JP4789002B2 - 遮光性のある包装材料及びこれを使用した遮光性のある包装容器 - Google Patents

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Description

この発明は、遮光性のある包装材料及びこれを使用した遮光性のある包装容器に関する。
さらに詳しくは、光によってその品質に変質等を来たす飲料等のため、これを防止できる紙を主材とした積層構造の包装材料及びこれを使用した包装容器に関する。
技術背景
近年、牛乳、ジュース等の飲料は、コストの有利性及びその利便性が評価されて、板紙を主体とし、これに極薄い合成樹脂層を複数層積層した構造の包装容器(以下「紙パック容器」という)が多く使用されている。
例えば、牛乳、ジュース等は、いわゆる屋根型の紙パック容器で供給されていて、広く普及され、よく知られている。
これらの紙パック容器は、紙と合成樹脂層等が積層された構造であるから、かなりの程度、光を透過する。
前記の紙パック容器の飲料等は、流通過程で日光、店舗の室内照明及び冷蔵ショーケースの蛍光灯など、強い過剰な光に長時間曝される過酷な環境下に置かれる。
他方、低脂肪乳等の光感受性の高い食品の包装に紙パック容器を使用したものは、前記の環境に置かれた後、これを喫食すると、消費者のある一定の割合の者は、光の影響によって、牛乳などの食品に何らかの変質・劣化が生じた結果、異臭が発生したと認識できる臭いや味等に敏感な消費者が存在する。
また、茶、ジュース等の飲料の包装に、紙パック容器を使用した場合、流通・保存期間が長引くにつれて、中身の味や香り等を含めた品質が劣化するといった問題が発生している。
また、清涼飲料水に使用される香料の中には、極めて光の影響を受け易く、時間の経過と共に、風味、味覚が著しく低下するものもある。
これら光による内容物の変質防止のために、遮光層を設けた紙パック容器が提案されている。
例えば、包装材の基材と最内層との間にカーボンブラックを含むインキからなる遮光性印刷層と、前記遮光性印刷層の内側に位置する着色印刷層を設けた紙パック容器用の包装材が提案されている(特許文献1参照)。
また、アルミニウム箔を含まない包装材料で、基材の紙層の外側に、外側からデザイン層、白色印刷層、遮光着色印刷層を設け、最内層に熱可塑性樹脂層を配した構成の紙パック容器用の包装材が提案されている。(特許文献2参照)。
特開平7−52328号公報 特開2002−255158公報
この光による飲料等の変質・劣化問題の解決するため、従来の紙パック容器では、遮光性のあるアルミニウム箔を、容器の内側へ貼り付けたものを使用して、これに対処して来た。
然し乍ら、前記のアルミ箔を、容器の内側に貼り付けた構造のものは、遮光性においては十分な機能を果たすが、コストが高くなり、且つリサイクル上の難点等があって、この観点からの解決が望まれていた課題である。
また、紙パック容器で、容器の表側の全面に黒色の印刷を施したものは、他の色彩の印刷を施したものに比較して、優れた遮光性を示すことは、よく知られている。
然し乍ら、食欲をそそり、消費者の購買意欲を刺激するための大事な役割を果たす食品の包装容器としては、少数の例外的な場合を除き、遮光のための黒色印刷した紙パック容器は、現実問題としては採用し難いところである。
そこで、前記の黒色印刷層の上に、さらにデザイン印刷をする場合、これの下地となる黒色印刷が、他の色によるデザイン印刷に大きな影響を及ぼし、これの出来栄えを悪くする原因となる印刷技術上の問題もある。
そこで、黒色印刷以外の色彩で又は黒色印刷の影響を少なくした低コストで且つ、遮光性を持つ紙パック容器に関心が集まり、種々の手段及び材料が提案されている。
ところが、前記アルミニウム箔の遮光層を設けた紙パック容器は、前記のコストの問題の他これを廃棄する場合、これを焼却するとアルミニウムを含んだ残渣が生じ、廃棄物としての処理が問題となり、また、資源のリサイクルの見地から、これを焼却せずにアルミニウム箔を分離して紙と樹脂を回収することも、分別する手間が掛り過ぎ簡単には実行され難い。
そこで、紙パック容器において、前記アルミニウム箔に代る遮光材料として、カーボンブラック等遮光性を有する顔料を合成樹脂に練りこんだ遮光性着色樹脂層を設けるものや、カーボンブラックを含む遮光性インキを用いた遮光性着色印刷層を配することが、試みられてきた。
