａ）及び（ｂ）に示すように、金属層を含まな
い、少なくとも厚紙原紙（１２）の裏面（カップの内側
の面）に遮光層（１０）とその遮光層（１０）を隠蔽す
るための厚紙（１４）の順に積層して成る遮光カップ用
原紙（２）を用いて成形される紙製遮光カップ（１）に
おいて、その遮光層（１０）が着色ポリエチレンから成
ることを特徴とする紙製遮光カップ（１）である。なお
遮光カップ用原紙（２）としては、通常は厚紙原紙（１
２）の表面（カップの外側となる面）に内容物などを表
示する絵柄や文字等の絵柄印刷層（１６）を施し、その
絵柄印刷層（１６）や厚紙原紙（１２）を保護（耐水
性、耐磨耗性付与）する目的で透明ポリエチレン層（１
８）を施すことによって成るものである。
用いて詳細に説明する。本発明の紙製遮光カップ（１）
は図１（ａ）及び（ｂ）に示すように、金属層を含まな
い、少なくとも厚紙原紙（１２）の裏面（カップの内側
の面）に遮光層（１０）とその遮光層（１０）を隠蔽す
るための厚紙（１４）の順に積層して成る遮光カップ用
原紙（２）を用いて成形される紙製遮光カップ（１）に
おいて、その遮光層（１０）が着色ポリエチレンから成
ることを特徴とする紙製遮光カップ（１）である。なお
遮光カップ用原紙（２）としては、通常は厚紙原紙（１
２）の表面（カップの外側となる面）に内容物などを表
示する絵柄や文字等の絵柄印刷層（１６）を施し、その
絵柄印刷層（１６）や厚紙原紙（１２）を保護（耐水
性、耐磨耗性付与）する目的で透明ポリエチレン層（１
８）を施すことによって成るものである。
【０００９】ここで、本発明の金属層を含まない遮光カ
ップ用原紙（２）とは、紙製遮光カップに一般的に使用
されているアルミニウム箔を用いないことで、アルミニ
ウムを蒸着した合成樹脂フィルムや紙は、前述のように
金属探知機に影響のない蒸着膜厚であれば必要に応じて
使用するものである。
ップ用原紙（２）とは、紙製遮光カップに一般的に使用
されているアルミニウム箔を用いないことで、アルミニ
ウムを蒸着した合成樹脂フィルムや紙は、前述のように
金属探知機に影響のない蒸着膜厚であれば必要に応じて
使用するものである。
【００１０】また、本発明の遮光カップ用原紙（２）に
用いる厚紙原紙（１２）は、カップのサイズにもよるが
内容量１３５ｍｌ程度の一般的なサイズのカップにおい
ては、カップの成形のし易さや物理的強度を考慮すると
坪量３００ｇ／ｍ2 程度のカップ原紙が好ましい。しか
し本発明の紙製遮光カップでは、着色ポリエチレンの隠
蔽用に厚紙（１４）を採用するため遮光カップ用原紙
（２）としての総厚さ（坪量）を成形のし易さの面から
考慮すると、厚紙原紙（１２）の坪量は、１００ｇ／ｍ
2 〜２００ｇ／ｍ2 程度のカップ原紙、コートボール紙
などとし、隠蔽用の厚紙（１４）も同程度の原紙とする
のがが好ましい。
用いる厚紙原紙（１２）は、カップのサイズにもよるが
内容量１３５ｍｌ程度の一般的なサイズのカップにおい
ては、カップの成形のし易さや物理的強度を考慮すると
坪量３００ｇ／ｍ2 程度のカップ原紙が好ましい。しか
し本発明の紙製遮光カップでは、着色ポリエチレンの隠
蔽用に厚紙（１４）を採用するため遮光カップ用原紙
（２）としての総厚さ（坪量）を成形のし易さの面から
考慮すると、厚紙原紙（１２）の坪量は、１００ｇ／ｍ
2 〜２００ｇ／ｍ2 程度のカップ原紙、コートボール紙
などとし、隠蔽用の厚紙（１４）も同程度の原紙とする
のがが好ましい。
【００１１】また、本発明の遮光カップ用原紙（２）に
用いる遮光層（１０）を隠蔽する目的の原紙（１４）
は、上述のように坪量が１００ｇ／ｍ2 〜２００ｇ／ｍ
2 のカップ原紙などが使用できる。
用いる遮光層（１０）を隠蔽する目的の原紙（１４）
は、上述のように坪量が１００ｇ／ｍ2 〜２００ｇ／ｍ
2 のカップ原紙などが使用できる。
【００１２】次に、本発明の遮光カップ用原紙（２）の
遮光層（１０）とする着色ポリエチレンの形成方法につ
いて説明する。着色ポリエチレンフィルムを熱圧着する
方法もあるが、高生産性、経済性を考慮して、巻き取り
状（ロール）状の厚紙原紙（１２）に押し出しラミネー
ションにて形成するのが一般的であ。これは、溶融した
着色ポリエチレンを厚紙原紙（１２）と厚紙（１４）と
の間に押し出して貼り合わせることがてきるように、遮
光層（１０）となる着色ポリエチレンが接着剤の役割を
するため、一工程で３層が同時に形成されるからであ
る。
遮光層（１０）とする着色ポリエチレンの形成方法につ