前記遮光性着色樹脂層や遮光性着色印刷層を配した構造の紙パック容器は、カーボンブラックを含む遮光性着色樹脂層や遮光性着色印刷層によって、容器内への光線の透過は防止できるものの、前記の遮光性着色樹脂層や遮光性着色印刷層を板紙層よりも外側に配した場合は、デザイン印刷と遮光性着色樹脂層や遮光性着色印刷層との色が重なりあって、印刷したデザイン等の色彩が不鮮明になり、商品の美観を損ない商品価値を低下させているといった問題がある。
また、遮光性着色樹脂層や遮光性着色印刷層を設けた上、デザイン印刷を不鮮明にする問題の解決策として、前記の層の上に重ねて、白色樹脂又は白色インキを何層にも積層させる提案があるが、工程数が増えコストアップの原因となり、また、積層印刷した印刷層の場合、使用するインキ量が増加するため、紙パック容器がインキ臭やインキ溶媒臭がする等の問題がある。
因みに、遮光性のある紙パック容器として現在提案されているものは、積層構造の層間に遮光性を有する顔料での印刷層を設けたもの、合成樹脂層にブラックカーボンを練りこんだもの、積層間にブラックカーボン層を設けたもの、また、べんがらを容器表面に塗布したもの等があるが、下地色がその上に重ねて行う印刷に影響を及ぼし、使用できる色が制約を受ける等、何れも複雑でかつ手間の掛かる構成であり、コストの上昇は避けられないものであり、好ましくない。
また、このような構造のものは、デザイン印刷上の自由度を制約するものである。
さらに、これら前記に例示したものは、リサイクル上の不利益又は難点を有するものであり、環境保全の見地からも決して好ましいものとは言えない。
そこで紙パック容器においては、アルミニウム箔の層を設けない構造の紙パック容器の材料、及びカーボンブラックを含む遮光性着色樹脂や遮光性印刷層を用いることのない、簡便な方法で遮光性のある紙パック容器の材料及びこれを使用した遮光性のある紙パック容器を提供することが解決が望まれている課題である。
また、包装容器のデザインや見た目の清潔さなどに悪影響を及ぼさない、遮光層によるデザイン印刷に悪影響を与えず、外観上の問題が無い遮光性のある紙パック容器の材料及び遮光性のある紙パック容器が望まれている。
食品用途及び乳等製品の諸省令による規制に対し、これに適法に適合でき、且つ、使用用途が広い遮光性のある紙パック容器の材料及び遮光性のある紙パック容器の提供が望まれる。
また、遮光性を付与するためのコストを極力押えた遮光性のある紙パック容器の材料及び遮光性のある紙パック容器の提供が望まれる。
この発明の遮光手段を施した紙パック容器で、前記の諸問題を解決できる遮光性のある紙パック容器を提供して、生乳を主成分とする食品及び飲料や、香料を含む食品及び飲料又は光線の影響を受けて品質及び特性を劣化する内容物に対して、内容物の品質が維持でき、消費者に対し、安心して購入・消費できる安全性と利便性を提供することができる紙パック容器である。
上記の諸課題は、この発明による遮光性のある紙パックの材料及びこれを使用した遮光性のある紙パック容器により達成される。
この発明の発明者等は、前記諸課題を一挙に解決できる手段を鋭意研究し、試行錯誤の結果、紙パック容器に通常使用されている紙を主材とする積層材からなる容器の表面となる側に、別途調製したアルミペースト顔料及びポリエチレンワックスを含むインキで、一層のベタ印刷した銀色の印刷層を形成すると言う極めて簡単な手段で、実用性に充分耐え得る遮光性のある積層材の紙パック容器が得られることを見出し、この発明を完成したものである。
即ち、板紙の基材の上面及び下面にそれぞれ合成樹脂の積層を備えた食品包装用包装材の積層包装材において、前記積層包装材の表面側に、平均粒径5から20ミクロンのアルミペースト顔料を印刷インキ重量の15から20重量%、及びポリエチレンワックスを0.2から2.0重量%含有させたインキで、遮光性印刷層を設けると共に、前記遮光性印刷層の更に、その上にデザイン印刷層を設け且つ、金属探知機に反応しないことを特徴とする食品包装用包装材の積層包装材であり、遮光性印刷層を、容器の表面積の50から100%に設けたことを特徴とする請求項1記載の食品包装用包装材の積層包装材である。
この発明によれば、次の効果を奏する。
即ち、この発明は、アルミペースト顔料及びポリエチレンワックス入りインキを用いて印刷された遮光性印刷層を容器に設けてあるから、これにより包装した内容物の品質が光による劣化がしにくく、実用に耐え得る遮光効果のある包装容器が得られる。
通常のインキを使用して印刷層を設けた場合に比較して、この発明の紙パック容器は遮光性が高く、長時間強い光の照射に晒されても、好適な品質を保持することができる。
また、この発明の構成によれば、印刷による遮光性印刷層を設けるという極めて簡単な手段で実用に耐え得る遮光効果のある包装容器が得られる。
さらに、アルミ箔、ブラックカーボン等を含まない構成のため廃棄処理及びリサイクルに支障が生じない。
食品等の容器の基準を定めた食品及び乳等の省令の規格に適合しているから、使用できる用途が広い。
また、この発明の紙パック容器は、アルミニウム箔などを使用していないから金属探知機への影響が無く、生産工程で設備の変更を必要としないので、現有の設備がそのまま使用でき、品質管理上の問題が発生しない。
またこの発明の遮光性のある紙パック容器は、ブラックカーボン乃至は黒色系のインクを使用しないで、輝度を高くしたアルミ色の遮光性印刷層を設けたものであるから、この上に重ねて設けた合成樹脂のデザイン層に、デザイン印刷を行っても、下地色がその上に重ねて行うデザイン印刷に影響を及ぼさず、通常の印刷で自由な色彩を使用したデザイン印刷が可能であり、遮光性を付与した後であっても、デザイン印刷上の制約は受けない利点がある。
また、遮光性印刷層を容器表面の50%〜100%までに形成したものは、その包装する商品の特性に応じ、その容器表面に印刷する面積を適宜選択して、比較的光の影響を受け難いものを包装する場合に使用することができる。
この場合には、高価な遮光性印刷インキの使用量が節減でき、且つ印刷の下地となる遮光性印刷層によるデザイン印刷への影響を、最小限に止めることができデザイン印刷の仕上がりを良くすることができる。
また、この発明は、極めて簡単な構成であるから、従来の包装容器と比較して殆どコストの上昇が無く、極めて経済的で、且つ実用価値が高い。
以下に、この発明の実施するための最良の形態を説明する。
この発明は任意の食品の包装に用いる紙パック容器で、遮光性のある紙パック容器であるが、一例として牛乳、ジュースを包装する紙製の容器に適用する場合を挙げて説明する。
通常、牛乳、ジュース等は屋根型紙パック容器に充填されたものが主流をなしており、その容器の上部は、三角形に折られて上端部が封止されている。封止された状態で流通され、消費者が消費する時に封止を開けて注ぎ口を形成し、内容物の牛乳、ジュース等を注ぐようになっている。
この発明に使用する包装材原紙は、約0.43mm程度の板紙の両面の全面に、低密度ポリエチレンを均等に約0.017mmから0.027mm程度に被覆加工した3層構造のものを使用する。
これを所定幅にしたものを、ロール状に巻いたものを市場から購入する。板紙は、バージンパルプを使用したものであるから、他の同等の厚さの板紙に比較して、強靭である。
次に、この発明に使用するインキについて説明する。
インキは、所謂銀インキとして使用されているものを、ベースにして、これを遮光性、高い輝度及び耐磨耗性を持つレベルに調製したものを採用した。
所謂銀インキは、微粉末化されたアルミニウムを、沸点の高い炭素系溶剤(ミネラルスピリットなど)でペースト状にしたアルミペーストを、選定されたインキタイプのメジウム(透明ワニス)に分散させたものが使用されている。
この発明の遮光性印刷層を形成するためのインキは、アルミニウムペースト顔料及びポリエチレンワックスをインキ基材に所定の割合で混練したものを、別途調製したものを使用する。
通常、銀インキ印刷は、10〜15ミクロンの粒径のアルミペースト顔料を、基材となるインキに、インキ重量に対し、5〜20重量%程度を、混練したものが使用されている。
これに対し、この発明では、平均粒径5〜20ミクロンのアルミペースト顔料を、インキ重量に対して、15〜20重量%を添加し、更に印刷された表面の耐摩擦性を向上させるため、ポリエチレンワックスを、インキ重量に対して、0.2〜2重量%を添加して混練して、調製したものを使用した。
アルミの平均粒径は、レーザー回析法による平均粒径(D50)である。
アルミペーストの平均粒径が5ミクロンに満たないものは、アルミの粒径を小さくするのに多大の労力を要するので、コストが高くなり、経済的な見地から得策でない。
また、輝度及び白色度が極端に低下し、且つ密着性も低下するから好ましくない。
また、アルミペーストの平均粒径が20ミクロンを超えるものは、印刷での抜けが多くなり、遮光性が低下する。さらに、インキの混練の際、沈降が起き易くなるから、好ましくない。
また、そのインキへの添加量が、インキ重量に対し、15重量%に満たないものは、印刷ムラが生じ、遮光性の保持に問題があり、アルミの輝度感が不十分となる。