いて説明する。着色ポリエチレンフィルムを熱圧着する
方法もあるが、高生産性、経済性を考慮して、巻き取り
状（ロール）状の厚紙原紙（１２）に押し出しラミネー
ションにて形成するのが一般的であ。これは、溶融した
着色ポリエチレンを厚紙原紙（１２）と厚紙（１４）と
の間に押し出して貼り合わせることがてきるように、遮
光層（１０）となる着色ポリエチレンが接着剤の役割を
するため、一工程で３層が同時に形成されるからであ
る。
【００１３】ここで言う着色ポリエチレンとは、従来の
黒ポリエチレンに対して薄い色あるいは淡い色のことで
あり、本来の目的である遮光性を損なわないものであれ
ばよい。具体的には黒ポリエチレンとするにはポリエチ
レンに約１〜３％のカーボンブラック粉末を混入した樹
脂を使用するが、この樹脂にさらに２０〜３０％の酸化
チタンを混入した灰色のポリエチレンなどが使用できる
ものである。
黒ポリエチレンに対して薄い色あるいは淡い色のことで
あり、本来の目的である遮光性を損なわないものであれ
ばよい。具体的には黒ポリエチレンとするにはポリエチ
レンに約１〜３％のカーボンブラック粉末を混入した樹
脂を使用するが、この樹脂にさらに２０〜３０％の酸化
チタンを混入した灰色のポリエチレンなどが使用できる
ものである。
【００１４】薄い色具体的には上記の灰色ポリエチレン
について、遮光性およびカップ内面の継ぎ目の胴部端面
（３０）にはみ出す見た目の悪さを検証するため、遮光
カップ用原紙（２）の光透過率と灰色ポリエチレンの反
射濃度にて評価してみた。カーボン１％、酸化チタン３
０％混入のポリエチレン樹脂ペレットを用いて、坪量１
５０ｇ／ｍ2 の厚紙原紙（１２）としてのカップ原紙と
坪量１５０ｇ／ｍ 2 の厚紙（１２）としてのカップ原紙
を押し出しラミネーションにて貼り合わせた遮光カップ
用原紙（２）の透過率は、自然光１０００ルックス下で
０．０１、５０００ルックス下でも０．０２であり充分
な遮光性を示した。因みにカーボンブラック１％混入の
黒ポリエチレン樹脂ペレットをを用いた場合の透過率
は、自然光１０００ルックス下で０．０２、５０００ル
ックス下で０．０３であったことから酸化チタンの混入
は遮光性にもある程度寄与することが検証された。
について、遮光性およびカップ内面の継ぎ目の胴部端面
（３０）にはみ出す見た目の悪さを検証するため、遮光
カップ用原紙（２）の光透過率と灰色ポリエチレンの反
射濃度にて評価してみた。カーボン１％、酸化チタン３
０％混入のポリエチレン樹脂ペレットを用いて、坪量１
５０ｇ／ｍ2 の厚紙原紙（１２）としてのカップ原紙と
坪量１５０ｇ／ｍ 2 の厚紙（１２）としてのカップ原紙
を押し出しラミネーションにて貼り合わせた遮光カップ
用原紙（２）の透過率は、自然光１０００ルックス下で
０．０１、５０００ルックス下でも０．０２であり充分
な遮光性を示した。因みにカーボンブラック１％混入の
黒ポリエチレン樹脂ペレットをを用いた場合の透過率
は、自然光１０００ルックス下で０．０２、５０００ル
ックス下で０．０３であったことから酸化チタンの混入
は遮光性にもある程度寄与することが検証された。
【００１５】また、厚さ３０μｍの着色ポリエチレンの
反射濃度は、０．８０であった。因みにカーボンブラッ
ク１％混入の黒ポリエチレンの反射濃度は、１．５５で
あり見た目の悪さ等が相当改善されたことになる。この
反射濃度の限界値は、あくまでも感覚的なものであり、
定めることは難しいが、０．９０以下好ましくは０．８
５以下と判断した。
反射濃度は、０．８０であった。因みにカーボンブラッ
ク１％混入の黒ポリエチレンの反射濃度は、１．５５で
あり見た目の悪さ等が相当改善されたことになる。この
反射濃度の限界値は、あくまでも感覚的なものであり、
定めることは難しいが、０．９０以下好ましくは０．８
５以下と判断した。
【００１６】
【実施例】次に本発明を実施例により、本発明を具体的
に説明する。 ＜実施例１＞以下の紙製遮光カップの製造条件及び材料
とした。 厚紙原紙（１２）‥‥坪量１５０ｇ／ｍ2 のカップ原紙 透明ポリエチレン層（１８）‥‥厚さ２０μｍ、押し出
しラミネーション 絵柄印刷層（１６）‥‥グラビア印刷法 遮光層（１０）‥‥カーボンブラック０．８％、酸化チ
タン混入率３５％混入率のポリエチレン樹脂を押し出し
ラミネーション法で厚さ３０μｍに形成 厚紙（１４）‥‥坪量１５０ｇ／ｍ2 のカップ原紙押し
出しラミネーションにて貼り合わせ