また、20重量%を超えるものは、過剰添加となり印刷適性が低下する。さらに版詰まりが起こり、インキ自体の密着性が低下するから、これの添加量の上限として、20重量%以下で、充分遮光性を得ることが可能である。
インキへのポリエチレンワックスの添加量は、インキ重量に対し、0.2重量%に満たないものは、耐磨耗性が低下すし、インキが取られ易くなる。2重量%を超えるものは、滑りやすくなり、光沢が低下するから好ましくない。
即ち、この発明のインクによる遮光性印刷層の厚さは、約1ミクロン〜20ミクロン程度の遮光性印刷層を印刷して形成する構成である。1ミクロンに満たないものは、遮光性に問題があり、20ミクロンを超えるものは、実用上過剰であり、コストが高くなる。
前記この発明で使用するインキの構成は、遮光性を得ることと共に、デザイン印刷の仕上がり具合を良好にするために、輝度を落とさないこと及び容器の擦れによる印刷の剥げを防止するため印刷後の容器表面の平滑性とを満足させることを考慮に入れ、試行錯誤の結果、設定したものである。
即ち、インキの前記の構成により、実用に耐え得る遮光性の付与と、デザイン印刷した場合の印刷の質の向上とを両立させることができた。
銀印刷をした場合の輝度は、多色を使用するデザイン印刷の下地となる遮光性印刷層であるから、これの輝度がデザイン印刷の仕上がり具合に、重要な影響を及ぼす。
輝度が高い程、デザイン印刷の仕上がりが良くなる関係にある。
従って、この輝度を上げることにより、多色を使用するデザイン印刷の下地となる遮光性印刷層の影響を極力低く押えることが実現できたのである。
この遮光性印刷層の印刷は、あらかじめ位置決めし、所望の寸法に従い、包装容器に組み立てた場合に、容器の表側となる個所に形抜き前に、前記のロール紙に連続印刷を施す。
印刷は、通常のグラビア印刷法、オフセット印刷法、フレキソ印刷法などの印刷手段が採れるが、グラビヤ印刷が好ましい。
次いで、遮光性印刷層の上に、ユーザーの指定した、商品名等が書かれた多色を使用した印刷ができるデザイン層を重ねて設ける構造とする。
このデザイン層に、ユーザーが指定した所定の商品名等を含むデザイン印刷を行う。
次いで、あらかじめ用意してある抜き型を使用して、型打抜きと共に、折線を付け、胴部のみを糊付けした角柱状のいわゆるブランクスに仕上げる。
これをユーザーに納品し、ユーザーはこのブランクスを使用して、成型・充填機で、包装容器を成型してこれに飲料等を充填し、これを封止して、製品として販売される。
また、この遮光性印刷層を設けたものは、インキへポリエチレンワックスの添加により表面が滑らかで、且つ滑りやすくなり、耐摩擦性が向上した。
遮光性を付与した包装容器は、容器全体が遮光された状態が流通過程を経て、消費者に到達するまでその遮光性が維持されて、初めてその目的を達成できるものである。
従って、製造過程及び保管・輸送過程で、容器同士や配送箱等との擦れなどで、折角施した遮光印刷層の一部が剥がれたり、傷ついた場合には、遮光性が一部破られることとなり、倉庫等に保管中であっても、蛍光灯の光によって商品の劣化などが生じるから好ましくない。
従って、耐摩擦性を向上させて、容器の表面が擦れで、簡単に傷がつかないことが必要となるが、前記のポリエチレンワックスの所定量の添加で、前記の目的を達成することができた。
この発明は、アルミペースト顔料入りインキを用いて、遮光性印刷層を形成する構成であるが、その遮光効果のよって来たるメカニズムは、詳細に解明されている訳ではない。
即ち、不規則な形状の微細なアルミニウムの粒子乃至はアルミ箔断片が、不規則又は不均一にインキ内に分散されていて、これに光が当たると不規則な乱反射が起こって光の透過を妨げ、結果として遮光性を発揮するものと現時点では推測される。
このインキによる遮光性印刷層の印刷は、グラビア印刷法、オフセット印刷法、フレキソ印刷法などにより印刷することができる。
遮光性印刷層の厚さは、適宜選択変更することができるが、好ましくは、1〜20ミクロンである。
また、遮光性印刷層は、容器に充填する内容物の特性を考慮して、これを重ねて印刷し、複数層にしてもよい。
また、遮光性印刷層を容器表面の50%〜100%までに形成したものは、その包装する商品の特性に応じ、その容器表面に印刷する面積を適宜選択して、比較的光の影響を受け難いものを包装する場合に使用することができる。
この場合には、高価な遮光性印刷インキの使用量が節減でき、且つ印刷の下地となる遮光性印刷層によるデザイン印刷への影響を、最小限に止めることができデザイン印刷の仕上がりを良くすることができる。
前記の遮光性印刷層を容器表面の50%に満たないものは、遮光効果が期待できなく、実用性に欠けるから好ましくない。
この発明では、紙を主材とした積層包装材にアルミペースト顔料、及びポリエチレンワックス入りインキにより遮光性印刷層を、少なくとも一層を印刷し、その上にデザイン印刷層を設け、これに任意のデザインが印刷ができ、遮光性のある包装材としたので、これを使用して包装容器を作れば、遮光性のある種々の形態をした紙パック容器が得られる。
この発明の紙製パック容器は、調製したインキによる一層又は複数の遮光性印刷層の形成により、容器の遮光性を高めることができた。
長時間の光の照射によっても内容物が変質・劣化し難く、風味を良好に保持する優れた効果を発揮するためには、遮光性のある積層包装材及びこれを使用した容器の光の透過率が低い(遮光率が高いと言える)ことが重要である。
そこで、次にこの発明の積層包装材により、遮光性効果(光の透過率)、及び耐磨耗性の効果、金属探知機の通過試験、乳等省令の規制に対する適合性を確認するため、以下の試験を行った。
(試験例1)
下記のサンプル1〜7を作成して、それぞれの包装材(1枚のもの)に、それぞれ印刷した層の側から光を当て、その光の透過率の比較試験を行った。
試験用サンプル
(1)サンプル容器の紙製積層包装材の原紙は、実施例1に記載の原紙を使用した。
(2)サンプルの印刷に使用したインキは、東京インキ株式会社製・LRC−NTインキシリーズで、印刷インキ工業連合会が制定した「食品包装材料印刷インキに関する自主規制(NL規制)」に基づいて製造された証明書付きのものである。
(サンプル1) 実施例1に記載の遮光性印刷層を設けた積層包装材である。
比較対照品として、以下のサンプル2〜7を用意した。
(サンプル2) 実施例1に使用した原紙を用いた印刷なしの包装材
以下のサンプルは、包装材の全面に、それぞれ以下の色の印刷を施した。
(サンプル3) 実施例1に使用した原紙を用いて、通常インキで白色印刷した包装材
(サンプル4) 実施例1に使用した原紙を用いて、通常インキで青色印刷した包装材
(サンプル5) 実施例1に使用した原紙を用いて、通常インキで黄色印刷した包装材
(サンプル6) 実施例1に使用した原紙を用いて、通常インキで赤色印刷した包装材
(サンプル7) 実施例1に使用した原紙を用いて、通常インキで黒色印刷した包装材
サンプル1〜サンプル7を、日本分光(株)社製のUbestシリーズ V−560iRM/DSの分光光度計を用いて、測定波長範囲の230nmから830nmでの光の透過率を測定して、遮光性を評価した。
因みに、いわゆる可視光線は、400nm〜800nmの範囲とされているが、その範囲の前後を含めて測定した。
測定器は、ツェルニターナマウント、ダブルモノクロダブルビーム(重水素放電管、タングステンヨウ素ランプ)方式の分光光度計である。
これによれば、高精度の測定ができ、測定波長範囲は190〜900nm、スペクトルバンド幅0.1nmである。
次に、その測定結果を示す。
Figure 0004789002
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Figure 0004789002
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[表1]〜[表7]に、サンプル1〜7までの光の透過率試験の試験結果を示した。光の透過率の値が低いほど,サンプルの包装材の遮光効果が高いことを示している。
サンプル1[表1](この発明の積層包装材)と、通常インキの黒色で印刷した包装材サンプル7[表7]とにおいて、光の透過率の著しい減少が見られた。
また、その結果、この様な紙製包装容器においては、黒色印刷したもの及び本願発明のアルミインキ印刷による遮光性印刷層を設けたもの以外の色彩(白、青、黄色、赤)の印刷では、殆んど遮光効果を期待できないことを示している。
この黒色印刷のインキは、カーボンブラックを主顔料としたものであり、カーボンブラック顔料が優れた遮光効果を有していることが分かる。
サンプル1[表1]は、サンプル7[表7]の黒色印刷したものと遜色のない程度に遮光効果があることが確認され、実用に耐え得る効果が得られた。
(試験例2)
下記条件のサンプルを作り、これの官能試験を行い、その遮光効果の評価を行った。
(サンプル8) 実施例2記載の容器。1リットル入り紙パック容器(屋根型タイプ図1)で、これに牛乳を充填し密封したもの
この容器の表面積の100%にこの発明の遮光性印刷層を設けたもの