に説明する。 ＜実施例１＞以下の紙製遮光カップの製造条件及び材料
とした。 厚紙原紙（１２）‥‥坪量１５０ｇ／ｍ2 のカップ原紙 透明ポリエチレン層（１８）‥‥厚さ２０μｍ、押し出
しラミネーション 絵柄印刷層（１６）‥‥グラビア印刷法 遮光層（１０）‥‥カーボンブラック０．８％、酸化チ
タン混入率３５％混入率のポリエチレン樹脂を押し出し
ラミネーション法で厚さ３０μｍに形成 厚紙（１４）‥‥坪量１５０ｇ／ｍ2 のカップ原紙押し
出しラミネーションにて貼り合わせ
【００１７】以上の条件にて、内容量１３５ｍｌのアイ
スクリームカップを作成した。その紙製遮光カップの遮
光性評価のための自然光１０００ルックス下での透過率
は、０．０１であり、遮光層としての着色ポリエチレン
層の反射濃度は、０．７５であった。即ち外光及び冷凍
ケース内の蛍光灯に対する遮光性はほぼ満足のいける値
であり、アイスクリームカップ内部の着色ポリエチレン
がカップ内面の継ぎ目胴部端面や底部端面にはみ出たも
のも、ほぼ目立たなく商品価値の損なわない反射濃度の
ものであった。また、金属系異物混入管理のための金属
探知機の適用可能なカップであった。
スクリームカップを作成した。その紙製遮光カップの遮
光性評価のための自然光１０００ルックス下での透過率
は、０．０１であり、遮光層としての着色ポリエチレン
層の反射濃度は、０．７５であった。即ち外光及び冷凍
ケース内の蛍光灯に対する遮光性はほぼ満足のいける値
であり、アイスクリームカップ内部の着色ポリエチレン
がカップ内面の継ぎ目胴部端面や底部端面にはみ出たも
のも、ほぼ目立たなく商品価値の損なわない反射濃度の
ものであった。また、金属系異物混入管理のための金属
探知機の適用可能なカップであった。
【００１８】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。即ち、金属層を含まない、少なく
とも厚紙原紙の内側に遮光層と厚紙の順に積層して成る
遮光カップ用原紙を用いて成形される紙製の遮光カップ
において、前記遮光層が着色ポリエチレンから成る紙製
遮光カップであるから、遮光層が従来の黒ポリエチレン
と異なり、カップ内面の継ぎ目胴部端面や底部端面には
み出したものが目立たなく、衛生的感触を与え商品価値
の損なわない紙製遮光カップである。また、付随的効果
として、遮光層にアルミニウム箔やアルミニウム蒸着物
などの金属層を含まないから、内容物に金属系切り粉等
の混入を管理する金属探知機の使用が可能であり、また
カップの使用後の焼却処理において、ロストル（火格
子）を傷めることもなく、焼却残滓からの有害ガスの発
生もない環境調和型の紙製遮光カップを提供する効果が
ある。
示す如き効果がある。即ち、金属層を含まない、少なく
とも厚紙原紙の内側に遮光層と厚紙の順に積層して成る
遮光カップ用原紙を用いて成形される紙製の遮光カップ
において、前記遮光層が着色ポリエチレンから成る紙製
遮光カップであるから、遮光層が従来の黒ポリエチレン
と異なり、カップ内面の継ぎ目胴部端面や底部端面には
み出したものが目立たなく、衛生的感触を与え商品価値
の損なわない紙製遮光カップである。また、付随的効果
として、遮光層にアルミニウム箔やアルミニウム蒸着物
などの金属層を含まないから、内容物に金属系切り粉等
の混入を管理する金属探知機の使用が可能であり、また
カップの使用後の焼却処理において、ロストル（火格
子）を傷めることもなく、焼却残滓からの有害ガスの発
生もない環境調和型の紙製遮光カップを提供する効果が
ある。
【図１】（ａ）は、本発明の実施の形態を示す斜視図で
ある。（ｂ）は、本発明の実施の形態を側断面で表した
説明図である。
ある。（ｂ）は、本発明の実施の形態を側断面で表した
説明図である。
【図２】（ａ）は、従来の実施の形態を示す斜視図であ
る。（ｂ）は、従来の実施の形態を示す底部を側断面で
表した説明図である。
る。（ｂ）は、従来の実施の形態を示す底部を側断面で
表した説明図である。
１‥‥紙製遮光カップ ２‥‥遮光カップ用原紙 ２ａ‥‥底部遮光カップ用原紙 １０‥‥遮光層 １０ａ‥‥はみ出した黒ポリエチレン １２‥‥厚紙原紙 １４‥‥厚紙 １６‥‥絵柄印刷層 １７‥‥底板 １８‥‥透明ポリエチレン層 ３０‥‥胴部端面 ３２‥‥底部端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ６５Ｄ 3/22 Ｂ６５Ｄ 3/22 Ｂ
Claims (1)