(サンプル9) 実施例1記載の原紙を使用して、1リットル入り紙パック容器(屋根型タイプ 図1)を作り、この容器の表面積の70%にこの発明の遮光性印刷層を設けたもので、これに牛乳を充填し密封したもの
(サンプル10) 実施例1記載の原紙を使用して、1リットル入り紙パック容器(屋根型タイプ 図1)を作り、この容器の表面積の50%にこの発明の遮光性印刷層を設けたもので、これに牛乳を充填し密封したもの
(サンプル11) 市販されている標準的な1リットル入り紙パック容器(屋根型タイプで茨城乳業(株)用)を使用して、これに牛乳を充填し密封したもの
何れのサンプルも、同時に同一条件で充填密封したものである。
前記サンプル8〜11を店頭のショーウィンドウ型冷蔵庫内に1週間保管し、その風味に変化が生じたどうかを官能試験による評価をした。保存中の冷蔵庫の庫内温度は4℃〜8℃である。店内及びショーウィンドウの蛍光灯の光が連続して照射されている状態である。
前記冷蔵庫に保存して置いたサンプル8〜11を、室温に戻し、当社パネラー4人(味覚識別についての特別なトレーニングを受けた専門家)により、評価をしてもらった。
試験方法はSD法(semantic differential method)によった。
SD法は、セマンティック・ディファレンシャル法の略であるが、サンプルの特性やイメージを種々の角度から描写することができる。例えば、上品な−下品な、女性的−男性的、濃い−薄い、等の反対語を両極に置いた5〜7段階の評価尺度を、10〜30項目を用いる。パネルには、各特性又はイメージ項目ごとに、夫々該当する当該する尺度上の位置(調査シート)に印を付けさせる。数値として得られた評価の平均値を求め、尺度上にプロットして、各サンプルのプロフィールを描くことができる。解析には、主成分分析や因子分析等の多変量解析がしばしば使われる。
この試験では、以下の▲1▼〜▲8▼の官能評価の質問項目について、評点3〜−3までの範囲で評価点を付け、評価を求めた。
▲1▼総合的な好ましさ
▲2▼口当たり良し悪し
▲3▼口中香良し悪し
▲4▼のどごし良し悪し
▲5▼甘みつよさ
▲6▼フレッシュ感有無
▲7▼濃厚感有無
▲8▼後味良し悪し
また、好きか嫌いかを下記の評点を付けて回答してもらい、順位による評価を行った。
3 かなり好ましい
2 好ましい
1 やや好ましい
0 どちらともいえない
−1 やや好ましい
−2 好ましくない
−3 かなり好ましくない
Figure 0004789002
考察 この味覚評価の結果、サンプル8は、他のサンプルに比べて▲1▼総合的な好ましさにおいて顕著な有意差がみられた。また、▲2▼口当たり良し悪し、▲3▼口中香良し悪し、▲4▼のどごし良し悪し、▲6▼フレッシュ感有無、▲8▼後味良し悪しの各項目に於いても、サンプル8は高い評価が認められた。
一方、▲7▼濃厚感の有無において、サンプル8の評価が低かったのは、「光劣化により牛乳成分が分離することによって、濃厚感が増して行く」と考えられるため、光劣化による成分分離を抑制する効果が確認されたものと考える。
サンプル11(遮光性印刷層を全く設けていないもの)とサンプル8、サンプル9及びサンプル10(遮光性印刷層を設けたもの)との比較では、遮光性印刷層を設けていないものは、全体的に評価が低い(特に▲6▼フレッシュ感の良し悪しや、▲8▼後味良し悪しについての評価が低い。)
つまり、遮光性印刷層を設けたサンプルの方が明らかに高い評価であることが認められる。
従って、遮光性印刷層を設けたものの方が光照射による風味劣化が少ないことを確認した。
官能試験の結果を、四点比較をしたレーダー図により示す。
Figure 0004789002
(試験例3)
また、味覚について特別の訓練を受けていない消費者をランダムに選んだ一般的なパネラー12人による評価を行った。(性別の内訳は、男性7名、女性5名である。)
試験方法
前記サンプル8〜11を店頭のショーウィンドウ型冷蔵庫内に1週間保管し、その風味に変化が生じたどうかを官能試験をした。冷蔵庫の庫内温度は5℃〜7℃である。
前記冷蔵庫に保存して置いたサンプル8〜11を、室温に戻し、サンプル8、サンプル9、サンプル10、サンプル11の4種類の牛乳について、好きな牛乳の順序に1〜4までの順位をつける評価を行った。
Figure 0004789002
さらに、前記4人のパネルによるサンプル8、サンプル9、サンプル10、サンプル11の4種類の牛乳について、好きか嫌いかを下記の評点を付けて回答してもらい、順位による評価を行った。
評価結果は下記の通り。
Figure 0004789002
前記表から、一番高い評価が得られたものは、サンプル8(全面に遮光性印刷層を容器表面に100%設けたもの)であることが、顕著に表れている。
また、次いで遮光性印刷層を70%、50%、遮光印刷層を設けてないものの順に、評価が低くなっているから、遮光性印刷層の効果があると評価できる。
以上の評価結果から、遮光性印刷層を容器の表面の100%に設けたもの、70%に設けたもの、50%に設けたものであっても、遮光効果があり、実用上有益であることが解る。
即ち、包装容器の被包装物により、光の影響を受け易いものと、その影響を比較的受け難いものとが考えられる。さらに、商品によっては、生産から消費者への流通時間の長いもの又は短いものが考えられる。この場合、その光の影響を比較的受け難い性質のもの又は生産から消費者への流通時間の短いものは、光の影響を受けることが少ないから、その包装する商品の性質により、遮光性印刷層を容器表面の70%又は50%としたものでも、十分にその目的を達成できるから、これらのものを適宜選択して使い分けることが可能となる。
遮光性印刷に使用するアルミペーストを使用したインキは、他の印刷インキに比較するとそのコストが高いものであるから、その被包装物の性質によって少ない面積の遮光印刷(容器表面の70%又は50%)で目的を達成できるものであれば、アルミペーストの使用量を節減できるから、容器のコストのアップを抑えることができ、経済的である。
この類の紙パック容器は、メーカーが大量に使用するケースが多いものであるから、1枚当たりのコストを低下させることは、実用上大きな意味を持っている。
また、遮光性印刷層を容器表面の全面(100%)にしたものは、前記の通りデザイン印刷の下地となる遮光性印刷が、デザイン印刷の色彩に悪影響を及ぼさない工夫をし、実用上支障のない程度に構成してあるが、デザイン印刷の色彩等がより完全な出来栄えとする為には(下地となる遮光性印刷の印刷がデザイン印刷の色彩に全く影響を与えないと言う事はないから)、下地となる遮光性印刷が施されていない方がより好ましいことは言うまでもない。
そこで、デザイン印刷の下地となる遮光性印刷が施される面積がより少ないほうが望ましい。そうであれば、その被包装物の性質によって少ない面積の遮光印刷(容器表面の70%又は50%)のものを使用すれば、その分デザイン印刷への影響がより少なく、デザイン印刷の色彩の仕上がりがより一層完全なものに近づけることが可能となる。
被包装物の性質に応じて、デザイン印刷の配置、構成と遮光性印刷を施す箇所等を考慮したデザインにすれば、より下地となる遮光性印刷の影響を少なくすることもできる。
(試験例4)
この発明の包装材の前記(サンプル1)及び(サンプル4)及び(サンプル10)を使用して、耐摩擦性の試験を行った。
サンプル10は、通常の銀インキと呼ばれている標準的なインキで、東京インキ株式会社製LRC−NTインキシリーズから選択したものを、実施例1記載の原紙に通常の銀インキ印刷したものである。
試験方法は、JIS規格のP8136「板紙の耐摩擦強さ試験方法」に依った。
この規格による耐磨耗強さとは、一定条件の摩擦作用を試験片の表面に加え、その表面の磨耗に対する抵抗性を測定するものである。
また、この試験方法は、試料の表面皮むけ及び表面組織内における繊維のはがれによる大きな羽毛の発生に対する抵抗性を測定するものであって、軽い摩擦現象による微小の羽毛、光沢などの変化に対する抵抗性を測定するものではない。と、されている。
試験装置は、摩擦部としゅう動台とから構成されている。摩擦部がしゅう動台に固定された試験片の表面に摩擦を加えるものである。
前記各サンプルの試験片を作り、それぞれを、学振式堅牢度試験機(AB−301、テスター産業株式会社製)を用いて、JIS−P8136に則って、荷重500gで50往復(100回)の摩擦試験を行い、耐摩擦性、耐水摩擦性、印刷の密着性の比較試験を行った。
耐水摩擦試験は、晒布に水を含ませたもので行った。
密着性は、セロテープ密着性を測定した。
容器の擦れ及び印刷の剥がれを観察した。
評価は、1(劣る)、2(やや劣)、3(普通)、4(やや良い)、5(良好)の5段階で行った。
Figure 0004789002
試験結果から、総合的に評価して、サンプル1の方が優れていると評価できる。
本願発明の遮光性印刷を施した容器が、擦れに対して耐力が高められていて、遮光性の維持に効果があることを示している。
(試験例5)
製造ラインの金属探知機を使用して、前記サンプル9により金属反応の確認試験を行った。
最近の飲料等の生産ラインには、金属性異物を検出するための金属探知機をラインに組み込んだものが使用されている。
従って、この発明の包装容器が、通常一般的に使用されている金属探知機に反応すると、金属探知機が使用できなくなり、製品の安全性の見地から問題が生じ、実用上この発明の容器の採用・使用ができなくなる。
従って、前記サンプル9が金属探知機に反応しないことが、この発明の容器を実用化するための大きな前提となる。そこで、この金属探知機による反応の有無のテストを行った。
一般的に、本来検出すべき金属性異物にではなく、包装容器自体が金属探知機に反応してしまう場合、金属探知機の本来の機能を果たせなくなるから、ラインの組み直し、又は金属探知機の反応感度の調節、その他の手段の採用等が必要となり、その結果検出感度の低下等が生じ、現行ラインをそのまま使用することができなくなる虞があり、コストアップの原因となり、この発明の実用化上の障害となる。
また、金属探知機が全く使えなくなる虞があり、品質安全上の問題が生ずる。
従って、この試験4では、この発明の包装容器が、金属探知機に反応しない結果が得られることが、望ましい。
牛乳を充填した前記サンプル9の包装容器を、飲料の製造ラインに設置してある金属探知機を通過させて、金属反応の有無を確認した。
使用した金属探知機は、アンリツ製のK112127である。
検出精度は、鉄球1.5Φ、SUS球3.0Φで行った。
サンプル1を、前記金属探知機を通過させたところ、金属探知機の反応はなく、問題なく通過した。
(乳等製品用インキの無害証明)
今回使用したインキは、東京インキ株式会社製LRC−NTインキシリーズで、印刷インキ工業連合会が制定した「食品包装材料用印刷インキに関する自主規制(NL規制)」に基づいて製造されたものであることの証明書付きのものを使用した。
図2に基づき説明する。
原紙は市販のもので、紙層2の上面に外面熱可塑性樹脂層3、紙層2の下面に内面熱可塑性樹脂層6を設けたものである。
エンソ(ENSO)社製(フィンランド国)のロール紙(幅587mm×長さ4,000m)を用いた。
積層包装材1は、厚さ0.43mmの紙層1の上面に外面熱可塑性樹脂層3を0.017mmの厚さ、紙層2の下面に内面熱可塑性樹脂層6を0.027mmの厚さに、紙層1の両面の全面に被覆したものを使用した。
インキは、東京インキ株式会社製・LRC−NTインキに、粒径20ミクロンのアルミペースト顔料、及びポリエチレンワックスを添加して、これを混練してインキ20kgを調製した。
インキの配合表は下記の通り。
着色剤 アルミペースト 20%
樹脂 硝化綿/ポリエステル 27%
添加剤 ポリエチレンワックス 1.5%
溶剤 エステル系 27%
アルコール系 16.5%
多価アルコール 8%
計 100%
このインキを用いて、前記原紙にグラビア印刷で、厚さ10ミクロンの遮光性印刷層4を設け、更に、その上に厚9ミクロンのデザイン印刷層5を重ねて設けた。遮光性のある紙パック容器用の積層包装材1が得られた。
図2及び図3に基づき説明する。
実施例1記載の原紙に、斜線部分の遮光性印刷部8の形状に、前記実施例1記載の遮光性のある遮光性印刷層4を印刷形成し、その上に厚さ9ミクロンのデザイン印刷層5を設けた積層包装材1を用いて、常法により図1の形状をした1,000cc入りの飲料用容器のいわゆるブランクス(図3の形状のもの)を作成した。
これを容器に組み立てて、使用する。
は、この発明の遮光性のある紙製包装容器の斜視図である。 は、同じく遮光性のある紙製包装容器の包装材の一部拡大断面図。 は、同じく遮光性のある紙製包装容器の展開図である。
符合の説明
1 積層包装材
2 紙層
3 外面熱可塑性樹脂層
4 遮光性印刷層
5 デザイン印刷層
6 内面熱可塑性樹脂層
7 ブランクス
8 遮光性印刷部

Claims (2)

  1. 板紙の基材の上面及び下面にそれぞれ合成樹脂の積層を備えた食品包装用包装材の積層包装材において、前記積層包装材の表面側に、平均粒径5から20ミクロンのアルミペースト顔料を印刷インキ重量の15から20重量%、及びポリエチレンワックスを0.2から2.0重量%含有させたインキで、遮光性印刷層を設けると共に、前記遮光性印刷層の更に、その上にデザイン印刷層を設け且つ、金属探知機に反応しないことを特徴とする食品包装用包装材の積層包装材。
  2. 遮光性印刷層を、容器の表面積の50から100%に設けたことを特徴とする請求項1記載の食品包装用包装材の積層包装材。
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