- 【請求項１】金属層を含まない、少なくとも厚紙原紙１
２の内側に遮光層１０と厚紙１４の順に積層して成る遮
光カップ用原紙２を用いて成形される紙製の遮光カップ
１において、前記遮光層１０が着色ポリエチレンから成
ることを特徴とする紙製遮光カップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8288486A JPH10129741A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 紙製遮光カップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8288486A JPH10129741A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 紙製遮光カップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10129741A true JPH10129741A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17730843
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8288486A Pending JPH10129741A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 紙製遮光カップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10129741A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001261034A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-09-26 | Risu Pack Co Ltd | 遮光性の食品用容器 |
| JP2003530254A (ja) * | 2000-04-10 | 2003-10-14 | ストラ エンソ オサケ ユキチュア ユルキネン | 多層熱シール可能包装材料、多層熱シール可能包装材料によってなされる食品包装、および多層熱シール可能包装材料による包装の方法 |
| JP2012229046A (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-22 | Tokan Kogyo Co Ltd | 遮光性紙カップ |
| JP2014040285A (ja) * | 2013-12-04 | 2014-03-06 | Toppan Printing Co Ltd | 紙カップ |
-
1996
- 1996-10-30 JP JP8288486A patent/JPH10129741A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001261034A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-09-26 | Risu Pack Co Ltd | 遮光性の食品用容器 |
| JP2003530254A (ja) * | 2000-04-10 | 2003-10-14 | ストラ エンソ オサケ ユキチュア ユルキネン | 多層熱シール可能包装材料、多層熱シール可能包装材料によってなされる食品包装、および多層熱シール可能包装材料による包装の方法 |
| JP4903341B2 (ja) * | 2000-04-10 | 2012-03-28 | ストラ エンソ オサケ ユキチュア ユルキネン | 多層熱シール可能包装材料、多層熱シール可能包装材料によってなされる食品包装、および多層熱シール可能包装材料による包装の方法 |
| JP2012229046A (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-22 | Tokan Kogyo Co Ltd | 遮光性紙カップ |
| JP2014040285A (ja) * | 2013-12-04 | 2014-03-06 | Toppan Printing Co Ltd | 紙カップ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |